JP2006170139A - ポンプ - Google Patents

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芳之 中根
Masanao Kagami
雅直 鏡味
Katsutoshi Jomaru
勝俊 城丸
Toshiro Fujii
俊郎 藤井
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Abstract

【課題】ポンプ室内へ液体が浸入することを防止することができるポンプを提供すること。
【解決手段】ルーツ式ポンプ21のハウジングHの上側には、吐出ポート46を介してポンプ室25と連通する吐出室51と、該吐出室51に連通し吐出室51へ吐出された水素オフガスをハウジングH外へ吐出する吐出通路48とが設けられている。吐出ポート46と吐出通路48との間には液体受け部47が介在されている。吐出通路48の吐出室側開口48aは、液体受け部47における吐出ポート46の吐出室側開口46aよりも低い位置に形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ハウジング内のポンプ室にガスを吸入し、前記ポンプ室からハウジング外へガスを吐出するポンプに関する。
一般に、燃料電池車に搭載された燃料電池システムでは、水素と酸素の反応による発電に伴い生成された生成水(液体)を燃料電池内から排出するために、前記水素及び酸素を発電に必要な消費量よりも多く供給するようにしている。このため、燃料電池から排出される水素ガス(いわゆる水素オフガス)には、燃料電池にて使用されなかった未反応の水素ガスが含まれている。この水素オフガスを利用するために、燃料電池システムには、水素オフガスを燃料電池に再供給するための水素循環経路が設けられ、この水素循環経路には水素オフガスを循環させるためのポンプが設けられている。
前記水素循環用のポンプとしては、例えば、ルーツ式ポンプが用いられる。そして、燃料電池から排出された水素オフガスは、水素循環経路を構成する吸入配管を介してルーツ式ポンプのポンプ室内に吸入される。さらに、ポンプ室内に吸入された水素オフガスは、ポンプ室から吐出され、水素循環経路を構成する吐出配管を介して、新たに燃料電池に供給される水素ガスに混合されて燃料電池に再供給される。
ところで、燃料電池から排出される水素オフガスには、燃料電池の発電に伴い生成された生成水が含まれている。すなわち、燃料電池の運転時、水素ポンプをはじめ水素循環経路には生成水も混じって循環している。そこで、水素オフガスに含まれる生成水を、該水素オフガスから除去可能とする水素ポンプが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この水素ポンプは、水素オフガスのポンプ室への吸込部及びポンプ室からの吐出部に液体貯留部が形成されてなるものである。すなわち、特許文献1に記載の水素ポンプには、前記吸込部及び吐出部の一部を凹ませて液体貯留部が形成されている。そして、この水素ポンプにおいては、燃料電池の運転時、水素オフガスが吸込部及び吐出部を通過する際に、水素オフガスに含まれる生成水が液体貯留部に落下し、生成水が水素オフガスから除去される構成とされている。
特開2003−178782号公報(第4頁、第3図)
ところで、特許文献1に記載の水素ポンプにおいて、燃料電池の運転時に、水素オフガスの流速が遅いと液体貯留部に貯留された生成水は水素オフガスとともに液体貯留部から排出されず、該液体貯留部に貯留されたままとなる。ここで、燃料電池の運転が停止され、水素ポンプの運転が停止された後には、水素循環経路内に残留する生成水が配管を逆流し、水素ポンプに向かって逆流してくることがある。このとき、液体貯留部に生成水が貯留されたままとなっていると、逆流してきた生成水を液体貯留部で貯留することは不可能であるため、生成水は液体貯留部を超えてポンプ室内へ浸入してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポンプ室内へ液体が浸入することを防止することができるポンプを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジング内のポンプ室にガスを吸入し、前記ポンプ室からハウジング外へガスを吐出するポンプにおいて、前記ハウジングには、前記ポンプ室に吐出ポートを介して連通する吐出室と、該吐出室に連通し吐出室へ吐出されたガスをハウジング外へ吐出する吐出通路とが設けられ、前記吐出ポートと吐出通路との間に液体受け部を介在させ、前記吐出通路の吐出室側開口を前記液体受け部における前記吐出ポートの吐出室側開口よりも低い位置に形成したことを要旨とする。
