JP2006162239A - 熱交換器の耐圧性検査方法および耐圧性検査装置 - Google Patents

熱交換器の耐圧性検査方法および耐圧性検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 熱交換器の耐圧性を比較的簡単かつ正確に検査することができる熱交換器の耐圧性検査方法を提供する。
【解決手段】 内部接合部を有する複数の偏平状熱交換管が並列状に設けられており、かつ隣接する熱交換管どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されている熱交換器1の耐圧性を検査する方法である。熱交換器1の内部を加圧し、この加圧の前後において、それぞれ熱交換器1の通風方向の片側から光を照射するとともに、その反対側から熱交換器1をCCDカメラ44で撮像してモノクロ画像を得る。モノクロ画像を複数のドットに分割し、各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化するとともに黒部分の数を計数する。上記加圧前の黒部分に対する加圧後の黒部分の増加数に基づいて熱交換器1の耐圧性を判定する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられており、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されている熱交換器の耐圧性検査方法および耐圧性検査装置に関する。
この明細書において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
熱交換器として、互いに間隔をおいて平行に配置された1対のアルミニウム製ヘッダと、両ヘッダ間に並列状に配置されかつ両端がそれぞれ両ヘッダに接続された複数の中空状冷媒流通部としてのアルミニウム製偏平状熱交換管と、隣り合う熱交換管の間の通風間隙に配置されるとともに、両熱交換管にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィンとを備えたものが広く使用されている。
偏平状熱交換管は、たとえば互いに平行な2つの平坦壁と、両平坦壁の両側縁にまたがる両側壁と、両側壁間において両平坦壁にまたがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔をおいて設けられた複数の補強壁とを備えているとともに、内部に並列状の流体通路を有しており、各補強壁が、一方の平坦壁より内方隆起状に一体成形された補強壁用凸条と、他方の平坦壁より内方隆起状に一体成形された補強壁用凸条とが相互に突き合わされてろう付されることにより形成され、両補強壁用凸条どうしのろう付部が内部接合部となっているものが知られている(特許文献1参照)。
ところで、上述した偏平状熱交換管を有する熱交換器において、必要な耐圧性を得るためには、補強壁用凸条どうしが、それぞれろう付不良を起こすことなく十分なろう付強度を有するようにろう付されている必要がある。
しかしながら、補強壁用凸条どうしのろう付部、すなわち内部接合部のろう付不良の発生、および補強壁用凸条どうしのろう付部の強度は簡単に知ることができず、その結果熱交換器の耐圧性を簡単に検査することができないのが現状である。
特開平6−281373号公報
この発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、熱交換器の耐圧性を比較的簡単かつ正確に検査することができる熱交換器の耐圧性検査方法および耐圧性検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられており、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されている熱交換器の耐圧性を検査する方法であって、
熱交換器の内部を加圧し、加圧後に、熱交換器の通風方向の片側から光を照射するとともに、その反対側から熱交換器を目視観察することを特徴とする熱交換器の耐圧性検査方法。
2)内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられており、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されている熱交換器の耐圧性を検査する方法であって、
熱交換器の内部を加圧し、この加圧の前後において、それぞれ通風方向の片側から光を照射するとともに、その反対側から熱交換器を目視観察することを特徴とする熱交換器の耐圧性検査方法。
3)熱交換器のフィンの変形を目視観察する上記1)または2)記載の熱交換器の耐圧性検査方法。
4)熱交換器の冷媒流通部の変形を目視観察する上記1)または2)記載の熱交換器の耐圧性検査方法。
5)内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられており、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されている熱交換器の耐圧性を検査する方法であって、
熱交換器の内部を加圧し、この加圧の前後において、それぞれ熱交換器の通風方向の片側から光を照射するとともに、その反対側から撮像手段で熱交換器を撮像して画像を得、この画像を複数のドットに分割し、加圧の前後における画像の各ドットの輝度情報に基づいて熱交換器の耐圧性を判定することを特徴とする熱交換器の耐圧性検査方法。
6)撮像手段により熱交換器を撮像することによってモノクロ画像を得、このモノクロ画像を複数のドットに分割し、加圧の前後の各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における黒部分の数を計数し、加圧前の黒部分に対する加圧後の黒部分の増加数に基づいて熱交換器の耐圧性を判定する上記5)記載の熱交換器の耐圧性検査方法。
7)撮像手段により熱交換器を撮像することによってモノクロ画像を得、このモノクロ画像を複数のドットに分割し、加圧の前後の各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における白部分および黒部分のパターンを抽出し、加圧の前後のパターンに基づいて熱交換器の耐圧性を判定する上記5)または6)記載の熱交換器の耐圧性検査方法。
8)相互に間隔をおいて配置された1対のヘッダ間に、内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられており、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されている熱交換器の耐圧性を検査する装置であって、
熱交換器の内部を加圧する加圧手段と、熱交換器の通風方向の片側に配置されかつ熱交換器に光を照射する光照射手段と、光照射手段の通風方向の反対側から熱交換器を撮像して画像を得る撮像手段と、加圧手段による加圧の前後において、それぞれ撮像手段により得られた画像を複数のドットに分割するとともに各ドットの輝度情報に基づいて熱交換器の耐圧性を判定する処理手段とを備えている熱交換器の耐圧性検査装置。
9)処理手段が、撮像手段により熱交換器を撮像することによって得られたモノクロ画像を複数のドットに分割し、加圧の前後の各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における黒部分の数を計数し、加圧前の黒部分に対する加圧後の黒部分の増加数に基づいて熱交換器の耐圧性を判定する上記8)記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
10)処理手段が、撮像手段により熱交換器を撮像することによって得られたモノクロ画像を複数のドットに分割し、加圧の前後の各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における白部分および黒部分のパターンを抽出し、加圧前後のパターンに基づいて熱交換器の耐圧性を判定する上記8)または9)記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
11)加圧手段が、熱交換器内に高圧エアを供給する高圧エア供給装置からなる上記8)〜10)のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
12)撮像手段が、CCDカメラからなる上記8)〜11)のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
13)撮像手段がラインセンサからなり、ラインセンサと熱交換器とを相対的に移動させる移動手段を備えている上記8)〜11)のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
14)処理手段が画像処理装置からなる上記8)〜13)のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
15)熱交換器を水平状態でかつ通風間隙を塞がないように保持する保持手段を備えており、保持手段が、熱交換器の一方のヘッダを保持する固定クランプ部材を備えた第1のクランプ装置と、第1クランプ装置と間隔をおいて配置されかつ熱交換器の他方のヘッダを保持する可動クランプ部材を備えた第2のクランプ装置とを備えており、第2クランプ装置の可動クランプ部材が、第1クランプ装置の固定クランプ部材に対して接近、離隔自在となっているとともに、付勢手段により固定クランプ部材側に付勢されている上記8)〜14)のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
16)第1クランプ装置の固定クランプ部材が、熱交換器の一方のヘッダの一部が嵌る凹所を有しており、凹所の内周面に滑り止め部材が設けられている上記15)記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
