JP2006175496A - 電極チップホルダ及び溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極チップの交換間隔を延ばし溶接作業の効率を向上させる。
【解決手段】電極チップホルダ10は内径孔が先端に向かって拡径する第1テーパ内周面40aを備えるチャック本体40と、チャック本体40の先端雄ねじ部40bに螺合するロックナット44と、内径孔に嵌合するコレット48とを有する。コレット48は、ロックナット44が先端雄ねじ部40bに螺合することによって軸方向に押圧され、割目48aが弾性変形することにより縮径して内径部48fに挿入された電極チップ46を保持する。コレット48は第1テーパ内周面40aに当接する第1テーパ外周面48bと、該第1テーパ外周面48b上に設けられた溝部48cとを備える。チャック本体40は、溝部48cに対向する位置で開口し、該溝部48cに対して冷却液を供給する冷却液供給口40c及び溝部48cから冷却液を回収する冷却液回収口40dを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気溶接作業で用いられる電極チップを保持する電極チップホルダ及び溶接方法に関する。
例えば、車両の製造工場においては車両の外板やフレームに対する多量のスポット溶接を効率的に行うために、電極チップホルダを備えた産業用のロボットを用いて溶接作業の相当の部分の自動化を実現している。
ところで、電極チップホルダに装着された電極チップは放電等による消耗が避けられないため適当な間隔で先端の研磨を行い、さらに消耗が激しくなった場合には電極チップを交換する。この交換作業はロボットを停止させた状態で人手により行う場合があるが、人手による交換では作業者毎の作業時間のばらつきがあり非効率となるおそれがあり、交換作業の自動化及び交換時間の短縮が望まれる。また、交換作業を行っている間は溶接作業は中断されてしまうため、電極チップの交換回数の低減が望まれる。
電極チップの自動交換を図るために、電極チップの端部にチップ抜き板を係合させるとともに電極チップをクランプ機構で挟持固定した後、ロボットを動作させることにより電極チップをシャンクから抜くという方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、この後に所定のチップスタンドにおいて新品の電極チップを装着させている。
一方、電極チップは溶接時に非常に高温となるため、破損防止及び溶接効率の向上の観点から適当な冷却を行う必要があり、例えば、特許文献2に記載されたスポット溶接用電極では、シャンクから先端の電極チップの内部に冷却液を供給している。また、特許文献3に記載された抵抗溶接用電極では電極チップに通電接触する電極ホルダを備え、該電極ホルダの内部に冷却液を供給することにより電極チップを間接的に冷却している。
特許第3347436号公報 特開2001−9575号公報 特公平8−11305号公報
特許文献1におけるチップ交換装置に適用される電極チップは、シャンクに対してテーパ形状同士のくい込みによる摩擦力を用いて固定されており、これ以外の形状の電極チップに対しては交換作業を行うことができない。また、くい込み摩擦を用いる場合には、電極チップを相当に強い力で押し込む必要があり、電極チップやシャンクに大きな負荷がかかることになり寿命が低下する。さらに、電極チップを押し込む力の微妙な調整を要し、過大な力で押し込むと抜けなくなり、過小な力では作業中等不用意に抜けるおそれがある。
電極チップは消耗品であることから廉価であることが望ましい。しかしながら、特許文献1における電極チップ内部に冷却液を供給する場合には、テーパ面同士の当接によって液密に保たせるために、両テーパ面の表面を高精度に加工する必要がありコストの高騰を招く。実際上、精度不足からテーパ面同士を適切な液密構造とするために、いわゆる現物合わせを行う必要が生じることもある。さらに、電極チップの交換時にシャンクは露呈されることになりテーパ面が損傷される場合もあり、損傷したシャンクは交換しなければならない。
特許文献2における電極チップは、シャンクの先端に取り付けられる小型のものであり、シャンク接続部や冷却液の流路穴を設ける必要から電極として有効に用いられる箇所は先端の小さい範囲に限られ、摩耗することによる交換を頻繁に行わなければならない。しかもシャンク接続部は電極として用いられないために、材料的に無駄が多い。