この発明では、吐出室へ吐出されたガスに含まれる液体は、液体受け部に落下した後、吐出ポートの吐出室側開口より低い位置であり液体受け部にて開口する吐出通路から吐出室外へ排出され、吐出ポートに向かって流れることはない。このため、ポンプの運転中は、吐出ポートへ液体が浸入することなく、また、液体受け部に液体が貯留されることがない。吐出ポートの吐出室側開口は、吐出通路の吐出室側開口よりも高い位置に形成されているため、吐出通路から液体受け部へ液体が逆流しても該液体は吐出ポートの吐出室側開口より低い位置に貯留されるため、液体が吐出ポートへ直接浸入することを阻止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のポンプにおいて、前記吐出通路の吐出室側開口は、前記吐出ポートの吐出室側開口よりも低く、かつ液体受け部の底部上面と吐出通路の吐出室側開口端の全部又は一部が同一高さとなる位置に形成されていることを要旨とする。この発明では、吐出通路の吐出室側開口は、その少なくとも一部が液体受け部の底部にて開口していることとなる。したがって、液体貯留部に落下した液体は、必ず液体受け部の底部へと流下するため、該液体受け部に落下した液体を吐出通路から吐出室外へ確実に排出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のポンプにおいて、前記吐出室は、前記ポンプ室の上方に配置されていることを要旨とする。吐出室がポンプ室の上方に配置されていると、自重によって液体がポンプ室に落下して浸入しやすくなるが、請求項1又は請求項2に記載の発明により、液体が吐出ポートへ直接浸入することを阻止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のポンプにおいて、前記吐出ポートは吐出ポート形成部に形成されているとともに、該吐出ポート形成部の上端面に吐出ポートの吐出室側開口が形成され、前記吐出ポート形成部の上端面と液体受け部の底部上面との間には段差が設けられていることを要旨とする。
この発明では、吐出ポート形成部の上端面と液体受け部の底部上面とを異なる面とすることができる。したがって、液体受け部の底部上面の液体が、該底部上面を流れて吐出ポートへ直接浸入することがなくなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のポンプにおいて、前記液体受け部の底部にて液体が流下して集まる位置に吐出通路の吐出室側開口が形成されていることを要旨とする。この発明では、液体受け部内の液体をその自重により吐出通路の吐出室側開口に向かって流下させ、吐出通路から速やかに排出することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のポンプにおいて、前記液体受け部の底部上面には、前記吐出通路の吐出室側開口に向かって下り傾斜する案内面が形成されていることを要旨とする。この発明では、案内面の傾斜によって、液体受け部内の液体をその自重により吐出通路の吐出室側開口に向かって流下させることができる。
本発明によれば、ポンプ室内へ液体が浸入することを防止することができる。
以下、本発明を燃料電池システムの水素循環用のルーツ式ポンプに具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
まず、燃料電池車が備える燃料電池システム10について説明する。図2に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池11、酸素供給手段12、及び水素供給手段13を備えている。燃料電池11は、例えば固体高分子型の燃料電池からなり、酸素供給手段12から供給される酸素と、水素供給手段13から供給される水素とを反応させて直流の電気エネルギー(直流電力)を発生する。前記酸素供給手段12は、圧縮空気を供給するためのコンプレッサ14を備え、コンプレッサ14は、燃料電池11の酸素供給ポート(図示せず)に管路15を介して連結され、管路15の途中に加湿器16が設けられている。