17)第2クランプ装置の可動クランプ部材が、熱交換器を水平に保持した状態で垂直軸線周りに回転自在である上記15)または16)記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
18)第2クランプ装置の可動クランプ部材が、熱交換器のヘッダの長さ方向に移動自在である上記15)〜17)のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
19)熱交換器を水平状態でかつ通風間隙を塞がないように保持する保持手段を備えており、保持手段が、熱交換器の一方のヘッダを保持する可動クランプ部材を備えた第1のクランプ装置と、第1クランプ装置と間隔をおいて配置されかつ熱交換器の他方のヘッダを保持する可動クランプ部材を備えた第2のクランプ装置とを備えており、各クランプ装置の可動クランプ部材が、他のクランプ装置の可動クランプ部材に対して接近、離隔自在となっているとともに、付勢手段により他のクランプ装置の可動クランプ部材に付勢されており、第1クランプ装置と第2クランプ装置との合計数が3以上である上記8)〜14)のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
20)各クランプ装置の可動クランプ部材が、熱交換器を水平に保持した状態で垂直軸線周りに回転自在である上記19)記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
21)各クランプ装置の可動クランプ部材が、熱交換器のヘッダの長さ方向に移動自在である上記19)または20)記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
22)光照射手段が保持手段の下方に配置され、保持手段の上方に、光照射手段により照射された光を反射させる反射手段が配置され、撮像手段が、反射手段による反射像を撮像するようになっている上記8)〜21)のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
23)保持手段、加圧手段、光照射手段、反射手段、撮像手段および処理手段が1つのハウジング内に配置されており、ハウジング内に、保持手段および光照射手段が設置される第1の室と、第1の室の下方に位置しかつ加圧手段が設置される第2の室と、第1の室の側方にこれと並んで位置しかつ処理手段が設置される第3の室と、第1および第3の室の上方に位置し、かつ反射手段および撮像手段が設置される第4の室とが設けられ、第4の室が密閉状態となされているとともに、第4の室と第1の室との間に透光板が配置されており、第1〜第3の内を正圧に保つ正圧保持手段と、第4の室内の空気を循環させて一定の温度に保つ空調手段とを備えている上記22)記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
24)内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられ、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されており、上記1)〜7)のうちのいずれかに記載の方法により耐圧性が検査された熱交換器。
25)圧縮機、コンデンサ、エバポレータおよび減圧器を備えており、かつフロン系冷媒が使用される冷凍サイクルであって、コンデンサが上記24)記載の熱交換器からなる冷凍サイクル。
26)圧縮機、コンデンサ、エバポレータおよび減圧器を備えており、かつフロン系冷媒が使用される冷凍サイクルであって、エバポレータが上記24)記載の熱交換器からなる冷凍サイクル。
27)圧縮機、ガスクーラ、エバポレータ、減圧器、およびガスクーラから出てきた冷媒とエバポレータから出てきた冷媒とを熱交換させる中間熱交換器を備えており、かつ超臨界冷媒を用いる冷凍サイクルであって、ガスクーラが上記24)記載の熱交換器からなる超臨界冷凍サイクル。
28)圧縮機、ガスクーラ、エバポレータ、減圧器、およびガスクーラから出てきた冷媒とエバポレータから出てきた冷媒とを熱交換させる中間熱交換器を備えており、かつ超臨界冷媒を用いる冷凍サイクルであって、エバポレータが上記24)記載の熱交換器からなる超臨界冷凍サイクル。
29)上記25)〜28)のうちのいずれかに記載の冷凍サイクルがカーエアコンとして搭載されている車両。
30)上記8)〜23)のうちのいずれかに記載の耐圧性検査装置を備えている熱交換器製造ライン。
上記1)の方法によれば、中空状冷媒流通部の内部接合部に接合不良が発生している場合や、内部接合部の接合強度が不足している場合には、熱交換器の内部を加圧すると、内部接合部が破壊されて冷媒流通部が膨らむとともに通風間隙に配置されているフィンが変形する。したがって、熱交換器の内部を加圧した後、熱交換器の通風方向の片側から光を照射するとともにそ反対側から熱交換器を目視観察することにより、冷媒流通部の変形およびフィンの変形のうち少なくともいずれか一方の有無を確認することができ、これに基づいて熱交換器の耐圧性を判定することができ、その結果熱交換器の耐圧性を簡単に検査することができる。
上記2)の方法によれば、中空状冷媒流通部の内部接合部に接合不良が発生している場合や、内部接合部の接合強度が不足している場合には、熱交換器の内部を加圧すると、内部接合部が破壊されて冷媒流通部が膨らむとともに通風間隙に配置されているフィンが変形する。したがって、熱交換器の内部の加圧の前後において、熱交換器の通風方向の片側から光を照射するとともにその反対側から熱交換器を目視観察することにより、冷媒流通部の変形およびフィンの変形のうち少なくともいずれか一方の有無を確認することができ、これに基づいて熱交換器の耐圧性を判定することができ、その結果熱交換器の耐圧性を簡単に検査することができる。
上記5)の方法によれば、中空状冷媒流通部の内部接合部に接合不良が発生している場合や、内部接合部の接合強度が不足している場合には、熱交換器の内部を加圧すると、内部接合部が破壊されて冷媒流通部が膨らむとともに通風間隙に配置されているフィンが変形する。この状態で熱交換器の通風方向の片側から光を照射するとともに、その反対側から撮像手段で熱交換器を撮像して画像を得、この画像を複数のドットに分割すると、上記加圧の前後の各ドットにおける輝度情報は異なったものになる。一方、中空状冷媒流通部の内部接合部に接合不良が発生しおらず、かつ内部接合部の接合強度が十分大きい場合には、熱交換器の内部を加圧したとしても、冷媒流通部には膨らみやフィンの変形は発生せず、上記加圧の前後の各ドットにおける輝度情報はほとんど変化しない。したがって、このような輝度情報に基づいて、熱交換器の耐圧性を判定することができ、その結果熱交換器の耐圧性を簡単かつ正確に検査することができる。しかも、目視検査での人的ミスによる見落としや、検査員の能力に左右されない安定した検査が可能となる。
上記6)の方法によれば、撮像手段により熱交換器を撮像することによってモノクロ画像を得、このモノクロ画像を複数のドットに分割し、加圧の前後の各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における黒部分の数を計数し、加圧前の黒部分に対する加圧後の黒部分の増加数に基づいて熱交換器の耐圧性を判定するのであるから、熱交換器の耐圧性をより簡単かつ正確に検査することができる。
上記7)の方法によれば、撮像手段により熱交換器を撮像することによってモノクロ画像を得、このモノクロ画像を複数のドットに分割し、加圧の前後の各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における白部分および黒部分のパターンを抽出し、加圧の前後のパターンに基づいて熱交換器の耐圧性を判定するのであるから、熱交換器の耐圧性をより簡単かつ正確に検査することができる。
上記8)の装置によれば、上記5)の方法の場合と同様に、熱交換器の耐圧性を簡単かつ正確に検査することができる。
上記9)の装置によれば、上記6)の方法の場合と同様に、熱交換器の耐圧性を簡単かつ正確に検査することができる。
上記10)の装置によれば、上記7)の方法の場合と同様に、熱交換器の耐圧性を簡単かつ正確に検査することができる。
上記12)の装置によれば、撮像手段のコストが比較的安価になる。
上記15)の装置によれば、保持手段の両クランプ装置の固定クランプ部材および可動クランプ部材により、熱交換器を検査基準位置に確実に保持することができる。また、熱交換器内部の加圧処理中に、熱交換器の変形やずれに応じて可動クランプ部材が固定クランプ部材に対して接近、離隔するので、両クランプ部材の変形、劣化、摩耗などを抑制することができる。しかも、熱交換器の検査基準位置からのずれを抑制することが可能になる。
上記16)の装置によれば、保持手段により熱交換器を保持した際の一方のヘッダのずれを防止することができ、熱交換器の検査基準位置からのずれを抑制することが可能になる。
上記17)および18)の装置によれば、内部の加圧により発生する熱交換器の変形やずれに柔軟に対応し、熱交換器を極力検査基準位置からずれないように保持することができる。
上記19)の装置によれば、保持手段の両クランプ装置の可動クランプ部材により、熱交換器を検査基準位置に確実に保持することができる。また、熱交換器内部の加圧処理中に、熱交換器の変形やずれに応じて両クランプ装置の可動クランプ部材が相互に接近、離隔するので、両クランプ部材の変形、劣化、摩耗などを抑制することができる。しかも、熱交換器の検査基準位置からのずれを抑制することが可能になる。
上記20)および21)の装置によれば、内部の加圧により発生する熱交換器の変形やずれに柔軟に対応し、熱交換器を極力検査基準位置からずれないように保持することができる。
上記22)の装置によれば、設置スペースの上下方向の大きさを小さくすることができる。
