JP2006165685A - 画像読取システムの制御方法、画像読取システム、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 光源から発する光の波長を変えることなく、該当する色をドロップアウトすること等を可能とした画像読取システムの制御方法を提供する。
【解決手段】 画像読取装置は、画像読取部204、色情報記憶部207、判断部208、指定色ドロップアウト部209、画素データ変換部210を備える。外部制御装置は、色情報設定部212、アプリケーション213を備える。判断部208は、設定された色情報を基に、原稿から読み取った画像データがドロップアウトカラーか否かを画素毎に判断し、変換する画素を指示する。画素データ変換部210は、指示された画素を特定の値に変換する。指定色ドロップアウト部209は、原稿から読み取った画像データから選択された画素に対し設定された、ドロップアウトカラーと該ドロップアウトカラーの対象範囲を示すマージンから構成される色情報に基づく指定色をドロップアウトする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、任意のドロップアウトカラーを設定可能な画像読取システムの制御方法、画像読取システム、及びプログラムに関する。
近年、スキャナ或いはOCR(Optical Character Reader:光学的文字読取装置)等の画像読取装置においては、カラー原稿を読み取る際に、ある特定の色(ドロップアウトカラー)を読取画像データとして出力せず、それ以外の色を読み取るドロップアウト機能を備えた機種がある。画像読取装置のドロップアウト機能は、不要な文字または罫線等を読み取りたくない場合等によく用いられる。原稿上に読み取り不要な文字または罫線等をドロップアウトカラーで印刷または記入しておくと、画像読取部ではこれらの文字または罫線等を読み取らない。
ところで、近年、複写機やプリンタの性能向上に伴い、原稿から読み取った画像を多種多様な色で印刷媒体上に印刷する場合が多くなってきている。それに伴い、原稿の画像読み取り時に、様々な色をドロップアウト(以後、中間色ドロップアウトと呼称する)させる画像読取装置も登場している。例えば、スキャンして得た画像データからドロップアウトしたい色を選択して、その選択した色をドロップアウトする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−253473号公報
しかし、原稿の印刷濃度にムラがあったり、原稿に汚れがある場合や原稿が変色したり褪色が生じている場合には、HSV(色相、彩度、明度)などの表示系でいうと、彩度S、明度Vが一致しなくなる。このため、該当する色の部分のすべてをドロップアウトさせることができず、不要な文字や罫線等が読み取られたり、逆に必要な文字や罫線等を読み取れなくなったりするという問題が発生する。
本発明の目的は、原稿の印刷濃度にムラがあったり、原稿に汚れがある場合や、原稿が変色したり褪色が生じたりしても、該当する色の部分のすべてを容易にドロップアウトすること等を可能とした画像読取システムの制御方法、画像読取システム、及びプログラムを提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、原稿画像に含まれる指定色を読取画像データとして出力しないドロップアウト機能を備えた画像読取システムの制御方法であって、彩度及び明度を指定せずに色相のみにマージンを持たせてドロップアウトカラーとして指定する指定ステップと、前記指定ステップにおいて指定されたドロップアウトカラーを読取画像データからドロップアウトさせるドロップアウトステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、原稿の印刷濃度や、汚れ或いは変色や褪色が生じて彩度や明度が異なった原稿でも、不要な文字または罫線等が読み取られることを解消し、必要な文字または罫線等を読み取ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置及び外部制御装置からなる画像読取システムの基本構成を示すブロック図である。
図1において、画像読取装置は、CPU201、RAM202、ROM203、画像読取部204、画像記憶部205、データ転送部206、色情報記憶部207、判断部208、指定色ドロップアウト部209、画素データ変換部210を備えている。外部制御装置は、通信部211、色情報設定部212、アプリケーション213を備えている。
