JP2006173945A - 表示装置並びにアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 保管、設置、運搬、展示など空間効率のよい受信アンテナを備えた表示装置並びにアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 外光反射防止、テレビ画面から出ている紫外線や強い光画面による視力の低下、眼の疲労、白内障を予防するようにディスプレイに装着されるディスプレイ・フィルタ部として、導電性のある材料を塗布したフィルム又はフィルタを用い、アンテナを動作させる。ディスプレイ部には、透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルムを貼り付け、アンテナとの距離を中心周波数のλo/4とし、アンテナの反射器として機能させ、アンテナの利得を向上させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放送波やその他の電波を受信して得られる映像を表示する表示装置、並びに放送波やその他の電波を受信するアンテナ装置に係り、特に、保管、設置、運搬、展示など空間効率のよい受信アンテナを備えた表示装置並びにアンテナ装置に関する。
さらに詳しくは、本発明は、室内インテリアと見た目よく調和する受信アンテナを備えた表示装置並びにアンテナ装置に係り、特に、取り外しや再利用が容易で、放送波の受信に不要な部品が少ない表示装置並びにアンテナ装置に関する。
現代の情報文明社会において、放送の役割は計り知れない。とりわけ、音響とともに映像情報を視聴者の元に直接届けるテレビ放送の影響は大きい。放送技術は、信号処理やその送受信、音声や映像の情報処理など、幅広い技術を包含する。また、伝送形態としては、ケーブル・テレビ方式やコンピュータ通信を利用したものが普及し始めているものの、地上波や衛星波などの電波による放送方式が今もなお主流である。
放送方式のテレビ受像機においては、放送波受信用のアンテナが必須である。例えば、サービスが定着して久しい地上波アナログ放送受信用の屋外アンテナは、住居やその他多くの建造物の屋根やベランダなどに設置されている。ところが、屋外アンテナの設置されていない家屋や、地上波デジタル放送など既に設置されている屋外アンテナでは対応していない帯域の放送波を受信したい場合には、屋内アンテナを使用することが多い。所望する受信電波の波長(すなわち周波数)毎に、必要とされるアンテナの寸法は相違する。
従来のTV用のアンテナとしては、アルミ・パイプなどの導体パイプを半波長の長さで折り曲げたダイポール、及びこれに導波器、反射器を取り付けた八木アンテナ、インライン・アンテナなどが知られている。また、容易にフィーダ線を室内に張ってアンテナとして使用されている。
ところが、前者の場合、導体パイプが立体的に構成されているため、保管や、設置、運搬、展示に大きな空間を必要とし、その空間効率が悪く且つ取り扱いにくいという問題がある。また、後者のフィーダ線を使用したアンテナは、運搬や保管が容易であるが、見た目が悪く、室内インテリアに調和しにくいものである。
他方、住宅や自動車の窓ガラスに貼り付けて、テレビ放送を受信するVHF/UHF帯フィルム・アンテナ(例えば、特許文献1乃至特許文献9を参照のこと)も開発され、需要が高まりつつある。この種のフィルム・アンテナは、例えば、透明導電性材料を印刷若しくは塗布して構成され、車の窓やガラス窓などの透明性の高い部分に貼り付けたり、額縁や掛け軸に銅薄シート・タイプのフィルム・アンテナをサンドイッチにしたりして使用される。
しかしながら、自動車の窓ガラスなどに粘着糊を使用する前者のタイプでは外すと糊跡が汚れ、アンテナ部が破損し再使用が困難であるという問題がある。一方、後者の額縁や掛け軸を利用したものは、アンテナのために必要としない額縁や掛け軸を購入する必要があり、不便である。
特開平6−45817号公報 特開平7−122920号公報 特開2000−124730号公報 特開2000−141539号公報 特開2001−313508号公報 特開2001−326518号公報 特開2001−332923号公報 特開2003−198230号公報 特開2003−198231号公報
