JP2006177260A - 冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 気液分離器の気液分離機能を所望に確保するとともに、気液分離器を設けることによる圧力損失増大を防止する。
【解決手段】 ポンプ11により循環する冷却系統1内の冷却媒体は、発熱部となる被冷却ユニット1を冷却して温度上昇した後、放熱器7にて放熱する。放熱器7を流出した冷却媒体は、センサ21の検出値、例えばタイマによる計測値が所定時間経過するまでは、気液分離タンク9を備えた経路13を流れるように切替弁17を切り替えて気液分離する。一方、所定時間経過後は、冷却媒体が、経路15を流れるように切替弁17を切り替えることで、気液分離タンク9をバイパスして流れて圧力損失が低減する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発熱部を冷却する冷却媒体が循環する冷却系統に、冷却媒体中に混入する気体を分離する気液分離器を設けた冷却システムに関する。
例えば、自動車におけるエンジンなどを冷却するシステムにおいては、冷却系統内を循環する冷却媒体中の気泡を分離する気液分離器を備えたものがある(下記特許文献1,2参照)。
特開2003−126631号公報 特開2002−250230号公報
このような気液分離器を備えた冷却システムにおいて、冷却媒体を循環させる際には、冷却媒体が常に気液分離器を流通するのが一般的であるが、気液分離タンクを流通させることで、流通させない場合に比較して圧力損失が増大する。
このため、冷却媒体中の気泡発生量が少なく、特に気液分離を行う必要がない状態では、冷却媒体を気液分離器に流通させることによる圧力損失増大で、冷却媒体の循環量が低減し、冷却性能の悪化が問題となる。
そこで、本発明は、気液分離器の気液分離機能を所望に確保するとともに、気液分離器を設けることによる圧力損失増大を防止することを目的としている。
本発明は、発熱部を冷却する冷却媒体が循環する冷却系統内に、前記冷却媒体中に混入する気体を分離する気液分離器を設けるとともに、前記冷却媒体の圧力損失を低減する機能よりも前記気液分離器の気液分離機能を優先する経路と、前記気液分離器の気液分離機能よりも前記冷却媒体の圧力損失を低減する機能を優先する経路とを、それぞれ設け、これら2つの経路を選択的に切り替える経路切替手段を設けたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、冷却系統内に、冷却媒体の圧力損失低減よりも気液分離機能を優先した経路と、気液分離機能よりも圧力損失低減を優先した経路との2つの経路をそれぞれ設けるとともに、これら2つの経路を選択的に切り替える経路切替手段を設けたので、気液分離する必要があるときは、気液分離性能を優先した経路に冷却媒体を流し、気液分離が不要のときは圧力損失低減を優先した経路に切り替えることで、冷却システムにける気液分離器の気液分離機能を所望に確保するとともに、気液分離器を設けることによる圧力損失増大を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる冷却システムの概略を示すシステム構成図である。本冷却システムにおける冷却系統1の配管3には、冷却媒体が矢印Aで示す方向に循環する。
上記した配管3には、例えば自動車におけるエンジンや燃料電池など発熱部となる被冷却ユニット5と、被冷却ユニット5を冷却した冷却媒体を放熱させるラジエータなどの放熱器7と、冷却媒体内に混入する気泡(気体)を分離する気液分離器としての気液分離タンク9と、冷却媒体を前記矢印Aで示す方向に循環させる冷却媒体循環手段としてのポンプ11と、をそれぞれ設けている。
また、上記した気液分離タンク9は、放熱器7下流の配管3から一方に分岐する経路13に設けてあり、同他方に分岐する経路15は、気液分離タンク9をバイパスしている。すなわち、上記した2つの経路13,15は、気液分離タンク9を流通させる経路と、気液分離タンク9をバイパスさせる経路とからなる。
