JP2006163643A - 電源制御装置、データ読出装置および電源制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 携帯型電子装置において省電力化を図る技術を提供する。
【解決手段】 本発明の携帯型電子装置100において、駆動制御部330が、ディスク80の回転速度を通常のデータ読込時よりも遅い回転速度に設定することで省電力モードを実現する。このとき、アプリケーション判定部232が、ディスク80に記録されているデータ種類に応じて、省電力モードを実行するか否かを定めてもよい。また、バッファ量監視部234が、メモリ装置310に記憶された未転送分のデータ量に応じて、省電力モードを実行するか否かを定めてもよい。
【選択図】 図5
【解決手段】 本発明の携帯型電子装置100において、駆動制御部330が、ディスク80の回転速度を通常のデータ読込時よりも遅い回転速度に設定することで省電力モードを実現する。このとき、アプリケーション判定部232が、ディスク80に記録されているデータ種類に応じて、省電力モードを実行するか否かを定めてもよい。また、バッファ量監視部234が、メモリ装置310に記憶された未転送分のデータ量に応じて、省電力モードを実行するか否かを定めてもよい。
【選択図】 図5
Description
本発明は、ディスクからのデータ読込技術に関し、特に省電力モードを実現する電源制御装置、データ読出装置および電源制御方法に関する。
近年、携帯型のゲーム装置や個人情報端末(PDA)などの携帯型電子装置が普及している。携帯型電子装置は、ユーザの多様なニーズに応えるべく様々な機能をもつことを求められている。
特に最近では、ディスクなどの記録媒体からプログラムや動画像データなどのデジタルデータを読み出して、様々なアプリケーションを実行できる機能が切望されている。この機能が実現できると、携帯型電子装置は、多様な用途に利用可能となり、その有用性を増す。携帯型電子装置はバッテリ駆動であるため、記録媒体からデジタルデータをバッファリングする際、効率的に消費電力を軽減させることが好ましい。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、効率的な省電力化を実現する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、ディスクからのデータ読込機能を備えた機器の電源制御を行う電源制御装置に関する。この態様の電源制御装置は、ディスクの回転速度を通常のデータ読込時よりも遅い回転速度に設定することで省電力モードを実現する。
本発明の別の態様は、ディスクからのデータ読込機能を備えたデータ読出装置である。この態様のデータ読出装置は、回転するディスクからデータを読み込む読出部と、ディスクの回転速度を通常のデータ読込時よりも遅い回転速度に設定することで省電力モードを実現する制御部とを備える。
本発明のさらに別の態様は、ディスクからのデータ読込機能を備えた機器の電源制御を行う電源制御方法である。この態様の電源制御方法は、回転するディスクからデータを読み込むステップと、読み込んだデータをメモリ装置に一時記憶させるステップと、ディスクの回転速度を通常のデータ読込時よりも遅い速度に設定することで省電力モードを実現するステップとを備える。
本発明によれば、効率的な省電力化を実現する技術を提供することができる。
図1は、本発明の実施例である携帯型電子装置100の正面図である。携帯型電子装置100の筐体10は、全体として横長の長円形状を有している。筐体10の両端は、中心線から一定の距離偏心した位置を中心とする円弧状に湾曲形成されている。
筐体10の中央部分には、表示装置としての液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という)12が嵌め込まれている。例えば、携帯型電子装置100がゲーム装置として機能する場合、このLCD12にはゲーム画面が表示され、携帯型電子装置100がいわゆる個人情報端末として機能する場合には、スケジュール帳や住所録などが表示される。
筐体10の上側部10aの表面、つまりユーザに対する面は、主に、ユーザの左手により把持される左手領域48Lと、右手により把持される右手領域48Rと、LCD12の下方に位置し各種ボタンが配置される横長のボタン領域50と、LCD12の上方に位置する装飾領域16とから構成される。
