JP2006176227A - 粘着テープホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】 粘着テープホルダーに塵埃吸着手段を備えることにより粘着テープホルダーの機能増加を図る。
【解決手段】 分離可能な支持体C1によって支持された粘着テープドラム11から引き出された粘着テープは、テープカッター1dで切断されて本来の用途に供される。支持体C1の他の位置に設けてある第2支軸1fに支持された吸着ドラム7の外周部には、表面を粘着面とする塵埃吸着手段13が設けてある。カバー5を外して吸着ドラム7を服地などの埃がついたところを押圧ながら移動させると塵埃の除去ができる。塵埃吸着手段としては吸着ドラムの外周部に粘着シートを層状に装着したものや、粘着テープドラム11から引き出した粘着テープの粘着面を表面にした状態で、吸着ドラムに巻き付けるようにしたものなどがある。
【選択図】 図2

Description

この発明はセロハンテープやメンディングテープなどの粘着テープの使用を容易化するために用いる粘着テープホルダー、特に衣服等に付着した塵埃を除去するための塵埃吸着手段を備えた粘着テープホルダーに関するものである。
セロハンテープやメンディングテープなどの粘着テープは、一般的に粘着テープホルダー又は粘着テープディスペンサー(以下「テープホルダー」と略称する)と呼ばれるケースに回転可能に装着し、外周の端部から所望長だけ引き出して付属のカッターで切断し、貼付や紙面の補修などに用いている。テープホルダーの形状や大きさには各種のものがあるが、いずれも粘着テープの着脱手段、テープドラムの支軸及びテープカッターを備えている。最近のテープホルダーでは、カッターの前方下部に指先が進入可能な凹部を設けて粘着テープの先端部を折り返し可能としたもの(特許文献1)や、テープホルダーへのテープの着脱を容易化するとともに、ケース本体を折り畳み可能とすることにより携帯に便利なものにしたもの等が提案されている(特許文献2)。
特開2003−95520号公報 特開平8−26575号公報
従来から数多くの形状のテープホルダーが使用されてきているが、それぞれに粘着テープの使用をするための改善の跡が見られる。しかしながら、これまでのテープホルダーは上記した粘着テープ本来の用途に対応したものであり、貼り付けるという必要性が生じなければ、テープホルダーの出番がないことになり、結局粘着テープの消費も進まないことになる。また、粘着テープを露出状態に保持した状態では老化が進み、使い切らないうちに使用不能に陥ることもあり得るし、仮に使用可能であるとしても使用困難となること稀ではない。結局、こうなると新しいものと交換せざるを得なくなり、資源の浪費につながる結果となることが多い。本発明は、テープホルダーに粘着テープ本来の用途を確保しながら、さらに別の用途にも使用可能とする機能を付加したテープホルダーを提供することにより、粘着テープの用途拡大並びに資源の有効利用に貢献しようとするものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るテープホルダーは、以下の手段を採用することにより以下の作用効果を生じるようにしたものである。このテープホルダーは、支持体に粘着テープドラムを装着するための支軸と、この粘着テープドラムから引き出された粘着テープの引き出し片を切り離すためのテープカッターとを備えている点において、公知のテープホルダーと構成が共通している。しかしながら本発明に係るテープホルダーは、既存のテープホルダーの支持体には、さらに粘着性という粘着テープと共通の性質を有する吸着ドラムを設けることにより、粘着テープドラムを収納したテープホルダーに別の機能を持たせることにより、テープホルダーの使用頻度向上を図ったものである。ここで支持体とは、粘着テープドラムや吸着ドラムを装着するためのケース体をいい、吸着ドラムとは、粘着面を対象部位に押圧することにより塵埃を除去するための塵埃吸着手段を備えたドラムをいう。また引き出し片とは、粘着テープドラムから引き出されて切り離される前の状態にある粘着テープをいう。
