JP2006176384A - 混合塩の分別方法および分別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 各種の廃液を蒸発濃縮することによって発生する塩化ナトリウムと塩化カリウムの混合塩結晶から、苛性アルカリおよび塩素を製造するための電気分解装置に供給することが可能な品質を有する結晶を回収することを目的とした分別方法および分別装置を提供する。
【解決手段】 各種廃液の蒸発濃縮晶析工程より発生する塩化ナトリウムを主成分とし、塩化カリウムを1%以上含む混合塩を、塩化ナトリウムと塩化カリウムの共晶点近傍の循環母液に添加させて、加熱することにより混合塩に含まれる塩化カリウムを選択的に溶解させ、洗浄水を添加しながら遠心分離することによって塩化カリウム含量の少ない塩化ナトリウムを回収し、遠心分離ろ液を冷却することによって、塩化カリウム結晶を析出させ、洗浄水を添加しながら遠心分離することによって塩化ナトリウム含量が1%以下の塩化カリウム結晶に分離する。
【選択図】図1

Description

本発明は、廃液処理工程から発生する混合塩から再利用可能な塩化ナトリウム及び塩化カリウムを分別回収する方法および装置に関するものである。
複数の塩が溶解した溶液からそれぞれの結晶を分離する分別晶析と呼ばれる方法は公知の技術であり、水に塩化ナトリウムと塩化カリウムとが混合溶解した場合に付いては、便覧などにも相互溶解度データが発表されており、操作方法も記載されている。(例えば非特許文献1参照)。
この方法によれば、それぞれの結晶をほぼ純粋な形で分離できるようであるが、廃液処理装置における処理水のように塩化ナトリウム及び塩化カリウムの濃度が大きく変動して安定しない場合には、分別晶析のための制御は実質的に不可能になる。即ち、液の比重又は沸点上昇を測定して操作点を制御する方法が理論的には可能であっても、操作しようとする点が塩化ナトリウム及び塩化カリウムの両方の結晶の析出する共晶点に極めて近い点であり、比重及び沸点上昇の何れにおいても共晶点が極大値になるため、制御不能な状態になるためである。又、過飽和という不安定な状態で操作される晶析においては、操作時の誤差が大きくなることが避けられず、正確な操作点を求めることができないためである。
そのため、廃液処理装置における濃縮晶析分離操作においては、分別晶析法は用いられず、処理産物はすべて混合塩の形で取り出されている。このような混合塩を再利用するためには、再溶解後に分別晶析を行なう必要があり、結局上記のような問題があって実施することが困難である。
なお、混合塩を分析することによって操作点を決めることができ、そのようにすれば分別晶析が可能になるが、混合塩を溶解するために水分を蒸発させるので、多大なエネルギーを消費するため実施しても経済性がなく、結局このような混合塩は通常廃棄されることになっていた。
なお、かん水からイオン交換膜(IEM)にがりを製造するときにその濃度を低下させることなく塩化カリウムを製造する方法として、IEMかん水を濃縮缶に入れて濃縮して塩化ナトリウムを分離し、液であるIEMにがりを110〜90℃の温度にして静置して硫酸カルシウム、塩化ナトリウム等を分離し、冷却してスラリータンク及び分離機で沈殿物を分離してにがり製品を取り出し、沈殿物を溶解槽に入れ、塩化ナトリウムを溶解させるために水を加え、塩化ナトリウムを分離したスラリーを塩化カリウム分離機に入れて塩化カリウムと主として塩化ナトリウムを含む母液とに分離し、塩化カリウムを精製乾燥させて製品にし、母液を濃縮缶に循環させて塩化ナトリウムも更に回収するようにした方法が示されている。(特許文献1参照)。
この方法では、温度を上げて塩化ナトリウムを分離し、温度を下げると共に水を加えて塩化カリウムを分離している。しかしながら、この方法は、IEMにがりという濃縮されて溶解又は析出して残留している塩化ナトリウム及び塩化カリウムの量が最初から定まっていてそれらの混合物の処理量を変えることができない溶解混合物を対象にしていること、その結果、高温で塩化ナトリウムを分離した後の液の塩化カリウムの濃度が最初のIEMにがりの濃度組成によって定まり、その濃度を溶解度に近い濃度まで上げられないこと、そのため、液中の塩化ナトリウムの濃度が高くなっていて冷却したときに塩化カリウムが析出するだけでなく塩化ナトリウムも相当量析出するので、これを溶解させるための水量が多くなること、従って塩化カリウムの回収能率が良くないこと、そして、多い水量に溶解した塩化ナトリウムを回収する必要があるため、液を全て母液として濃縮工程に戻すため、濃縮という多大なエネルギー消費を伴う操作が必要になること、等の問題がある方法であり、塩化ナトリウムと塩化カリウムとの混合割合が大きく変動する混合塩の分離に適用できる方法ではない。
