JP2005180421A - 流体圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ室に吸入した水やポンプ室内に結露となって発生した水をポンプ室の底部に残留させることなく、ポンプ室の底部に設けた吐出口から確実に流出させることができる流体圧縮機を提供する。
【解決手段】ポンプ室17の底部39の中央にロータ33,34の回転運動に基づき圧縮された水素オフガスをポンプ室17外へ吐出するための吐出口40を設け、吐出口40の近傍には吐出口40の開口縁40aに向けて下り勾配をなす案内面41を形成する。案内面41は吐出口40を中心とした略漏斗状の面形状をなしており、ポンプ室17の底部39に集まった水を吐出口40に向けて導く作用を果たす。そのため、例えば水素オフガスがポンプ室17内で結露して水が発生した場合でも、そのような水は前記案内面41により吐出口40へと導かれ、当該吐出口40から確実に吐出されるので、ポンプ室17内に残留することがない。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ポンプ室内に取り込んだ流体をロータの回転に基づき圧縮して吐出口からポンプ室外へ吐出する流体圧縮機に関する。
従来より、水素ガスと酸化剤ガスを反応ガスとして発電する燃料電池では、発電に伴い水が生成されるので、この生成水を燃料電池内から排出するために、水素ガスおよび酸化剤ガスを発電に必要な消費量よりも多く供給するようにしている。このため、燃料電池から排出される水素ガス(いわゆる水素オフガス)には未反応の水素ガスが含まれており、これをそのまま放出したのでは燃費が悪化してしまう。そこで、燃費向上のため、この水素オフガスを積極的に循環させ、新鮮な水素ガスと混合して再び燃料電池に供給するべく、例えば図4に断面図示するような流体圧縮機51が広く用いられている。
この流体圧縮機51は、略楕円筒状に形成された本体ケース52を有しており、本体ケース52内には前記水素オフガスを吸入して圧縮するためのポンプ室53が形成されている。ポンプ室53内には、互いに平行な一対の回転軸(駆動軸54、従動軸55)が軸支され、2つのロータ56,57が前記駆動軸54と従動軸55とにそれぞれ固着されている。そして、モータ等の駆動手段によって駆動軸54および従動軸55が回転駆動されると、各ロータ56,57が所定の間隔(位相差)を維持しながら回転し、ポンプ室53上部の吸入口58から水素オフガスを吸入してポンプ室53下部の吐出口59から吐出するようにしている。なお、ポンプ室53の内面形状は、各ロータ56,57の回転軌跡に沿うように正面側から見てひょうたん形状に形成されている。このため、ポンプ室53の下部中央において、吐出口59は盛り上がった部分に形成されることになり、その吐出口59の両側近傍には窪み部60が形成されることになる。
ところで、前述したように、燃料電池による発電の際には水が生成されて、この生成水が水素オフガスとともに排出される。このため、上記のような流体圧縮機51のポンプ室53内には、水素オフガスだけでなく水も混じって吸入されてしまう。また、流体圧縮機51へ気液分離器を経由して水素オフガスを供給するようにした場合でも、水素オフガスは湿度が高いため流体圧縮機51が低温雰囲気中に放置されると水素オフガス中の水分が露点の変化により凝縮して結果的にポンプ室53内に結露となって発生する。従って、こういった水分が前述のポンプ室53内の窪み部60に残留した状態にある流体圧縮機51が低温雰囲気中に長時間放置されると、その残留水分が凍結してしまい、この凍結した状態で燃料電池を再始動すると、流体圧縮機51を駆動するモータに異常電流が流れる等、正常な始動が阻害されるという問題があった。
そこで、このような問題を解消するべく、例えば特許文献1に記載されるようなルーツ式ポンプ(流体圧縮機の一種)が提案されている。この特許文献1におけるルーツ式ポンプは、吸入口を本体ケースの上部に形成すると共に吐出口を本体ケースの底部に形成し、その底部における吐出口の近傍表面をフラットに形成している。このため、従来のようにポンプ室の底部には窪み部が形成されないので、ポンプ室内に吸入した水や結露となって発生した水をポンプ室内に残留させることなく吐出口から排出できるとしていた。
特開平8−109888号公報(請求項2、図1)