本発明の目的は、保管、設置、運搬、展示など空間効率のよい受信アンテナを備えた表示装置並びにアンテナ装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、室内インテリアと見た目よく調和する受信アンテナを備えた表示装置並びにアンテナ装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、取り外しや再利用が容易で、放送波の受信に不要な部品が少なくて済む、優れた表示装置並びにアンテナ装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、映像信号を表示する映像表示装置であって、
映像を表示する映像表示画面と、
映像信号を載せた電波を受信するための透明な導電性パターンからなるアンテナが形成されたディスプレイ・フィルタと、
前記アンテナによる受信信号を前記映像表示装置に出力する出力部と、
前記ディスプレイ・フィルタを前記映像表示画面に対向させて支持固定する支持部と、
を具備することを特徴とする映像表示装置である。
前記アンテナは、外光反射防止、テレビ画面から出ている紫外線や強い光画面による視力の低下、眼の疲労、又は白内障を予防するように構成されたディスプレイ・フィルタの表面に、透明の導電性材料を塗布若しくは印刷して構成される。あるいは、前記アンテナはディスプレイ・フィルタでフィルム・アンテナ層を挟持した積層構造により形成されている。
従来のディスプレイ・フィルタは、専らフィルタとしての役割のみを備え、外光の反射や自然光による光の刺激から人間の目を保護することを目的とするものである。これに対し、本発明では、目の保護と受信アンテナを兼用する。したがって、映像表示装置は、保管、設置、運搬、展示など空間効率のよい受信アンテナを備えることができる。また、受信アンテナを兼用したディスプレイ・フィルタは、室内インテリアと見た目よく調和するとともに、取り外しや再利用が容易で、放送波の受信に不要な部品が少なくて済む。
ここで、前記映像表示画面の表面にフィルム状反射器を配置してもよい。このフィルム状反射器は、例えば透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルムで構成することができる。また、前記支持部は、前記ディスプレイ・フィルタを前記映像表示画面に対し前後方向に稼動する可動アーム部を備えている。そして、前記ディスプレイ・フィルタと前記フィルム状反射器との距離を、前記アンテナによる受信する所望電波の中心周波数帯のほぼλo/4に保持し、アンテナの反射器として機能させ、アンテナの利得を向上させることができる。
前記アンテナにより受信する所望の電波は低い周波数帯と高い周波数帯を含んでいる。例えば、日本国内地上デジタル放送用のアンテナの場合、所望電波は470MHz〜700MHzの放送波となる。
このような場合、前記アンテナは、前記の低い周波数帯を共振する第1のパターン部と、前記の高い周波数帯を共振する第2のパターン部を備えていてもよい。具体的には、前記アンテナはほぼ矩形の導電性パターンの横の辺のほぼ中点に穿設された直線状のスリットと、前記直線状のスリットの先端部分で左右対称に分かれたL字クランク状のスリットを備えたパターンからなる。そして、前記アンテナのパターンの外側の大きさを以って前記の低い周波数帯を共振するとともに、前記アンテナのパターンの内側のスリットの長さを以って高い周波数帯を共振することができる。
本発明によれば、保管、設置、運搬、展示など空間効率のよい受信アンテナを備えた表示装置並びにアンテナ装置を提供することができる。
また、本発明によれば、室内インテリアと見た目よく調和する受信アンテナを備えた表示装置並びにアンテナ装置を提供することができる。
また、本発明によれば、取り外しや再利用が容易で、放送波の受信に不要な部品が少なくて済む、優れた表示装置並びにアンテナ装置を提供することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、放送波やその他の電波を受信して得られる映像を表示する表示装置、並びに放送波やその他の電波を受信するアンテナ装置に関する。
従来の室内アンテナは、空間効率がよくない、あるいは室内インテリアに調和しにくいという問題がある。また、窓ガラスに貼り付ける(若しくは取り付ける)フィルム・アンテナは、空間効率や室内の美観への影響という観点からはある程度の効果があるものの、取り外しや再使用、取り付け方法の点で問題がある。
これに対し、本発明では、外光反射防止、テレビ画面から出ている紫外線や強い光画面による視力の低下、眼の疲労、白内障を予防するようにディスプレイに装着されるディスプレイ・フィルタ部として、導電性のある材料を塗布したフィルム若しくはフィルタを用いて、アンテナを動作させるようにした。また、ディスプレイ部には、透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルムを貼り付け、アンテナとの距離を中心周波数のλo/4とし、アンテナの反射器として機能させ、アンテナの利得を向上させるようにした。