まず、画像読取装置の各部について説明する。画像読取装置は、指定色を読み取らずそれ以外の色を読み取るドロップアウト機能を備えている。CPU201は、ROM203に格納されたプログラムに従って画像読取装置全体を制御する。RAM202は、CPU201の作業領域やデータの一時記憶領域として使用される。ROM203は、プログラムや固定データを格納する。画像読取部204は、白色光の光源及びカラーセンサから構成されており、光源の白色光を原稿に照射し、原稿からの反射光をカラーセンサで受光し、受光した反射光を電気信号(電圧)に光電変換することで、RGBの各成分のアナログの画像データを出力する画像読取動作を行う。画像読取部204については図2を参照して後述する。
画像記憶部205は、画像読取部204により原稿から読み取られた画像データを記憶する。データ転送部206は、画像記憶部205に記憶された画像データ等を外部制御装置に転送する。色情報記憶部207は、外部制御装置の色情報設定部212により設定された色情報を記憶する。色情報は、色相とマージンとから構成されている。色情報については図5及び図6を参照して後述する。
判断部208は、色情報記憶部207に記憶された設定された色情報を基に、画像読取部204により原稿から読み取った画像データがドロップアウトカラーか否かを1画素ずつ判断し、画素データ変換部210に対して、変換する画素(設定された色情報を有する画素と、該画素に近接した所定範囲の色空間にある色情報を有する画素)を指示する。判断部208の判断方法については図7を参照して後述する。
画素データ変換部210は、判断部208から変換するように指示された画素に対して、その画素の色情報のRGB各成分を特定の値(例えば0xff等)に変換する。例えば、色相H=0度をドロップアウトカラーに設定した場合、この色情報を有する画素に対しては、RGBデータを(255,255,255)に変換する。
指定色ドロップアウト部209は、2値化回路から構成されており、外部制御装置の色情報設定部112により設定された色情報に基づく指定色をドロップアウトする処理を行う。指定色ドロップアウト部209については図3を参照して後述する。
次に、外部制御装置の各部について説明する。外部制御装置は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)から構成されており、CPUがROM或いは外部記憶装置(以上不図示)に格納されたプログラムを実行することにより画像読取装置を制御する。通信部211は、画像読取装置のデータ転送部206とデータ通信を行う。色情報設定部212は、ドロップアウトしたい色を指定する。アプリケーション213は、画像データを読み取る際に使用する。
図2は、画像読取装置の画像読取部204の概略構成を示す構成図である。
図2において、画像読取部204は、白色光の光源121とカラーセンサ123を備えている。光源121は、原稿台122上に載置された原稿に光を照射する。原稿の反射光はカラーセンサ123に入力される。カラーセンサ123は、原稿から受光した反射光を電気信号(電圧)に光電変換し、RGBの各成分のアナログの画像データを出力する。
図3は、画像読取装置の指定色ドロップアウト部209の構成を示すブロック図である。
図3において、指定色ドロップアウト部209は、2値化回路131と比較器132を備えている。2値化回路131は、画素データ変換部210により変換された画像データの各画素RGBデータ(24bit)を、公知の変換方法により輝度データ(8bit)に変換する。比較器132は、輝度データと予め設定されているスライスレベルとを比較し、比較結果に基づいて輝度データを白または黒に2値化することで、指定色をドロップアウトする処理を実現している。
外部制御装置において、CPUは、ROM或いは外部記憶装置(以上不図示)に格納されたプログラムに基づき図7のフローチャートに示す処理を実行する。アプリケーション213は、画像読取装置から取得した画像データや色情報設定ダイアログボックス(以下色情報設定ダイアログと略称する)を表示部(不図示)に表示する(図8参照)。
図8は、外部制御装置の表示部に表示される色情報設定ダイアログを示す図である。
図8において、色情報設定ダイアログには、スタートボタン801、ドロップアウトボタン802、色情報設定ボタン803、色相設定領域804、マージン設定領域805が表示される。
スタートボタン801は、画像読取装置に原稿の読み取り開始を指示するためのボタンである。ドロップアウトボタン802は、指定色をドロップアウトするか否かを指示するためのボタンである。色情報設定ボタン803は、画像読取装置に対するドロップアウトカラー及びマージンの転送を指示するためのボタンである。色相設定領域804は、色相を設定するためのものである。マージン設定領域805は、後述のマージンを設定するためのものである。
