JP2006172042A - 画像処理方法とその手段、及び印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 YMCK処理系の印刷装置において、オブジェクトが重複するようなRGB形式データが存在するような場合においても、高速処理を実現し、画像の正当性および再現性を保ち、パフォーマンスの低下を防止できる画像処理方法と手段、及び印刷装置を提供する。
【解決手段】 従来、画像の再現性を保つために行っていた、印刷装置内でのYMCK変換、RGB擬似変換、RGB描画、YMCK再変換といった特殊な処理を排除し、データを送出するホストコンピュータ上で画像不正を予測し、画像不正を予測した頁についてはネットワークに繋がる外部プリントコントローラに描画を担わせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、伝送媒体により接続されるデータ処理装置及び、印刷装置間で画像処理を行う画像処理方法及び、その手段、並びに印刷装置に関するものである。
従来、ホストコンピュータにおいては、ワードプロセッサや表計算のようなアプリケーションプログラムが、基本ソフト上で動作している。このアプリケーションプログラムにより印刷装置に対して印刷が行われる場合、基本ソフトが提供するサブシステム中のグラフィックサブシステムの機能が、そのアプリケーションプログラムからコールされる。このグラフィックサブシステムは例えば、GDI(Graphic Device Interface)と呼ばれ、ディスプレイやプリンタに対する画像情報の処理を司る。GDIは、ディスプレイやプリンタといった各デバイスに依存する機能や特性の違いを吸収するために、デバイスドライバと呼ばれるモジュールを動的にリンクして、各デバイスに対する出力処理を行う。プリンタドライバと呼ばれるプリンタ用のモジュールには、プリンタの能力や機能などに応じて予めデバイスドライバに実装することが決められているDDI(Device Driver Interface)と呼ばれる関数群が用意されている。アプリケーションプログラムによるAPI(Application Programing Interface)コールを、GDIがデバイスドライバ用のデータに変換することで、DDI関数群が適宜GDIからコールされ、所定の印刷処理が実行される仕組みになっている。このように、アプリケーションプログラムからの印刷要求は、GDIによりプリンタドライバを介してシーケンシャルに処理される。
このようなホストコンピュータのアプリケーションが印刷装置に対し画像を出力する際は、カラーモニタで加法混色の3原色を用いて色を表現するレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)のRGB表記か、もしくは多色画像の印刷を行なう印刷装置の色表現であって、減法混色の原理に基づいて画像形成における色を表現するイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のYMCK表記のいずれかの形式で、プリンタドライバにより出力される。
ここで、RGB表記でのホストコンピュータ内の処理を簡単に説明する。
図1に示される緑色のハッチングパターンで塗り潰された矩形D1と、同じくソリッドな黄色の楕円形D2と、青色のタイルパターンで塗りつぶされた円形D3と、赤色の格子パターンで塗り潰された矩形D4といった四つの描画オブジェクトを処理する場合、プリンタドライバは、一般に、システムから渡されるデータの順、例えばD1、D2、D3およびD4の順に処理を行う。この際、システムから渡される描画オブジェクトの描画情報としてGDIに特有のROP(Raster OPeration)が存在する。
画像間の論理演算を行う描画処理であるROPは、描画オブジェクトの論理描画を指定するためのものであり、その対象とするオブジェクトの数に応じて、ROP2、ROP3およびROP4が存在する。ROPは、描画オブジェクトの形状と、その塗り潰しパターンと、描画先Destinationとのそれぞれの間の論理的な演算を指定する。それまでの描画結果であるDestinationを参照するケースがあるため、D1、D2およびD3の描画オブジェクトはシーケンシャルに処理する必要性がある。つまり、D1、D2およびD3の描画結果であるDestinationの状態がわからないと、D4をROPに基づき描画処理した結果は正しくないことになる。
これらは、通常、白黒画像またはRGB色空間での処理を前提としている。
ところで、前述したようにホストコンピュータからデータを入力し、印刷を行うプリンタ等のカラー印刷装置は、減法混色の三原色であるYMCおよびK表現を用いて、紙面に文書を印刷する。従って、何らかの方法により、ホストコンピュータもしくはプリンタでRGBからYMCKへのデータ変換を施す必要がある。つまり、描画を行う前、もしくは描画を行った後に変換を行う。