Allan S. Myerson編 "Handbook of Industrial Crystallization";Butterworth Heinemann(USA)出版(1993)(104 CRYSTALLIZER SELECTION AND DESIGN の特に5.1.4.及びFig.5.1 参照) 特開昭55−56014号(第1図及び関連説明参照)。
そこで本発明は、従来技術における上記問題を解決し、塩化ナトリウムと塩化カリウムとの混合比率が大幅に変動することがある混合塩を純度良く分別可能にする方法及び装置を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、請求項1の発明は、混合塩の分別方法が、低温側の第1温度になっていて該第1温度で溶解度になっている塩化カリウムと溶解度に近い濃度になっている塩化ナトリウムとを主成分とする低温側水溶液に塩化ナトリウムと塩化カリウムとを主成分とする原料混合塩を加えて前記第1温度より高い第2温度の高温側混合体にする加熱混合操作と、前記高温側混合体の中の塩化ナトリウムの結晶を分離して前記高温側混合体を高温側水溶液にする高温側分離操作と、前記高温側水溶液を前記第1温度にして塩化カリウムを晶析させた低温側混合体にする冷却晶析操作と、前記低温側混合体から前記晶析させた塩化カリウムの結晶を分離して前記低温側水溶液にする低温側分離操作と、を有し、前記高温側混合体の中の水溶液の比重を測定して該比重が前記第2温度における第2温度2塩溶解度曲線の共晶点の液の比重に近い所定の比重になるように前記原料混合塩を加える、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、上記に加えて、前記冷却晶析操作をする前に前記高温側水溶液に水を加える水添加操作を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、混合塩の分別装置が、低温側の第1温度になっていて該第1温度で溶解度になっている塩化カリウムと溶解度に近い濃度になっている塩化ナトリウムとを主成分とする低温側水溶液に塩化ナトリウムと塩化カリウムとを主成分とする原料混合塩を加えて前記第1温度より高い第2温度の高温側混合体にする加熱混合操作を可能にする加熱溶解装置と、前記高温側混合体の中の塩化ナトリウムの結晶を分離して前記高温側混合体を高温側水溶液にする高温側分離操作を可能にする高温側分離装置と、前記高温側水溶液を前記第1温度にして塩化カリウムを晶析させた低温側混合体にする冷却晶析操作を可能にする冷却晶析装置と、前記低温側混合体から前記晶析させた塩化カリウムの結晶を分離して前記低温側水溶液にする低温側分離操作を可能にする低温側分離装置と、前記高温側混合体の中の水溶液の比重を測定可能にする比重検出器と、測定した比重が前記第2温度における第2温度2塩溶解度曲線の共晶点の液の比重に近い所定の比重になるように前記原料混合塩を供給可能な原料供給装置と、を有することを特徴とする。
請求項1の発明においては、混合塩分別方法が、低温側の第1温度であるt1 になっていてt1 で溶解度になっている塩化カリウム(以下化学記号の「KCl」で表す)と溶解度に近い濃度になっている塩化ナトリウム(以下化学記号の「NaCl」で表す)とを主成分とする低温側水溶液(以下「低温液」という)にNaClとKClとを主成分とする原料混合塩を加えてt1 より高い高温側の第2温度であるt2 の高温側混合体にする加熱混合操作を有し、このとき、高温側混合体の中の水溶液であり次の高温側分離操作で高温側水溶液にされる水溶液(以下共に「高温液」という)の比重を測定してその比重がt2 における第2温度2塩溶解度曲線の共晶点の液の比重に近い所定の比重になるように前記原料混合塩を加えるので、高温液では、NaClは溶解度に到達していて加えられたNaClの殆どが結晶となって存在し、KClは溶解度に近い濃度で溶解した状態になる。