次に、画像読取装置の色情報記憶部207に記憶された色情報について図4を基に説明する。
図4(a)は画像読取装置の色情報記憶部207に記憶された色情報の色相とマージンを示す図、図4(b)はドロップアウトカラーと判断する領域を示す図である。本実施の形態では、色相Hは 0度から360度、0度が赤、120度が緑、240度が青とする。
図4において、色情報の色相は、色相 H = 0度と設定されている。また、マージンは、Margin=5度と設定されている。マージンは、0度を中心に前後5度の範囲がドロップアウトカラーの対象になることを示すものである。
つまり、色相Hが、Hmin=−5度、Hmax=5度の範囲にある画素データをドロップアウトカラーと判断していることになる。
また、彩度S、明度Vについては考慮していない。
即ち、マージンを用いて、かつ、彩度S、明度Vを考慮しないことで、ドロップアウトカラーを点ではなく色空間として判断することができる。マージンを用いず、彩度S、明度Vを限定した場合は、色空間ではなく色平面で示される点だけがドロップアウトカラーとして判断される。これに対して、マージンを用いて、彩度S、明度Vを限定しない場合は、色空間がドロップアウトカラーとして判断される(図5参照)。
図5(a)はドロップアウトカラーを3次元座標上の色平面として判断した場合を示す図、図5(b)はドロップアウトカラーを3次元座標上の色空間として判断した場合を示す図である。
図5において、(a)では、色相Hは0度、彩度SはS1<S<S2、明度VはV1<V<V2の範囲にある点A4、A5、A6、A7を頂点にした平面で示される点だけがドロップアウトカラーとして判断される。他方、(b)では、点B0、B1、B2、B3,、B4、B5を頂点にした色空間がドロップアウトカラーとして判断される。
例えば、ドロップアウトカラーを色相H=0度で示される赤の平面点として設定した場合、原稿が汚れたり、褪色したりして、彩度Sや明度Vが一定していない赤っぽい点は、ドロップアウトカラーの対象にならない場合がある。
これに対して、例えばマージンを用いたり、彩度S、明度Vを考慮しなければ、色相H=0の赤い点として設定されたドロップアウトカラーは、色空間として判断され、汚れたり、褪色して変色した赤っぽい点は、ドロップアウトカラーの色空間内に入るためドロップアウトされる。ただし、彩度S、明度Vを考慮しないとあるが、まったく考慮しないと、グレースケール、またはグレースケールに近い画像データまで、ドロップアウトカラーと判断してしまうので、グレースケール、またはグレースケールに近いデータに関しては、ドロップアウトカラーの対象にしていない。その判断は後述する。
次に、画像読取装置の判断部208により原稿の読取画像がドロップアウトカラーか否かを判断する判断方法について図6を基に説明する。
図6は、画像読取装置の判断部208の構成を示すブロック図である。
図6において、図1の判断部208は、比較器Gray221、変換器222、比較器H223、AND回路224を備えている。比較器Gray221には、画像データRin、Gin、Binが入力される。比較器Gray211は、入力された画像データがGrayであるか否かを判断して、Grayと判断したとき出力が0になる。判断基準は、入力データRin、Gin、Binのそれぞれの値がほぼ等しくなるときである(例えば、8bitデータ中上位6bitが等しい場合など)。
変換器222は、画像データRin、Gin、Binを、公知の変換方法により、色相Hに変換する。色情報記憶部207に記憶された色情報の値を基に計算されたHmin、Hmaxと、変換器222から出力される色相Hinが入力される。比較器H223は、Hmin≦Hin≦Hmaxを満たすと出力は1になる。比較器Gray221と比較器H223のそれぞれの出力がAND回路224に入力されている。AND回路224への全ての入力が1のときに出力が1となり、当該画像がドロップアウトカラーであると判断される。
次に、上記構成を有する本実施の形態の外部制御装置及び画像読取装置の動作について図7、図11を参照しながら説明する。
図7は、外部制御装置の動作を示すフローチャートである。
図7において、まず、ユーザが外部制御装置の操作部により所定操作を行うことでアプリケーション213を起動する。アプリケーション213の起動に伴い、外部制御装置の表示部(不図示)には、画像読取装置の読取動作開始を指示するためのスタートボタンを有するダイアログが表示される。ユーザがスタートボタンを押下して読取動作開始とともにドロップアウトすることを指示すると(ステップS1、ステップS2でともにYES)、外部制御装置は通信部211により画像読取装置のデータ転送部206に読取開始指示情報とドロップアウト指示情報と色情報を送信する(ステップS3)。