プリンタ内部の色処理を、YMCK描画で行う図9に示すYMCK処理系と、RGB描画で行う図10に示すRGB処理系で表す。RGB処理系は、RGBデータの格納場所が1メモリであれば、RGBの各色素に対してY、M、CまたはKの色素を生成するため、出力バス幅の三倍のバス幅が要求され、描画データを格納するメモリからプリンタエンジンへのバス幅が確保できない場合は、階調や解像度を落さなくてはならない問題が生じる。従って、RGB処理系のカラープリンタを実現しようとする場合、ページプリンタであれば、少なくとも一頁分のRGB各色のプレーンを、解像度に合致したメモリ容量で保有することになり、解像度が600dpiを上回るプリンタや、多解調表現が可能なプリンタの場合、メモリに多大なコストを費やす結果になる。
そのため、通常のカラープリンタは上記問題を防ぐため、YMCK処理系のシステム方式を用いており、図1に示すようなオブジェクトが重複したRGB表記のデータが、ホストコンピュータから入力された場合、カラープリンタは入力したRGB表記のデータとそれを前提とする前記ROPコードをYMCK表記のデータの近似して変換し、YMCK描画によってビットイメージを生成している。
又、別の従来例としては、特許文献1をあげることが出来る。
特開2002−49475号公報
しかしながら、上述した技術では次の問題があった。
印刷装置が図1のようなRGB表記でデータを入手し、YMCK表記の形式へ変換する場合、D4のように他の描画オブジェクトと領域が重複していな場合は色の再現性はPDL(Printer Description language)の性能によりほぼ保たれるが、D1,D2,D3のようにS1,S2で領域が重複(重なり合う、透過)するような場合は、前述したROPコードをYMCK色空間の印刷装置が処理しようとしても画像の正当性が保てない場合がある。これは重複の数が多いほど顕著に現れる。
そのため、印刷装置内の画像発生装置は、RGB表記からYMCK表記に変換された描画オブジェクトを描画する際に、領域が重複している描画オブジェクトを擬似的にRGB表記へ戻して描画を行い、生成されたラスタデータを再度、YMCK表記へ変換している。しかし、RGB表記への擬似変換(リバースアンダーカラーリムーバル)は、非可逆変換であるため、画像の微妙な色味、色彩を再現する事は不可能である。
また、前記RGB擬似変換は、処理に膨大な時間を費やし、プリンタエンジンに同期してデータを作成するようなシステムでは、データ生成が間に合わない事が発生する。そのため、前記RGB擬似変換が発生するような印刷の際は、プレレンダリング(描画前処理)を行い、生成されたラスタデータは圧縮して保され、必要なタイミングでプリンタエンジンへ送出している。また、1頁スプールしてエンジンへ出力するシステムの場合においても、バンド幅の低下は否めない。
以上の処理は、印字品質を低下させるだけでなく、システムの負荷を増大させ、印刷装置のスループットを低下させる原因になっている。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、YMCK処理系の印刷装置において、オブジェクトが重複するようなRGB形式データが存在するような場合、印刷装置内でのYMCK変換、RGB擬似変換、RGB描画、YMCK再変換といった複雑な処理を除いて高速処理を実現し、画像の正当性および再現性を保ち、パフォーマンスの低下を防止できる画像処理方法と手段、及び印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像処理方法とその手段は以下のような構成を備える。
即ち、本発明にかかる画像処理システムは、ネットワーク上に伝送媒体により接続されるデータ処理装置、印刷装置及び、画像生成を専用に行う画像生成装置を有する画像処理システムであって、前記データ処理装置が特定の色空間で処理すべき画像群であって、前記画像群の重複する領域が前記印刷装置で再現可能かどうかを予測する具現化手段を有し、ある任意の頁が前記具現化手段で再現性が乏しいと判断された場合に、前記印刷装置に対し、前記判断された頁を他の色空間で再現させるための情報を生成する情報生成手段を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる前記印刷装置は、前記データ処理装置から送信される前記情報群から他の色空間で再現させる頁を認識する認識手段を有し、前記印刷装置の拡張バス、もしくはネットワークに繋がる前記画像生成装置が前記他の色空間を処理可能か否かを識別する識別手段を有し、前記画像生成装置のいずれかが前記他の色空間を処理可能と判断した場合、前記画像生成装置に前記頁を他の色空間で再現させるための指示を行う指示手段を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる画像処理方法は、ネットワーク上に伝送媒体により接続されるデータ処理装置、印刷装置及び、画像生成を専用に行う画像生成装置を有する画像処理方法であって、前記データ処理装置が特定の色空間で処理すべき画像群であって、前記画像群の重複する領域が前記印刷装置で再現可能かどうかを予測有し、ある任意の頁が前記具現化手段で再現性が乏しいと判断された場合に、前記印刷装置に対し、前記判断された頁を他の色空間で再現させるための情報を生成するよう作用する。