請求項1に記載した発明は、支持体の所定位置に設けてあり、粘着テープドラムを回転自在に支持する第1支軸と、上記の粘着テープドラムから粘着面を裏面にした状態で引き出された引き出し片を切断するために支持体に設けられるテープカッターと、同じく支持体の他の位置に設けられた第2支軸に回転自在に支持され、外周部に塵埃吸着手段を有する吸着ドラムとを備えたものからなる。上記の吸着ドラムは、外周面の少なくとも一部が塵埃吸着のために支持体から露出している。この発明に係るテープホルダーは、粘着テープ本来の用途の他に、外周部に備え付けられた塵埃吸着手段を机の上面や布地の表面に押圧して吸着ドラムを転がすことにより、付着している埃等を除去可能としてあるところに特徴がある。また、テープホルダー単独では携帯品として選択を躊躇するようなことも考えられるが、複数の用途を持たせることにより携帯の機会を増やし、この結果として粘着テープの使用機会も増大する働きをする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明における塵埃吸着手段について具体的に限定したものである。すなわち、塵埃吸着手段は上記の吸着ドラムの外周部に粘着面が表面になるように装着された1層又は複数層の粘着シートからなり、この粘着シートには少なくとも1か所にかつ幅全体に渡るように切り込み部が設けてある。粘着シートは使用により又は経時により機能が低下することから随時交換する必要が生じるが、1層だけの場合は、吸着ドラムを即交換する必要がある。この交換作業は面倒であるので、粘着シート数を複数層とし、それぞれに切り込みを入れ、外層から順次剥がして使用に供すればよいので便利になる。
請求項3に記載した発明は、支持体に粘着テープドラムを支持する第1支軸と、吸着ドラムを支持する第2支軸とを略平行に配置し、粘着テープドラムから引き出した引き出し片を、粘着面を表面にした状態で吸着ドラムに巻き付けることにより塵埃吸着手段としたものである。粘着テープを塵埃吸着手段として用いるものであり、これにより常に粘着手段を更新可能なので、剥がしたばかりで粘着機能の高い粘着面を利用可能となる。この発明は別製の粘着シートを必要としない上に、粘着テープを塵埃吸着手段としても使用するものであるので、粘着テープの需要増大につながる。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した発明のテープホルダーに、粘着テープドラムから引き出された引き出し片を切断するための第2のテープカッターを、支持体に設けてあるところに特徴がある。第2のテープカッターは引き出し片を適宜切り離し可能とする手段であり、これにより塵埃吸着手段の更新作業を向上させることができる。
請求項5に記載した発明は、請求項1から請求項4でいずれも採用していた吸着ドラムに代えて、表面に塵埃吸着手段を備えたキャタピラーを採用したものである。このキャタピラーは、粘着テープドラムに近接し、かつ平行になっている部分が粘着テープドラムの接線とほぼ平行に設けてあるとともに、キャタピラーの平行になっている一方の部分が支持体から一部露出するように支持体に設けてあるところに特徴がある。キャタピラーを粘着テープドラムの接線とほぼ平行になるように支持体に配置すれば、テープホルダーの体積を減らすことができるので、コンパクト化につながるため携帯に便利となる利点がある。また、平行な部分が支持体から一部露出していることから同時に接触する面積が比較的広くなる利点がある。
本発明によれば、これまで粘着テープの使用を便利にするのに用いられていたテープホルダーに、塵埃吸着手段を付加することにより、テーブルや布地等の表面に付着している埃等を容易に除去することが可能となる。また、塵埃除去手段として複数層の粘着シートを吸着ドラムの外周部に装着したものを採用する場合に、少なくとも1か所に切り込みを入れておくと、剥離容易となるため粘着シートの更新が容易となる。次に、塵埃除去手段として粘着テープドラムの引き出し片の粘着面が表面になるようにした状態で、吸着ドラムの外周部に巻き付けるようにすれば、吸着ドラムに新しい粘着シートを常に補充可能となるため、吸着機能の優れた塵埃除去手段を常時用いることが可能となる。このことは、粘着テープの使用量の増加につながるとともに、粘着テープが老化する前にこれを使い切ることができる可能性が増加するので経済性に優れたものとなる。この構成を採用する場合に、支持体の第2のテープカッターを設けておけば、引き出し片を塵埃除去手段として使用する場合の吸着ドラムへの巻き付け作業を容易化できる。次に、上記の吸着ドラムに代えて、キャタピラーを用い、キャタピラーの平行になっている部分が粘着テープドラムの接線と平行になるように、これを支持体に設けると、支持体の体積を小さくできるので、全体の構成がコンパクト化するため携帯に便利となる。