即ち、NaClとKClとが主成分の水溶液では、それぞれの溶解特性により、液の温度がt1 からt2 まで上がったときに、共晶点の溶解度は、NaClではある程度小さくなり、KClでは大幅に大きくなる。従って、高温液では、NaClを溶解する能力がなくなり、KClを溶解する能力が大幅に増加している。その結果、低温液をt1 からt2 まで温度を上げて原料混合塩を加えると、NaClは直ちに溶解度に到達して結晶の状態で追加されて行き、加えられたKClは全て溶解して行き、原料混合塩を加えるのに伴って高温液の比重が大きくなって行く。
そして、高温液の比重を測定し、その値がt2 における共晶点の液の比重に近い所定の比重になるように原料混合塩を加えるので、KClの追加による比重の上昇が制限され、高温液の濃度組成が共晶点に到達することなくその近くで制限される。その結果、高温側混合体は、加えられた量に十分近い量のNaClの結晶と、NaClが溶解度に到達していてKClの全量が溶解度に近い濃度で溶解している高温液とになる。
この場合、上記のような加熱混合操作では、上記の如く比重が極大値を生ずるようなことなく常に大きくなって行くので、その値を確実に共晶点の比重に近い値に到達させることができる。なお、共晶点の比重に到達してしまうと、NaClとKClとが共に溶解度になって直ちに析出することになるので、上記の近い値は、KClが析出しない範囲の共晶点の比重に近い比重で止められ、高温液はそのような共晶点に近い濃度組成の液にされる。
次に混合塩分別方法が、上記高温側混合体の中のNaClの結晶を分離して高温側混合体を高温液にする高温側分離操作を有するので、原料混合塩のうちのNaClを分別してその殆どを回収することができる。即ち、加えられたKClは液相で存在するので、NaClの結晶中に混入せず、NaClだけを取り出すことができる。そして、NaClの結晶が分離された高温液は、溶解度に相当する量のNaClの溶解分と、加えられたKClの溶解分及び低温液中に存在していたKClの溶解度に相当する溶解分とを保有した液になっている。
そして、冷却晶析操作及び低温側分離操作を有し、これらの操作により、高温液を低温側の温度t1 にしてKClを晶析させた低温側混合体にし、低温側混合体から晶析させたKClを分離して前記低温液にするので、加えられた材料混合塩のうちのKClの結晶を分離して回収すると共に、加熱混合操作において使用する温度t1 の低温液を再び生成させることができる。
即ち、低温液に加えられて溶解したKClは高温側混合操作では析出せず分離操作でも分離されないので、高温液が冷却されて低温液に戻されたときには、溶解度の大幅な低下により、溶解していて加えられた量に相当する量のKClを再び析出させ、結晶として取り出すことができる。
一方、温度が下がるとKClの溶解度が下がるためにNaClが共晶点まで濃度を下げてKClを溶解度に到達させるので、NaClが析出してKClの結晶中に混入するが、比重を調整することによって高温液を共晶点に近い組成を持つ液にするので、NaClの混入量はごく僅かで、必要な純度のKClを得ることができる。
又、t1 まで温度を下げてKClを析出させると、共晶点で溶解度に到達していたNaClは一定の濃度でも共晶点から離れるが、共晶点におけるNaClの濃度は余り大きく変わらないので、t1 の温度になってもNaClは共晶点に近く従って溶解度に近い濃度になっている。KClは前記の如く溶解度に到達している。従って、温度をt1 に戻す低温側晶析操作及び分離操作によって高温液からKClの結晶を分離した後の液は、最初の低温液と同様の濃度組成を備えた液になり、回文操作では繰り返し使用され、連続操作では循環使用される液になる。
従来、浸出水や焼却炉、し尿等の各種廃液の蒸発濃縮晶析工程で発生するNaClを主成分とする副生塩には数%の塩化カリウムを含まれていることが多く、その場合にKClはその分別の困難さから副生塩を再生塩としてリサイクルする場合の不純物になるという問題があったが、本発明の混合塩の分別方法によれば,以上のようにNaClとKClとを効率よく分別できるため、それぞれリサイクルする場合の純度が向上することによって再生製品の用途が広がり、付加価値も高まって、副生塩のリサイクルシステムの構築に大きく寄与することができる。例えば、このように分別されたNaCl及びKClを苛性アルカリおよび塩素を製造するための電気分解装置に供給することが可能な品質を有する結晶にすることができる。