しかしながら、上記特許文献1のルーツ式ポンプ(流体圧縮機)にも次のような問題があった。即ち、こういったポンプの用途は広く、可搬式ポンプや車載用ポンプ等、様々なタイプのものがある。従って、車載用ポンプであれば、自動車は平らな場所ばかりでなく、坂になっている場所を走行(又は駐車)することもあるため、その時々の姿勢によってはポンプ自体も水平ではなくなり、傾くことがある。そして、ポンプ自体が傾いた場合には、その傾き方向の下側に向けてポンプ室内を水分が流れてしまうため、走行時や駐車時等の姿勢によっては吐出口から水分が排出されないままポンプ室内に残留してしまっていた。その結果、従来と同様に、低温雰囲気下においては残留した水分が凍結してしまい正常な始動が阻害されるという問題がやはり指摘されるところとなっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポンプ室に吸入した水やポンプ室内に結露となって発生した水をポンプ室の底部に残留させることなく、ポンプ室の底部に設けた吐出口から確実に流出させることができる流体圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る流体圧縮機は、ポンプ室内に取り込んだ流体をロータの回転に基づき圧縮して吐出口からポンプ室外へ吐出する流体圧縮機において、ポンプ室の底部の最下部に吐出口を設け、底部には下り勾配をなして吐出口に連なる案内面を形成したことを要旨とする。したがって、この流体圧縮機では、ポンプ室内の底部に至った水は、下がり勾配をなして吐出口に連なる案内面に沿って吐出口へ導かれ、吐出口からポンプ室外へ確実に流出する。
この流体圧縮機は、言い換えると、ポンプ室内に取り込んだ流体を平行な二つの回転軸にそれぞれ固定されたロータの回転に基づき圧縮して吐出口からポンプ室外へ吐出する流体圧縮機において、流体圧縮機自体が水平な状態である場合にポンプ室内において水がその自重により集まる底部に、二つの回転軸の軸芯を含む平面が水平面と平行である場合に又は水平面に対して所定角度傾いている場合にポンプ室内の底部において最も下側に位置するように、吐出口が設けられ、底部の一部又は全部が吐出口に連なった案内面を形成し、案内面は、吐出口がポンプ室内の底部において最も下側に位置する場合に、その案内面上に存在する水が、その自重によって吐出口へ移動できる下り勾配をなしている流体圧縮機としても構成される。したがって、この流体圧縮機でも、ポンプ室内の底部に至った水は、下がり勾配をなして吐出口に連なる案内面に沿って吐出口へ導かれ、吐出口からポンプ室外へ確実に流出する。
したがって、以上の流体圧縮機は、ポンプ室内に取り込んだ流体をロータの回転に基づき圧縮して吐出口からポンプ室外へ吐出する流体圧縮機において、前記ポンプ室内で水がその自重により集まる底部の最下部に前記吐出口が設けられ、前記底部の一部又は全部が前記吐出口に連なった案内面を形成し、前記案内面は、その案内面上に存在する水が、その自重によって前記吐出口へ移動できる下り勾配をなしているという構成も当然に含まれる。
また、上記流体圧縮機は、案内面は、ロータの回転軸方向及び回転軸方向と直交する方向のうち少なくとも何れか一方の方向において下り勾配をなすように形成されるように構成してもよい。したがって、このように構成した流体圧縮機では、案内面の下り勾配をなす方向において流体圧縮機が傾いた状態となった際に、ポンプ室内の底部を水が吐出口に向かって流れ、その水は吐出口を介してポンプ室外へ流出する。
上記流体圧縮機は、案内面は、吐出口を中心とした略漏斗状の面形状に形成されるように構成してもよい。したがって、このように構成した流体圧縮機では、略漏斗状の面形状に形成された案内面に従いポンプ室内の底部を水があらゆる方向から吐出口に向かって流れるため確実にポンプ室外へ流出する。
本発明によれば、ポンプ室に吸入した水やポンプ室内に結露となって発生した水をポンプ室の底部に残留させることなく、ポンプ室の底部に設けた吐出口から確実に流出させることができる。
