JP2006175447A - 片面自動溶接用裏当装置及び片面自動溶接方法 - Google Patents

片面自動溶接用裏当装置及び片面自動溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 固化フラックスを未使用フラックスと分離して効率よくに回収できる片面自動溶接用裏当装置及び片面自動溶接方法を提供する。
【解決手段】 片面自動溶接用裏当装置は裏当部10とその上部に配置された台車20とから主として構成される。裏当部10には、第1フレーム4が設けられており、この第1フレーム4上に昇降装置3を挟んで第2フレーム5が配置されている。第2フレーム5上にトラフフレーム6が設けられており、このトラフフレーム6内に断面U字状のトラフ7が配置されている。トラフ7とトラフフレーム6との間に、第1のホース1及び第2のホース2が設けられている。第1のホース1は溶接時にトラフ7を持ち上げるためのものであり、第2のホース2は固化フラックス回収時に使用される。第2のホース2によって押し上げた固化フラックスを台車20に設けられたフラックス掻き落とし器19によって掻き落とす。
【選択図】図1

Description

本発明は、仮止めされた被溶接材を溶接線に沿って片面自動溶接する際に前記溶接線の裏面に裏当フラックスを押し当て、溶接によって生成した固化フラックスを回収する片面自動溶接用裏当装置及び片面自動溶接方法に関する。
片面自動溶接用裏当装置に関する従来技術として、例えば実公昭49−8919号公報が挙げられる。図8(a)乃至(e)は上記従来技術を示す説明図である。
図8(a)において、図8(c)に示した平板状のトラフベルト102が2つのプーリ101間に帳架されている。プーリ101に近接して設けられた成形ロール113、114及び支持ローラ116によって図8(d)に示したようにトラフベルト102が断面U字状に成形される。断面U字状のトラフにフラックス散布用ホッパ103、104を用いて下層フラックス及び上層フラックスが散布され、散布されたフラックスが被溶接材107の下方に達するまでに図8(e)に示したように、トラフベルト102が垂直ローラ115等によって所定深さの断面U字状に形成される。この状態でトラフベルト102の回転を停止し、図8(b)に示したようにベルト102の下部に配置された押圧体109内に圧縮空気又は流体を充填して膨張させ、トラフベルト102を上方に押し上げ、これによって上層フラックスを被溶接材の接合部分である溶接線の裏面に押し当て、片面自動溶接が行われる。
溶接終了後はベルト102を逆方向に回転させ、溶接に使用したフラックスをコンベア端近傍に配置された篩い分け器110上に落下させ、これによって固化フラックス112が未使用フラックス111から分別させて回収される。
実公昭49−8919号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような問題点がある。即ち、上記従来技術は、トラフベルトによって溶接装置全長にわたる長いベルトコンベアを構成するものであり、装置全体が大がかりになるという問題点がある。また、上記従来技術には、無端のトラフベルトの帰り軌道部が必要となるので、装置高さが高くなってしまうという問題点がある。一般に、被溶接材を所定高さに配置するために、裏当装置自体は地下ピット内に格納されることが多く、裏当装置自体が高くなるとその分だけ地下ピットを深くする必要があり、地下ピット製造工程が煩雑となり、また製造コストが嵩むという問題がある。
更に、上記従来技術には、溶接後の使用済みフラックスの回収時にトラフベルトを逆方向に回転させても固化フラックスがトラフフレームに引っかかって円滑に回収できないことがある。
また、別の問題として、断面U字状に構成されたトラフベルトは例えば昇降装置としてのエアホースによって部分的に押し上げられ、これによって裏当フラックスの溶接線の裏面への押し当て等が行われるが、この押し上げ操作等によって凸状に変形したトラフ底面が押し上げ力解除後もホース自体の剛性によって元の状態に戻らない場合があり、この場合には作業者が手作業によって元の形状に戻さなければならず、操作が煩雑になるという問題がある。なお、トラフが元の形状に戻らないままフラックスを補充して片面自動溶接操作を繰り返そうとすると、トラフ押圧用エアホースによる押し上げ距離が不足し、裏当てフラックスが溶接線の裏面に押圧されないという新たな問題が発生することがある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、装置自体を大型化することなく、固化フラックスを未使用フラックスと分離して効率よくに回収することができる片面自動溶接用裏当装置及び片面自動溶接方法を提供することを目的とする。