前記水素供給手段13は、燃料電池11で使用されなかった水素ガス(いわゆる水素オフガス)を循環使用するための水素循環用のポンプとして、ルーツ式ポンプ21を備えている。すなわち、このルーツ式ポンプ21は、ガスとしての水素オフガスを燃料電池11へと再び供給するために設けられている。ルーツ式ポンプ21は燃料電池11の水素供給ポート(図示せず)に管路18を介して連結され、燃料電池11の水素排出ポート(図示せず)に管路19を介して連結されている。また、水素供給手段13は、水素源(水素ガス供給源)としての水素タンク20を備えている。水素タンク20は途中にレギュレータ(図示せず)を備えた管路17を介して管路18に連結されている。そして、ルーツ式ポンプ21及び管路18,19により、燃料電池11で使用されなかった水素オフガスを水素タンク20から新たに供給される水素ガスとともに燃料電池11に供給可能な水素循環経路が構成されている。
次に、前記ルーツ式ポンプ21について説明する。なお、以下の説明においてルーツ式ポンプ21の「前」「後」「上」「下」は、図1に示す矢印Y1の方向を前後方向、図3に示す矢印Y2の方向を上下方向とする。
図1及び図3に示すように、ルーツ式ポンプ21は、ハウジングHに電動モータMが一体化されて外郭が構成されている。前記ハウジングHは、ロータハウジング22の前端にフロントハウジング23が連結され、さらに、フロントハウジング23にギヤハウジング24が連結されて構成されている。なお、ロータハウジング22、フロントハウジング23及びギヤハウジング24は、ねじ26Aによって共締めされている。
ハウジングHにおいて、ロータハウジング22とフロントハウジング23との間にはポンプ室25が囲み形成され、フロントハウジング23とギヤハウジング24との間にギヤ室Gが囲み形成されている。また、電動モータMは、そのモータハウジングMaが前記ハウジングHの後端たるロータハウジング22の後端に連結壁27を介して連結されている。なお、ロータハウジング22、連結壁27及びモータハウジングMaは、ねじ26Bによって共締めされている。
ルーツ式ポンプ21において、ロータハウジング22の後側及びフロントハウジング23には電動モータMの駆動軸28及び従動軸29が回転可能に支持されている。駆動軸28及び従動軸29は互いに平行に配置されている。前記ポンプ室25内にて、駆動軸28には、双葉状をなす駆動ロータ30が固定されており、従動軸29には双葉状をなす従動ロータ31が固定されている(図6参照)。そして、駆動ロータ30と従動ロータ31は、僅かの隙間を保って互いに噛合した状態でポンプ室25に収容されている。また、駆動軸28及び従動軸29は、フロントハウジング23を貫通してギヤ室G内に突出しており、駆動軸28に固定された駆動ギア32と、従動軸29に固定された従動ギア33とは噛合連結されている(図1参照)。
図3に示すように、ハウジングHの下側であって、ロータハウジング22の下側には、前記燃料電池11から排出された水素オフガスを管路19からポンプ室25内へ吸入するための吸入ポート40aを備えた吸入部40が形成されている。一方、ハウジングHの上側であって、ロータハウジング22の上側には、ポンプ室25内に吸入された水素オフガスをポンプ室25から吐出するための吐出ポート46を備えた吐出部41が形成されている。そして、このルーツ式ポンプ21は、ポンプ室25に対して前記吸入ポート40aが下方に位置し、ポンプ室25に対して前記吐出ポート46が上方に位置するように燃料電池システム10に配置されている。また、燃料電池システム10の水素循環経路において、前記吸入部40(吸入ポート40a)と連結された管路19はルーツ式ポンプ21の下方に配置され、吐出部41(吐出ポート46)と連結された管路18はルーツ式ポンプ21の上方に配置されている。
そして、上記構成のルーツ式ポンプ21では、前記電動モータMの回転駆動に基づき駆動軸28が回転すると、駆動ギア32と従動ギア33との噛合連結を通じて従動軸29が駆動軸28とは異なる方向へ回転する。すると、ポンプ室25内では、駆動ロータ30と従動ロータ31が位相差(90度)をもって同期回転する。
燃料電池11から排出された水素オフガスは、駆動ロータ30と従動ロータ31の同期回転に伴い管路19を介して吸入部40の吸入ポート40aからポンプ室25内へ吸入される。その後、駆動ロータ30及び従動ロータ31の外面と、ポンプ室25の内面とが協働することにより、ポンプ室25内に吸入した水素オフガスが圧縮される。そして、駆動ロータ30及び従動ロータ31の回転運動に基づきポンプ室25の吐出部41側へ送り込まれた水素オフガスは該吐出部41から管路18へ吐出される。その後、管路18へ吐出された水素オフガスは、水素タンク20から新たに供給される水素ガスとともに管路18から燃料電池11に再供給される。
