JP2006166815A - 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品 - Google Patents

食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品 Download PDF

Info

Publication number
JP2006166815A
JP2006166815A JP2004364803A JP2004364803A JP2006166815A JP 2006166815 A JP2006166815 A JP 2006166815A JP 2004364803 A JP2004364803 A JP 2004364803A JP 2004364803 A JP2004364803 A JP 2004364803A JP 2006166815 A JP2006166815 A JP 2006166815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meat
microorganism
color tone
color
red
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004364803A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4523836B2 (ja
Inventor
Yoichi Suzuki
洋一 鈴木
Yoshikazu Kawahara
芳和 河原
Izumi Sakagami
泉 阪上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHONAN PURE KK
Original Assignee
SHONAN PURE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHONAN PURE KK filed Critical SHONAN PURE KK
Priority to JP2004364803A priority Critical patent/JP4523836B2/ja
Priority to EP05257720A priority patent/EP1676489A3/en
Publication of JP2006166815A publication Critical patent/JP2006166815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4523836B2 publication Critical patent/JP4523836B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 発色剤や肉色保持助剤等の添加物を使用することなく、良好な色調や風味を付与された、食肉又は魚肉、あるいはそれらの加工品を製造する方法及び該製造方法によって得られた食品を提供する。
【解決手段】 赤色色素タンパクを含む食肉又は魚肉、あるいはそれらの加工品に、赤色色素タンパクに対する色調改善効果を有する微生物を添加する。前記微生物として、赤色色素タンパクを含む食肉又は魚肉あるいはそれらの加工品をスライスして得られた切片に、微生物を含む試料を接種して、該切片の発色の状態を確認することによりスクリーニングされた微生物を用いることが好ましい。前記赤色色素タンパクに対する色調改善効果を有する微生物は、乳酸菌であることが好ましく、特には、カルノバクテリウム属又はラクトバチルス属に属する微生物であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、発色剤や肉色保持助剤等の添加物を使用することなく、色調や風味等に優れた食肉又は魚肉、あるいはそれらの加工品を製造する方法及び該方法によって得られた食品に関する。
牛肉、豚肉、羊肉、山羊肉、馬肉等の食肉や鯨、マグロ、カツオ等の魚肉といった、いわゆる赤身には、赤色色素蛋白質であるミオグロビンが多く含まれている。ミログロビンには、鮮赤色の酸素(オキシ)型、紫赤色の還元型、茶褐色のメト型の誘導体が存在しており、上記食肉や魚肉、これらの加工品であるハムやソーセージ等の食肉・魚肉加工品の色調に重要な役割を果している。
例えば、新鮮な生肉が鮮やかな赤色を呈しているのは、ミオグロビンが酸素と結合して酸素型となっているからであるが、空気中に曝されたりすることで更に酸化されてメト型となるため、褐色化や退色等の色調変化が経時的に進行し、商品価値を低下させる要因になっている。
また、ハムやソーセージ等の食肉加工品においても、加工時に損なわれやすいミオグロビンの色調を改善し、安定化させるために、硝酸塩や亜硝酸塩等の発色剤、アスコルビン酸等の発色助剤等の添加物が用いられている。
しかしながら、亜硝酸塩や硝酸塩等の発色剤は、毒性が強く、アミノ基との反応により発癌性物質であるニトロソアミンを生じる危険性があり、その使用量の削減が望まれているが、発色剤等を使用しない、いわゆる無添加ハムでは、色調、風味、食感、保存性等の品質が劣り、消費者の要求を満たすものとはなっていないのが現状である。
そのため、従来から、発色剤等の化学合成物質の使用量をできるだけ少なくしたり、あるいは全く使用しなくても良好な品質(色調、風味、食感、保存性等)を付与、維持するための方法が数多く提案されている。
例えば、本発明者らは、下記特許文献1において、原料肉を塩漬液に浸漬する湿塩漬法によるハムの製造方法において、前記塩漬液が少なくとも食塩と乳酸菌とを含み、かつ、硝酸、亜硝酸、又はその塩を含まない塩漬液であって、前記乳酸菌が、食塩濃度が2.5質量%以上で、かつ、温度が5℃以下で成育可能である、ラクトバチルス・サケ(Lactobacillus sakei)であることを特徴とするハムの製造方法を開示している。
下記特許文献2には、塩化ナトリウム、塩化カルシウム及び塩化マグネシウムを含有する食肉加工品添加用組成物であって、前記組成物中の塩化マグネシウム(無水物換算):塩化カルシウム(無水物換算)の重量比が0.15〜0.80:1であり、かつ、塩化ナトリウム:{塩化マグネシウム(無水物換算)+塩化カルシウム(無水物換算)}の重量比が4〜16:1であることを特徴とする食肉加工品添加用組成物が開示されている。
下記特許文献3には、炭酸カルシウムを主成分とする炭酸カルシウム組成物を含有してなる畜肉加工品用発色剤が開示されている。
下記特許文献4には、ラフィノースを0.01から20重量%配合することを特徴とする食肉・食肉加工品退色防止方法が開示されている。
下記特許文献5には、化学合成物が添加されることなく、無蒸煮膨化大豆粉末及び無蒸煮大豆発酵食品、又は、そのいずれか一方が添加されていることを特徴とする合成物無添加ソーセージが開示されている。
下記特許文献6には、食肉加工品の原料肉にアルカリ製剤の溶液を注入し、次いでこの原料肉を加熱加工することを特徴とする食肉加工品の製造方法が開示されている。
下記特許文献7には、塩漬剤中に原料肉100重量部に対して、0.01〜20重量部のトレハロースを含有せしめて自然塩漬、若しくは、ピックル100重量部に1〜100重量部のトレハロースを含有せしめたピックルを注入し急速塩漬することを特徴とするトレハロース入りハムの製造方法が開示されている。
特開2004−65092号公報 特開2004−242674号公報 特開2003−93015号公報 特開2003−18976号公報 特開2000−139412号公報 特開2001−29006号公報 特開平8−308479号公報
しかしながら、上記特許文献に記載された方法を採用しても、硝酸塩や亜硝酸塩等の発色剤、アスコルビン酸等の発色助剤等の添加物を使用した製品に比べると、十分に満足できる品質の製品を得ることは困難であった。