以下、本発明を燃料電池システムにおいて使用される流体圧縮機の一種たる水素圧縮機に具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の水素圧縮機10は、モータ部Mとルーツ式のポンプ部Pとから構成されている。モータ部Mは、一端側(図1では左端側)が閉塞し、他端側(図1では右端側)が開口した有底略筒状をなすモータハウジング11と、モータハウジング11に対して開口を閉塞するように印籠結合された仕切壁12とを備えてなり、モータハウジング11の内面と仕切壁12の内面とによりモータ室13が囲み形成されている。一方、ポンプ部Pは、一端側(図1では左端側)が開口した有底略楕円筒状をなすポンプハウジング14と、ポンプハウジング14に対して開口を閉塞するようにボルト15により締付け結合された軸受ブロック16とを備えてなり、ポンプハウジング14の内面と軸受ブロック16の内面とによりポンプ室17が囲み形成されている。
また、ポンプ部Pにおいて、ポンプハウジング14の他端側(図1では右端側)には、ポンプハウジング14よりも小サイズの有底略楕円筒状をなすギアハウジング18が接合固定され、ポンプハウジング14の他端側外面とギアハウジング18の内面とによりギア室19が囲み形成されている。そして、前記仕切壁12の外面と前記軸受ブロック16の外面とがボルト等からなる図示しない締結手段を介して接合固定されることにより、前記モータ部Mとポンプ部Pとが一体構成となるように組み付け結合されている。なお、前記モータハウジング11と仕切壁12との接合面、前記ポンプハウジング14と軸受ブロック16との接合面、前記ポンプハウジング14とギアハウジング18との接合面、及び前記仕切壁12と軸受ブロック16との接合面には、それぞれ気密確保のためのOリング20が介在されている。
前記モータハウジング11の底部21にはモータハウジング11の軸心と同軸上で且つモータ室13内に臨む位置にベアリング22が設けられ、該ベアリング22に対して回転軸たる駆動軸23の一端(図1では左端)が回動可能に軸支されている。この駆動軸23の他端側は前記仕切壁12と軸受ブロック16及びポンプハウジング14の底部24を貫通して前記ギア室19内まで延設されている。そして、当該駆動軸23は、その他端部が前記ポンプハウジング14の底部24に設けられたベアリング25に回動可能に軸支されると共に、その中間部分が前記軸受ブロック16に設けられたベアリング26に回動可能に挿通支持されている。また、モータ室13内において、前記駆動軸23にはモータ回転子27が取付固定されると共に、モータ固定子28が前記モータ回転子27の外周側に位置するようにモータハウジング11に取付固定され、前記モータ回転子27とモータ固定子28とにより電動モータ29が構成されている。
一方、前記ポンプ部Pのポンプ室17内には、前記駆動軸23と平行をなす従動軸(回転軸)30がポンプハウジング14の底部24に設けられたベアリング31と軸受ブロック16に設けられたベアリング32とに両端部をそれぞれ回動可能に支持された状態で配設されている。そして、ポンプ室17内において、前記駆動軸23及び従動軸30には双葉状をなす駆動ロータ33、従動ロータ34がそれぞれ取付固定されている。また、従動軸30の他端側は、駆動軸23の他端側と同様に、ポンプハウジング14の底部24を貫通して、前記ギア室19内まで延設されている。そして、ギア室19内において、駆動軸23の他端部に固定された駆動ギア35と従動軸30の他端部に固定された従動ギア36とが噛合連結されている。なお、前記軸受ブロック16内及びポンプハウジング14の底部24内において前記駆動軸23と従動軸30との各摺動部位にはシールリング37が設けられている。
次に、ポンプ部Pにおけるポンプ室17の内部構造について説明する。
図2に示すように、ポンプ部Pにおけるポンプハウジング14の天井部には、燃料電池Vから排出された水素オフガスをポンプ室17内へ吸入するための吸入口38が形成されている。また、ポンプ室17の底部39中央には、各ロータ33,34の回転運動によりポンプ室17内で圧縮された水素オフガスをポンプ室17から吐出するための吐出口40が形成されている。前記各ロータ33,34は、駆動軸23と従動軸30とが有する位相差(90度)をもって互いに回動し、図2に示す回動軌跡Rを描くようにしてポンプ室17の内面と協働することにより、ポンプ室17内に吸入した水素オフガスを圧縮するようになっている。ポンプ室17の内面は、各ロータ33,34と微小な隙間が形成されるよう、各ロータ33,34の回動軌跡Rに沿って対向する協働面を形成している。協働面を長くすることが圧縮機効率の向上に繋がることから、ポンプ室17の天井部において、前記吸入口38の近傍は各ロータ33,34の回動軌跡Rに沿うように緩やかに盛り上がった形状に形成され協働面を成している。