冷却媒体が気液分離タンク9を流通する経路13は、冷却媒体の圧力損失を低減する機能よりも気液分離タンク9の気液分離機能を優先する経路であり、冷却媒体が気液分離タンク9をバイパスする経路15は、気液分離タンク9の気液分離機能よりも冷却媒体の圧力損失を低減する機能を優先する経路である。
上記した2つの経路13,15の分岐部には、経路切替手段としての切替弁17を設け、切替弁17は、切替制御手段としての制御コントローラ19によって、冷却媒体が経路13に流れる状態と経路15に流れる状態とに選択的に切り替わる。
また、上記した冷却系統1には、後述する例えばタイマや温度センサなどのセンサ21を備えており、このセンサ21の検出信号を受ける前記した制御コントローラ19が、前記した切替弁17を切替制御する。また制御コントローラ19は、ポンプ11の駆動制御も行う。
上記構成において、本冷却システム起動時に、センサ21の検出信号の入力を受けた制御コントローラ19が、気液混合媒体に対して気液分離すると判断した場合には、切替弁17を冷却媒体が経路13を流れるように切り替え、これにより気液分離タンク9にて所望に気液分離がなされる。気液分離後の液体はタンク下部に気体はタンク上部に溜まる。
一方、センサ21の検出信号の入力を受けた制御コントローラ19が、気液混合媒体に対し、気泡を多く含まず気液分離が不要と判断した場合には、切替弁17を、冷却媒体が気液分離タンク9をバイパスする経路15を流れるように切り替え、これにより、冷却媒体が気液分離タンク9を流通する場合に比較して冷却媒体の圧力損失を低減させることができる。圧力損失を低減させることで、ポンプ11が同一の動力において冷却媒体の循環量を増大させることができ、冷却性能を向上させることができる。
図2は、本発明の第2の実施形態に係わる冷却システムの概略を示すシステム構成図である。この実施形態は、図1における経路13,15を設ける代わりに、気液分離タンク9に冷却媒体が流入する2つの冷却媒体入口23,25を設け、この各入口23,25を、気液分離タンク9の上流側の配管3から分岐する経路27,29にそれぞれ接続する。
経路27に接続する一方の冷却媒体入口23は、気液分離タンク9に対し、気液分離機能を優先する経路となる方向に開口し、経路29に接続する他方の冷却媒体入口25は、気液分離タンク9に対し、圧力損失を低減する機能を優先する経路となる方向に開口している。各経路27,29の上流側の分岐部には、切替弁17を設けている。その他の構成は、前記図1に示した第1の実施形態と同様であり、同一の構成要素には同一符号を付してある。なお、符号31は、気液分離タンク9の冷却媒体出口である。
上記構成において、本冷却システム起動時に、センサ21の検出信号の入力を受けた制御コントローラ19が、気液混合媒体に対して気液分離すると判断した場合には、切替弁17を冷却媒体が経路27を流れるように切り替え、これにより冷却媒体は、気液分離機能を優先する経路となる方向に開口している冷却媒体入口23から気液分離タンク9内に流入し、ここで所望に気液分離がなされる。
一方、センサ21の検出信号の入力を受けた制御コントローラ19が、気液混合媒体に対し、気泡を多く含まず気液分離が不要と判断した場合には、切替弁17を冷却媒体が経路29を流れるように切り替え、これにより冷却媒体は、圧力損失を低減する機能を優先する経路となる方向に開口している冷却媒体入口25から気液分離タンク9内に流入し、冷却媒体の圧力損失を低減させることができる。圧力損失を低減させることで、ポンプ11が同一の動力において冷却媒体の循環量を増大させることができ、冷却性能を向上させることができる。
図3は、本発明の第3の実施形態に係わる気液分離タンク9の斜視図である。この実施形態は、前記図2に示した気液分離タンク9を具体化したもので、気液分離タンク9は、円筒形状を呈し、気液分離機能を優先する経路となる方向に開口している冷却媒体入口23は、タンク側面9aに接続しており、タンク内に流入した冷却媒体がタンク内面に沿う周方向の速度成分を持つ方向に開口している。
一方、圧力損失を低減する機能を優先する経路となる方向に開口している冷却媒体入口25は、タンク上面9bにおけるタンク側面9a近傍に、タンク底面に向けて接続している。すなわち、この冷却媒体入口25は、タンク内に流入した冷却媒体がタンク内面に沿う周方向の速度成分を持たない方向に開口している。