また、上記方法は、いずれもハムやソーセージ等の食肉加工品における色調を改善するものであり、生肉に対しても同様の色調改善効果を発揮するかどうかについては何ら記載されていない。
したがって、本発明の目的は、発色剤や肉色保持助剤等の添加物を使用することなく、良好な色調や風味を付与された、食肉又は魚肉、あるいはそれらの加工品を製造する方法及び該製造方法によって得られた食品を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つは、赤色色素蛋白質を含む食肉又は魚肉、あるいはそれらの加工品に、赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物を添加することを特徴とする食品の製造方法を提供するものである。
本発明の製造方法によれば、赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物を添加することにより、発色剤や肉色保持助剤等の添加物を使用することなく、赤色色素蛋白質を含む食肉又は魚肉、あるいはそれらの加工品に良好な色調や風味を付与することができる。
上記発明においては、前記微生物を添加して包装することが好ましい。これによれば、包装することにより、上記微生物による保存性向上と色調改善作用がもたらされ、良好な色調を有する製品を得ることができる。
また、前記微生物として、赤色色素蛋白質を含む食肉又は魚肉あるいはそれらの加工品をスライスして得られた切片に、微生物を含む試料を接種して、該切片の発色の状態を確認することによりスクリーニングされた微生物を用いることが好ましい。これによれば、赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物を容易にスクリーニングすることができる。また、スクリーニングした微生物の赤色色素蛋白質に対する色調改善効果の程度も確認できるので、各製品に合わせた良好な色調を付与することができる。
更に、前記赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物が、乳酸菌であることが好ましい。
更にまた、前記赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物が、カルノバクテリウム属(Carnobacterium)に属する微生物、あるいはラクトバチルス属(Lactobacillus)に属する微生物であることが好ましく、具体的には、カルノバクテリウム マルタロマチカムB64(Carnobacterium maltaromaticum B64、寄託番号FERM P−20300)、又はラクトバチルス コリニフォーミス近縁種R11(Lactobacillus coryniformis synonym R11、寄託番号FERM P−20301)を用いることが好ましい。
これらによれば、製品に良好な色調と風味を付与することができるだけでなく、保存性も向上することができる。
本発明の製造方法は、ハム類、ソーセージ類、ベーコン類、ローストビーフ、魚肉ハム類、魚肉ソーセージ類、鯨ベーコン、赤身魚肉のたたきから選ばれた一種の製造に好ましく適用される。これによれば、亜硝酸塩や硝酸塩等の発色剤を使用しなくても、これらの製品に好ましい色調と風味を付与することができる。
また、本発明のもう一つは、前記いずれかの方法により製造された食品を提供するものである。
本発明によれば、発色剤や肉色保持助剤等の添加物を使用することなく、良好な色調と風味が付与された、食肉又は魚肉、あるいはそれらの加工品を簡単に製造することができる。
本発明において赤色色素蛋白質とは、ミオグロビン及び/又はヘモグロビンを意味し、本発明で用いられる食肉や魚肉は、上記赤色色素蛋白質を含むものであれば特に限定されないが、具体的には、牛肉、豚肉、馬肉、羊肉、山羊肉、鶏肉、兎肉、猪肉、鹿肉等の食肉や、鯨肉、マグロ、カツオ、ハマチ等の魚肉が例示できる。中でも、牛肉、豚肉、馬肉、羊肉、山羊肉、鯨肉、マグロ、ハマチ等が好ましく例示できる。
また、上記食肉や魚肉の加工品としては、例えば、ハム類(骨付きハム、ボンレスハム、ロースハム、ショルダーハム、ベリーハム、ラックスハム、プレスハム、混合プレスハム、チョップドハム等)、ソーセージ類(ソーセージ、クックドソーセージ、加熱加圧ソーセージ、セミドライソーセージ、ドライソーセージ、無塩漬ソーセージ、ボロニアソーセージ、フランクフルトソーセージ、ウィンナーソーセージ、リオナソーセージ、レバーソーセージ、混合ソーセージ、加圧加熱混合ソーセージ、フレッシュソーセージ等)、ベーコン類(ベーコン、ロースベーコン、ショルダーベーコン、ミドルベーコン、サイドベーコン、無塩漬ベーコン)、ローストビーフ等の食肉加工品や、魚肉ハム、魚肉ソーセージ、鯨ベーコン、カツオ、マグロ等の赤身魚肉のたたきなどの魚肉加工品が例示できる。
本発明で用いられる赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物とは、上記赤色色素蛋白質の色調を、各製品に適合した好ましい色調に改善する効果を有する微生物である。このような微生物は、赤色色素蛋白質を含む食肉又は魚肉あるいはそれらの加工品をスライスして得られた切片に、微生物を含む試料を接種して、該切片の発色の状態を確認することによりスクリーニングすることができる。
具体的には、赤色色素蛋白質を含む食肉又は魚肉あるいはそれらの加工品をスライスして得られた切片に、微生物(好ましくは、単離された微生物)を含む試料を塗布、噴霧、注入等の方法により接種し、2〜25℃で4〜200時間保持した後、該切片の発色の状態を確認すればよい。発色の状態の確認は、目視でもよいが、分光測色計を用いてL*a*b*の測色を測定したり、坂田らの方法(Agric. Biol. Chem. 45 p2077 (1981))に準じて発色色素及び全Mbを抽出し、発色率を算出してもよい。
従来、細菌類による食肉の発色能力を測定する方法としては、ミオグロビン標品をMRS培地やGYP培地に添加して赤色・発色能力を検定する方法が知られているが、上記培地の赤色化能力は食肉に対する赤色化能力と同等ではなく、実際の製品に適用した場合に良好な発色が得られないことも多かったが、上記スクリーニング方法を採用することにより、各製品に適合した色調改善効果を有する微生物を効率よく選択することができる。
本発明においては、上記微生物として乳酸菌が好ましく用いられ、中でもカルノバクテリウム属(Carnobacterium)、ラクトバチルス属(Lactobacillus)に属する微生物が好ましく用いられ、具体的にはカルノバクテリウム マルタロマチカムB64(Carnobacterium maltaromaticum B64、寄託番号FERM P−20300)、又はラクトバチルス コリニフォーミス近縁種R11(Lactobacillus coryniformis synonym R11、寄託番号FERM P−20301)が好ましく用いられる。
なお、カルノバクテリウム マルタロマチカムB64(Carnobacterium maltaromaticum B64、寄託番号FERM P−20300)、ラクトバチルス コリニフォーミス近縁種R11(Lactobacillus coryniformis synonym R11、寄託番号FERM P−20301)は、それぞれ亜硝酸無添加ハムの塩漬終了液から分離されたものであり、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(FERM)に寄託されている。
下記表1に、カルノバクテリウム マルタロマチカムB64(Carnobacterium maltaromaticum B64、寄託番号FERM P−20300)の菌学的諸性質を示す。

















