JP2006169907A - ケースハンドルのハンドル機構 - Google Patents
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Abstract
防火扉の取手として使用するケースハンドルが使い難い。
ケースハンドルは火災時の避難に重要な取手であり、パニック状態で暗闇や強い風圧の中で操作されるものである。そのケースハンドルを操作し易くして、安全に確実に避難できるようにする事が課題である。
【解決手段】
開口寸法を広げてハンドルを持つ為の指が入り易くするとともにハンドルの裏側に指を引っ掛けてハンドルを引き出すようにした。
ハンドルを回したり引いたりする為に、ハンドルに指当てを設けてハンドルを強い力で操作できるようにするとともに、強く操作しても指が痛くならないようにして使い易いケースハンドルのハンドル機構を実現した。
【選択図】図4
Description
防火扉には常時開扉型と常時閉扉型がある。
常時開扉型は扉を全開にして戸袋に収納し、壁面からの扉の出張りを無くしたものが一般的である。
図10が常時開扉型防火扉を示す。
常時開扉型扉では火災時に煙感知器連動や集中制御によって自閉させるのが普通である。ケースハンドルはこのような防火扉に使われる。
その為に多くの防火扉は 消防法等でラッチボルトのような閉扉保持金具の使用が義務付けられている。
その防火扉を開ける為にはラッチボルトを引込めなければならない。
常時閉扉型の扉では握り玉やレバーハンドルを使う事ができるが、常時開扉型扉では全開した時に取手が戸袋の壁に当って扉を全開できない。
扉を全開した時に通路側に突き出た握り玉やレバーハンドルが邪魔になる。
そこで扉面からの突き出し寸法の小さいケースハンドルを使う事になる。
ケースハンドルの全体形状は、図示するように円形のものが一般的である。
ハンドルは常時自重で垂れ下がり、折り畳んだ状態となる。
使用にあたり開口寸法部分から指を入れてハンドルを指で引き起こし、ハンドルを回す事でラッチボルトを引込める。
もともと、ケースハンドルはそれほど普及しておらず、工夫の跡が見られるものは少ない。
そのような緊急時において、ケースハンドルの操作し難い点が問題である。
従来型ケースハンドルはなぜ操作し難いのか、図11で説明する。操作のし難さは図12でも同じである。
ケースハンドルのハンドル(56)を引き起こす為に、指を開口寸法(61)から入れようとすると開口寸法が小さい為に指を入れ難い。
指を入れても指がハンドルケースの底(52)に当たり、ハンドル(56)に指(57)を引っ掛けることができない。ハンドルは指先の面で押し付けて引き出す事となる。
よってハンドルを引き出し難いのが現状である。
その状態でハンドルを回し、引く時に指が揃わず、指に力が入らない。
指は3本以上が十分に入り、十分に力を掛けて引く事ができないと、扉を開ける為の引く力が弱くなり、扉を開けられない。
しかし、開口寸法が小さい為に指が入り難く、指を入れてもハンドルの内側円周に指が掛かる為に指に力が入らない。
無理に力を掛けると指が痛くなる。
よって力を掛けて回したり引いたりし難いのが現状である。
ケースハンドルは扉を全開した時に扉と戸袋の隙間(47)以内の寸法に納まらなければならない。その寸法は13ミリメートル前後である。
扉の通路側のケースハンドル(46a)の、扉面からの出張りも同程度にしたい。
通路側は常に重量物を積んだ台車等が通り、正面方向以外の側方の、360度どの角度から重量物をぶつけても破損しないようにしたい。
この破損せず、ぶつかった相手にも被害の無いようにする事が難しい。
ハンドルは常に折り畳まれていないと、扉を全開した時にハンドルが壁にぶつかって壁とハンドルを傷め、前を通った台車等に当って台車や台車に摘んだ荷物を傷める。ケースハンドルも傷む。
ハンドルは自重によって常に下方に折り畳まれており、壁や通路を通る台車にぶつかる事はない。
ハンドルに指を引掻ける為には指をハンドルの裏側に当てなければならない。その為にはハンドルケースの底(3)の深さを深くする必要がある。
防火扉の、扉の厚さは薄くても40ミリメートル以上である。
ラッチボルトを格納する錠ケースの厚さは18ミリメートル程度である。
40ミリメートルが18ミリメートル引くと22ミリメートルである。その半分の9ミリメートル程を、ハンドルケースを扉内に埋め込んで取り付ける事ができる。
ハンドルケースの扉面からの出張りは13ミリメートル程度とする。
ハンドルケースの深さは9+13ミリメートルで22ミリメートルとする事ができる。
従来にはこんなに深さの有るケースハンドルは見られない。
ハンドルケースが扉(14)面に載る部分をハンドル台座(2)として、ハンドル(8)がハンドル台座に載るようにする。
そうする事でハンドルとハンドルケース底の間に隙間(17)ができる。
隙間を設ける事で指を隙間に差し込み、ハンドルの裏側(16)に指を引掛けてハンドル(8)を引き起こす事ができる。
これが請求項1記載のハンドル機構である。
従来のケースハンドルのハンドルは、半円形のハンドルの内側に指を入れて操作する。その操作する時の指の形を見ると逆円形である。
その結果中指に力が入らず、人差し指と薬指だけに力が掛かる。
また、円形のハンドル形状の為に指が中央に寄せられ、中指が挟まれる。
その為にハンドルを操作する指が痛くなり、操作し難い。
仕組みは、指でハンドルを引く時に圧力の掛かるハンドルの部分に指当て(9)を設け、指当ての指で圧力の掛かる側を直線状や逆円形状とする事で、全部の指の力が平均にハンドルに掛かるとともに、指が中央に集まらなくしたものである。