上記23)の装置によれば、すべての手段が1つのハウジング内に配置されるので、装置全体の小型化を図ることが可能になり、熱交換器の製造ラインへの組み込みが容易になる。また、第4の室内に配置される反射手段および撮像手段に塵埃が付着することに起因する検査精度の低下を防止することができる。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の熱交換器の冷媒流通部に関する説明において、図2、図3および図12〜図16の上下、左右をそれぞれ上下、左右というものとする。
図1はこの発明の方法により耐圧性が検査される熱交換器の1例を示し、図2はこの熱交換器に用いられる冷媒流通部としての偏平状熱交換管の1例を示し、図3は図2に示す偏平状熱交換管を製造する方法を示す。
図1において、熱交換器(1)はカーエアコン用コンデンサとして用いられるものであり、互いに間隔をおいて平行に配置された1対のヘッダ(2)(3)と、両ヘッダ(2)(3)間に並列状に配置されかつ両端がそれぞれ両ヘッダ(2)(3)に接続された複数のアルミニウム製偏平状熱交換管(4)(中空状冷媒流通部)と、隣り合う熱交換管(4)間の通風間隙(5)に配置されるとともに、両熱交換管(4)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(6)と、第1ヘッダ(2)の周壁上端部に接続された入口管(7)と、第2ヘッダ(3)の周壁下端部に接続された出口管(8)と、第1ヘッダ(2)の中程より上方位置の内部に設けられた第1仕切板(9)と、第2ヘッダ(3)の中程より下方位置の内部に設けられた第2仕切板(10)とを備えており、第1仕切板(9)寄りも上方の熱交換管(4)の本数、第1仕切板(9)と第2仕切板(10)の間の熱交換管(4)の本数、第2仕切板(10)よりも下方の熱交換管(4)の本数がそれぞれ上から順次減少されて通路群を構成しており、入口管(7)から流入した気相の冷媒が、出口管(8)より液相となって流出するまでに、熱交換器(1)内を各通路郡単位に蛇行状に流れるようになされている。
この熱交換器(1)はコンデンサとして、圧縮機およびエバポレータとともに、フロン系冷媒を使用する冷凍サイクルを構成し、たとえばカーエアコンとして自動車に搭載される。
図2に示すように、熱交換管(4)は、互いに対向する平らな上下壁(11)(12)(1対の平坦壁)と、上下壁(11)(12)の左右両側縁どうしにまたがる左右両側壁(13)(14)と、左右両側壁(13)(14)間において上下壁(11)(12)にまたがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔をおいて設けられた複数の補強壁(15)とよりなり、内部に複数の並列状流体通路(16)を有するものである。なお、図示は省略したが、全ての補強壁(15)には、隣接する流体通路(16)どうしを通じさせる複数の連通穴が、全体として平面から見て千鳥配置状となるようにあけられている。
左側壁(13)は、上壁(11)の左側縁より下方隆起状に一体成形された側壁用凸条(17)と、下壁(12)の左側縁より上方隆起状に一体成形された側壁用凸条(18)とが、相互に突き合わされてろう付されることにより形成されている。右側壁(14)は、上下壁(11)(12)と一体に形成されている。
補強壁(15)は、上壁(11)より下方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(19)と、下壁(12)より上方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(20)とが、相互に突き合わされてろう付されることにより形成されており、補強壁用凸条(19)(20)どうしのろう付部が内部接合部となっている。
熱交換管(4)は、図3(a)に示すような偏平状熱交換管製造用金属板(25)を用いて製造される。金属板(25)は両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなり、平らな上壁形成部(26)(平坦壁形成部)および下壁形成部(27)(平坦壁形成部)と、上壁形成部(26)および下壁形成部(27)を連結しかつ右側壁(14)を形成する連結部(28)と、上壁形成部(26)および下壁形成部(27)における連結部(28)とは反対側の側縁より上方隆起状に一体成形されかつ左側壁(13)を形成する側壁用凸条(17)(18)と、左右方向に所定間隔をおいて上壁形成部(26)および下壁形成部(27)よりそれぞれ上方隆起状に一体成形された複数の補強壁用凸条(19)(20)とを備えており、上壁形成部(26)の補強壁用凸条(19)と下壁形成部(27)の補強壁用凸条(20)とが幅方向の中心線に対して左右対称となる位置にある。両側壁用凸条(17)(18)およびすべての補強壁用凸条(19)(20)の高さはそれぞれ等しくなっている。連結部(28)における左右両側縁部を除いた大部分に曲げ位置決め用凸条(29)が全長にわたって一体成形されている。また、下壁形成部(27)における側壁用凸条(18)の先端面に、その長手方向に伸びる凸起(31)が全長にわたって一体に形成されている。一方、上壁形成部(26)における側壁用凸条(17)の先端面に、その長手方向に伸びかつ凸起(31)が圧入される凹溝(32)が全長にわたって形成されている。
なお、両面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレージングシートの片面に側壁用凸条(17)(18)および補強壁用凸条(19)(20)が一体成形されていることにより、側壁用凸条(17)(18)および補強壁用凸条(19)(20)の両側面および先端面と、上下壁形成部(26)(27)の上下両面にろう材層(図示略)が形成されるが、側壁用凸条(17)(18)および補強壁用凸条(19)(20)の先端面のろう材層は他の部分のろう材層に比べて厚みが大きくなる。また、凸起(31)の先端面および両側面、ならびに凹溝(32)の底面および両側面にもそれぞれろう材層が存在している。
そして、金属板(25)を、ロールフォーミング法により、連結部(28)の左右両側縁で順次折り曲げていき(図3(b)参照)、最後にヘアピン状に折り曲げて側壁用凸条(17)(18)どうしおよび補強壁用凸条(19)(20)どうしをそれぞれ突き合わせるとともに、凸起(31)を凹溝(32)内に圧入して折り曲げ体(33)とし(図3(c)参照)、側壁用凸条(17)(18)の先端部どうしおよび補強壁用凸条(19)(20)の先端部どうしをろう付することにより、熱交換管(4)が製造される。このとき、互いにろう付された側壁用凸条(17)(18)により左側壁(13)が、連結部(28)により右側壁(14)が、上壁形成部(26)により上壁(11)が、下壁形成部(27)により下壁(12)が、互いにろう付された補強壁用凸条(19)(20)により補強壁(15)がそれぞれ形成される。
偏平状熱交換管(4)の製造は、熱交換器(1)の製造と同時に行われる。すなわち、熱交換器(1)は次のようにして製造される。まず、複数の折り曲げ体(33)を用意するとともに、折り曲げ体(33)と同数の折り曲げ体挿入穴を有する1対のアルミニウム製ヘッダ(2)(3)と、複数のアルミニウム製コルゲートフィン(6)とを用意する。ついで、1対のヘッダ(2)(3)を間隔をおいて配置するとともに、複数の折り曲げ体(33)とフィン(6)とを交互に配置し、折り曲げ体(33)の両端部をヘッダ(2)(3)の折り曲げ体挿入穴に挿入する。その後、これらを所定温度に加熱し、折り曲げ体(33)の側壁用凸条(17)(18)どうしおよび補強壁用凸条(19)(20)どうし、折り曲げ体(33)とヘッダ(2)(3)、ならびに折り曲げ体(33)とコルゲートフィン(6)とを、それぞれ偏平状熱交換管製造用金属板(25)のろう材層を利用して同時にろう付する。こうして、熱交換器(1)が製造される。
なお、熱交換管(4)は、圧縮機、コンデンサ、エバポレータおよび減圧器を備えており、かつフロン系冷媒を使用される冷凍サイクルにおいて、エバポレータに用いられることもある。また、熱交換管(4)は、圧縮機、ガスクーラ、エバポレータ、減圧器、およびガスクーラから出てきた冷媒とエバポレータから出てきた冷媒とを熱交換させる中間熱交換器を備えており、かつCOなどの超臨界冷媒を用いる冷凍サイクルにおいて、ガスクーラやエバポレータに用いられることもある。これらの冷凍サイクルは、カーエアコンとして車両、たとえば自動車に搭載される。
図4は熱交換器(1)の耐圧性検査装置の構成を概略的に示す。
図4において、耐圧性検査装置は、熱交換器(1)を水平状態で保持する保持装置(40)(保持手段)と、保持装置(40)に保持されかつ密閉された熱交換器(1)の内部に高圧エアを供給して熱交換器(1)内部を加圧する高圧エア供給装置(41)(加圧手段)と、保持装置(40)に保持された熱交換器(1)に下方から光を照射する照明(42)(光照射手段)と、保持装置(40)に保持された熱交換器(1)の上方に配置され、かつ下方からの光を側方、ここでは右方に反射する鏡などからなる反射板(43)(反射手段)と、反射板(43)による反射像を撮像するCCDカメラ(44)(撮像手段)と、画像処理装置(45)(処理手段)と、各操作を行うとともに耐圧性の検査結果を表示する操作兼表示装置(46)とを備えている。
保持装置(40)は、熱交換器(1)の両ヘッダ(2)(3)を、通風間隙(5)を塞がないように保持する。
CCDカメラ(44)は、照明(42)により下方から光が照射された熱交換器(1)の反射板(43)による反射像を、ここではモノクロ画像として撮像し、その画像信号を画像処理装置(45)に出力する。
