JP2006175117A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動停止モード突入時においても図柄配列に依存することなく再遊技を可能とする。
【解決手段】 第1の制御手段(リール制御部704、停止図柄検索部706)が、停止ボタンによる入力受付け禁止後停止図柄の検索を行い、入賞図柄が検索されたときにリールの回転を再開して停止ボタンによる入力受付けを許可する。また、第2の制御手段(SC708、リール制御部704、タイマ監視部705)が、リール自動停止モードを無効にする意思表示があったときに、リール自動停止モードへの突入の有無に依存することなく停止ボタンの入力受付けを許可し、リール自動停止モードによる監視時間を延長する意思表示があったときに、タイマを再起動し、当該タイマ監視の下で停止ボタンの入力受付けを許可する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、リール回転開始後、所定時間経過しても停止ボタンの押下がなかったときに前記停止ボタンによる入力受付けを禁止し、前記リールを停止させるリール自動停止モードに突入する、遊技機に関する。
従来、スロットマシンでは、リール回転開始から、例えば、40秒経過しても停止ボタンの押下がなかった場合、左、中、右の順でリールが自動停止するリール自動停止モードに突入する。一旦、自動停止モードに入ると停止ボタンの入力受付けは禁止され、遊技者がスタートレバーをON操作することで再度リールが回転を開始して自動停止モードが解除される(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−177461号公報
ところで、上記したリール自動停止状態において入賞させることは法改正により不可能となった。このため、何処で停止させても入賞してしまうような図柄配列の場合は、リールを停止させることができず、従って、回転を継続させることになり再遊技することができない。ここで、上記した図柄配列とは、例えば、時間内に中リールと右リールは停止ボタンを操作することが出来たが、左リールのみ自動停止モードが有効となり、左リールが全てチェリー図柄であった場合を想定する。
また、一旦、リール自動停止モードに突入すれば、例えば40秒以内に全リールが強制停止されるため、初心者の場合、目押しのために余裕を持って停止ボタンを押すことができず、また、一旦、ストレバーを操作した際にはトイレ休憩やレア演出発生時の写真撮影等のために時間を割くことはできず、そのためにメダルを無駄に消費することになる。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、リール自動停止モード突入を制御する、例えば、ボタン等を付加することにより、自動停止モード突入時においても図柄配列に依存することなく再遊技を可能にすると共に、リール自動停止モードの利点を生かしながら、遊技中に席を外し、あるいは目押し等のために十分な時間を割くことのできる、遊技機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために本発明は、リール回転開始後所定時間経過しても停止ボタンの押下がなかったときに前記停止ボタンによる入力受付けを禁止し、前記リールを停止させるリール自動停止モードに突入する遊技機であって、前記停止ボタンによる入力受付け禁止後、停止図柄の検索を行い、入賞図柄が検索されたときに前記リールの回転を再開し、停止ボタンによる入力受付けを許可する第1の制御手段と、前記リール自動停止モードに対する遊技者の意思表示を取り込み、前記第1の制御手段による前記停止ボタンの入力受付けを制御する第2の制御手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明において、前記第2の制御手段は、遊技者から所定の入力手段を介して前記リール停止モードを無効にする意思表示があったときにこれを取り込み、前記第1の制御手段を介して前記リール自動停止モードへの突入の有無に依存することなく前記停止ボタンの入力受付けを許可することを特徴とする。
また、本発明において、前記第2の制御手段は、遊技者から所定の入力手段を介して前記リール停止モードによる監視時間を延長する意思表示があったときにこれを取り込み、前記第1の制御手段を介してタイマを再起動し、当該タイマ監視の下で前記停止ボタンの入力受付けを許可することを特徴とする。
また、本発明において、前記第2の制御手段は、前記入力手段による再操作、もしくは前記停止ボタン入力により前記リール自動停止モードの無効、もしくは当該リール自動停止モード監視時間の延長を解除することを特徴とする。
