JP2006174108A - アレーアンテナとその配置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サブアレーアンテナの間隔を一定の増分だけ変化させることにより、サブアレービーム内のグレーティングを有効に抑圧することができるアレーアンテナとその配置方法を提供する。
【解決手段】複数の素子アンテナから構成される複数のサブアレーアンテナ4を備え、隣接するサブアレーアンテナ♯s1、・・・、♯sMs間の位相中心の間隔d(1)、d(2)、・・・、d(Ms−1)が配列方向に沿って順次一定の量だけ増加するように配置する。または、隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔が他の隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔の何れか一つに比べ一定の量だけ増加するように配置する。
【選択図】図5

Description

この発明は、アレーアンテナのグレーティングローブを有効に抑圧するアレーアンテナとその配置方法に関するものである。
従来、この種のアレーアンテナとして、サブアレーアンテナで構成されるアレーアンテナにおいて、グレーティングローブを抑圧するため、サブアレーアンテナのパターンを制御するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、限られた範囲に収納するアレーアンテナの素子数を削減するための素子配置方法を開示したものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−168912号公報 特開平9−304499号公報
しかしながら、上述した前者のアレーアンテナでは、サブアレーアンテナ間隔が非常に広くサブアレーアンテナのメインビーム内でグレーティングが3つ以上発生する場合にはこれを抑圧できないという課題がある。また、後者のアレーアンテナは、グレーティングローブを抑圧することを目的としたものではないが、例えばサブアレーアンテナで構成されるアレーアンテナの配置に適用した場合、サブアレーアンテナのビーム内のグレーティングを十分に抑圧できないという課題がある。
すなわち、サブアレーアンテナで構成される従来のアレーアンテナでは、サブアレーアンテナ間隔が広い場合にグレーティングローブを生じる課題があった。また、これを抑圧する従来のアレーアンテナでは、グレーティングローブの数が多かったり、サブアレーアンテナとの組み合わせで用いる場合には、サブアレーアンテナのビーム内のグレーティングローブを十分に抑圧できない課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、サブアレーアンテナの間隔を一定の増分だけ変化させることにより、サブアレービーム内のグレーティングを有効に抑圧することができるアレーアンテナとその配置方法を提供することを目的とする。
この発明に係るアレーアンテナは、複数の素子アンテナから構成されるサブアレーアンテナを複数備え、隣接するサブアレーアンテナそれぞれの位相中心間の間隔が配列方向に沿って順次一定の量だけ増加するように配置したことを特徴とする。
また、他の発明に係るアレーアンテナは、複数の素子アンテナから構成される複数のサブアレーアンテナを備え、隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔が他の隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔の何れか一つに比べ一定の量だけ増加するように配置したことを特徴とする。
また、さらに他の発明に係るアレーアンテナは、複数の素子アンテナから構成される複数のサブアレーアンテナの位相中心が配列される列を複数備えたアレーアンテナにおいて、各列の隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔が配列方向に沿って順次一定の量だけ増加するように配置したことを特徴とする。
また、さらに他の発明に係るアレーアンテナは、複数の素子アンテナから構成される複数のサブアレーアンテナの位相中心が配列される列を複数備えたアレーアンテナにおいて、各列の隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔が他の隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔の何れか一つに比べ一定の量だけ増加するように配置したことを特徴とする。
