JP2006168683A - 車載カメラ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車体の死角になる車両周囲を撮像して表示する。
【解決手段】 車両周囲の障害物と接触の可能性が高い車体部位に設置され、車両周囲の映像を撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像した映像を表示する表示手段とを備え、撮像手段の撮影レンズの光軸の向きを鉛直下向きにするとともに、撮像手段の映像の長辺方向が車両の進行方向と一致するように、撮像手段を設置する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、車両周囲、特に運転者の死角になる部分を撮像して車室内のモニターに表示する車載カメラ装置に関する。
運転者から死角になる車体前角部(車両前方コーナー部)周辺を撮像するため、この位置のバンパーにカメラを埋設するようにした駐車支援システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
これに対し、車体前方部位に設けた伸縮ポールにカメラを設置し、カメラの撮影レンズの光軸が車両の斜め下後方を向くようにした駐車支援システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、フェンダーに昇降可能な筒状体を設置してその上に映像素子を内蔵したカメラヘッドを装着し、カメラヘッドが上昇した状態で車両左右先端部を含む車両前部の視野を臨めるようにした車両先端確認装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2003−125394号公報 特開2004−122844号公報 特開2004−224088号公報
しかしながら、上述した従来の車載カメラ装置には次のような問題がある。まず、一般にバンパー位置は低いため、バンパーに埋設したカメラでは距離感のある車両周囲の映像を得ることは困難である。
また、車体前角部に斜め下後方を向くように角度を付けてカメラを設置したのでは、車両が前進しながら転舵している運転操作シーンでは、自車両の挙動によって自車両の前方や側方から接近してくる物体を、距離感が得られるように映像の中央に撮像することは困難である。
車両周囲の障害物と接触の可能性が高い車体部位に設置され、車両周囲の映像を撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像した映像を表示する表示手段とを備え、撮像手段の向きを鉛直下向きにするとともに、撮像手段の映像の長辺方向が車両の進行方向と一致するように、撮像手段を設置する。
本発明によれば、自車の挙動にともない障害物が接近する可能性が高い進行方向の映像を広く写し込むことができ、自車の挙動に対してどの方向から障害物が接近しても、運転者は容易にその接近度合いを認識することができる。
《発明の第1の実施の形態》
上から見た車体の形状がほぼ長方形の車両に対して、車体四隅にカメラを設置した第1の実施の形態を説明する。
図1は第1の実施の形態の構成を示す。カメラ1〜4は車体四隅に設置され、車体の影になって運転者から死角になる車体四隅周辺の映像を撮像する。カメラ1は車体左前の角部のバンパーに埋め込まれた昇降ロッド11の上端に設置され、カメラ2は車体右前の角部のバンパーに埋め込まれた昇降ロッド12の上端に設置される。また、カメラ3は車体右後の角部のバンパーに埋め込まれた昇降ロッド13の上端に設置され、カメラ4は車体左後の角部のバンパーに埋め込まれた昇降ロッド14の上端に設置される。
電動モーター21〜24はそれぞれ昇降ロッド11〜14を昇降駆動する。モーターコントローラー122は昇降ロッド駆動用モーター21〜24を駆動制御する。ロケータ101は車両の走行地点を検出する。ロケータ101はまた、自車両の駐車エリア内や交差点への接近を検出する。なお、ロケータ101の代わりにナビゲーション装置を用いても同様な機能を実現できる。切替スイッチ102はモニター123の映像を切り替える。モニター123に表示される映像には、運転者から死角になる車体四隅の角部周辺の映像(以下、スポット映像という)、交差点での交差道路方向の映像(以下、プレビュー映像という)、通常走行時のナビゲーション映像(以下、通常映像という)などがある。車速センサー103は自車両の走行速度を検出する。