従来のディスプレイ・フィルタは、専らフィルタとしての役割のみを備え、外光の反射や自然光による光の刺激から人間の目を保護することを目的とするものであり、本発明のようにアンテナ機能を付加したものは存在しない。
図1には、本発明の一実施形態に係るテレビ受像機を示している。図示の通り、テレビ受像機などの映像表示機器6には、ディスプレイ・フィルタが装着されている。ディスプレイ・フィルタは、目の保護と受信アンテナを兼用する。また、図2には、各部の組立図を示している。
ディスプレイ・フィルタ部には、透明の導電性材料を塗布若しくは印刷して、アンテナ1が形成されている。図示の例では、ディスプレイ・フィルタ3は、固定部2に取り付けられ、さらに固定部2の接合部4には可動アーム5が取り付けられており、ディスプレイ・フィルタ3は可動アーム部5を介して映像表示機器6本体に支持される格好となっている。また、映像表示機器6の画面上には、フィルム状反射器7が配置されている。フィルム状反射器7は、透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルムからなる。そして、可動アーム部5をディスプレイ表面に対しディスプレイ・フィルタ3を前後方向に稼動することによって、アンテナ1とフィルム状反射器7との距離を任意に設定することができる。
アンテナ1は、固定部2によって機械的に固定されるとともに、接合部4を介してFコネクタ3C―2Vケーブル8に電気的に接続され、映像表示機器6などへ受信信号を出力する。
可動アーム部5は、ディスプレイの大きさによって数が異なるが、アンテナとディスプレイ画面との距離を中心周波数帯のλo/4に保持する。また、λo/4の距離のときアンテナ特性が向上する。
ディスプレイ・フィルタ3の表面に形成するアンテナ・パターンの寸法や形状は、所望波の波長(すなわち周波数)に応じて適宜決定される。本実施形態では、470MHz〜700MHzの日本国内地上デジタル放送用のアンテナである。したがって、アンテナ・パターンのサイズの一例として、縦×横=210×200[mm]、その形状は、横の辺の中点に幅5mmのスリットが54.0[mm]あり、その後に左右対称に分れ、L字クランクがそれぞれ伸びている。これは、アンテナの外側の大きさで低い周波数帯を、内側のスリット部の長さで高い周波数をそれぞれ共振するように動作させている。
図3〜図5には、本実施形態に係るディスプレイ・フィルタのアンテナ層単体が持つ入力特性、利得−周波数特性、並びに指向性に関する理論値をそれぞれ示している。但し、偏波は水平とする。
また、図6〜図8には、本実施形態に係るディスプレイ・フィルタのアンテナ層単体が持つ入力特性、利得−周波数特性、並びに指向性に関する実測値をそれぞれ示している。但し、偏波は水平とする。また、各図では、理論値を点線で示している。
入力特性(VSWR)は、規定では6.0以下でデジタル信号を受信することが可能であるが、理論値及び実測値ともに所望する470MHz〜700MHzの帯域でこれを満たしていることが判る。本アンテナは受信用アンテナであり、使用周波数帯のVSWRは3.0以下と性能が良いことが判る。
利得は、放送地域によって異なるが、地上デジタル放送では−7dBi以上であることが望ましい。各図に示した例では理論値に対し実測値は劣化しているが、理論値及び実測値ともに所望する470MHz〜700MHzの帯域でこれを満たしていることが判る。測定時のケーブルや変換器などの影響で生じる劣化によるものである。
アンテナ概観は、アンテナ素子形状が露出しており、ディスプレイ・フィルタ3部に塗布若しくは印刷したものと、ディスプレイ・フィルタ3でフィルム・アンテナ層を挟む積層構造を示している。アンテナ導体は透明若しくは透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルタであるので、画面を眺めるときの視界の妨害となることがない。
映像表示画面6には、アンテナの特性を良好に機能させるために、透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルム7を貼り付けている。その際、アンテナとの距離は中心周波数帯のλo/4とし、映像表示画面6をアンテナの反射器として動作させることができる。