本発明に係る片面自動溶接用裏当装置は、仮止めされた被溶接材をその溶接線に沿って片面自動溶接する片面自動溶接用のフラックス裏当装置において、溶接線方向に伸びるトラフフレームと、前記トラフフレームの両上端部間を掛け渡すように前記上端部に固定された変形可能のトラフと、このトラフと前記トラフフレームの底部との間に配置された第1のホースと、この第1のホースと前記トラフフレームとの間又は前記第1のホースと前記トラフとの間に配置された第2のホースと、前記第1のホース及び第2のホースの内部圧力を個別的に制御する加圧装置と、前記トラフフレームに沿って移動しフラックスを貯留してその底部からフラックスを前記トラフ内に散布する台車と、この台車に設けられた固化フラックスの掻き落とし器と、を有することを特徴とする。
この場合において、前記台車に設けられ前記台車の走行と共に前記トラフを下方に押圧するトラフ押さえ装置を有することが好ましい。
また、前記第2のホースは前記第1のホースより小径であることが好ましい。
更に、前記第2のホースは、前記トラフフレームの底面、例えば中央に固定されていることが好ましい。
また、前記掻き落とし器は、前記台車におけるフラックス回収時の進行方向の前方に設けられ、この前方に伸びる櫛歯を有し、フラックス回収時に前記トラフ内の固化フラックス下部に向けて進出し、フラックス散布時に前記トラフから離隔する方向に待避するものとすることができる。
更に、前記トラフ押さえ装置は、前記台車におけるフラックス散布時の進行方向の前方に設けられ、前記トラフ内に進入可能の車輪を有し、フラックス散布時に前記トラフ内に進入するように前記トラフに向けて進出し、フラックス回収時に前記トラフから離隔する方向に待避するものとすることができる。更にまた、前記車輪は、ゴムタイヤであることが好ましい。
本発明に係る片面自動溶接方法は、第1発明に係る片面自動溶接用裏当装置を使用する溶接方法において、前記トラフフレーム上に被溶接材が配置された後、前記加圧装置により前記第1のホースの内部を加圧して、前記トラフ内のフラックスを前記被溶接材の裏面に押し当てる工程と、溶接が終了して前記第1のホースの内部圧力を減圧し前記被溶接材が溶接位置から移動した後、前記第2のホースの内部を加圧して、前記トラフ内の固化フラックスを前記トラフフレームの上端から上方になるように持ち上げる工程と、前記台車を走行させて前記掻き落とし器により前記固化フラックスを掻き落とす工程と、を有することを特徴とする。
この場合に、前記トラフ押さえ装置が設けられている場合は、前記トラフフレーム上に被溶接材が配置された後、前記加圧装置により前記第1のホースの内部を加圧して、前記トラフ内のフラックスを前記被溶接材の裏面に押し当てる工程と、溶接が終了して前記第1のホースの内部圧力を減圧し前記被溶接材が溶接位置から移動した後、前記第2のホースの内部を加圧して、前記トラフ内の固化フラックスを前記トラフフレームの上端から上方になるように持ち上げる工程と、前記台車を走行させて前記掻き落とし器により前記固化フラックスを掻き落とす工程と、前記第2のホースの内部圧力を減圧する工程と、前記台車を固化フラックスの掻き落とし方向とは逆の方向に走行させて前記トラフ押さえ装置により前記トラフフレーム内の前記トラフを下方に押圧する工程と、を有することを特徴とする。
この場合において、前記第2のホースは前記第1のホースより小径であることが好ましい。
また、前記第2のホースは、前記トラフフレームの底面、例えば幅方向中央に固定されていることが好ましい。
更に、前記掻き落とし器は、前記台車におけるフラックス回収時の進行方向の前方に設けられ、この前方に伸びる櫛歯を有し、フラックス回収時に前記トラフ内の固化フラックス下部に向けて進出し、フラックス散布時に前記トラフから離隔する方向に待避するものとすることができる。
また、前記トラフ押さえ装置は、前記台車におけるフラックス散布時の進行方向の前方に設けられ、前記トラフ内に進入可能の車輪を有し、フラックス散布時に前記トラフ内に進入するように前記トラフに向けて進出し、フラックス回収時に前記トラフから離隔する方向に待避するものとすることができる。更に、前記車輪は、ゴムタイヤであることが好ましい。
本発明に係る片面自動溶接用裏当装置によれば、トラフ自体を回動させる必要がなく、装置全体が小型化、単純化し、装置高さを従来技術に比べて著しく低くすることができる。また、第2のホースによって固化フラックスを押し上げた後、台車に設けられた固化フラックス掻き落とし器で前記固化フラックスを掻き落とすことができ、溶接によって固化したフラックスを確実に掻き落としてトラフ上から除去し、回収することができる。