カメラコントローラー121はCPUとメモリやA/Dコンバーターなどの周辺部品から構成され、ロケータ101により検出された自車の走行地点、切替スイッチ102により選択された映像、車速センサー103により検出された車速などの情報を入力し、モーターコントローラー122を制御してロッド11〜14の昇降を制御するとともに、モニター123の表示映像を制御する。
図2は車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラ1と昇降ロッド11を示し、(a)はロッド11を下端まで収縮させた状態を示し、(b)はロッド11を上端まで伸長させた状態を示す。また、図3は車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラ1の昇降ロッド11の構造を示し、(a)はロッド11を下端まで収縮させた状態を示し、(b)はロッド11を上端まで伸長させた状態を示す。なお、図2および図3では車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラ1について説明するが、車体右前、右後、左後に設置されたカメラ2〜4についても同様であり、説明を省略する。
スポット映像以外の映像、例えばプレビュー映像などを撮像する場合には、図2(a)および図3(a)に示すように、カメラ1を上端に固定した昇降ロッド11を、車体131の前端のバンパー132の角部に埋没した状態に収納する。カメラ1は回転軸151を介して昇降ロッド11に回転自在に連結されており、昇降ロッド11をバンパー132内に収納する際に、カメラ1がカメラフォルダー133の突起構造134に触れて起き上がり、カメラ1の撮影レンズ(不図示)の光軸が路面と水平になる。
スポット映像を撮像する場合には、図2(b)および図3(b)に示すように、昇降ロッド11を上端まで伸長する。カメラ1と昇降ロッド11とを連結する回転軸151には、カメラ1を下向きに回転させるスプリング152が設けられており、昇降ロッド11を伸長する際にカメラ1がカメラフォルダー133の突起構造134から離れ、スプリング152がカメラ1の台座153を押す力を受けてカメラ1が回転軸151を中心に下向きに回転する。その結果、カメラ1の撮影レンズの光軸が下向きになり、運転者から死角になる車体左前の角部の路面を撮像することができる。
ロッド11の伸長にともなってカメラ1が下向きに回転する際に、車体と反対方向に回転する機構としたので、ロッド11のカメラ映像への映り込みが少なくなり、ロッド11がカメラ1の撮像範囲の死角になるのを防止することができる。
図4はカメラの設置位置の決め方を説明する図である。カメラの設置位置は、周囲の障害物を回避する運転をしたときに、障害物が車両に最も接近する車体部位が有効である。平面上で移動する車両の軌跡を旋回円の連続とすると、該当する車体部位は、車両の動きに対して車体上の最も先行する部位51と、車両の動きに対して旋回中心から車体上の最外部位52と、車両の動きに対して旋回中心から車体上の最内部位53である。これらの部位は旋回円の中心と車体形状から求めることができる。この一実施の形態では旋回円の中心として、車両動作を簡易的な二輪モデルとした場合の前後車軸の中心の仮想タイヤ61の軸を延長した交点を用いる。
図4(a)は、上方から見てほぼ長方形の車体形状を持つ車両が前進しながら左方向に転舵している状態を示す。この場合に、スポット映像を得たい車両部位は、先行する部位51の左前角部と、旋回最外部位52の右前角部と、旋回最内部位53の左後角部近傍である。
図4(b)は、上方から見てほぼ長方形の車体形状を持つ車両が後退しながら左方向に転舵している状態を示す。この場合に、スポット映像を得たい車両部位は、先行する部位51の左後角部と、旋回最外部位52の右前角部と、旋回最内部位53の左後角部近傍である。
以上から、上方から見てほぼ長方形の車体形状を持つ車両に対しては、四隅にカメラを設置することによって必要なスポット映像を得ることができる。
図4(c)は、上方から見て楕円形の車体形状を持つ車両が前進しながら左方向に転舵している状態を示す。この場合に、スポット映像を得たい車両部位は、先行する部位51の車両先端と、旋回最外部位52の右前方の弧上部位と、旋回最内部位53の左側方の中央部位である。