また、タンク底面における冷却媒体入口25の直下には、タンク内の冷却媒体を流出させる冷却媒体出口31を設け、冷却媒体出口31は気液分離タンク9下流の配管3に接続する。
したがって、この場合、図3(a)に示すように、気液分離機能を優先させる際に、冷却媒体入口23からタンク内に流入した冷却媒体は、タンク内面に沿って周方向に流れて旋回流となり、特に起動時に多く含んだ気泡を気液混合媒体から分離する。
一方、図3(b)に示すように、圧力損失低減を優先させる際に、冷却媒体入口25からタンク内に流入した冷却媒体は、タンク内面を下方に向けて流下するので、冷却媒体が冷却媒体入口23からタンク内に流入する場合のような旋回流が発生せず、したがって冷却媒体の圧力損失が低減する。圧力損失が低減することで、ポンプ11が同一の動力において冷却媒体の循環量を増大させることができ、冷却性能を向上させることができる。
なお、図4に示すように、図3における冷却媒体入口25に代えて、冷却媒体入口25Aを、タンク内の中央付近に向かうようにタンク側面9aに接続することで、タンク内に流入した冷却媒体がタンク内面に沿う周方向の速度成分を持たない方向に開口させてもよい。
図5は、本発明の第4の実施形態に係わる気液分離タンクの正面図である。この実施形態は、前記図2に示した気液分離タンク9を具体化した別の例であり、この気液分離タンク9は、タンク内部を仕切部材としての仕切板33によって図5中で左右の2つの領域35,37に分割している。仕切板33の上下方向ほぼ中央部には、2つの領域35,37相互を連通する連通路33aを設けている。なお、連通路33aは、1つまたは複数の貫通孔でもよく、あるいはスリット状のものでもよい。
上記した2つの領域35,37のうち、図5中で右側の一方の領域37のタンク側面90aの上部側に、気液分離機能を優先することになる一方の冷却媒体入口230を設け、同他方の領域35のタンク側面90dの上部側に、前記圧力損失を低減する機能を優先することになる他方の冷却媒体入口250を設ける。
また、上記した他方の領域35におけるタンク底面90cには、タンク内の冷却媒体を外部に流出させる冷却媒体出口310を設ける。
したがって、この場合、図5(a)に示すように、気液分離機能を優先させる際に、冷却媒体入口230からタンク内に流入する冷却媒体は、領域37から仕切板33の連通路33aを経て領域35に流出する経路を流れ、この流れの過程で、特に起動時に多く含んだ気泡を気液混合媒体から分離する。
一方、図5(b)に示すように、圧力損失低減を優先させる際に、冷却媒体入口250からタンク内に流入する冷却媒体は、領域35から下方のタンク底面の冷却媒体出口310に向けて流れるので、冷却媒体が冷却媒体入口230から領域37内に流入して連通路33aを経て領域35に流入する場合に比較して、冷却媒体の圧力損失が低減する。圧力損失が低減することで、ポンプ11が同一の動力において冷却媒体の循環量を増大させることができ、冷却性能を向上させることができる。
図6は、前記図5に示した第4の実施形態の変形例で、図5における連通路33aに代えて、仕切板33の上部に、2つの領域35,37相互を連通する連通路33bを設けている。
この実施形態においても、前記図5に示した第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図7は、本発明の第5の実施形態に係わる冷却システムの概略を示すシステム構成図である。この実施形態は、前記図1における経路13,15を設ける代わりに、気液分離タンク9からタンク外部に流出する2つの冷却媒体出口39,41を設け、この各出口39,41を、経路43,45にそれぞれ接続する。
経路43に接続する一方の冷却媒体出口39は、気液分離タンク9に対し、気液分離機能を優先する経路となる方向に開口し、経路45に接続する他方の冷却媒体出口41は、気液分離タンク9に対し、圧力損失を低減する機能を優先する経路となる方向に開口している。各経路43,45の下流側の合流部には、切替弁13を設けている。その他の構成は、前記図1に示した第1の実施形態と同様であり、同一の構成要素には同一符号を付してある。なお、符号38は、気液分離タンク9の冷却媒体入口である。