次に、前記吸入部40及び吐出部41について詳細に説明する。図3に示すように、前記吸入部40は、ロータハウジング22の下側を、該ロータハウジング22の厚み方向(上下方向)に貫通した吸入ポート40aを備えている。この吸入ポート40aは、管路19を介して燃料電池11の水素排出ポートと連結され、燃料電池11から排出された水素オフガスが前記管路19を介して前記吸入部40の吸入ポート40aからポンプ室25内へ吸入される構成となっている。
図3に示すように、前記吐出部41は、ロータハウジング22の上面にハウジングカバー43がねじ44によって連結されることにより外郭が構成されている。なお、ロータハウジング22の上面とハウジングカバー43の下面との間には気密確保のためのOリング50が介在されている。そして、吐出部41の内側において、ロータハウジング22の上面とハウジングカバー43の内側との間に吐出室51が囲み形成され、この吐出室51は前記ポンプ室25の上方に配置されている。
図3〜図6に示すように、ロータハウジング22の上面には、該ロータハウジング22の平面視において略コ字状をなす液体受け部47が、ロータハウジング22をポンプ室25側に凹ませて設けられている(図4参照)。また、ロータハウジング22の上面において、液体受け部47に囲まれた部位には吐出ポート形成部45が形成されている。なお、前記液体受け部47において、図4の矢印Y3に示すように、駆動軸28及び従動軸29の軸方向に沿った方向を液体受け部47の幅方向とする。また、液体受け部47において、矢印Y4に示すように駆動軸28及び従動軸29の軸心を通り、かつ駆動軸28及び従動軸29に直交する方向を液体受け部47の長さ方向とする。そして、前記液体受け部47の底部上面49は、液体受け部47の幅方向(矢印Y3方向)に沿って前記吐出ポート形成部45から離れるに従い下り傾斜して形成されている。この下り傾斜した液体受け部47の底部上面49により、生成水(液体)を液体受け部47内から排出する方向へ案内する案内面47aが形成されている。
ロータハウジング22の上面であって、前記吐出ポート形成部45の上端面45aと案内面47aとの間には段差が設けられ、吐出ポート形成部45の上端面45aと案内面47aとの間には高低差が設けられている。すなわち、吐出ポート形成部45の上端面45aと、液体受け部47の案内面47aとは同一平面上に位置せず、吐出ポート形成部45の上端面45aは案内面47aより高い位置に形成されている。
前記吐出ポート形成部45の中央には、該吐出ポート形成部45及びロータハウジング22を貫通して前記ポンプ室25に連通する吐出ポート46が形成されている。この吐出ポート46は、その一方の開口たる吐出室側開口46aが吐出ポート形成部45の上端面45aにて開口し、他方の開口たるポンプ室側開口46bがポンプ室25内に開口している(図3及び図6参照)。そして、この吐出ポート46により、ポンプ室25と吐出室51とが連通している。
また、ロータハウジング22の上側には、該ロータハウジング22を駆動軸28及び従動軸29の軸方向に沿って貫通する吐出通路48が形成されている。この吐出通路48は、駆動軸28及び従動軸29に対して平行に延びて形成されている。また、この吐出通路48は、その一方の開口たる吐出室側開口48aが前記液体受け部47の案内面47aにて開口し、他方の開口に前記管路18が連結されている。そして、この吐出通路48は、管路18を介して燃料電池11の水素供給ポートと連結され、該吐出通路48によって吐出室51と燃料電池11とが連通している。
吐出室51内において、前記吐出ポート46と吐出通路48との間に前記液体受け部47が配設されている。また、吐出通路48の吐出室側開口48aは、液体受け部47の長さ方向中央部であって、底部上面49のなかでも最も低い位置(最下部)に形成されている。そして、吐出通路48の吐出室側開口48aは、吐出ポート46の吐出室側開口46aよりも低く、かつ液体受け部47の底部上面49と吐出通路48の吐出室側開口48aの全部が同一高さとなる位置に形成されている。したがって、液体受け部47内に入り込んだ生成水は、案内面47aによって吐出通路48の吐出室側開口48aに向かって流下するように案内される。その結果、液体受け部47内に入り込んだ生成水は、案内面47aによって吐出通路48の吐出室側開口48aに向かって集まるようになっている。
さて、上記吐出部41を備えたルーツ式ポンプ21において、駆動ロータ30及び従動ロータ31の回転運動に基づきポンプ室25の吐出部41側へ送り込まれた水素オフガスは、吐出ポート46を介して吐出室51へと吐出される。そして、吐出室51へと吐出された水素オフガスは、吐出通路48を介してポンプ室25外の管路18へ吐出される。