また、本発明にかかる印刷方法は、前記データ処理装置から送信される前記情報群から他の色空間で再現させる頁を認識し、前記印刷装置の拡張バス、もしくはネットワークに繋がる前記画像生成装置が前記他の色空間を処理可能か否かを識別し、前記画像生成装置のいずれかが前記他の色空間を処理可能と判断した場合、前記画像生成装置に前記頁を他の色空間で再現させるための指示を行うよう作用する。
以上説明したように、本発明によれば、次の効果を奏する。
RGB色空間形式データをYMCK色空間形式で印刷する印刷装置において、従来、画像の再現性を保つために行っていた特殊な処理を排除し、データを送出するホストコンピュータ上で画像不正を予測し、画像不正を予測した頁をネットワークに繋がる外部プリントコントローラに描画を担わせることで、印刷における画像の正当性及び、高速印字が可能である。
また、ネットワークに複数繋がる印刷装置それぞれに高価なRGB色空間処理機能を所持しなくても、外部プリントコントローラ1台に必要な頁のみRGB色空間処理を担わせることで、ネットワーク印刷システムのトータルコスト削減といった効果をも齎す。
(第一の実施例)
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態について詳細に説明する。
図2を参照して、本発明の実施例におけるマルチ・ファンクション装置、外部プリント・コントローラ、及びホストコンピュータが接続されるネットワークシステムについて説明する。
まず、本発明に適用される印刷装置として、プリンタ、複写機、FAX等の機能を統合したマルチ・ファンクション装置について説明する。
尚、本発明を適用することが可能なプリンタは、マルチ・ファンクション装置に限られるものではなく、シングルファンクションのモノクロLBPやカラーLBPであってもよいし、インクジェットプリンタやサーマルプリンタなど、他の方式のプリンタでもよい。
(マルチ・ファンクション装置)
本発明の属するマルチ・ファンクション装置204(以下MFP)における内部構成の例を図3に示す。
図2において、符号1はMFPコントローラ、符号2はスキャナ、符号3はプリンタを示し、これらで、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能等を有するMFPを構成している。
MFPコントローラ1のみでは、PDLプリントの処理能力が不足する場合は、PCIバス4を介して、外部にPDLアクセラレータ6を接続し、外部PDLアクセラレ−タでPDLを解析してビットマップ・データに展開し、展開したビットマップ・データをMFPコントローラ1に戻すことで、PDLプリントの高速化に対応している。
まず、図2、図3及び、図4のフローチャートを用いて、ネットワークPDLプリントのフローを説明する。
ネットワーク111に接続されたPC201からプリントの操作が行われる(S401)と、PDLプリント・データは、ネットワーク111、LANcont110、IOバス106、バスSW103を介して、RAM101に記憶し、RAM101データをバスSW103、IOバス106、PCIcont112、PCIバス4、HDcont115を介して、HD116に逐次記憶する(S402)。HD116に記憶されたPDLデータを、HDcont115、PCIバス4、PCIcont112、IOバス106、バスSW103を介してRAM101に取り込み、CPU104の処理によりPDLコードに展開してRAM101に取り込む。
外部PDLアクセラレータを有する場合は、同時に、RAM101のPDLコードを、バスSW103、IOバス106、PCIcont112、PCIバス4、PDLアクセラレータ5のPCIcont119を介して、RAM121に転送する(S403)。
PDLアクセラレータ6では、RAM121のPDLコードをCPU120が解析し、ビットマップ・データに展開し、RAM121に記憶する(S404)。RAM121に記憶されたビットマップ・データは、PCIcont119、PCIバス4、PCIcont112、IOバス106、バスSW103を介して、RAM101に転送する(S405)。
RAM101のビットマップ・データは、バスSW103、ビデオ・バス105を介して、圧縮/伸張ユニット107で圧縮し、ビデオ・バス105、バスSW103を介して、RAM101に記憶される(S406)。RAM101に記憶された、圧縮ビットマップ・データは、バスSW103、ビデオ・バス105を介して、圧縮/伸張ユニット107で伸張し、ビデオ・バス105、バスSW103を介して、RAM101に記憶される(S407)。
