JP2006162419A - 測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被測定物の変量に応じた磁場を発生する手段と、磁場の強さを検出する磁気センサと、を備える測定装置において、強磁場の中においても、被測定物の変量に伴う磁場の微小な変化を感度よく検出できるようにする。
【解決手段】被測定物の変量に応じた磁場の中でこれと逆向きのバイアス磁界を発生する手段21と、これら磁界中の磁束密度を検出する磁気センサ22と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】被測定物の変量に応じた磁場の中でこれと逆向きのバイアス磁界を発生する手段21と、これら磁界中の磁束密度を検出する磁気センサ22と、を備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、被測定物の変量をこれに対応する磁場の変化から検出する測定装置に関する。
この種の測定装置として、例えば、車両のステアリング系において、ハンドルの回転(操舵角)を車輪の回転(操向角)に変換する伝達機構(ステアリングリンケージ)の一部を構成するシャフト(回転軸)の捩りトルクを検出するものがある(特許文献1)。
特許文献1の場合、図3において、シャフト1の捩りに伴って相対回転位置が変化する1対の磁性リング2a,2bと、1対の磁性リング2a,2bと共に磁気回路10を構成する手段と、磁気回路10の磁束密度を検出する磁気センサ4(例えば、ホール素子)と、1対の磁性リング2a,2bの相対回転位置が変化するのに伴って磁気回路10の磁場を変化させる手段と、から構成される。
磁気回路10を構成する手段としては、1対の磁性リング2a,2bの各端面3a,3bに軸方向から対峙するL字形の磁石5a,5bが備えられる。磁気回路10の磁場を変化させる手段としては、1対の磁性リング2a,2bの互いに対向する端面8a,8bのぞれぞれに凹凸部6a,7a、6b,7bがリングの周方向へ等間隔かつ交互に設けられる。
シャフト1が捩れると、1対の磁性リング2a,2bの間に相対回転が生じるため、互いの凸部6a,6b(および凹部7a,7b)間の対向する面積の変化に伴って磁気回路10の磁場が変化する。シャフト1の捩りが0の中立状態のときは、1対の磁性リング2a,2b間において、互いの凸部6a,6b(および凹部7a,7b)の周方向の中心が一致するため、磁気回路10の磁場が最大となり、1対の磁性リング2a,2bの相対回転に伴って磁気回路10の磁場が弱まるようになっている。この変化は、磁気センサ4により、L字形の磁石5a,5bの互いに対峙する磁極9a,9b間の磁束密度から検出され、シャフト1の捩りトルクが求められるのである。
特開2002−310819
このような従来の測定装置においては、図3のように磁気センサ4が強磁場の中に配置され、シャフト1の捩り(被測定物の変量)に伴う磁場の微小な変化を検出するようになるため、磁気センサ4の0点を通る特性において、検出レンジが高くなり、磁気センサ4の出力感度(出力/入力)が低く抑えられる。つまり、入力の一定の変化に対して出力の変化量が小さくなる。磁気センサ4を出力感度の高いものに代えると、磁気センサ4の検出レンジが下がり、磁場のレベルの方が磁気センサ4の検出レンジを超えてしまうのである。また、磁気センサ4の出力変化が小さい(入力の一定の変化に対して出力の変化量が小さい)場合、外部や内部のノイズに影響されやすく、極端な場合、磁気センサ4の出力変化がノイズに埋没しかねない。したがって、ダイナミックレンジの中においては、被測定物の微小な変量を感度よく検出しがたいという課題が考えられる。
この発明は、このような課題を改善するための有効な手段の提供を目的とする。
この発明は、測定装置において、被測定物の変量に応じた磁場を発生する手段と、この磁場の中でこれと逆向きのバイアス磁界を発生する手段と、これら磁界中の磁束密度を検出する磁気センサと、を備えることを特徴とする。
この発明においては、バイアス磁界により、磁場の強さが打ち消される。つまり、磁場は、見掛け上、弱くなるが、磁場の変化量(バイアス磁界の磁束密度の変化量)は、変わらないため、強磁場の中においても、磁気センサにより、磁場の変化量(被測定物の変量)を感度よく検出することが可能となる。磁気センサの0点を通る特性において、検出レンジが下げられるので、磁気センサの出力感度を高めることにより、磁気センサの出力変化(入力の一定の変化に対して出力の変化量)が大きくなるため、外部や内部のノイズに拘わらず、被測定物の変量を感度よく高精度に検出しえるようになる。
また、バイアス磁界を発生させる手段の温度変化に対する特性と、被測定物の変量に応じた磁場を発生させる手段の温度変化に対する特性と、を一致させることにより、温度の影響が除去され、被測定物の変量を正確に検出することができる。
図1に基づいて、この発明の実施形態を説明する。図1において、20a,20bは磁気回路の一部を形成する部材であり、互いの端面が所定の間隙を介して対峙され、これらの間に被測定物の変量に応じた強さの磁界を発生させる手段が備えられる。
21はバイアス磁界を発生させる手段であり、部材20a,20b間において、互いに対峙する1対の部材21a,21bと、これらを部材20a,20b間の磁極と逆向きの磁極に磁化する磁石21c(永久磁石または電磁石)と、から構成され、部材20a,20b間の磁束密度を所定の基準値に相殺するバイアス磁界を定常的に発生する。22は磁気センサ(例えば、ホール素子)であり、1対の部材21a,21b間に介装される。
このような構成により、部材20a,20b間の磁束密度(磁気回路の磁場の強さ)はバイアス磁界の磁束密度により打ち消される。磁気回路の磁場は、見掛け上、弱くなるが、被測定物の変量に対応する磁束密度の変化量は、バイアス磁界の影響を受けず、変わらないため、強磁場の中においても、磁気センサ22により、磁場の変化(被測定物の変量)を感度よく検出することができる。磁気センサ22の0点を通る特性において、検出レンジが下げられるので、高い出力感度の磁気センサ22を用いることにより、磁気センサ22の出力変化(入力の一定の変化に対して出力の変化量)が大きくなるため、外部や内部のノイズに拘わらず、被測定物の変量を感度よく高精度に検出しえるようになる。