特許文献3における電極チップについても、電極ホルダに接続するためのヒートパイプ、リング、剛球及び弾性体等の電極として用いられない部分が多く、電極チップを廃棄する際の無駄が多い。また、この電極チップは弾性力によって保持されているためワークを強い力で挟持させる場合には電極チップの抜けや傾斜が生じるという懸念がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、電極チップを交換する間隔を延ばし、又は電極チップの交換に要する時間を短縮して全体的な溶接作業の効率を向上させることのできる電極チップホルダ及び溶接方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電極チップホルダは、内径孔が先端に向かって拡径するテーパ内周面を備えるチャック本体と、前記チャック本体のねじ部に螺合する円筒状のロックナットと、前記内径孔に嵌合し、前記ロックナットが前記ねじ部に螺合することによって軸方向に押圧され、割目が弾性変形することにより縮径して内径部に挿入された棒状の電極チップを保持するコレットとを有し、前記コレットは、前記テーパ内周面に当接するテーパ外周面と、前記テーパ外周面上に設けられた溝部とを備え、前記チャック本体は、前記テーパ内周面上の前記溝部に対向する位置で開口し、前記溝部に対して冷却液を供給する冷却液供給口及び前記溝部から冷却液を回収する冷却液回収口を備えることを特徴とする。
このように、弾性変形して縮径するコレットを用いることにより電極チップの側面を確実に保持することができる。また、ロックナットを緩めることにより電極チップの抜き入れを容易に行うことができるとともに、電極チップの突出量を摩耗量に応じて調整することができる。したがって、電極チップの交換回数が低減されて全体的な溶接作業の効率を向上させることができる。さらに、電極チップとしては単純な棒状のものを採用することができ、コストの低廉化が図られる。
また冷却液を供給することによって、コレット及び該コレットに面接触する電極チップを冷却することができ、電極チップの消耗を低減するとともに溶接効率の向上を図り、電極チップの交換頻度を一層低くすることができる。また、テーパ外周面上に設けられた溝部の面積及びコレットの内周面積を軸方向に大きく設定することが可能であり、冷却される面積を広くして電極チップを効率よく冷却することができる。
前記溝部は、前記冷却液供給口及び前記冷却液回収口に対向する箇所を両端部として側面視U字形状とするとよい。これにより、冷却液はU字形状に沿ってスムーズに流れて滞留することがなく、しかも広い面積に亘って流れ、冷却効率が向上する。
前記コレットは銅又は銅合金であると、弾性変形しやすく電極チップを保持しやすい。また、銅又は銅合金は熱伝導率が高いため電極チップを冷却させやすい。
次に、本発明に係る溶接方法は、内径孔が先端に向かって拡径するテーパ内周面を備えるチャック本体と、前記チャック本体のねじ部に螺合するロックナットと、前記内径孔に嵌合し、前記ロックナットが前記ねじ部に螺合することによって軸方向に押圧され、割目が弾性変形することにより縮径して内径部に挿入された棒状の電極チップを保持するコレットと、を有する電極チップホルダを用いて、前記ロックナットが下方を指向した状態で、且つ前記電極チップが抜かれた状態で前記電極チップホルダを下降させて、所定の装填位置に正立設置された電極チップを前記コレットに挿入させ、前記ロックナットを前記チャック本体に対して螺合するように回転させて締め、前記電極チップを固定する工程と、前記電極チップホルダを所定のワークまで移動させ、前記電極チップに通電することにより前記ワークに対して溶接を行う工程と、前記ロックナットが下方を指向した状態で前記ロックナットを前記チャック本体に対して回転させて緩める工程と、前記ロックナットが緩められることにより降下する前記電極チップを規定長さ下方に設けられた突出量規定片に当接させた後、前記ロックナットを前記チャック本体に対して回転させて締め、前記電極チップを固定する工程とを有することを特徴とする。
このように、ロックナットを緩めることにより電極チップの突出量を調整することのできる電極チップホルダを用いるとともに、溶接を行った後にロックナットを緩める工程、ロックナットが緩められることにより降下する電極チップを突出量規定片に当接させるとともにロックナットを締めることにより電極チップを固定する工程とを有することにより、電極チップを交換する回数が減り、全体的な溶接作業の効率を向上させることができる。また、電極チップの突出量調整は、ロックナットを一度緩めた後に締めるという簡便な操作で行うことができる。さらに、電極チップを交換する際にも、所定の装填位置に正立設置された電極チップを前記コレットに挿入させた後にロックナットを締めるだけで固定することができ、交換時間の短縮及び交換作業の自動化を図ることができる。
本発明に係る電極チップホルダによれば、割目が弾性変形することにより縮径するコレットを用いることにより電極チップの側面を確実に保持することができる。また、ロックナットを緩めることにより電極チップの抜き入れを容易に行うことができるとともに、電極チップの突出量を摩耗量に応じて調整することができる。したがって、電極チップの交換回数が低減されて全体的な溶接作業の効率を向上させることができる。
また、チャック本体は、テーパ内周面上の溝部に対向する位置で開口する冷却液供給口及び冷却液回収口を備えることにより、コレットを介して電極チップを冷却することができる。したがって、電極チップの消耗を低減するとともに溶接効率の向上を図ることができ、電極チップの交換頻度を一層低くすることができる。