画像処理装置(45)は、CCDカメラ(44)で撮像されたモノクロ画像の撮像範囲を複数のドット(画素)に分割し、各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における黒部分の数を計数する。さらに、画像処理装置(45)は、高圧エア供給装置(41)により熱交換器(1)の内部に高圧エアを供給して加圧する前の状態の黒部分の数と、加圧した後の状態の黒部分の数とを比較し、加圧前の黒部分の数に対する加圧後の黒部分の増加数に基づいて熱交換器(1)の耐圧性を判定し、その判定結果を操作兼表示装置(46)に出力する。ここで、黒部分は、遮光部分であって、ヘッダ(2)(3)、熱交換管(4)およびコルゲートフィン(6)が存在している部分を意味し、加圧後の黒部分の数の増加は、熱交換管(4)のみの変形、コルゲートフィン(6)のみの変形、または熱交換管(4)およびコルゲートフィン(6)の両者の変形によってもたらされる。このような黒部分の意味および加圧後の黒部分の数の増加の原因は、この明細書および特許請求の範囲に共通である。
図5〜図9は、耐圧性検査装置の具体的構成を示す。なお、以下の耐圧性検査装置に関する説明において、図5の上下を上下といい、図5の左側を前、右側を後というものとする。また、図6の左右を左右というものとする。
図5に示すように、耐圧性検査装置の保持装置(40)、高圧エア供給装置(41)、照明(42)、反射部材(43)、CCDカメラ(44)および画像処理装置(45)は1つのハウジング(200)内に配置され、操作兼表示装置(46)はハウジング(200)の外に配置されている。耐圧性検査装置は、熱交換器(1)の製造ラインに組み込まれている。ハウジング(200)は、免震装置(201)を介して、熱交換器(1)の製造ラインが設置される工場の床上に設けられている。
ハウジング(200)内に、保持装置(40)および照明(42)が配置される第1の室(202)と、第1の室(202)の下方に位置しかつ高圧エア供給装置(41)が配置される第2の室(203)と、第1の室(202)の後側方に位置しかつ画像処理装置(45)が配置される第3の室(204)と、第1および第3の室(202)(204)に跨るようにこれらの室(202)(204)の上方に位置し、かつ反射部材(43)およびCCDカメラ(44)が配置される第4の室(205)とが設けられている。ハウジング(200)は面構造であり、ハウジング(200)にかかる負荷は、ハウジング(200)の天井、床および周壁を構成する6つの金属板、たとえば厚さ10mm以上の鋼板により支えられるようになっている。なお、第1の室(202)内と第2の室(203)内と第3の室(204)内とは、隔壁に形成された空気穴(230)によって連通させられている。
第1の室(202)の前壁には検査すべき熱交換器(1)の搬入出口(206)が形成され、搬入出口(206)は昇降扉(207)により開閉されるようになっている。第1の室(202)内は、第1の室(202)内の下部に設けられた仕切板(208)により上下2つの空間に区画されており、上空間内に保持装置(40)が設置され、下空間内に照明(42)が設置されている。仕切板(208)には、検査すべき熱交換器(1)よりも大きくかつ照明(42)により照射される光を通過させるための開口(208a)が形成されている。また、第1の室(202)の前壁における下空間と対応する高さ位置には、照明(42)を点検するための点検口(209)が形成され、点検口(209)は開き扉(211)により開閉されるようになっている。
第2の室(203)の左側壁には、ハウジング(200)に外部の空気を取り入れて第1〜第3の室(202)(203)(204)内を正圧に保つ送風装置(212)(正圧保持手段)が取り付けられている。図示は省略したが、送風装置(212)には、ハウジング(200)内への塵埃の侵入を防止するフィルタが設けられている。
第3の室(204)の右側壁には、第3の室(204)内の空気を循環させて一定の温度に保つ空調装置(213)が設けられている。第3の室(204)の後壁には、画像処理装置(45)を点検するための点検口(214)が形成され、点検口(214)は開き扉(215)により開閉されるようになっている。
第4の室(205)は他の室(202)〜(204)とは独立した密閉状態である。第4の室(205)の右側壁には、第4の室(205)内の空気を循環させて一定の温度に保つ空調装置(216)が設けられている。また、第4の室(205)と第1の室(202)および第3の室(204)とを仕切る仕切壁(217)の前部、すなわち第1の室(202)と対応する部分には開口(217a)が形成され、この開口(217a)はガラスなどからなる透光板(218)により気密状に閉鎖されている。開口(217a)は、保持装置(40)に保持された熱交換器(1)の全体像を反射部材(43)によりCCDカメラ(44)側に反射させうるような大きさとなっている。第4の室(205)の後壁にはCCDカメラ(44)を点検するための点検口(210)が形成され、点検口(210)は開き扉(219)により開閉されるようになっている。
図6〜図8に示すように、保持装置(40)は、仕切板(208)上に設けられ、かつ検査すべき熱交換器(1)の一方のヘッダ(2)を保持する第1クランプ装置(220)と、仕切板(208)上に設けられ、かつ検査すべき熱交換器(1)の他方のヘッダ(3)を保持する第2クランプ装置(221)とを備えている。
第1クランプ装置(220)は、仕切板(208)の開口(208a)よりも左側の部分上に固定された前後方向に伸びるガイド(222)と、ガイド(222)に沿って移動しうるとともにガイド(222)上の任意の位置で固定しうるように設けられた前後2つの基板(223)と、各基板(223)に上方突出状に設けられた固定クランプ部材(224)とよりなり、各基板(223)がガイド(222)上の任意の位置で固定されることにより、検査すべき熱交換器(1)のヘッダ(2)の長さに合わせて両固定クランプ部材(224)の前後方向の位置が調整されるようになっている。各固定クランプ部材(224)は、右方に開口しかつ熱交換器(1)の一方のヘッダ(2)の一部が嵌る凹所(225)を有しており、凹所(225)の内周面の上側部分に、たとえばゴムなどからなる滑り止め部材(226)が取り付けられている。
第2クランプ装置(221)は、仕切板(208)上における開口(208a)の前後両側部分に固定された左右方向に伸びる1対のガイド(227)と、各ガイド(227)に沿って移動しうるとともにガイド(227)上の任意の位置で固定しうるように設けられたサドル(228)と、前後のサドル(228)間に渡し止められたレール支持板(229)と、レール支持板(229)に設けられた前後方向に伸びるレール(231)と、たとえば図示しない直動ガイドを介してレール(231)に取り付けられ、かつレール(231)に沿って前後方向に移動自在の基板(232)と、基板(232)上に前後方向に間隔をおいて立ち上がり状に設けられた1対の支え(233)と、支え(233)に取り付けられた可動クランプ部材(234)とを備えており、サドル(228)がガイド(227)上の任意の位置で固定されることにより、検査すべき熱交換器(1)の左右方向の寸法に合わせて可動クランプ部材(234)の左右方向の位置が調整されるようになっている。また、基板(232)がレール(231)に沿って移動することにより、可動クランプ部材(234)が熱交換器(1)のヘッダ(3)の長さ方向に移動自在となっている。
可動クランプ部材(234)は、前後方向に長い基部(235)と、基部(235)に前後方向に間隔をおいて設けられた1対のクランプ部(236)とよりなる。基部(235)の長さ方向の中央部には右方に突出したブラケット(237)が設けられている。各クランプ部(236)は、熱交換器(1)を保持した状態において左方に開口しかつ熱交換器(1)の他方のヘッダ(3)の一部が嵌る凹所(238)を有している。
可動クランプ部材(234)は、前後1対のアーム(239)を介して両支え(233)に取り付けられている。両アーム(239)を貫通するように前後方向に伸びる軸(241)が固定され、軸(241)における両アーム(239)から前後方向外側に突出した部分が、両支え(233)における同一高さ位置に形成された左右方向に長い長穴(242)内に、回転自在にかつ左右方向に移動自在に嵌め入れられている。両アーム(239)の左端部間に支持板(243)が渡し止められ、支持板(243)に、可動クランプ部材(234)のブラケット(237)の右端部が載せられ、上下方向に伸びるピン(244)によりピン(244)の軸線の周りに回転自在に取り付けられている。また、可動クランプ部材(234)は、両支え(233)の右端部間に固定されたばね取付板(245)と、両アーム(239)間に配置されかつ軸(241)の周囲に回転自在に被せられたばね受け(246)との間に装着された圧縮コイルばね(247)(付勢手段)により、支え(233)に対して常に左方、すなわち固定クランプ部材(224)側に付勢されている。ばね(247)の左端部はばね受け(246)に受けられている。ばね取付板(245)の左側面には円筒状のばね保持部材(248)が固定され、ばね保持部材(248)内にばね受け(249)が左右方向に移動自在に配され、ばね(247)の右端部はばね保持部材(248)内に入れられてばね受け(249)に受けられている。ばね受け(249)は、ばね取付板(245)に貫通状に形成されためねじ穴(251)に右方からねじ嵌められたおねじ(252)により左方に押圧されるようになっており、これによりばね(247)の付勢力が調整される。
そして、両アーム(239)が、軸(241)と一体に回動するとともに軸(241)と一体に支え(233)に対して左右方向に移動することにより、可動クランプ部材(234)が、固定クランプ部材(224)とともに熱交換器(1)を水平状態で保持する保持位置(図6実線参照)と、熱交換器(1)を解放する解放位置(図6鎖線参照)との間で移動するようになっている。なお、可動クランプ部材(234)が保持位置にあるときにピン(244)は垂直状態となり、その結果可動クランプ部材(234)が垂直軸線周りに回転自在となる。また、可動クランプ部材(234)が解放位置にあるときに、クランプ部(236)の凹所(238)は斜め上方に開口する。両アーム(239)と両支え(233)との間に、可動クランプ部材(234)が保持位置にあるときに両アーム(239)を図6の反時計方向に付勢し、可動クランプ部材(234)が解放位置にあるときに両アーム(239)を図6の時計方向に付勢しうる引張コイルばね(253)(付勢手段)が装着されている。