本発明の第1の形態例として図1に示すような、セロハンテープのドラムを着脱自在に装着してある粘着テープホルダーT1について説明する。図1は、本発明に係る粘着テープホルダー(以下「テープホルダー」と略称する)の基本形態の全体構成を斜視図で示したものである。図1の右側の部分は公知のテープホルダーに相当する部分であり、左側の部分が本発明を具現化した部分である。図1では支持体C1の右側部分に粘着テープドラム11が第1支軸1b(図4参照)に回転自在に軸支してある。具体的には、粘着テープドラム11は、第1支軸1bに対して回転可能なドラム芯11dと、ドラム芯11dの回りに巻き付け積層させた粘着テープ本体11bと、から構成してある。符号11aは、粘着テープ本体11bから引き出されたテープ片を示している(図4参照)。引き出し片11aは、その粘着面が引き出し片保持部1cによって保持可能となっている。また、引き出し片保持部1cの図4に向って右方には、この引き出し片保持部1cに隣接してテープカッター1dが支持体C1に一体に設けてある。図1の左側の部分には支持体C1と一体に設けられた第2支軸1fに吸着ドラム7が回転自在に軸支してあり、この部分の周囲は吸着ドラムカバー(以下「カバー」と略称する)5で覆い隠し可能としてある。これは不使用時や携帯時に、これをかばん等に入れておいたとき、一緒に入れたものに貼り付かないようにするとともに塵埃吸着手段の劣化を防止する働きをする。
図2は、図1に示したテープホルダーT1の分解斜視図である。図示の通り、支持体C1は正面から見た形状が飛行機の胴体に似た細長い板状体の本支持体1と、本支持体1の右半分の形状と対称な形状の副支持体3とを組み合わせたものからなる。本支持体1は、本側板部1aの中央部に第1支軸1bがこの本側板部1aと一体に突設してある。第1支軸1bには、副側板部3方向に開口する空洞部1b1が長さ方向に沿って設けてある。この空洞部1b1は、後述の係合軸部3bを挿着することにより、本支持体C1と副支持体C2とを結合可能にするものであり、空洞部1b1の周壁1b2と係合軸部3bの外周面とは挿着の摩擦抵抗によって結合状態を維持可能となっている。本側板部1aは、図2で右方に延長し、先端部近傍で上向きに湾曲し、その上端部に変形筒状の引き出し片保持部1cが位置している。この引き出し片保持部1cも第1支軸1bと同様に内部が緩やかなテーパー状の空洞部1c1になっている。この引き出し片保持部1cの側部には、上述のテープカッター1dが位置している。本側板部1aの上辺及び下辺部には、副支持体3方向に突き出す補強部1j,1kを設けてある。本側板部1aには、引き出し片11aの引き出し等による負荷が第1支軸1bを介して加えられることから、そのような負荷に耐えられるようにするためである。
また、本側板部1aは、第1支軸1bが位置している部分のやや左側から上下辺がそれぞれ第1支軸1b側を広くする小角の扇状になっており、左端部は半円状に形成してなる吸着ドラム取付部1eとなっている。吸着ドラム取付部1eの半円状になっている部分の中心部には、第2支軸1fが上述の第1支軸1bと同方向に突設してある。第2支軸1fの径は第1支軸1bの径と同程度であるが、後述のストッパ部材9を設けるための余裕をとるために長さは第1支軸1bの長さより少し短か目になっている。さらに、本側板部1aにおける第1支軸1bと第2支軸1fとの中間位置には長方形に形成された仕切り板部1gが第1支軸1bと略平行となるように本側板部1aの板面に対して直角に設けてある。この仕切り板部1gは、上下端部に上述のカバー5を保持するための係合片1h,1hを備えている。各係合片1hは仕切り板部1gに第2支軸1f側に向けて立設してあり、要所に係合部1i,1iを備えている。