左手領域48Lには、主に方向指示入力をするための十字キー20と、主に方向指示のアナログ入力をするためのアナログデバイス22が設けられている。右手領域48Rには、主に単一の指示を入力するための押しボタン30a、30b、30c、30d(以下、これらを総称するときには、「押しボタン30」という)が設けられている。
ボタン領域50は、携帯型電子装置100を保持するユーザから近い側の、筐体10の上側部の外縁近傍に配置される。ボタン領域50は、十字キー20、アナログデバイス22、押しボタン30以外の各種ボタンが配置される領域である。
Lボタン46L、Rボタン46Rは、それぞれユーザの左手人差し指または中指、右手人差し指または中指で操作されるボタンである。Lボタン46L、Rボタン46Rは、十字キー20または押しボタン30だけでは操作できない特別な指示を与えるために使用される。
図2は、携帯型電子装置100の平面図である。筐体10は、上側部10a、中間部10bおよび下側部10cから構成され、その内部に各種ボタン操作による信号を発生するスイッチ接点と、その信号を処理し各種演算を実行する中央処理装置などが搭載された回路基板(図示せず)を内蔵している。図示しない回路基板は、上側部10aまたは下側部10cに固定されている。また、中間部10bは上側部10aおよび下側部10cに比して剛性が高く、筐体10全体の剛性を確保している。
筐体10の背面の両端には膨らみ42L、42Rが形成されている。これら2つの膨らみの間は平面となっており、その平面のほぼ全体が、小型ディスクドライブの蓋44となっている。この蓋44は、中間部10bに設けられたスイッチをスライドすることによって、図2の上方に展開し、その下部にある図示しない小型ディスクドライブにディスクを載置できるようになっている。このディスクは、携帯型電子装置100のアプリケーションプログラムやゲームプログラム、また動画再生用のデータや音楽再生用のデータを提供する。
図3は、本実施例の携帯型電子装置のハードウエア構成を示す。携帯型電子装置100は、装置全体を制御する中央処理装置200、装置全体に電力を供給するバッテリ210、表示装置であるLCD12、音声を出力するスピーカ212、無線通信を実行する無線モジュール214、ディスク80を回転させる駆動部215、ディスク80からデータやプログラムのバッファリング処理などを制御するサブ処理装置300を備える。駆動部215は、ディスク80を載置するディスクドライブを回転するモータ216、およびモータ216を駆動するモータドライバ218を有する。なお、以下では、データおよびプログラムを、統一的に「デジタルデータ」ないしは単に「データ」として表現する。
本実施例の携帯型電子装置100は、ディスク80からのデータ読込機能を備えたデータ読出装置としての側面をもち、ディスク80に格納されたデジタルデータに応じて、様々なアプリケーションを実行することができる。ディスク80がゲームプログラムを格納していれば、携帯型電子装置100はゲーム装置として機能し、またディスク80が音楽データを格納していれば、携帯型電子装置100が音声再生装置として機能する。さらに、ディスク80が動画データを格納していれば、携帯型電子装置100は、動画再生装置として機能することになり、ユーザは、映画などの映像コンテンツを楽しむことができる。
サブ処理装置300は、ディスク80に格納されているデータを読み出してメモリ装置に一旦格納し、その後、中央処理装置200に出力する。中央処理装置200は、画像処理部および音声処理部を有し、サブ処理装置300から転送されるデータをもとに、画像処理および/または音声処理を実行する。
本実施例の携帯型電子装置100は、複数の電源モードで駆動部215およびサブ処理装置300の電源制御を実行する。