高圧エア供給装置(41)は、先端部に熱交換器(1)の入口管(7)または出口管(8)に接続されるコネクタを有する高圧エア供給ホース(図示略)を備えている。高圧エア供給ホースは、第1の室(202)と第2の室(203)とを仕切る仕切壁を貫通して第1の室(202)内に伸びている。
照明(42)は、上方に開口したケーシング(260)と、ケーシング(260)内に配置された複数の蛍光灯(261)(光源)と、ケーシング(260)の上端開口を閉鎖し、かつ蛍光灯(261)から発せられた光を均等に拡散させて面照明とする光拡散板(262)と、ケーシング(260)内において蛍光灯(261)の下方に配置され、かつ蛍光灯(261)から発せられた光を上方に反射して上向きの光を強力にする反射板(263)とを備えている(図6参照)。なお、蛍光灯(261)の数は、コスト、発熱量などを考慮して少ない方が好ましい。蛍光灯(261)の数が少なくても、光拡散板(262)および反射板(263)の働きにより、面照明とすることができるとともに、上向きの強力な光を得ることができる。
反射部材(43)は、照明(42)から照射されかつ保持装置(40)に保持された熱交換器(1)の隣り合う熱交換管(4)どうしの間の通風間隙(5)を通ってきた光をCCDカメラ(44)側に反射する。なお、CCDカメラ(44)の画角は一定であるため、コルゲートフィン(6)がヘッダ(2)(3)側に傾いていた場合、熱交換管(4)どうしの間の通風間隙(5)におけるヘッダ(2)(3)に近い部分を通ってきた光は、反射部材(43)によってはCCDカメラ(44)側に反射させることができない。そこで、これを防止するために、第4の室(205)内の反射部材(43)の左右両側には補助反射部材(254)が配置されている(図9参照)。CCDカメラ(44)は、上下、左右に並んで複数個配置されている。
次に、上述した耐圧性検査装置を用いた熱交換器(1)の耐圧性検査方法について説明する。
まず、昇降扉(207)を上昇させて搬入出口(206)を開く。このとき、保持装置(40)の可動クランプ部材(234)は解放位置にある。ついで、熱交換器(1)の一方のヘッダ(2)を保持装置(40)の第1クランプ装置(220)における固定クランプ部材(224)の凹所(225)内に嵌め入れる。また、熱交換器(1)の他方のヘッダ(3)を第2クランプ装置(221)における可動クランプ部材(234)の凹所(238)内に嵌め入れる。ついで、可動クランプ部材(234)を押し下げ、保持位置まで移動させる。このとき、圧縮コイルばね(247)の付勢力により熱交換器(1)は両クランプ部材(224)(234)により強固に固定される。ついで、入口管(7)および出口管(8)のうちのいずれか一方を密閉するとともに同他方に高圧エア供給装置(41)における高圧エア供給ホース先端部のコネクタを接続する。ついで、昇降扉(207)を下降させて搬入出口(206)を閉じ、操作兼表示装置(46)により耐圧性検査を開始する。
すなわち、照明(42)により下方から熱交換器(1)に光を照射し、CCDカメラ(44)によって、反射部材(43)による反射像をモノクロ画像として撮像する。CCDカメラ(44)で得られた画像信号は画像処理装置(45)に出力される。画像処理装置(45)は、CCDカメラ(44)で撮像されたモノクロ画像を複数のドット(画素)に分割し、各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における黒部分の数を計数し、黒部分の数を記憶する。内部を加圧する前の熱交換器(1)においては、隣り合う熱交換管(4)どうしの間の通風間隙(5)を多くの光が透過するため、黒部分の数が少なくなっている。
ついで、高圧エア供給装置(41)により熱交換器(1)内に高圧エアを供給して熱交換器(1)の内部を加圧し、上記と同様にして、2値化した黒部分の数を計数し、黒部分の数を記憶する。
熱交換管(4)の補強壁用凸条(19)(20)どうしのろう付部にろう付不良が発生している場合や、当該ろう付部のろう付強度が不足している場合には、熱交換器(1)の内部を加圧すると、図10および図11に示すように、補強壁用凸条(19)(20)の先端どうしの内部接合部が破壊して両凸条(19)(20)間に比較的大きな隙間が生じ、熱交換管(4)が大きく膨らむとともに通風間隙(5)に配置されているコルゲートフィン(6)が変形する。したがって、通風間隙(5)を透過する光量が低下し、画像処理装置(45)により計数される黒部分の数は、加圧前の黒部分の数に比較して著しく増加する。この場合、画像処理装置(45)は、加圧後の黒部分の数と加圧前の黒部分の数を比較し、加圧後の黒部分の増加数が所定のしきい値以上であれば耐圧性が不足した不良品であると判定し、操作兼表示装置(46)に判定結果を表示する。
これとは逆に、熱交換管(4)の補強壁用凸条(19)(20)どうしのろう付部にろう付不良が発生しておらず、かつ当該ろう付部のろう付強度が十分大きい場合には、熱交換器(1)の内部を加圧したとしても、熱交換管(4)の膨らみやコルゲートフィン(6)の変形はほとんど発生せず、通風間隙(5)を透過する光量は加圧前に比べてもほとんど低下しない。したがって、画像処理装置(45)により計数される黒部分の数は、加圧前の黒部分の数に比較してほとんど増加せず、加圧後の黒部分の増加数は所定のしきい値未満となる。この場合、画像処理装置(45)は、耐圧性に優れた良品と判定し、操作兼表示装置(46)の判定結果を表示する。
なお、熱交換器(1)の内部を加圧した際に、熱交換器(1)全体の変形やずれが発生した場合、可動クランプ部材(234)が固定クランプ部材(224)に対して接近、離隔するとともに、圧縮コイルばね(247)により固定クランプ部材(224)側に付勢されているので、両クランプ部材(224)(234)の変形、劣化、摩耗などを抑制することができる。しかも、可動クランプ部材(234)の固定クランプ部材(224)に対する接近、離隔に加えて、保持位置にある可動クランプ部材(234)が垂直軸線の周りに回転自在であること、および可動クランプ部材(234)が熱交換器(1)のヘッダ(3)の長さ方向に移動自在であることによって、熱交換器(1)の検査基準位置からのずれを抑制することができる。
上記実施形態においては、保持装置(40)に保持された熱交換器(1)の上方に反射手段としての反射板(43)が配置され、反射板(43)の側方に、反射板(43)による反射像を撮像する撮像手段としてのCCDカメラ(44)が配置されているが、これに代えて、反射板(43)を取り除き、保持装置(40)に保持された熱交換器(1)の上方に、直接熱交換器(1)を撮像する撮像手段としてのCCDカメラ(44)が配置されていてもよい。
また、上記実施形態においては、撮像手段としてCCDカメラ(44)が用いられているが、これに限定されるものではなく、たとえばラインセンサを用いてもよい。この場合、反射板による熱交換器(1)の反射像の全体を撮像するために、ラインセンサと熱交換器(1)とを相対的に移動させる移動手段を備えておく。また、撮像手段として、CCDカメラ(44)に代えて、透過センサの受光素子を用いてもよく、この場合、透過センサの投光素子が光照射手段となる。透過センサを用いる場合、反射板による熱交換器(1)の反射像の全体を撮像するために、透過センサと熱交換器(1)とを相対的に移動させるようにする。
また、上記実施形態においては、画像処理装置(45)は、CCDカメラ(44)で撮像されたモノクロ画像を複数のドット(画素)に分割し、各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における黒部分の数を計数し、高圧エア供給装置(41)により熱交換器(1)の内部に高圧エアを供給して加圧する前の状態の黒部分の数と加圧した後の状態の黒部分の数を比較し、加圧後の黒部分の増加数に基づいて熱交換器(1)の耐圧性を判定し、その判定結果を操作兼表示装置(46)に出力するようになっているが、これに代えて、画像処理装置(45)が、CCDカメラ(44)で撮像されたモノクロ画像を複数のドット(画素)に分割し、各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における白部分および黒部分のパターンを抽出し、高圧エア供給装置(41)により熱交換器(1)の内部に高圧エアを供給して加圧する前の状態のパターンと、加圧した後の状態のパターンとを比較し、加圧の前後のパターンに基づいて熱交換器(1)の耐圧性を判定し、その判定結果を操作兼表示装置(46)に出力するようになっていてもよい。ここで、白部分および黒部分のパターンとは、たとえば形状、大きさ、分散状態をいうものとする。
さらに、上記実施形態においては、保持手段として、固定クランプ部材(224)を備えた第1クランプ装置(220)と、可動クランプ部材(234)を備えた第2クランプ装置(221)とよりなるものが用いられているが、これに代えて、熱交換器(1)の一方のヘッダ(2)を保持する可動クランプ部材を備えた第1のクランプ装置と、第1クランプ装置と間隔をおいて配置されかつ熱交換器(1)の他方のヘッダ(3)を保持する可動クランプ部材を備えた第2のクランプ装置とを備えており、各クランプ装置の可動クランプ部材が、他のクランプ装置の可動クランプ部材に対して接近、離隔自在となっているとともに、付勢手段により他のクランプ装置の可動クランプ部材側に付勢されており、第1クランプ装置と第2クランプ装置との合計数が3以上である装置を用いてもよい。この場合、各クランプ装置の可動クランプ部材が、熱交換器(1)を保持した状態で垂直軸線周りに回転自在となるとともに、熱交換器(1)のヘッダ(2)(3)の長さ方向に移動自在となる。
