JP2006168810A - 梱包材 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の部品により構成される製品を各部品毎に梱包するための複数の部品梱包材からなる梱包材において、梱包材の回収時には、各部品梱包材を、製品毎に1つの箱に収納することでコンパクトに回収できると共に、容易に再利用できるようにすることを目的とする。
【解決手段】ミラーキャビネット10の部品梱包材の内、外板部は互いに嵌合可能な箱状の外箱部1及び内箱部5より形成されており、ミラーキャビネット10及び洗面台22の部品梱包材の内、この外箱部1と内箱部5を構成する箱形成部材を除く梱包部材は、外箱部1と内箱部5が嵌合されて内部に形成される空間に収納可能に構成されている。そして、外箱部1及び内箱部5は各々チリトリ形状の一対の箱形成部材を重合させることにより構成されており、重合する位置を変えることで箱の幅を変化させることが可能である。
【選択図】 図6

Description

本発明は、製品を各部品毎に梱包するための複数の部品梱包材により構成され、再利用可能な梱包材に関する。
従来より、製品の梱包方法として、複数の緩衝材で製品を保護し、梱包箱により製品と緩衝材全体を覆う方法が知られている。しかしながら、従来の梱包箱は、箱の大きさ、形状等の理由から開梱後に箱形状のまま回収することは難しく、開梱される度に廃材が発生してしまうという問題があった。
一方、上記問題を回避する方法として、互いに重ね合わせ可能な大きさに形成された2つの箱状の梱包部材を、製品を挟んで対向配置し、締結部材にて締結して梱包する方法が提案されている。これにより、梱包部材が極力削減、縮小されると共に、回収時には梱包部材を重ね合わせて、蓋付の回収箱として使用済みの不必要品などの回収に用いることができる(例えば特許文献1等参照)。
特開2001−341790号公報
しかしながら、2つの箱状の梱包部材を製品を挟んで対向配置し、締結部材にて締結する方法を用いたとしても、製品の大きさにより、梱包部材が回収、運搬し難い大きさとなることが考えられる。また、製品が、例えば四角錐の上端を、底面と平行な面にて切り落としたような台形形状であるときは、各梱包部材の外寸が大きく異なることが考えられ、この場合は重ね合わせても蓋付きの箱として機能せず、回収箱として使用できない。更に、製品が複数の部品から構成されている場合は、各部品毎に形状の異なる複数の回収箱を回収する必要があり、作業性が悪いという問題が生じる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、複数の部品により構成される製品を各部品毎に梱包するための複数の部品梱包材からなる梱包材において、梱包材の回収時には、各部品梱包材を、製品毎に1つの箱に収納することでコンパクトに回収できると共に、容易に再利用できるようにすることを目的とする。
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、複数の部品からなる製品を、複数の部品梱包材により各部品毎に梱包するための梱包材であって、前記各部品梱包材は、前記部品を挟んで互いに対向配置され、該部品を外部からの衝撃から保護する一対の外板部と、該外板部と前記部品の間、又は該部品の該外板部に覆われていない部分に配置され、該部品を外部からの衝撃から保護する緩衝材と、より構成され、前記複数の梱包部材を構成する前記一対の外板部の内の1組は、各々1つの開口面を備える箱状で、互いに開口面を対向させて嵌合可能な外箱部及び内箱部より形成され、該外箱部及び内箱部は、各々矩形の底部と、該底部の周囲3辺に立設された一対の対向する第1側壁部と、該第1側壁部に隣接する第2側壁部とからなるチリトリ形状で、該第2側壁部を互いに対向させて重合可能な一対の箱形成部材により形成され、前記各部品梱包材を構成する各部材である梱包部材は、前記箱形成部材を除き、前記外箱部と前記内箱部とを嵌合させた際に内部に形成される空間に収納可能であること、を特徴としている。
このような梱包材によれば、複数の部品梱包材を構成する一対の外板部の内の1組が互いに嵌合可能な外箱部及び内箱部より構成されていると共に、この外箱部及び内箱部を構成する箱形成部材を除く梱包部材は、外箱部と内箱部を嵌合させたときに内部に形成される空間に収納可能である。
このため、梱包材の回収時には箱形成部材を除く梱包部材を、外箱部と内箱部を嵌合させたときに内部に形成される空間に収納することで、梱包材を1つの箱に収納して回収でき、その回収作業を容易にすることができる。また、再利用する際は、再度仕分けすることなくそのまま使用できるため都合がよい。