図9及び図10には、映像表示画面6にフィルム状反射器7を取り付け、アンテナ1とフィルム状反射器7との距離を中心周波数帯のλo/4に相当する15cmに保持した場合における、アンテナ層が持つ入力特性、及び利得−周波数特性に関する理論値をそれぞれ示している。また、図11及び図12には、フィルム状反射器7を設けた場合の、受信周波数毎の嗜好性に関する理論値を示している。図11では、受信周波数470MHz及び570MHzのときのXY面の指向性を示すとともに、図12には、受信周波数690MHzのときのXY面及びZX面の指向性を示している。但し、偏波は水平とする。各図からも分かるように、アンテナが受信するためのパワーが前方に向いており、受信パワーを効率よく正面に伸ばしており、フィルム状反射器7がアンテナの反射器として機能していることが理解できよう。また、図11及び図12からは、フィルム状反射器7の設置により、ディスプレイ画面の正面方向にピーク・ゲインを得ることができるが、受信周波数が上がるにつれてピーク・ゲインが正面ではなくなり30度以上の仰角へ移っていくことが判る。
図13には、UHF帯を使用して送信される地上デジタル放送を受信するための平面状スロット・フィルム・アンテナのパターン構成例を示している。
また、アンテナのパターンは四角に限らず、丸い形状でもよい。図14には、ほぼ円形に形成されたアンテナ・パターンの構成例を示している。その形状は、円形の導電体パターンの外周上のある1点から半径方向で中心に向かってスリットが穿設され、その後に円弧状のスリットが左右対称に分れている。そして、アンテナの外側の大きさで低い周波数帯を、内側のスリット部の長さで高い周波数をそれぞれ共振するように動作させている。
また、図15には、映像表示画面に透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルム・フィルタを貼り付け、アンテナ1の反射器として動作させ設置したアンテナの構成例を示している。
また、図1〜図2に示した実施形態では、透明の導電性材料を塗布若しくは印刷して、アンテナ1が形成されているが、ディスプレイ・フィルタ3でフィルム?アンテナ層を挟む積層構造であってもよい。図16には、アンテナ・フィルム層8を有する積層構造ディスプレイ・フィルタ・アンテナの構成例を図解している。このときの導体は、透明若しくは、透明度の高い微細な金属メッシュとする。
また、映像表示画面を透明のある導電性フィルム9を使い、アンテナ・パターン導体を塗布するようにしても良い。図17には、この場合のアンテナの構成例を図解している。図示のように、アンテナはフィルムであるので、収納時は、フィルムを巻き取ることによりコンパクトにすることも可能となる。また、アンテナ導体層の透明導電性膜は、透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルムをアンテナ・パターンに印刷したものでも製作することができる。
以上説明してきたように、本発明に係るディスプレイ・フィルタはアンテナ装置を兼用している。したがって、アンテナ自体の違和感を無く、平面状(フラット)であることから占有空間が小さく、省スペースで設置でき、搬送、保存、が容易であり、有効に空間を利用できる。また、アンテナ導体は、透明導体もしくは微細な金属メッシュであるので、例えばテレビ受像機のディスプレイ・フィルタ部に使用しても画面の妨害となることがなく、ディスプレイとの調和できるものとしている。
また、本発明によれば、アンテナを映像表示装置と一体型とすることができ、テレビ電波などの外来電波を受信しながら、ディスプレイ画面からの外光反射防止、画面から出ている紫外線、強い光画面による視力低下・目の疲労・白内障から目を保護、予防することができる。
また、ディスプレイ・フィルタでフィルム・アンテナ層を挟む積層構造とした場合には、アンテナ導体の劣化を好適に防止することができる。
また、本発明に係るアンテナ機能ディスプレイ・フィルタ型フィルムでは、非常にコンパクト且つ軽量となり、搬送、保存、省スペースが容易になる。また、図17に示したように、ディスプレイを使うときや、テレビ番組を視聴するときなど、必要なときにスクリーンのように伸ばして出せば良い。
ここで、ディスプレイ・フィルタ・アンテナだけでは、ディスプレイ画面からの不要な電磁波により特性が劣化するという問題点が想定され、このことによる劣化防止と、アンテナ特性向上が課題となる。この解決策として、透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルタを取り付けることで、ディスプレイ画面自体をアンテナの反射器として機能させ、さらに画面の映像を妨害することがない。