また、本発明に係る溶接方法によれば、溶接を行った後にロックナットを緩める工程、ロックナットが緩められることにより降下する電極チップを突出量規定片に当接させるとともにロックナットを締めることにより電極チップを固定する工程とを有することにより、電極チップを交換する回数が減り、全体的な溶接作業の効率を向上させることができる。
以下、本発明に係る電極チップホルダ及び溶接方法について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図13を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る電極チップホルダ10は溶接システム20で用いられている。また、本実施の形態に係る溶接方法は、溶接システム20を用いて行われる。溶接システム20は、製造ラインにより順次搬送される車両のフレーム14をスポット溶接する工程に設置されており、電極チップホルダ10を先端に設けた産業用の多関節ロボット(移動手段)22と、電極チップ調整交換装置12と、チップドレッサ26と、システム全体を制御する制御装置28とを有する。電極チップホルダ10に対しては冷却液供給源30から冷却液を供給及び回収することができる。冷却液を循環させるサイクル経路の途中には、適当な放熱器を設けてもよい。回収パイプ52bは必ずしも冷却液供給源30に接続されている必要はなく、例えば排水溝に接続されていてもよい。
多関節ロボット22は、例えば6軸構成で制御装置28の作用下にプログラム動作が可能であって、電極チップホルダ10をフレーム14の溶接箇所、電極チップ調整交換装置12及びチップドレッサ26等に対して適当な向きとなるように移動、配置させることができる。なお、図1においては、電極チップ調整交換装置12及びチップドレッサ26を実際の大きさよりも模式的に大きく示している。
次に、電極チップホルダ10について説明する。電極チップホルダ10の説明においては、多関節ロボット22に接続されている側を基端とし、反対側で電極チップ46が挿入される側を先端とする。
図2〜図4に示すように、電極チップホルダ10は、内径孔が先端側に向かって緩やかに拡径する第1テーパ内周面40aを備えるチャック本体40と、該チャック本体40を多関節ロボット22に接続するアダプタ42と、チャック本体40の先端雄ねじ部40bに螺合する円筒状のロックナット44と、第1テーパ内周面40aに嵌合するコレット48とを有する。コレット48は、ロックナット44が先端雄ねじ部40bに螺合される際に軸方向に押圧されて弾性変形することにより縮径し、内径部48fに挿入された棒状の電極チップ46を確実に保持することができる。
また、電極チップホルダ10は、チャック本体40をアダプタ42に固定する6本のボルト50と、冷却液供給源30から冷却液を供給する供給パイプ52aに接続される第1継手54と、冷却液供給源30に冷却液を戻す回収パイプ52bに接続される第2継手56と、チャック本体40に対するコレット48の角度を規定する位置決ピン58(図4参照)とを有する。
図5に示すように、コレット48は、等角度(120°)位置に設けられた3組の割目48aと、第1テーパ内周面40aに当接する第1テーパ外周面48bと、該第1テーパ外周面48b上に設けられた3つの溝部48cと、先端側に向かって縮径する第2テーパ外周面48dと、第1テーパ外周面48bと第2テーパ外周面48dとの間の環状溝48eと、基端側で軸方向に延在する細いピン溝48gとを有する。コレット48の内径部48fは電極チップ46の外径より僅かに大径であって、滑らかな円筒面となっている。また、第1テーパ内周面40a及び第1テーパ外周面48bはそれぞれ滑らかな面であって、嵌合時にいわゆるダブルテーパ状態となり密着度が高い。第2テーパ外周面48d及び後述する第2テーパ内周面44bについても同様である。
3組の割目48aは、それぞれ先端面から基端面近傍まで軸方向に延在する第1スリット60aと、基端面から先端面近傍まで軸方向に延在する第2スリット60bとを有する。第1スリット60aと第2スリット60bは極近傍で並列配置されており、第1スリット60aと第2スリット60bとの間隔は第1スリット60a及び第2スリット60bの幅と同幅に設定されている。コレット48は、ロックナット44により押圧される際、第1テーパ外周面48bが第1テーパ内周面40aに沿って僅かに押し込められて第1スリット60a及び第2スリット60bが狭められる。このようにしてコレット48は縮径することになる。
3つの溝部48cは等角度(120°)配置で各割目48aの間に設けられており、側面視で両端部62a、62bが基端側となる略U字形状であって、対称形状に設けられている。各溝部48cは内径部48fの表面近傍に達する深さを有しており、第1テーパ外周面48bが傾斜していることから基端側の両端部62a及び62bの部分は浅く、先端側は深くなっている。