図4(d)は、上方から見て楕円形の車体形状を持つ車両が後退しながら左方向に転舵している状態を示す。この場合に、スポット映像を得たい車両部位は、先行する部位51の車両後端と、旋回最外部位52の右前方の弧上部位と、旋回最内部位53の左側方の中央部位である。
以上から、上方から見て楕円形の車体形状を持つ車両に対しては、前後端と、左右側方の中央部位と、左右前方弧上部位とにカメラを設置することによって必要なスポット映像を得ることができる。
図5は、図4(a)〜(b)で決定した位置にカメラ1〜4を設置した場合の撮像範囲31〜34を示す図である。また、図6は左前角部に設置されたカメラ1の撮像範囲(a)とその映像例(b)を示す図である。図5において、破線55は車両の旋回中心54から車体上の最外部位が通過する軌跡、破線56は車両の旋回中心54から車体上の最内部位が通過する軌跡である。
この第1の実施の形態では、カメラ映像の長辺方向が車両の前後方向(全長方向)となるように、カメラ1〜4の向きを決定する。すなわち、カメラ1〜4の向き(撮影レンズの光軸)を車両の左右方向(車幅方向)の車体と反対の方向に設定する。これにより、カメラ映像の長辺方向が車両の前後方向(全長方向)になり、図6(a)に示すように自車の左前方に障害物135がある場合には、図6(b)に示すような映像が得られる。
図7は第1の実施の形態の映像制御プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより、第1の実施の形態の動作を説明する。車載カメラ装置のメインスイッチ(不図示)が投入されると、カメラコントローラー121は繰り返しこの映像制御プログラムを実行する。
ステップ1において切替スイッチ102の操作を確認し、操作に応じて分岐する。切替スイッチ102により通常映像が選択された場合はステップ10へ進み、モニター123に通常走行時のナビゲーション映像を表示する。また、切替スイッチ102によりプレビュー映像が選択された場合にはステップ8へ進み、モーターコントローラー122を制御して昇降ロッド11を収縮させ、続くステップ9でモニター123に交差点での交差道路方向の映像(プレビュー映像)を表示する。
一方、切替スイッチ102によりスポット映像が選択された場合にはステップ6へ進み、モーターコントローラー122を制御して昇降ロッド11を上端まで伸長する。そして、続くステップ7でモニター123に車体四隅周辺の路面映像(スポット映像)を表示する。
切替スイッチ102により映像の選択操作が行われなかった場合はステップ2へ進み、ロケータ101から車両の走行位置を読み込む。続くステップ3では車両が駐車エリア内にいるか否かを確認し、駐車エリア内にいる場合はステップ6へ進み、駐車エリア内にいない場合はステップ4へ進む。駐車エリア内にいる場合は、上述したようにステップ6で昇降ロッド11を伸長し、続くステップ7でモニター123にスポット映像を表示する。
駐車エリア内にいない場合は、ステップ4で車速センサー103により検出した車速が基準値V1未満か否かを確認する。車速が基準値V1未満の場合はステップ5へ進み、車速が基準値V1以上の場合はステップ10へ進む。なお、基準値V1には例えば15km/hを設定する。車速が基準値V1以上の場合は、上述したようにステップ10でモニター123にナビゲーション映像を表示する。
一方、車速が基準値V1未満の場合は、ステップ5で交差点に到達したか否かを確認する。交差点に到達した場合は、上述したようにステップ8で昇降ロッド11を収縮させ、続くステップ9でモニター123に交差点での交差道路方向の映像(プレビュー映像)を表示する。
車速が基準値V1未満であっても交差点に到達していない場合は、上述したようにステップ6で昇降ロッド11を伸長させ、続くステップ7でモニター123に車体四隅周辺の路面映像(スポット映像)を表示する。
このように、第1の実施の形態によれば、車両周囲の障害物と接触の可能性が高い車体部位にカメラ1〜4を設置し、車両周囲の映像をモニター123に表示する車載カメラ装置において、カメラ1〜4の向きを鉛直下向きにするとともに、カメラ1〜4の映像の長辺方向が車両の進行方向と一致するように、カメラ1〜4を設置するようにしたので、自車の挙動にともない障害物が接近する可能性が高い進行方向の映像を広く写し込むことができ、自車の挙動に対してどの方向から障害物が接近しても、運転者は容易にその接近度合いを認識することができる。