そしてこの場合、高温液の比重を管理することにより、蒸発等の濃縮操作を用いることなく混合塩を分別可能にするので、少ないエネルギー消費で原料混合塩を再生させることができる。
請求項2の発明によれば、上記に加えて、冷却晶析操作をする前に高温側水溶液に水を加える水添加操作を有するので、この操作により、NaClの結晶を分離した後の共晶点に近い位置の濃度になっている高温液のNaCl及びKClの濃度を下げて、共晶点を通過させてKClの固相側の濃度組成を持つ液にすることができる。その結果、共晶点に到達するまでの僅かなNaClの結晶も生成させることなく、KClの純度を一層向上させることができる。
この場合、添加した水が分別系において余分な低温液となるので、これを排出するためにこの液に含まれるNaCl及びKClを廃棄することになるが、高温液が共晶点に近い組成になっているため添加する水量は小量でよいので、廃棄されるNaCl及びKClはごく僅かな量であり問題にならない。
請求項3の発明によれば、以上のような混合塩分別方法を実施可能にする装置を提供することができる。
図1及び図2は本発明を適用した混合塩の分別方法及びこの方法を実施可能な混合塩の分別装置の一例を示す。又図3乃至図5は、便覧等にも記載されているNaClとKClとの2塩溶解度曲線に本例の分別操作状態を示した図である。その中の図4は、図3の共晶点部分を拡大した図であり、図5は、NaClの濃度を横軸として縦軸に溶解度曲線上の飽和液の比重を示した図である。なお,図5の比重は後述する実施例の数値に対応させている。
本例の方法は、加熱混合操作A、高温側分離操作B、冷却晶析操作C、低温側分離操作D、比重測定A1 、供給量調整A2 、等で構成されている。又、この方法を実施するための本例の装置は、加熱溶解装置としての加熱溶解槽1、高温側分離装置としての遠心分離機2、冷却晶析装置としての冷却結晶缶3、低温側分離装置としての遠心分離機4、比重検出器としての比重計5、原料供給装置6、等で構成されている。
加熱混合操作Aでは、低温側の第1温度t1 になっている低温側水溶液である低温液W1 に、NaClとKClとを主成分とする原料混合塩Mを加えて第1温度t1 より高い第2温度t2 の高温側混合体Bmにする。低温液W1 は、第1温度t1 で溶解度に到達しているKClと溶解度に近い濃度になっているNaClとを主成分とする液であり、図3〜図5にP1 位置(以下「点」という)の濃度組成(以下「組成」と略す)を持つ液として例示されている。このP1 点は、本例では第1温度t1 =20℃におけるNaClとKClとの2塩溶解度曲線上で共晶点Q1 に近いKClの溶解度曲線Lk1 上の位置にある。P1 とQ1 とが近いのでNaClも溶解度に近い濃度になっている。
この操作をするための加熱溶解槽1は、本例では、蒸気が流されて凝縮し内部の液を潜熱で加熱するように設けられた加熱管11、内部の液を攪拌するように設けられた図示しない攪拌羽根、これらが配設され液を貯留するように設けられた槽本体12、等で構成されている。なお、加熱溶解装置としては、加熱部を電気加熱式にしたり、加熱部と攪拌部を別体にする等、他の適当な構造のものを採用することができる。
原料混合塩Mは、通常各種廃液の蒸発濃縮晶析工程から発生するNaClを主成分とししKClを1%以上含み、その他小量の不純物を含んでいるものである。低温液W1 は、NaClとKClとの共晶点近傍の水溶液として混合塩分別のための系の中で繰り返し使用され、連続分別するときには系内で連続的に流れて循環する。
このような低温液W1 に加えられる原料混合塩Mの供給量は、比重測定A1 に基づく供給量調整A2 の操作によって定められる。比重測定A1 では、比重計5により、加熱溶解槽1内の高温側混合体Bmの上澄み液であり高温液W2 になる高温側水溶液の比重を測定する。
供給量調整A2 では、上記測定した比重γpが所定の比重である設定比重γsになるように、低温液W1 に加える混合塩の量を調整する。即ち、自動的に連続又は回分操作によってNaClとKClとを分別する場合には、原料供給装置6を例えば図1に示すようにホッパー61及びロータリーバルブ62を備えたものにして、ロータリーバルブ62を自動式のものにして、比重計5を比重の検出値を表示するだけでなく外部出力するものにして、図示しないコントローラを介してロータリーバルブの回転速度を制御するようにする。分別を手動回分式にする場合には、ロータリーバルブを手動操作したり、比重計を見ながらその比重γpがγsになるように、他の適当な手段で原料混合塩Mを加熱溶解槽1に供給する。