Figure 2006166815
下記表2にラクトバチルス コリニフォーミス近縁種R11(Lactobacillus coryniformis synonym R11、寄託番号FERM P−20301)の菌学的諸性質を示す。



















Figure 2006166815
上記乳酸菌の培養には、例えば、下記表3〜6に示すような組成の培地である、APT培地(商品名:DIFCO 265510)、GYP培地、MRS培地(商品名:OXOID CM359)、BHI培地(商品名:BD BBL 4312424)等を使用することができる。また、上記乳酸菌は通性嫌気性菌であり、培養方法としては、静置培養、又は炭酸ガス置換培養が好ましく、培養条件としては、25℃で15〜24時間が好ましい。














Figure 2006166815
Figure 2006166815










Figure 2006166815
Figure 2006166815
次に、本発明の食品の製造方法について説明する。
(1)食肉加工品の製造方法
ハム、ソーセージ、ベーコン、ローストビーフ等の食肉加工品は、牛肉や豚肉等の原料肉を加熱処理した後に、上記赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物を添加すればよく、基本的には従来の製造方法にしたがって行うことができる。
以下、ハムの製造を例に挙げて説明する。
一般的なハムの製造方法においては、原料肉を、食塩を含む塩漬液に浸漬する(湿塩漬法)、あるいは塩漬液を注射針で原料肉中へ強制的に注入、浸透させる(注入塩漬法)、いわゆる塩漬工程の後に、乾燥、燻煙、加熱殺菌、包装等の工程が適宜組み合わされて最終製品であるハムが製造される。
まず、上記塩漬工程においては、いわゆる無添加ハムの製造に用いられる発色剤や発色助剤等を含まない塩漬液を用いることが好ましい。発色剤や発色助剤等を含まない塩漬液を用いることにより、ニトロソアミンが生成しないので、安全性の高いハムを製造することが可能となる。
このような塩漬液としては、例えば、特開2004−65091号公報や特開2004−65092号公報に記載されているような、食塩(好ましくは食塩濃度4〜15質量%、より好ましくは5〜10質量%)と乳酸菌(好ましくは、食塩濃度が2.5質量%以上で、かつ、温度が5℃以下で生育可能であるラクトバチルス・サケ(Lactobacillus sakei))とを含む塩漬液等が好ましく用いられる。このように、スターターとして乳酸菌を添加することにより、湿塩漬工程を経て製造したハムの風味やテクスチャー等の品質を損わず、しかも、腐敗菌等の微生物の増殖を抑制して保存性を向上することができる。
なお、上記塩漬液は、更に、糖類、しょうゆ、みりん等の調味料や、香辛料等を含んでいてもよい。例えば、糖類の添加量としては、塩漬液全体に対して、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜4質量%である。また、塩漬液のpHとしては7〜5.5の範囲であることが好ましい。
湿塩漬法においては、従来の湿塩漬法の条件で行えばよく適宜設定できる。浸漬温度は1〜5℃が好ましく、1.5〜3℃がより好ましい。また、塩漬時間は14〜30日間行うことが好ましい。
そして、上記塩漬後の原料肉を水に浸して食塩濃度を調整する食塩濃度調整工程を行い、過剰な食塩を取除き、食塩濃度を均一化させる。
また、注入塩漬法においては、従来公知の注入法が使用でき、インジェクターを用いたインジェクション法が好ましく用いられる。この場合、塩漬液の注入量は、原料肉に対して5〜15質量%となるように注入することが好ましい。
塩漬液注入後は、原料肉に物理的な衝撃を与えて、保水性、結着性に関与する蛋白質質系を溶解し、それらを細胞外へ抽出するために、従来公知のタンブラーやマッサージャーを用いてタンブリング(タンブリング時間:30〜360分間)を行い、短期間の低温保存による浸透、熟成を行う熟成工程(保存温度:1〜5℃、保存期間:1〜14日)を行う。上記熟成工程の後、上記注入塩漬後の原料肉を水に浸して食塩濃度を調整する食塩濃度調整工程を行い、過剰な食塩を取除き、食塩濃度を均一化させる。
乾燥工程は、微生物相を安定にしてpHを下げるとともに、水分活性を低下させて保存性を高めるために行われる。乾燥条件としては、45〜75℃で30〜120分間行うことが好ましい。なお、乾燥装置としては公知の乾燥機が使用できる。
燻煙工程は、塩漬後の肉色、肉質、風味等の向上のために行われるとともに、上記同様に水分活性を低下させて保存性を高めるために行われる工程である。燻煙条件としては、45〜85℃で20〜120分間行うことが好ましい。なお、燻煙装置としては公知の全自動燻煙機等が使用できる。
なお、上記の工程のうち、食塩濃度調整工程、乾燥工程、燻煙工程は、ハム製品の種類等に応じて適宜選択的に行えばよく、必ずしも行わなくてもよい。