更に、外箱部、内箱部は、該外箱部及び内箱部は、各々矩形の底部と、該底部の周囲3辺に立設された一対の対向する第1側壁部と、第1側壁部に隣接する第2側壁部とからなるチリトリ形状の一対の箱形成部材を、第2側壁部を互いに対向させて重合させることにより構成されているため、重合させる位置を変化させることにより、梱包材の回収時の外箱部及び内箱部の外形を、梱包時の外箱部及び内箱部の外形よりも小さくすることができ、よりコンパクトに回収することができる。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の梱包材において、各箱形成部材は、対をなす他の箱形成部材と重合させたときに他の箱形成部材の側壁部と重なる一対の第1側壁部が互いに平行な面となるように形成され、この対をなす箱形成部材同士を重合させた際には、各箱形成部材同士を第1側壁部に沿って互いにスライド可能であることを特徴とする。
このような梱包材によれば、各箱形成部材は、対をなす他の箱形成部材と重合させたとき、他の箱形成部材の第1側壁部と重なる一対の第1側壁部が互いに平行な面となるように形成されており、第1側壁部に沿って互いにスライドさせることができるため、製品の形状に合わせて箱形成部材の重合する位置を変化させて外箱部及び内箱部の開口面の幅を自由に調節することができる。
このため、幅、又は高さの異なる形状の製品にも1つの梱包材を適用することができる。また梱包材の回収時にも、梱包材の形状に合わせて外箱部及び内箱部の開口面の幅を自由に調節することができるため、無駄な空間を残さず梱包部材を収納でき、よりコンパクトに回収することができる。
ここで、箱形成部材の第1側壁部には、請求項3に記載のように、底部と第1側壁部と第2側壁部との交わる角部から開口端に向けて略45度で斜めに折線が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、第2側壁部を第1側壁部に形成された折線で箱の内側に折り曲げることにより、第1側壁部を箱の外側に傾けることが可能となるため、箱の開口面を一時的に広げることができる。このため製品を収納しやすくなり、作業性を向上することができる。
一方、本発明の梱包材は、請求項4に記載のように、外箱部を形成する一対の箱形成部材の少なくとも1つには、側壁部に、バンドを挿通可能な挿通穴が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、側壁部に形成された挿通穴にバンドを挿通することが可能となり、挿通穴にバンドを挿通して外箱部、内箱部を結束することができる。また外箱部、内箱部を結束したバンドを運搬に使用することもできるので都合がよい。
また、緩衝材は、請求項5に記載のように、1枚のシート材よりなり、このシート材には梱包時の形状に組立てるための折線とは別に、緩衝材を折り曲げ可能な折線が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、緩衝材を折線で折り曲げることができるため、緩衝材が内箱部の開口面よりも大きい場合であっても、梱包材の回収時には緩衝材を折線に沿って折り曲げることにより破損することなく収納することができる。
更に、梱包部材には、請求項6に記載のように、各部品の梱包手順及び梱包材の回収手順が表示されていることが好ましい。
このようにすれば、梱包手順、回収手順が明確となり、作業性を向上できる。
そして、このような梱包部材の材質は、組立可能であれば何を用いても良く、例えば厚紙、段ボール等の紙材料であっても良いが、請求項7に記載のように、梱包部材の材質は、プラスチック製段ボールであることが好ましい。
このようにプラスチック製の段ボールを使用すれば、より強度が高くなり、壊れにくくなるため、再利用に適した梱包材とすることができる。また印刷を施すことなく梱包部材の色を変えることができるため、識別が容易となり作業性を向上できる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
本実施形態の梱包材はミラーキャビネット10と洗面台22からなるミラーキャビネット付洗面化粧台を梱包するための梱包材であり、ミラーキャビネット10の部品梱包材と洗面台22の部品梱包材により構成されている。
まず、ミラーキャビネット10の部品梱包材について以下に説明する。
図1(a)は、ミラーキャビネット10の梱包途中を示す概略図、図1(b)はミラーキャビネット10を梱包する各梱包部材を示す分解図である。