バイアス磁界を発生させる手段21の磁石21cの温度変化に対する特性と、被測定物の変量に応じた磁場を発生させる手段の温度変化に対する特性と、を一致させることにより、温度の影響が除去され、被測定物の変量を正確に検出することができる。
図2のトルクセンサへの適用について説明すると、部材20a,20bは、L字形の磁石5a,5bとなり、これらの互いに対峙する磁極9a,9b間にこれと逆向きのバイアス磁界を発生する手段21が、磁束密度を検出する磁気センサ22と共に介装される。
バイアス磁界を発生させる手段21は、磁極9a,9b間において、互いに対峙する1対の部材21a,21bと、磁極9a,9b間の極性と逆向きの極性に磁化する磁石21cと、からなり、磁極9a,9b間の磁束密度を所定の基準値に相殺するバイアス磁界を定常的に発生するのである。
磁極9a,9b間において、被測定物の変量に応じた強さの磁界を発生させる手段は、1対の磁性リング2a,2bと共に磁気回路10を構成するL字形の磁石5a,5bと、1対の磁性リング2a,2bの互いに対向する端面8a,8bのぞれぞれに形成される凹凸部6a,7a、6b,7bと、から構成されることになる。
シャフト1が捩れると、1対の磁性リング2a,2bの間に相対回転が生じるため、互いの凸部6a,6b(および凹部7a,7b)間の対向する面積の変化に伴って磁気回路10の磁場が変化する。シャフト1の捩りが0の中立状態のときは、1対の磁性リング2a,2b間において、互いの凸部6a,6b(および凹部7a,7b)の中心が一致するため、磁気回路の磁場が最大となり、1対の磁性リング2a,2bの相対回転に伴って磁気回路10の磁場が弱まるようになっている。
このトルクセンサにおいても、磁極9a,9b間の磁束密度(磁気回路10の磁場の強さ)は、バイアス磁界の磁束密度により打ち消される。シャフト1の捩りが0の中立状態のときに最大となる磁場の強さ(磁束密度)は所定の基準値に弱められるのである。つまり、磁気回路10の磁場は、見掛け上、弱くなるが、シャフト1の捩りに伴う磁束密度の変化量は、バイアス磁界の影響を受けず、変わらないため、高い出力感度の磁気センサ22を用いることにより、シャフト1の捩りトルクを感度よく高精度に検出することができる。
バイアス磁界を発生させる手段21の磁石21cの温度変化に対する特性と、シャフト1の捩りに応じた強さの磁界を発生させる手段の磁石5a,5bの温度変化に対する特性と、を一致させることにより、温度の影響が除去され、被測定物の変量を正確に検出できるのである。
この発明は、図2のトルクセンサに限らず、被測定物の変量に応じた強さの磁場を発生する手段、磁場の強さを検出する磁気センサ、を備える各種の測定装置について、広く適用可能である。
20a,20b 磁気回路の構成部材
21 バイアス磁界の発生手段
21c 磁石
22 磁気センサ
21 バイアス磁界の発生手段
21c 磁石
22 磁気センサ
Claims (5)
- 被測定物の変量に応じた磁場を発生する手段と、この磁場の中でこれと逆向きのバイアス磁界を発生する手段と、これら磁界中の磁束密度を検出する磁気センサと、を備えることを特徴とする測定装置。
- 被測定物の変量に応じた磁場を発生する手段は、被測定物の変量が0の中立状態のときに磁場が最大となり、被測定物の変量が発生するとこれに応じて磁場を弱める特性に設定したことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
- 被測定物の変量に応じた磁場の中でこれと逆向きのバイアス磁界を発生する手段は、被測定物の変量が0の中立状態のときに最大となる磁場の強さを所定の基準値に相殺する強さのバイアス磁界を定常的に発生するように設定したことを特徴とする請求項2に記載の測定装置。
- 被測定物の変量に応じた磁場の中でこれと逆向きのバイアス磁界を発生する手段と、被測定物の変量に応じた磁場を発生する手段と、について、バイアス磁界の温度変化の特性と、被測定物の変量に応じた磁場の温度変化の特性と、を一致させるように設定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の測定装置。
- 磁気センサは、バイアス磁界の強さに応じて出力感度の高いものを用いたことを特徴とする請求項2に記載の測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004354009A JP2006162419A (ja) | 2004-12-07 | 2004-12-07 | 測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004354009A JP2006162419A (ja) | 2004-12-07 | 2004-12-07 | 測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006162419A true JP2006162419A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36664611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004354009A Pending JP2006162419A (ja) | 2004-12-07 | 2004-12-07 | 測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006162419A (ja) |
-
2004
- 2004-12-07 JP JP2004354009A patent/JP2006162419A/ja active Pending
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