加熱殺菌工程は、腐敗菌等を殺して保存性を高めると同時に、肉色、風味を向上させるために行われる工程である。加熱方法としては、ボイル、蒸気等の各種方法が使用できる。加熱条件は、食品衛生法にしたがって製品の種類毎に適宜設定され、例えば、肉の中心温度で63℃×30分間加熱する方法、又はこれと同等以上の効力を有する加熱条件とすればよい。
本発明においては、上記加熱殺菌工程の後に、上記赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物を添加することが好ましい。加熱殺菌工程前に赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物を添加しても、加熱殺菌時に微生物が死滅してしまうので、十分な色調改善効果を得ることができない。
具体的には、上記微生物をAPT培地等の適当な培地で培養(20〜30℃で15〜24時間)し、菌体を生理食塩水で洗浄した後、低温遠心機で濃縮して菌液を調製し、この菌液を好ましくは102〜108CFU/g、より好ましくは104〜107CFU/gになるように添加すればよい。添加方法は特に限定されず、塗布、噴霧、注入等が例示でき、製品に応じて適宜選択すればよい。
本発明においては、上記微生物を添加した後、包装することが好ましい。包装工程は、公知の各種包装手段が選択できるが、ガスバリア性を有するフィルムを用いて真空包装することが好ましい。
上記のようにして得られたハムは、食品衛生法にしたがって製品の種類毎に保存条件を適宜設定することができる。本発明においては、4〜15℃で保存することが好ましい。このような条件で保存することにより、通常、2〜3日で良好な発色が得られ、また、風味も良くなる。
上記の製造方法により製造されたハムは、いわゆる無添加ハムであるにもかかわらず、従来の無添加ハムに比べて、好ましい色調と風味を有し、品質が良好であるとともに、保存性にも優れている。
(2)生の食肉や魚肉
牛肉、豚肉、馬肉、鯨肉、マグロ、ハマチ等の生肉に上記赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物を添加すればよく、基本的に従来の生肉加工方法に従って行えばよい。
畜肉の場合、以下のようにして食肉とされる。牛、豚、馬等はト殺、はく皮したのち内臓を取り出し、背割りを行い枝肉とする。枝肉は分割部位ごとに骨を抜かれる。分割され骨を抜かれた部分肉は、切断、スライスされ、ブロック肉や薄切り肉とする。
牛肉を例に取ると、背割りされた枝肉は、まえ、ともばら、ロイン、ももに分割され、これらは13種類の部分肉、ネック、うで、かたロース、リブロース、サーロイン、かたばら、ともばら、ヒレ、うちもも、しんたま、らんいち、そともも、すねに除骨、整形される。これら整形された部分肉を切断、スライスし、ブロック肉や薄切り肉とする。
豚肉を例に取れば、背割りされた枝肉は、かた、ロースばら、もも、ひれに分割され、これらは6種類の部分肉、ロース、ばら、もも、ヒレ、かたロース、うでに除骨整形される。
また、魚肉の場合は、水揚げされた魚は、利用形態によって、丸、セミドレス、ドレス、フィレー、チャンク、角切、落とし身、すり身に加工され、冷蔵又は冷凍で流通し切断、スライスされる。
本発明においては、上記の加工工程のいずれかにおいて、上記赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物を添加することが好ましい。
具体的には、上記微生物をAPT培地等の適当な培地で培養(20〜30℃で15〜24時間)し、菌体を生理食塩水で洗浄した後、低温遠心機で濃縮して菌液を調製し、この菌液を好ましくは102〜108CFU/g、より好ましくは104〜107CFU/gになるように添加すればよい。添加方法は特に限定されず、塗布、噴霧、注入等が例示でき、製品に応じて適宜選択すればよい。
本発明においては、上記微生物を添加した後、包装することが好ましい。包装工程は、公知の各種包装手段が選択できるが、ガスバリア性を有するフィルムを用いて真空包装することが好ましい。
上記のようにして得られた生肉は食品衛生法にしたがって製品の種類毎に保存条件を適宜設定することができる。本発明においては2〜10℃で保存することが好ましい。このような条件で保存することにより、保存中に起こる生肉中の色素蛋白質のメト化が防止できる。
牛肉やマグロ肉等の生肉は鮮赤色の色調が好まれるが、鮮度低下が見られない場合も赤色色素蛋白質がメト化されて色調が悪くなり商品価値が失われやすいが、上記の加工方法により加工された生肉は、従来の生肉に比べ、急激な色調劣化が起こらないため、商品価値の低下を防ぐことができる。その結果、従来は品質劣化していないにもかかわらず捨てられていた動物性蛋白質資源の節約や食品廃棄物の節減にもつながる。
赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物のスクリーニングを以下の方法で行った。
サンプルとして、亜硝酸無添加ハムの塩漬終了液15サンプルを分離培地として、市販のMRS培地に塩化ナトリウム3質量%、ミオグロビン0.2質量%を添加したMRS改変白亜寒天培地を使用した。
定法どおり希釈した菌液を混釈プレートし、20℃で7日間嫌気培養を行った後、炭酸カルシウムを溶解してクリアゾーンを形成し、培地中のミオグロビンを赤色化したコロニーについて、コロニーの形、大きさ等を考慮して、各試料から10〜15株を分離した。