熱交換器(1)の耐圧性検査は、次のような方法で行うこともできる。
第1は、熱交換器(1)の内部を加圧し、加圧後に、熱交換器(1)の通風方向の片側から光を照射するとともに、その反対側から熱交換器(1)を目視観察することにより行う方法である。
第2は、熱交換器(1)の内部を加圧し、この加圧の前後において、それぞれ熱交換器(1)の通風方向の片側から光を照射するとともに、その反対側から熱交換器(1)を目視観察する方法である。
両方法において、熱交換器(1)のコルゲートフィン(6)の変形および/または熱交換器(1)の熱交換管(4)の変形を目視観察する。
図12〜図16は図1に示す熱交換器(1)に用いられる冷媒流通部としての偏平状熱交換管の変形例を示す。
図12に示す偏平状熱交換管(50)は、上壁(11)より下方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(51)が下壁(12)にろう付されてなる補強壁(15)と、同じく下壁(12)より上方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(52)が上壁(11)にろう付されてなる補強壁(15)とが左右方向に交互に設けられたものであり、その他の構成は図2に示す偏平状熱交換管(4)と同じである。そして、補強壁用凸条(51)と下壁(12)とのろう付部および補強壁用凸条(52)と上壁(11)とのろう付部がそれぞれ内部接合部となっている。
偏平状熱交換管(50)は、図13(a)に示すような偏平状熱交換管製造用金属板(55)を用いて製造される。偏平状熱交換管製造用金属板(55)は両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなり、左右方向に所定間隔をおいて上壁形成部(26)および下壁形成部(27)よりそれぞれ上方隆起状に一体成形された複数の補強壁用凸条(51)(52)を備えており、上壁形成部(26)の補強壁用凸条(51)と下壁形成部(27)の補強壁用凸条(52)とが幅方向の中心線に対して左右非対称となる位置にある。両補強壁用凸条(51)(52)の高さは相互に等しく、かつ側壁用凸条(17)(18)の高さの2倍程度となっている。その他の構成は、実施形態1で説明した偏平状熱交換管製造用金属板(25)と同じである。実施形態1の場合と同様に、補強壁用凸条(51)(52)の両側面および先端面にろう材層(図示略)が形成されるが、補強壁用凸条(51)(52)の先端面のろう材層は他の部分のろう材層に比べて厚みが大きくなる。
そして、偏平状熱交換管製造用金属板(55)を、ロールフォーミング法により、連結部(28)の左右両側縁で順次折り曲げていき(図13(b)参照)、最後にヘアピン状に折り曲げて側壁用凸条(17)(18)どうしを突き合わせるとともに、凸起(31)を凹溝(32)内に圧入し、さらに上壁形成部(26)の補強壁用凸条(51)を下壁形成部(27)に、下壁形成部(27)の補強壁用凸条(52)を上壁形成部(26)にそれぞれ当接させることにより折り曲げ体(33)とし(図13(c)参照)、側壁用凸条(17)(18)の先端部どうしをろう付するとともに、上壁形成部(26)の補強壁用凸条(51)を下壁形成部(27)に、下壁形成部(27)の補強壁用凸条(52)を上壁形成部(26)にそれぞれろう付することにより、偏平状熱交換管(50)が製造される。このとき、互いにろう付された側壁用凸条(17)(18)により左側壁(13)が、連結部(28)により右側壁(14)が、上壁形成部(26)により上壁(11)が、下壁形成部(27)により下壁(12)が、補強壁用凸条(51)(52)により補強壁(15)がそれぞれ形成される。
図14に示す偏平状熱交換管(60)は、平らな上下壁(61)(62)と、上下壁(61)(62)の左右両側縁にまたがる2重構造の左右両側壁(63)(64)と、左右両側壁(63)(64)間において上下壁(61)(62)にまたがるとともに長さ方向にのびかつ相互に所定間隔をおいて設けられた複数の補強壁(65)とを備え、内部に並列状の流体通路(66)を有するものであり、下壁(62)、左右両側壁(63)(64)および補強壁(65)を構成するアルミニウム製下構成部材(67)と、上壁(61)および左右両側壁(63)(64)を構成する板状のアルミニウム製上構成部材(68)とにより形成されたものである。なお、図示は省略したが、全ての補強壁(65)には、隣接する流体通路(66)どうしを通じさせる複数の連通穴が、全体として平面から見て千鳥配置状となるようにあけられている。
左右両側壁(63)(64)は、上壁(61)の左右両側縁に下方隆起状に一体成形された下向き側壁用凸条(69)と、下壁(62)の左右両側縁に上方隆起状に一体成形された上向き側壁用凸条(70)とが、下向き側壁用凸条(69)が外側にくるように重なり合った状態で相互にろう付されて形成されたものである。上向き側壁用凸条(70)の上端は上壁(61)にろう付されている。補強壁(65)は、下壁(62)に上方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(71)が上壁(61)にろう付されて形成されたものであり、補強壁用凸条(71)と上壁(61)とのろう付部が内部接合部となっている。
下構成部材(67)は、図15(a)に示すように、平らな下壁形成部(72)と、下壁形成部(72)の両側縁に上方隆起状に一体成形された上向き側壁用凸条(70)と、下壁形成部(72)の両側壁用凸条(70)間に上方隆起状にかつ相互に所定間隔をおいて一体に形成された長さ方向にのびる複数の補強壁用凸条(71)とよりなる。また、下構成部材(67)下面における左右両側縁部に、左右方向外方に向かって上方に傾斜した傾斜面(73)が形成されている。
上構成部材(68)は、図15(a)に示すように、両面にろう材層が設けられたアルミニウムブレージングシートを用いて、ロールフォーミング法、プレス法、圧延法などの適当な方法で製造されたものであり、平らな上壁形成部(74)と、上壁形成部(74)の両側縁に下方隆起状に一体成形されかつ下構成部材(67)の両側壁用凸条(70)の外側に重なる下向き側壁用凸条(69)とよりなる。上構成部材(68)の上壁形成部(74)の幅は下構成部材(67)の幅よりも若干広く、上構成部材(68)は下構成部材(67)に被せられるようになっている。
そして、下向き側壁用凸条(69)が上向き側壁用凸条(70)の外側に重なるように、上構成部材(68)を下構成部材(67)に被せ、補強壁用凸条(71)の上端を上構成部材(68)の上壁形成部(74)に当接させる(図15(a)参照)。ついで、下向き側壁用凸条(69)の下端部を変形させて傾斜面(73)に密着させ、これにより両構成部材(67)(58)を仮止めする(図15(b)参照)。ついで、両側壁用凸条(69)(70)どうし、上向き側壁用凸条(70)および補強壁用凸条(71)の上端と上壁形成部(74)、および下向き側壁用凸条(69)の変形部と傾斜面(73)とをそれぞれろう付する。こうして、偏平状熱交換管(70)が製造される。このとき、互いにろう付された側壁用凸条(69)(70)により左右両側壁(63)(64)が、上壁形成部(74)により上壁(61)が、下壁形成部(72)により下壁(62)が、補強壁用凸条(71)により補強壁(65)がそれぞれ形成される。
図12および図14に示す熱交換管(50)(60)は、図2に示す熱交換管(4)の場合と同様に、圧縮機、コンデンサ、エバポレータおよび減圧器を備えており、かつフロン系冷媒が使用される冷凍サイクルにおいて、コンデンサに用いられる。また、図12および図14に示す熱交換管(50)(60)は、圧縮機、コンデンサ、エバポレータおよび減圧器を備えており、かつフロン系冷媒が使用される冷凍サイクルにおいて、エバポレータに用いられることもある。
また、図12および図14に示す熱交換管(4)(50)(60)は、圧縮機、ガスクーラ、エバポレータ、減圧器、およびガスクーラから出てきた冷媒とエバポレータから出てきた冷媒とを熱交換させる中間熱交換器を備えており、かつCOなどの超臨界冷媒を用いる冷凍サイクルにおいて、ガスクーラやエバポレータに用いられることもある。この冷凍サイクルは、カーエアコンとして車両、たとえば自動車に搭載される。
図16に示す偏平状熱交換管(75)は、平らな上下壁(76)(77)と、上下壁(76)(77)の左右両側縁にまたがって上下壁(76)(77)と一体に形成された左右両側壁(78)とを備えており、その内部に波頭部および波底部が偏平状熱交換管(75)の長さ方向に伸びたコルゲート状インナーフィン(79)が配置されている。偏平状熱交換管(75)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートを用いて形成された電縫管からなる。インナーフィン(79)はアルミニウムベア材から形成されたものであり、波頭部および波底部において上下壁(76)(77)にろう付されている。そして、インナーフィン(79)の上下壁(76)(77)へのろう付部が内部接合部となっている。
図17および図18はこの発明の方法により耐圧性が検査される熱交換器の他の1例を示す。
図17および図18において、熱交換器(80)はカーエアコン用エバポレータとして用いられるものであり、並列状に配置されかつ上端部において相互に連通状にろう付された複数の偏平中空体(81)(中空状冷媒流通部)と、隣接する偏平中空体(81)間の通風間隙に配置されかつ偏平中空体(81)にろう付されたアルミニウム材製コルゲートフィン(82)とを備えており、流体入口(83)から流入してきた冷媒が、すべての偏平中空体(81)内を流れて流体出口(84)から流出するようになされている。