本願請求項2に係る片面自動溶接用裏当装置によれば、トラフに剛性が存在し、単に第1又は第2のホースの圧力を低減させただけではトラフ形状が元に戻らない場合に、トラフ押さえ装置によりトラフを押さえてフラックス散布前に元の形状に戻すことができる。
本願請求項3に係る片面自動溶接用裏当装置によれば、前記第1のホースが前記第2のホースより大径であるので、第1ホースの昇降幅が第2のホースの昇降幅よりも大きくなる。このため、昇降幅の大きい第1ホースによってトラフ内の裏当フラックスを確実に溶接線の裏面に押し当てて良好な片面自動溶接を行うことができる。また、昇降幅の小さい第2のホースによってトラフ高さを微調整することができ、これによりトラフ内の固化フラックスだけをトラフフレームの上端部の上方に押し上げて掻き落とすことができる。
本願請求項4に係る片面自動溶接用裏当装置によれば、前記第2のホースが前記トラフフレームの底面、例えば中央に固定されているので、固化フラックスを掻き取るためにトラフを押し上げるときにトラフがトラフフレームの幅方向に傾くことなくほぼ水平のままトラフを上方に押し上げることができる。このため、固化フラックスを効率よく回収することができる。
本願請求項5に係る片面自動溶接用裏当装置によれば、トラフ内のフラックスに向けて進出する櫛歯及びこれを支持するブレードによって固化フラックスを効率よく掻き落とすことができると共に、掻き落とし器を使用しない場合にはトラフから離隔する方向に退避させることによって、フラックス散布時等に掻き落とし器が邪魔になることもない。
本願請求項6に係る片面自動溶接用裏当装置によれば、トラフが剛性を有するために元の形状に戻らない場合には、フラックス散布時にトラフ押さえ装置の車輪をトラフ内に進入させることによってフラックス散布のための台車走行時に、同時にまたフラックス散布の直前にトラフ形状を元の形状に戻すことができる。また、未使用時には上方に旋回させて退避させることができるので、フラックス回収時等にトラフ押さえ装置が邪魔になることはない。
本願の請求項7に記載の片面自動溶接装置によれば、前記車輪をゴムタイヤとしたので、鉄製等の重い車輪とは異なり、トラフ内の下敷きフラックス上を転動させる際にフラックス内に沈みこむことがなく、良好に転動させることができる。
本発明に係る片面自動溶接方法は、前述の請求項1乃至7に記載の片面自動溶接用裏当装置を使用して溶接する方法であるので、前述の片面自動溶接用裏当装置と同様の効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図4は本発明の実施の形態に係る片面自動溶接用裏当装置を示す図であって、図1はその正面図、図2は要部拡大図、図3は側面図、図4は平面図である。
図1において、この片面自動溶接用裏当装置は裏当部10と、この裏当部10の上方に配置され、裏当部10上をその長さ方向に沿って移動可能に設けられた台車20とから主として構成される。
裏当部10において、下方部分が図示省略された断面四角形のビーム上に、左右両側の縦部材と、これらを連結する横部材とからなる第1フレーム4が設けられており、この第1フレーム4上に昇降装置3としての2つのホースを挟んで第2フレーム5が配置されている。第2フレーム5は第1フレーム4の横部材を貫通してその下方まで延びる縦部材とこの縦部材の上部に固定された横部材とで構成されている。
昇降装置3は、加圧流体の導入によってその高さが変化するホースで構成されており、左右1対のホースに例えば圧縮空気を充填することによってホースが膨らんでその高さ方向幅が大きくなり、これによって、第2フレーム5が第1フレーム4に対して昇降可能に形成されている。
第2フレーム5の横部材上には断面箱型のトラフフレーム6が設けられており、このトラフフレーム6内に断面U字状のトラフ7が配置されている。即ち、トラフ7はトラフフレーム6の両上端部間を掛け渡すようにトラフフレーム6の上端部に固定されている。トラフ7はある程度の剛性を有する弾性体で構成されており、耐熱性が要求されるために、例えば外側が布からなり、内側がゴムからなる消防用ホースをその長さ方向に沿って2分割したものが好適に使用される。
トラフ7の下方であってトラフ7とトラフフレーム6との間に、第1のホース1及び第2のホース2が設けられている。第1のホース1及び第2のホース2は共に加圧流体によって高さが可変するようになっている。
第1のホース1は溶接時にトラフ7を持ち上げるためのホースであり、溶接時にトラフ7を持ち上げてトラフ内の裏当フラックスを溶接線の裏面に当接させるために長いストロークが必要であり、大径ホースで構成されている。一方、第2のホース2は、固化フラックス回収時に使用され、溶接によって固化したフラックスをトラフフレーム6の上端部よりも上方に持ち上げるだけの短いストロークがあればよいので、小径のホースで構成されている。