コレット48は弾性変形しやすく、しかも熱伝導率が高い銅又は銅合金であって、具体的にはベリリウム銅等を用いることができる。
図2〜図4に戻り、チャック本体40は、各溝部48cの端部62aに対向する位置で開口する冷却液供給口40cと、端部62bに対向する位置で開口する冷却液回収口40dと、ボルト50のねじ部が通る取付穴40jを等間隔に6つ備えるフランジ40eとを有する。チャック本体40は、さらに、基端側で第1継手54が接続される有底の軸中心穴40fと、フランジ40eの外表面から軸中心穴40fに連通するように等間隔放射状に設けられた3本の径方向通路40g(図2参照)と、基端面から冷却液供給口40cに連通する3本の第1軸方向通路40hと、同様に基端面から冷却液回収口40dに連通する3本の第2軸方向通路40iとを有する。第1軸方向通路40h及び第2軸方向通路40iは、60°ずつ等間隔且つ交互に配置され、軸方向に延在し、先端部で屈曲して冷却液供給口40c及び冷却液回収口40dに連通している。
3本の径方向通路40gはフランジ40eの外側面の開口部でそれぞれ栓部材64により塞がれ、同様に3本の第1軸方向通路40hは基端面の開口部でそれぞれ栓部材64により塞がれており、結局、第1継手54は軸中心穴40f、径方向通路40g及び第1軸方向通路40hを介して各冷却液供給口40cに連通している。第1継手54には供給パイプ52aが接続されるため、冷却液供給源30から供給される冷却液は冷却液供給口40cから溝部48cの端部62aに吐出される。
チャック本体40の側面には、径方向に連通して位置決ピン58が挿入される細いピン孔66が設けられており、位置決ピン58は先端部がやや内径部48fに突出し、コレット48のピン溝48gに係合して位置決めがなされる。
アダプタ42は段付筒形状であり、フランジ40eと対向するフランジ受け部42aと、基端側に一体的に設けられたくい込み継手42bと、内径部42cから側面に連通して第2継手56が接続される側面孔42dとを有する。アダプタ42の該側面はスパナ等の工具が係合可能な六角形状となっている。フランジ受け部42aには、取付穴40jを介してボルト50が螺合する6つのねじ穴が設けられている。
6本のボルト50によってチャック本体40とアダプタ42が連結されると、内径部42cは外部に対して液密に保たれるとともに、第2軸方向通路40iと連通し、結局、第2継手56は、第2軸方向通路40iを介して各冷却液回収口40dに連通することになる。第2継手56には回収パイプ52bが接続されるため、溝部48cの一方の端部62aに吐出された冷却液は、U字形状に沿って他方の端部62bに達し、冷却液回収口40dを通り冷却液供給源30に回収されることになる。冷却液はU字形状に沿ってスムーズに流れて滞留することがなく、しかも広い面積に亘って流れ、冷却効率が向上する。
ロックナット44は略クラウン形状であって、チャック本体40の先端雄ねじ部40bに螺合する基端雌ねじ部44aと、第2テーパ外周面48dに当接する第2テーパ内周面44bと、内径側に設けられた環状突起44cとを有する。
環状突起44cは偏心しており、実際上、偏心方向の一方は突起がなく内径面と第2テーパ内周面44bが連続的な面を構成しており、偏心方向の他方及び側方の突起がコレット48の環状溝48eに係合する。
つまり、図6に示すように、偏心して突起がない一方(図6における右方)からコレット48を挿入させやすく、挿入時に専用工具は不要である。また、コレット48は挿入された後、第2テーパ外周面48dと第2テーパ内周面44bとにより調芯され、環状溝48eと環状突起44cが確実に係合する。このように環状溝48eと環状突起44cが係合していることにより、ロックナット44を緩める場合にはコレット48が一体的に変位し、コレット48がチャック本体40に固着することを防止できるとともに、コレット48の弾性変形を解放して拡径させることができる。また、第2テーパ外周面48dと第2テーパ内周面44bとの嵌合により、ロックナット44をチャック本体40に螺合させる際にコレット48を軸方向に沿って正確に押圧することができる。ロックナット44の外周部は、スパナやレンチ等が係合可能な六角形状となっている。ロックナット44は高速連続回転することがないので、環状突起44cが偏心していても回転にともなって揺れが生じることはない。
このように構成される電極チップホルダ10では、割目48aが弾性変形することによりコレット48が縮径して電極チップ46の側面を確実に保持することができる。また、ロックナット44を緩めることにより電極チップ46の抜き入れを容易に行うことができるとともに、電極チップ46の摩耗量に応じて電極チップの突出量を調整することができる。さらに、電極チップ46は単純な棒状のものを採用することができコストの低廉化が図られるとともに、材料として無駄になる部分が少ない。コレット48として内径が異なるものに交換することにより、種々の径の電極チップ46を使用することができる。