ルーツ式ポンプ21の運転時、吐出室51へ吐出された水素オフガスが、ハウジングカバー43下面及び液体受け部47の壁面に衝突すると、水素オフガスに含まれる生成水は液体受け部47に落下し、水素オフガスから除去される。そして、水素オフガスから除去された生成水は、液体受け部47にて案内面47aによって吐出通路48の吐出室側開口48aへ集まるように案内される。生成水は、吐出通路48の吐出室側開口48aから該吐出通路48内へと浸入し、吐出室51外へ吐出される水素オフガスとともに液体受け部47内から排出される。すなわち、ルーツ式ポンプ21の運転時に、水素オフガスから除去された生成水が液体受け部47内に貯留され続け、液体受け部47が生成水によって満杯になることがない。
そして、燃料電池11の運転が停止され、ルーツ式ポンプ21が運転停止されると、ルーツ式ポンプ21より上方の管路18内に残留した生成水が該管路18を流下してルーツ式ポンプ21へと逆流してくる。そして、管路18から逆流してきた生成水は、吐出通路48内へ浸入し、該吐出通路48を逆流して液体受け部47内へと流下する。このとき、液体受け部47内には生成水が貯留されていないため、液体受け部47に生成水が逆流しても、該液体受け部47にて生成水がオーバーフローして生成水が吐出ポート46内に浸入するといった不具合は発生しない。
また、吐出ポート形成部45の上端面45aに吐出ポート46の吐出室側開口46aが形成され、該吐出ポート46の吐出室側開口46aは、吐出通路48の吐出室側開口48aよりも高い位置に形成されている。すなわち、吐出ポート46の吐出室側開口46aと、吐出通路48の吐出室側開口48aとの間には高低差が形成されている。また、液体受け部47の底部上面49たる案内面47aは、吐出通路48の吐出室側開口48aから吐出ポート46の吐出室側開口46aへ向かって上り傾斜している。このため、生成水が液体受け部47内へ逆流してきても、該液体受け部47内にて生成水が吐出ポート46側へ流下することがなく、かつ、吐出ポート46へ直接浸入することが阻止される。したがって、燃料電池11の運転停止後に、管路18から生成水が逆流してきても、生成水が吐出ポート46からポンプ室25内へ浸入することが無い。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)吐出通路48の吐出室側開口48aは、吐出ポート46の吐出室側開口46aよりも低い位置で液体受け部47内に向かって開口形成されている。このため、燃料電池11の運転中に、水素オフガスに含まれる生成水が液体受け部47に落下しても、生成水は吐出通路48から液体受け部47外へ排出され、吐出ポート46内へ生成水が浸入することを阻止することができるとともに、液体受け部47に生成水が貯留されることがない。そして、ルーツ式ポンプ21の運転停止後に、水素循環経路の管路18からルーツ式ポンプ21へ生成水が逆流しても、生成水を液体受け部47内に一旦貯留することが可能となり、逆流した生成水が吐出ポート46へ直接浸入することを阻止することができる。このため、水素循環経路から逆流した生成水がポンプ室25内に浸入することを阻止することができ、仮に、燃料電池システム10が低温雰囲気下に放置されてもポンプ室25内にて生成水が凍結することを無くすことができる。その結果として、燃料電池11の再始動の際に、凍結した生成水によって駆動ロータ30及び従動ロータ31が破損してしまう等の不具合が生じることなく燃料電池11の再始動をスムーズに行うことができる。
(2)液体受け部47から生成水を排出するための通路を水素オフガスの吐出通路48とした。このため、液体受け部47や吐出通路48に残留する生成水をポンプ室25から吐出される水素オフガスとともにルーツ式ポンプ21外へ排出することができ、生成水をルーツ式ポンプ21に残留しにくい構成とすることができる。そして、液体受け部47や吐出通路48に残留する生成水は、ルーツ式ポンプ21の運転中にルーツ式ポンプ21外へ排出される。このため、液体受け部47や吐出通路48に残留する生成水を、ルーツ式ポンプ21の運転停止後に改めて湿度の低いガスを流通させて排出する必要がなく生成水の排出を容易とすることができる。
(3)吐出通路48の吐出室側開口48aを、吐出ポート46の吐出室側開口46aより低い位置であり、液体受け部47の底部上面49に吐出通路48の吐出室側開口端全部が同一高さとなる位置に形成した。すなわち、吐出通路48の吐出室側開口48aの全てが液体受け部47の底部上面49に開口している。そして、生成水は、自重によって液体受け部47の底部へ必ず流下するため、液体受け部47内に落下した生成水を吐出通路48から吐出室51外へ確実に排出することができる。
