JP2006176870A - 防錆剤 - Google Patents

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堯一 今井
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Abstract

【課題】 環境汚染の問題がなく、脱脂洗浄が不要で、防錆効果と乾燥皮膜の密着性に優れた、酸性溶液溶解可能な防錆剤を提供することである。
【解決手段】 一般式(1)で表される化合物(A)、並びに水溶性エポキシ化合物(B)及び/又は特定の芳香族多価カルボン酸誘導体(C)を含有してなる防錆剤である。
【化10】
Figure 2006176870

式中、R1及びR2は、水酸基を有していてもよい炭素数1〜10の炭化水素基であって、R1及びR2が相互に結合して又は−N=基を介在して結合して2価の基となり窒素原子と共に複素環を形成していてもよく、Qは酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を含んでもよい炭素数2〜36のm価の脂肪族又は芳香族炭化水素基、mは1〜6の整数である。
【選択図】なし

Description

本発明は、防錆剤に関する。詳しくは金属鋼板および金属部品用の防錆剤に関する。
金属鋼板または金属部品を防錆処理する場合、水溶性防錆剤又は防錆油の塗布、リン酸亜鉛やリン酸鉄によるボンデ処理又はクロム酸によるクロメート処理などがなされている。
一般に水溶性防錆剤は、有効な防錆効果を発揮させるため中性〜アルカリ性で使用され、このpH領域で溶解するものが多いが、一方で、酸性溶液中で溶解するものもあり、これらは脂肪族アミン、イミダゾリン又はチオ尿素などであり、酸洗い用防錆剤(酸洗い用インヒビター)として使用されている(非特許文献−1参照)。しかしながら、酸洗い用防錆剤は、酸溶液中での腐食を抑制するが、乾燥後の皮膜の大気中での防錆効果は十分なものではない。
また、防錆油は防錆効果が長期間持続するが、後処理において充分に脱脂洗浄を行わなければメッキや塗装が不十分なものとなることが多い。
また、クロメート処理においては、6価クロムの人体への有害性において汚染の問題があり、排水処理設備の設置など公害対策が必要であり、クロムを使用しない方法として、タンニン酸とシランカップリング剤で処理する方法やポリウレタン組成物などを塗布する方法が提案されている(特許文献−1,2参照)が、防錆性において十分なものではない。
防錆管理、1988年8月号、p22 特開昭59−116381号公報 特開平2003−226728号公報
上記の問題点に鑑み、本発明は、環境汚染の問題がなく、脱脂洗浄が不要で、防錆効果と乾燥皮膜の密着性に優れた、酸性溶液溶解可能な防錆剤を提供することである。
本発明者らは、上記の問題点を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、
一般式(1)で表される化合物(A)、並びに水溶性エポキシ化合物(B)及び/又は一般式(2)で表される化合物(C)を含有してなる防錆剤である。
Figure 2006176870
式中、R1及びR2は、水酸基を有していてもよい炭素数1〜10の炭化水素基であって、R1及びR2が相互に結合して又は−N=基を介在して結合して2価の基となり窒素原子と共に複素環を形成していてもよく、Qは酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を含んでもよい炭素数2〜36のm価の脂肪族又は芳香族炭化水素基、mは1〜6の整数である。
Figure 2006176870
式中、Lは2〜4価の芳香族多価カルボン酸の残基、Xは−O−又は−NH−、Mは水素原子又はカチオン、Zは酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を含んでいてもよい炭素数2〜100のn価の脂肪族又は芳香族炭化水素基、pは1〜3の整数、nは1〜6の整数である。
本発明の防錆剤は、クロムなどの環境汚染の問題がなく、処理後の脱脂洗浄が不要で、防錆効果に優れ、かつ乾燥皮膜の密着性にも優れている。
また、本発明の防錆剤は酸性溶液に溶解可能であるので、リン酸塩処理液などの化成処理液に溶解可能である。
本発明の防錆剤の成分のうち、先ず、化合物(A)について説明する。