図4は、電源モードと、駆動部215およびサブ処理装置300における各種機能の関係を示す。ここでは、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)で指定されているACTIVE、IDLEの電源モードを細分化して、細かな電源遷移を実現する。電源モードは、ACTIVEモード、IDLEモード、SLEEPモード、OFFモードに分けられ、ACTIVEモードでは、ACTIVE1、ACTIVE2の2種類、IDLEモードでは、IDLE1、IDLE2、IDLE3の3種類が設定されている。なお、各種機能のON(オン)は、その機能がオン状態にあること、すなわち機能が実行されることを示し、OFF(オフ)は、その機能がオフ状態にあること、すなわち機能が実行されないことを示す。機能をオフ状態にすると、消費電力を低減することができる。なお、電力制御の観点から分類すると、電源モードは、通常動作モードであるACTIVEモードと、省電力モードであるIDLEモードおよびSLEEPモードに分けることができる。
図4は、電源モードと、駆動部215およびサブ処理装置300における各種機能の関係を示す。ここでは、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)で指定されているACTIVE、IDLEの電源モードを細分化して、細かな電源遷移を実現する。電源モードは、ACTIVEモード、IDLEモード、SLEEPモード、OFFモードに分けられ、ACTIVEモードでは、ACTIVE1、ACTIVE2の2種類、IDLEモードでは、IDLE1、IDLE2、IDLE3の3種類が設定されている。なお、各種機能のON(オン)は、その機能がオン状態にあること、すなわち機能が実行されることを示し、OFF(オフ)は、その機能がオフ状態にあること、すなわち機能が実行されないことを示す。機能をオフ状態にすると、消費電力を低減することができる。なお、電力制御の観点から分類すると、電源モードは、通常動作モードであるACTIVEモードと、省電力モードであるIDLEモードおよびSLEEPモードに分けることができる。
フォーカスおよびトラッキング機能のオンは、フォーカスおよびトラッキングサーボ回路が駆動状態にあることを示し、オフは駆動されないことを示す。スレッド機能のオンは、スレッドサーボ回路が駆動状態にあることを示し、オフは駆動されないことを示す。スピンドル機能のオンは、モータ216を駆動状態にしてディスク80を回転させることを示し、オフはモータ216の駆動を停止してディスク80の回転を停止させることを示す。具体的に、スピンドル機能のオンは、駆動部215を駆動制御することを示す。
デコード書込機能のオンは、サブ処理装置300においてディスク80からデータを読み出してデコードし、サブ処理装置300のメモリ装置に書き込むことを示し、オフはディスク80からデータを読み出さないことを示す。メモリのオンは、サブ処理装置300のメモリ装置を起動状態にすることを示し、オフは電源供給を停止することを示す。図4に示す各電源モードを比較すると、OFFモード、SLEEPモード、IDLE3モード、IDLE2モード、IDLE1モード、ACTIVE2モード、ACTIVE1モードの順に省電力効果が高い。
IDLE1モードとIDLE2モードは、各種機能のオンオフ設定を同じとするが、スピンドルの駆動方法を異ならせる。具体的に、IDLE1モードでは、駆動部215によるディスク80の回転速度を、ACTIVEモードにおける回転速度と同じに設定する。すなわち、IDLE1モードでは、ディスク80の回転速度を、通常のデータ読込時の回転速度に設定する。一方、IDLE2モードでは、駆動部215によるディスク80の回転速度を、通常のデータ読込時よりも遅い回転速度に設定する。
ディスク80として光ディスクを想定すると、サブ処理装置300において光ディスクから取り出されるRF信号を2値信号に変換するために、ワイドキャプチャPLL回路が利用される。ワイドキャプチャPLL回路でクロック再生を行うことにより、RF信号を2値のデータとして取り込むことができる。このとき、ワイドキャプチャPLL回路の特性により、データの読込可能なディスク80の回転速度が定められる。当然のことながら、ディスク80の回転速度を速くすると、駆動部215への供給電力は大きくなり、回転速度を遅くすると、供給電力は小さくなる。
そのため、IDLE2モードでは、ディスク80の回転速度をIDLE1モードよりも遅くすることで、IDLE1モードと比較して、省電力効果が高い。ワイドキャプチャPLL回路が、0.5倍速から2倍速までの間でデータ読込を可能とする仕様の場合には、IDLE2モードにおいて、ディスク80の回転速度を0.5倍速付近に設定してもよい。なお、このとき、データの読込が可能な最低速度でディスク80を回転させてもよい。
IDLE3モードは、スピンドル(モータ216)の回転を停止させる。そのため、IDLE3モードは、IDLE1モード、IDLE2モードと比較して、大きな省電力効果を得ることができる。一方で、IDLE3モードではスピンドルの回転を停止するため、ACTIVEモードへの遷移において、スピンドルの回転開始時に大きな静止摩擦力が作用することで瞬間的に大きな電力消費が発生し、またディスク80をデータ読込可能な回転速度にするのに時間がかかる。
図5は、本実施例の携帯型電子装置における中央処理装置とサブ処理装置の構成を示す。サブ処理装置300は、複数の記憶領域を有するメモリ装置310、メモリ装置310の状況ないしはデータの種類を中央処理装置200に通知する通知部320、駆動部215を制御する駆動制御部330、メモリ装置310からデジタルデータを中央処理装置200に転送する転送部340、およびディスク80からデジタルデータを読み出してメモリ装置310に書き込む読出部350を備える。
中央処理装置200は、全体の動作を制御する制御部230、サブ処理装置300から転送されたデジタルデータを受け付ける受付部240、転送部340からのデータ転送を指示する転送指示部250、画像処理を実行する画像処理部260、および音声処理を実行する音声処理部270を備える。
以上の構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図5では、画像処理部260および音声処理部270が中央処理装置200に含まれているが、画像処理部260および音声処理部270は、それぞれ中央処理装置200とは独立したユニットとして構成されてもよい。また、中央処理装置200およびサブ処理装置300の機能は、別個のCPUにより実現されてもよいが、単一のCPUにより実現することも可能である。
メモリ装置310は、読出部350により読み出されたデータを一時記憶するキャッシュ用メモリであり、SDRAMで構成される。本実施例において、SDRAMの容量は16Mbit(2Mbyte)であり、誤り訂正符号(ECC)ブロックを1単位として最大60の記憶領域のそれぞれにECCブロックを格納できる。ディスク80はセクタを単位としてデジタルデータを記録しているが、ECCブロックは、ディスク80の16セクタ分とする。読出部350は、ディスク80からデジタルデータを読み出すと、誤りを訂正するために冗長データを付加し、メモリ装置310の所定領域に書き込む。なお、SDRAMの容量やECCブロックの大きさは例示であり、またメモリ装置310はSDRAM以外の他のメモリで構成されてもよい。
読出部350は、図4におけるデコード書込機能がオンに設定されている場合に動作する。したがって、読出部350は、電源モードがACTIVEモードにあるときに動作し、IDLEモード、SLEEPモードにおいては動作しない。なお読出部350は、制御部230からの読出指示に基づいて、ディスク80からのデータ読込を行う。
本実施例において、サブ処理装置300および駆動部215は、ディスク80から入力データを読み出して一旦メモリ装置310に格納し、その後、中央処理装置200に出力するデータ読出装置として機能する。なお、このときサブ処理装置300は、中央処理装置200の一部の機能と協同して、データ読出処理を実現してもよい。この場合は、サブ処理装置300、駆動部215と中央処理装置200の制御部230がデータ読出装置として機能することになる。また、駆動制御部330を備えたサブ処理装置300は、駆動部215の電源モードを制御することで電源制御機能を実行する電源制御装置として機能する。このとき、サブ処理装置300は、中央処理装置200における制御部230と協同して電源制御機能を実現してもよく、この場合はサブ処理装置300および中央処理装置200が電源制御装置として機能する。
転送部340は、転送指示部250からの転送指示に基づいて、メモリ装置310に記憶されたデータを中央処理装置200に転送する。なお、メモリ装置310からの転送先は、別チップとして構成される中央処理装置200に限らない。例えば中央処理装置200とサブ処理装置300とが1つのチップとして構成されている場合には、転送先は、同一チップ内の画像処理部260または音声処理部270であってよい。画像処理部260は、転送されたデータを画像処理し、LCD12から出力する。また音声処理部270は、転送されたデータを音声処理し、スピーカ212から出力する。なお、画像処理機能および音声処理機能が画像処理ユニットおよび音声処理ユニットなどの別チップとして構成されている場合には、メモリ装置310からの転送先が、画像処理ユニットまたは音声処理ユニットとなる。
本実施例の携帯型電子装置100は、図4に示す電源モードを効率よく利用することで、機器全体の省電力化を実現する。ディスク80からのデータ読込が必要な場合、電源モードはACTIVE2モードに設定される。また、スレッドサーボ回路を駆動する必要があるときにはACTIVE1モードに設定される。以下では、ディスク80の回転速度をACTIVEモードのデータ読込時よりも遅い回転速度に設定するIDLE2モードを効果的に利用することで、携帯型電子装置100の省電力化を実現する技術を説明する。
駆動制御部330は、IDLE1モードにおいて、駆動部215によるディスク80の回転速度を通常のデータ読込時(ACTIVEモード時)と同じ回転速度に設定する。また、IDLE2モードにおいて、駆動部215によるディスク80の回転速度を通常のデータ読込時(ACTIVEモード時)よりも遅い回転速度に設定する。その回転速度は、既述したように、読出部350におけるPLL回路でディスク80からのRF信号を2値化可能な最低の回転速度であってよいが、それ以下の回転速度であってもよい。また、IDLE3モードにおいては、駆動部215への電力供給を停止して、ディスク80の回転を停止させる。
IDLE2モードでは、低速ではあるが駆動部215の駆動状態を維持しておくことで、IDLE3モードと比較すると、データ読込を行うまでの時間を大幅に短縮できるとともに、駆動部215を通常のデータ読込時の回転速度まで上昇させる時間も短縮できる。IDLE2モードにおける回転速度をデータ読込可能な回転速度に設定しておけば、読出部350のデコード機能をオンにした時点、すなわち電源モードをACTIVEモードに遷移させた時点で、でディスク80からのデータをメモリ装置310にすぐに書き込むことも可能となる。このように、IDLE2モードでは、IDLE1モードよりも消費電力を軽減するようにディスク80を低速で回転させることにメリットがあり、一方で回転状態を維持することで、IDLE3モードと比較して通常の回転速度への復帰時間を大幅に短縮することが可能となる。
サブ処理装置300において、通知部320は、ディスク80に記録されているデータ種類を制御部230に通知する。例えば、ディスク情報にデータ種類が書き込まれている場合、読出部350がメモリ装置310にデータ種類を読み出しておき、通知部320がそのデータ種類をメモリ装置310から取り出す。データ種類は、ディスク80のデータが例えば音楽再生用データであるか、または動画再生用データであるかを指示する情報である。なお、通知部320は、ディスク情報のデータを利用せず、他の手法によりデータ種類を特定してもよい。
制御部230において、アプリケーション判定部232が、データ種類に基づいて、ディスク80に記録されたデータにより実行されるアプリケーションを判定する。具体的には、ディスク80が音楽再生用データであるのか、または動画再生用データであるかを判定する。判定されたアプリケーションは、モード指示部236に通知される。
モード指示部236は、ディスク80に記録されているデータ種類、すなわち実行中のアプリケーションに応じて、いずれのIDLEモードを設定するかを決定する。ここでは、IDLEモードの中で、省電力効果の高いIDLE3モードと、データ読込までの復帰時間の短いIDLE2モードとを選択的に決定する。
音楽再生のアプリケーションの場合、動画再生のアプリケーションと比較して、データの転送レートが低くてよいため、モード指示部236はIDLE3モードを選択する。これにより、効率的に省電力を図ることができる。一方、動画再生のアプリケーションは、相対的に高い転送レートが必要となるため、モード指示部236はIDLE2モードを選択する。メモリ装置310の記憶容量は有限であり、長時間の動画再生用データをバッファリングすることはできない。そのため、ディスク80からの動画再生用データの読込は高頻度に実行される必要があり、データ読込可能な状態に駆動部215を短時間で復帰させることができるIDLE2モードにて省電力化を図ることが好ましい。一方、音楽再生用データについては、メモリ装置310に少なくとも数十秒以上の再生データを予め読み込んでおくことができる。そのため、音楽再生用データをメモリ装置310に読み込んだ後は、IDLE3モードにて駆動部215を停止させて、さらなる省電力化を図ることが好ましい。
図6は、アプリケーションに応じたIDLEモードの設定アルゴリズムのフローチャートである。アプリケーション判定部232は、ディスク80に記録されたデータの種類に応じて、実行中のアプリケーションを判定する(S10)。ここで、実行中のアプリケーションが動画再生である場合(S10のA)、モード指示部236がIDLE2モードを選択する。一方、実行中のアプリケーションが音楽再生である場合(S10のB)、モード指示部236がIDLE3モードを選択する。
また、制御部230は、メモリ装置310に記憶されたデータ量に応じて、IDLE2モードを実行するか否かを定めてもよい。通知部320は、メモリ装置310におけるバッファリング状況を常時把握する。例えばメモリ装置310がリングバッファとして構成される場合、メモリ装置310の記憶領域には、既に転送部340から受付部240に転送されたデータと、未転送分のデータとが存在することになる。IDLEモードにおいて、転送部340の機能は停止されないため、IDLE2モードまたはIDLE3モードのいずれにおいても、転送部340は、未転送分のデータを受付部240に転送することができる。通知部320は、メモリ装置310における未転送分のデータ量を、制御部230におけるバッファ量監視部234に通知する。なお、メモリ装置310がFIFOとして構成される場合、FIFO内に残っているデータは未転送分のデータとなる。
バッファ量監視部234は、実行中のアプリケーション、および未転送分のデータ量に基づいて、未転送分のデータ量によりアプリケーションを何秒間実行できるかを計算する。実行中のアプリケーションの種類は、アプリケーション判定部232よりバッファ量監視部234に通知される。動画再生アプリケーションと音楽再生アプリケーションとでは、未転送分のデータ量が同じであっても、その再生継続時間は異なってくる。すなわち、未転送分のデータ量が同じであれば、そのデータ量による動画再生アプリケーションの継続時間は、音楽再生アプリケーションの継続時間と比較すると圧倒的に短い。
モード指示部236は、メモリ装置310における未転送分のデータ量に応じて、IDLE2モードまたはIDLE3モードのいずれかを選択する。具体的には、未転送分のデータ量によりアプリケーションを継続できる時間に応じて、IDLEモードを選択する。例えば、アプリケーションの継続可能な時間が5秒未満であれば、IDLE2モードを選択して、すぐにデータ読込可能な状態に復帰できるようにする。一方、アプリケーションの継続可能な時間が5秒以上であれば、IDLE3モードを選択して、省電力化につとめる。そのため、IDLE3モードの実行中に、転送部340から未転送分のデータが順次転送され、アプリケーションの継続可能な時間が5秒を切ると、モード指示部236がIDLE2モードを選択する。このように、IDLEモードを動的に設定することで、効率的に省電力化を図ることができる。
図7は、メモリ装置の未転送データ量に応じたIDLEモードの設定アルゴリズムのフローチャートである。バッファ量監視部234は、メモリ装置310の未転送分のデータ量を通知部320より通知され(S20)、実行中のアプリケーションの継続可能時間を算出する(S22)。継続可能時間が5秒以上あれば(S24のY)、モード指示部236は、高効率な省電力化を図るために、省電力モードとしてIDLE3モードを設定する(S26)。IDLE3モードにおいて、転送部340が転送指示部250からの転送指示にしたがって、未転送分のデータを逐次受付部240に転送するため、未転送分のデータ量は次第に減っていく。算出した継続可能時間が5秒を切ると(S24のN)、続いて、継続可能時間が1秒以上あるか否かが判定される(S28)。継続可能時間が1秒以上あると(S28のY)、モード指示部236は、IDLEモード2を設定する(S30)。一方、継続可能時間が1秒を切ると(S28のN)、モード指示部236はIDLEモード1を設定する。このとき、IDLE1モードの設定は行わず、直接ACTIVEモードに遷移してもよい。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、モード指示部236は、読出指示が読出部350に供給されない期間に応じて、IDLEモードを動的に設定してもよい。例えば、最後の読出指示からT1秒が経過すると、モード指示部236は、IDLE1モードを設定する。さらにT2秒が経過すると、モード指示部236はIDLE2モードを設定する。また、さらにT3秒が経過すると、モード指示部236はIDLE3モードを設定する。このように、IDLEモードを、段階的に高効率な省電力化を実現するモードに変化させることで、省電力の効率を向上することができる。T1秒経過後すぐに読出指示が発生した場合、IDLE1モードにいればデータ読込をすぐに行うことができる。また、T2秒経過後すぐに読出指示が発生した場合、IDLE2モードにいることで、データ読込可能な状態にすぐに復帰することができる。この電源制御は、読出指示が発生しない期間が長くなると、ディスク80のデータ読出の可能性が低くなるという予測に基づいている。
実施例において、中央処理装置200における制御部230がモード設定機能を有する例を示したが、サブ処理装置300において、駆動制御部330がモード設定機能を有してもよい。駆動制御部330が自律的にモード設定を行うことで、サブ処理装置300で閉じた電源制御が可能となる。例えば、駆動制御部330はタイマを有して、制御部230から読出部350に供給される読出指示を監視してもよい。最後の読出指示からの経過時間に応じて、上記したようにIDLEモードを、段階的に高効率な省電力化を実現するモードに変化させることで、省電力の効率を自律的に向上することができる。
80・・・ディスク、215・・・駆動部、200・・・中央処理装置、230・・・制御部、232・・・アプリケーション判定部、234・・・バッファ量監視部、236・・・モード指示部、300・・・サブ処理装置、310・・・メモリ装置、330・・・駆動制御部、340・・・転送部、350・・・読出部。
Claims (6)
- ディスクからのデータ読込機能を備えた機器の電源制御を行う電源制御装置であって、前記ディスクの回転速度を通常のデータ読込時よりも遅い回転速度に設定することで省電力モードを実現することを特徴とする電源制御装置。
- ディスクからのデータ読込機能を備えたデータ読出装置であって、
回転する前記ディスクからデータを読み込む読出部と、
前記ディスクの回転速度を通常のデータ読込時よりも遅い回転速度に設定することで省電力モードを実現する制御部と、
を備えることを特徴とするデータ読出装置。 - 前記制御部は、前記ディスクに記録されているデータ種類に応じて、前記省電力モードを実行するか否かを定めることを特徴とする請求項2に記載のデータ読出装置。
- 前記読出部により読み出されたデータを一時記憶するメモリ装置をさらに備え、
前記制御部は、前記メモリ装置に記憶されたデータ量に応じて、前記省電力モードを実行するか否かを定めることを特徴とする請求項2または3に記載のデータ読出装置。 - 前記メモリ装置に記憶されたデータを転送する転送部をさらに備え、
前記制御部は、前記メモリ装置における未転送分のデータ量に応じて、前記省電力モードを実行するか否かを定めることを特徴とする請求項4に記載のデータ読出装置。 - ディスクからのデータ読込機能を備えた機器の電源制御を行う電源制御方法であって、
回転するディスクからデータを読み込むステップと、
読み込んだデータをメモリ装置に一時記憶させるステップと、
ディスクの回転速度を通常のデータ読込時よりも遅い速度に設定することで省電力モードを実現するステップと、
を備えることを特徴とする電源制御方法。
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- 2004-12-03 JP JP2004352021A patent/JP2006163643A/ja active Pending
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