第2支軸1fは、後述の吸着ドラム7を回転自在に支持するものであるが、この吸着ドラム7が第2支軸1fから外れないようにする手段として、この第2支軸1fの内部に長さ方向に形成してなる空洞部1f1を形成してある。空洞部1f1の周壁1f2は、空洞部1f1内に挿着したストッパ部材9の外周面と摩擦係合させられるように形成してある。具体的には、ストッパ部材9は比較的軟質の合成樹脂材から構成してあり、いわゆるフランジ付き管に似た形状に形成してある。ストッパ部材9は、管部9aと、管部9aの一端側に中心を同じくして管部9aの直径よりも大きな直径を持つ円形のフランジ部9bと、から構成してある。フランジ部9bから本側板部1a側に延びる管部9aは、挿着により摩擦抵抗を生じさせるために、先端部側を挿着方向に向って少しずつ細くなるテーパーになっている。フランジ部9bは、空洞部1f1内に管部9aを挿着させたときに、第2支軸1fの端面に当接してそれ以上管部9aを空洞部1f1内に入り込ませないようにするとともに、ドラムの着脱を容易にするために着脱の際につかみ易くする役割をも果たす。ストッパ部材9は管部9aを第2支軸1fの空洞部1f1に挿入して押し込んだ状態の下で、摩擦抵抗により離脱しにくくなっている。
副支持体3は、副側板部3aの形状が本側板部1aに設けられた仕切り板部1gの第1支軸1b側の部分と対応する形状に形成してあり、副側板部3aのほぼ中央部には、これと一体に円筒状の係合軸部3bが、本側板部1aに向かう方向に立設してある。この係合軸部3bは先端部を細くするテーパーになっており、基端部が第1支軸1bの空洞部1b1の内側にきつく締まるように寸法調整してある。また、副側板部3aの右端部近傍には、係合ピン部3cが横方向に突き出すように立設してある。係合ピン部3cは引き出し片保持部1cの空洞部1c1の周壁1c2に挿着可能な形状及び寸法としてあり、外周部は係合軸部3bと同様に挿着方向に向って少しずつ細くなるテーパーとなっている。これを空洞部1c1の奥に向けて押し込むことにより、周壁1c2と係合ピン部3cの外周面との間の摩擦抵抗によって離脱しにくくしている。副側板部3aの上辺及び下辺には、本支持体1方向に突き出る補強部3d,3eが形成してある。補強部3d,3eは、係合軸部3bを介して加えられる負荷に対する抗力を副側板部3aに持たせるためのものである。
上記の吸着ドラム7は、図2及び図3に示すように、ドラム芯7dと、ドラム芯7dに巻き付け積層した粘着シート(塵埃吸着手段)13と、から概ね構成してある。粘着シート13の幅及び直径は、前述した粘着テープ本体11bの幅及び直径とほぼ同一に形成してある。他方、ドラム芯7dの内径は、第2支軸1fに対して簡単に回せるように第2支軸1fに緩く嵌る程度のものとしてある。ドラム芯7dの外周部には、塵埃吸着手段としての粘着シート13が5層程の複数層に積層してある。粘着シート13は、粘着面を表面にしたものをドラム芯7dの外周部に複数枚重ねて巻き付けた状態で積層してある。この粘着シート13は、重複使用又は経時により粘着機能が低下した場合には順次剥離可能としてある。粘着シート13には、剥離を容易にするための手段として、少なくとも1か所に切り込み部13a,・・が幅全体に渡るように設けてある。この切り込み部13aは、これを基点として剥がしやすくするためのもので、切り込み部13aの数は、吸着ドラム7の直径などを考慮して決めるとよい。
吸着ドラム7を覆うカバー5は、半円と四角形とを合体させたような形状の側板5d,5eと、対向する側板5dと側板5eとの間に配した湾曲連結板5fと、により構成してあり、第2支軸1f方向に開口させ吸着ドラム7と接触せずに吸着ドラム7を被覆可能に構成してある。側板5dには、凹部5aを形成してある。凹部5aは、吸着ドラム7を被覆したときに吸着ドラム取付部1eを受け入れるための切欠であって、受け入れたときに吸着ドラム取付部1eと側板5dとが隙間なくほぼ一体化するように吸着ドラム取付部1eより僅かに大きな相似形に形成してある。また、カバー5の入り口部近傍の上下に位置する板面には、本支持体1側の係合部1i,1iと係合可能な係合部5b,5bが設けてある。カバー5の取り付けは、カバー5の凹部5aを吸着ドラム取付部1eに沿って近づけ、各係合部1i,5bを互いに係合させることにより固定する。
図4は、これまで説明してきたテープホルダーT1の正面の状態を示すものであり、同図(a)は、吸着ドラム7にカバー5を被せようとしている状態を示している。同図(b)は、吸着ドラム7を使用しないときに粘着テープの使用に備え、あるいは保管や携帯に対応する状態になっていることを示している。また、図5はテープホルダーT1の平面の状態を示している。