一般式(1)においてR1及びR2で表される基のうち、炭素数1〜10の炭化水素基としては、以下の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基及び芳香族炭化水素基が挙げられる。
(a)脂肪族炭化水素基
メチル基、エチル基、イソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、ノニル基及びデシル基など、
(b)脂環式炭化水素基
シクロヘキシル基及びシクロオクチル基など、
(c)芳香族化水素基
フェニル基、ベンジル基及びフェニルエチル基など。
また、R1およびR2は水酸基を有していてもよく、少なくとも1方、好ましくは両方が水酸基を有していてもよい。そのような水酸基含有炭化水素基としては、上記(a)、(b)および(c)の水素原子の1個以上が水酸基で置換された以下の基(a’)、(b’)および(c’)が挙げられる。
(a’)水酸基を有する脂肪族炭化水素基
ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシイソプロピル基、ヒドロキシn−プロピル基、ヒドロキシn−ブチル基及びヒドロキシn−ヘキシル基などのヒドロキシアルキル基、
(b’)水酸基を有する脂環式炭化水素基
ヒドロキシシクロヘキシル基及びヒドロキシシクロオクチル基など、
(c’)水酸基を有する芳香族炭化水素基
ヒドロキシフェニル基及びヒドロキシベンジル基など。
また、R1及びR2が相互に結合して2価の基となり窒素原子と共に形成される複素環としては、ピロリジン環、2−ピロリン環及びピペリジン環が挙げられる。
なお、窒素原子以外のヘテロ原子(例えば酸素原子)も含む複素環、例えばモルホリン環なども挙げられる。
1およびR2が−N=基を介在して結合して2価の基となり窒素原子と共に形成される複素環としては、イミダゾール環及び2−イミダゾリン環などが挙げられる。
Qは、酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を含んでもよい炭素数2〜36のm価の脂肪族もしくは芳香族炭化水素基であり、例えば以下の基(q1)〜(q4)が挙げられる。
(q1)炭素数2〜36の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素基;
(q11)1価脂肪族炭化水素基;炭素数2〜36のアルキル基(エチル基、n及びiso-プロピル基、n-ブチル基、ヘキシル基、デシル基、ドデシル基など)、炭素数3〜36のアルケニル基(アリル基、メタリル基、ヘキセニル基、ドデセニル基など)、
(q12)2価脂肪族炭化水素基;炭素数2〜36のアルキレン基(エチレン基、プロピレン基、ネオペンチレン基、ヘキシレン基など)、炭素数3〜36のアルケニレン基など、
(q13)3〜6価脂肪族炭化水素基;炭素数3〜36の3〜6価アルコールから水酸基を除いた残基(グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールなど)。
(q2)酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を含む炭素数2〜36のm価の脂肪族炭化水素基;
エーテル基、チオエーテル基、エステル基、ケト基又はアミド基を介する炭素数3〜36のアルキル基(メトキシエチル基、エトキシノニル基及びメトキシデシル基などのアルコキシアルキル基、アセトキシブチル基及びアセトキシオクチル基などのアシルアルキル基、メチルアミドヘキシル基などのアルキルアミドアルキル基、ドデシルカルボキシメチル基などのアルキルカルボキシアルキル基など)並びに、エーテル基、チオエーテル基、エステル基、ケト基又はアミド基を介する炭素数3〜36のアルキレン基(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又は、ポリブチレングリコールから水酸基を除いた残基など)が挙げられる。
(q3)炭素数6〜36のm価の芳香族炭化水素基;
フェニレン基、ビフェニレン基、並びにビスフェノールA、ビスフェノールFもしくはフェノール樹脂から水酸基を除いた残基など、
(q4)酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を含む炭素数6〜36のm価芳香族炭化水素基;
ビフェニルエーテル基、ビフェニルアミノ基及びビスフェノールSから水酸基除いた残基など。