本実施形態において、ミラーキャビネット10の部品梱包材は、図1(a)に示すように、ミラーキャビネット10を包装してミラーキャビネット10を保護する樹脂製の緩衝材と、この緩衝材にて包装されたミラーキャビネット10を挟んで互いに対向配置されてミラーキャビネット10を保護する外板部とから構成されている(但し図中、ミラーキャビネット10は緩衝材に包装された状態を表す)。そして、外板部は各々1つの開口面を備える箱状で、互いに開口面を対向させて嵌合可能な外箱部1及び内箱部5より形成されている。
また、図1(b)に示すように、外箱部1及び内箱部5は夫々互いに対向させて重合可能な一対の箱形成部材により構成されており、本実施形態において、外箱部1は天キャップ右2及び天キャップ左4の一対の箱形成部材からなり、内箱部5は底トレイ右6及び底トレイ左8の一対の箱形成部材からなる。
次に、ミラーキャビネット10の部品梱包材を構成する各梱包部材について以下に説明する。
図2(a)は、天キャップ右2の展開図、図2(b)は天キャップ左4の展開図である。
外箱部1を形成する天キャップ右2、天キャップ左4は、各々色付き(例えば青色)のプラスチック製段ボールからなる1枚のシート材により構成されている。そして、この天キャップ右2を構成するシート材34は、図2(a)に示すように、矩形の底部40と、底部40の周囲4辺の内、一対の対向する辺に連設された2つの第1側壁部42と、他の2辺の内の1辺に連設された第2側壁部44と、を備えている。また、第1側壁部42の第2側壁部44側の端縁には、第1側壁部42と第2側壁部44を接続するための接続用フラップ42aが設けられている。
また、各第1側壁部42には、底部40と第1側壁部42と第2側壁部44の交わる角部から、底部40と反対側の端縁に向けて略45度の方向に折線46が形成されているとともに、中央付近に、結束、運搬用のバンドを挿通すために使用する2つの挿通穴48が底部40側の端縁に平行に設けられている。
一方、天キャップ左を構成するシート材36は、図2(b)に示すように、シート材34と同じ形状で、挿通穴48が無いタイプであり、組立時にシート材34よりなる天キャップ右2に重合可能な大きさに形成されている。
また、内箱部5を形成する底トレイ右6、底トレイ左8は、各々、図2(b)に示すシート材36と同じ形状で、組立時に各々重合可能な大きさに形成され、外箱部1を構成するシート材34、シート材36と異なる色(例えばグレー)の色付きのプラスチック製段ボールからなる1枚のシート材により構成されている。
そして、天キャップ右2、天キャップ左4、底トレイ右6、底トレイ左8を構成するこれらのシート材は、予め定められた折線に沿って折り曲げることにより組み立てられ、第1側壁部42と第2側壁部44を接続するための接続用フラップ42aは、各々第2側壁部44の内側を向く面と溶着され、固定される。
また、図1(b)に示すように、外箱部1、内箱部5を形成する各箱形成部材(天キャップ右2、天キャップ左4、底トレイ右6、底トレイ左8)には、ミラーキャビネット10の梱包時に内側となる面に梱包材の回収時の組立手順を示す識別表示ラベル32が各々貼付されている。
次に、ミラーキャビネット10の梱包手順について以下に説明する。
図1(b)に示すように、まず、底トレイ右6の第2側壁部44に底トレイ左8の第2側壁部44を対向させ、ミラーキャビネット10の幅に合わせて重合させることにより内箱部5を形成する。次に、図1(a)に示すように、緩衝材にて包装されたミラーキャビネット10をこの内箱部5に収納し、天キャップ左4、天キャップ右2の順に重ね合わせて形成した外箱部1を内箱部5に嵌合させることによりミラーキャビネット10の上面を覆う。そして、外箱部1と内箱部5の周囲をPPバンド等の締結部材で締結する(但し図中、締結部材は省略してある)。
次に、洗面台22の部品梱包材について説明する。
図3(a)は、洗面台22の梱包状態を示す概略図、図3(b)は洗面台22を梱包する各梱包部材を示す分解図である。
本実施形態において、洗面台22の部品梱包材は、図3(b)に示すように、洗面台22の洗面器部22a又は洗面台下部22bの角部に配置され角部を保護する緩衝材と、洗面台22を緩衝材と共に上下から挟んで互いに対向配置され、洗面台22を保護する外板部とから構成されている。
そして、外板部は、各々1つの開口面を備える箱状の上ケース12、下ケース14からなり、洗面台22において、洗面器部22aの上面は洗面台下部22bの底面よりも広いため、下ケース14は上ケース12に収納可能な形状に形成されている。また、上ケース12は、ミラーキャビネット10の各箱形成部材の構成する外箱部1、内箱部5を嵌合させた際に内部に形成される空間に収納可能に形成されている。また、緩衝材は、下ケース14に収納可能に形成された、角当て16、洗面器用クッション右18、洗面器用クッション左20からなる。