このテープホルダーT1は、通常はこれまでのテープホルダーと同様に粘着テープを粘着テープドラム11から引き出し、引き出し片保持部1cに粘着面を押し付けた後テープカッター1dで切り離して貼付などの用途に供される。テーブルの上面や服地などに埃が溜まっていてこれを取り除こうとするような場合にはカバー5を取り外し、吸着ドラム7を、被対象位置に押し付けながら転動させる。これにより、埃などを吸着して転がした跡をきれいにする。粘着シート13の粘着機能が低下したら、粘着シート13の最上層のものを剥がし、次層の粘着シートの粘着面を露出させる。埃等の吸着作業が終了したらカバー5を被せ、図4(b)に示すような状態にして通常の粘着テープの使用や携帯に備える。勿論、頻繁に使用するような場合は、カバーを外したままにして使用することも可能である。
次に、本発明の第2の形態例としてのテープホルダーについて説明する。図6及び図7に示すように、このテープホルダーT2は、吸着ドラム37の塵埃吸着手段として粘着テープの引き出し片そのものを使用するようにしたものである。テープホルダーT2の全体の構成は、上述のテープホルダーT1と共通するものが多い。しかし、吸着ドラム37は、常に粘着シートを備えているのではなく、必要なときに粘着シートを貼り付けて使用することになっている。この場合における粘着シートは、次に述べるように、粘着シートを流用したものである。すなわち、テープホルダーT2は、引き出し片41aをテープカッター31dとは反対方向、すなわち、吸着ドラム7方向に引き出し、テープの粘着面を表面(上向き)にした状態で、第2支軸31fに支持された吸着ドラム37の外周部に巻き付けることにより塵埃吸着手段43としたものである。上述したように、これは既存の粘着テープを塵埃吸着手段として利用するもので、第1の形態例のように吸着ドラムに粘着シートを貼り付けたものを特別に用意する必要がなく、コスト的に有利な上に常に新しい粘着面を吸着手段として使用できる利点がある。さらに、テープホルダーT2によれば、粘着シートは必要に応じて引き出し、そして、貼り付けるようにする、という使い方ができる。このため、粘着シートを使う必要がないときは、吸着ドラム37に粘着シートを貼り付けず必要なときだけ貼り付けるようにすれば、粘着シートを覆うカバー等を設ける必要がない。また、貼り付いていたなら、貼り付いている粘着シートを取り外してしまうようにすれば、たとえば、ポケットやカバンの中に入れておいても、一緒に入れてあるものに粘着してしまうような不都合を避けることができる。
上述の通り、このテープホルダーT2のその他の構成は、既述のテープホルダーT1と同様であるので、ここでは塵埃吸着手段の違いに起因して構成が変化するものについてのみ説明する。本支持体31と副支持体33からなる支持体C2に設けられた第1支軸31bに粘着テープドラム41が軸支してあり、本支持体31に設けてある第2支軸31fには、吸着ドラム37が回転自在に軸支してあることについては、上述のテープホルダーT1と同様である。本側板部31aに直角に立設された仕切り板部31gの上端には、第2のテープカッター45が設けてあり、このテープカッター45と粘着テープドラム41の外周部近傍の中間位置には、テープガイド47が第1支軸31bと平行に設けてある。テープガイド47は、引き出し片41aを塵埃除去手段として使用する場合に、粘着面を表面にして引き出し片41aの非粘着面(平滑面)側を受けて第2のテープカッター45との接触を避ける働きをする。
吸着ドラム37は、第1支軸31bと平行に支持体C2に設けてある第2支軸31fに回転自在に軸支してある。この吸着ドラム37の外周部には、塵埃吸着手段43を装着可能となっている。この吸着ドラム37には、後述の引き出し片41aの先端部を保持するためのテープ保持手段を備えている。テープ保持手段としては、ここでは3通りのものを採用することを予定している。その第1例は、図8(a)に示すように、吸着ドラム37の外周面を平滑にして引き出し片41aの粘着面が貼り付きやすくし、この面に引き出し片41aの粘着面を貼り付けテープ保持手段とするものである。このテープ保持手段は、引き出し片41aの先端部近傍を非粘着面側に折り返し、折り返した部分の粘着面を吸着ドラム37の外周部の任意位置に貼り付けて貼付部41bとしたものである。このテープ保持手段により引き出し片41aを吸着ドラム37の外周部に保持し、これを基点として引き出し片41aを吸着ドラム37の周囲全体に巻き付けるようにして塵埃吸着手段43とする。構成が極めて簡単であり、コスト低減上有利なものである。