上記構成において、本冷却システム起動時に、センサ21の検出信号の入力を受けた制御コントローラ19が、気液混合媒体に対して気液分離すると判断した場合には、切替弁17を冷却媒体が経路43を流れるように切り替える。これにより冷却媒体は、気液分離機能を優先する経路となる方向に開口している冷却媒体出口39から気液分離タンク9外に流出するので、気液分離タンク9内を流れる気液混合媒体が、効率よく気液分離される。
一方、センサ21の検出信号の入力を受けた制御コントローラ19が、気液混合媒体に対し、気泡を多く含まず気液分離が不要と判断した場合には、切替弁17を冷却媒体が経路45を流れるように切り替える。これにより冷却媒体は、圧力損失を低減する機能を優先する経路となる方向に開口している冷却媒体出口41から気液分離タンク9外に流出するので、冷却媒体の圧力損失を低減させることができる。圧力損失を低減させることで、ポンプ11が同一の動力において冷却媒体の循環量を増大させることができ、冷却性能を向上させることができる。
図8は、本発明の第6の実施形態に係わる気液分離タンク9の正面図である。この実施形態は、前記図7に示した気液分離タンク9を具体化した例であり、この気液分離タンク9は、前記図5に示した第4の実施形態と同様に、タンク内部を仕切部材としての仕切板33によって図8中で左右の2つの領域35,37に分割している。仕切板33の上下方向ほぼ中央部には、2つの領域35,37相互を連通する連通路33aを設けている。なお、連通路33aは、1つまたは複数の貫通孔でもよく、あるいはスリット状のものでもよい。
上記した2つの領域35,37のうち、図5中で右側の一方の領域37のタンク側面90aの上部側に冷却媒体入口38を設ける。また、この一方の領域37におけるタンク底面90eには、気液分離タンク9に対し、圧力損失を低減する機能を優先する方向に開口することになる冷却媒体出口41を設ける。
他方の領域35におけるタンク底面90cには、気液分離タンク9に対し、気液分離機能を優先する方向に開口することになる冷却媒体出口39を設ける
したがって、この場合、図8(a)に示すように、気液分離機能を優先させる際に、冷却媒体入口38からタンク内に流入する冷却媒体は、領域37から仕切板33の連通路33aを経て領域35に流出する経路を流れ、この流れの過程で、特に起動時に多く含んだ気泡を気液混合媒体から分離する。
一方、図8(b)に示すように、圧力損失低減を優先させる際に、冷却媒体入口38からタンク内に流入する冷却媒体は、領域37から下方のタンク底面の冷却媒体出口41に向けて流れるので、冷却媒体が冷却媒体入口38から領域37内に流入して連通路33aを経て領域35に流入する場合に比較して、冷却媒体の圧力損失が低減する。圧力損失が低減することで、ポンプ11が同一の動力において冷却媒体の循環量を増大させることができ、冷却性能を向上させることができる。
図9は、前記図8に示した第6の実施形態の変形例で、図8における連通路33aに代えて、仕切板33の上部に、2つの領域35,37相互を連通する連通路33bを設けている。
この実施形態においても、前記図8に示した第6の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図10は、前記図1,図2,図7における冷却系統1に設けたセンサ21の検出信号を受ける制御コントローラ19の、切替弁17に対する切替制御動作の一例を示すフローチャートであり、ここでのセンサ21は、例えば制御コントローラ17に内蔵するタイマで構成した第7の実施形態を示している。
この場合、ポンプ起動後(ステップS1)、所定時間経過したかどうかを判断し(ステップS2)、所定時間経過していない場合には、気泡発生量が多いとして、気液分離機能を優先する経路を選択し、気液分離優先運転モードとする(ステップS3)。これにより気液分離タンク9にて所望に気液分離がなされる。