さらに、コレット48は縮径することにより電極チップ46の側面に対して面接触するため熱伝達が良好に行われる。端部62aに供給された冷却液は溝部48cのU字形状に沿って流れるため、流路が比較的長くなりコレット48を効率的に冷却することができ、電極チップ46の消耗を低減するとともに溶接効率の向上を図ることができる。溝部48cはU字に限らず、流路を一層長く確保するために、例えばM字形状等にして第1テーパ外周面48b上の広い面に施すようにしてもよい。溝部48cにおける両端部62a、62bは深さが比較的浅いため流路断面が小さい適当な絞りとなり、冷却液の流速を高速にして冷却効果を高めることができる。溝部48cは内径部48fの内径表面近傍に達する深さを有していることから電極チップ46の表面近くで冷却液が流れることとなり、電極チップ46は一層効率的に冷却される。コレット48はロックナット44により軸方向に押圧されることにより、第1テーパ外周面48bが第1テーパ内周面40aに強く押圧されて面接触し溝部48cは液密に保たれることになり、液漏れが防止される。
次に、電極チップ調整交換装置12、チップドレッサ26及び制御装置28について順に説明する。
図7に示すように、電極チップ調整交換装置12は四角柱70をベースに構成されており、該四角柱70の一面に設けられたチップ突出量調整部(電極チップ調整装置)72と、他面に設けられたチップ装着部(電極チップ交換装置)75とを有する。
チップ突出量調整部72は、四角柱70の上部から側方に突出し、先端部がスパナ形状部73aとなっている第1ロックナット回転工具73と、該第1ロックナット回転工具73より下方に設けられた突出量規定片74とを有する。突出量規定片74は四角柱70に対する取り付け面に上下方向に延在する長孔が形成されており、第1ロックナット回転工具73との高さ方向の距離が電極チップ46に応じた規定長さとなるように調整されている。チップ突出量調整部72の下方には、チップ回収箱72aが配置されている。
チップ装着部75は、四角柱70の上部から側方に突出し、第1ロックナット回転工具73と同形状で先端がスパナ形状部76aの第2ロックナット回転工具76と、該第2ロックナット回転工具76の先端部における一方の下面から横方向(第2ロックナット回転工具76が突出する方向に対して直角な方向)に延在するガイド板78と、第2ロックナット回転工具76より下方に設けられたチップ自動装填部80とを有する。
チップ自動装填部80は、横方向に延在するカートリッジ81と、該カートリッジ81を保持するカートリッジガイド82と、カートリッジ81を間欠送りするモータ(送り機構)84とを有する。モータ84は制御装置28の作用下にピニオン82aを回転させ、カートリッジ81の側面に設けられたラック80aに噛合させながら横方向に間欠送りする。
カートリッジ81の上面には新品の電極チップ46を正立設置するための複数のチップ穴80bが等間隔に設けられており、各チップ穴80bの底面にはばね80cが設けられている。カートリッジ81は、モータ84の間欠送り作用によって横方向に移動するとき、予めチップ穴80bに挿入された新品の電極チップ46の上端がガイド板78に当接、摺動し、ばね80cを押圧しながら下方に押し下げられて移動する。このようにして電極チップ46は、ガイド板78によってガイドされながら移動し、ガイド板78を抜けた時点で、電極チップホルダ10に対する電極チップ46の装填位置であるスパナ形状部76aの中央に配置され、モータ84による1回の間欠送りが終了する。
なお、チップ自動装填部80の変形例として図8に示すようなチップ自動装填部85を用いてもよい。このチップ自動装填部85では、第2ロックナット回転工具76におけるスパナ形状部76aが横方向に開口しており、チップ自動装填部80におけるガイド板78が省略されている。また、カートリッジ81は複数の電極チップ46が実質的に1列に並んでいれば直線状である必要はなく、例えば、円環状に形成されていてもよい。
図9に示すように、チップドレッサ26はモータを内蔵した筒状の本体26aと、上部から側方に突出した板形状の研磨台26bと、本体26aをばね26cにより上下方向でフローティング支持する支持台26dと、研磨台26bの上面中央部に設けられた小さい皿状の回転砥石26eとを有する。チップドレッサ26は、電極チップホルダ10に保持された電極チップ46の先端部が多関節ロボット22の動作により回転砥石26e上に軽く押圧されたとき、制御装置28の作用下に本体26aに内蔵されたモータによって回転砥石26eを回転させて電極チップ46の先端部を研磨し、適切な略円錐台形状に形成する。
図10に示すように、制御装置28は多関節ロボット22を制御するロボット制御部86と、チップ自動装填部80のモータ84を間欠回転制御するモータ制御部88と、チップドレッサ26の内蔵モータを回転制御するチップドレッサ制御部90と、冷却液供給源30の制御を行う冷却液供給源制御部92と、図示しない所定のセンサ等に基づいて電極チップ46の状態を検査するチップ状態検査部94とを有する。また、チップ突出量調整部72の近傍には、消耗して使用限界に達した電極チップ46が電極チップホルダ10から抜けてチップ回収箱72aに回収されたことを検出するチップ落下検出部96が接続されている。