第2温度t2 は通常50℃程度以上で100℃以下にされる。即ち、図3、4にも示す如く、温度を上げると、二点鎖線で示す共晶点曲線L上でQ1 〜Q3 として示しているような共晶点において、NaClの溶解度はある程度低下し、一方KClの溶解度は大幅に上昇するので、分別能率等の点ではt2 を高くするのが有利になるが、100℃を越えると、水を蒸発させないために分別系を大気圧以上の圧力にする必要が生じて装置コストや操作性等の点で不利になるため、t2 は上記のような温度にされる。実用的には、60℃〜90℃程度にされることが望ましい。
図3、図4に示すようにt2 を例えば80℃にすると、共晶点Q2 は図示のような位置になり、20℃の共晶点Q1 の位置よりも、NaClの溶解度は28.7%から約27.8%程度まで0.9%程度低下し、一方、KClの溶解度は15%程度から30%まで約15%上昇し、80℃ではNaCl及びKClの溶解度曲線Ln2 及びLk2 は図のようになる。このような2塩の溶解度特性により、低温液W1 を80℃まで昇温循環させてこれに原料混合塩Mを加えると、高温側混合体Bmは、80℃の2塩溶解度曲線のNaCl溶解度曲線L n2 上のP2 位置の組成を持つ液である高温液W2 に加えられたNaClの結晶の殆どが残留した状態になる。このP2 点の位置は、P1 点の位置及び加えられたKClの量によって定まる。
即ち、通常の原料ではNaClが多いが仮に加える原料混合塩中のNaClとKClとが同じ比率であったとしても、低温液W1 を昇温後に混合塩を徐々に加えるとすれば、その液の濃度位置が溶解度曲線Ln2 及びLk2 より下になっている間は、図4で細い一点鎖線で示すように、その液はNaClとKClとを溶解しつつ仮想の溶解線L1 を経由し、温度t2 のNaCl溶解度曲線Ln2 に到達すると、KClを溶解しつつ且つ一度溶解したNaClを析出させつつLn2 上を二点鎖線で示す晶析線L2 を経由してP2 点に到達する。なお実際には、高温側混合体Bmを攪拌しつつ加熱と混合塩供給とを並行的に進めるので、NaClの溶解と晶析とは区分されることなくP1 点からP2 点まではNaClの濃度増加側に膨れた曲線上を推移することになる。
このような状態変化によれば、NaClが結晶として必ず残留しKClが溶解した分だけ比重が常に増加する傾向になると共に、共晶点Q2 に到達前の状態で混合塩としての溶解濃度が未飽和で安定しているため、混合塩の供給量を確実に制御できることになる。このときには、加えられた原料混合塩のうち残留する結晶がNaClだけになるまで攪拌される。
比重γpを測定して低温液W1 に加える混合塩の量を定める供給量調整A2 における前記設定比重γsは、第2温度t2 における第2温度2塩溶解度曲線の前記共晶点Q2 の液の比重γq に近い値にされる。この場合、液の比重は液の濃度に対応した値になるので、上記P2 点を共晶点Q2 に近い位置にすれば、P2 点の組成を持つ液の比重をγsにすることができる。従って、γsをQ2 点の液の比重に近い所定の比重にすることにより、P2 点をQ2 点に近い所定の位置にすることができる。
なお、図5に示す如く、γsはKClの溶解度曲線Lk2 上のR点にも同じ比重値になるγs´として存在する。しかし、前記の如く、P1 点からP2 点に推移するには、NaClがある程度存在すれば溶解線L1 及び晶析線L2 のようにNaClの濃度が高くなる側の経路を通るので、P1 点が共晶点Q1 にある程度近い範囲の位置にあれば、γsを調整の基準値にすることにより、前記の如く確実にP2 点に到達するように原料塩供給量を調整することができる。そして共晶点Q2 を越えてR点に到達することもない。従って、原料混合塩中のNaClとKClの比率が如何に変動しても、確実にその供給量を定めることができる。
高温側分離操作Bでは、高温側混合体Bmの中のNaClの結晶を分離してBmを高温側水溶液である高温液W2 にする。即ち、図4に示すように、加えられた原料混合塩Mのうち、P2 点とP1 点とのNaClの濃度差に対応する量を差し引いて、残りの殆どの量のNaClを分離回収し、分離した後の液部分を高温液W2 にすることができる。