本発明によれば、第1の制御手段が、停止ボタンによる入力受付け禁止後停止図柄の検索を行い、入賞図柄が検索されたときに前記リールの回転を再開して停止ボタンによる入力受付けを許可することで、自動停止モード突入時においても図柄配列に依存することなく再遊技を可能とした遊技機を提供することができる。
また、本発明によれば、第2の制御手段が、リール自動停止モードに対する遊技者の意思表示を取り込み、停止ボタンの入力受付けを制御することで、例えば、リール自動停止モードを無効にする意思表示があったときに、第1の制御手段を介してリール自動停止モードへの突入の有無に依存することなく停止ボタンの入力受付けを許可し、あるいは、リール自動停止モードによる監視時間を延長する意思表示があったときに、第1の制御手段を介してタイマを再起動し、当該タイマ監視の下で停止ボタンの入力受付けを許可することにより、リール自動停止モードの利点を生かしながら、遊技者は、遊技中に自由に席を外すことができ、また、リール自動停止モード時においても目押し等のために十分な時間を割くことのできる遊技機を提供することができる。
なお、上記したリール自動停止モードに対する遊技者の意思表示は、このために専用に用意される入力手段、あるいはリールを停止させるボタン押下により解除される。
以下、本発明の遊技機の実施形態として、遊戯場等に設置されるスロットマシンについて図1ないし図3を参照して説明する。
なお、図1は本スロットマシン100の外部構造を表した平面図、図2は本スロットマシン100の内部構造を表した平面図、図3は本スロットマシン100に設けられている制御システムの構成を表したブロック図である。
図1において、本スロットマシン100は、遊技者に面するフロントドア101と、フロントドア101が開閉可能に取り付けられた後述の筐体102とを備えて構成されている。
フロントドア101は、上部パネル部103と中部パネル部104と下部パネル部105とを備え、全体的に金属製のフレーム(図示略)と硬質プラスチックで成形された前面パネルとで形成されることによって、機械的に強固な構造を有している。
上部パネル部103には、上部ランプと呼ばれる演出用ランプ103aと、スピーカが取り付けられた放音部103b,103cと、液晶ディスプレイ等で形成された演出表示装置103dとが設けられている。 中部パネル部104には、複数個(本実施形態では3個)の回胴回胴R1,R2,R3を備えた回胴回胴装置200が設けられると共に、回胴回胴装置200の側方に演出用ランプ104a,104bが設けられている。
なお、回胴R1,R2,R3の前方には、透明な硬質プラスチック板で形成された略長方形の透過窓WDが設けられ、これによって回胴回胴装置200を外部から保護すると共に、遊技者が透過窓WDを介して回胴回胴R1,R2,R3を見ることが可能となっている。 更に、中部パネル部104の下端には遊技者が操作するための操作部104cが設けられ、当該操作部104cには、遊技用メダルを投入するためのメダル投入部MDと、1ゲーム当たりのメダル数を提示するためのベットボタンB1,B2,B3と、1ゲームの開始を指示するためのスタートレバーSTと、回転中の回胴回胴R1,R2,R3を個別に停止させるための3個のストップボタンSP1,SP2,SP3が設けられている。
また、スタートレバー(ST)操作後、回胴が回転を開始し、所定時間経過後もストップボタン(SP1,SP2,SP3)の押下がなかったときに、全回胴R1,R2,R3を強制的に停止させるリール自動停止モードへの突入を無効にする、あるいはリール自動停止モードのために管理される設定時間を延長させるためのボタン(以下、SCという)が設けられている。詳細は後述する。
下部パネル部105には、本スロットマシン100のゲーム内容に関連した画像等(図示略)が描かれており、遊技者の獲得したメダルを払い出すための排出口105a及び受皿105bと、スピーカが取り付けられた放音部105cが設けられている。
次に、図2を参照して、フロントドア101の裏面構造と、筐体102の内部構造を概説する。なお、図2はフロントドア101を開錠して筐体102から開いた状態を表している。
同図において、フロントドア101の裏面上部に、上述の放音部103b,103cを構成するスピーカSR,SLが設けられ、スピーカSR,SLの間に演出表示装置103dが設けられると共に、演出表示装置103dの裏面側にサブ制御基板300が取り付けられている。
演出表示装置103d及びサブ制御基板300の下方には、上述の透過窓WDと中部パネル部104のパネル面とが形成された略長方形の枠体104dが取り付けられている。