片面自動溶接においては、溶接後、裏当フラックスは溶接熱により固化する。そして、次の溶接をするために固化したフラックスを除去し、トラフ上層に新しく裏当フラックスを補充する必要がある。このとき、下敷きフラックスはそのまま使用されるので、固化フラックスを除去するときはできるだけ下敷きフラックスを残しておくことが重要となる。
トラフから固化フラックスを除去するために、第1ホースを膨らませて固化フラックスを掻き落とすこともできるが、多量の下敷きフラックスを一緒に掻き落としてしまう場合がある。一方、このような不都合を防止するために第1ホースを完全に膨らませるのではなく、半分程度膨らませる方法が考えられるが、この場合は、ホースが膨れる程度が全長で一定せず、固化フラックスを十分に回収できない箇所や、下敷きフラックスを多量に掻き落としてしまう箇所が生じることがある。
そこで、本実施形態においては、トラフ内のフラックスをトラフ全長にわたって第1のホースの半分程度の持ち上げ幅で均一に持ち上げる手段として第2ホースを採用している。
大径の第1のホース1と小径の第2のホース2は縦方向に重ねて配置されており、共にホース径が上下方向のストローク幅となる。
第2のホース2は、図2に示したように、トラフフレーム6の幅方向中央部に固定されている。図2は第2のホース2のトラフフレーム6への固定部分を示す拡大図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は、そのB−B断面図である。図2において、トラフフレーム6の底面にトラフフレーム6の幅と同様の長さを有し、且つその長さ方向、換言するとトラフフレーム6の幅方向中央部に第2のホース2を固定する突出部33aを有するホースバンド固定用グリップ33が嵌め込まれており、このホースバンド固定用グリップ33の前記突出部33aにホースバンド34によって第2のホース2が固定されている。
ホースバンド固定用グリップ33及びホースバンド34はトラフフレーム6の長さ方向に沿って、例えば1200mm間隔で多数配置されており、これによってトラフフレーム6の底部の全長にわたって第2のホース2がその幅方向中央部に固定されることになり、加圧流体の導入によってトラフ7をほほ水平に押し上げることができる。
台車20は、裏当部10のトラフ7内に裏当フラックスを散布するものである。台車20は、平面視で長方形のフレーム構造体11と、その上方に設けられた正面視で略逆三角形状のホッパ12とから主として構成されている。ホッパ12内には裏当部10のトラフ7上に散布される裏当フラックスが収納される。
ホッパ12は図3に示したように仕切板21によって内部が図中左右の領域に2分割されている。図3中右側部分に例えば下敷き(下層)フラックスが収容され、左側部分に例えば裏当(上層)フラックスが収容される。ホッパ12の下部には、夫々下敷きフラックス散布口22及び裏当フラックス散布口23が設けられている。
逆三角形状のホッパ12を形成する傾斜壁面12a及び12bの外側面の前記下敷きフラックス散布口22及び裏当フラックス散布口23の近傍にはそれそれ案内金具24a及び24bが前記傾斜壁面12a及び12bに沿って設けられており、この案内金具24a及び24bに夫々散布口操作金具25a及び25bが支持されている。散布口操作金具25a及び25bによって前記下敷きフラックス散布口22及び裏当フラックス散布口23の高さが調整され、これによって、各フラックスの散布量が調整される。
フレーム構造体11のトラフフレーム6との対向面には図1に示したように左右両側のフレームに対応して上側スクレーパ13が設けられており、この上側スクレーパ13はトラフ7上に散布された余剰のフラックスを掻き落とすためのものである。上側スクレーパ13は夫々ブラケット18によって支持、固定されている。
上側スクレーパ13の下方には夫々斜めに設けられた斜面用スクレーパ17が配置されており、この斜面用スクレーパ17は裏当部10の第2フレーム5上に落下したフラックスを掻き落とすためのものである。フレーム構造体11の下方には左右両側に複数の車輪14が設けられており、この車輪14によって台車20が裏当部10の第2フレーム5上をその長さ方向に沿って移動することができる。
フレーム構造体11のフラックス回収時の進行方向前方には図3に示したように、フラックス掻き落とし器19が設けられており、このフラックス掻き落とし器19によって固化フラックスが掻き落とされる。
フラックス掻き落とし器19は図4に示したように台車20の進行方向に対して例えば35度に傾斜し、且つトラフフレーム6の横幅よりも幅広のブレード19aと、このブレード19aに設けられその一部としての先端部がトラフ6内のフラックスに挿入される複数の櫛歯19bとで構成される。