Qのうち好ましいのは(q2)及び(q3)、さらに好ましいのは(q3)、特にビスフェノールAから水酸基を除いた残基である。
mは1〜6、好ましくは1〜3の整数、さらに好ましくは2である。
化合物(A)のうち、とりわけ好ましいのは、QがビスフェノールAから水酸基を除いた残基であり、R1及びR2がヒドロキシアルキル基又は複素環を形成する2価の基である場合である。
化合物(A)は、通常、一般式(5)で示されるグリシジル化合物と2級アミノ基含有化合物との反応によって得ることができる。
Figure 2006176870
式中、Qは酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を含んでもよい炭素数2〜36のm価の脂肪族又は芳香族炭化水素基、mは1〜6の整数である。
一般式(5)で示されるグリシジル化合物としては、例えば、モノグリシジルエーテル(フェニルグリシジルエーテル、p-tert-ブチルフェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル及びアリルグリシジルエーテルなど);ジグリシジルエーテル[脂肪族ジグリシジルエーテル(1、6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリブタジエンジグリシジルエーテル及び水添ビスフェノールAジグリシジルエーテルなど)、芳香族ジグリシジルエーテル(ハイドロキノンジグリシジルエーテル及びビスフェノールAジグリシジルエーテルなど)];ジグリシジルエステル(フタル酸ジグリシジルエステルなど)が挙げられる。
これらのうち好ましいものはジグリシジルエーテルである。さらに好ましいものは防錆効果の観点からビスフェノールAジグリシジルエーテル(A1)である。
化合物(A)を製造するための原料である2級アミノ基含有化合物としては、ジアルキルアミン(アルキル基の炭素数1〜10:例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジオクチルアミン及びジデシルアミンなど);ジアルカノールアミン(ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン及びジブタノールアミンなど);複素環式アミン(イミダゾール、2−イミダゾリン、ピロリジン及びピロリンなど)が挙げられる。これらのうち、防錆効果の観点から好ましいものはジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、イミダゾール、2−イミダゾリン及びピロリジンである。
化合物(A)は、通常、グリシジル化合物がモノグリシジルエーテルである場合は、グリシジル化合物/2級アミノ基含有化合物の仕込みモル比を、1/1〜1.2とし、グリシジル化合物がジグリシジルエーテルの場合は、グリシジル化合物/2級アミノ基含有化合物の仕込みモル比を1/2〜2.5として、温度50〜120℃、圧力0〜0.6MPa、反応時間2〜10時間で製造できる。反応は通常無触媒で行い、必要により触媒の存在下に行われる。
化合物(A)が、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(A1)と、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、イミダゾール、2−イミダゾリン及びピロリジンからなる群から選ばれる1種以上の化合物(A2)との反応生成物である場合の(A1)と(A2)の仕込みモル比(A1)/(A2)は、防錆効果の観点から、1/1.5〜2.5で反応して得られる反応生成物であることが好ましい。
化合物(A)の重量平均分子量(以下、Mwと略記;GPCによる測定値)は、酸溶解性の観点から好ましくは300〜2,000、さらに好ましくは400〜1,200である。
化合物(A)の全アミン価は、通常20〜300[単位:mgKOH/g]、防錆性の観点から好ましくは30〜150である。
本発明の防錆剤の成分のうち、水溶性エポキシ化合物(B)について説明する。
(B)は、1分子中に1個又は2個以上のエポキシ基を有し、25℃で水100gに20g以上溶解する化合物である。
(B)としては、水溶性モノエポキシ化合物(B1)及び水溶性ポリエポキシ化合物(B2)が挙げられる。