分離菌について、形態観察、生育温度、生育pH、ガス発生の有無、耐塩性を調べて菌株を整理するとともに、整理した菌株について、検定培地(ミオグロビン0.2質量%添加GYP培地)に接種し、20℃で24時間嫌気培養を行った後、培地の赤色化状況を肉眼観察した。
次いで、上記検定培地において赤色化が認めた菌株の培養液を、無発色の亜硝酸無添加ハムの切片に接種し、該ハムにおいて赤色化が認められるか検討して、代表菌株を2種類(B64株、R11株)選抜した。
B64株は、16SrDNA遺伝子塩基配列による同定の結果(カルノバクテリウム マルタロマチカム(Carnobacterium maltaromaticum)と相同性値99%)及び菌学的諸性質(表1参照)等から、カルノバクテリウム マルタロマチカム(Carnobacteriummaltaromaticum)と同定された。カルノバクテリウム マルタロマチカムは、ラクトバチルス マルタロミクス(Lactobacillusmaltaromicus)として、糖を発酵して主に乳酸を生成するグラム陽性の乳酸桿菌として知られていたが、2003年にカルノバクテリウム マルタロマチカムに移行されている。
なお、カルノバクテリウム マルタロマチカムB64(Carnobacterium maltaromaticum B64、寄託番号FERM P−20300)についてLD50試験を行ったところ、いずれの希釈段階(1.5×1012cfu/ml〜1.5×10cfu/ml)でもマウスの斃死は見られず、LD50は1.5×1012cfu/ml以上であった。
一方、R11株は、16SrDNA遺伝子塩基配列による同定の結果(ラクトバチルス・コリニフォーミス(Lactobacillus coryniformis)と相同性値96%)及び菌学的諸性質(表2参照)等から、糖を発酵して主に乳酸を生成するグラム陽性の乳酸桿菌であるラクトバチルス コリニフォーミス(Lactobacillus coryniformis)の近縁種であると考えられた。
なお、ラクトバチルス コリニフォーミス近縁種R11(Lactobacillus coryniformis synonym R11、寄託番号FERM P−20301)についてLD50試験を行ったところ、いずれの希釈段階(8.0×1010cfu/ml〜8.0×10cfu/ml)でもマウスの斃死は見られず、LD50は8.0×1010cfu/ml以上であった。
実施例1で得られた2種類の乳酸菌株(B64株、R11株)を、加熱殺菌終了後の食肉加工品(注入塩漬法で製造された、亜硝酸塩等の添加物無添加ロースハム)に接種し、該食肉加工品の色、味、保存性に対する影響をL*a*b*の測色、発色率の測定、官能評価法(色・味)を行った。
上記食品添加物無添加ロースハムは、塩漬液(水100質量部、食塩17.3質量部、砂糖6.5質量部、香辛料5質量部)を用いて、表7、8に示す条件で製造した。
Figure 2006166815
Figure 2006166815
上記の各乳酸菌をAPT培地で16〜18時間、25℃で培養した後、菌体を生理食塩水で洗浄し、低温遠心機(商品名「Himac7D2」、日立製)で濃縮して菌液を調製した。
そして、得られた食品添加物無添加ロースハムをスライス(約60g)して、試験区1(B64株接種区、対照区)、試験区2(R11株接種区、対照区)に分けてポリアミド製の袋に入れ、10CFU/gになるように上記菌液を接種した後、真空包装機によって脱気包装し、7℃に設定した定温インキュベータ(商品名「IN800」、ヤマト科学製)に14日間保存した。
(1)L*a*b*の測色
保存後7日目、14日目に、各区のL*a*b*の測色を分光測色計(商品名「508i」、ミノルタ製)を用いて測定し、その平均値を求めた。その結果を表9に示す。
Figure 2006166815
表9から、7日目、14日目において、いずれの試験区でも対照区に比べて菌株接種区はハムの赤色を表すa*値が有意に増加しており、ハムの色調が改善されていることが分かる。
(2)発色率の測定
坂田らの方法(Agric. Biol. Chem. 45 p1077 (1981))に準じ、サンプルから75%アセトンで発色色素(NOMb)を抽出し、分光光度計で395nmにおける吸光度aを測定した。また、75%アセトン−0.7%塩酸で全Mbを抽出し、383nmにおける吸光度bを測定した。そして、下記式により発色率を算出した。その結果を表10に示す。
CFR=(a×1.2/b)×100
Figure 2006166815
表10から、いずれの試験区でも菌株接種区は対照区に比べてCFR値が増加しており、特にR11株接種区において顕著に増加していることが分かる。
(3)官能評価
24名のパネラーにより、色、香り、風味、食感、味、及び総合評価の6項目について、各試験区ごとに、菌接種区と対照区とのペアテストによって、両区の差がない場合を0点とし、−3点〜+3点までの7段階で相対的に評価を行い、その平均点を求めた。その結果を表11に示す。