固化フラックスを掻き落とす際、第2のホースを膨らませることによってトラフフレーム6の上端部まで持ち上げた固化フラックスを単なる掻き板によって斜め前方に押し出しても前記固化フラックスが下敷きフラックス内に潜り込んでトラフ外に押し出されない場合があり、これでは固化フラックスの除去が不十分となる。
固化フラックスの除去が不十分で、下敷きフラックスの中に固化フラックスが混じっていると、下敷きフラックスの表面を掻き落として一定高さにした後、新しい裏当フラックスを撒いて補充したとき、前記固化フラックスが下敷きフラックス表面に散在することによって裏当フラックスの厚さが均一にならな場合があり、これでは、溶接時に裏ビードが均一にならず、溶接欠陥の原因となる。
そこでこのような不都合を避けるために、掻き落とし器で固化フラックスを押し出す際、櫛の歯状のものを固化フラックスの下に差し込んで固化フラックスの潜り込みを防止することが考えられる。
本実施形態では、固化フラックス回収時の進行方向に対して例えば35度に傾斜したブレード19aと、このブレード19aに設けられ台車20の進行方向に向かって伸び先端部がトラフ6内の固化フラックス下部に挿入される複数の櫛歯19bを有するフラックス掻き落とし器19を採用している。
フラックス掻き落とし器19は軸受け31に支持された回転軸32を中心として上方に約90度旋回可能に取り付けられている。旋回操作は例えば手動によって行われる。固化フラックスを掻き落とす際には、フラックス掻き落とし器19を下方位置まで手動によって降ろし、この状態で台車20を図3中左方向、即ちフラックス回収時の進行方向に走行させることによって固化フラックスを掻き落として回収する。一方、未使用時は手動によって上方に旋回させ、ホッパ12を形成する傾斜壁面12b下方に退避させて収納する。
台車20の図3中右前方、即ちフラックス散布時の進行方向前方にはトラフ押さえ装置29が取り付けられている。トラフ押さえ装置29は車輪29aと、この車輪29aを回転可能に支持するヨーク29bと、このヨーク29bを回転可能に支持する支持ブラケット29cとで主として構成されている。
トラフ押さえ装置29の車輪29aとして、例えばゴム製のゴムタイヤを使用することができる。固化フラックスの回収が終了した下敷きフラックスの上に車輪を転動させる際、車輪が鉄製等の重い車輪である場合は下敷きフラックスの中に潜り込んで回転できなくなることがあり、これでは、台車20の進行により沈みこんだ車輪が下敷きフラックスを前方に押し出してしまい、トラフに入った下敷きフラックスを下方に押さえることにならない。
そこで、本実施形態においては、車輪として鉄製の車輪等の重い車輪ではなく、例えばゴムタイヤを使用することによってフラックス内に沈みこまず、下敷きフラックスの上を良好に転動できるようにしている。
トラフ押さえ装置29はヨーク29bと支持ブラケット29cとの連結部を回転軸として上下方向に回動自在に構成されており、且つヨーク29bは車輪29aの回転軸に直交する仮想回転軸を中心に手動で例えば90度回転可能に構成されている。従って、トラフ押さえ装置29は使用時には下向きに旋回させ、車輪29aがトラフ7の長さ方向に沿うような位置に配置して使用され、未使用時には、ヨーク29bをその支持ブラケット29cとの取り付け部を中心として上方に回動させ、且つヨーク29bを車輪29aの回転軸に垂直な仮想回転軸を中心に約90度回転させることによってホッパ12を形成する傾斜壁面12aの下方に退避させて収納する。
フレーム構造体11のフラックス回収時の進行方向前方の幅方向の一端に上下方向に延びる牽引ブラケット15が設けられており、この牽引ブラケット15に牽引棒16が固定されている。牽引棒16は図3に示したようにトラフフレーム6の長さ方向に沿って配置された無端チェーン30の連結孔に差し込まれている。これによって、駆動装置を備えていない台車20は無端チェーン30の回動によって裏当部10のトラフ7上を移動することができる。台車20はトラフ7上をその長さ方向に沿って移動することによって下敷きフラックス及び裏当フラックスをトラフ7上に散布し、固化フラックスを掻き落として回収する。
以下、上述のように構成された本実施形態に係る片面自動溶接用裏当装置の動作について説明する。図5乃至図7は、片面自動溶接用裏当装置の動作を示す図であって、図5はフラックス散布時の裏当部を示す正面図、図6は溶接時の裏当部を示す正面図、図7は固化フラックス回収時の裏当部を示す正面図である。
図5において、フラックス散布時においては、昇降装置3の加圧流体、例えば圧縮空気は抜かれており、第2フレーム5は最も低い位置まで低下している。