さらに、この発明に係るアレーアンテナの配置方法は、複数の素子アンテナから構成される複数のサブアレーアンテナの隣接するサブアレーアンテナの位相中心の間隔が隣接する他のサブアレーアンテナの位相中心の間隔に比べ一定の量だけ増加するように配置し、前記間隔の増加量を、グレーティングローブのうちメインローブから最も近い第1のグレーティングローブの方向がサブアレーアンテナの第1のナルよりも外側となるように所定の増加量よりも小さく設定すると共に、サブアレーアンテナの数に基づいて決定される所定の値よりも大きく設定することを特徴とする。
この発明によれば、隣接するサブアレーアンテナの間隔を一定の量だけ増加させるよう配置することにより、アレーアンテナのグレーティングローブを有効に抑圧することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナを示す構成図である。図1において、図1に示すアレーアンテナは、複数の素子アンテナ1から構成される複数のサブアレーアンテナ4(#s1〜#sM)を備えている。サブアレーアンテナ4、例えばサブアレーアンテナ#s1は、素子アンテナ#1−1〜#1−Mと、各素子アンテナに接続された移相器2と、複数の移相器2の出力を合成する合成器3とから構成される。他のサブアレーアンテナも同様に構成される。また、図1に示すアレーアンテナは、各サブアレーアンテナに接続された移相器5と、複数の移相器5の出力を合成する合成器6とを備えている。なお、図1では、サブアレーアンテナ数をMとし、それぞれ#s1〜#sMとする。また、サブアレーアンテナの素子数はMとし、サブアレーアンテナ#smを構成する素子アンテナをそれぞれ#1〜#Mとする。
また、図2に示すように座標軸および角度φ、θを定義し、サブアレーアンテナの位相中心をy軸上に配置し、隣接するサブアレーアンテナ#smと#sm−1の位相中心の間隔をd(m)とする。
図3は、アレーアンテナを構成するアンテナがサブアレーアンテナではなく、1素子のオムニアンテナである場合のアンテナパターンを示したものである。ここでは、次式に示すように、全ての間隔が等しくDa=50λ(λ:波長)であるとする。
Figure 2006174108
図3において、φ=0deg方向がメインローブであるが、間隔が波長に比べ大きく等間隔アレーアンテナである場合には、多くのグレーティングローブを生じる課題がある。グレーティングローブが存在すると、到来波がどの方向から入射しているか分からないばかりか、目標方向以外からの不要波を受信しやすく干渉を受けやすいことになる。このグレーティングローブは、メインローブ以外の方向から入射する電波がメインローブ方向で受信されるのと同じ位相状態になるために生じる。従って、アンテナ間隔が広いほど多くのグレーティングローブを生じることとなり、また、メインローブとグレーティングローブの角度差も近接することになる。
次に、図4は、アレーアンテナの各アンテナが16素子の1/2・λの等間隔のサブアレーアンテナで構成された場合のアンテナパターンを示したものである。アンテナの間隔条件は、図3に示したものと同じである。このようにアレーアンテナのアンテナパターンは個々のアンテナがオムニアンテナである場合のパターンと、個々のサブアレーアンテナのパターンとの積で与えられることが知られている。ここで、図4におけるパターンのエンベロープは、個々のサブアレーアンテナのパターンと一致していることが分かる。
従来、このような特徴に着目して、サブアレーアンテナのパターンを制御してグレーティングローブの方向でサブアレーアンテナのパターンがナルとなるようにしてグレーティングローブを抑圧する方法があるが、アンテナ間隔が大きく、図4に示すようにサブアレーアンテナのビーム内に多数のグレーティングローブを生じ、かつメインローブとグレーティングローブが近接している場合には、グレーティングローブを抑圧することは出来なくなる。
また、グレーティングローブを抑圧するためにアンテナ間隔をランダムにする方法もあるが、広い入射間隔で一様にグレーティングローブが抑圧されてしまうために、グレーティングローブの抑圧効果は低い。図4の性質から分かるように、サブアレーアンテナのビーム内のグレーティングローブだけが抑圧されていればよく、間隔をランダムとする方法はそれだけ効率が悪いことになる。