この高温側分離操作Bは、本例では遠心分離機2で行われる。この遠心分離機2は、高温側混合体Bmを回転させてこれに遠心力を発生させ、スクリーン21で液分である前記高温液W2 を通過させて取り出すと共に、固形分であるNaClの結晶をスクリーン21上に分離して回収する装置である。高温液W2 は、前記の如く結晶分が分離されてNaClが溶解度になっていてKClが高温側で十分大きくなった溶解度に近い濃度になっている液である。なお、高温側分離装置としては、遠心分離機2に加えて又はこれに代えて静置濾過式の装置等を採用してもよい。
冷却晶析操作Cは、高温液W2 を前記低温側の温度t1 にしてKClを晶析させた低温側混合体Cmにする。この操作は前記冷却結晶缶3によって行われる。冷却結晶缶3は、本例では、冷却水が流されて内部の液を冷却するように設けられた冷却管31、内部の液を攪拌するように設けられた図示しない攪拌羽根、これらが配設され液を貯留するように設けられた缶体32、等で構成されている。冷却水としては、海水や河川水や工業用水や図示しない冷却タワーや冷凍装置で冷却された冷却水等が使用される。なお、冷却晶析装置としては、冷却部と攪拌部を別体にする等、他の適当な構造のものを採用することができる。温度t1 は冷却媒体によって相違するが、分別能率や装置コスト等のバランスから、40℃以下で30℃以下にされることが望ましい。
この冷却晶析操作Cによれば、高低温度t2 、t1 の2塩溶解度曲線に基づいてKClの分別が可能になる。即ち、高温液W2 がNaClの溶解度曲線上で前記P2 点にあったとすれば、初めはKClが溶解度に到達していないので温度を下げても析出しないためその濃度は変わらず、一方NaClは溶解度曲線L n2 上にあるが、温度を下げることによってKClの濃度一定の下に順次下がった温度の溶解度曲線上を小量のNaCl結晶を生成させつつ推移し、共晶点曲線Lに到達してP4 位置になると、共晶点曲線Lの特性から今度はNaClが溶解度以下になり、濃度一定で共晶点曲線Lから離れて行き、KClは結晶を生成させ濃度を低下させつつ順次温度の下がった溶解度曲線上を推移し、温度t1 のKCl溶解度曲線上のP5 点に到達する。
このP5 点は温度t1 の共晶点Q1 点から離れてはいるが、共晶点Q2 に十分近いP4 点と同じNaClの濃度位置にあると共に、共晶点曲線LはNaClの濃度に対してそれ程変化せず、共晶点Q1 とQ2 におけるNaClの濃度差は1%以下であるため、結局、t2 からt1 に温度を下げるだけでP5 点は共晶点Q1 に近い位置になる。
この冷却晶析操作Cで析出するNaCl及びKClは、P2 −P4 間及びP4 −P5 間のそれぞれの濃度差に対応した量になる。図の例では、それぞれ0.3%及び14%程度になっている。但し、図では分かりやすくするためにP2 点をQ2 点から少し余分に離した状態に示しているので、実際にはNaClの析出量をもう少し少なくしてKClへのNaClの混入量を0.1%程度にすることが可能である。一方、γsをγq2 に近づけてP2 点をQ2 点に近づけると、KClへのNaClの混入量を減少させることができるが、調整や制御によってその量を定めるのが難しくなると共に、原料混合塩Mの中のKClが高温側混合体の中で完全に溶解せず、高温側分離操作をしたときにKClの結晶がNaClの結晶の中に混入する量が増加することになる。
この方法で分別したNaCl及びKClは、各種用途に使用可能で、その用途によってそれぞれの塩の混入量の許容限界即ち用途によって要求される塩の純度がある。例えば、KClへのNaClの混入量がNaClへのKClの混入量よりより厳しく制限されるような用途もあり、その反対の用途もある。従って、所定の比重である設定比重γsは、P2 の位置を、通常両方の純度が同程度になるような位置にし、その位置の液の比重にされるが、それぞれの分別された塩に要請される純度に対応してある程度変動した値にされる。発明者等の実験によれば、γsは、共晶点Q2 の液の比重γq2 より0.001 〜0.004 程度低い値で、特に0.0015〜0.003 程度低い値にされることが望ましい。
低温側分離操作Dでは、低温側混合体Cmから上記のように晶析させたKClの結晶を分離して低温側水溶液である前記低温液W1 にする。この低温液W1 は、前記の如くP5 点の組成を持つ液である。P5 点は、前記の如く設定濃度γsによって定まるP2 点、従ってP4 点によって定まり、温度t1 におけるKClの溶解度上にあって共晶点Q1 に近くNaClが溶解度に近い濃度になっている液である。そして、次の加熱混合操作Aには、P5 点の低温液W1 が供給される。なお、以上では説明を分かりやすくするために、P5 点をP1 点とは別の点としたが、γsを一定に保った運転を継続すれば、P5 点はP1 点と一致する。