トラフ7へのフラックスの散布は以下のように行う。即ち、台車20はフラックス散布時又は固化フラックス回収時以外は、例えば裏当部10の長さ方向一端の下方に設けられた地下ピット内に収容されており、トラフ7へのフラックス散布時又は固化フラックス回収時に図示省略した地下ピットから例えばエレベータによってトラフ7の上部の高さまで持ち上げて使用する。このとき図3に示したように台車20の牽引ブラケット15に固定された牽引棒16が無端チェーン30に固定された連結孔に挿入され相互に連結される。
台車20と無端チェーン30とを連結した後、図示省略した駆動装置により無端チェーン30を回動させ、これによって台車20をトラフ7の長さ方向に沿って走行させ、ホッパ12の図3中右側部分に収容された下敷きフラックス35及び左側部分に収納された裏当フラックス36を、順次下敷きフラックス散布口22及び裏当フラックス散布口23を介してトラフ7上に散布する。
トラフ7上に下敷きフラックス35及び裏当フラックス36を散布した後、台車20を、無端チェーン30の回動によって地下ピットがある裏当部20の端部まで戻し、台車20を図示省略したエレベータによって地下ピット内に収容する。このとき台車20の牽引ブラケット15に固定された牽引棒16と無端チェーン30の連結孔との連結が解除される。
トラフ7に下敷きフラックス35及び裏当フラックス36を散布した後、片面自動溶接を行う。図6は、片面自動溶接時の裏当部10を示す正面図である。トラフ7へのフラックスの散布が完了した後、裏当部10の昇降装置3である1対のホース内に圧縮空気を供給してこれを膨らませ、第2フレーム5を上昇させ、トラフ7を被溶接材38の溶接線の裏面近傍まで上昇させる。
この状態で第の1ホース1に加圧装置から圧縮空気を導入し、これによって裏当部10のトラフ7内の裏当フラックスを被溶接材38の溶接線の裏面に押し当てる。裏当フラックスを溶接線裏面へ押し当てた後、図示省略した溶接トーチを使用して被溶接材38の例えばV形開先の上方から片面サブマージアーク溶接を施して溶接線を溶接する。
このとき、裏当フラックス36の一部は溶接熱によって固化し、固化フラックス37が生成し、これによって溶接ビードが良好に形成する。固化フラックス37は次工程の片面自動溶接に使用することができないので、これを回収して新しい裏当フラックスと交換する。
図7は、固化フラックス37を回収する場合の裏当部10を示す正面図である。溶接状態の第1のホース1及び昇降装置3としてのホースから圧縮空気を抜き取り、トラフ7を被溶接材38の溶接線から離間させると共に、第2フレーム5を下降させる。その後、図示省略したパネル移動ローラを駆動して被溶接材38をトラフ6の上部から遠ざける。
被溶接材38を遠ざけてトラフ7の上方に所定の空間を確保したのち、第2のホース2に加圧装置から圧縮空気を導入してこれを膨らませ、溶接によってトラフ6内に生成した固化フラックス37を少量の未固化裏当フラックス36と共にトラフフレーム6の上端部よりも上部まで押し上げる。
この状態で、台車20を地下ピットから取り出し、フラックス散布時と同様に操作して裏当部10のトラフ7の上部まで上昇させ、牽引棒16を無端ベルト30の連結孔に挿入して連結し、その後、図3に示したように、台車20のフラックス掻き落とし器19を回転軸32を中心として回転させて下方位置まで下げ、固化フラックスの掻き落とし状態とする。
掻き落とし器19を下方位置まで下げた後、無端チェーン30の図示省略した駆動装置により、櫛歯19bの先端部を一部フラックス層内に挿入しながら台車20をトラフ7上を図3の左方向に走行させる。この走行によって台車20の進行方向と所定の傾斜角例えば35度傾斜したフラックス掻き落とし器19のブレード19aによってトラフ7から固化フラックスを掻き落とす。掻き落とした固化フラックスは裏当部10の下方に設けられた図示省略したフラックス回収部で受けて回収する。
固化フラックスの回収が終了した後、第2のホース2から圧縮空気を抜く。圧縮空気を抜いても、トラフ7はそれ自体で剛性を有するために図7に示したように下方中央部が上方に窪んだまま元の形状に戻らない場合がある。
従って、この場合は図3に示したようにトラフ押さえ装置29によってトラフ形状を元の形状に戻す。即ち、固化フラックスを掻き落としたトラフ7に対し、台車20の図3中右側に設けられたトラフ押さえ装置29を手動によって90度旋回させながら下方位置まで降ろし、車輪29aをトラフ7内に挿入する。この状態で台車20を図3中右方向であるフラックス散布方向に沿って走行させると、トラフ押さえ装置29の車輪29aの荷重によってトラフ7の下部中央部が下方に押し付けられ、これによってトラフ7の変形が解除して元の断面U字状に戻る。
トラフ7を元の形状に戻した後、裏当フラックス36を散布して補充する。即ち図3の台車20において、トラフ押さえ装置29を下方位置まで降ろした状態でトラフ7に沿って走行させ、トラフ押さえ装置29でトラフ7を元の形状に戻しつつ、裏当フラックス散布口23から裏当フラックスを散布、補充する。この操作をトラフ7の長さ方向に沿って全長に対して行う。