その一方、ポンプ室17の底部39において、前記吐出口40の近傍は、図2及び図3に示すように、前記各ロータ33,34の回動軌跡Rからは離間し、吐出口40に向けて緩やかな下り勾配をなす略漏斗状の面形状に凹み形成されている。具体的には、図2における従動ロータ34のように各ロータ33,34がポンプ室17内で垂直姿勢をとった際にポンプ室17の底部39と近接する近接位置rから吐出口40の開口縁40aに向けて下り勾配をなす「すり鉢状」の案内面41が形成されている。この案内面41は、その下り勾配の方向が、ロータ33,34の回転軸(駆動軸23,従動軸30)方向及び当該回転軸方向と直交する方向を含む全方位方向(吐出口を中心とする放射方向)となるように形成されている。従って、かかる「すり鉢状」の案内面41の中心に位置する吐出口40の開口縁40aはポンプ室17の底部39の最下部に開口した構成になっている。
そこで次に、上記のように構成された本実施形態に係る水素圧縮機(流体圧縮機)10の作用に関し、特に、ポンプ室17内から水を吐出口40を介して流出させる場合の作用を中心にして以下説明する。
さて、前記電動モータ29の回転駆動に基づき駆動軸23が回転すると、駆動ギア35と従動ギア36との噛合連結を通じて従動軸30が所定の位相差をもって回転するため、ポンプ室17内では図2に矢印で示す各方向へ駆動ロータ33と従動ロータ34が同期回転する。すると、この両ロータ33,34の同期回転に伴い、燃料電池Vから排出された水素オフガスが吸入口38からポンプ室17内へ取り込まれ、ポンプ室17内では取り込んだ水素オフガスが各ロータ33,34の回転運動により圧縮される。そして、ポンプ室17内を各ロータ33,34の回転運動に基づき圧縮されながら底部39の方向へ送り込まれた水素オフガスは当該底部39の最下部に位置する吐出口40からポンプ室17外へ吐出される。
ところで、前述したように、ポンプ室17内に取り込まれる水素オフガス中には、燃料電池V内で生成された水を含んでいることがあり、ポンプ室17内へは前記水素オフガスと共に水を吸入してしまうことがある。また、水素オフガスは湿度が高いため、水素オフガス中の水分が露点の変化により凝縮して、ポンプ室17内で結露水となることがある。そのため、そのような水(結露水)がポンプ室17内に残留したままで水素圧縮機10が低温雰囲気下に放置されると、その残留水分が凍結してしまい始動に不具合を来すことになるが、本実施形態では、そのような不具合の発生が以下のとおり良好に回避される。
即ち、ポンプ室17内に吸入等された水は、その自重(又はロータの送り)によりポンプ室17の底部39に集まった後、その底部39において下り勾配をなして吐出口40に連なる案内面41に沿って吐出口40へと流れる。しかも、吐出口40はポンプ室17の底部39において最下部に位置しているため、底部39に集まった水は確実に案内面41により吐出口40の開口縁40aへと導かれる。そして、吐出口40の開口縁40aまで至った水は、その後、吐出口40を通ってポンプ室17外へと吐出される。従って、ポンプ室17内に残留水分となって残ることがない。
また、近時は、前記水素圧縮機10が、電気自動車の燃料電池システムにおける圧縮機として車載使用されることもある。そして、このような車載使用に供された場合は、坂道での停車時のように水素圧縮機10自体が傾いた状態とされることもあり得る。しかし、そのような場合でも、本実施形態の場合は、前記吐出口40を中心とした略漏斗状の面形状に形成された案内面41がポンプ室17の底部39に集まった水を、当該案内面41の下り勾配方向に沿って吐出口40へと導き、確実に吐出口40からポンプ室17外へ水を流出させ、ポンプ室17内に残留水分を発生させることがない。