この低温側分離操作Dも、高温側分離操作Bと同様に本例では遠心分離機4で行われる。この遠心分離機4は、低温側混合体Cmを回転させてこれに遠心力を発生させ、スクリーン41で液分である低温液W1 を通過させて取り出すと共に、固形分であるKClの結晶をスクリーン41上に分離して回収する装置である。なお、低温側分離装置としては、遠心分離機4に加えて又はこれに代えて静置濾過式の装置等を採用してもよい。
図6乃至図8は本発明を適用した混合塩の分別方法及び装置の他の例を示し、それぞれ図1、2及び図4に対応した図である。
本例の方法は、図1の方法に加えて、冷却晶析操作Cをする前に水供給系3aによって高温液W2 に水を加える水添加操作C1 を有する。この操作によれば、図8に示す如く、NaClの結晶を分離してNaClが液だけで溶解度の濃度になっているP2 点の高温液W2 を少し水で希釈し、NaCl固相側からKCl固相側に共晶点曲線Lを越えたP6 点の液にし、それから冷却してP7 点の液にすることにより、NaClを析出させることなくKClを析出させ、KClの純度を一層良くすることができる。又、分別されるKClの純度を低下させることなくP2 点とQ2 点とを必要な距離だけ離し、原料混合塩の供給量の調整や制御を容易にしたり、分別するNaClの純度を良くすることができる。水の供給量は、P6 点をKClの固相側に移動させるような量であればよいが、NaCl及びKClの結晶分離量に対して重量で2〜20%程度にされる。
このように高温液W2 に水を加えると、分別系内の水の総量が多くなるので、水排出操作D1 により水排出系4aから余分の水を排出することになる。この操作によれば、水と共に溶解度に近い濃度分のNaClと溶解度になっているKClとを系外に排出することになるので、これらの塩は分別による損失分になるが、その量は少なく問題にならない。一方、原料混合塩中には、不純物として硫酸ナトリウムや硝酸ナトリウムのようにNaCl及びKClと固溶体を形成しない微量の可溶性塩を含むことが多いので、この水排出操作D1 によってこれらを一定の濃度以下に維持し、分別回収するNaCl及びKClの純度への影響を防止することができる。
水供給操作C1 では、図6において二点鎖線で示すように、水供給系3aに代えて、洗浄水供給系2a、4bを設けて遠心分離機2、4に洗浄水を送るようにしてもよい。又、水排出系4aを遠心分離機4にブロー系4cとして設けてもよい。このようにすれば、圧力を持った水を供給する必要があると共に、水量が多くなったり塩の排出量が多くなるが、遠心分離機2、4のスクリーン21、41部分に水を供給してNaCl及びKClの結晶を洗浄し、よりクリーンな結晶を得ることができる。
なお、以上のような本発明の方法は回分式、連続式、自動、手動の何れでも実施可能である。但し連続式にすれば、制御がより安定し、設備を小型化することが可能になる。
本発明の混合塩分別方法を回分式で実施した。低温液W1 として水100 g当りNaClを27.5g、KCl を16.0g含む中性塩溶液を作成した。この溶液の比重は1.231 で、測定温度は24℃であった。この溶液1000部を75℃に加熱維持し、撹拌機で混合しながら、KCl=14.3%、NaCl=80.8 %、残り水分からなる高温側混合体Bmを上澄み液の比重が測定温度70℃で1.239 になるまで徐々に添加した。この時の混合塩の添加量は460 部であった。比重が変化しないことを確認した後、遠心分離機で残留結晶を脱水分離した。
分離後の高温液W2 に20部の水を添加した後、撹拌しながら徐々に20℃まで冷却晶析を行った。55℃になった時点で結晶の析出が確認され、その後結晶は増加した。温度が安定したところで、遠心分離機で析出結晶を脱水分離した。
分離された量と組成(乾燥基準)は、
第1段階の高温分離: 380 部 NaCl = 99.4 % KCl = 0.55%
第2段階の低温分離: 61 部 NaCl = 0.61% KCl = 99.4 %
であった。この結果によれば、何れの塩も不純物が目標とする1%より十分低い高純度のものであり、再利用可能な結晶であると判断された。