このようなフィルム反射器は、ディスプレイ・フィルタ・アンテナとディスプレイ画面との距離を中心周波数のλo/4とすることで、アンテナの反射器として動作するため、アンテナの効率は向上する。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、470MHz〜700MHzの日本国内地上デジタル放送用に構成されたアンテナを例にとって説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、ディスプレイ・フィルタ表面に形成するアンテナ・パターンの寸法や形状を適宜変更することによって、上記以外の放送波受信用のアンテナとして動作することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係るテレビ受像機を示した図である。 図2は、テレビ受像機にディスプレイ・フィルタを取り付ける様子を示した組立図である。 図3は、本発明に係るディスプレイ・フィルタのアンテナ層単体が持つ入力特性に関する理論値を示した図である。 図4は、本発明に係るディスプレイ・フィルタのアンテナ層単体が持つ利得−周波数特性に関する理論値を示した図である。 図5は、本発明に係るディスプレイ・フィルタのアンテナ層単体が持つ指向性に関する理論値を示した図である。 図6は、本発明に係るディスプレイ・フィルタのアンテナ層単体が持つ入力特性に関する実測値を示した図である。 図7は、本発明に係るディスプレイ・フィルタのアンテナ層単体が持つ利得−周波数特性に関する実測値を示した図である。 図8は、本発明に係るディスプレイ・フィルタのアンテナ層単体が持つ指向性に関する実測値を示した図である。 図9は、映像表示画面6にフィルム状反射器7を取り付け、アンテナ1とフィルム状反射器7との距離を中心周波数帯のλo/4に相当する15cmに保持した場合における、アンテナ層が持つが持つ入力特性に関する理論値を示した図である。 図10は、映像表示画面6にフィルム状反射器7を取り付け、アンテナ1とフィルム状反射器7との距離を中心周波数帯のλo/4に相当する15cmに保持した場合における、アンテナ層が持つが持つ利得−周波数特性に関する理論値を示した図である。 図11は、映像表示画面6にフィルム状反射器7を取り付け、アンテナ1とフィルム状反射器7との距離を中心周波数帯のλo/4に相当する15cmに保持した場合における、アンテナ層が持つが持つ指向性に関する理論値を示した図である。 図12は、映像表示画面6にフィルム状反射器7を取り付け、アンテナ1とフィルム状反射器7との距離を中心周波数帯のλo/4に相当する15cmに保持した場合における、アンテナ層が持つが持つ指向性に関する理論値を示した図である。 図13は、UHF帯を使用して送信される地上デジタル放送を受信するための平面状スロット・フィルム・アンテナのパターン構成例を示した図である。 図14は、円形に形成されたアンテナ・パターンの構成例を示した図である。 図15は、映像表示画面に透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルム・フィルタを貼り付け、アンテナ1の反射器として動作させ設置したアンテナの構成例を示した図である。 図16は、アンテナ・フィルム層8を有する積層構造ディスプレイ・フィルタ・アンテナの構成例を示した図である。 図17は、映像表示画面を透明のある導電性フィルム9を使い、アンテナ・パターン導体を塗布したアンテナの構成例を示した図である。
符号の説明
1…アンテナ
2…固定部
3…ディスプレイ・フィルタ
4…接合部
5…可動アーム部
6…映像表示機器
7…フィルム状反射器
8…Fコネクタ3C−2Vケーブル

Claims (14)

  1. 映像信号を表示する映像表示装置であって、
    映像を表示する映像表示画面と、
    映像信号を載せた電波を受信するための透明な導電性パターンからなるアンテナが形成されたディスプレイ・フィルタと、
    前記アンテナによる受信信号を前記映像表示装置に出力する出力部と、
    前記ディスプレイ・フィルタを前記映像表示画面に対向させて支持固定する支持部と、
    を具備することを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記アンテナは、外光反射防止、テレビ画面から出ている紫外線や強い光画面による視力の低下、眼の疲労、又は白内障を予防するように構成されたディスプレイ・フィルタの表面に、透明の導電性材料を塗布若しくは印刷し、又はディスプレイ・フィルタでフィルム・アンテナ層を挟持した積層構造により形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記映像表示画面の表面にフィルム状反射器が配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  4. 前記フィルム状反射器は透明度の高い微細な金属メッシュ・フィルムからなる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