枠体104dの下方には、メダル投入部MDより投入される投入物を正規の遊技用メダルか異物か判別して振り分ける振分機構G0と、振分機構G0で振り分けられた遊技用メダルを筐体102側に設けられているホッパ装置HPへ案内するガイド部材G1と、振分機構G0で振り分けられた異物を排出口105aへ案内して排出するガイド部材G2と、ホッパ装置HPから出力される払い出し用のメダルを排出口105aへ案内して出力するガイド部材G3が設けられ、更に排出口105aの近傍に、スピーカSWが放音部105cに対応させて取り付けられている。
更に、上述の枠体104dと振分機構G0との間の領域に長尺状の中央表示基板400が取り付けられ、当該中央表示基板400の裏面側の一端に、設定ボタンCSと、数字の0から6までのセグメント表示を行う発光ダイオードで形成された設定表示素子CTが設けられている。
筐体102内には、主電源装置PWUと、ホッパ装置HPから溢れた遊技用メダルを収容するための補助貯留部SHPと、上述の透過窓WDに対向する回胴回胴R1,R2,R3を備えた回胴回胴装置200が設けられる他、主電源装置PWUの側面に電源装置基板500、回胴回胴装置200の上端に回胴装置基板600、回胴回胴装置200の上方に主基板700、筐体102の内壁の一端に外部集中端子装置としての外部集中端子基板800が夫々取り付けられている。
ここで、上述の主基板700と、サブ制御基板300、回胴装置基板600、中央表示基板400、電源装置基板500及び外部集中端子基板800は、何れも導電性配線パターンの形成された絶縁性樹脂基板上に集積回路装置(IC)やトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の電子部品が搭載されて配線接続されたいわゆる電気回路基板として形成され、特に、主基板700とサブ制御基板300と外部集中端子基板800は、夫々硬質プラスチックの収納ケース内に個別に収納されたユニット構造となっている。
更に、図3のブロック図を参照して制御システムの構成を述べると、主基板700は、スロットマシン100の動作全体を管理するシステムプログラム及びスロットマシンゲーム用の実行プログラムが予め記憶されている半導体メモリと、これらのプログラムを実行するCPUとを実装し、CPUが持つ入力ポート及び出力ポートと、他の基板300、600、400、500、800との間が配線ケーブルによって配線接続されている。
また、演出用スピーカSR,SL,SWと演出用ランプ103a,104a,104bと演出表示装置103dが配線ケーブルを介してサブ基板300に配線接続され、主基板700中の上記マイクロプロセッサから供給される演出制御信号に従って、サブ基板300に設けられている電気回路がこれら演出用スピーカSR,SL,SWと演出用ランプ103a,104a,104bと演出表示装置103dを駆動することにより、遊技者の視覚と聴覚に訴える演出を行う。
回胴装置基板600は、電動モータによって回転駆動される回胴回胴R1,R2,R3を備えた回胴回胴装置200が配線接続されており、主基板700中のCPUから供給される回胴制御信号に従って、上述の電動モータを制御することにより、回胴回胴R1,R2,R3の回転と制動及び停止の制御を行う。
中央表示基板400には、振分機構G0、ベットボタンB1,B2,B3、スタートレバーST、ストップボタンSP1,SP2,SP3、設定表示素子CT、及び設定ボタンCSが配線接続されており、振分機構G0から出力されるメダル検出信号と、ベットボタンB1,B2,B3とスタートレバーST及びストップボタンSP1,SP2,SP3から夫々出力されるオンオフ信号を主基板700中の上記マイクロプロセッサへ転送すると共に、マイクロプロセッサから供給されるセグメント表示信号に基づいて、設定表示素子CTに0から6までの数字を表示させる。
電源基板500には、リセットスイッチRS、設定ボタンBO、電源スイッチBQ、ホッパ装置HPが配線接続され、設定ボタンBOと電源スイッチBQから夫々出力されるオンオフ信号を主基板700中の上記CPUへ転送する。更に、電源基板500には、発生される各種電源電圧をホッパ装置HPその他の各所に配電する配電回路が形成されており、かかる配電回路からスロットマシン100の動作に必要な電源供給が行われている。
外部集中端子基板800は、主基板700中の上記CPUから出力される信号S1〜S6を並列入力することが可能な複数個の入力端子P1〜P6と、当該信号S1〜S6を管理用電子装置としてのホールコンピュータ側へ並列転送することが可能な複数個の出力端子Q1〜Q6とを備える他、ホールコンピュータ側から供給される信号INを入力する入力端子P7及び上記CPUへ転送する出力端子Q7を備えて構成され、更に信号S1〜S6及びINを一方向にのみ転送する信号転送回路(図示せず)が設けられている。