裏当フラックスの補充が終了したら、台車20を地下ピットに収納して次の片面自動溶接に備える。なお下敷きフラックスは溶接熱によって固化しないので、繰返し使用することができる。
本実施形態によれば、溶接熱によって加熱されて固化したフラックスを小径の第2のホース2によってトラフフレーム6の上方端よりも上方に持ち上げ、ブレードとこのブレードに固定された複数の櫛歯とからなる掻き落とし器19によって掻き落とすことにより、固化フラックス37をトラフフレームから効果的に掻き落として回収することができる。
また、本実施形態によれば、トラフ7上を移動する台車20を設けたこと等により、トラフベルトコンベアを形成する必要がないので、装置全体を簡素化でき、且つ従来技術に比べて高さを押さえることができる。
本実施形態によれば、トラフ押さえ装置29によって、剛性を有するため元の形状に戻らないトラフ7の形状を元の状態に戻した後、裏当フラックス36を補充するようにしたので、溶接時に毎回同じ状態の裏当フラックスを溶接線の裏面に裏当することができるので、良好な片面自動溶接を行うことができる。また、回収時の固化フラックス高さが安定するので、固化フラックスの回収率が向上する。
本実施形態において、固化フラックス回収時は昇降幅微調整用の小径の第2のホース2に圧縮空気を導入してトラフ7内の固化フラックス37をトラフフレーム6の上端部よりも上方に押し上げて行う。なおこの場合、昇降幅が大きい大径の第1のホース1を使用すると、トラフ7の上昇幅が大きくなりすぎ、固化フラックスだけでなく再利用可能な未固化フラックスが大量に掻き落とされるので、好ましくない。
上記実施形態においては、小径ホース2を大径ホース1とトラフフレーム6の底部との間に配置した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、小径ホース2を大径ホース1とトラフ7との間に配置することもできる。この場合、小径ホース2とトラフ7とを、トラフ7の下面の幅方向中央部に小幅で接着することが好ましい。これによって、小径ホース2におけるトラフ7の幅方向の移動を抑制し、小径ホース2によってトラフ7を持ち上げる際、トラフ7をほぼ水平に持ち上げることができる。
本発明は、溶接熱によって生成した固化フラックスを小径の第2のホースによってトラフフレームの上端部よりも上方に押し上げ、トラフ上を走行する台車に設けられたトラフ幅よりも大きい幅のブレードを有する掻き落とし器で掻き落とすようにしたので、固化フラックスを効率よく回収することができるものであり、片面自動溶接の分野で特に有用である。
本発明の実施形態に係る片面自動溶接用裏当装置の正面図である。 本発明装置の要部を示す拡大図である。 図1の側面図である。 図1の平面図である。 フラックス散布時の裏当部を示す図である。 溶接時の裏当部を示す図である。 固化フラックス回収時の裏当部を示す図である。 従来技術を示す図である。
符号の説明
1;第1のホース
2;第2のホース
3;昇降装置
4;第1フレーム
5;第2フレーム
6;トラフフレーム
7;トラフ
10;裏当部
11;フレーム構造体
11a;縦フレーム
11b;横フレーム
12;ホッパ
12a、12b;傾斜壁面
13;上側スクレーパ
14;車輪
15;牽引ブラケット
16;牽引棒
17;斜面用スクレーパ
18;支持ブラケット
19;フラックス掻き落とし器
19a;ブレード
19b;櫛歯
20;台車
21;仕切板
22;下敷きフラックス散布口
23;裏当フラックス散布口
24、25;案内金具
26、27;散布口操作金具
29;トラフ押さえ装置
29a;車輪
29b;ヨーク
29c;ヨーク支持ブラケット
30;無端チェーン
31;軸受け
32;回転軸
33;ホースバンド固定用グリップ
33a;突出部
34;ホースバンド
35;下敷きフラックス
36;裏当フラックス
37;固化フラックス
38;被溶接材
101;プーリ
102;トラフベルト
103、104;フラックス散布用ホッパ
109;押圧体
110;篩い分け器
111;未使用フラックス
112;固化フラックス
113、114;成形ロール
115;垂直ローラ
116;支持ローラ

Claims (14)

  1. 仮止めされた被溶接材をその溶接線に沿って片面自動溶接する片面自動溶接用のフラックス裏当装置において、溶接線方向に伸びるトラフフレームと、前記トラフフレームの両上端部間を掛け渡すように前記上端部に固定された変形可能のトラフと、このトラフと前記トラフフレームの底部との間に配置された第1のホースと、この第1のホースと前記トラフフレームとの間又は前記第1のホースと前記トラフとの間に配置された第2のホースと、前記第1のホース及び第2のホースの内部圧力を個別的に制御する加圧装置と、前記トラフフレームに沿って移動しフラックスを貯留してその底部からフラックスを前記トラフ内に散布する台車と、この台車に設けられた固化フラックスの掻き落とし器と、を有することを特徴とする片面自動溶接用裏当装置。