読取動作を開始する前に、あらかじめ、アプリケーション213が表示部に表示する色情報設定ダイアログで、色相設定とマージン設定をしておく。
あらかじめ設定しておいた上記色情報が記憶された後、画像読取装置は原稿の読取を開始する(ステップS4)。
図11は、画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
図11において、画像読取装置のCPU201は外部制御装置から転送された色情報を色情報記憶部207に格納すると共に、外部制御装置からの読取開始指示に基づき画像読取部204により原稿の読取動作を開始する(ステップS21)。次に、判断部208により原稿から読み取った画像データに対して1画素ごとにドロップアウトカラーか否かを判断し(ステップS22)、画素データ変換部210により上述した変換方法に従って画素データを変換する(ステップS23)。その後、指定色ドロップアウト部209により画像データにドロップアウト処理を行った後(ステップS24)、画像記憶部205に画像データを記憶すると共に、データ転送部206により外部制御装置に画像データを転送する(ステップS25)。
図7に戻り、外部制御装置は通信部211により転送された画像データを取得し(ステップS5)、アプリケーション213により表示部に取得した画像データを表示する(ステップS6)。次の読取対象原稿がない場合は(ステップS7でYES)、本処理を終了する。次の読取対象原稿がある場合は(ステップS7でNO)、上記ステップS5以降の動作を読取対象原稿がなくなるまで繰り返す。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ドロップアウトカラーに色相Hと、マージンを用い、また、彩度S、明度Vを考慮しないようにしたため、ドロップアウトカラーを点ではなく色空間として設定するので、原稿の印刷濃度にムラがあったり、汚れ或いは変色や褪色が生じて、彩度S、明度Vが多少異なった原稿でも、不要な文字または罫線等が読み取られることを解消し、必要な文字または罫線等を読み取ることができるという効果がある。
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装置及び外部制御装置からなる画像読取システムの構成を示すブロック図である。
図9において、画像読取装置は、CPU301、RAM302、ROM303、画像読取部304、画像記憶部305、データ転送部306、色情報記憶部307、指定色色変換部308、指定色ドロップアウト部309を備えている。外部制御装置は、通信部311、色情報設定部312、アプリケーション313を備えている。
本実施の形態は、上述した第1の実施の形態に対して、画像読取装置に判断部208及び画素データ変換部210を設ける代わりに指定色色変換部308を設けた点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上述した第1の実施の形態(図1)の対応するものと同一なので、説明を省略する。
画像読取装置のCPU301は、ROM303に格納されたプログラムに基づき図15のフローチャートに示す処理を実行する。指定色色変換部308は、色情報記憶部307に記憶されている色情報を基にして得られる指定色を、公知のガンマテーブルのような、データを変換するための変換テーブル(以下ルックアップテーブル:LUT)を参照することにより、指定色以外の色に変換する。即ち、指定色色変換部308は、外部制御装置の色情報設定部312により設定された色情報を有する画素と、該画素に近接した所定範囲の色空間にある色情報を有する画素を、指定色以外の色に変換する。ここで、指定色色変換部308における色変換方法について図10を例に挙げて説明する。
図10(a)は画像読取装置の指定色色変換部308の構成を示すブロック図、図10(b)は1画素の色情報を示す図、図10(c)はLUTを示す図である。
図10において、指定色色変換部308は、入力される画素の色情報をR、G、BからR'、G'、B'に変換する変換回路321を備えている。
説明を簡単にするために、例えば1画素をRGB3bitカラーで表すことにする。1画素をRGB3bitカラーで表すと、1画素の色情報は、図10(b)に示すように立方体の各頂点D0〜D7の8通りになる。例えばドロップアウトの指定色をD1に設定したとすると、LUTは、図10(c)に示すようにD1のG成分とB成分だけが0から1に変換され(図示の斜線部分)、残りはそのままのデータとなるようなLUTになる。