すなわち、上述の出力端子Q1〜Q6及び入力端子P1と、ホールコンピュータに設けられている入出力インターフェースとの間を例えばフラットケーブル等の配線ケーブルで接続することによって、主基板700からホールコンピュータ側へ信号S1〜S6を転送し、また、ホールコンピュータから主基板700側へ信号INを転送することが可能となっている。
なお、信号S1は、メダル投入部MDからホッパ装置HPへ遊技メダルが1枚投入される毎に出力される「遊技メダル投入信号」、信号S2は、ホッパ装置HPから排出口105aへ遊技メダルが1枚払い出される毎に出力される「遊技メダル払出信号」、信号S3は、レギュラーボーナス(RB)と呼ばれる特別役に入賞したときに出力される「役物連続作動装置本当たり信号」、信号S4は、ビッグボーナス(BB)と呼ばれるレギュラーボーナス(RB)よりも大きな特別役に入賞したときに出力される「役物連続作動増加装置本当たり信号」、信号S5は、いわゆる出玉率の設定操作がなされたことを示す「設定操作信号」である。
また、ホールコンピュータ側から供給される信号INは、いわゆる打止め解除を主基板700中のマイクロコンピュータに対して指令するための「外部打止め解除信号」である。
次に、本発明で課題とする、リール自動停止モード突入時、停止図柄の検索を行い入賞図柄が検索されたときに再度停止ボタンによる入力受付けを許可することで、自動停止モード突入時においても図柄配列に依存することなく再遊技を可能とする遊技機の構成、動作について、図4〜図6を参照しながら説明する。
図4は、本発明実施形態に係わる遊技機の制御システム内部構成を機能展開して示したブロック図である。ここでは、本発明と関係するブロックのみ抽出して示してあり、いずれの構成も図3に示す主基板700に実装される。
本発明の遊技機は、停止ボタンによる入力受付け禁止後、停止図柄の検索を行い、入賞図柄が検索されたときにリールの回転を再開し、停止ボタンによる入力受付けを許可する第1の制御手段として機能し、また、リール自動停止モードに対する遊技者の意思表示を取り込み、停止ボタンの入力受付けを制御することで、例えば、リール自動停止モードを無効にする意思表示があったときに、第1の制御手段を介してリール自動停止モードへの突入の有無に依存することなく停止ボタンの入力受付けを許可し、あるいは、リール自動停止モードによる監視時間を延長する意思表示があったときに、第1の制御手段を介してタイマを再起動し、当該タイマ監視の下で停止ボタンの入力受付けを許可する第2の制御手段として機能する。このため、内部抽選処理部703と、リール制御部704と、タイマ監視部705と、停止図柄検索部706と、大当たり検出部707と、入賞払出制御部708で構成される。また、ST(701)、STP(702)、SC(709)は、図1に示すそれと同じである。
内部抽選処理部703は、遊技者によるST(701)の押下により起動され役抽選を行う機能を持つ。また、リール制御部704は、同じくST(701)の押下によりリール回転を開始させ、STP(702)の押下を検出してリールを停止させる。リール制御部704はまた、タイマ監視部705による時間監視の下で自動停止モードの実行制御も行う。すなわち、ST(701)押下を検出後、タイマによる所定時間経過後もSTP(702)の押下が検出されなかったときに、左・中・右リールを強制停止させる。
停止図柄検索部706は、上記したリール自動停止モード突入時に起動され、リールに割付けられた全図柄の中から停止図柄を検索する機能を持つ。停止図柄検索部706による検索の結果、入賞図柄が検出されたときにリール制御部704は、各リールの回転を再開させ、また、停止図柄検索部706は、STP(702)による入力受付けを許可する。なお、STP(702)による入力受付けが許可されたときに、その状態は、例えば、STP(702)に埋め込まれたLED(Light Emitted Diode)等の報知手段を介して遊技者に通知されるものとする。
一方、大当たり検出部707は、内部抽選処理部703により役が抽選され、かつ、遊技者がSTP(702)を操作して入賞図柄が有効ライン上に停止したときに大当たりとして判定し、入賞払出し制御部708を起動する。入賞払出し制御部708は当選役に応じてあらかじめ規定された枚数のメダルを払い出すために図2に示すホッパ装置HPを制御する。
以下、本発明実施形態の動作について図5、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図5において、まず、遊技者はST(701)を押下することにより遊技を開始する。ここでST(701)が押下されたことを検出した遊技機は(S511)、内部抽選処理部703、およびリール制御部704を起動し、それぞれ内部抽選処理の実行、リール回転の開始を制御する(S512)。同時にタイマ監視部705を起動し、自動停止モード実行のための内蔵タイマによる計時をスタートさせる(S3)。