ロボット制御部86は、車両のフレーム14の形状に応じて多関節ロボット22に溶接動作を行わせる溶接動作部86aと、多関節ロボット22が溶接姿勢となったときに図示しないトランスを介して電極チップ46に通電する通電制御部86bと、電極チップ46の先端部を回転砥石26eに対して面直に当接するように多関節ロボット22を動作させるチップドレス動作部86cとを有する。ロボット制御部86は、さらに突出量調整動作部86dと、チップ装着動作部86eとを有する。
突出量調整動作部86dは、電極チップ46を下向きにした状態でロックナット44の外周の六角形状部をスパナ形状部73aに係合させるとともに、電極チップホルダ10を軸中心に回転動作するように多関節ロボット22を動作させる制御機能部である。
チップ装着動作部86eは、ロックナット44が下方を指向した状態で、且つ電極チップ46が抜かれた状態で電極チップホルダ10を下降させ、ロックナット44の外周の六角形状部をスパナ形状部76aに係合させるとともに、電極チップホルダ10を軸中心に回転動作するように多関節ロボット22を動作させる制御機能部である。突出量調整動作部86d及びチップ装着動作部86eにより電極チップホルダ10を軸中心に回転させる動作は、例えば、多関節ロボット22における先端に近く、ねじり動作が可能な関節軸22a(ロックナット回転手段、図1参照)に基づいて行うと容易に実現可能である。
実際上、制御装置28は、主たる制御部としてのCPU(Central Processing Unit)と、記憶部としてのRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等を有しており、上記の各機能部は、CPUがプログラムを読み込み、記憶部や他の機能部等と協動しながらソフトウェア処理を実行することにより実現される。
次に、このように構成される溶接システム20を用いて、車両のフレーム14に対する多量のスポット溶接を行う溶接方法について説明する。以下、断りのない限り表記したステップ番号順に処理されるものとする。
先ず、図11のステップS1において、予め組み立てられた電極チップホルダ10を多関節ロボット22の先端部に装着する。具体的には、アダプタ42のくい込み継手42bを多関節ロボット22の先端鋼管(図示せず)に螺合させ、該先端鋼管を介して第1継手54に供給パイプ52aを接続するとともに、第2継手56に回収パイプ52bを接続し、冷却液供給源30を駆動して電極チップホルダ10に冷却液を供給、回収して循環させる。前記のとおり、冷却液供給源30から吐出した冷却液は順に、供給パイプ52a、第1継手54、軸中心穴40f、径方向通路40g、第1軸方向通路40h、溝部48c(端部62a→端部62b)、第2軸方向通路40i、アダプタ42の内径部42c、第2継手56、回収パイプ52bを経て冷却液供給源30に回収される。なお、このステップS1は後述するステップS9及びS10の処理に含めることも可能であり、この場合、一連の溶接処理がサイクル的に行われる。
ステップS2において、溶接動作部86a及び通電制御部86bの作用下に多関節ロボット22を動作させ、車両のフレーム14における規定の溶接点に対して溶接を行う。この溶接処理は複数の溶接点について連続的に行い、又はライン上を搬送される複数台の車両のフレーム14に対して連続的に行ってもよい。
所定回数又は所定時間の溶接を行った後、ステップS3において、チップ状態検査部94により電極チップ46の先端部の摩耗状態及び電極チップ46の突出量を確認する。先端部が摩耗していると判断される場合にはステップS4へ移り、突出量が短いと判断される場合にはステップS5へ移る。これ以外の場合には正常であると判断されてステップS2へ戻る。なお、ステップS3の分岐処理は、センサ等に基づくチップ状態検査部94による判断に限らず、例えば溶接回数や作業時間に基づく判断をしてもよい。
ステップS4において、チップドレス動作部86cの作用下に電極チップ46の先端を回転砥石26eに当接させた後、チップドレッサ制御部90により回転砥石26eを回転させ、電極チップ46が適切な形状となるように研磨する。この研磨処理の後ステップS2へ移り、溶接作業を続行する。
一方、ステップS5においては、突出量調整動作部86dの作用下に電極チップ46を下方に向けた状態でロックナット44の外周六角形状部をスパナ形状部73aに係合させる(図12参照)。
ステップS6において、図12に示すように、電極チップホルダ10を反時計方向(矢印A1方向)に回転させることによりロックナット44とチャック本体40とを相対的に回転させ、ロックナット44を緩める。このように、第1ロックナット回転工具73(及び第2ロックナット回転工具76)は固定工具であるが、多関節ロボット22の動作によって電極チップホルダ10を回転させることによって、ロックナット44を回転させるための回転工具として作用する。この際の回転量は、例えば90°程度で十分である。