図4、6に基づいて軸バー構造を説明する。
軸バー(4)はラッチバー(11)を回す時の軸になるものであり、軸バーの回転軸(13)はラッチバーの回転軸(13)である。
従来の軸バーの中心位置はこの回転軸軸芯であった。
開口寸法(18)を広げる事で、ハンドル(8)を引き起こす時に指を開口から差し込み易くなり、ハンドルを引き起こし易くなる。
図8、9に基づいて請求項4記載の軸バー構造を説明する。
軸バー(31)を薄い板状にする事で、軸バーの出張りを小さくして指が軸バーに触れる事を無くしたものである。
ハンドル(35)は軸バーの両側に設けたハンドル受け(32)に連結ピン(33)で連結する。
軸バーの出張りが無い事で図9に示したように指がより自由となり、ハンドルの引き起こしがし易くなる。
防火扉は火災時に建物から脱出する為の重要な非常用扉でもある。
その扉を開けられなければ脱出する事ができない。
火災時には暗闇の中でケースハンドルを操作する事となる。
火災時には火災による強い風圧に抗してケースハンドルを操作し、扉を開け閉めしなければならない。
まず、ハンドルを引き起こす為にハンドルに手を入れ難い。
ハンドルを引き起こす為にハンドルに指が掛からない。
ハンドルを回す指に力が入らない。
ハンドルを強い力で引く時に指が痛くなり、力が入らない。
本発明はそれらの諸問題を解決するものである。
場合によっては逆方向に避難する場合も考えられる。
防火扉にも避難方向に関係の無い防火扉もある。
火災時にはどのような状況下でも確実に避難できなければならない。
本発明のケースハンドルはその為の諸問題を解決し、使い易く、安全性を高めたケースハンドルである。
その為に使用方法や使用場所は従来通りである。
従来と違うものとして扉の加工がある。
本発明のケースハンドルでは、ケース底(3)が扉(14)内に埋め込まれる為に、扉の開口穴をケース底が入るだけの大きさに大きく開ける必要がある。
軸バーの軸座(5)や軸バー(31)と、ラッチバー(11)の軸との連結はハンドルを強く引いても耐えられる強度が必要である。その強度の確保の為には溶接するか、ネジで止める場合は5ミリネ3本以上程度の強度を確保する事が好ましい。
2 ハンドル台座
3 底
4 軸バー
5 軸バーの軸座
6 ハンドル受け
7 連結ピン
8 ハンドル
9 指当て
10 指
11 ラッチバー
12 取り付けバー
13 回転軸
14 扉
15 錠ケース
16 裏側
17 隙間
18 開口寸法
19 軸バー位置
20 扉面からの出張り
21 ピン受け穴
31 軸バー
32 ハンドル受
33 連結ピン穴
34 ハンドルケース
35 ハンドル
36 回転軸
37 指
38 底
41 壁
42 扉
43 戸袋
44 フロアヒンジ軸
45 扉の閉じた位置
46 ケースハンドル
47 扉と戸袋の隙間
48 扉面からの出張り
51 ハンドルケース
52 底
53 軸バー
54 ハンドル受け
55 連結ピン
56 ハンドル
57 指
58 扉
59 回転軸
60 軸バーの角
61 開口寸法
Claims (4)
- ハンドル(8)を折り畳んだ状態でハンドルとハンドルケース(1)の底(3)との間に隙間(17)を設け、ハンドルを引き起こす時に指(10)を隙間(17)に入れて、ハンドルの裏側(16)に指を掛けてハンドルを引き起こす事ができるケースハンドルのハンドル機構。
- ハンドルを引っ張る、又は回す時にハンドル(8)に掛けた指(10)の圧力を均等に受け止める為に、ハンドル(8)の内側円周側に指当て(9)を設けた請求項1記載のハンドル機構のハンドル形状。
- ハンドル(8)を連結ピン(7)で両側のハンドル受け(6)に連結し、ハンドルを回して錠のラッチボルトを引込めるラッチバー(11)を組み付ける軸バー(4)において、軸バーの回転軸(13)はハンドルケース(1)の円周中心の位置から変えず、軸バー位置(19)のみを折り畳んだハンドル(8)と反対側に移動させる事で指の入る開口寸法(18)を広げ、操作をし易くした請求項1記載のハンドル機構の軸バー構造。
- 軸バー(31)の形を板状として、軸バーの両側にハンドル(35)を連結ピン(33)で連結する為のハンドル受け(32)を設けた軸バーにおいて、軸バーのハンドルケース底(38)からの出張りを小さくする事で、ハンドルを操作する時に指(37)の背中が当る事を無くした請求項1記載のハンドル機構の軸バー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004367309A JP2006169907A (ja) | 2004-12-20 | 2004-12-20 | ケースハンドルのハンドル機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2006169907A (ja) |
Cited By (4)
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KR100832354B1 (ko) | 2007-04-16 | 2008-05-26 | 주식회사 봉영 | 키 뭉치가 내설된 컵 핸들 개폐장치 |
KR100872750B1 (ko) | 2007-09-14 | 2008-12-08 | 오금배 | 회전식 도어 개폐 장치 |
KR100932547B1 (ko) | 2007-11-27 | 2009-12-17 | 김재식 | 도어록 장치 |
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