Figure 2006166815
表11から、色については、両試験区とも対照区に比べて菌株接種区の方が有意に好まれていることが分かる。特に、試験区2では、他の全ての評価項目についても菌株接種区が対照区に比べて有意に好まれていることが分かる。一方、試験区1では、食感についても菌株接種区が有意に好まれていたが、総合評価、香り、味、風味については差はなかった。
なお、B64株を用いて製造したハムの急性毒性試験では、試験期間中、マウスの一般状態、体重変化及び試験終了後の各臓器に異常は認められなかった。また、アレルギー試験では、IgE抗体は検出限界以下であった。
以下に示す市販の食肉加工品(包装後加熱、亜硝酸塩等の化学合成添加物無添加、いずれも有限会社ぴゅあポーク製)に、実施例1で得られた乳酸菌(B64株、R11株)を直接接種した後、真空包装して7℃で保存し、7日目、14日目、21日目にサンプル中の微生物検査を定法に従って行った。なお、各乳酸菌の接種は、実施例2と同様の方法で行った。
サンプル1:商品名「ふぁみりーあらびきソーセージ」
サンプル2:商品名「ぴゅあロースハムスライス」(湿塩漬タイプ)
サンプル3:商品名「ふぁみりー角ボンレスハムスライス」(注入塩漬タイプ)
各サンプルについて、試験区1(B64株接種)、試験区2(R11株接種)、対照区(菌株未接種)を設け、各区のサンプル中に生育した微生物種とその菌数について比較検討した。
一般生菌数、グラム陰性桿菌数、黄色ブドウ球菌及びグラム陽性球菌数、カビ・酵母数については、それぞれ標準寒天培地(ニッスイ)、CVT寒天培地(ニッスイ)、食塩卵寒天培地(ニッスイ)、ポテトデキストロース寒天培地(ニッスイ)を用いて、プレートサーフェイス法により、25℃、5日間培養して定法により測定した。
生酸菌数については、CaCOを重層したAPT重層白亜寒天培地(Difco)を用いてプレートサーフェイス法で25℃、5日間アネロパック(商品名、三菱ガス化学(株))で嫌気培養し、クリアゾーンのあるコロニーを生酸菌数として測定した。
大腸菌及び大腸菌群については、フルオロカルトLMX−ブロス(MERCK)液体培地を用いて、35℃、24時間培養して、定法により定性的に測定した。
サルモネラ属菌については、EEmブイヨンで35℃、24時間前培養後、ラパポート培地で42℃、24時間増菌培養し、マデック寒天培地で35℃、24時間塗布培養し、定法により測定した。それらの結果を表12〜14に示す。なお、表中の数値は、菌数の対数/gを表し、3.00は3未満を表す。
Figure 2006166815
表12は、保存期間中の生酸菌数の変化を測定した結果であり、対照区では保存期間を通じて試料中に生酸菌が見られないが、各試験区では、接種した乳酸菌と見られる生酸菌が観察され、保存期間中を通じてほぼ一定に維持されていることが分かる。
Figure 2006166815
表13は、保存21日目のサンプル中のグラム陰性桿菌数、カビ・酵母数、グラム陽性球菌数を測定した結果である。いずれもサンプルにおいても、各試験区では、グラム陰性桿菌数、カビ・酵母数、グラム陽性球菌数が抑制されていることが分かる。一方、サンプル1の対照区では、グラム陰性桿菌とカビ・酵母数が大幅に増加しており、サンプル3の対照区でもグラム陽性球菌数が大幅に増加していることが分かる。なお、大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ属菌については、いずれのサンプルにおいても検出されなかった。
この結果から、食肉加工品に、乳酸菌(B64株、R11株)を接種することにより、該食肉加工品に対して優勢菌叢を形成してバイオプリザベーション効果を有することが示唆された。
実施例1で得られた乳酸菌(B64株、R11株)を、生の牛肉及びマグロ肉に接種して各肉に対する色調改善効果についてL*a*b*の測色を行い、比較検討した。
(1)試料として用いた牛肉は、色調改善効果を明瞭に判定するため、色調がメト化した牛ヒレ肉(4℃、30日間保存)を用いた。なお、試験開始時における牛ヒレ肉を測色計で測定(6箇所)したところ、その平均値は、L*値:45.11、a*値:4.84、b*値:10.70であった。
上記の各乳酸菌をAPT培地で16〜18時間、25℃で培養した後、菌体を生理食塩水で洗浄し、低温遠心機(商品名「Himac7D2」、日立製)で濃縮して菌液を調製した。
そして、予めポリアミド製の袋に入れた牛ヒレ肉約60gに10CFU/gとなるように上記菌液を接種した後、真空包装機によって脱気包装し、7℃に設定した定温インキュベータ(商品名「IN800」、ヤマト科学製)に5日間保存した。
保存後5日目に、各サンプル(B64株接種区、R11株接種区)のL*a*b*の測色を分光測色計(商品名「508i」、ミノルタ製)を用いて測定した。その結果を表14に示す。
Figure 2006166815
表14から、B64株接種区及びR11株接種区は、ともに接種時の試料に対して赤色を表すa*値が1%有意に増加しており、メト化した牛肉の色調が改善されていることが分かる。
(2)試料として用いたマグロ肉は、色調の劣化が阻止可能であるかを確認するため、解凍直後のマグロ血合い肉を用いた。
上記の各乳酸菌をAPT培地で16〜18時間、25℃で培養した後、菌体を生理食塩水で洗浄し、低温遠心機(商品名「Himac7D2」、日立製)で濃縮して菌液を調製した。
そして、予めポリアミド製の袋に入れたマグロ血合い肉約60gに10CFU/gとなるように上記菌液を接種した後、真空包装機によって脱気包装し、7℃に設定した定温インキュベータ(商品名「IN800」、ヤマト科学製)に5日間保存した。
保存後5日目に、各サンプル(B64株接種区、R11株接種区、対照区)のL*a*b*の測色を分光測色計(商品名「508i」、ミノルタ製)を用いて測定した。その結果を表15に示す。
Figure 2006166815
表15から、保存5日目の対照区は、試験開始時に比べてa*値が低下しており、メト化が進んでいることが分かる。一方、保存5日目のB64株接種区及びR11株接種区は、対照区に対して有意にa*値が増加しており、マグロ肉のメト化が阻止されていることが分かる。更に、両接種区は、試験開始時よりも赤色を表すa*値が増加しており、色調が改善されていることが分かる。
また、保存5日目のB64株接種区及びR11株接種区のL*値、b*値はともに対照区に対して有意に増加しており、対照区よりも明るいオレンジ系の色調に改善されていることが分かる。
本発明の食品の製造方法は、赤色色素蛋白質を含む食肉又は魚肉、あるいはそれらの加工品において、その色調を改善する際に適用することができ、特に、無添加ハム等の加工品の色調を改善する際に好適である。