この回転動作によってコレット48に加わる力が解除されるため、コレット48は第1テーパ内周面40aに対して摺動しながら下方に僅かに変位し、内径がやや拡径する。したがって、電極チップ46は保持力が解除されて自重により降下することになる。
この際、電極チップ46の摩耗の程度が少なく、十分な長さを有する場合には、図12中で二点鎖線で示すように、電極チップ46の先端部は突出量規定片74に当接して正立して止まり、電極チップ46は電極チップホルダ10に対して規定量だけ突出した状態となる。また、電極チップ46の摩耗の程度が大きく、必要な長さが確保されない場合には、電極チップ46はコレット48から抜けて下方に落下し、チップ回収箱72aに回収される。このように、チップ突出量調整部72は電極チップ46の突出量を調整する手段として作用するとともに、電極チップ46の抜取手段としても作用する。
ステップS7において、チップ落下検出部96の検出結果に基づいて電極チップ46の状態を判断し、電極チップ46が突出量規定片74上に正立していると判断される場合にはステップS8へ移り、電極チップ46がチップ回収箱72aに回収されたと判断される場合にはステップS9へ移る。
ステップS8において、電極チップホルダ10を時計方向(矢印A2方向)に回転させることによりロックナット44とチャック本体40とを相対的に回転させ、ロックナット44を締める。これにより、電極チップ46はコレット48により再び確実に保持されることになる。この際、第1テーパ外周面48bと第1テーパ内周面40aとは接触状態が保たれており溝部48cは液密に保持されて、液漏れが防止される。このステップS8の処理後ステップS2へ戻り、溶接作業を続行する。
このように、ロックナット44を緩めることにより電極チップ46の抜き出しを容易に行うことができるとともに、摩耗量に応じて電極チップの突出量を調整することができる。したがって、比較的長い電極チップ46を採用することができ、電極チップ46の交換回数が低減されて全体的な溶接作業の効率を向上させることができる。
一方、ステップS9においては、チップ装着動作部86eの作用下にロックナット44を下方に向けた状態で電極チップホルダ10をスパナ形状部76aの上方に配置させ、この後下降させる。この動作により、装填位置に正立設置された新しいの電極チップ46をコレット48に挿入させるとともにロックナット44の外周六角形状部をスパナ形状部76aに係合させる(図13参照)。
ステップS10において、ステップS8と同様に電極チップホルダ10を時計方向に回転させることによりロックナット44を締め、コレット48によって電極チップ46を保持する。
ステップS11において、所定の退避位置に電極チップホルダ10を退避させるとともに、モータ制御部88の作用下にモータ84を間欠動作させて新しい電極チップ46を装填位置に配置させ、次回の装着作業に備える。この後ステップS2へ戻り、溶接作業を続行する。
なお、図11のフローチャートには明記しないが、所定の溶接作業終了時又は終業時間には制御装置28はその旨を検知し、多関節ロボット22を所定の退避位置に移動させ多関節ロボット22及び冷却液供給源30等を停止させる。
上述したように、本実施の形態に係る電極チップホルダ10によれば摩耗量に応じて電極チップ46の突出量を調整することができ、電極チップ46の交換回数が低減され、電極チップ46の交換による溶接作業の中断時間が短縮されて生産効率の向上を図ることができる。また、溝部48cに供給される冷却液によってコレット48を介して電極チップ46を冷却するため、電極チップ46の消耗を低減するとともに溶接効率の向上を図り、電極チップ46の交換頻度を一層低くすることができる。
電極チップホルダ10では、電極チップ46の突出量調整時及び装着時に、第1テーパ外周面48b及び第1テーパ内周面40aは接触状態を保ち、溝部48cを液密に保つとともに、外部に露呈されることがないため損傷を受けることがない。したがって、電極チップ46として同径のものを用いている限りコレット48を交換する必要がない。
本実施の形態に係る溶接方法によれば、電極チップホルダ10及び電極チップ調整交換装置12を用いるとともに、溶接を行った後にロックナット44を緩める工程、ロックナット44が緩められることにより降下する電極チップ46を突出量規定片74に当接させるとともにロックナット44を締めることにより電極チップ46を固定する工程とを有することにより、電極チップ46を交換する回数が減り、全体的な溶接作業の効率を向上させることができる。また、電極チップ46の突出量調整は、ロックナット44を一度緩めた後に締めるという簡便な操作で行うことができる。さらに、電極チップ46を交換する際にも、装填位置に正立設置された電極チップ46をコレット48に挿入させた後にロックナット44を締めるだけで固定することができ、交換時間の短縮及び交換作業の自動化を図ることができる。さらにまた、このような一連の工程を所定の手順にしたがって連続的に行うことにより、溶接処理がサイクル的に行われ、例えば生産ライン上で順次搬送されるフレーム14に対する多量のスポット溶接を効率的に行う場合に好適に用いられる。