第1の実施の形態によれば、車両周囲の障害物と接触の可能性が高い車体部位として、車両の進行時に最も先行する車体部位と、車両の旋回中心から最も遠い車体部位と、車両の旋回中心に最も近い車体部位とにカメラ1〜4を設置するようにしたので、長方形や楕円形などのどのような車体形状の車両に対しても、障害物が自車に最も接近する車体部位にカメラを設置することができる。
第1の実施の形態によれば、上から見た車体形状がほぼ長方形の車両に対しては、車体の四隅にカメラ1〜4を設置するようにしたので、障害物が自車に最も接近する車体部位にカメラを設置することができる。
第1の実施の形態によれば、車体に取り付けた伸縮自在なロッド11〜14の上にカメラ1〜4を設置するとともに、カメラ1〜4の向きを車体と反対側としたので、カメラ映像の中にロッド11〜14の映り込みが少なく、ロッド11〜14がカメラ映像に映り込んでロッド11〜14が死角になるのを避けることができる。
第1の実施の形態によれば、自車の交差点への接近を検出した場合には、カメラ1〜4の向きを路面と水平にし、自車が駐車場にいることが検出された場合には、カメラ1〜4の向きを鉛直下向きにするようにしたので、自車位置に応じた最適な映像を提供することができる。
第1の実施の形態によれば、昇降ロッド11〜14が収縮するとカメラ1〜4の向きを路面と水平にし、昇降ロッド11〜14が伸長するとカメラ1〜4の向きを鉛直下向きにするようにしたので、駐車場などで車体の死角になる周囲映像をモニターする場合など、必要な場合にのみロッド11を伸長して撮像することができ、カメラ11〜14の保護と、車両外観デザインへの影響を少なくすることができる。
《発明の第2の実施の形態》
上面から見てほぼ長方形の車体形状の車両に、車体の四隅にカメラを設置するとともに、操舵を行う車輪に近いカメラに対して、カメラ映像の長辺方向が旋回円の接線方向となるように鉛直線を軸とするカメラの撮影方向を設定する第2の実施の形態を説明する。なお、この第2の実施の形態の構成は図1に示す第1の実施の形態の構成と同様であり、図示とその説明を省略する。
図8は車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラ1と昇降ロッド11を示し、(a)は昇降ロッド11を収縮した状態を示し、(b)は昇降ロッド11を伸長した状態を示す。なお、操舵を行う車輪に近いカメラに対して、カメラ映像の長辺方向が車両旋回円の接線方向となるようにカメラ1の向きを設定する以外は、第1の実施の形態の図2と同様である。
この第2の実施の形態において、車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラ1と昇降ロッド11の構造は図3に示す第1の実施の形態の構造と同様であり、図示と説明を省略する。また、図8では車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラ1について説明するが、車体右前、右後、左後に設置されたカメラ2〜4についても同様であり、説明を省略する。さらに、第2の実施の形態におけるカメラの設置位置の決め方は、第1の実施の形態の図4で説明した決め方と同様であり、図示と説明を省略する。
図9は、右に転舵しながら前進する車両における第2の実施の形態のカメラ1〜4の撮像範囲31〜34を示す図である。図9では、上方から見てほぼ長方形の車体形状を持つ車両を例に上げて説明する。また、図10は左前角部に設置されたカメラ1の撮像範囲(a)と映像例(b)を示す図である。この一実施の形態では、操舵車輪である前輪に近いカメラ1と2に対し、カメラ映像の長辺方向が車両旋回円の接線方向となるようにカメラ1、2の向きを設定する。
図9に示すように、前輪が操舵車輪の車両が右に転舵しながら前進する場合には、左前のカメラ1の向き(撮影レンズの光軸)を車両旋回円の接線方向と直角で車体と反対の方向に設定する。これにより、カメラ1の映像の長辺方向が車両旋回円の接線方向になり、図10(a)に示すように自車の左前方に障害物135がある場合には、図10(b)に示すような映像が得られる。なお、操舵輪ではない後輪側のカメラ3、4の向きは、上述した第1の実施の形態の向きと同様とする。