水溶性モノエポキシ化合物(B1)としては、炭素数1〜5の1価アルカノールのモノグリシジルエーテル(メチルグリシジルエーテル及びエチルグリシジルエーテルなど)が挙げられる。
水溶性ポリエポキシ化合物(B2)としては、
(B21)2価アルコールのジグリシジルエーテル(エチレングリコールジグリシジルエーテル、1,2−プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,3−プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブチレングリコールジグリシジルエーテル及びネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルなど);
(B22)3価アルコールのポリグリシジルエーテル(グリセリンポリグリシジルエーテル及びトリメチロールプロパンポリグリシジルエーテルなど);
(B23)4価以上の多価アルコールのポリグリシジルエーテル(ポリグリセリンポリグリシジルエーテル及びソルビトールポリグリシジルエーテルなど;
並びに、
(B24)上記のアルコールのエチレンオキシド(以下、EOと略記する)付加物のグリシジルエーテル[(B241)1価アルコールのEO付加物のモノグリシジルエーテル、
及び(B242)2価もしくはそれ以上の多価アルコールのEO付加物のポリグリシジルエーテル(ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルなど)、オキシエチレン基の含有量が50重量%以上のポリオキシエチレン/オキシプロピレンランダム共重合体のポリグリシジルエーテルなど)]が挙げられる。
なお、(B24)は、EOの50モル%以下がプロピレンオキシドに代えられたランダムコポリマーであってもよい。
(B)のエポキシ当量は、通常80〜500[単位;g/eq]、好ましくは90〜400である。
(B)のうち、好ましいのは造膜性の観点から(B2)であり、さらに好ましいのは密着性の観点から(B21)のうちのエチレングリコールジグリシジルエーテル、(B22)のうちのグリセリンポリグリシジルエーテル、(B23)のうちのソルビトールポリグリシジルエーテル及び(B24)のうちのポリエチレングリコールジグリシジルエーテルである。
本発明の防錆剤の成分のうち、一般式(2)で表される化合物(C)について説明する。
一般式(2)においてLで示される2〜4価の芳香族多価カルボン酸の残基を構成する芳香族多価カルボン酸及びその無水物(C1)としては、例えば、2価芳香族カルボン酸及びその無水物(テレフタル酸、イソフタル酸及び無水フタル酸など)、及び3価芳香族カルボン酸及びその無水物(トリメリット酸及び無水トリメリット酸など)が挙げられる。 これらのうち好ましいものは2価芳香族カルボン酸及びその無水物である。
Xは−O−又は−NH−、Mはカチオン[アルカリ金属(ナトリウム、カリウム及びリチウムなど)カチオン、アルカリ土類金属(カルシウム及びマグネシウム)カチオン、アンモニウムカチオン、アミン(1級アミン、2級アミン及び3級アミン)カチオン、並びにテトラアルキルアンモニウムカチオンなど]が挙げられる。
Zは、酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1種以上の原子(好ましくは酸素原子及び窒素原子)を含んでもよい炭素数2〜200のn価の脂肪族基もしくは芳香族炭化水素基、pは1〜3、の整数であり好ましくは1、nは1〜6の整数である。
Zの具体例としては、一般式(3)もしくは一般式(4)で表されるアミノ化合物(B2)から水酸基又はアミノ基の活性水素原子を除いた残基が挙げられる。
Figure 2006176870
式中、R3〜R5は水素原子又は炭素数1〜10の炭化水素基であり少なくとも1個は水素原子(好ましくは、2もしくは3個が水素原子)、Aは炭素数2〜4、好ましくは2もしくは3のアルキレン基、kは0もしくは1〜100、好ましくは1〜4の整数、さらに好ましくは1であり、複数のAおよびkはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
Figure 2006176870
式中、R6〜R10は水素原子もしくは炭素数1〜8のアルキル基であり少なくとも1個は水素原子、好ましくは全てが水素原子であり、Aは炭素数2〜4、好ましくは2もしくは3のアルキレン基、ιは0又は1〜100の整数、好ましくは0又は1であり、複数のA及びιはそれぞれ同一でも異なっていてもよく、rは0又は1〜10、好ましくは0又は1〜4の整数である。
化合物(C)は、通常、(C1)と(C2)をエステル化反応、又はアミド化反応することにより得られる。
(C2)のうち、一般式(3)で示されるアミノ化合物としては、1級アミン(メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミンなどのモノアルキルアミン、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、モノブタノールアミン、モノヘキサノールアミンなどのアルカノールアミン)、2級アミン(ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミンなどのジアルキルアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジブタノールアミンなどのアンルカノールアミン)、及び3級アミン(トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、トリブタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N-エチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジプロピルエタノールアミンなどのアルカノールアミン)が挙げられる。
(C2)のうち、一般式(4)で示されるアミノ化合物としては、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン及びヘキサメチレンジアミン、並びにこれらのアルキレンオキシド付加物が挙げられる。(C2)のうち好ましいものはジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン及びこれらのアルキレンオキシド付加物である。
(C)の製造における(C1)と(C2)の仕込みモル比は、1.5〜4.5/1が好ましく、トルエン、キシレン又はN,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒を用いて触媒の存在下、温度90〜180℃、圧力0〜0.6MPa、反応時間5〜15時間で(C)を製造できる。溶媒はその用途に応じて、必要により、減圧トッピングなどで脱溶媒を行なう。触媒としては、アルカリ金属触媒、チタン酸テトライソプロピル、p−トルエンスルホン酸などが挙げられる。芳香族多価カルボン酸の酸無水物を使用する場合は、温度40〜100℃、常圧にて無触媒で行うことができる。
化合物(C)のMwは、酸溶解性の観点から好ましくは300〜2,000、さらに好ましくは350〜1,200である。
化合物(C)の酸価は、通常20〜300[単位;mgKOH/g]、防錆性の観点から好ましくは30〜200である。
本発明の防錆剤は、(A)を必須成分とし、さらに(B)及び/又は(C)を含有する。 好ましいのは密着性の観点から、(A)及び(B)を含有してなる防錆剤、並びに(A)、(B)及び(C)を含有してなる防錆剤である。
本発明の防錆剤における(A)、(B)及び(C)の含有割合は以下のような割合が好ましい。
(1);(A)及び(B)を含有してなる防錆剤である場合、
通常、(A)の全アミン価の総量に対して(B)のエポキシ当量の総量が0.1〜1.0倍、好ましくは0.2〜0.8倍、さらに好ましくは0.25〜0.6倍となる割合で使用する。例えば、全アミン価120の(A)が100重量部に対して、エポキシ当量118の水溶性エポキシ化合物を118×120×100/56100=25.2重量部配合した場合、(B)の全アミン価の総量に対して水溶性エポキシ化合物のエポキシ当量の総量が1.0となる。エポキシ当量の総量が1.0を超えると耐水性が悪くなり、0.1以下であると密着性が悪くなる。
また、重量割合は通常(A)/(B)=1/9〜1/9、好ましくは 5/5〜9/1である。
(2);(A)及び(C)を含有してなる防錆剤である場合、
(C)の含有割合は、通常、(A)の全アミン価の総量に対して(C)の酸価の総量が0.1〜6倍、好ましくは0.3〜2倍となるような割合である。(C)が0.1倍以上であれば、防錆効果をさらに効果的に発揮でき、5倍以下であれば防錆剤を塗装した場合の密着性が良好になりやすい。例えば、全アミン価191の(A)の100重量部に対して、酸価272の(C)を191×100/272=70.2重量部配合した場合、(A)の全アミン価の総量に対して(C)の酸価の総量が1.0倍となる。
また、重量割合は通常(A)/(C)=1/10〜10/1、好ましくは 2/8〜8/2である。
(3);(A)、(B)及び(C)を含有してなる防錆剤である場合、
(A)の全アミン価の総量に対して、(B)のエポキシ当量の総量と(C)の全酸価の総量の合計が0.1〜1.5倍の割合で使用する。
また、重量割合は通常(A)/(B)/(C)=1/0.1〜7/0.1〜4、好ましくは1/0.1〜3/0.1〜3、さらに好ましくは1/0.1〜1/0.1〜1である。 また、この場合の(B)/(C)は、好ましくは1/0.1〜1.0である。
本発明の防錆剤は、(A)、(B)および(C)以外に、必要により添加剤を含有してもよい。 添加剤としては、無機酸の金属塩(D)、従来の防錆剤(E)およびpH調整剤などが挙げられる。
無機酸の金属塩(D)を構成する無機酸としては、塩酸、リン酸、硝酸および硫酸などが挙げられる。(D)を構成する金属元素は、通常単体として金属を形成する元素であって、例えば、鉄、亜鉛、錫およびニッケルなどが挙げられる。(D)としては、塩化鉄、塩化亜鉛、塩化錫などの塩酸の金属塩;硝酸鉄、硝酸亜鉛、硝酸錫などの硝酸の金属塩;リン酸鉄、リン酸亜鉛、リン酸錫などのリン酸の金属塩;硫酸鉄、硫酸亜鉛、硫酸錫などの硫酸の金属塩を挙げることができる。
(D)の割合は、化合物(A)の重量に基づいて、好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下である。
従来の防錆剤(E)としては、例えば、ドデカン二酸塩、炭素数8〜36のアルカノールアミン、炭素数8〜36のアルキルリン酸エステル塩、炭素数12〜22のアルケニルコハク酸、アルキルアミン(炭素数8〜18)のエチレンオキシド付加物(エチレンオキシドの付加モル数1〜10)等が挙げられる。
(E)の添加量は、(A)+(B)+(C)の合計重量に基づいて、好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下である。
pH調整剤としては、クエン酸、乳酸、酒石酸及びグリコール酸などの有機酸、リン酸、ポリリン酸、硝酸及びホウ酸などの無機酸、苛性ソーダ及び苛性カリなどのアルカリ金属水酸化物、モノエタノールアミン、並びにジエタノールアミン及びトリエタノールアミンなどの有機アミンからなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。
pH調整剤を使用した後のpHは3〜9が好ましい。本発明において、pHは、防錆剤を水で稀釈して、水と後述の親水性有機溶媒以外の成分の濃度が1%になるように稀釈した液のpHである。
本発明の防錆剤は、必要により水及び/又は親水性有機溶媒(例えば、アセトン、N,N,-ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコールなど)を含有させることができる。水と親水性有機溶媒を併用する場合の水/親水性有機溶媒の重量比率は、通常0.1/99.9〜99.9/0.1、好ましくは5/95〜95/5である。
本発明の防錆剤における(A)+(B)+(C)および添加剤の合計の濃度は、通常20〜100%、好ましくは25〜100%である。
本発明の防錆剤は、金属材料の一時防錆剤、酸洗い用インヒビター、化成処理液用防錆剤、および塗料などの塗装前の下地処理剤として使用できる。
金属材料の一時防錆剤として使用する場合は、通常、(A)+(B)+(C)の合計濃度が0.01〜20%(好ましくは0.05〜5%)になるように本発明の防錆剤を水に添加して稀釈した液に金属材料を浸漬またはスプレー塗布して使用する。
酸洗い用インヒビターとして使用する場合は、通常、酸性の水溶液(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、クエン酸、シュウ酸、スルファミン酸またはグルコン酸などの水溶液)に(A)+(B)+(C)の合計濃度が0.1〜10%(好ましくは0.05〜3%)になるように本発明の防錆剤を添加して使用する。