RAM101に記憶された、圧縮/伸張ユニット107で伸張されたビットマップ・データは、バスSW103、IOバス106、ビデオ出力I/F109、プリンタ画像処理114を介して、プリンタ3でプリントされる(S408)。
(外部プリント・コントローラ)
次に、図5を参照して、本発明の実施例における外部プリント・コントローラ202,203について説明する。このコントローラ部202,203は、通常、PDLアクセラレータと呼ばれる部分である。
PDLアクセラレータ202とPDLアクセラレータ203の内部ハード構成は同一で、図5はPDLアクセラレータ202の内部構成図として詳細に説明する。PDLアクセラレータ202において、501は画像処理全体を統括的に制御するCPU、502はCPU 501によって実行されるプログラム等を保持するROM、503はCPU501の作業領域となり、描画に必要な描画オブジェクトや受信データを一時的に保持管理するRAM、504はRAM503から描画オブジェクトを読み出して画像を発生させる描画処理実行部、505は描画処理実行部504より発生されたイメージデータを保持する画像メモリ、506はRGB表記データからYMCK表記データへ変換する色変換部、507は画像の圧縮伸長を行う画像圧縮伸長部、508はLAN111と通信するためのLANコントローラである。
PC201よりLAN111を介して受信された所定形式の印刷データは、一時的にデータを保持するRAM503に逐次蓄積され、必要に応じてCPU501によって読み出され処理される。
CPU501は、PDL(Page Description Language)コマンド体系や印刷ジョブ制御言語に準じた制御プログラムにより構成されていて、文字や記号の印刷、図形やイメージなどの描画に関する印刷データの解析結果に基づき、中間データと呼ばれるアプリケーションリストや描画オブジェクトに変換してRAM503に格納する。
描画に必要なデータを全てRAM503に格納すると、描画処理実行部504に指示を与えて描画処理を実行させる。
描画処理実行部504は、文字やイメージなどの各描画オブジェクトを画像メモリ1124に逐次展開する点順次のRGBレンダラである。前述したようにプリンタに対しては、YMCKの面順次にページ単位のデータを送出する必要があるが、本実施例のPDLアクセラレータ202においてはRGB処理を行うRGBレンダラを搭載し、描画後、色変換部506において、YMCK表記の面順次データに変換し、MFP204へ送信する。
次に、ホストコンピュータであるPC201内の構成について簡単に説明する。
(ホストコンピュータ)
次に、図6を参照して、本発明の実施例におけるPC201について説明する。PC201は、プリント・データおよび制御コードからなる印刷情報をMFP204に出力する。PC201は、OSによって動作しているものとする。
PC201上で稼働するソフトウェアについて、本発明に関する機能的な部分にのみ注目して、基本OS上で動作する機能を大きく分類すると、アプリケーションプログラム601、グラフィックサブシステム602、LAN111と通信するためのLANコントローラ603に大別される。また604はYMCK変換をシミュレートし、ROP不正を予測するROP不正予測部である。
アプリケーションプログラム601は、例えば、ワードプロセッサや表計算など、基本OS上で動作する応用ソフトウェアである。グラフィックサブシステム602は、基本OSの機能の一部であるGDI 6020と、GDIから動的にリンクされるデバイスドライバであるプリンタドライバ6021によって構成されている。基本OSによっては、これらの名称や機能的な枠組みが若干異なる場合があるが、本発明でいう各技術的手段が実現できるモジュールであれば、それらの名称や枠組みは本実施形態にとってあまり大きな問題ではない。なお、一般的に、これらの各機能モジュールを含むPC201はCPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)、および、各種入出力制御部(I/O)などのハードウェアのもとで、基本ソフトと呼ばれるソフトウェアがその制御を司り、その基本ソフトの下で、アプリケーションプログラムやサブシステムプロセスが機能モジュールとして動作するようになっている。
以上、図2〜図6に基づき本実施形態の構成について説明をしたが、次に本実施形態の動作を図7及び図8を用いて説明する。
図7はPC201で作成された3ページのデータで、それぞれ3個のオブジェクトで構成されている。また、図8は本実施例の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、STEP1において、PC201のアプリケーションプログラム601によりMFP204に対して印刷要求がおきると、前述したようにグラフィックサブシステム内のGDI6020によりプリンタドライバ6021を介して各ページがオブジェクト順にシーケンシャルに処理される。