このように、前記水素圧縮機10では、ポンプ室17内に取り込んだ水素オフガスをロータ33,34の回転に基づき圧縮して吐出口40からポンプ室17外へ吐出する構成とされ、前記ポンプ室17内で水がその自重により集まる底部39の最下部に前記吐出口40が設けられている。そして、前記底部39における吐出口40の近傍が前記吐出口40に連なった案内面41を形成し、前記案内面41は、その案内面41上に存在する水が、その自重によって前記吐出口40へ移動できる下り勾配をなしている。そのため、ポンプ室17内において水がその自重により底部39に集まった場合、その水は、底部39の最下部に設けられた吐出口40へ当該吐出口40に連なる案内面41の下り勾配方向に沿って導かれ、その吐出口40からポンプ室17外へ確実に流出する。したがって、ポンプ室17内に残留水分を発生させることがない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ポンプ室17内に吸入等した水については、ポンプ室17の底部39の最下部に形成された吐出口40に向かって下り勾配をなす案内面41に沿って導くことができる。そして、その吐出口40から圧縮された水素オフガスと共にポンプ室17外へ吐出することができる。従って、ポンプ室17内に残留水分が発生することを良好に回避でき、残留水分が凍結することにより水素圧縮機10が始動できなくなるという不具合の発生を防止できる。
(2)しかも、ポンプ室17の底部39において吐出口40に連なるように下り勾配をなす案内面41は、その下り勾配方向が吐出口40を中心とした全方位方向(放射方向)となる略漏斗状(=所謂すり鉢状)の面形状とされているため、たとえ水素圧縮機10が傾いた状態となっていても、あらゆる方向から吐出口40へ水を導くことができる。従って、例えば車載タイプの水素圧縮機や可搬タイプの水素圧縮機のように水素圧縮機10が傾いた状態におかれることがある場合でも、確実にポンプ室17内から水を吐出口40を通して吐出(流出)させることができる。
(3)また、吐出口40はポンプ室17の底部39の中央に形成されているため、略漏斗状の面形状をなす案内面41の形成もし易いという効果がある。
(4)さらに、そのような略漏斗状の面形状をなす案内面41は、各ロータ33,34がポンプ室17内で垂直姿勢をとった際にポンプ室17の底部39と近接する近接位置rから吐出口40の開口縁に向けて下り勾配をなすように形成されている。即ち、案内面41は、各ロータ33,34の回動軌跡Rに沿ったポンプ室17の円弧状内面の最下端位置である前記近接位置rから斜め下方へ滑らかに連なるように形成されている。従って、ポンプ室17内の残留水分を吐出口40へ円滑に導くことができる。また、各ロータ33,34がポンプ室17内で垂直姿勢となるよりも早いタイミング(具体的には吸入口38の開口縁を通過した時点)から各ロータ33,34とポンプ室17の内面とが協働面を形成して水素オフガスを閉じ込み可能となっているので、圧縮効率が低減されることもない。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更しても良い。
すなわち、ポンプ室17内に取り込んだ水素オフガス(流体)を平行な二つの回転軸(駆動軸23,従動軸30)にそれぞれ固定されたロータ33,34の回転に基づき圧縮して吐出口40からポンプ室17外へ吐出する水素圧縮機(流体圧縮機)10において、水素圧縮機(流体圧縮機)10自体が水平な状態である場合にポンプ室17内において水がその自重により集まる底部39に、二つの回転軸(駆動軸23,従動軸30)の軸芯を含む平面が水平面と平行である場合に又は水平面に対して所定角度傾いている場合にポンプ室17内の底部39において最も下側に位置するように、吐出口40が設けられ、底部39の一部又は全部が吐出口40に連なった案内面41を形成し、案内面41は、吐出口40がポンプ室17内の底部39において最も下側に位置する場合に、その案内面41上に存在する水が、その自重によって吐出口40へ移動できる下り勾配をなしている水素圧縮機(流体圧縮機)10のように構成することができ、例えば、以下のような変形例も当然に構成できる。
○ 前記実施形態において、ポンプ室17の底部39で吐出口40に向かって下り勾配をなす案内面41は、その下り勾配方向が、各ロータ33,34の回転軸(駆動軸23,従動軸30)方向においてのみ下り勾配となるように形成しても良い。この場合は、水素圧縮機10が車載用として自動車の前後方向に回転軸(駆動軸23等)方向を合わせるように取り付けされれば、坂道走行時又は坂道停車(駐車)時においてポンプ室17内から水を吐出口40を介して良好に流出させることができる。