以上のような課題を解決するため、この発明では、図5に示すように、サブアレーアンテナの位相中心の間隔が隣接する他の間隔に比べある一定の量δだけ増大するように配置する。すなわち、隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔が配列方向に沿って順次一定の量δだけ増加するように配置する。これを数式で表すと、以下のようになる。
Figure 2006174108
図5において、四角状の記号はサブアレーを表しており、サブアレーアンテナの数は16である。また、サブアレーアンテナを構成する素子数は16である。ここで、アレーアンテナを構成するアンテナがオムニアンテナである場合のアンテナパターンを図6に示す。図6では、図3と同じようにアンテナ間隔の平均Daは50λとしている。したがって、アレーアンテナ全体の開口径は同じである。また、式(2)におけるδはアンテナ間隔の平均Daの6.25%としている。図6をみると、図3に比べてメインローブと近接する方向のグレーティングローブが有効に抑圧されていることが分かる。また、抑圧されずに残るグレーティングローブも存在していることが分かる。このグレーティングローブのうちメインローブ(0度方向)から最も近いものを第1のグレーティングローブと呼ぶことにする。
第1のグレーティングローブの出現する方向は、式(2)における増分δにより決定される。すなわち、各アンテナ間隔は、増分δだけ異なるので、この増分のアンテナ間隔に対応する受信位相差が入射方向により2π回転するとき、第1のグレーティングローブとなる。アンテナを等間隔に配置する場合は、アンテナ間隔の平均Daに応じてグレーティングローブを生じるが、この発明の方法、つまりアンテナ間隔を一定量δだけ増加させる方法では、増分δに応じてグレーティングローブが出る方向を制御できることになる。増分δは、アンテナ間隔の平均Daに比べ十分小さく設定することができるので、第1のグレーティングローブとメインローブの角度差がその分広くなることになる。アンテナ間隔の平均Daに対する増分δの比率Sは次式で与えられる。
Figure 2006174108
このとき、図6における第1のグレーティングローブとメインローブの角度差は、図3に示した等間隔配置の場合に比べ、1/S倍広がった位置に生じることとなる。図6では、比率Sを0.0625としているので、図3のグレーティングローブの16個おきに抑圧されないものが残ることになる。
図7は、アレーアンテナの各アンテナが16素子の1/2・λ等間隔のサブアレーアンテナで構成された場合のアンテナパターンを示したものである。このとき、図4の場合と同様に、図6のアンテナパターンに対してサブアレーアンテナのパターンを乗じたパターンとなっていることが分かる。このように、図6におけるサブアレーアンテナのビーム外のグレーティングローブはサブアレーアンテナのパターンにより抑圧されるので、図6においてサブアレーアンテナのビーム外にグレーティングローブを生じてもよいことがわかる。逆に、グレーティングローブを一部に生成することによって、それ以外のメインビームに近接した部分のゲインを下げることができるので、ランダム配置のアレーアンテナなどに比べてよりサブアレーアンテナのビーム内のゲインを下げることができる。さらに、ランダム配置では、ゲインが高くなる方位の予測が難しいが、この発明のアレーアンテナでは、メインローブ近傍のグレーティングローブを確実に抑圧できる効果もある。
ここで、サブアレーアンテナのパターンにおける第1のナルの方向と、図6に示すようにこの発明の式(2)による配置でアンテナがオムニアンテナである場合の第1のグレーティングローブが一致する条件は次式で与えられる。
Figure 2006174108
この発明におけるアンテナ配置では、比率Sを式(4)の右辺の値と一致させるか、これよりも小さくすることにより、第1のグレーティングローブをサブアレーアンテナのパターンよりも外側にすることができるので、サブアレービーム内のグレーティングローブを有効に抑圧することができる。
すなわち、隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔の増加量を、グレーティングローブのうちメインローブから最も近い第1のグレーティングローブの方向がサブアレーアンテナの第1のナルと一致するように所定の値に設定するか、第1のナルよりも外側となるように所定の増加量よりも小さく設定することにより、サブアレービーム内のグレーティングローブを有効に抑圧することができる。
