以下、添付図面に基づいて、本発明を実施するための一つの形態である印刷装置について説明する。
まず、本実施形態の印刷装置の構成を説明する。
図1は、本実施形態の印刷装置10の構成図である。印刷装置10は、図示せぬホストコンピュータや図示せぬカメラ装置から印刷要求を受信して動作する装置であり、主要な構成として、操作パネル10a,印刷エンジン10b,及び、制御装置10cを、内蔵している。
操作パネル10aは、実行すべき処理についての指示を操作者から取得するための装置であり、印刷装置10の上面に設けられている。この操作パネル10aの上面には、LCD,ボタン,LED等のような操作に必要なインターフェース部品が、備えられている。
印刷エンジン10bは、用紙上への印刷を実際に行う機構である。この印刷エンジン10bは、後で詳述するように、カラー印刷と白黒のモノクロ印刷とを行うことができるものとなっている。
制御装置10cは、図示せぬホストコンピュータや図示せぬカメラ装置からの印刷要求に基づいて印刷エンジン10bの駆動を制御する処理や、操作パネル10aにおいて取得した指示に基づいて各種の処理を行う装置である。
この制御装置10cは、その主要な構成として、ネットワークI/F回路101,USBI/F回路102,RAM103,ビデオ信号生成回路104,ROM105,メモリコントローラ106,I/F回路107,EEPROM108,及び、CPU109を、プリント基板上に備えている。
ネットワークI/F回路101は、図示せぬホストコンピュータから印刷要求を受信するためのユニットであり、具体的には、LANボード等の通信インターフェースポートである。USBI/F回路102は、図示せぬカメラ装置から印刷要求を受信するためのユニットであり、具体的には、USB規格に従ったデータの通信を制御する通信インターフェースポートである。なお、カメラ装置は、静止画の画像データを取得することができる装置であり、具体的には、デジタルスチルカメラ,デジタルビデオカメラ,カメラ付き携帯電話機などである。
RAM103は、図示せぬホストコンピュータや図示せぬカメラ装置から送信されてきた印刷要求の一時記憶に使用されるとともにその印刷要求に基づいて印刷エンジン10bへ供給する印刷データを生成するために使用されるメモリである。
ビデオ信号生成回路104は、印刷エンジン10bへ供給する印刷データをその印刷エンジン10b内の走査ユニット113(図2参照)が処理可能な形態の電気信号に変換するための回路である。
ROM105は、印刷装置10を制御するためのプログラムや、印刷要求から印刷データを生成する際に使用されるフォントデータを記憶した不揮発性メモリである。
メモリコントローラ106は、図示せぬホストコンピュータや図示せぬカメラ装置からネットワークI/F回路101又はUSBI/F回路102を通じて受信した印刷要求のRAM103へのDMA転送,RAM103内の印刷データのビデオ信号生成回路104へのDMA転送,及び、ROM105内のプログラムやデータのRAM103への書き出しを制御する回路である。
I/F回路107は、操作パネル10a内の各ユニットとの各種信号の送受信,及び、印刷エンジン10b内の各ユニットとの各種信号の送受信を制御する回路である。
EEPROM108は、印刷に係る各種の設定や使用結果に関する各種の情報を記録しておくための書込可能メモリである。なお、使用結果に関する各種の情報としては、後述するトナーのそれぞれについて、以下のようなものがある。すなわち、後述するトナーカートリッジにおけるトナー残量,一頁分の総ドット数に対する実際に印字したドット数の割合の平均,及び、1%のトナー量に要したドット数の平均がある。
CPU109は、ROM105内のプログラムに従って各部を統合的に制御することにより、図示せぬホストコンピュータや図示せぬカメラ装置から送信されてきた印刷要求に応じた印刷を印刷エンジン10bに行なわせるための印刷制御処理や、操作パネル10aに対する操作を通じてユーザから実行すべき処理についての指示を取得する処理を行なう制御回路である。
次に、印刷エンジン10bの構成について説明する。
図2は、印刷エンジン10bの構成図である。印刷エンジン10bは、主要な構成として、感光ユニット111,帯電ユニット112,走査ユニット113,ロータリ現像ユニット114,転写ベルトユニット115,二次転写ユニット116,及び、定着ユニット117を、内蔵している。
感光ユニット111は、光導電性物質が表面に蒸着された円筒状の感光ドラムを回転駆動するユニットである。
帯電ユニット112は、感光ユニット111の感光ドラムの表面が帯びている静電気の除去(除電)、その表面に付着しているトナーのゴムブレード等による除去(清掃),及び、その表面への静電気の付与(帯電)を行うユニットである。
走査ユニット113は、印刷データに基づいてオンオフ変調されたレーザービームにて感光ドラムの表面を走査してその表面上の静電気を部分的に除去することにより、静電潜像を形成するユニットである。なお、レーザービームをオンオフ変調するための信号は、前述したビデオ信号生成回路104から入力される。
ロータリ現像ユニット114は、静電気を帯電させたトナーを感光ドラムの表面に搬送して静電潜像にトナーを付着させるユニットである。なお、このロータリ現像ユニット114の構成については、後で詳述する。
転写ベルトユニット115は、中間転写媒体(中間体)として感光ドラムの表面からトナーを受け取る転写ベルトを回転させるためのユニットである。なお、転写ベルトユニット115は、CMYKの色成分のトナーを利用したカラー印刷を行う際には、感光ドラムから回転ベルトへのトナー像の一次転写の作業を、1頁の画像について4回ずつ行う(中間体上色重ね方式)。
二次転写ユニット116は、転写ベルトユニット115の転写ベルト上に1頁分のトナー像が転写されると、そのトナー像を印刷用紙上に二次転写するユニットである。この二次転写ユニット116は、転写ベルトを回転させるための一つのローラとの間で転写ベルトと用紙とを挟みつけるクラッチ付きローラを、備えており、二次転写を行なわない場合には、クラッチ付きローラを空転させるものとなっている。
定着ユニット117は、二次転写によって用紙上に付着されたトナーを加熱して溶融させることにより、用紙にトナーを融着させるユニットである。
次に、ロータリ現像ユニット114について、詳しく説明する。
ロータリ現像ユニット114は、主要な構成として、カートリッジロータ114rt,CSIC読取機114rd,C用現像ローラ114dc,M用現像ローラ114dm,Y用現像ローラ114dy,K用現像ローラ114dk,及び、モータドライバ114mdを、内蔵している。
カートリッジロータ114rtは、略円筒形の骨格構造を有しており、その中心軸周りに回転自在となっている。また、このカートリッジロータ114rtの内部において、その中心軸を対称軸とする4つの対称位置には、それぞれ、略円柱状のトナーカートリッジ21を装填するための構造を持つカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kが、形成されている。
CSIC読取機114rdは、カートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kに装填されたトナーカートリッジ21に組み付けられている図示せぬCSICからその内部に記録されている情報を非接触にて読み取る機器であり、カートリッジロータ114rtの近傍に配置されている。なお、図示せぬCSICは、組み付けられるトナーカートリッジ21に充填されているトナーの色に関する情報を記憶しており、この図示せぬCSICから読み取られた情報は、CSIC読取機114rdからI/F回路107を通じてCPU109に伝達される。
4個の現像ローラ114dc,114dm,114dy,114dkは、何れも、感光ドラムの表面に形成された静電潜像を可視化する機器であり、4個のカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kにおける対称な位置に、それぞれ組み込まれている。具体的には、この現像ローラ114dc,114dm,114dy,114dkは、感光ユニット111の感光ドラムが近接している際に、カートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kに装填されたトナーカートリッジ21からトナーを取り出し、取り出したトナーに静電気を付加しつつ感光ドラムの表面に搬送する。