Claims (9)

  1. 赤色色素蛋白質を含む食肉又は魚肉、あるいはそれらの加工品に、赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物を添加することを特徴とする食品の製造方法。
  2. 前記微生物を添加して包装する請求項1記載の食品の製造方法。
  3. 前記微生物として、赤色色素蛋白質を含む食肉又は魚肉あるいはそれらの加工品をスライスして得られた切片に、微生物を含む試料を接種して、該切片の発色の状態を確認することによりスクリーニングされた微生物を用いる請求項1又は2記載の食品の製造方法。
  4. 前記赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物が、乳酸菌である請求項1〜3のいずれか1つに記載の食品の製造方法。
  5. 前記赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物が、カルノバクテリウム属(Carnobacterium)に属する微生物である請求項1〜3のいずれか1つに記載の食品の製造方法。
  6. 前記赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物が、ラクトバチルス属(Lactobacillus)に属する微生物である請求項1〜3のいずれか1つに記載の食品の製造方法。
  7. 前記赤色色素蛋白質に対する色調改善効果を有する微生物として、カルノバクテリウム マルタロマチカムB64(Carnobacterium maltaromaticum B64、寄託番号FERM P−20300)、又はラクトバチルス コリニフォーミス近縁種R11(Lactobacillus coryniformis synonym R11、寄託番号FERM P−20301)を用いる請求項1〜3のいずれか1つに記載の食品の製造方法。
  8. ハム類、ソーセージ類、ベーコン類、ローストビーフ、魚肉ハム類、魚肉ソーセージ類、鯨ベーコン、赤身魚肉のたたきから選ばれた一種に適用される請求項1〜7のいずれか一つに記載の食品の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つに記載された方法により製造された食品。
JP2004364803A 2004-12-16 2004-12-16 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品 Expired - Fee Related JP4523836B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004364803A JP4523836B2 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品
EP05257720A EP1676489A3 (en) 2004-12-16 2005-12-15 Method of producing food and food produced by the method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004364803A JP4523836B2 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006166815A true JP2006166815A (ja) 2006-06-29
JP4523836B2 JP4523836B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=36668180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004364803A Expired - Fee Related JP4523836B2 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4523836B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060909A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Shonan Pure:Kk 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品
WO2008102745A1 (ja) * 2007-02-19 2008-08-28 Shonan Pure Co., Ltd. 魚卵の加工方法及び該方法によって得られた加工魚卵
WO2008136513A1 (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. 食肉用家畜屠体の筋入れ方法及び装置、並びに筋入れ用切断動作プログラム
JP2010041982A (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Shonan Pure:Kk 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品
JP4523836B2 (ja) * 2004-12-16 2010-08-11 株式会社湘南ぴゅあ 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品
WO2011142300A1 (ja) * 2010-05-12 2011-11-17 天野エンザイム株式会社 バチルス属微生物由来の還元剤及びその用途

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102302144B1 (ko) * 2021-03-08 2021-09-13 안원균 고령자를 위한 식육가공품의 제조 방법 및 장치