なお、ここでは、アレーアンテナを構成するアンテナをサブアレーアンテナとした場合について説明したが、指向性アンテナを用い、指向性アンテナのビーム外に第1のグレーティングローブを生じるように構成してもよい。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナのアンテナの配列方法を示したものである。四角状の記号は、図5と同様にサブアレーを表しており、サブアレーアンテナの数は16である。また、サブアレーアンテナを構成する素子数は16である。アンテナ間隔の組み合わせは図5と同じであり、その順序だけが異なっている。すなわち、増分δをアンテナ間隔の平均Daの6.25%としてd(1)〜d(M−2)の組み合わせを求め、順序だけを変えた場合であり、隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔が他の隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔の何れか一つに比べ一定の量δだけ増加するように配置した場合である。
また、図9は、図8に示すアンテナ配置によるアレーアンテナのアンテナパターンである。この図9に示すアンテナパターンは、図7と同様のパターンとなっており、第1のグレーティングローブをサブアレーアンテナのパターンよりも外側にすることができるので、サブアレービーム内のグレーティングローブを有効に抑圧することができることがわかる。
また、同様にアンテナ間隔の順序を変えて、中心部分の間隔が密になり、外側の間隔が疎になるように、アレーアンテナの中心部の間隔よりも外側の間隔を大きくするよう配置してもよく、この場合、グレーティングローブ間のゲインを下げる効果がある。
また、実施の形態1と同様に、隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔の増加量を、グレーティングローブのうちメインローブから最も近い第1のグレーティングローブの方向がサブアレーアンテナの第1のナルと一致するように所定の値に設定するか、第1のナルよりも外側となるように所定の増加量よりも小さく設定することにより、サブアレービーム内のグレーティングローブを有効に抑圧することができる。
さらに、実施の形態1と同様に、アレーアンテナを構成するアンテナをサブアレーアンテナではなく、指向性アンテナを用いて構成してもよい。
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3に係るもので、比率Srを1%とした場合のアンテナパターンを示したものである。この例では、式(4)で示した値よりも比率Srを小さくしているので、グレーティングローブをサブアレーアンテナのパターンよりも外側にすることができるが、メインローブの近傍に不要なローブを生じることが分かる。このように、式(4)で示した値よりも比率Srを小さくしても、不要なローブを生じる場合が有りうることがわかる。そこで、図4に示した等間隔分散アレーにおける第1ローブを最小化するシフト率について考察する。シフト量δによる位相回転がバラつくように設計すればよく、第1ローブを最小化する最適なシフト率は式(5)のようになる。グレーティングローブがサブアレーのメインローブ内に入らないためには、比率Srを式(4)よりも小さくする必要があるので、結局シフト率は式(6)の範囲内で設定するとよい。
Figure 2006174108
前述したように比率Srは、メインローブ近傍のローブを最小化できる式(5)のように設定した場合に、最も有効にサブアレービーム内のグレーティングローブを抑圧することができる。図11は、サブアレー数が16の場合において、シフト率Srが式(5)を満たす1/15=0.0667とした場合のアンテナパターンを示したものである。同条件でシフト率が異なる図7に比べ、特性は近いもののメインローブと近接するローブが有効に抑圧される。
すなわち、隣接するアレーアンテナ間の位相中心の間隔の増加量を、サブアレーアンテナの数に基づいて決定される所定の値よりも大きいか、サブアレーアンテナの数に基づいて決定される所定の値と一致するように設定することにより、サブアレービーム内のグレーティングローブを抑圧することができる。
また、本実施の形態3も、実施の形態1と同様に、アレーアンテナを構成するアンテナをサブアレーアンテナではなく、指向性アンテナを用いて構成してもよい。
実施の形態4.
この発明のアレーアンテナは、アンテナ全体に通常サイドローブを下げる目的で用いられる、励振分布として、チェビシェフ分布やテイラー分布などを乗じて用いてもよい。このような分布関数をアレーアンテナに乗じることにより、実施の形態1の効果に加え、グレーティングローブ間のゲインを下げることができる。
実施の形態5.
これまで、サブアレーアンテナの1次元の配列について説明してきたが、例えば、2次元面内の各軸方向において、式(2)のようなアンテナ間隔となるようにしてもよい。この場合、図2で示した座標軸における角度φ方向だけではなく、角度θ方向のグレーティングローブも抑圧することができる。
例えば、z軸方向のアンテナ間隔を十分小さく配置できる場合や、角度θ方向の覆域が小さい場合には、図12に示すように、z軸方向を等間隔とし、y方向だけを式(2)に示す配置としてもよい。各行(y方向)は同じ配列としてもよいし、図12に示すように、アンテナ間隔の組み合わせは同じであるが、その順序が異なるように配置してもよい。この場合、角度θ方向でグレーティングローブを生じることはなく、角度φ方向において実施の形態1と同様にサブアレーアンテナのビーム内のグレーティングローブを有効に抑圧することができる。
z軸方向のアンテナ間隔も大きくする必要があり、サブアレーアンテナが2次元配置である場合には、図13に示すように、y軸方向だけでなくz軸方向も式(2)に示すようにアンテナ間隔を決定することにより、角度θ方向においてもサブアレーアンテナのビーム内のグレーティングローブを有効に抑圧することができる。このとき、y軸とz軸のアンテナ配置方法は同じとしてもよいし、アンテナ間隔の順序を入れ替えて異なるアンテナ配置に設定してもよい。
以上説明したように、この発明のアレーアンテナでは、本実施の形態5のように、2次元に配列する場合に適用でき、サブアレーアンテナのビーム内のグレーティングローブを有効に抑圧することができる。
また、本実施の形態5も、実施の形態1と同様に、アレーアンテナを構成するアンテナをサブアレーアンテナではなく、指向性アンテナを用いて構成してもよい。
実施の形態6.
図14は、この発明の実施の形態6に係るアレーアンテナの構成図である。図14に示す実施の形態6において、図1に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。図14に示す実施の形態6は、図1に示す実施の形態1の移相器5に代わり、ビーム形成方向に応じて遅延時間を可変で制御できる遅延制御装置7を用いている点だけが異なる。アレーアンテナを構成するサブアレーアンテナの位相中心を、実施の形態1と同様に配置することにより、サブアレーアンテナのビーム内におけるグレーティングローブを有効に抑圧することができる。
また、これまでの位相制御方式のアレーアンテナでは、パルスレーダやサブアレー間隔の非常に広い分散アレーシステムに適用する場合、受信波をアンテナ数分合成できず、利得が低下する問題があったが、本実施の形態6では、遅延制御装置7によりビームを形成するので、非常に短いパルス波にも対応でき、サブアレーアンテナ間隔が広い場合にも有効にビームを形成できる利点がある。このような遅延制御装置7と式(2)によるアンテナ配置を備えたアレーアンテナを短いパルス波のパルスレーダに適用することにより、有効にビーム形成ができるとともに、広角のサイドローブを抑圧できる効果もある。
図15は、パルスレーダに本実施の形態6のアレーアンテナを適用した場合のアンテナパターンを示したものであるが、有効にビームが形成出来ているとともに、広角のサイドローブが実施の形態1で示した図7に比べ低下していることがわかる。
また、本実施の形態6も、実施の形態1と同様に、アレーアンテナを構成するアンテナをサブアレーアンテナではなく、指向性アンテナを用いて構成してもよい。
この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナを示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係るサブアレーアンテナの配置の説明図である。 アレーアンテナを構成するアンテナがサブアレーアンテナではなく、1素子のオムニアンテナである場合のアンテナパターンを示す図である。 アレーアンテナの各アンテナが16素子の1/2・λの等間隔のサブアレーアンテナで構成された場合のアンテナパターンを示す図である。 サブアレーアンテナの位相中心の間隔が隣接する他の間隔に比べある一定の量δだけ増大するように配置した説明図である。 アレーアンテナを構成するアンテナがオムニアンテナである場合のアンテナパターンを図である。 アレーアンテナの各アンテナが16素子の1/2・λ等間隔のサブアレーアンテナで構成された場合のアンテナパターンを示す図である。 この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナのアンテナの配列方法を示す図である。 図8に示すアンテナ配置によるアレーアンテナのアンテナパターンを示す図である。 この発明の実施の形態3に係るもので、比率Srを1%とした場合のアンテナパターンを示す図である。 この発明の実施の形態3に係るもので、比率Srを1/15とした場合のアンテナパターンを示す図である。 この発明の実施の形態5に係るアレーアンテナのアンテナの配列方法を説明するもので、サブアレーアンテナが2次元配置である場合に、z軸方向を等間隔とし、y方向だけを式(2)に示す配置とした図である。 この発明の実施の形態5に係るアレーアンテナのアンテナの配列方法を説明するもので、サブアレーアンテナが2次元配置である場合に、y軸方向だけでなくz軸方向も式(2)に示す配置とした図である。 この発明の実施の形態6に係るアレーアンテナの構成図である。 この発明の実施の形態6に係るアレーアンテナをパルスレーダに適用した場合のアンテナパターンを示す図である。