偏平中空体(81)は、両面にろう材層が形成されたアルミニウムブレージングシートよりなる2枚のプレート(85)の周縁部どうしをろう付することにより形成されたものであり、両プレート(85)間に、仕切壁(88)により区画された2つの膨出状冷媒通路(86)と、冷媒通路(86)よりも高く膨出しかつ冷媒通路(86)の上端に連なった膨出状ヘッダ形成部(87)とを備えている。
仕切壁(88)は、両膨出状ヘッダ形成部(87)間の部分から下端部まで伸びており、両膨出状冷媒通路(86)は下端部において連通している。仕切壁(88)は、両プレート(85)における冷媒通路(86)間に形成された仕切壁用凸条(89)どうしをろう付することにより形成されたものであり、両プレート(85)における仕切壁用凸条(89)どうしのろう付部が内部接合部となっている。また、偏平中空体(81)の各冷媒通路(86)内には、アルミニウムベア材からなりかつ波頭部および波底部が上下方向に伸びたコルゲート状インナーフィン(90)が配置されている。インナーフィン(90)は、プレート(85)のろう材層を利用して両プレート(85)にろう付されており、インナーフィン(90)の両プレート(85)へのろう付部も内部接合部となっている。そして、複数の偏平中空体(81)が膨出状ヘッダ形成部(87)の外面どうしが当接するように複数積層されて相互にろう付されている。隣り合う偏平中空体(81)における冷媒通路(86)と対応する部分間が通風間隙となっており、この通風間隙にコルゲートフィン(82)が配置されて偏平中空体(81)にろう付されている。
熱交換器(80)は、次の方法で製造される。
まず、両面にろう材層が形成されたブレージングシートを用いて、下端部において連なった2つの冷媒通路形成用膨出部(85a)と、冷媒通路形成用膨出部(85a)よりも膨出しかつ各冷媒通路形成用膨出部(85a)の上端に連なるヘッダ形成用膨出部(85b)と、両冷媒通路形成用膨出部(85a)間の非膨出部により形成された仕切壁用凸条(89)とを備えたプレート(85)、コルゲートフィン(82)、およびインナーフィン(90)を用意する。
ついで、2枚のプレート(85)を、両膨出部(85a)(85b)の開口どうしが対向するとともに仕切壁用凸条(89)どうしが当接するように組み合わせ、さらに両プレート(85)の冷媒通路形成用膨出部(85a)間にインナーフィン(90)を配置してなるプレート対を、ヘッダ形成用膨出部(85b)の頂壁外面どうしが当接するように複数積層するとともに、隣り合うプレート対における冷媒通路形成用膨出部(85a)と対応する部分間にコルゲートフィン(82)を配置し、これらを適当な治具で仮止めする。
その後、プレート対を構成する両プレート(85)の周縁部どうしおよび仕切壁用凸条(89)どうしをろう付して偏平中空体(81)を形成するとともに、両プレート(85)にインナーフィン(90)をろう付し、さらに偏平中空体(81)にコルゲートフィン(82)をろう付する。こうして、熱交換器(80)が製造される。
この熱交換器(80)は、エバポレータとして圧縮機およびコンデンサとともに、冷凍サイクルを構成し、たとえばカーエアコンとして自動車に搭載される。
図19および図20はこの発明の方法により耐圧性が検査され、かつカーエアコン用エバポレータとして使用される熱交換器における冷媒流通部としての熱交換管の他の1例を示す。
図19および図20において、熱交換管(100)は、両面にろう材層が形成されたアルミニウムブレージングシートよりなる2枚のプレート(101)の周縁部どうしをろう付することにより形成された偏平中空体(102)からなるものであり、両プレート(101)間に上下方向に伸びる1つの膨出状冷媒通路(103)と、冷媒通路(103)よりも高く膨出しかつ冷媒通路(103)の上下両端に連なった膨出状ヘッダ形成部(104)とを備えている。
偏平中空体(102)の各冷媒通路(103)内には、アルミニウムベア材からなりかつ波頭部および波底部が上下方向に伸びたコルゲート状インナーフィン(105)が配置されている。インナーフィン(105)は、プレート(101)のろう材層を利用して両プレート(101)にろう付されており、インナーフィン(105)の両プレート(101)へのろう付部が内部接合部となっている。偏平中空体(102)の両ヘッダ形成部(104)の頂壁にはそれぞれ貫通穴(106)が形成されている。そして、図17および図18に示す熱交換器(80)の場合と同様にして、複数の偏平中空体(102)が膨出状ヘッダ形成部(104)の外面どうしが当接しかつ隣り合う偏平中空体(102)の両ヘッダ形成部(104)どうしが貫通穴(106)を介して連通するように複数積層されて相互にろう付されている。隣り合う偏平中空体(102)における冷媒通路(103)と対応する部分間が通風間隙となっており、この通風間隙にコルゲートフィン(図示略)が配置されて偏平中空体(102)にろう付される。この場合、適当な位置の偏平中空体(102)のヘッダ形成部(104)の頂壁には貫通穴(106)は形成されず、適当な位置に設けられた流体入口から流入してきた冷媒が、すべての偏平中空体(102)内を流れて流体出口から流出するようになされている。
偏平中空体(102)を用いた熱交換器は次のようにして製造される。
まず、両面にろう材層が形成されたブレージングシートを用いて、1つの冷媒通路形成用膨出部(101a)と、冷媒通路形成用膨出部(101a)よりも膨出しかつ冷媒通路形成用膨出部(101a)の上下両端に連なるヘッダ形成用膨出部(101b)とを備えたプレート(101)、コルゲートフィン、およびインナーフィン(105)を用意する。
ついで、2枚のプレート(101)を、両膨出部(101a)(101b)の開口どうしが対向するように組み合わせ、さらに両プレート(101)の冷媒通路形成用膨出部(101a)間にインナーフィン(105)を配置してなるプレート対を、ヘッダ形成用膨出部(101b)の頂壁外面どうしが当接するように複数積層するとともに、隣り合うプレート対における冷媒通路形成用膨出部(101a)と対応する部分間にコルゲートフィンを配置し、これらを適当な治具で仮止めする。
その後、プレート対を構成する両プレート(101)の周縁部どうしをろう付して偏平中空体(101)を形成するとともに、両プレート(101)にインナーフィン(105)をろう付し、さらに偏平中空体(101)にコルゲートフィンをろう付する。こうして、熱交換器が製造される。
この発明の方法および装置により耐圧性が検査される熱交換器の1例を示す斜視図である。 図1の熱交換器の偏平状熱交換管を示す拡大横断面図である。 図2の偏平状熱交換管を製造する方法を示す図である。 この発明による熱交換器の耐圧性検査装置の概略的構成を示す図である。 この発明による熱交換器の耐圧性検査装置の具体的構成を示す右方から見た垂直断面図である。 図5のVI−VI線拡大断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図7のVIII−VIII線拡大断面図である。 図5のIX−IX線断面図である。 熱交換器内部の加圧により偏平状熱交換管の内部接合部が破壊した状態を示す図1の一部分に相当する正面図である。 図10のXI−XI線拡大断面図である。 図1の熱交換器に用いられる偏平状熱交換管の変形例を示す横断面図である。 図12の偏平状熱交換管を製造する方法を示す図である。 図1の熱交換器に用いられる偏平状熱交換管の他の変形例を示す横断面図である。 図14の偏平状熱交換管を製造する方法を示す図である。 図1の熱交換器に用いられる偏平状熱交換管のさらに他の変形例を示す横断面図である。 この発明の方法および装置により耐圧性が検査される熱交換器の変形例を示すインナーフィンを省略した分解斜視図である。 図17の熱交換器の偏平中空体を示す拡大横断面図である。 この発明の方法により耐圧性が検査され、かつカーエアコン用エバポレータとして使用される熱交換器の熱交換管の他の1例を示す分解斜視図である。 図19の熱交換管の拡大横断面図である。
符号の説明
(1)(80):熱交換器
(4)(50)(60)(75):偏平状熱交換管(冷媒流通部)
(5):通風間隙
(6):コルゲートフィン
(40):保持装置(保持手段)
(41):高圧エア供給装置(加圧手段)
(42):照明(光照射手段)
(43):反射板(反射手段)
(44):CCDカメラ(撮像手段)
(45):画像処理装置(処理手段)
(80):熱交換器
(81):偏平中空体(冷媒流通部)
(100):熱交換管(冷媒流通部)
(200):ハウジング
(202):第1の室
(203):第2の室
(204):第3の室
(205):第4の室
(212):送風装置(正圧保持手段)
(216):空調装置(空調手段)
(218):透光板
(220):第1クランプ装置
(221):第2クランプ装置
(224):固定クランプ部材
(225):凹所
(226):滑り止め部材
(234):可動クランプ部材
(247):圧縮コイルばね(付勢手段)

Claims (30)

  1. 内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられており、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されている熱交換器の耐圧性を検査する方法であって、
    熱交換器の内部を加圧し、加圧後に、熱交換器の通風方向の片側から光を照射するとともに、その反対側から熱交換器を目視観察することを特徴とする熱交換器の耐圧性検査方法。
  2. 内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられており、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されている熱交換器の耐圧性を検査する方法であって、
    熱交換器の内部を加圧し、この加圧の前後において、それぞれ熱交換器の通風方向の片側から光を照射するとともに、その反対側から熱交換器を目視観察することを特徴とする熱交換器の耐圧性検査方法。
  3. 熱交換器のフィンの変形を目視観察する請求項1または2記載の熱交換器の耐圧性検査方法。