次に、洗面台22の部品梱包材を構成する各梱包部材について説明する。
図4は上ケース12の展開図、図5は洗面器用クッション右18の展開図である。
上ケース12は、色付きのプラスチック製段ボールからなる1枚のシート材38により構成されている。このシート材38は、図4に示すように、矩形の底部50と、底部50周囲4辺の内、一対の対向する辺に連設された2つの第1側壁部52と、他の一対の対向する辺に連設された2つの第2側壁部54と、を備えている。また、第1側壁部52の第2側壁部54側の端縁には、第1側壁部52と第2側壁部54を接続するための接続用フラップ52aが設けられている。
また、各第1側壁部52には、底部50と第1側壁部52と第2側壁部54の交わる角部から、底部50と反対側の端縁に向けて略45度の方向に折線56が形成されているとともに、中央付近には、運搬用の指掛け穴58が設けられている。
下ケース14は、洗面台下部22bに嵌合可能な大きさで、上ケース12を形成するシート材36と形状を同じくする、色付きのプラスチック製段ボールからなる1枚のシート材により構成される。但し、下ケース14には、折線56は設けられていない。
そして、上ケース12、下ケース14を構成するこれらのシート材は、予め定められた折線に沿って折り曲げることにより組み立てられ、第1側壁部52と第2側壁部54を接続するための接続用フラップ52aは、各々第2側壁部54の内側を向く面と溶着され、固定される。更に、下ケース14については底部50の第1側壁部52側に、衝撃を吸収するためのクッション14aが貼付される。
また、図3(b)に示すように、上ケース12及び下ケース14には、箱の内側となる面に梱包材の回収時の組立手順を示す識別表示ラベル32が各々貼付される。
一方、洗面器用クッション右18は、段ボールからなる1枚のシート材62を予め定められた折線に沿って折り曲げることにより組み立てられ、図3(b)に示すように、洗面器部22aの右側手前を保護するクッション右前部18aと、右後方を保護するクッション右後部18bと、クッション右前部18aとクッション右後部18bを接続するクッション接続部18cと、から構成されている。
このシート材62は、図5に示すように、クッション右前部18aを構成する前保護部60aと、クッション右後部18bを構成する後保護部60bと、クッション接続部18cを構成する接続部60cと、からなる3つの部分から構成されており、接続部60cには梱包材の回収時に折り曲げるための折線64が長手方向と垂直に形成されている。
また、洗面器用クッション左20は、洗面器用クッション右18の対称形であり、洗面器用クッション右18と同様に、段ボールからなる1枚のシート材により形成されており、図3(b)に示すように、接続部に梱包材の回収時に折り曲げるための折線66が設けられている。
そして、角当て16は、色付きのプラスチック製段ボールからなり、図3(b)に示すように1枚の長方形のシートを折線に沿って折り曲げて使用され、更に長手方向の中央部には、梱包材の回収時に折り曲げるための折線68が設けられている。
次に、洗面台22の梱包手順について説明する。
まず、下ケース14に洗面台22を載せ、次に角当て16を洗面台下部22bの角部に配置する。次に洗面器用クッション右18及び洗面器用クッション左20を洗面器部22aの左右の側壁を保護するように配置し、上ケース12をこれらの洗面器用クッションを覆うように被せる。そして、PPバンド等の締結部材でこの上ケース12及び下ケース14を締結する(但し図中、締結部材は省略してある)。
次に、梱包材の回収時の収納方法を図6を用いて説明する。
梱包材を回収する際は、まず、図6(c)に示すように、識別表示ラベル32に示された順序に従って、底トレイ右6に底トレイ左8を重ね合わせて内箱部5を形成する。そして、この内箱部5の内部に洗面台22の部品梱包材の内、外板部として使用した上ケース12を収納すると共に、この上ケース12を隙間なく収納するように底トレイ右6と底トレイ左8の重ね合わせ位置を調節する。尚、上ケース12はミラーキャビネット10より小さいため、回収時の内箱部5は、ミラーキャビネット10梱包時の内箱部5よりも小さくなる。
次に、上ケース12の内部に、同じく洗面台22の部品梱包材の内、外板部として使用した下ケース14を収納し、この下ケース14の内部に梱包時に洗面台22の部品梱包材の内の緩衝材として用いた、角当て16、洗面器用クッション右18、洗面器用クッション左20を収納する。このとき、角当て16は折線68で折り曲げ、洗面器用クッション右18、洗面器用クッション左20は夫々折線64、折線66にて折り曲げて収納する。