(4)吐出室51がポンプ室25の上方に配置されていると、その吐出室51より上方に配置された管路18から生成水が逆流しやすい環境となり、さらに、自重によって生成水がポンプ室25に落下して浸入しやすくなる。この場合、吐出室51内に液体受け部47が設けられ、吐出ポート46の吐出室側開口46aより低い位置に吐出通路48の吐出室側開口48aが形成されていれば、生成水が吐出ポート46からポンプ室25内へ直接浸入することを阻止することができる。
(5)液体受け部47の底部において、液体受け部47内の生成水が流下して集まる位置に吐出通路48の吐出室側開口48aを形成した。このため、液体受け部47の生成水を効率良く排出することができる。
(6)吐出ポート46から吐出された水素オフガスが吐出通路48へ吐出されるまでの水素オフガスの流路途中に液体受け部47が設けられている。このため、液体受け部47内の生成水を水素オフガスとともに吐出通路48へと送り出すことができ、生成水を液体受け部47外へ確実に排出することができる。
(7)吐出通路48の吐出室側開口48aと、吐出ポート46の吐出室側開口46aとの間には高低差(段差)が形成されている。このため、吐出通路48の吐出室側開口48aと、吐出ポート46の吐出室側開口46aとが同一平面上に位置する場合と異なり、液体受け部47に逆流した生成水を吐出ポート46へ浸入することを阻止することができる。
(8)吐出室51に液体受け部47を設け、その液体受け部47に吐出通路48を設ける構成により、燃料電池11の運転停止後に逆流した生成水をポンプ室25内に浸入させないようにした。このため、逆流した生成水をポンプ室25内に浸入させないために、ルーツ式ポンプ21に弁を設けたり、大型の液体貯留部を設けたりする場合と比較してルーツ式ポンプ21、ひいては燃料電池システム10を小型化することができる。したがって、本実施形態のルーツ式ポンプ21は、設置スペースの限られた燃料電池車に搭載するのに適している。
(9)液体受け部47の底部上面49には吐出通路48の吐出室側開口48aに向かって下り傾斜する案内面47aが形成されている。このため、案内面47aにより液体受け部47内の生成水を吐出通路48へ向かわせて液体受け部47外へ確実に排出することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 吐出部41を図7に示す構成としてもよい。この吐出部41において、ロータハウジング22の上面には、吐出ポート形成部45と該吐出ポート形成部45の上端面45aから下り傾斜した傾斜面60とが形成されている。そして、吐出ポート形成部45の上端面45aより低い位置には、傾斜面60を底部上面49とする液体受け部47が形成され、該液体受け部47の底部最下部となる位置に吐出通路48の吐出室側開口48aが形成されている。すなわち、実施形態とは異なり、吐出ポート形成部45の上端面45aと液体受け部47の底部上面(傾斜面60)との間に段差が形成されていない。このように構成した場合、燃料電池11の運転中に、水素オフガスに含まれる生成水が液体受け部47に落下しても、生成水は傾斜面60によって吐出通路48へ向かって流下し、吐出通路48から液体受け部47外へ排出され、液体受け部47に生成水が貯留されることがない。
○ 実施形態では、液体受け部47をその平面視略コ字状に形成したが、液体受け部47をその長さ方向両側から吐出通路48に向かって徐々に先細となる形状に形成してもよい。すなわち、液体受け部47を吐出通路48の吐出室側開口48aに向かって生成水が集まる形状に変更してもよい。
○ 実施形態において、液体受け部47の底部又は液体受け部47そのものをスリバチ状に形成し、そのスリバチ状の底部の最下部に吐出通路48の吐出室側開口48aを形成してもよい。
○ 実施形態において、液体受け部47の底部上面49を水平面とするとともに、該底部上面49に吐出通路48の吐出室側開口48aに向かって下り傾斜する案内溝を形成してもよい。
○ 実施形態において、液体受け部47の底部上面49を吐出通路48の吐出室側開口48aに向かって下り傾斜させず、水平面に対して平行をなす平面に形成してもよい。