STEP2では、ROP不正予測部604がプリンタドライバ6021内のDDIから各ページの描画オブジェクトの外形、模様や色、ページ内描画位置等の情報をコールする。
次に、ROP不正予測部604はコールされた情報より、各オブジェクトをYMCK変換した場合のラスタオペレーションを具現化し、各ページがROP不正を発生するか否かを予測する(STEP3)。ここでは、オブジェクトが重複した複数の個所で、少なくとも一箇所でROP不正を引き起こすと予測された場合も考慮される。図7において、page1のObj11,Obj12,Obj13はObj12とObj13とで重複しているがROP不正は発生しない。Page2はObj21,Obj22,Obj23全てのオブジェクトが重複しており、それぞれYMCK描画ではROP不正が発生しると予測される。また、Page3もObj31,Obj32,Obj33全てのオブジェクトが重複しているが、ROP不正は発生しない。よって、図7の3ページ分のデータは2ページ目のみROP不正が発生すると判断される。
全ページROP不正予測が終了すると、プリンタドライバ6021において、MFP204に対してYMCK、もしくはRGB描画実行を指示するためのパケット情報を生成する(STEP4)。この場合、1及び3ページ目をYMCK描画、2ページ目をRGB描画させるための情報をPDLデータのヘッダ部として登録し、LANコントローラ603へ印刷データを渡す。LANコントローラ603は受け取ったヘッダ付PDL印刷データをLAN111上へ送出し、MFP204へ送信する(STEP5)。
STEP6ではMFPコントローラ1内のCPU104が受信したPDL印刷データを解析し、ヘッダから2ページ目がRGB描画命令であることを認識する。CPU104自身の描画能力は、本実施例ではYMCKレンダラであるため、まずPCI4に繋がっているPDLアクセラレータ6で描画可能であるかどうかを識別する。PDLアクセラレータ6がRGBレンダラであれば、2ページ目をRGBレンダリングする(STEP7)。1,3ページはMFPコントローラ1内で前述したフロー(図4)に従ってYMCKレンダリングが行われる。全ページレンダリングが終了すると、プリンタ3へレンダリングしたラスタイメージをビデオ信号に変換、出力して印刷が実行される(STEP14)。
STEP6において、CPU104はPDLアクセラレータ6がRGBレンダラでない場合、LAN111に繋がっている外部プリントコントローラ202,203の描画能力を調査する。まず、外部プリントコントローラ202がRGBレンダラか否かを判別し(STEP8)、RGBレンダラであれば2ページ目のPDLデータを外部プリントコントローラ202へ送信する。外部プリントコントローラ202は前述したフローでRGBレンダリングを行い(STEP11)、画像メモリ上に展開されたラスタイメージを画像圧縮伸長部507で圧縮し、LANコントローラ508を介して、MFPコントローラ1内のRAM101へ返信する(STEP13)。
STEP8において、外部プリントコントローラ202がRGBレンダラでない場合は、外部プリントコントローラ203の描画能力を判別する(STEP9)。外部プリントコントローラ203がRGBレンダラであれば、上述した動作と同様に2ページ目を外部プリントコントローラ203でレンダリング(STEP12)し、MFP204へ描画後の圧縮されたデータを送信する。
以上、生成された画像データはPC203上で作成された画像イメージに対して忠実に再現されている。
ところで、STEP9において外部プリントコントローラ203がRGBレンダラでない場合、LAN111に繋がるレンダラは他にないので、全ページをMFPコントローラ1でレンダリングする。つまり2ページ目はRGB描画命令とされているが、RGBレンダラがネットワーク上にも存在しないため、従来どおりのYMCKレンダリングが実行される(STEP10)。
以上、全ページの描画が終了すると、前述したようにプリンタ3へビデオデータを出力し、印刷を実行する。
以上が本実施例の詳細な流れである。
(他の実施例)
上述した実施例ではネットワーク上にPC、MFPそれぞれ一台、外部プリントコントローラが2台接続されている構成であるが、印刷装置が複数台繋がり、RGBレンダラである外部プリントコントローラを全ての印刷装置が共有できるような構成も適用できる。
また、上記の実施形態では、ホストコンピュータ上のROP不正予測がページ単位で行うよう構成されているが、バンド等、ある程度の領域でオブジェクトのROP不正予測を行う構成も適用できる。また、上記の実施形態では、外部プリントコントローラ内のRGB描画処理部としてCPUとは独立した処理部である描画処理実行部を想定したが、CPU一つでコントローラ制御、描画等全ての処理を行うような構成でも構わない。
更に、上記の実施形態では、PC203上でROP不正シミュレートし、ページ単位でのPDLデータを生成しているが、印刷装置内の処理が充分に高い場合は、印刷装置上で上記処理機能をもつような構成も適用できる。