指定色色変換部308は、図10(a)に示すように入力される画素の色情報を上記LUTを参照して変換する(R、G、B→R'、G'、B')。従って、指定色色変換部308は、D1以外の色情報を有する画素に対しては全く色変換を行わずに、ドロップアウトの指定色であるD1の色情報を有する画素だけを色変換する。つまり、指定色色変換部308で参照するLUTを作成することによって、任意の中間色ドロップアウトが可能になる。
例えば1画素24bitカラーの場合を考えてみる。色情報記憶部307に、色情報のドロップアウトカラーが色相H=0度、マージンMargin=5度と記憶されていたとする。マージンは、上述したように、ドロップアウトカラーを点から色空間にする意味がある。この例で言うと、ドロップアウトカラーの対象になるのは、色相Hが、−5度から+5度までの色空間になる(図5(b)参照)。従って、LUTは、色相Hが−5度から+5度までの色空間にある色情報を有する画素に対して色情報を変換するようなLUTになる。
LUT作成に関しては、画像読取装置の指定色色変換部308で色変換処理を行う前にCPU301でLUT作成を行うか、或いは、外部制御装置側でLUT作成を行ってから画像読取装置にLUTを転送するようにしてもよい。
次に、上記構成を有する本実施の形態の外部制御装置及び画像読取装置の動作について図7及び図12を参照しながら説明する。尚、上述した第1の実施の形態と共通する個所は説明を簡略化または省略する。
図7において、ユーザが外部制御装置でスタートボタンを押下すると(ステップS1でYES)、外部制御装置から画像読取装置への読取開始指示情報の送信に伴い、画像読取装置は原稿の読取動作を開始する。ユーザがドロップアウトを指示すると(ステップS2でYES)、外部制御装置は画像読取装置にドロップアウトするべき色情報を送信する(ステップS3)。その後、読取開始指示をする(ステップS4)。
図12は、画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
図12において、画像読取装置のCPU301は外部制御装置から転送された色情報を色情報記憶部307に格納すると共に、外部制御装置からの読取開始指示に基づき画像読取部304により原稿の読取動作を開始する(ステップS31)。次に、原稿から読み取った画像データを指定色色変換部308により上述した変換方法によって色変換する(ステップS32)。その後、指定色ドロップアウト部309により画像データにドロップアウト処理を行った後(ステップS33)、画像記憶部305に画像データを記憶すると共に、データ転送部306により外部制御装置に画像データを転送する(ステップS34)。
図7に戻り、外部制御装置は画像読取装置から画像データを取得し(ステップS5)、画像データを表示する(ステップS6)。次の読取対象原稿がない場合は(ステップS7でYES)、本処理を終了する。次の読取対象原稿がある場合は(ステップS7でNO)、上記ステップS5以降の動作を読取対象原稿がなくなるまで繰り返す。
以上説明したように、本実施の形態によれば、指定色色変換部308により、ドロップアウトの指定色以外の色情報を有する画素に対しては全く色変換を行わずに、ドロップアウトの指定色の色情報を有する画素だけを色変換するので、任意の中間色ドロップアウトが可能になるという効果がある。
[他の実施の形態]
上記第1及び第2の実施の形態では、選択した画素の色情報を設定する色情報設定部を外部制御装置に設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、色情報設定部を画像読取装置に設ける構成としてもよい。
上記第1及び第2の実施の形態では、原稿の読取画像の色がドロップアウトカラーか否かを判断する判断部、変換対象画素の色情報の成分を変換する画素データ変換部、指定色を指定色以外の色に変換する指定色色変換部を画像読取装置に設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、判断部、画素データ変換部、指定色色変換部を画像読取装置に設ける構成としてもよい。
上記第1及び第2の実施の形態では、ドロップアウトカラーを1色だけ設定した例を挙げたが、これに限定されるものではなく、ドロップアウトカラーを複数色設定しても構わない。
上記第1及び第2の実施の形態では、色情報設定部において選択画素の色情報を色相Hで設定した例を挙げたが、これに限定されるものではなく、HSV成分以外で設定しても構わない。
上記第1及び第2の実施の形態では、画像読取装置の適用形態については言及しなかったが、特定のものへの適用に限定されるものではなく、イメージスキャナ、OCR等の各種形態に適用することができる。
上記第1及び第2の実施の形態では、画像読取装置について説明したが、画像読取装置のみへの適用に限定されるものではなく、本発明の画像読取装置の機能を備えた各種の画像処理装置(複写機、複合機、ファクシミリ等)に適用することができる。