第2例は、図8(b)に示すように、テープ保持手段として、吸着ドラム37の外周部に引き出し片41aよりもやや厚手の粘着テープ片42を採用したものである。図8(b)に示す符号42aは粘着テープ片42の折り返していない部分(貼付部)を示し、同じく符号42bは粘着テープ片42の折り返した部分(折り返し部)を示している。貼付部42aは、引き出し片41aを吸着ドラム37の外周部に巻き付ける際における回転方向の前方側に貼付し、折り返し部42bを吸着ドラム37に対して粘着テープドラム11側になるように、吸着ドラム37の外周部に取り付けることによりテープ保持手段としたものである。これを用いて粘着テープ片41aを吸着ドラム37に巻き込む場合には、粘着面が上になった引き出し片41aの先端部を、折り返し部42bと吸着ドラム37の外周部との間に進入させ、折り返し部42bをドラム側に押し付けると、引き出し片41aは、この折り返し部42bに粘着することにより吸着ドラム37の外周部に保持される。こうしてこの保持手段を基点として、引き出し片41aを吸着ドラム37の周囲全体に巻き付け可能とすることにより塵埃吸着手段43とするものである。
第3例は、図8(c)に示すように、テープ保持手段として、両開放端を内側に折り曲げた下向きコの字に類似する形状のテープ押さえ金具52を採用し、これを粘着ドラム37のリング状部分37aを外側から抱き込むように取り付け、吸着ドラム37の外周部との対向部52aが、吸着ドラム37の外周部に対して進退可能としたものを採用してある。この場合、引き出し片41aを吸着ドラム37の外周部と、この対向部52aとの間に生じた隙間に挿入し、この対向部52aを吸着ドラム37側に押し付けることにより対向部52aに粘着させる。この後、吸着ドラム37を1周させ、引き出し片41aを粘着面が表面になる状態で、外周部全体に巻き付けることにより塵埃吸着手段43が構成される。
このテープホルダーT2を、衣服等に付着した塵埃を除去するために使用する場合には、これまではテープの通常使用のためにテープカッター側に引き出されていた引き出し片41aを逆方向に方向転換させ、その先端部を上述のテープ保持手段の何れかのテープ保持手段に保持させる。次に、引き出し片41aを吸着ドラム37に1回転分だけ巻き取り、第2のテープカッター45で切断し、切り離されたテープ片を塵埃吸着手段43とするものである。なお、図6、図7にはカバーを図示していないが、このテープホルダーT2を携帯用とするものについては、塵埃吸着手段43がついたままの状態になっていることがあることからカバーを被せるようにすることが望ましい。
次に、本発明の第3の形態例としてのテープホルダーについて説明する。このテープホルダーT3は、これまで用いていた吸着ドラムに代えて、表面に塵埃吸着手段を備えたキャタピラーを採用したものである。このテープホルダーT3の構成は、図9に示すように、支持体C3の後端部(図9左側)に、キャタピラー57の平行になっている部分の一方が支持体C3から一部露出するように設けてある。このキャタピラー57は、帯状の厚ゴム板をリング状にしたものからなり、支持体C3に設けられた1対の支持ピン59,59にベアリング57a,57aを介して回動自在に掛け回してある。キャタピラー57の表面には、図示していないが、第1の形態例及び第2の形態例で説明したものと同様の塵埃吸着手段63を備えている。したがって、塵埃吸着手段の種類によって第1の形態例又は第2の形態例と同様の機能を有するものとすることができる。