続いて、遊技者によるSTP(702)の操作が検知されたとき(S514“Yes”)、リール制御部704はリールの停止制御を実行し(S520)、ここで、内部抽選処理部703で役抽選された結果に従う引き込み、あるいは蹴飛ばし制御が行われる。続いて大当たり検出部707において入賞チェックが行われ(S521)、有効ライン上に抽選役に基づく図柄が停止した場合、大当たりとなって入賞払出し制御部708による払出し制御が実行される(S522)。
一方、STP(701)の押下が検出されることなく、タイマ監視部705でタイムアウトが検出されたとき(S515“Yes”)、自動停止モードへ突入し(S516)、このとき、リール制御部704は、全リール(既に押下されたリールは除く)を強制停止するための制御を実行する。
同時に、停止図柄検索部706は各リールに割当てられた21コマの図柄検索を行い、ハズレ停止図柄を検索する(S517)。そして、リール制御部704によるリール停止制御が実行され(S518“Yes”、S520)、ここではハズレ図柄が停止するため、入賞無しとして再遊技が行われる(S521“No”、S511)。
但し、入賞図柄が検索され、リールを停止させることができない場合(S518“No”)、停止図柄検索部706は、STP(702)による再入力を許可するように遊技機を制御し、同時にSTP(702)等に埋め込まれたLED等を点灯することで遊技者にSTP(702)押下を促す。このため、S514以降の処理が繰り返され、図柄停止させることができない事態を回避することができる。
上記した本発明実施形態は、STP(702)による入力受付け禁止後に停止図柄の検索を行い、入賞図柄が検索されたときにリールの回転を再開してSTP(702)による入力受付けを許可するものであり、このことにより、自動停止モード突入時においても図柄配列に依存することなく再遊技を可能とする遊技機を提供することができる。また、STP(702)による入力受付けが許可されたときにその状態を報知することで、遊技者は再遊技のための停止ボタン押下のタイミングを知ることができる。
図6は、図1に示すSC押下時の本発明実施形態にかかわる動作を示すフローチャートである。
図6において、まず、遊技者はST(701)を押下することにより遊技を開始する。ここでST(701)が押下されたことを検出した遊技機は(S501)、内部抽選処理部703、およびリール制御部704を起動し、それぞれ内部抽選処理の実行、リール回転の開始を制御する(S602)。同時にタイマ監視部705を起動し、自動停止モード実行のための内蔵タイマによる計時をスタートさせる(S603)。
続いて、遊技者によるSTP(702)の操作が検知されたとき(S604“Yes”)、リール制御部704はリールの停止制御を実行し(S614)、ここで、内部抽選処理部703で役抽選された結果に従う引き込み、あるいは蹴飛ばし制御が行われる。続いて大当たり検出部707において入賞チェックが行われ(S615)、有効ライン上に抽選役に基づく図柄が停止した場合、大当たりとなって入賞払出し制御部708による払出し制御が実行される(S616)。
一方、STP(701)の押下が検出されなかった場合、遊技機は、更に遊技者によるSC(709)の押下をチェックする。ここで、SC(709)の押下が検出された場合(S605“Yes”)、それが自動停止モードの無効を意図するボタンか、延長を意図するボタンかをチェックする(S606)。
ここで、無効を意図する場合(S606“無効”)、S604の処理に進み、延長を意図する場合(S606“延長”)、更に、続く2回目の押下か否かをチェックする(S607)。ここで、初回の押下であれば、タイマ監視部705を起動してタイマ再起動を行う(S608)。具体的には、内蔵タイマに設定する初期値を以前の値にプラスαのパラメータを設定してカウントを開始する。
そして、タイマ監視部705でタイムアウトが検出されたとき(S609“Yes”)、自動停止モードへ突入し(S610)、このとき、リール制御部704は、全リール(既に押下されたリールは除く)を強制停止するための制御を実行する。
同時に、停止図柄検索部706は各リールに割当てられた21コマの図柄検索を行い、ハズレ停止図柄を検索する(S611)。続いて、リール制御部704によるリール停止制御が実行され(S612“Yes”、S614)、ここではハズレ図柄が停止するため、入賞無しとして再遊技が行われる(S615“No”、S601)。
但し、入賞図柄が検索され、リールを停止させることができない場合(S612“No”)、停止図柄検索部706は、STP(702)による再入力を許可するように遊技機を制御し、同時にSTP(702)等に埋め込まれたLED等を点灯することで遊技者にSTP(702)押下を促す。このため、S604以降の処理が繰り返され、図柄停止させることができない事態を回避することができる。