一方、ポンプ起動後(ステップS1)、所定時間経過している場合には、冷却媒体の流れが安定し気泡の発生がほとんどなくなったとして、圧力損失を低減させる機能を優先する経路を選択し、圧力損失低減優先運転モードとする(ステップS4)。これにより、気液分離優先運転モードに比較して冷却媒体の圧力損失を低減させることができる。圧力損失を低減させることで、ポンプ11が同一の動力において冷却媒体の循環量を増大させることができ、冷却性能を向上させることができる。
図11は、センサ21を、冷却系統1を流れる冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度検出手段としての例えばサーミスタなどからなる温度センサで構成した第8の実施形態を示すフローチャートで、図12は、ポンプ11の起動後の経過時間[min]と冷却媒体温度(水温)[℃]との関係を示している。
この場合、ポンプ起動後(ステップS1)、センサ21の検出温度が規定値Tを超えたかどうかを判断し(ステップS20)、規定値Tを超えていない場合には、被冷却ユニット5の発熱量が少なく、したがって冷却媒体の流量はそれほど多く必要とせず、停止後などで空気が多く混入している可能性が高いので、気液分離機能を優先する経路を選択し、気液分離優先運転モードとする(ステップS3)。これにより気液分離タンク9にて所望に気液分離がなされる。
一方、ポンプ起動後(ステップS1)、冷却媒体温度が規定値Tを超えている場合には、被冷却ユニット5の発熱量が多く、冷却媒体の流量を多く必要とするので、圧力損失を低減させる機能を優先する経路を選択して、圧力損失低減優先運転モードとする(ステップS4)。これにより、気液分離優先運転モードに比較して冷却媒体の圧力損失を低減させることができる。圧力損失を低減させることで、ポンプ11が同一の動力において冷却媒体の循環量を増大させることができ、冷却性能を向上させることができる。
図13は、センサ21を、冷却系統1を流れる冷却媒体の気泡混入量を検出する気泡混入量検出手段としての例えばボイド率センサで構成した第9の実施形態を示すフローチャートで、図14は、ポンプ11の作動後の経過時間[min]と気泡混入量との関係を示している。ボイド率センサは、気液混合媒体の誘電率を検出するもので、この誘電率の高低により制御コントローラ19が気泡の混入量を算出する。
この場合、ポンプ起動後(ステップS1)、センサ21の検出値(気泡混入量に相当)が規定値P未満かどうかを判断し(ステップS200)、規定値P未満でない場合には、気泡混入量が多く気液分離する必要があるとして、気液分離機能を優先する経路を選択し、気液分離優先運転モードとする(ステップS3)。これにより気液分離タンク9にて所望に気液分離がなされる。
一方、ポンプ作動後(ステップS1)、センサ21の検出値(気泡混入量に相当)が規定値P未満の場合には、気泡混入量が少なく気液分離する必要がないとして、圧力損失を低減させる機能を優先する経路を選択し、圧力損失低減優先運転モードとする(ステップS4)。これにより、気液分離優先運転モードに比較して冷却媒体の圧力損失を低減させることができる。圧力損失を低減させることで、ポンプ11が同一の動力において冷却媒体の循環量を増大させることができ、冷却性能を向上させることができる。
図15は、センサ21を、冷却系統1を流れる冷却媒体の圧力変動を検出する圧力変動検出手段としての例えば圧電素子などからなる圧力センサで構成した第10の実施形態を示すフローチャートで、図16は、ポンプ11の作動後の経過時間[min]と圧力(水圧)変動[kPa]との関係を示している。
この場合、ポンプ起動後(ステップS1)、センサ21の検出する圧力変動値が規定値H未満かどうかを判断し(ステップS2000)、規定値H未満でなく圧力変動が大きい場合には、大きな圧力変動によって気泡が多く発生することから、気液分離機能を優先する経路を選択し、気液分離優先運転モードとする(ステップS3)。これにより気液分離タンク9にて所望に気液分離がなされる。