○ 実施形態において、図8の破線に示すように、吐出通路48をその吐出室側開口48aが液体受け部47の角部に開口するように形成してもよい。すなわち、吐出通路48の吐出室側開口48aを、吐出ポート46の吐出室側開口46aよりも低く、かつ液体受け部47の底部上面49と吐出通路48の吐出室側開口端の一部が同一高さとなる位置に形成してもよい。又は図8の2点鎖線に示すように、吐出通路48をその吐出室側開口48aが液体受け部47の壁面に開口するように形成してもよい。このとき、吐出通路48の吐出室側開口48aは、吐出ポート46の吐出室側開口46aよりも低く、かつ液体受け部47の底部上面49と吐出通路48の吐出室側開口端の一部が同一高さとなる位置に形成されている。
○ 実施形態において、吐出通路48の吐出室側開口48aを液体受け部47の底部以外の壁面に開口するように形成してもよい。
○ 実施形態において、吐出部41をハウジングHの下側に形成してもよい。このとき、ポンプ室25の下方に吐出室51が配置される。
○ 実施形態のルーツ式ポンプ21を、燃料電池システム10の酸素供給手段12におけるコンプレッサ14として使用して、ガスとしての酸素を移送してもよい。
○ 実施形態において、三葉状の駆動ロータ30及び従動ロータ31を用いたルーツ式ポンプ21としてもよい。
○ 実施形態において、駆動ロータ30及び従動ロータ31を駆動軸28及び従動軸29の軸方向に複数個、取付固定した多段式のルーツ式ポンプ21としてもよい。
○ 実施形態において、ポンプをルーツ式ポンプ21ではなく、スクロール式に変更してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)燃料電池車が備える燃料電池に供給される水素ガスを吸入して吐出する水素ポンプである請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のポンプ。
(2)前記吐出ポートは吐出ポート形成部に形成されているとともに、該吐出ポート形成部の上端面に吐出通路の吐出室側開口が形成され、吐出ポート形成部の上端面と液体受け部の底部上面との間には傾斜が設けられている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のポンプ。
実施形態のルーツ式ポンプを示す平断面図。 燃料電池システムの構成図。 実施形態のルーツ式ポンプを示す断面図。 ロータハウジングの上面を示す部分斜視図。 図4の5−5線断面図。 実施形態のルーツ式ポンプを示す断面図。 別例の吐出部を示す断面図。 別例の吐出部を示す断面図。
符号の説明
H…ハウジング、21…ルーツ式ポンプ、22…ハウジングを構成するロータハウジング、25…ポンプ室、45…吐出ポート形成部、45a…上端面、46…吐出ポート、46a…吐出室側開口、47…液体受け部、47a…案内面、48…吐出通路、48a…吐出室側開口、49…底部上面、51…吐出室。

Claims (6)

  1. ハウジング内のポンプ室にガスを吸入し、前記ポンプ室からハウジング外へガスを吐出するポンプにおいて、
    前記ハウジングには、前記ポンプ室に吐出ポートを介して連通する吐出室と、該吐出室に連通し吐出室へ吐出されたガスをハウジング外へ吐出する吐出通路とが設けられ、
    前記吐出ポートと吐出通路との間に液体受け部を介在させ、前記吐出通路の吐出室側開口を前記液体受け部における前記吐出ポートの吐出室側開口よりも低い位置に形成したことを特徴とするポンプ。
  2. 前記吐出通路の吐出室側開口は、前記吐出ポートの吐出室側開口よりも低く、かつ液体受け部の底部上面と吐出通路の吐出室側開口端の全部又は一部が同一高さとなる位置に形成されている請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記吐出室は、前記ポンプ室の上方に配置されている請求項1又は請求項2に記載のポンプ。
  4. 前記吐出ポートは吐出ポート形成部に形成されているとともに、該吐出ポート形成部の上端面に吐出ポートの吐出室側開口が形成され、前記吐出ポート形成部の上端面と液体受け部の底部上面との間には段差が設けられている請求項3に記載のポンプ。
  5. 前記液体受け部の底部にて液体が流下して集まる位置に吐出通路の吐出室側開口が形成されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のポンプ。
  6. 前記液体受け部の底部上面には、前記吐出通路の吐出室側開口に向かって下り傾斜する案内面が形成されている請求項5に記載のポンプ。
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