第2の実施の形態の映像制御プログラムは図7に示す第1の実施の形態のプログラムと同様であり、図示と説明を省略する。
第2の実施の形態によれば、操舵輪の近くに設置されるカメラ1,2に対しては、カメラ映像の長辺方向が車両の旋回円の接線方向となるようにカメラ1、2を設置するようにしたので、自車の挙動にともない障害物が接近する可能性が高い進行方向の映像を広く写し込むことができる。
《発明の第3の実施の形態》
上述した第1および第2の実施の形態では路面の長方形の範囲を撮像する例を示したが、台形状の撮像範囲を設定し、台形の上辺が車両の進行方向の手前に、台形の下辺が車両の進行方向の前方になるように、車両の進行方向にカメラの撮影レンズの光軸を傾ける第3の実施の形態を説明する。なお、この第3の実施の形態においても、上面から見てほぼ長方形の車体形状の車両に、車体の四隅にカメラを設置した場合の例を示す。
図11は第3の実施の形態の構成を示す。なお、図1に示す第1の実施の形態の構成と同様な機器に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。電動モーター25〜28は、車体の四隅に設置されたカメラ1〜4の撮影レンズの光軸を車両の進行方向に傾けるための傾転用モーターである。なお、車両の右後と左後の角部に設置されたカメラ3、4では、車両の後退時にモーター27、28により進行方向に対して撮影レンズの光軸を傾ける。変速機104は車両の前進か後退かを示すシフト位置情報を出力する。カメラコントローラー121はモーターコントローラー122を制御し、変速機104から得た車両の進行方向に応じて進行方向の撮影領域が広がるように進行方向にカメラ1〜4の撮影レンズの光軸を傾ける。
図12は車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラ1の昇降ロッド11と傾転用モーター25の構造を示す図であり、(a)はロッド11を下端までさせた収縮させた状態を示し、(b)はロッド11を上端まで伸長させた状態を示す。なお、図12では車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラ1について説明するが、車体右前、右後、左後に設置されたカメラ2〜4についても同様であり、説明を省略する。
スポット映像以外の映像、例えばプレビュー映像などを撮像する場合には、図12(a)に示すように、カメラ1を上端に固定した昇降ロッド11を、車体131の前端のバンパー132の角部に埋没した状態に収納する。カメラ1は回転軸151を解して昇降ロッド11に回転自在に連結されており、昇降ロッド11をバンパー132内に収納する際に、カメラ1がカメラフォルダー133の突起構造134に触れて起き上がり、カメラ1の撮影レンズ(不図示)の光軸が道路面と水平になる。
スポット映像を撮像する場合には、図12(b)に示すように、昇降ロッド11を上端まで伸長する。カメラ1と昇降ロッド11とを連結する回転軸151には、カメラ1を下向きに回転させるスプリング152が設けられており、昇降ロッド11を伸長する際にカメラ1がカメラフォルダー133の突起構造134から離れ、スプリング152がカメラ1の台座153を押す力を受けてカメラ1が回転軸151を中心に下向きに回転する。このとき、傾転用モーター25がカメラ1の撮影レンズ光軸の向きを振り子状に変え、撮影方向を車両の進行方向に偏った斜め下向きにする。
図13は上方から見てほぼ長方形の車体の四隅に設置したカメラ1〜4の撮像範囲31〜34を示す図であり、(a)は右に転舵しながら後退する場合の撮像範囲を示し、(b)は右に転舵しながら前進する場合の撮像範囲を示す。この第3の実施の形態では、操舵輪である前輪に近い左前カメラ1と右前カメラ2に対しては、上述した第2の実施の形態と同様に、カメラ映像の長辺方向が車両旋回円の接線方向となるようにカメラ1,2の向きを設定する。一方、操舵輪ではない後輪に近い右後カメラ3と左後カメラ4に対しては、上述した第1の実施の形態と同様に、カメラ映像の長辺方向が車両の前後方向(全長方向)となるようにカメラ3,4の向きを設定する。