一方、ポンプ起動後(ステップS1)、センサ21の検出する圧力変動値が小さく規定値H未満の場合には、気泡の発生量が少なくなるので、圧力損失低減機能を優先する経路を選択し、圧力損失低減優先運転モードとする(ステップS4)。これにより、気液分離優先運転モードに比較して冷却媒体の圧力損失を低減させることができる。圧力損失を低減させることで、ポンプ11が同一の動力において冷却媒体の循環量を増大させることができ、冷却性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係わる冷却システムの概略を示すシステム構成図である。 本発明の第2の実施形態に係わる冷却システムの概略を示すシステム構成図である。 本発明の第3の実施形態に係わる気液分離タンクの斜視図で、(a)は気液分離が必要なとき、(b)は気液分離が不要なときをそれぞれ示す。 図4の変形例を示す気液分離タンクの斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係わる気液分離タンクの正面図で、(a)は気液分離が必要なとき、(b)は気液分離が不要なときをそれぞれ示す。 図5の変形例を示す気液分離タンクの正面図である。 本発明の第5の実施形態に係わる冷却システムの概略を示すシステム構成図である。 本発明の第6の実施形態に係わる気液分離タンクの正面図で、(a)は気液分離が必要なとき、(b)は気液分離が不要なときをそれぞれ示す。 図8の変形例を示す気液分離タンクの正面図である。 図1,図2,図7における冷却系統に設けたタイマの検出信号を受ける制御コントローラの切替制御動作の一例を示すフローチャートである。 図1,図2,図7における冷却系統に設けた温度センサの検出信号を受ける制御コントローラの切替制御動作の一例を示すフローチャートである。 図11の切替制御動作におけるポンプ起動後の経過時間と冷却媒体温度との相関図である。 図1,図2,図7における冷却系統に設けたボイド率センサの検出信号を受ける制御コントローラの切替制御動作の一例を示すフローチャートである。 図13の切替制御動作におけるポンプの起動後の経過時間と気泡混入量との相関図である。 図1,図2,図7における冷却系統に設けた圧力センサの検出信号を受ける制御コントローラの切替制御動作の一例を示すフローチャートである。 図15の切替制御動作におけるポンプの起動後の経過時間と圧力変動との相関図である。
符号の説明
1 冷却系統
5 被冷却ユニット(発熱部)
9 気液分離タンク(気液分離器)
11 ポンプ(冷却媒体循環手段)
13,27,43 気液分離機能を優先する経路
15,29,45 圧力損失低減機能を優先する経路
17 切替弁(経路切替手段)
19 制御コントローラ(切替制御手段)
21 センサ(冷却媒体温度検出手段,気泡混入量検出手段,圧力変動検出手段)
23 気液分離機能を優先する経路となる方向に開口する冷却媒体入口
25,25A 圧力損失低減機能を優先する経路となる方向に開口する冷却媒体入口
33 仕切板(仕切部材)
33a,33b 仕切板の連通路
35,37 2つに分割した領域
39 気液分離機能を優先する経路となる方向に開口する冷却媒体出口
41 圧力損失低減機能を優先する経路となる方向に開口する冷却媒体出口
230 気液分離機能を優先する冷却媒体入口
250 圧力損失低減機能を優先する冷却媒体入口
310 冷却媒体出口

Claims (11)

  1. 発熱部を冷却する冷却媒体が循環する冷却系統内に、前記冷却媒体中に混入する気体を分離する気液分離器を設けるとともに、前記冷却媒体の圧力損失を低減する機能よりも前記気液分離器の気液分離機能を優先する経路と、前記気液分離器の気液分離機能よりも前記冷却媒体の圧力損失を低減する機能を優先する経路とを、それぞれ設け、これら2つの経路を選択的に切り替える経路切替手段を設けたことを特徴とする冷却システム。
  2. 請求項1に記載の冷却システムにおいて、前記気液分離器を、冷却媒体入口および同出口を備えて下部に液体を上部に気体をそれぞれ収容可能な気液分離タンクで構成し、前記2つの経路は、冷却媒体を、前記気液分離タンク内を流通させる経路と、前記気液分離タンクをバイパスさせる経路とからなることを特徴とする冷却システム。