また、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置及び外部制御装置からなる画像読取システムを示すブロック図である。 画像読取装置の画像読取部の概略構成を示す構成図である。 画像読取装置の指定色ドロップアウト部の構成を示すブロック図である。 (a)は画像読取装置の色情報記憶部に記憶された色情報のドロップアウトカラーとマージンを示す図、(b)はドロップアウトカラーと判断する範囲を示す図である。 (a)はドロップアウトカラーを3次元座標上の点として判断した場合を示す図、(b)はドロップアウトカラーを3次元座標上の色空間として判断した場合を示す図である。 画像読取装置の判断部の構成を示すブロック図である。 外部制御装置の動作を示すフローチャートである。 外部制御装置の表示部に表示される色情報設定ダイアログを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装置及び外部制御装置からなる画像読取システムの構成を示すブロック図である。 (a)は画像読取装置の指定色色変換部の構成を示すブロック図、(b)は1画素の色情報を示す図、(c)はLUTを示す図である。 画像読取装置の動作を示すフローチャートである。 画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
204、304 画像読取部
207、307 色情報記憶部
208 判断部(判断手段に対応)
209、309 指定色ドロップアウト部(指定色ドロップアウト手段に対応)
210 画素データ変換部(画素データ変換手段に対応)
212、312 色情報設定部
213、313 アプリケーション
308 指定色色変換部(指定色色変換手段に対応)

Claims (9)

  1. 原稿画像に含まれる指定色を読取画像データとして出力しないドロップアウト機能を備えた画像読取システムの制御方法であって、
    彩度及び明度を指定せずに色相のみにマージンを持たせてドロップアウトカラーとして指定する指定ステップと、
    前記指定ステップにおいて指定されたドロップアウトカラーを読取画像データからドロップアウトさせるドロップアウトステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  2. 前記指定ステップでは、前記ドロップアウトカラーを色相にマージンを持たせた色空間として指定し、前記ドロップアウトステップでは、前記色空間に含まれる画像データをドロップアウトさせることを特徴とする請求項1記載の制御方法。
  3. 原稿から読み取られた画像データがドロップアウトカラーか否かを画素ごとに判断し、変換する画素を指示する判断ステップと、
    前記判断ステップにより指示された画素を特定の値に変換する画素データ変換ステップとを更に有することを特徴とする請求項1記載の制御方法。
  4. 前記ドロップアウトカラーとして指定された色相の画像データを、指定された色相以外の色に変換する色変換ステップを更に有することを特徴とする請求項1記載の制御方法。
  5. 原稿画像に含まれる指定色を読取画像データとして出力しないドロップアウト機能を備えた画像読取システムであって、
    彩度及び明度を指定せずに色相のみにマージンを持たせてドロップアウトカラーとして指定し、指定されたドロップアウトカラーを読取画像データからドロップアウトさせることを特徴とする画像読取システム。
  6. 前記ドロップアウトカラーを色相にマージンを持たせた色空間として指定し、前記色空間に含まれる画像データをドロップアウトさせることを特徴とする請求項5記載の画像読取システム。
  7. 原稿から読み取られた画像データがドロップアウトカラーか否かを画素ごとに判断し、ドロップアウトカラーと判断した画素を特定の値に変換することを特徴とする請求項5記載の画像読取システム。
  8. 前記ドロップアウトカラーとして指定された色相の画像データを、指定された色相以外の色に変換することを特徴とする請求項5記載の画像読取システム。
  9. 原稿画像に含まれる指定色を読取画像データとして出力しないドロップアウト機能を備えた画像読取システムの制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    彩度及び明度を指定せずに色相のみにマージンを持たせて指定されたドロップアウトカラーを読取画像データからドロップアウトさせるモジュールを備えたことを特徴とするプログラム。
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