さらに、この第3の実施の形態では、車両が後退する場合には、カメラ1〜4の向き(撮影レンズの光軸)を鉛直下向き方向よりもわずかに車両の後退方向に傾け、車両が前進する場合には、カメラ1〜4の向き(撮影レンズの光軸)を鉛直下向き方向よりもわずかに車両の前進方向に傾ける。これにより、車両後退時には、図13(a)に示すように、カメラ1〜4の撮像範囲は車両の後退方向である図面下側に広がった台形となり、車両前進時には、図13(b)に示すように、カメラ1〜4の撮像範囲は車両の前進方向である図面上側に広がった台形となる。
図14は第3の実施の形態の映像制御プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより、第3の実施の形態の動作を説明する。なお、図7に示す第1の実施の形態の映像制御プログラムと同様な処理を行うステップに対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。車載カメラ装置のメインスイッチ(不図示)が投入されると、カメラコントローラー121は繰り返しこの映像制御プログラムを実行する。
運転者の死角になる車体四隅周辺のスポット映像を撮像する場合には、ステップ6で昇降ロッド11を上端まで伸長した後、ステップ21で図15に示すカメラ傾転サブルーチンを実行し、モーターコントローラー122を制御して傾転用モーター25によりカメラ1の撮影方向を車両の進行方向に傾ける。一方、交差点での交差道路方向のプレビュー映像を撮像する場合には、ステップ22でモーターコントローラー122を制御して傾転用モーター25を駆動し、カメラ1の撮影レンズ光軸を中立方向すなわち鉛直下向き方向に戻す。
図15のステップ31において変速機104から車両の進行方向の情報を読み込み、続くステップ32で前進か否かを判別する。車両が前進する場合はステップ33へ進み、モーターコントローラー122を制御して傾転用モーター25〜28を駆動し、カメラ1〜4の撮影レンズ光軸が鉛直下向きから車両の前進側に傾くようにカメラ1〜4の首振りを行う。すなわち、それぞれのカメラ1〜4を車体中心側に見た場合に、左前カメラ1を右回転し、右前カメラ2を左回転し、右後カメラ3を左回転し、左後カメラ4を右回転する。
一方、車両が後退する場合はステップ34へ進み、モーターコントローラー122を制御して傾転用モーター25〜28を駆動し、カメラ1〜4の撮影レンズ光軸が鉛直下向きから車両の後退側に傾くようにカメラ1〜4の首振りを行う。すなわち、それぞれのカメラ1〜4を車体中心側に見た場合に、左前カメラ1を左回転し、右前カメラ2を右回転し、右後カメラ3を右回転し、左後カメラ4を左回転する。
このように第3の実施の形態によれば、カメラ1〜4の向きを、鉛直下向き方向から車両の前進方向または後進方向に傾けるようにしたので、自車の挙動にともない障害物が接近する可能性が高い進行方向の映像をより一層広く写し込むことができる。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、カメラ1〜4が撮像手段を、モニター123が表示手段を、昇降ロッド11〜14が支柱構造物を、突起構造134、スプリング152および傾転用モーター25〜28が姿勢可変手段を、ロケータ101が位置検出手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
第1の実施の形態の構成を示す図である。 車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラと昇降ロッドを示す図である。 車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラの昇降ロッドの構造を示す図である。 カメラの設置位置の決め方を説明する図である。 長方形車体の四隅にカメラを設置した場合の撮像範囲を示す図である。 左前角部に設置されたカメラの撮像範囲とその映像例を示す図である。 第1の実施の形態の映像制御プログラムを示すフローチャートである。 第2の実施の形態の車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラと昇降ロッドを示す図である。 右に転舵しながら前進する車両における第2の実施の形態のカメラの撮像範囲3を示す図である。 左前角部に設置されたカメラの撮像範囲と映像例を示す図である。 第3の実施の形態の構成を示す図である。 車体左前の角部のバンパーに設置されたカメラの昇降ロッドと傾転用モーターの構造を示す図である。 上方から見てほぼ長方形の車体の四隅に設置したカメラの撮像範囲を示す図である。 第3の実施の形態の映像制御プログラムを示すフローチャートである。 カメラ傾転サブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1〜4 カメラ