○ 前記実施形態において、ポンプ室17の底部39で吐出口40に向かって下り勾配をなす案内面41は、その下り勾配方向が、各ロータ33,34の回転軸(駆動軸23,従動軸30)方向と直交する方向においてのみ下り勾配となるように形成しても良い。この場合も、水素圧縮機10が車載用として自動車の前後方向に回転軸(駆動軸23等)方向を合わせるように取り付けされれば、自動車が走行途中に横揺れした際にポンプ室17内から水を吐出口40を介して良好に流出させることができる。
○ 前記実施形態において、案内面41は吐出口40を中心とした略漏斗状の面形状にするのではなく、その下り勾配方向が、各ロータ33,34の回転軸(駆動軸23等)方向及び当該回転軸方向と直交する方向(つまり二方向のみ)において下り勾配となるように形成しても良い。
○ 前記実施形態において、案内面41は、ポンプ室17の底部39に吐出口40へと連なる溝を形成し、その溝の内底面が吐出口40に向けて下り勾配をなすようにした構成であってもよい。この場合、溝の底面が案内面として構成されることとなる。なお、この溝を吐出口40から放射状に複数設ける構成としても良い。
○ 前記実施形態では、燃料電池システムにおいて水素オフガスを強制的に循環させる水素圧縮機10に具体化したが、水素圧縮機10に限定されることなく、例えば空気圧縮機に具体化してもよく、さらには燃料電池システムに使用される流体圧縮機以外の流体圧縮機に具体化してもよい。
次に、上記実施形態および別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(イ)前記案内面は、前記吐出口に向けて下り勾配をなす内底面を有して当該吐出口に連なるように形成された溝である請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の流体圧縮機。
(ロ)前記案内面は、前記底部において前記ロータの回動軌跡を外れた位置から前記吐出口に向けて下り勾配をなすように形成されている請求項1〜請求項5又は前記技術的思想(イ)のうち何れか一項に記載の流体圧縮機。この構成によれば、圧縮効率が低減されることがない。
本実施形態に係る水素圧縮機の概略平断面図。 図1におけるA−A線矢視断面図。 図2におけるB−B線矢視一部破断面図。 従来の流体圧縮機のポンプ室部分の縦断面図。
符号の説明
10…水素圧縮機(流体圧縮機)、17…ポンプ室、23…駆動軸(回転軸)、30…従動軸(回転軸)、33…駆動ロータ、34…従動ロータ、39…底部、40…吐出口、41…案内面。

Claims (5)

  1. ポンプ室内に取り込んだ流体をロータの回転に基づき圧縮して吐出口からポンプ室外へ吐出する流体圧縮機において、
    前記ポンプ室の底部の最下部に前記吐出口を設け、前記底部には下り勾配をなして前記吐出口に連なる案内面を形成した流体圧縮機。
  2. 前記案内面は、前記ロータの回転軸方向及び当該回転軸方向と直交する方向のうち少なくとも何れか一方の方向において下り勾配をなすように形成されている請求項1に記載の流体圧縮機。
  3. ポンプ室内に取り込んだ流体を平行な二つの回転軸にそれぞれ固定されたロータの回転に基づき圧縮して吐出口からポンプ室外へ吐出する流体圧縮機において、
    通常の配置状態において前記ポンプ室内における重力方向下側に設けられた底部において、前記二つの回転軸の軸芯を含む平面が、水平面と概略同一の平面である際に、若しくは水平面に対して所定の角度傾いている際に、前記ポンプ室内において最も下側に位置するように前記吐出口が設けられ、
    前記底部の一部又は全部は、前記吐出口が前記ポンプ室内において最も下側に位置している際に、その面上に存在する水が、その自重によって前記吐出口へ移動できる下り勾配をなす、前記吐出口に連なった案内面を形成することを特徴とする流体圧縮機。
  4. ポンプ室内に取り込んだ流体をロータの回転に基づき圧縮して吐出口からポンプ室外へ吐出する流体圧縮機において、
    前記ポンプ室における下側に設けられた底部に前記吐出口が設けられ、
    前記吐出口に連なる底部の一部又は全部は、その面上に存在する水が、その自重によって前記吐出口へ移動できる下り勾配をもって前記吐出口に連なった案内面を形成することを特徴とする流体圧縮機。
  5. 前記案内面は、前記吐出口を中心とした略漏斗状の面形状に形成されている請求項1〜4のうち何れか一項に記載の流体圧縮機。
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