化成処理液用防錆剤として使用する場合は、本発明の防錆剤を添加した酸性の化成処理液に鋼板を浸漬又は化成処理液を鋼板にスプレーなどして塗布した後、130〜250℃で加熱処理することにより防錆皮膜を形成させることができる。 酸性の化成処理液としては、例えば、無機酸(例えば塩酸、硫酸、リン酸、ポリリンリン酸、硝酸、クロム酸、モリブデン酸及びタングステン酸など)、これらの無機酸の塩(例えば亜鉛塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩及びスズ塩)、及び有機酸(例えばクエン酸、りんご酸、酒石酸、グリコール酸、乳酸、酢酸及びタンニン酸など)の水溶液が挙げられる。
防錆剤の添加量は、酸性化成処理液中の(A)+(B)+(C)の合計濃度が通常0.1〜5%(好ましくは0.3〜2%)になるように本発明の防錆剤を添加して使用する。
塗装前の下地処理剤として使用する場合は、本発明の防錆剤をそのまま塗布するか、(A)+(B)+(C)の合計濃度が通常20〜50%(好ましくは30〜50%)になるように本発明の防錆剤を水または有機溶媒で稀釈した液を塗布した後、130〜250℃で加熱処理することにより防錆被膜を形成させることができる。
本発明の防錆剤を使用して得られる防錆被膜は、防錆性に優れ、塗装密着性が良好である。
<実施例>
以下の実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下において、部は重量部を表す。
製造例1
ガラス製コルベンに、N,N−ジメチルホルムアミド(以下DMFと称す)を588部とビスフェノールAジグリシジルエーテル(エポキシ当量=189)を378部(1モル部)を仕込み溶解させ、ジエタノールアミン210部(2モル部)を反応温度を60〜80℃に制御しながら2時間かけて滴下した後、同温度で3時間熟成反応させ、固形分濃度50%(以下、DMF以外の成分を固形分とする)、固形分換算の全アミン価=191mgKOH/g、Mw=588である化合物(A−1)の溶液1,176部を得た。
製造例2
ガラス製コルベンにDMFを378部とビスフェノールAジグリシジルエーテル(エポキシ当量=189)を378部(1モル部)を仕込み溶解させ、DMF146.4部とイミダゾール146.4部(2モル部)を溶解させたものを反応温度が60〜80℃を保つように制御しながら2時間かけて滴下した後、同温度で3時間熟成反応させ、固形分濃度50%、固形分換算の全アミン価=220mgKOH/g、Mw=524である化合物(A−2)の溶液1,048部を得た。
製造例3
ガラス製コルベンにDMFを378部とビスフェノールAジグリシジルエーテル378部(1モル部)を仕込み溶解させ、DMF146部とジエチルアミン146部(2モル部)を溶解させたものを反応温度が40〜60℃を保つように制御しながら4時間かけて滴下した後、同温度で3時間反応させ、固形分濃度50%、固形分換算の全アミン価=214mgKOH/g、Mw=524である化合物(A−3)の溶液1,048部を得た。
製造例4
ガラス製コルベンに、DMFを378部とビスフェノールAジグリシジルエーテル(エポキシ当量=189)を378部(1モル部)を仕込み溶解させ、DMF266部とジイソプロパノールアミン266部(2モル部)を溶解させたものを反応温度が60〜80℃に制御しながら2時間かけて滴下した後、同温度で3時間熟成反応させ、固形分濃度50%、固形分換算の全アミン価=174mgKOH/g、Mw=644である化合物(A−4)の溶液1,288部を得た。
実施例1〜5、比較例1〜3
表1に示す配合処方(表中の数字は固形分換算の部数)に基づいて、実施例1〜5、比較例1〜3の防錆剤を得た。
Figure 2006176870
表1に記載の防錆剤および防錆剤無しのブランクについて、塩水浸漬試験、湿潤試験および塗装密着試験を行い評価した。結果を表2に示す。
試験方法は、以下のとおりである。
(1)塩水浸漬試験
防錆剤の10%水溶液に鋼板(SPCC−1)を浸漬して防錆剤を塗布後、170℃で20分間加熱処理し、カッターナイフでクロスカットして試験片を作成した。
試験片を3%食塩水に50℃で7日間浸漬し、発錆の状態及び皮膜の密着性を観察した。(2)湿潤試験
防錆剤を以下のリン酸亜鉛処理液に1%になるように添加し、鋼板を40℃で1分間浸漬し、170℃で20分間加熱処理してリン酸亜鉛処理鋼板を得た。それらの鋼板を、50℃で湿度95%の湿潤試験機の中に入れ、14日後の発錆の状態を観察した。
<リン酸亜鉛処理液>
リン酸亜鉛:30g/L
リン酸 :55g/L
(3)塗装密着試験