モータドライバ114mdは、カートリッジロータ114rtを回転させるとともにその回転を制御する機器である。具体的には、モータドライバ114mdは、4個の現像ローラ114dc,114dm,114dy,114dkのうちの何れか一つを指定する情報をCPU109からI/F回路107を通じて受け取ると、図示せぬ位置センサを通じてカートリッジロータ114rtの位置を監視しながら、図示せぬモータ及びギア機構を介してカートリッジロータ114rtを回転させ、指定された現像ローラを感光ユニット111の感光ドラムの近接位置に配置させる。
このように構成されるロータリ現像ユニット114は、カートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kからトナーカートリッジ21を抜き出したりカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kにトナーカートリッジ21を差し入れたりするための取出口114Hを、筐体に備えている。なお、この取出口114Hの大きさは、一本のトナーカートリッジ21を差し入れすることができるだけの大きさとなっている。このため、ロータリ現像ユニット114に対して4本のトナーカートリッジ21を出し入れするためには、4個のカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kのそれぞれについて、そのカートリッジ装填部を取出口114Hの位置に配置させる操作を行わねばならない。この操作は、CPU109から指示を受けたモータドライバ114mdがカートリッジロータ114rtを90度ずつ回転させることによって行う。
ところで、取出口114Hは、図示していないが、印刷装置10の筐体に開閉自在に取り付けられることによってこの筐体の一部を構成する外カバーの内側に、設置されている。従って、この図示せぬ外カバーが開けられたときのみ、取出口114Hに対してトナーカートリッジ21を出し入れすることができ、外カバーが閉じられているときには、取出口114Hは、外観上見えないようになっている。なお、本実施形態においては、取出口114Hを蓋するための内カバーは、設けられていない。
次に、印刷モードの切り替え時に実行される処理の内容について説明する。
以上に説明したように構成される印刷装置10は、カラーモード,モノクロ4モード,及び、モノクロ1モードのうちの何れかの印刷モードで動作するものとなっている。なお、カラーモードは、CMYKの色成分のトナーを利用してカラー印刷を行う印刷モードであり、モノクロ4モード及びモノクロ1モードは、Kの色成分のトナーを利用して白黒のモノクロ印刷を行う印刷モードである。
また、各印刷モードでは、その印刷モードで利用するトナー色を持つトナーカートリッジ21がどのカートリッジ装填部に装填されるべきかが決められている。具体的には、カラーモードでは、CMYKのトナーを持つ4本のトナーカートリッジ21が、それぞれ対応するカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kに装填されねばならず、モノクロ4モードでは、Kのトナーを持つ4本のトナーカートリッジ21が、4個のカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kにそれぞれ装填されねばならず、モノクロ1モードでは、Kのトナーを持つ1本のトナーカートリッジ21がK用のカートリッジ装填部114Kに装填されねばならない。
なお、ROM105は、印刷モード毎に、その印刷モードで利用するトナー色とカートリッジ装填部との対応付けを定義した対応情報を、記憶しており、後述するように、CPU109は、この対応情報に基づいて、カートリッジ装填部114C,114M,114Yに装填すべきトナーカートリッジ21を判断する。但し、この対応情報は、後述する図3乃至図6においては、用いられることはない。
この印刷装置10のCPU109は、操作パネル10a上においてメニュー表示の指示が入力されると、それをトリガとして、ROM105から所定のプログラムを読み出して、処理を開始する。図3乃至図6は、その処理の流れを示す図である。
この処理の開始後、CPU109は、図3に示されるように、この時点の印刷モードを示す情報をEEPROM108から読み出し(S1001)、この時点の印刷モードがモノクロ1モードであるか、モノクロ4モードであるか、カラーモードであるかを、判別する(S1002,S1003)。
そして、メニュー表示が指示された時点の印刷モードがモノクロ1モードであると判断した場合(S1002;YES)、CPU109は、“Change Mode B/W1”が含まれず“Change Mode B/W4”と“Change Mode Color”とが含まれたメニューリストを、操作パネル10aのLCDに表示する(S1011)。このとき、LCDには、メニューリスト中の一つの項目だけが表示され、操作者は、操作パネル10aの矢印ボタンを押下することによってメニューリストをスクロールさせることができるとともに、図示せぬ決定ボタンを押下することによってLCDに表示されている項目の実行を指示できる。CPU109は、メニューリストの表示後、操作パネル10aにおいて項目の実行が指示されるまで待機する(S1012;NO)。
その後、操作パネル10aにおいて項目の実行が指示されると(S1012;YES)、CPU109は、印刷モードのモノクロ4モードへの変更が指示されたか、カラーモードへの変更が指示されたか、その他の項目が指示されたかを、判別する(S1013)。なお、その他の項目が指示されたと判断した場合には、CPU109は、その項目に応じた処理を実行して、図3乃至図6に係る処理を終了する。但し、これらの処理は、本発明とは関係ないので、図示及び説明を省略する。
<モノクロ1→モノクロ4>
そして、印刷モードのモノクロ4モードへの変更が指示されたと判断した場合(S1013;YES)、CPU109は、図4に示されるように、カートリッジロータ114rtを回転させてC用のカートリッジ装填部114Cを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1101)。
CPU109は、C用のカートリッジ装填部114Cを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Install K Tnr Cart”の文字列を表示させ(S1102)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1103;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hに、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。また、外カバーの開閉は、図示せぬセンサを通じてCPU109が監視する。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1103;YES)、CPU109は、Kのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114Cに装填されているか否かを、判別する(S1104)。
そして、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114CにKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1104;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Install K Tnr Cart”の文字列を表示させる(S1102)。
一方、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114CにKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1104;YES)、CPU109は、カートリッジロータ114rtを回転させてM用のカートリッジ装填部114Mを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1105)。
CPU109は、M用のカートリッジ装填部114Mを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Install K Tnr Cart”の文字列を表示させ(S1106)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1107;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hに、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1107;YES)、CPU109は、Kのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114Mに装填されているか否かを、判別する(S1108)。
そして、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114MにKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1108;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Install K Tnr Cart”の文字列を表示させる(S1106)。
一方、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114MにKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1108;YES)、CPU109は、カートリッジロータ114rtを回転させてY用のカートリッジ装填部114Yを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1109)。
CPU109は、Y用のカートリッジ装填部114Yを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Install K Tnr Cart”の文字列を表示させ(S1110)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1111;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hに、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1111;YES)、CPU109は、Kのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114Yに装填されているか否かを、判別する(S1112)。
そして、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114YにKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1112;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Install K Tnr Cart”の文字列を表示させる(S1110)。
一方、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114YにKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1112;YES)、CPU109は、この時点の印刷モードを示すものとしてEEPROM108に記録されていた情報に、モノクロ4モードを示す情報を上書きするとともに、EEPROM108内に記録されている使用結果に関する情報の一部(トナー残量,総ドット数に対する印字ドット数の割合の平均,1%のトナー量に要したドット数の平均)を初期化することによって、印刷モードをモノクロ4モードへ移行させ(S1113)、その後、図3に示されるように、印刷装置10を再起動するためのリブート処理を実行して(S1601)、図3乃至図6に係る処理を終了する。
<モノクロ1→カラー>
一方、印刷モードのカラーモードへの変更が指示されたと判断した場合(S1013;NO)、CPU109は、図4に示されるように、カートリッジロータ114rtを回転させてC用のカートリッジ装填部114Cを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1201)。
CPU109は、C用のカートリッジ装填部114Cを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Install C Tnr Cart”の文字列を表示させ(S1202)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1203;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hに、Cのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1203;YES)、CPU109は、Cのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114Cに装填されているか否かを、判別する(S1204)。
そして、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114CにCのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1204;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Install C Tnr Cart”の文字列を表示させる(S1202)。
一方、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114CにCのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1204;YES)、CPU109は、カートリッジロータ114rtを回転させてM用のカートリッジ装填部114Mを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1205)。
CPU109は、M用のカートリッジ装填部114Mを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Install M Tnr Cart”の文字列を表示させ(S1206)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1207;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hに、Mのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1207;YES)、CPU109は、Mのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114Mに装填されているか否かを、判別する(S1108)。
そして、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114MにMのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1108;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Install M Tnr Cart”の文字列を表示させる(S1206)。
一方、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114MにMのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1208;YES)、CPU109は、カートリッジロータ114rtを回転させてY用のカートリッジ装填部114Yを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1209)。
CPU109は、Y用のカートリッジ装填部114Yを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Install Y Tnr Cart”の文字列を表示させ(S1210)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1211;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hに、Yのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1211;YES)、CPU109は、Yのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114Yに装填されているか否かを、判別する(S1212)。
そして、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114YにYのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1212;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Install Y Tnr Cart”の文字列を表示させる(S1210)。
一方、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114YにYのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1212;YES)、CPU109は、この時点の印刷モードを示すものとしてEEPROM108に記録されていた情報に、カラーモードを示す情報を上書きするとともに、EEPROM108内に記録されている使用結果に関する情報の一部(トナー残量,総ドット数に対する印字ドット数の割合の平均,1%のトナー量に要したドット数の平均)を初期化することによって、印刷モードをモノクロ4モードへ移行させ(S1213)、その後、図3に示されるように、印刷装置10を再起動するためのリブート処理を実行して(S1601)、図3乃至図6に係る処理を終了する。
また、メニュー表示が指示された時点の印刷モードがモノクロ4モードであると判断した場合(S1002;NO,S1003;YES)、CPU109は、“Change Mode B/W4”が含まれず“Change Mode Color”と“Change Mode B/W1”とが含まれたメニューリストを、操作パネル10aのLCDに表示する(S1014)。このとき、前述したように、LCDには、メニューリスト中の一つの項目だけが表示され、操作者は、操作パネル10aの矢印ボタンを押下することによってメニューリストをスクロールさせることができるとともに、図示せぬ決定ボタンを押下することによってLCDに表示されている項目の実行を指示できる。CPU109は、メニューリストの表示後、操作パネル10aにおいて項目の実行が指示されるまで待機する(S1015;NO)。
その後、操作パネル10aにおいて項目の実行が指示されると(S1015;YES)、CPU109は、印刷モードのカラーモードへの変更が指示されたか、モノクロ1モードへの変更が指定されたか、その他の項目が指示されたかを、判別する(S1016)。なお、その他の項目が指示されたと判断した場合には、CPU109は、その項目に応じた処理を実行して、図3乃至図6に係る処理を終了する。但し、これらの処理は、本発明とは関係ないので、図示及び説明を省略する。
<モノクロ4→カラー>
そして、印刷モードのカラーモードへの変更が指示されたと判断した場合(S1016;YES)、CPU109は、図5に示されるように、カートリッジロータ114rtを回転させてC用のカートリッジ装填部114Cを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1301)。
CPU109は、C用のカートリッジ装填部114Cを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to C”の文字列を表示させ(S1302)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1303;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を引き抜くことができるとともに、この取出口114Hに、Cのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1303;YES)、CPU109は、Cのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114Cに装填されているか否かを、判別する(S1304)。
そして、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114CにCのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1304;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to C”の文字列を表示させる(S1302)。
一方、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114CにCのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1304;YES)、CPU109は、カートリッジロータ114rtを回転させてM用のカートリッジ装填部114Mを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1305)。
CPU109は、M用のカートリッジ装填部114Mを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to M”の文字列を表示させ(S1306)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1307;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を引き抜くことができるとともに、この取出口114Hに、Mのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1307;YES)、CPU109は、Mのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114Mに装填されているか否かを、判別する(S1308)。
そして、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114MにMのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1308;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to M”の文字列を表示させる(S1306)。
一方、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114MにMのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1308;YES)、CPU109は、カートリッジロータ114rtを回転させてY用のカートリッジ装填部114Yを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1309)。
CPU109は、Y用のカートリッジ装填部114Yを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to Y”の文字列を表示させ(S1310)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1311;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を引き抜くことができるとともに、この取出口114Hに、Yのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1311;YES)、CPU109は、Yのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114Yに装填されているか否かを、判別する(S1312)。
そして、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114YにYのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1312;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to Y”の文字列を表示させる(S1310)。
一方、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114YにYのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1312;YES)、CPU109は、この時点の印刷モードを示すものとしてEEPROM108に記録されていた情報に、カラーモードを示す情報を上書きするとともに、EEPROM108内に記録されている使用結果に関する情報の一部(トナー残量,総ドット数に対する印字ドット数の割合の平均,1%のトナー量に要したドット数の平均)を初期化することによって、印刷モードをモノクロ4モードへ移行させ(S1313)、その後、図3に示されるように、印刷装置10を再起動するためのリブート処理を実行して(S1601)、図3乃至図6に係る処理を終了する。
<モノクロ4→モノクロ1>
一方、印刷モードのモノクロ1モードへの変更が指示されたと判断した場合(S1016;NO)、CPU109は、図5に示されるように、カートリッジロータ114rtを回転させてC用のカートリッジ装填部114Cを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1401)。
CPU109は、C用のカートリッジ装填部114Cを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Remove Toner”の文字列を表示させ(S1402)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1403;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、トナーカートリッジ21を引き抜くことができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1403;YES)、CPU109は、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114Cが空であるか否かを、判別する(S1404)。
そして、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114Cが空でないと判断した場合(S1404;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Remove Toner”の文字列を表示させる(S1402)。
一方、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114Cが空であると判断した場合(S1404;YES)、CPU109は、カートリッジロータ114rtを回転させてM用のカートリッジ装填部114Mを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1405)。
CPU109は、M用のカートリッジ装填部114Mを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Remove Toner”の文字列を表示させ(S1406)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1407;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、トナーカートリッジ21を引き抜くことができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1407;YES)、CPU109は、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114Mが空であるか否かを、判別する(S1408)。
そして、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114Mが空でないと判断した場合(S1408;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Remove Toner”の文字列を表示させる(S1406)。
一方、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114Mが空であると判断した場合(S1408;YES)、CPU109は、カートリッジロータ114rtを回転させてY用のカートリッジ装填部114Yを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1409)。
CPU109は、Y用のカートリッジ装填部114Yを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Remove Toner”の文字列を表示させ(S1410)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1411;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、トナーカートリッジ21を引き抜くことができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1411;YES)、CPU109は、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114Yが空であるか否かを、判別する(S1412)。
そして、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114Yが空でないと判断した場合(S1412;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Remove Toner”の文字列を表示させる(S1410)。
一方、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114Yが空であると判断した場合(S1412;YES)、CPU109は、この時点の印刷モードを示すものとしてEEPROM108に記録されていた情報に、カラーモードを示す情報を上書きするとともに、EEPROM108内に記録されている使用結果に関する情報の一部(トナー残量,総ドット数に対する印字ドット数の割合の平均,1%のトナー量に要したドット数の平均)を初期化することによって、印刷モードをモノクロ1モードへ移行させ(S1413)、その後、図3に示されるように、印刷装置10を再起動するためのリブート処理を実行して(S1601)、図3乃至図6に係る処理を終了する。
また、メニュー表示が指示された時点の印刷モードがカラーモードであると判断した場合(S1002;NO,S1003;NO)、CPU109は、“Change Mode Color”が含まれず“Change Mode B/W1”と“Change Mode B/W4”とが含まれたメニューリストを、操作パネル10aのLCDに表示する(S1017)、このとき、LCDには、メニューリスト中の一つの項目だけが表示され、操作者は、操作パネル10aの矢印ボタンを押下することによってメニューリストをスクロールさせることができるとともに、図示せぬ決定ボタンを押下することによってLCDに表示されている項目の実行を指示できる。CPU109は、メニューリストの表示後、操作パネル10aにおいて項目の実行が指示されるまで待機する(S1018;NO)。
その後、操作パネル10aにおいて項目の実行が指示されると(S1018;YES)、CPU109は、印刷モードのモノクロ1モードへの変更が指示されたか、モノクロ4モードへの変更が指示されたか、その他の項目が指示されたかを、判別する(S1019)。なお、その他の項目が指示されたと判断した場合には、CPU109は、その項目に応じた処理を実行して、図3乃至図6に係る処理を終了する。但し、これらの処理は、本発明とは関係ないので、図示及び説明を省略する。
<カラー→モノクロ4>
そして、印刷モードのモノクロ4モードへの変更が指示されたと判断した場合(S1019;YES)、CPU109は、図6に示されるように、カートリッジロータ114rtを回転させてC用のカートリッジ装填部114Cを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1501)。
CPU109は、C用のカートリッジ装填部114Cを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to K”の文字列を表示させ(S1502)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1503;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、Cのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を引き抜くことができるとともに、この取出口114Hに、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1503;YES)、CPU109は、Kのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114Cに装填されているか否かを、判別する(S1504)。
そして、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114CにKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1504;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to K”の文字列を表示させる(S1502)。
一方、ロータリ現像ユニット114のC用のカートリッジ装填部114CにKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1504;YES)、CPU109は、カートリッジロータ114rtを回転させてM用のカートリッジ装填部114Mを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1505)。
CPU109は、M用のカートリッジ装填部114Mを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to K”の文字列を表示させ(S1506)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1507;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、Mのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を引き抜くことができるとともに、この取出口114Hに、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1507;YES)、CPU109は、Kのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114Mに装填されているか否かを、判別する(S1508)。
そして、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114MにKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1508;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to K”の文字列を表示させる(S1506)。
一方、ロータリ現像ユニット114のM用のカートリッジ装填部114MにKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1508;YES)、CPU109は、カートリッジロータ114rtを回転させてY用のカートリッジ装填部114Yを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S1509)。
CPU109は、Y用のカートリッジ装填部114Yを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to K”の文字列を表示させ(S1510)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S1511;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、Yのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を引き抜くことができるとともに、この取出口114Hに、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S1511;YES)、CPU109は、Kのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114Yに装填されているか否かを、判別する(S1512)。
そして、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114YにKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S1512;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Change Toner to K”の文字列を表示させる(S1510)。
一方、ロータリ現像ユニット114のY用のカートリッジ装填部114YにKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S1512;YES)、CPU109は、この時点の印刷モードを示すものとしてEEPROM108に記録されていた情報に、カラーモードを示す情報を上書きするとともに、EEPROM108内に記録されている使用結果に関する情報の一部(トナー残量,総ドット数に対する印字ドット数の割合の平均,1%のトナー量に要したドット数の平均)を初期化することによって、印刷モードをモノクロ4モードへ移行させ(S1513)、その後、図3に示されるように、印刷装置10を再起動するためのリブート処理を実行して(S1601)、図3乃至図6に係る処理を終了する。
<カラー→モノクロ1>
一方、印刷モードのモノクロ1モードへの変更が指示されたと判断した場合(S1019;NO)、CPU109は、<モノクロ4→モノクロ1>のときと同様に、図5に示す処理を実行し(S1401〜S1413)、その後、図3に示されるように、印刷装置10を再起動するためのリブート処理を実行して(S1601)、図3乃至図6に係る処理を終了する。
以上に説明したように、操作者が印刷モードの切り替えを指示したときには、その時の印刷モード以外の印刷モードへの変更の項目が選択肢として提示され(S1011,S1014,S1017)、その提示された項目の中から何れかの印刷モードへの変更の項目が選択されると(S1012,S1015,S1018)、その印刷モードに必要なトナーカートリッジ21の脱着を行うためのガイダンスが、提示されることとなる(S1101〜S1113,S1201〜S1213,S1301〜S1313,S1401〜S1413,S1501〜S1513)。
なお、図3乃至図6に示した処理が最後まで行われる前に電源再投入された場合、トナーカートリッジ21が適正に装填されているか否かの検査は、再起動後に行われる。
次に、再起動後に実行される処理の内容について説明する。
CPU109は、再起動後(又は主電源の投入後)、ROM105から所定のプログラムを読み出し、適正なトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114に装填されているかを確認するための処理を実行する。図7乃至10は、この処理の流れを示す図である。
この処理の開始後、CPU109は、図7に示されるように、印刷モードを示す情報をEEPROM108から読み出し(S2001)、再起動前(又は主電源投入前)に設定されていた印刷モードがモノクロ1モードであるか、モノクロ4モードであるか、カラーモードであるかを、判別する(S2002,S2003)。
<モノクロ1>
再起動前の印刷モードがモノクロ1モードであると判断した場合(S2002;YES)、CPU109は、図8に示されるように、Kのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のK用のカートリッジ装填部114Kに装填されているか否かを、判別する(S2101)。
そして、ロータリ現像ユニット114のK用のカートリッジ装填部114KにKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S2101;NO)、CPU109は、K用のカートリッジ装填部114Kを取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S2102)。
CPU109は、K用のカートリッジ装填部114Kを取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Install K Tnr Cart”の文字列を表示させ(S2103)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S2104;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hに、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S2104;YES)、CPU109は、Kのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114のK用のカートリッジ装填部114Kに装填されているか否かを、判別する(S2105)。
そして、ロータリ現像ユニット114のK用のカートリッジ装填部114KにKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S2105;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Install K Tnr Cart”の文字列を表示させる(S2103)。
一方、ロータリ現像ユニット114のK用のカートリッジ装填部114KにKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S2105;YES)、CPU109は、CMY用のカートリッジ装填部114C,114M,114Yの何れかにトナーカートリッジ21が装填されているか否かを、判別する(S2106)。
また、ロータリ現像ユニット114のK用のカートリッジ装填部114KにKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S2101;YES)も、CPU109は、CMY用のカートリッジ装填部114C,114M,114Yの何れかにトナーカートリッジ21が装填されているか否かを、判別する(S2106)。
そして、CMY用のカートリッジ装填部114C,114M,114Yの何れかにトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S2106;YES)、CPU109は、トナーカートリッジ21が装填されているカートリッジ装填部を取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S2107)。
CPU109は、そのトナーカートリッジ21が装填されているカートリッジ装填部を取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Remove Toner”の文字列を表示させ(S2108)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S2109;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、トナーカートリッジ21を引き抜くことができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S2109;YES)、CPU109は、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部が空であるか否かを、判別する(S2110)。
そして、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部が空でないと判断した場合(S2110;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Remove Toner”の文字列を表示させる(S2108)。
一方、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部が空であると判断した場合(S2110;YES)、CPU109は、再度、CMY用のカートリッジ装填部114C,114M,114Yの何れかにトナーカートリッジ21が装填されているか否かを、判別する(S2106)。
一方、CMY用のカートリッジ装填部114C,114M,114Yの何れにもトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S2106;NO)、CPU109は、図7に示されるように、図7乃至図10に係る処理を終了する。
<モノクロ4>
また、再起動前の印刷モードがモノクロ4モードであると判断した場合(S2002;NO,S2003;YES)、CPU109は、図9に示されるように、Kのトナーが充填されたトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114の全てのカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kに装填されているか否かを、判別する(S2201)。
そして、ロータリ現像ユニット114のカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kの何れかにKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S2201;NO)、CPU109は、Kのトナーカートリッジ21が装填されていないカートリッジ装填部にCMYの何れかのトナーカートリッジ21が装填されているか否かを、判別する(S2202)。
そして、Kのトナーカートリッジ21が装填されていないカートリッジ装填部にCMYの何れのトナーカートリッジ21も装填されていないと判断した場合(S2202;NO)、CPU109は、未装填のカートリッジ装填部を取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S2203)。
CPU109は、未装填のカートリッジ装填部を取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Install K Tnr Cart”の文字列を表示させ(S2204)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S2205;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hに、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S2205;YES)、CPU109は、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にKのトナーカートリッジ21が装填されているか否かを、判別する(S2206)。
そして、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S2206;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Install K Tnr Cart”の文字列を表示させる(S2204)。
一方、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S2206;YES)、CPU109は、再度、ロータリ現像ユニット114の全てのカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114KにKのトナーカートリッジ21が装填されているか否かを、判別する(S2201)。
一方、Kのトナーカートリッジ21が装填されていないカートリッジ装填部にCMYの何れかのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S2202;YES)、CPU109は、そのK以外のトナーカートリッジ21が装填されているカートリッジ装填部を取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S2207)。
CPU109は、そのK以外のトナーカートリッジ21が装填されているカートリッジ装填部を取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Replace Toner K”の文字列を表示させ(S2208)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S2209;NO)。なお、このカバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hから、K以外のトナーカートリッジ21を引き抜くことができるとともに、その取出口114Hに、Kのトナーが充填されているトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S2209;YES)、CPU109は、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にKのトナーカートリッジ21が装填されているか否かを、判別する(S2210)。
そして、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にKのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S2210;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Replace Toner K”の文字列を表示させる(S2208)。
一方、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S2210;YES)、CPU109は、再度、ロータリ現像ユニット114の全てのカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114KにKのトナーカートリッジ21が装填されているか否かを、判別する(S2201)。
一方、ロータリ現像ユニット114のカートリッジ装填部114C,114M,114Y,114Kの何れにもKのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S2201;YES)、CPU109は、図7に示されるように、図7乃至図10に係る処理を終了する。
<カラー>
また、再起動前の印刷モードがカラーモードであると判断した場合(S2002;NO,S2003;NO)、CPU109は、図10に示されるように、CMYKのトナーが充填されたトナーカートリッジ21の全てがロータリ現像ユニット114に装填されているか否かを、判別する(S2301)。
そして、CMYKの何れかのトナーカートリッジ21がロータリ現像ユニット114に装填されていないと判断した場合(S2301;NO)、CPU109は、未装填のカートリッジ装填部を取出口114Hのある位置に配置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S2302)。
CPU109は、未装填のカートリッジ装填部を取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Install X Tnr Cart”(Xは、CMYKのうち、取出口114の前にあるカートリッジ装填部に対応付けられている色成分)の文字列を表示させ(S2303)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S2304;NO)。なお、この外カバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hに、未装填の色のトナーカートリッジ21を差し入れることができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S2304;YES)、CPU109は、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にXのトナーカートリッジ21が装填されているか否かを、判別する(S2305)。
そして、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にXのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S2305;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Install X Tnr Cart”の文字列を表示させる(S2303)。
一方、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にXのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S2305;YES)、CPU109は、再度、CMYKのトナーカートリッジ21の全てがロータリ現像ユニット114に装填されているか否かを、判別する(S2301)。
一方、CMYKのトナーカートリッジ21の全てがロータリ現像ユニット114に装填されていると判断した場合(S2301;YES)、CPU109は、CMYKのトナーカートリッジ21の全てが適正なカートリッジ装填部に装填されているか否かを、判別する(S2306)。
そして、CMYKのトナーカートリッジ21の何れかが適正なカートリッジ装填部に装填されていないと判断した場合(S2306;NO)、CPU109は、不適正なトナーカートリッジ21が装填されているカートリッジ装填部を取出口114Hへ位置させる処理を行うとともに、その処理を実行する間だけ操作パネル10aのLCDに“Please Wait”の文字列を表示させる処理を行う(S2307)。
CPU109は、不適正なトナーカートリッジ21が装填されているカートリッジ装填部を取出口114Hのある位置に配置させた後、操作パネル10aのLCDに“Replace Toner X”(Xは、CMYKのうち、当該カートリッジ装填部に対応付けられている色成分)の文字列を表示させ(S2308)、図示せぬ外カバーが一旦開閉されるまで待機する(S2309;NO)。なお、この外カバーの開閉作業の間に、操作者は、取出口114Hを通じて、カートリッジ装填部に装填されている不適正なトナーカートリッジ21を、適正なトナーカートリッジ21に交換することができる。
そして、図示せぬ外カバーが閉じられた後(S2309;YES)、CPU109は、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にXのトナーカートリッジ21が装填されているか否かを、判別する(S2310)。
そして、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にXのトナーカートリッジ21が装填されていないと判断した場合(S2310;NO)、CPU109は、再度、操作パネル10aのLCDに“Replace Toner X”の文字列を表示させる(S2308)。
一方、ロータリ現像ユニット114における取出口114Hの前にあるカートリッジ装填部にXのトナーカートリッジ21が装填されていると判断した場合(S2310;YES)、CPU109は、再度、CMYKのトナーカートリッジ21の全てがロータリ現像ユニット114に装填されているか否かを、判別する(S2301)。
一方、CMYKのトナーカートリッジ21の全てが適正なカートリッジ装填部に装填されていると判断した場合(S2306;YES)、CPU109は、図7に示されるように、図7乃至図10に係る処理を終了する。
以上に説明したように、印刷モードの切り替えをトリガに再起動が行われた後、その時点の印刷モードが検査され(S2001〜S2003)、トナーカートリッジ21の装填状態が適正であるか否かがチェックされ(S2101〜S2110,S2201〜S2210,S2301〜S2310)、トナーカートリッジ21の装填状態が適正でないときには、トナーカートリッジ21の装填状態を適正にするためのガイダンスが、操作者に提示されることとなる(S2103,S2108,S2204,S2208,S2303,S2308)。
また、トナーカートリッジ21の装填状態の改善がガイダンス通りに行われなかった場合には、図7乃至図10に係る処理から抜け出せないこととなる。
このように、本実施形態の印刷装置10によれば、印刷モードを変更する際にどのトナーカートリッジ21をロータリ現像ユニット114に装填しどのトナーカートリッジ21をロータリ現像機から引き抜くべきかを、操作者が容易に判断することができるようなる。然も、外カバーの内側に、トナーカートリッジ21を着脱する操作を行うためのカラーボタンを設置する必要がない。