そして、同様に識別表示ラベル32に示された順序に従って天キャップ左4、天キャップ右2の順に重ね合わせて形成した外箱部1を内箱部5に嵌合させ、図6(a)、図6(b)に示すように、バンド30を天キャップ右2に設けられた挿通穴48に挿通し、内箱部5を囲うように締結して外箱部1と内箱部5を結束する。
上記に詳述したように、本実施形態の梱包材において、ミラーキャビネット10の部品梱包材の内、外板部は互いに嵌合可能な外箱部1及び内箱部5より形成されていると共に、ミラーキャビネット10及び洗面台22の部品梱包材の内、この外箱部1と内箱部5を構成する天キャップ右2、天キャップ左4、底トレイ右6、底トレイ左8を除く梱包部材は、外箱部1と内箱部5が嵌合されて内部に形成される空間に収納可能である。
更に、外箱部1は天キャップ右2と天キャップ左4とを互いに対向させて重合させることにより構成され、内箱部5は底トレイ右6と底トレイ左8とを互いに対向させて重合させることで構成されている。
このため、本実施形態の梱包材は、洗面台22の梱包部材である、上ケース12、下ケース14、角当て16、洗面器用クッション右18、洗面器用クッション左20を、ミラーキャビネット10の梱包部材である天キャップ右2及び天キャップ左4からなる外箱部1と、底トレイ右6及び底トレイ左8からなる内箱部5を嵌合させたときに内部に形成される空間に収納することで、ミラーキャビネット付洗面化粧台の梱包材を1つの箱に収納して回収でき、その回収作業を容易にできる。また、再利用する際は、再度仕分けすることなくそのまま使用できるため都合がよい。
また、ミラーキャビネット10の梱包時は、ミラーキャビネット10の形状に合わせて天キャップ右2と天キャップ左4、底トレイ右6と底トレイ左8を夫々互いに重合させて外箱部1及び内箱部5を形成し、梱包材の回収時にはミラーキャビネット10より小さい上ケース12の形状に合うように重合する位置を変化させて外箱部1と内箱部5を形成するので、外箱部1及び内箱部5はミラーキャビネット10の梱包時よりもコンパクトになり、より容易に梱包材を回収することができる。
更に、天キャップ右2と天キャップ左4、底トレイ右6と底トレイ左8を夫々重合させたとき、重合された一対の第1側壁部42は互いに平行な面であり、互いにスライド可能に構成されている。
このため、ミラーキャビネット10の梱包時の外箱部1及び内箱部5の開口面の幅、又は梱包材の回収時の外箱部1及び内箱部5の開口面の幅を自由に調節でき、ミラーキャビネット10又は洗面台22の外形の変更に対応することができる。
そして、天キャップ右2と、天キャップ左4と、底トレイ右6と、底トレイ左8には第1側壁部42に折線46が設けられている。このため、第2側壁部44を第1側壁部42に形成された折線46で箱の内側に折り曲げることにより、第1側壁部42を箱の外側に傾けることが可能となるため、箱の開口面を一時的に広げることができ、ミラーキャビネット10を容易に収納できる。
また、天キャップ右2の第1側壁部42には、バンド30を挿通可能な挿通穴48が設けられている。このため、この挿通穴48にバンド30を通し、天キャップ右2、天キャップ左4、底トレイ右6、底トレイ左8を結束することができ、また梱包材の回収時の運搬にも使用できるので都合がよい。
また、角当て16、洗面器用クッション右18、洗面器用クッション左20は1枚のシート材よりなり、夫々、梱包時の形状に組立てるための折線とは別に、各緩衝材を夫々折り曲げるための折線64、折線66、折線68が設けられている。このため、梱包材の回収時に折線に沿って折り曲げることにより、緩衝材を破損することなく、下ケース14に収納することができる。
そして、天キャップ右2、天キャップ左4、底トレイ右6、底トレイ左8、上ケース12、下ケース14には、梱包材の回収時の組立手順を示す識別表示ラベル32が貼付されている。このため、回収順序が明確となり、作業性を向上できる。
そして、天キャップ右2、天キャップ左4、底トレイ右6、底トレイ左8、上ケース12、下ケース14、角当て16はプラスチック製段ボールで形成されており、強度が高く、壊れにくいため、再利用に好適である。また、特に、天キャップ右2と天キャップ左4は青色、底トレイ右6と底トレイ左8はグレーのプラスチック製段ボールを用いているので、外箱部1と内箱部5の識別が容易であり、作業性を向上することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、天キャップ右2の第1側壁部42にバンド30の挿通穴48を設けたが、ミラーキャビネット10の梱包時に対向する天キャップ右2の第2側壁部44と、天キャップ左4の第2側壁部44に夫々挿通穴を設けても良い。このようにすると、より確実に外箱部1と内箱部5を結束することができる。