  3. 請求項1に記載の冷却システムにおいて、前記気液分離器を、冷却媒体入口および同出口を備えて下部に液体を上部に気体をそれぞれ収容可能な気液分離タンクで構成し、この気液分離タンクに2つの前記冷却媒体入口を設け、このうち一方の冷却媒体入口が、気液分離機能を優先する経路となる方向に開口し、他方の冷却媒体入口が、圧力損失を低減する機能を優先する経路となる方向に開口することを特徴とする冷却システム。
  4. 請求項3に記載の冷却システムにおいて、前記気液分離タンクに設けた2つの冷却媒体入口のうち一方は、タンク内に流入した冷却媒体がタンク内面に沿う周方向の速度成分を持つ方向に開口し、同他方は、タンク内に流入した冷却媒体がタンク内面に沿う周方向の速度成分を持たない方向に開口していることを特徴とする冷却システム。
  5. 請求項3に記載の冷却システムにおいて、前記気液分離タンク内を仕切部材によって2つの領域に分割するとともに、この2つに分割した領域相互を連通する連通路を設け、前記2つの領域のうちの一方に、前記2つの冷却媒体入口のうち前記気液分離機能を優先する冷却媒体入口となる一方を設け、同他方の領域に、前記圧力損失を低減する機能を優先する冷却媒体入口となる他方および、タンク内の冷却媒体を外部に流出させる冷却媒体出口をそれぞれ設けたことを特徴とする冷却システム。
  6. 請求項1に記載の冷却システムにおいて、前記気液分離器を、冷却媒体入口および同出口を備えて下部に液体を上部に気体をそれぞれ収容可能な気液分離タンクで構成し、この気液分離タンクに2つの前記冷却媒体出口を設け、このうち一方の冷却媒体出口が、気液分離機能を優先する経路となる方向に開口し、他方の冷却媒体出口が、圧力損失を低減する機能を優先する経路となる方向に開口することを特徴とする冷却システム。
  7. 請求項6に記載の冷却システムにおいて、前記気液分離タンク内を仕切部材によって2つの領域に分割するとともに、この2つに分割した領域相互を連通する連通路を設け、前記2つの領域のうちの一方に、前記2つの冷却媒体出口のうち前記気液分離機能を優先する冷却媒体出口となる一方を設け、同他方の領域に、前記圧力損失を低減する機能を優先する冷却媒体出口となる他方および、タンク内に冷却媒体を流入させる冷却媒体入口をそれぞれ設けたことを特徴とする冷却システム。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の冷却システムにおいて、前記冷却系統内に冷却媒体を循環させる冷却媒体循環手段を設け、この冷却媒体循環手段の起動後の経過時間に応じて前記経路切替手段を作動させて前記2つの経路を切り替える切替制御手段を設けたことを特徴とする冷却システム。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の冷却システムにおいて、前記冷却系統内を流れる冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度検出手段を設け、この冷却媒体温度検出手段の検出値に応じて前記経路切替手段を作動させて前記2つの経路を切り替える切替制御手段を設けたことを特徴とする冷却システム。
  10. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の冷却システムにおいて、前記冷却系統内を流れる冷却媒体中の気泡混入量を検出する気泡混入量検出手段を設け、この気泡混入量検出手段の検出値に応じて前記経路切替手段を作動させて前記2つの経路を切り替える切替制御手段を設けたことを特徴とする冷却システム。
  11. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の冷却システムにおいて、前記冷却系統内を流れる冷却媒体の圧力変動を検出する圧力変動検出手段を設け、この圧力変動検出手段の検出値に応じて前記経路切替手段を作動させて前記2つの経路を切り替える切替制御手段を設けたことを特徴とする冷却システム。
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