  2. 前記台車に設けられ前記台車の走行と共に前記トラフを下方に押圧するトラフ押さえ装置を有することを特徴とする請求項1に記載の片面自動溶接用裏当装置。
  3. 前記第1のホースは前記第2のホースより大径であることを特徴とする請求項1又は2に記載の片面自動溶接用裏当装置。
  4. 前記第2のホースは、前記トラフフレームの底面に固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の片面自動溶接用裏当装置。
  5. 前記掻き落とし器は、前記台車におけるフラックス回収時の進行方向の前方に設けられ、この前方に伸びる櫛歯を有し、フラックス回収時に前記トラフ内の固化フラックス下部に向けて進出し、フラックス散布時に前記トラフから離隔する方向に待避することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の片面自動溶接用裏当装置。
  6. 前記トラフ押さえ装置は、前記台車におけるフラックス散布時の進行方向の前方に設けられ、前記トラフ内に進入可能の車輪を有し、フラックス散布時に前記トラフ内に進入するように前記トラフに向けて進出し、フラックス回収時に前記トラフから離隔する方向に待避することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の片面自動溶接用裏当装置。
  7. 前記車輪は、ゴムタイヤであることを特徴とする請求項6に記載の片面自動溶接用裏当装置。
  8. 請求項1に記載の片面自動溶接用裏当装置を使用する溶接方法において、前記トラフフレーム上に被溶接材が配置された後、前記加圧装置により前記第1のホースの内部を加圧して、前記トラフ内のフラックスを前記被溶接材の裏面に押し当てる工程と、溶接が終了して前記第1のホースの内部圧力を減圧し前記被溶接材が溶接位置から移動した後、前記第2のホースの内部を加圧して、前記トラフ内の固化フラックスを前記トラフフレームの上端から上方になるように持ち上げる工程と、前記台車を走行させて前記掻き落とし器により前記固化フラックスを掻き落とす工程と、を有することを特徴とする片面自動溶接方法。
  9. 請求項2に記載の片面自動溶接用裏当装置を使用する溶接方法において、前記トラフフレーム上に被溶接材が配置された後、前記加圧装置により前記第1のホースの内部を加圧して、前記トラフ内のフラックスを前記被溶接材の裏面に押し当てる工程と、溶接が終了して前記第1のホースの内部圧力を減圧し前記被溶接材が溶接位置から移動した後、前記第2のホースの内部を加圧して、前記トラフ内の固化フラックスを前記トラフフレームの上端から上方になるように持ち上げる工程と、前記台車を走行させて前記掻き落とし器により前記固化フラックスを掻き落とす工程と、前記第2のホースの内部圧力を減圧する工程と、前記台車を固化フラックスの掻き落とし方向とは逆の方向に走行させて前記トラフ押さえ装置により前記トラフフレーム内の前記トラフを下方に押圧する工程と、を有することを特徴とする片面自動溶接方法。
  10. 前記第1のホースは前記第2のホースより大径であることを特徴とする請求項8又は9に記載の片面自動溶接方法。
  11. 前記第2のホースは、前記トラフフレームの底面に固定されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の片面自動溶接方法。
  12. 前記掻き落とし器は、前記台車におけるフラックス回収時の進行方向の前方に設けられ、この前方に伸びる櫛歯を有し、フラックス回収時に前記トラフ内の固化フラックス下部に向けて進出し、フラックス散布時に前記トラフから離隔する方向に待避することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の片面自動溶接方法。
  13. 前記トラフ押さえ装置は、前記台車におけるフラックス散布時の進行方向の前方に設けられ、前記トラフ内に進入可能の車輪を有し、フラックス散布時に前記トラフ内に進入するように前記トラフに向けて進出し、フラックス回収時に前記トラフから離隔する方向に待避することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の片面自動溶接方法。
  14. 前記車輪は、ゴムタイヤであることを特徴とする請求項13に記載の片面自動溶接方法。
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