また、上述の実施例の他に、本発明は、次のような変形が可能である。
本発明は複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェイス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し、実行することによっても達成される事は言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROM等を用いることが出来る。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する事により、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
重複しているオブジェクト画像データを示す図。 マルチ・ファンクション装置、外部コントローラがネットワークに接続されている構成を示す図。 本実施例にマルチ・ファンクション装置の内部構成を示す図。 ネットワークPDLプリントのフローチャート。 実施例における外部プリント・コントローラの内部構成を示す図。 実施例におけるホストコンピュータの内部構成を示す図。 実施例におけるホストコンピュータで作成された3ページのデータ。 本実施例における実施例の動作の流れを示すフローチャート。 YMCK描画で行うYMCK処理系を表す概略図。 RGB描画で行うRGB処理系を表す概略図。
符号の説明
1 MFPコントローラ
2 スキャナ
3 プリンタ
4 PCIバス
6 PDLアクセラレータ
111 LAN
201 PC
202 外部プリントコントローラ
203 外部プリントコントローラ
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 画像処理実行部
505 画像メモリ
506 色変換部
507 画像圧縮伸長部
508 LANコントローラ
601 アプリケーションプログラム
602 グラフィックサブシステム
603 LANコントローラ
604 ROP不正予測部
6020 GDI
6021 プリンタドライバ

Claims (6)

  1. ネットワーク上に伝送媒体により接続されるデータ処理装置、印刷装置及び、画像生成を専用に行う画像生成装置を有する画像処理システムであって、前記データ処理装置が特定の色空間で処理すべき画像群であって、前記画像群の重複する領域が前記印刷装置で再現可能かどうかを予測する具現化手段を有し、ある任意の頁が前記具現化手段で再現性が乏しいと判断された場合に、前記印刷装置に対し、前記判断された頁を他の色空間で再現させるための情報を生成する情報生成手段を有することを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記データ処理装置から送信される前記情報群から他の色空間で再現させる頁を認識する認識手段を有し、前記印刷装置の拡張バス、もしくはネットワークに繋がる前記画像生成装置が前記他の色空間を処理可能か否かを識別する識別手段を有し、前記画像生成装置のいずれかが前記他の色空間を処理可能と判断した場合、前記画像生成装置に前記頁を他の色空間で再現させるための指示を行う指示手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  3. ネットワーク上に伝送媒体により接続されるデータ処理装置、印刷装置及び、画像生成を専用に行う画像生成装置を用いる画像処理方法であって、前記データ処理装置が特定の色空間で処理すべき画像群であって、前記画像群の重複する領域が前記印刷装置で再現可能かどうかを予測有し、ある任意の頁が前記具現化手段で再現性が乏しいと判断された場合に、前記印刷装置に対し、前記判断された頁を他の色空間で再現させるための情報を生成するよう作用する画像処理方法。
  4. 前記データ処理装置から送信される前記情報群から他の色空間で再現させる頁を認識し、前記印刷装置の拡張バス、もしくはネットワークに繋がる前記画像生成装置が前記他の色空間を処理可能か否かを識別し、前記画像生成装置のいずれかが前記他の色空間を処理可能と判断した場合、前記画像生成装置に前記頁を他の色空間で再現させるための指示を行うよう作用する請求項3記載の画像処理方法。
  5. 前記データ処理装置がデスクトップ端末、ノート端末、携帯端末等の制御装置であることを特徴とする請求項1、3に記載のデータ処理装置。
  6. 前記印刷装置がプリンタ、複写機、ファクシミリ等の制御装置であることを特徴とする請求項1、2、3、4に記載の印刷装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014223785A (ja) * 2013-04-23 2014-12-04 ブラザー工業株式会社 印刷装置および印刷システム

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