符号の説明
1 サブアレーアンテナを構成する素子アンテナ、2 移相器、3 合成器、4 サブアレーアンテナ、5 移相器、6 合成器、7 遅延制御装置。

Claims (14)

  1. 複数の素子アンテナから構成されるサブアレーアンテナを複数備え、隣接するサブアレーアンテナそれぞれの位相中心間の間隔が配列方向に沿って順次一定の量だけ増加するように配置した
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  2. 複数の素子アンテナから構成される複数のサブアレーアンテナを備え、隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔が他の隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔の何れか一つに比べ一定の量だけ増加するように配置した
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  3. 請求項2に記載のアレーアンテナにおいて、
    上記間隔は、アレーアンテナの中心部の間隔よりも外側の間隔が大きい
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のアレーアンテナにおいて、
    上記間隔の増加量は、グレーティングローブのうちメインローブから最も近い第1のグレーティングローブの方向がサブアレーアンテナの第1のナルよりも外側となるように所定の増加量よりも小さく設定された
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載のアレーアンテナにおいて、
    上記間隔の増加量は、グレーティングローブのうちメインローブから最も近い第1のグレーティングローブの方向がサブアレーアンテナの第1のナルと一致するように所定の値に設定された
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  6. 請求項4または5に記載のアレーアンテナにおいて、
    上記間隔の増加量は、サブアレーアンテナの数に基づいて決定される所定の値よりも大きい
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  7. 請求項4または5に記載のアレーアンテナにおいて、
    上記間隔の増加量は、サブアレーアンテナの数に基づいて決定される所定の値と一致する
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のアレーアンテナにおいて、
    上記アレーアンテナに所定の励振分布を与える
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  9. 複数の素子アンテナから構成される複数のサブアレーアンテナの位相中心が配列される列を複数備えたアレーアンテナにおいて、
    各列の隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔が配列方向に沿って順次一定の量だけ増加するように配置した
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  10. 複数の素子アンテナから構成される複数のサブアレーアンテナの位相中心が配列される列を複数備えたアレーアンテナにおいて、
    各列の隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔が他の隣接するサブアレーアンテナ間の位相中心の間隔の何れか一つに比べ一定の量だけ増加するように配置した
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  11. 請求項9または10に記載のアレーアンテナにおいて、
    列の間隔は、隣接する他の列の間隔に比べ一定の量だけ増加するように配置した
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載のアレーアンテナにおいて、
    前記複数のサブアレーアンテナの出力をそれぞれビーム形成方向に応じて遅延時間を可変制御する複数の遅延制御手段を備え、前記複数の遅延制御手段の出力を合成して出力する
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載のアレーアンテナにおいて、
    上記サブアレーアンテナに代えて指向性のアンテナを用いた
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  14. 複数の素子アンテナから構成される複数のサブアレーアンテナの隣接するサブアレーアンテナの位相中心の間隔が隣接する他のサブアレーアンテナの位相中心の間隔に比べ一定の量だけ増加するように配置し、
    前記間隔の増加量を、グレーティングローブのうちメインローブから最も近い第1のグレーティングローブの方向がサブアレーアンテナの第1のナルよりも外側となるように所定の増加量よりも小さく設定すると共に、サブアレーアンテナの数に基づいて決定される所定の値よりも大きく設定する
    ことを特徴とするアレーアンテナの配置方法。
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