  5. 前記支持部は、前記ディスプレイ・フィルタを前記映像表示画面に対し前後方向に稼動する可動アーム部を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
  6. 前記ディスプレイ・フィルタと前記フィルム状反射器との距離を、前記アンテナによる受信する所望電波の中心周波数帯のほぼλo/4に保持する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
  7. 前記アンテナにより受信する所望の電波は低い周波数帯と高い周波数帯を含み、
    前記アンテナは、前記の低い周波数帯を共振する第1のパターン部と、前記の高い周波数帯を共振する第2のパターン部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  8. 前記アンテナにより受信する所望の電波は低い周波数帯と高い周波数帯を含み、
    前記アンテナはほぼ矩形の導電性パターンの横の辺のほぼ中点に穿設された直線状のスリットと、前記直線状のスリットの先端部分で左右対称に分かれたL字クランク状のスリットを備えたパターンからなり、
    前記アンテナのパターンの外側の大きさを以って前記の低い周波数帯を共振し、前記アンテナのパターンの内側のスリットの長さを以って高い周波数帯を共振する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  9. 映像信号を表示する映像表示画面に取り付けて使用されるアンテナ装置であって、
    映像信号を載せた電波を受信するための透明な導電性パターンからなるアンテナが形成されたディスプレイ・フィルタと、
    前記アンテナによる受信信号を出力する出力部と、
    前記ディスプレイ・フィルタを前記映像表示画面に対向させて支持固定する支持部と、
    を具備することを特徴とするアンテナ装置。
  10. 前記アンテナは、外光反射防止、テレビ画面から出ている紫外線や強い光画面による視力の低下、眼の疲労、又は白内障を予防するように構成されたディスプレイ・フィルタの表面に、透明の導電性材料を塗布若しくは印刷し、又はディスプレイ・フィルタでフィルム・アンテナ層を挟持した積層構造により形成される、
    ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ装置。
  11. 前記映像表示画面上にフィルム状反射器が配置されており、
    前記支持部は、前記ディスプレイ・フィルタを前記映像表示画面に対し前後方向に稼動する可動アーム部を備える、
    ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ装置。
  12. 前記ディスプレイ・フィルタと前記フィルム状反射器との距離を、前記アンテナによる受信する所望電波の中心周波数帯のほぼλo/4に保持する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のアンテナ装置。
  13. 前記アンテナにより受信する所望の電波は低い周波数帯と高い周波数帯を含み、
    前記アンテナは、前記の低い周波数帯を共振する第1のパターン部と、前記の高い周波数帯を共振する第2のパターン部を備える、
    ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ装置。
  14. 前記アンテナにより受信する所望の電波は低い周波数帯と高い周波数帯を含み、
    前記アンテナはほぼ矩形の導電性パターンの横の辺のほぼ中点に穿設された直線状のスリットと、前記直線状のスリットの先端部分で左右対称に分かれたL字クランク状のスリットを備えたパターンからなり、
    前記アンテナのパターンの外側の大きさを以って前記の低い周波数帯を共振し、前記アンテナのパターンの内側のスリットの長さを以って高い周波数帯を共振する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ装置。
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