一般工場廃水からの食塩含有廃水、最終処分場からの浸出水、ゴミ焼却炉からのスクラバー廃水、合併浄化槽からのし尿一時処理廃水等は、従来、水処理によって放流基準が満足されれば放流されてきた。しかし近年、塩濃度の上昇とともに農作物等への塩害の問題があり、これらの塩廃水を脱塩処理し放流又はリサイクル使用する必要性が出て来たため、多くの脱塩処理プラントが設置、運転されてきている。これらの脱塩プラントからは副生塩が生成され、一部特殊な分野への再利用はされているものの、殆どの多くについては不純物を含む塩として有効な再利用の用途がなく、再利用への用途開発が待たれている。本発明は、このような副生塩から工業原料としての再生塩として精製する分野の技術として利用されるものである。
本発明を適用した混合塩分別方法の概略構成の一例を示す説明図である。 上記方法を実施可能な装置の一例であり、混合塩を塩化ナトリウム結晶と塩化カリウム結晶とに分別するための分別装置における処理フローを模式的に示すフロー図である。 NaCl-KCl-H2O三成分系の相互溶解度曲線に本発明の操作点を例示したグラフである。 図3の共晶点部分を拡大したグラフである。 上記三成分系の溶液に対するNaCl濃度と溶液比重の関係を表すグラフに、実施例1の操作点を示した図である。 本発明を適用した混合塩分別方法の概略構成の他の例を示す説明図である。 上記方法を実施可能な装置の一例を示すフロー図である。 上記方法を実施した操作点の一例を示し図4に対応するグラフである。
符号の説明
1 加熱溶解槽(加熱溶解装置)
2 遠心分離機(高温側分離装置)
3 冷却結晶缶(冷却結晶装置)
4 遠心分離機(低温側分離装置)
5 比重計(比重検出器)
6 原料供給装置
A 加熱混合操作
1 比重測定
2 供給量調整
B 高温側分離操作
Bm 高温側混合体
C 冷却晶析操作
Cm 低温側混合体
1 水供給操作
D 低温側分離操作
M 原料混合塩
2 共晶点
1 低温側の第1温度
1 低温液(低温側水溶液)
2 高温液(高温側水溶液)
γp 水溶液の比重
γq 共晶点の液の比重
γs 設定比重(所定の比重)

Claims (3)

  1. 低温側の第1温度になっていて該第1温度で溶解度になっている塩化カリウムと溶解度に近い濃度になっている塩化ナトリウムとを主成分とする低温側水溶液に塩化ナトリウムと塩化カリウムとを主成分とする原料混合塩を加えて前記第1温度より高い第2温度の高温側混合体にする加熱混合操作と、前記高温側混合体の中の塩化ナトリウムの結晶を分離して前記高温側混合体を高温側水溶液にする高温側分離操作と、前記高温側水溶液を前記第1温度にして塩化カリウムを晶析させた低温側混合体にする冷却晶析操作と、前記低温側混合体から前記晶析させた塩化カリウムの結晶を分離して前記低温側水溶液にする低温側分離操作と、を有する混合塩の分別方法であって、前記高温側混合体の中の水溶液の比重を測定して該比重が前記第2温度における第2温度2塩溶解度曲線の共晶点の液の比重に近い所定の比重になるように前記原料混合塩を加える、ことを特徴とする混合塩の分別方法。
  2. 前記冷却晶析操作をする前に前記高温側水溶液に水を加える水添加操作を有することを特徴とする請求項1に記載の混合塩の分別方法。
  3. 低温側の第1温度になっていて該第1温度で溶解度になっている塩化カリウムと溶解度に近い濃度になっている塩化ナトリウムとを主成分とする低温側水溶液に塩化ナトリウムと塩化カリウムとを主成分とする原料混合塩を加えて前記第1温度より高い第2温度の高温側混合体にする加熱混合操作を可能にする加熱溶解装置と、前記高温側混合体の中の塩化ナトリウムの結晶を分離して前記高温側混合体を高温側水溶液にする高温側分離操作を可能にする高温側分離装置と、前記高温側水溶液を前記第1温度にして塩化カリウムを晶析させた低温側混合体にする冷却晶析操作を可能にする冷却晶析装置と、前記低温側混合体から前記晶析させた塩化カリウムの結晶を分離して前記低温側水溶液にする低温側分離操作を可能にする低温側分離装置と、前記高温側混合体の中の水溶液の比重を測定可能にする比重検出器と、測定した比重が前記第2温度における第2温度2塩溶解度曲線の共晶点の液の比重に近い所定の比重になるように前記原料混合塩を供給可能な原料供給装置と、を有することを特徴とする混合塩の分別装置。
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