なお、上記の例では電極チップホルダ10は単体で多関節ロボット22に装着されているものとしたが、いわゆるC形ガンや、X形ガン等の他のスポット溶接装置に適用してもよいことはもちろんである。
本発明に係る電極チップホルダ及び溶接方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
車両のフレームに対して溶接を行う溶接システムの概念図である。 本実施の形態に係る電極チップホルダの断面平面図である。 図2における電極チップホルダのIII−III視の断面側面図である。 電極チップホルダの分解斜視図である。 コレットの斜視図である。 ロックナットの一部断面斜視図である。 電極チップ調整交換装置の斜視図である。 電極チップ調整交換装置における自動装填部の変形例を示す斜視図である。 チップドレッサの斜視図である。 制御装置のブロック構成図である。 溶接システムを用いて車両のフレームに対して行う溶接方法を示すフローチャートである。 チップ突出量調整部に電極チップホルダを係合させた状態の斜視図である。 チップ装着部に電極チップホルダを係合させた状態の斜視図である。
符号の説明
10…電極チップホルダ 12…電極チップ調整交換装置
20…溶接システム 22…多関節ロボット
26…チップドレッサ 28…制御装置
30…冷却液供給源 40…チャック本体
40a…第1テーパ内周面 40b…先端雄ねじ部
40c…冷却液供給口 40d…冷却液回収口
44…ロックナット 44a…基端雌ねじ部
44b…第2テーパ内周面 44c…環状突起
46…電極チップ 48…コレット
48a…割目 48b…第1テーパ外周面
48c…溝部 48d…第2テーパ外周面
48e…環状溝 72…チップ突出量調整部
73…第1ロックナット回転工具 74…突出量規定片
75…チップ装着部 76…第2ロックナット回転工具
80、85…チップ自動装填部

Claims (4)

  1. 内径孔が先端に向かって拡径するテーパ内周面を備えるチャック本体と、
    前記チャック本体のねじ部に螺合するロックナットと、
    前記内径孔に嵌合し、前記ロックナットが前記ねじ部に螺合することによって軸方向に押圧され、割目が弾性変形することにより縮径して内径部に挿入された棒状の電極チップを保持するコレットと、
    を有し、
    前記コレットは、前記テーパ内周面に当接するテーパ外周面と、
    前記テーパ外周面上に設けられた溝部とを備え、
    前記チャック本体は、前記テーパ内周面上の前記溝部に対向する位置で開口し、前記溝部に対して冷却液を供給する冷却液供給口及び前記溝部から冷却液を回収する冷却液回収口を備えることを特徴とする電極チップホルダ。
  2. 請求項1記載の電極チップホルダにおいて、
    前記溝部は、前記冷却液供給口及び前記冷却液回収口に対向する箇所を両端部として側面視U字形状であることを特徴とする電極チップホルダ。
  3. 請求項1〜2のいずれか1項に記載の電極チップホルダにおいて、
    前記コレットは銅又は銅合金であることを特徴とする電極チップホルダ。
  4. 内径孔が先端に向かって拡径するテーパ内周面を備えるチャック本体と、
    前記チャック本体のねじ部に螺合するロックナットと、
    前記内径孔に嵌合し、前記ロックナットが前記ねじ部に螺合することによって軸方向に押圧され、割目が弾性変形することにより縮径して内径部に挿入された棒状の電極チップを保持するコレットと、
    を有する電極チップホルダを用いて、
    前記ロックナットが下方を指向した状態で、且つ前記電極チップが抜かれた状態で前記電極チップホルダを下降させて、所定の装填位置に正立設置された電極チップを前記コレットに挿入させ、前記ロックナットを前記チャック本体に対して螺合するように回転させて締め、前記電極チップを固定する工程と、
    前記電極チップホルダを所定のワークまで移動させ、前記電極チップに通電することにより前記ワークに対して溶接を行う工程と、
    前記ロックナットが下方を指向した状態で前記ロックナットを前記チャック本体に対して回転させて緩める工程と、
    前記ロックナットが緩められることにより降下する前記電極チップを規定長さ下方に設けられた突出量規定片に当接させた後、前記ロックナットを前記チャック本体に対して回転させて締め、前記電極チップを固定する工程と、
    を有することを特徴とする溶接方法。
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