11〜14 昇降ロッド
21〜24 昇降ロッド駆動用モーター
25〜28 傾転用モーター
101 ロケータ
102 切替スイッチ
103 車速センサー
104 変速機
121 カメラコントローラー
122 モーターコントローラー
123 モニター
133 カメラフォルダー
134 突起構造
151 回転軸
152 スプリング
153 台座

Claims (9)

  1. 車両周囲の障害物と接触の可能性が高い車体部位に設置され、車両周囲の映像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像した映像を表示する表示手段とを備えた車載カメラ装置であって、
    前記撮像手段の向きを鉛直下向きにするとともに、前記撮像手段の映像の長辺方向が車両の進行方向と一致するように、前記撮像手段を設置することを特徴とする車載カメラ装置。
  2. 請求項1に記載のカメラ装置において、
    車両周囲の障害物と接触の可能性が高い車体部位として、車両の進行時に最も先行する車体部位と、車両の旋回中心から最も遠い車体部位と、車両の旋回中心に最も近い車体部位とに前記撮像手段を設置することを特徴とする車載カメラ装置。
  3. 請求項2に記載のカメラ装置において、
    上から見た車体形状がほぼ長方形の車両に対しては、車体の四隅に前記撮像手段を設置することを特徴とする車載カメラ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の車載カメラ装置において、
    操舵輪の近くに設置される前記撮像手段に対しては、前記撮像手段の映像の長辺方向が車両の旋回円の接線方向となるように、当該撮像手段を設置することを特徴とする車載カメラ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項に記載の車載カメラ装置において、
    前記撮像手段の向きを、鉛直下向き方向から車両の前進方向または後進方向に傾けることを特徴とする車載カメラ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかの項に記載の車載カメラ装置において、
    車体に取り付けた伸縮自在な支柱構造物の上に前記撮像手段を設置するとともに、前記撮像手段の向きを車体と反対側とすることを特徴とする車載カメラ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかの項に記載の車載カメラ装置において、
    前記撮像手段の向きを変える姿勢可変手段と、
    自車の現在地を検出する位置検出手段とを備え、
    前記位置検出手段により交差点への接近が検出された場合には、前記姿勢可変手段により前記撮像手段の向きを路面と水平にし、前記位置検出手段により駐車場にいることが検出された場合には、前記姿勢可変手段により前記撮像手段の向きを鉛直下向きにすることを特徴とする車載カメラ装置。
  8. 請求項7に記載の車載カメラ装置において、
    前記姿勢可変手段は、前記支柱構造物が収縮すると前記撮像手段の撮影レンズの光軸の向きを路面と水平にし、前記支柱構造物が伸長すると前記撮像手段の撮影レンズの光軸の向きを鉛直下向きにすることを特徴とする車載カメラ装置。
  9. 車両周囲の障害物と接触の可能性が高い車体部位に撮像手段を設置し、車両周囲の映像を撮像して表示する車両周囲の撮像方法において、
    前記撮像手段の向きを鉛直下向きにするとともに、前記撮像手段の映像の長辺方向が車両の進行方向と一致するように、前記撮像手段を設置することを特徴とする車両周囲の撮像方法。
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