上記と同様にして得られたリン酸亜鉛処理鋼板に、アルキッド塗料(油溶性建物用塗料:アサヒ塗料製)を厚さ32μでスプレー塗布し、170℃で20分間加熱処理後、3%食塩水に50℃で7日間浸漬し、塗膜の剥離状態を観察した。
以上の試験における発錆の状態及び密着性の判定基準は以下の通りである。
錆判定: ○;発錆なし、△;一部発錆、×;発錆大
密着性判定: ○;剥離なし、△;一部剥離、×;1/2面以上剥離
Figure 2006176870
本発明の防錆剤は、防錆剤を添加しない場合や比較例の防錆剤に比べて、防錆性や密着性が優れていることがわかる。
本発明の防錆剤は、酸性液の中に溶解または分散し、加熱処理により皮膜を形成し、防錆性、塗装密着性が良好であり、塗装前の下地処理や化成処理液への添加剤として好適に用いることができる。

Claims (8)

  1. 一般式(1)で表される化合物(A)、並びに水溶性エポキシ化合物(B)及び/又は一般式(2)で表される化合物(C)を含有してなる防錆剤。
    Figure 2006176870
    (式中、R1及びR2は、水酸基を有していてもよい炭素数1〜10の炭化水素基であって、R1及びR2が相互に結合して又は−N=基を介在して結合して2価の基となり窒素原子と共に複素環を形成していてもよく、Qは酸素、窒素及び硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を含んでもよい炭素数2〜36のm価の脂肪族又は芳香族炭化水素基、mは1〜6の整数である。)
    Figure 2006176870
    (式中、Lは2〜4価の芳香族多価カルボン酸の残基、Xは−O−又は−NH−、Mは水素原子又はカチオン、Zは酸素、窒素及び硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を含んでいてもよい炭素数2〜100のn価の脂肪族又は芳香族炭化水素基、pは1〜3の整数、nは1〜6の整数である。)
  2. 化合物(A)が、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(A1)と、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、イミダゾール、2−イミダゾリン及びピロリジンからなる群から選ばれる1種以上の化合物(A2)との反応生成物である請求項1記載の防錆剤。
  3. 化合物(A)が、(A1)と(A2)の仕込みモル比(A1)/(A2)=1/1.5〜2.5で反応して得られる反応生成物である請求項2記載の防錆剤。
  4. 化合物(B)がエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル及びソルビトールポリグリシジルエーテルからなる群から選ばれる1種以上である請求項1〜3のいずれか記載の防錆剤。
  5. 化合物(C)が、芳香族多価カルボン酸又はその無水物(C1)と、一般式(3)又は一般式(4)で表されるアミノ化合物(C2)との反応生成物である請求項1〜4のいずれか記載の防錆剤。
    Figure 2006176870
    (式中、R3〜R5は水素原子又は炭素数1〜10の炭化水素基であり少なくとも1個は水素原子、Aは炭素数2〜4のアルキレン基、kは0もしくは1〜100の整数であり、複数のA及びkはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。)
    Figure 2006176870
    (式中、R6〜R10は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基であって、少なくとも1個は水素原子であり、Aは炭素数2〜4のアルキレン基、ιは0又は1〜100の整数であり、複数のA及びιはそれぞれ同一でも異なっていてもよく、rは0又は1〜10の整数である。)
  6. 化合物(C)が、(C1)と(C2)の仕込みモル比(C1)/(C2)=1.5〜4.5/1で反応して得られる反応生成物である請求項5記載の防錆剤。
  7. 化合物(A)及び(C)の重量平均分子量が300〜2,000である請求項1〜6のいずれか記載の防錆剤。
  8. さらに、無機酸の金属塩(D)を含有する請求項1〜8のいずれか記載の防錆剤。
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