図9では、キャタピラー57を支持体C3の最後部(左端部)に位置するように設けてあるが、この設置位置は、この他にキャタピラーの平行部を粘着テープドラム61の接線と平行する位置に設けるようにしてもよい。すなわち、図9に示す状態からキャタピラーを粘着テープドラム61の中心を回転中心とし、平行になっている部分が粘着テープドラム61の接線と平行になる状態を維持しながら時計回り方向に回転移動させる。これにより、キャタピラー57の上端部が、粘着テープドラム61の外周部に接近した状態となるので、支持体をこれに対応する形状にすれば、正面から見た全体の大きさを小さくすることができる。また、第2の形態例のように、テープの引き出し片を塵埃吸着手段として採用するものにあっては、キャタピラーの上端部が粘着テープドラム61の外周上部に接近した位置になるので、引き出し片の長さを短くできる効果もある。
以上の説明は、直径が比較的小さい粘着テープドラムを備えたテープホルダーを対象として説明しているが、本発明はテープドラムの直径が大きいものについてももちろん適用可能である。この場合には、支持体の形状や吸着ドラム等の位置も変わるが、いずれの形態例においてもそれぞれの機能を発揮可能である。また、粘着テープとしては、ここではセロハンテープを対象としているが、メンディングテープその他のテープについても適用可能である。
本発明は、物品の構成に関するものであり、発明の実施は即産業の発達に寄与するもので十分に産業上の利用可能性を有する。
第1の形態例におけるテープホルダーの全体構成を示す斜視図である。 図1に示すテープホルダーの分解斜視図である。 第1の形態例の吸着ドラム及び塵埃吸着手段を示す斜視図である。 第1の形態例の全体構成を示す正面図であり、(a)はカバーを被せる直前の状態を示しており、(b)は通常の状態を示している。 第1の形態例の全体構成を示す平面図である。 第2の形態例におけるテープホルダーの全体構成を示す斜視図である。 図6の前面側に位置する要素を除去して示した正面図である。 第2の形態例における塵埃吸着手段についての説明図であり、(a)は第1例、(b)は第2例、(c)は第3例を示す。 第3の形態例の全体構成を示す正面図である。
符号の説明
T1,T2,T3 粘着テープホルダー
C1,C2,C3 支持体
1b,31b,51b 第1支軸
1d,31d,51d テープカッター
1f,31f 第2支軸
7,37 吸着ドラム
11,41,61 粘着テープドラム
11a,41a 引き出し片
13 粘着シート(塵埃吸着手段)
43,63 塵埃吸着手段
13a 切り込み部
45 第2のテープカッター
57 キャタピラー

Claims (5)

  1. 支持体の所定位置に設けてあり、粘着テープドラムを回転自在に支持する第1支軸と、
    上記粘着テープドラムから粘着面を裏面にした状態で引き出された引き出し片を切断するために上記支持体に設けられるテープカッターと、
    上記支持体の他の位置に設けられた第2支軸に回転自在に支持され、外周部に塵埃吸着手段を有する吸着ドラムと
    を備え
    上記吸着ドラムは外周面の少なくとも一部が塵埃吸着のために上記支持体から露出している
    ことを特徴とする粘着テープホルダー。
  2. 上記塵埃吸着手段は上記吸着ドラムの外周部に粘着面が表面になるように装着された1層又は複数層の粘着シートからなり、上記粘着シートには少なくとも1か所に切り込み部が幅全体に渡るように設けてあることを特徴とする請求項1に記載した粘着テープホルダー。
  3. 上記第1支軸と上記第2支軸とが略平行に配され、上記塵埃吸着手段は上記粘着テープドラムから粘着面を表面にした状態で引き出された引き出し片を上記吸着ドラムに巻き付けたものであることを特徴とする請求項1に記載した粘着テープホルダー。
  4. 上記粘着テープドラムから引き出された上記引き出し片を切断するための第2のテープカッターが上記支持体に設けてあることを特徴とする請求項3に記載した粘着テープホルダー。
  5. 上記吸着ドラムに代えて表面に塵埃吸着手段を備えたキャタピラーが上記粘着テープドラムに近接し、かつ平行になっている部分が上記粘着テープドラムの接線とほぼ平行になるように上記支持体に設けてある
    ことを特徴とする請求項1に記載した粘着テープホルダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200449531Y1 (ko) 2008-05-27 2010-07-16 (주)세줄 뒤틀림 방지 카트리지를 갖는 글루 테잎 디스펜서

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