上記した本発明実施形態によれば、SC(709)押下により、遊技者は自動停止モードによるリール強制停止のための時間を意識することなく、遊技を行うことができ、その間、席を外し、あるいは目押しのための準備期間等に費やすことができる。また、トイレ休憩、あるいはレア演出発生時の写真撮影等にも費やすことができ、遊技者に利便性を提供できる。
なお、リール毎、自動停止モード突入に至る時間を独立に可変設定することでも同様の効果が得られる。
以上説明のように本発明は、第1の制御手段が、停止ボタンによる入力受付け禁止後停止図柄の検索を行い、入賞図柄が検索されたときにリールの回転を再開して停止ボタンによる入力受付けを許可することで、自動停止モード突入時においても図柄配列に依存することなく再遊技を可能としたものである。また、第2の制御手段が、リール自動停止モードに対する遊技者の意思表示を取り込み、停止ボタンの入力受付けを制御するものであり、例えば、リール自動停止モードを無効にする意思表示があったときに、第1の制御手段を介してリール自動停止モードへの突入の有無に依存することなく停止ボタンの入力受付けを許可し、あるいは、リール自動停止モードによる監視時間を延長する意思表示があったときに、第1の制御手段を介してタイマを再起動し、当該タイマ監視の下で停止ボタンの入力受付けを許可するものである。このことにより、リール自動停止モードの利点を生かしながら、遊技者は、遊技中に自由に席を外すことができ、また、リール自動停止モード時においても目押し等のために十分な時間を割くことのできる遊技機を提供することができる。
なお、上記したリール自動停止モードに対する遊技者の意思表示は、このために専用に用意されるSC(708)、あるいはリールを停止させるSTP(702)押下により解除される。
本発明実施形態に係わる遊技機の外部構造を表した平面図である。 本発明実施形態に係わる遊技機の内部構造を表した平面図である。 本発明実施形態に係わる遊技機に設けられている制御システムの構成を表したブロック図である。 本発明実施形態に係わる遊技機の制御システムの内部構成を機能展開して示したブロック図である。 本発明実施形態に係わる動作を説明するために引用したフローチャートである。 本発明実施形態に係わる動作を説明するために引用したフローチャートである。
符号の説明
700…主基板、701…ST(スタートレバー)、702…STP(停止ボタン)、703…内部抽選処理部、704…リール制御部、705…タイマ監視部、706…停止図柄検索部、707…大当たり検出部、708…入賞払出制御部、709…SC(無効ボタン、延長ボタン)

Claims (4)

  1. リール回転開始後所定時間経過しても停止ボタンの押下がなかったときに前記停止ボタンによる入力受付けを禁止し、前記リールを停止させるリール自動停止モードに突入する遊技機であって、
    前記停止ボタンによる入力受付け禁止後、停止図柄の検索を行い、入賞図柄が検索されたときに前記リールの回転を再開し、停止ボタンによる入力受付けを許可する第1の制御手段と、
    前記リール自動停止モードに対する遊技者の意思表示を取り込み、前記第1の制御手段による前記停止ボタンの入力受付けを制御する第2の制御手段と、
    を具備することを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2の制御手段は、
    遊技者から所定の入力手段を介して前記リール自動停止モードを無効にする意思表示があったときにこれを取り込み、前記第1の制御手段を介して前記リール自動停止モードへの突入の有無に依存することなく前記停止ボタンの入力受付けを許可することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第2の制御手段は、
    遊技者から所定の入力手段を介して前記リール自動停止モードによる監視時間を延長する意思表示があったときにこれを取り込み、前記第1の制御手段を介してタイマを再起動し、当該タイマ監視の下で前記停止ボタンの入力受付けを許可することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記第2の制御手段は、
    前記入力手段による再操作、もしくは前記停止ボタン入力により前記リール自動停止モードの無効もしくは当該リール自動停止モード監視時間の延長を解除することを特徴とする請求項2または3に記載の遊技機。
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