また、本実施形態では、外板部を構成する梱包部材にのみに梱包材の回収時の組立手順を示す識別表示ラベル32が貼付されているが、回収する梱包部材全てに識別表示をつけても良い。更に、梱包手順を表示するようにしても良い。
実施例のミラーキャビネットの梱包状態を示す概略図である。 実施例の天キャップ右、天キャップ左の展開図である。 実施例の洗面台の梱包状態を示す概略図である。 実施例の上ケースの展開図である。 実施例の洗面器用クッション右の展開図である。 実施例の梱包材の回収時の収納状態を示す概略図である。
符号の説明
1…外箱部、2…天キャップ右、4…天キャップ左、5…内箱部、6…底トレイ右、8…底トレイ左、10…ミラーキャビネット、12…上ケース、14…下ケース、14a…クッション、16…角当て、18…洗面器用クッション右、18a…クッション右前部、18b…クッション右後部、18c…クッション接続部、20…洗面器用クッション左、22…洗面台、22a…洗面器部、22b…洗面台下部、30…バンド、32…識別表示ラベル、34,36,38…シート材、40…底部、42…第1側壁部、42a…接続用フラップ、44…第2側壁部、46…折線、48…挿通穴、50…底部、52…第1側壁部、52a…接続用フラップ、54…第2側壁部、56…折線、58…指掛け穴、60a…前保護部、60b…後保護部、60c…接続部、62…シート材、64,66,68…折線

Claims (7)

  1. 複数の部品からなる製品を、複数の部品梱包材により各部品毎に梱包するための梱包材であって、
    前記各部品梱包材は、
    前記部品を挟んで互いに対向配置され、該部品を外部からの衝撃から保護する一対の外板部と、
    該外板部と前記部品の間、又は該部品の該外板部に覆われていない部分に配置され、該部品を外部からの衝撃から保護する緩衝材と、
    より構成され、
    前記複数の部品梱包材を構成する前記一対の外板部の内の1組は、各々1つの開口面を備える箱状で、互いに開口面を対向させて嵌合可能な外箱部及び内箱部より形成され、
    該外箱部及び内箱部は、各々矩形の底部と、該底部の周囲3辺に立設された一対の対向する第1側壁部と、該第1側壁部に隣接する第2側壁部とからなるチリトリ形状で、該第2側壁部を互いに対向させて重合可能な一対の箱形成部材により形成され、
    前記各部品梱包材を構成する各部材である梱包部材は、前記箱形成部材を除き、前記外箱部と前記内箱部とを嵌合させた際に内部に形成される空間に収納可能であることを特徴とする梱包材。
  2. 前記各箱形成部材は、対をなす他の箱形成部材と重合させたときに該他の箱形成部材の側壁部と重なる一対の第1側壁部が互いに平行な面となるように形成され、対をなす箱形成部材同士を重合させた際には、前記各箱形成部材同士を前記第1側壁部に沿って互いにスライド可能であることを特徴とする請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記箱形成部材の前記第1側壁部には、前記底部と前記第1側壁部と前記第2側壁部との交わる角部から開口端に向けて略45度で斜めに折線が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の梱包材。
  4. 前記外箱部を形成する前記一対の箱形成部材の少なくとも1つには、該箱形成部材の側壁部に、バンドを挿通可能な挿通穴が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の梱包材。
  5. 前記緩衝材は、1枚のシート材よりなり、該シート材には梱包時の形状に組立てるための折線とは別に、前記緩衝材を折り曲げ可能な折線が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の梱包材。
  6. 前記梱包部材には、前記各部品の梱包手順及び前記梱包材の回収手順が表示されていることを特徴とする請求項1〜請求項5に記載の梱包材。
  7. 前記梱包部材の材質がプラスチック製段ボールであることを特徴とする、請求項1〜請求項6の何れかに記載の梱包材。
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