  4. 熱交換器の冷媒流通部の変形を目視観察する請求項1または2記載の熱交換器の耐圧性検査方法。
  5. 内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられており、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されている熱交換器の耐圧性を検査する方法であって、
    熱交換器の内部を加圧し、この加圧の前後において、それぞれ熱交換器の通風方向の片側から光を照射するとともに、その反対側から撮像手段で熱交換器を撮像して画像を得、この画像を複数のドットに分割し、加圧の前後における画像の各ドットの輝度情報に基づいて熱交換器の耐圧性を判定することを特徴とする熱交換器の耐圧性検査方法。
  6. 撮像手段により熱交換器を撮像することによってモノクロ画像を得、このモノクロ画像を複数のドットに分割し、加圧の前後の各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における黒部分の数を計数し、加圧前の黒部分に対する加圧後の黒部分の増加数に基づいて熱交換器の耐圧性を判定する請求項5記載の熱交換器の耐圧性検査方法。
  7. 撮像手段により熱交換器を撮像することによってモノクロ画像を得、このモノクロ画像を複数のドットに分割し、加圧の前後の各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における白部分および黒部分のパターンを抽出し、加圧の前後のパターンに基づいて熱交換器の耐圧性を判定する請求項5または6記載の熱交換器の耐圧性検査方法。
  8. 相互に間隔をおいて配置された1対のヘッダ間に、内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられており、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されている熱交換器の耐圧性を検査する装置であって、
    熱交換器の内部を加圧する加圧手段と、熱交換器の通風方向の片側に配置されかつ熱交換器に光を照射する光照射手段と、光照射手段の通風方向の反対側から熱交換器を撮像して画像を得る撮像手段と、加圧手段による加圧の前後において、それぞれ撮像手段により得られた画像を複数のドットに分割するとともに各ドットの輝度情報に基づいて熱交換器の耐圧性を判定する処理手段とを備えている熱交換器の耐圧性検査装置。
  9. 処理手段が、撮像手段により熱交換器を撮像することによって得られたモノクロ画像を複数のドットに分割し、加圧の前後の各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における黒部分の数を計数し、加圧前の黒部分に対する加圧後の黒部分の増加数に基づいて熱交換器の耐圧性を判定する請求項8記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  10. 処理手段が、撮像手段により熱交換器を撮像することによって得られたモノクロ画像を複数のドットに分割し、加圧の前後の各ドットにおける輝度情報を所定のしきい値により白部分および黒部分に2値化して、モノクロ画像における白部分および黒部分のパターンを抽出し、加圧前後のパターンに基づいて熱交換器の耐圧性を判定する請求項8または9記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  11. 加圧手段が、熱交換器内に高圧エアを供給する高圧エア供給装置からなる請求項8〜10のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  12. 撮像手段が、CCDカメラからなる請求項8〜11のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  13. 撮像手段がラインセンサからなり、ラインセンサと熱交換器とを相対的に移動させる移動手段を備えている請求項8〜11のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  14. 処理手段が画像処理装置からなる請求項8〜13のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  15. 熱交換器を水平状態でかつ通風間隙を塞がないように保持する保持手段を備えており、保持手段が、熱交換器の一方のヘッダを保持する固定クランプ部材を備えた第1のクランプ装置と、第1クランプ装置と間隔をおいて配置されかつ熱交換器の他方のヘッダを保持する可動クランプ部材を備えた第2のクランプ装置とを備えており、第2クランプ装置の可動クランプ部材が、第1クランプ装置の固定クランプ部材に対して接近、離隔自在となっているとともに、付勢手段により固定クランプ部材側に付勢されている請求項8〜14のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  16. 第1クランプ装置の固定クランプ部材が、熱交換器の一方のヘッダの一部が嵌る凹所を有しており、凹所の内周面に滑り止め部材が設けられている請求項15記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  17. 第2クランプ装置の可動クランプ部材が、熱交換器を水平に保持した状態で垂直軸線周りに回転自在である請求項15または16記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  18. 第2クランプ装置の可動クランプ部材が、熱交換器のヘッダの長さ方向に移動自在である請求項15〜17のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  19. 熱交換器を水平状態でかつ通風間隙を塞がないように保持する保持手段を備えており、保持手段が、熱交換器の一方のヘッダを保持する可動クランプ部材を備えた第1のクランプ装置と、第1クランプ装置と間隔をおいて配置されかつ熱交換器の他方のヘッダを保持する可動クランプ部材を備えた第2のクランプ装置とを備えており、各クランプ装置の可動クランプ部材が、他のクランプ装置の可動クランプ部材に対して接近、離隔自在となっているとともに、付勢手段により他のクランプ装置の可動クランプ部材に付勢されており、第1クランプ装置と第2クランプ装置との合計数が3以上である請求項8〜14のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  20. 各クランプ装置の可動クランプ部材が、熱交換器を水平に保持した状態で垂直軸線周りに回転自在である請求項19記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  21. 各クランプ装置の可動クランプ部材が、熱交換器のヘッダの長さ方向に移動自在である請求項19または20記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  22. 光照射手段が保持手段の下方に配置され、保持手段の上方に、光照射手段により照射された光を反射させる反射手段が配置され、撮像手段が、反射手段による反射像を撮像するようになっている請求項8〜21のうちのいずれかに記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  23. 保持手段、加圧手段、光照射手段、反射手段、撮像手段および処理手段が1つのハウジング内に配置されており、ハウジング内に、保持手段および光照射手段が設置される第1の室と、第1の室の下方に位置しかつ加圧手段が設置される第2の室と、第1の室の側方にこれと並んで位置しかつ処理手段が設置される第3の室と、第1および第3の室の上方に位置し、かつ反射手段および撮像手段が設置される第4の室とが設けられ、第4の室が密閉状態となされているとともに、第4の室と第1の室との間に透光板が配置されており、第1〜第3の内を正圧に保つ正圧保持手段と、第4の室内の空気を循環させて一定の温度に保つ空調手段とを備えている請求項22記載の熱交換器の耐圧性検査装置。
  24. 内部接合部を有する複数の中空状冷媒流通部が並列状に設けられ、かつ隣接する冷媒流通部どうしの間が通風間隙となっているとともに通風間隙にフィンが配置されており、請求項1〜7のうちのいずれかに記載の方法により耐圧性が検査された熱交換器。
  25. 圧縮機、コンデンサ、エバポレータおよび減圧器を備えており、かつフロン系冷媒が使用される冷凍サイクルであって、コンデンサが請求項24記載の熱交換器からなる冷凍サイクル。
  26. 圧縮機、コンデンサ、エバポレータおよび減圧器を備えており、かつフロン系冷媒が使用される冷凍サイクルであって、エバポレータが請求項24記載の熱交換器からなる冷凍サイクル。
  27. 圧縮機、ガスクーラ、エバポレータ、減圧器、およびガスクーラから出てきた冷媒とエバポレータから出てきた冷媒とを熱交換させる中間熱交換器を備えており、かつ超臨界冷媒を用いる冷凍サイクルであって、ガスクーラが請求項24記載の熱交換器からなる超臨界冷凍サイクル。
  28. 圧縮機、ガスクーラ、エバポレータ、減圧器、およびガスクーラから出てきた冷媒とエバポレータから出てきた冷媒とを熱交換させる中間熱交換器を備えており、かつ超臨界冷媒を用いる冷凍サイクルであって、エバポレータが請求項24記載の熱交換器からなる超臨界冷凍サイクル。
  29. 請求項25〜28のうちのいずれかに記載の冷凍サイクルがカーエアコンとして搭載されている車両。
  30. 請求項8〜23のうちのいずれかに記載の耐圧性検査装置を備えている熱交換器製造ライン。
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