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5618569A (en) * 1979-07-24 1981-02-21 Seiwa Kasei Kk Color former for cattle meat
JPS5618570A (en) * 1979-07-25 1981-02-21 Kongo:Kk Color development and storing of meat or food containing meat
JPS60156380A (ja) * 1984-01-27 1985-08-16 Takeda Chem Ind Ltd ラクトバチルス属の新菌種およびその用途
JPH099912A (ja) * 1995-06-29 1997-01-14 Morinaga Milk Ind Co Ltd 風味良好な加工肉製品の製造方法
JP2004065092A (ja) * 2002-08-06 2004-03-04 Pure Pork:Kk ハムの製造方法
JP2005087058A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Itoham Foods Inc 食肉製品発色方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4523836B2 (ja) * 2004-12-16 2010-08-11 株式会社湘南ぴゅあ 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5618569A (en) * 1979-07-24 1981-02-21 Seiwa Kasei Kk Color former for cattle meat
JPS5618570A (en) * 1979-07-25 1981-02-21 Kongo:Kk Color development and storing of meat or food containing meat
JPS60156380A (ja) * 1984-01-27 1985-08-16 Takeda Chem Ind Ltd ラクトバチルス属の新菌種およびその用途
JPH099912A (ja) * 1995-06-29 1997-01-14 Morinaga Milk Ind Co Ltd 風味良好な加工肉製品の製造方法
JP2004065092A (ja) * 2002-08-06 2004-03-04 Pure Pork:Kk ハムの製造方法
JP2005087058A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Itoham Foods Inc 食肉製品発色方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4523836B2 (ja) * 2004-12-16 2010-08-11 株式会社湘南ぴゅあ 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品
JP2007060909A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Shonan Pure:Kk 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品
JP4523894B2 (ja) * 2005-08-29 2010-08-11 株式会社湘南ぴゅあ 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品
WO2008102745A1 (ja) * 2007-02-19 2008-08-28 Shonan Pure Co., Ltd. 魚卵の加工方法及び該方法によって得られた加工魚卵
CN101621938B (zh) * 2007-02-19 2012-07-04 株式会社湘南匹亚 鱼子的加工方法及该方法制备的加工鱼子
US8535742B2 (en) 2007-02-19 2013-09-17 Shonan Pure Co., Ltd. Method for processing of fish egg and processed fish egg produced by the method
WO2008136513A1 (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. 食肉用家畜屠体の筋入れ方法及び装置、並びに筋入れ用切断動作プログラム
JP2010041982A (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Shonan Pure:Kk 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品
WO2011142300A1 (ja) * 2010-05-12 2011-11-17 天野エンザイム株式会社 バチルス属微生物由来の還元剤及びその用途
CN102892882A (zh) * 2010-05-12 2013-01-23 天野酶株式会社 源自杆菌属微生物的还原剂及其用途
JP5814914B2 (ja) * 2010-05-12 2015-11-17 天野エンザイム株式会社 バチルス属微生物由来の還元剤及びその用途
US9241507B2 (en) 2010-05-12 2016-01-26 Amano Enzyme Inc. Reducing agent from microorganism belonging to genus Bacillus and application for same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4523836B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Comi Spoilage of meat and fish
Bongiorno et al. Sous vide cook-chill mussel (Mytilus galloprovincialis): evaluation of chemical, microbiological and sensory quality during chilled storage (3 C)
Papadopoulos et al. Effect of gutting on microbiological, chemical, and sensory properties of aquacultured sea bass (Dicentrarchus labrax) stored in ice
JP4243442B2 (ja) 水産発酵食品の製造方法
EP1824343B1 (en) Antibacterial agent for preserving fresh meat
Ricke et al. Fermented meat, poultry, and fish products
CA2753275C (en) Method for improving the sensory properties and resistance of food and drink products to micro-organisms
Gómez-Estaca et al. High pressure effects on the quality and preservation of cold-smoked dolphinfish (Coryphaena hippurus) fillets
Zinina et al. The effect of starter cultures on the qualitative indicators of dry fermented sausages made from poultry meat
JP4236087B2 (ja) 抗菌作用および抗酸化作用を有する乳酸菌培養液で処理された魚介類
EP1676489A2 (en) Method of producing food and food produced by the method
JP4523836B2 (ja) 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品
Kose et al. Sustainability of fermented fish products
JP4523894B2 (ja) 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品
Abouel-Yazeed Maintaining quality and extending shelf-life of tilapia Oreochromis niloticus fish during storage at 4 C
US20160174584A1 (en) Oxygen scavenging stabilizes color in meats in low oxygen
Tirloni et al. An efficient and tasty use of Atlantic salmon trimming: microbiological and chemical-physical evaluation of salmon frankfurters
Jay et al. Processed meats and seafoods
Tomé et al. Could modifications of processing parameters enhance the growth and selection of lactic acid bacteria in cold-smoked salmon to improve preservation by natural means?
Cosansu et al. Effect of a Pediococcus Culture on the Sensory Properties and Ripening of Anchovy Marinade at 4 C and 16 C
Visessanguan et al. Lactic meat fermentation
Bozkurt et al. Sucuk: Turkish Dry-Fermented Sausage
Anbi et al. The effects of Lactococcus lactis subsp. lactis and its supernatant on some bacteriological and sensory values in Rainbow trout (Onchorhynchus mykiss) fillets
Lawrie The structure, composition and preservation of meat
JP2010041982A (ja) 食品の製造方法及び該製造方法によって得られた食品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071210

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091030

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4523836

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees