JP2006161843A - 緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトなシリンダ装置を提供することである。
【解決手段】 シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されるピストン2と、シリンダ1内に上記ピストン2で区画した2つの圧力室R1,R2と、ピストン2に連結されたロッド3とを備え、所定のストローク範囲内で減衰力を変化させる緩衝器において、上記所定のストローク範囲を調節する調節手段Tを設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、緩衝器に関し、特にピストン変位に依存した減衰特性を備えた緩衝器の改良に関する。
一般的に緩衝器は、車両、機器、構造物に作用する振動を減衰させるものであるが、たとえば、ストロークエンドで高減衰力を発生させると緩衝器の最伸長時や最圧縮時のピストンとシリンダ端部とが干渉するときの衝撃を緩和が可能となったり、また、構造物の振動を抑制する制振装置として柱梁間に介装される場合であれば、ストローク中心では高減衰力を発生させつつ、柱や梁に蓄積される弾性エネルギーの消散を目的としてストロークエンドで低減衰力を発生させるほうが有利となったりすることもある。
このように、緩衝器の用途によって、緩衝器にピストン変位に依存した減衰特性をもたせることで、その用途に最適となる場合があり、このような緩衝器は種々開発されるに至っている。
そして、この種緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入したピストンと、シリンダ内にピストンで区画した2つの圧力室と、ピストンに連結されたロッドと、作動油が2つの圧力室を交流する際に作動油に流れに対し抵抗を与える減衰バルブと、シリンダ両端側内周に軸方向に沿って設けた一対の溝と、ピストンに設けられピストンがシリンダに対し所定量変位したときに、すなわち、所定のストローク範囲で上記溝に対向するバイパスポートとを備えて構成され、上記所定のストローク範囲となると、バイパスポートが溝に対向してバイパス路が形成され、2つの圧力室をこの溝およびバイパスポートで形成されるバイパス路を介して連通するようにしている。
したがって、この緩衝器によれば、ピストン中立位置近傍では、減衰バルブのみを介して作動油が上記2つの圧力室を交流することなり、高減衰力を発生するが、ピストンがシリンダに対し変位してストロークエンドに近づくと、作動油は、減衰バルブのみならずバイパス路をも介して2つの圧力室を交流することになるので、緩衝器は、低減衰力を発生するようになるのである(たとえば、特許文献1参照)。
他方、ピストンを貫くスプールに溝を設けてバイパス路を形成するものもあり、この緩衝器では、ピストン中立位置近傍で低減衰力を発生し、ストロークエンド近傍で高減衰力を発生する(たとえば、特許文献2参照)。
特開2003−322193号公報(第4頁左欄第6行目から同第46行目まで,図1および図3) 特開2004−11733号公報(第5頁第6行目から同第10行目まで,図1)
しかしながら、上記した従来緩衝器にあっては、機能上問題があるわけではないが、以下の弊害がある。
この種緩衝器にあっては、ピストン変位、すなわち、所定のストローク範囲で発生減衰力を変化させるようにしていることから、適用する車両、機器、構造物に緩衝器を取付けた際、丁度ピストン中立位置がシリンダの中央に配置される取付長(以下、「基準取付長」という)となるように設定する必要がある。
つまり、緩衝器の取付長が基準取付長とならないと、緩衝器を取付けた際のピストンの中立位置がシリンダに対し左右にぶれてしまうことになり、上記ストローク範囲が左右にぶれてしまうことになる。
そうすると、たとえば、緩衝器が低減衰力を発生しなくてはならない場面にあっても、上記ぶれによってバイパス路を形成できず低減衰力を発生できなくなったり、逆に、所定のストローク範囲でないのにバイパス路の形成がされてしまったりといった事が起こりえることになる。
したがって、従来緩衝器にあっては、上述の通り、厳密な取付長の管理が必要となるが、車両等の取付部位には、寸法公差等がある場合があり、設定通りの取付長の実現が困難である場合もあり、その取付部位への取付作業が非常に煩雑となる危惧がある。
また、特に緩衝器の両端にボールジョイントを備え、ボールジョイントの球体に対しシリンダもしくはロッドを回転させることでボールジョイント間の距離を微調整可能なものもあるが、特に、構造物の制振や免震用途に使用される緩衝器にあっては緩衝器自体が大型で、搭載スペースも狭いことから、緩衝器を取付部位に取付けたまま上記微調整を行うことができず、一旦緩衝器を取付部位に仮止めして、取付長を計測し、その後、緩衝器を取付部位から取り外して、上記微調整を行って、再び取付部位に緩衝器を取付けるといった作業が行われているのが実情であり、緩衝器の取付作業が非常に不便であった。
そこで、本発明は上記弊害を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、位置依存型の緩衝器にあってもその取付作業を容易ならしめることである。
上記した目的を達成するために、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されるピストンと、シリンダ内に上記ピストンで区画した2つの圧力室と、ピストンに連結されたロッドとを備え、所定のストローク範囲内で2つの圧力室を連通するバイパス路が形成される緩衝器において、上記所定のストローク範囲を調節する調節手段を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、調節手段によって減衰力を変化させる所定のストローク範囲を調節することができるのであり、緩衝器の取付長が基準取付長とならなくとも、つまり、ピストン中立位置が緩衝器を取付部位に取付けた際にシリンダの中央からずれた位置となっても、減衰力を変化させる所定のストローク範囲を、取付長が基準取付長である場合と同様に設定することができる。
したがって、本発明にあっては、取付長を厳密に基準取付長となるようにしなくてはならない従来緩衝器に比較して、緩衝器の取付作業を、飛躍的に簡易および容易ならしめることができるのである。
また、大きな力を必要とせずに上記調整を行うことができるので、特に、緩衝器が大型な場合や、搭載スペースが狭い場合にあっても、緩衝器を取付部位に取付けた状態で調整作業を完結することができ、その位置調整作業も非常に容易となる。
さらに、緩衝器の取付作業時に緩衝器を一旦圧縮した状態に維持しておかなければならない場面にあっても、調節手段によって減衰力を低くするように設定しておけば、圧縮状態の維持が非常に楽になるので、この点でも取付作業を容易にすることが可能である。
以下に、図示した一実施の形態に基づいて、この発明を説明する。図1は、第1の実施の形態における緩衝器の断面図である。図2は、第1の実施の形態における緩衝器の部分拡大縦断面図である。図3は、第1の実施の形態における緩衝器の減衰特性を示す図である。図4は、第2の実施の形態における緩衝器の縦断面図である。
第1の実施の形態における緩衝器D1は、図1に示すように、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されたピストン2と、ピストン2に連結されたロッド3と、シリンダ1内にピストン2で区画された2つの圧力室R1,R2と、調節手段Tとを備えており、いわゆる両ロッド型の緩衝器として構成され、図示するところでは、この緩衝器D1は、構造物の制振装置に具現化されている。
以下、詳細に説明すると、シリンダ1は筒状に形成され、また、シリンダ1内にピストン2により区画された各圧力室R1,R2内には、作動油等の液体が充填されている。
また、ピストン2には、各圧力室R1,R2を連通する流路4,5が設けられており、さらに、この流路4の途中には、液体の圧力室R2から圧力室R1へ通過を阻止し圧力室R1から圧力室R2へ通過を許容しつつ液体の流れに抵抗を与える減衰バルブ6が、流路5の途中には、液体の圧力室R1から圧力室R2へ通過を阻止し圧力室R2から圧力室R1へ通過を許容しつつ液体の流れに抵抗を与える減衰バルブ7が夫々設けられている。
この減衰バルブ6は、バネ(付示せず)で閉じ方向に附勢された常閉型の減衰バルブであって、流路4の上流側の圧力をパイロット圧としており、パイロット圧が所定の圧力(クラッキング圧)以上になると、このパイロット圧により弁体(図示せず)に作用する推力が上記バネ力に打ち勝って開くことができるものであり、減衰バルブ6が開くときのクラッキング圧は、任意に設定される。
なお、減衰バルブ7については、減衰バルブ6と同様の構成であるので、その説明を省略することとする。
また、シリンダ1の図1中左端には、調節手段Tのハウジング10が設けられ、さらに、ハウジング10の左端には筒8が連設され、この筒8の左端には、ボールジョイントB1が連結され、シリンダ1は、このボールジョイントB1を介して構造物の柱や梁である取付部位A1に取付けられる。
なお、筒8には、その内外を連通する孔9が穿設されており、ロッド3が筒8へ進退する際に、孔9を介して外気が筒8に流入もしくは排出されるのでロッド3の進退を妨げられない。
他方、ロッド3の図1中右端にも、上述した筒8に連結されているものと同様のボールジョイントB2が設けられており、ロッド3は、このボールジョイントB2を介して構造物の柱や梁である取付部位A2に取付けられる。
転じて、調節手段Tは、中空なハウジング10と、ハウジング10内に移動自在に挿入されるスリーブ25と、スリーブ25内に摺動自在に挿入されたスプール36と、附勢手段たるバネ41とを備えて構成されている。
以下、調節手段Tについて詳述すると、図1および図2に示すように、ハウジング10は、ロッド3が摺動自在に挿入されるガイド孔11と、ガイド孔11に直交する中空部12と、中空部12と一方の圧力室R2とを連通される通路13と、中空部12と他方の圧力室R1とを連通する通路14と、通路13と通路14とを連通する連絡路15と、連絡路15と中空部12とを連通する連通路16と、連絡路15の途中であって連通路16の接続部を境にして互いに対向するように設けた一対の逆止弁17,18とを備えて構成され、さらに、中空部12の開口部近傍、すなわち、図中内には、螺子溝20が設けられている。
また、ガイド孔11内に挿入されるロッド3の左端は、軸線に対し傾斜する傾斜面たるテーパ部19がロッド3の円周に沿って環状に形成されている。
そして、上記中空部12内に挿入されるスリーブ25は、有底筒状に形成されその内外周には、互いに対向する位置に形成された3対の環状溝26,27,28,29,30,31が形成されるとともに、対となる環状溝26,27,28,29,30,31同士は、その底部を貫通する孔32,33,34で連通されている。
さらに、スリーブ25の上端部近傍の外周には、螺子山35が設けられており、スリーブ25をハウジング10の中空部12内に挿入する際に、中空部12の螺子溝20に上記螺子山35を螺合させることができる。
この状態で、スリーブ25の環状溝26は、上記中空部12に連通される通路13に、環状溝28は、連通路16に、環状溝30は、通路14に夫々対向するように設定されており、これにより、通路13,14および連通路16は、スリーブ25内に連通される。
なお、スリーブ25の外周側に設けられる環状溝26,28,30は、スリーブ25がハウジング10に対し上下移動させても、ある程度連通状態を保てるように設けられているものであるが、これを省略しても良く、また、中空部12の内周側に環状溝を設けるとしてもよい。
そして、上記螺子山35にハウジング10外方からナットNを螺着することにより、スリーブ25を確実にハウジング10に固定することができるようになっている。
なお、ハウジング10の中空部12の内周側であって、スリーブ25の螺子山35と環状溝26との間に対向する部位には、図示しない環状溝が形成されており、この環状溝内に図示しないOリングが挿入され、中空部12とスリーブ25外周との間がシールされて、液体の漏洩防止が図られている。
さらに、上記スリーブ25内には、スプール36が摺動自在に挿入されており、このスプール36は、円柱状の本体37と、本体37の側部に形成される溝38,39と、本体37の図1中下端に突出するように設けられた先端が球状の凸部40とを備えて構成されている。
また、このスプール36の図中上端とスリーブ25の図中上部となる底部との間には、バネ41が介装されており、このバネ41によりスプール36は、図中下方へと附勢されている。
そして、上記スプール36の凸部40の先端は、ロッド3のテーパ部19に当接されている。
したがって、スプール36は、ロッド3がシリンダ1に対して図中左右方向に移動する、すなわち、緩衝器が作動する際に、ロッド3のテーパ部19に沿って上下移動するようになっている。
なお、附勢手段は、ロッド3の左右の移動に対してスプール36をロッド3のテーパ部19に当接させる役割を果たしているが、この附勢手段としては、バネ41以外にエアバネを利用してもよいし、上記役割を果たすものであれば、他の手段を用いても差し支えない。
なお、上記凸部40の先端は、球状とされているので、ロッド3がシリンダ1に対し図中左右方向に移動する際に、ロッド3の移動を妨げることがない。
また、ロッド3の一部を切り欠く等して傾斜面を形成してもよいが、ロッド3の傾斜面を環状のテーパ部19としているので、ロッド3が円周方向に回転する場合、スプール36がロッド3の回転に伴って、上下移動してしまうようなことを防止できる利点がある。
そして、スプール36の溝38の軸方向幅となる図中上下方向幅は、スリーブ25の環状溝27と環状溝29とに対向して両者を連通可能なようなに設定され、他方の溝39の軸方向幅となる図中上下方向幅は、スリーブ25の環状溝31と環状溝29に対向して両者を連通可能なように設定されている。
このスプール36は、上述のようにロッド3の左右の移動に対して上下移動するが、図示するところでは、ロッド3が左へ移動してピストン2が所定のストローク範囲内に変位すると溝39が環状溝29と環状溝31に対向して一方の圧力室R1と他方の圧力室R2とを連通し、逆に、ロッド3が図1中右へ移動してピストン2が所定のストローク範囲内に変位すると溝38が環状溝27と環状溝29に対向して一方の圧力室R1と他方の圧力室R2とを連通するように設定され、また、ピストン2が所定のストローク範囲内にない場合には、いずれの溝38,39も環状溝29を環状溝27,31に連通させないようになっている。
そして、ピストン2が左へ移動する際には、減衰バルブ6が開いて液体が流路4を通過して一方の圧力室R1から他方の圧力室R2へ移動する。
このとき、緩衝器D1は、液体が減衰バルブ6通過する時に生じる圧力損失に見合った減衰力を発生することになる。
そして、ピストン2がさらに移動しつづけて、ロッド3のテーパ部19の軸線に対する傾斜角θとの関係から溝39の上端と環状溝29の下端との間の距離H1だけスプール36を押し上げる位置までピストン2が変位すると、溝39が環状溝29と環状溝31を連通し、圧力室R1内の圧力は圧力室R2内の圧力より大きいことから、液体は、連絡路15に設けた逆止弁17を押し開いて圧力室R1から圧力室R2内へ流入するようになる。
すなわち、ピストン2の左方への変位によってスプール36が距離H1以上上昇すると、上記溝39、環状溝29,31、通路13,14、連絡路15および連通路16で構成され流路4を迂回するバイパス路が形成され、上記2つの圧力室R1,R2がこのバイパス路を介して連通されるようになる。
したがって、圧力室R1内の液体は、流路4のみならずバイパス路をも介して圧力室R2内へ移動するようになるので、ピストン2がスプール36を距離H1以上押し上げる程度に変位すると緩衝器D1の発生する減衰力は低くなる。
さらに、ピストン2が上記所定のストローク範囲内まで変位してから、ピストン2が逆に図中右方へ移動すると、今度は圧力室R2内の圧力が圧力室R1内の圧力より大きくなるので、液体は逆止弁17を押し開くことができないのでバイパス路は形成されない。
すると、液体は、流路5を介して圧力室R2から圧力室R1内に流入し、減衰バルブ7を通過することになるので、ピストン2が左へ変位した後に右側へ変位する場合には、高減衰力を発生することになる。
逆に、ピストン2が右へ移動する際には、減衰バルブ7が開いて液体が流路5を通過して他方の圧力室R2から一方の圧力室R1へ移動する。
このとき、緩衝器D1は、液体が減衰バルブ7通過する時に生じる圧力損失に見合った減衰力を発生することになる。
そして、ピストン2がさらに移動しつづけて、ロッド3のテーパ部19の軸線に対する傾斜角θとの関係から溝38の下端と環状溝29の上端との間の距離H2だけスプール36を下降させる位置までピストン2が変位すると、溝38が環状溝27と環状溝29を連通し、圧力室R2内の圧力は圧力室R1内の圧力より大きいことから、液体は、連絡路15に設けた逆止弁18を押し開いて圧力室R2から圧力室R1内へ流入するようになる。
すなわち、ピストン2の右方への変位によってスプール36が距離H2以上下降すると、上記溝38、環状溝27,29、通路13,14、連絡路15および連通路16で構成され流路5を迂回するバイパス路が形成され、上記2つの圧力室R1,R2がこのバイパス路を介して連通されるようになる。
したがって、圧力室R2内の液体は、流路5のみならずバイパス路をも介して圧力室R1内へ移動するようになるので、ピストン2がスプール36を距離H1以上下降させる程度に変位すると緩衝器D1の発生する減衰力は低くなる。
さらに、ピストン2が上記所定のストローク範囲内まで変位してから、ピストン2が逆に図中左方へ移動すると、今度は圧力室R1内の圧力が圧力室R2内の圧力より大きくなるので、液体は逆止弁18を押し開くことができないのでバイパス路は形成されない。
すると、液体は、流路4を介して圧力室R1から圧力室R2内に流入し、減衰バルブ6を通過することになるので、ピストン2が左へ変位した後に右側へ変位する場合には、高減衰力を発生することになる。
したがって、ピストン2が左へ移動する際の所定のストローク範囲は、溝38の下端と環状溝29の上端との間の距離H1およびテーパ部19の軸線に対する傾斜角θで決せられ、他方、ピストン2が右へ移動する際の所定のストローク範囲は、溝39の上端と環状溝29の下端との間の距離H2とテーパ部19の軸線に対する傾斜角θで決せられる。
したがって、この場合の所定のストローク範囲は、ピストン2が中立位置から左へ移動する場合のピストン2変位が距離H1/tanθ以上の範囲と、ピストン2が中立位置から右へ移動する場合のピストン2変位が距離H2/tanθ以上の範囲となる。
すなわち、この緩衝器D1の減衰特性は、図3に示すようなヒステリシスループを描くことになり、この緩衝器D1は、ピストン変位に依存した減衰特性を有した、いわゆる、位置依存型の緩衝器として機能する。
つづいて、上述のように構成された緩衝器D1の作用について説明する。上記緩衝器D1は、上記したように取付部位A1,A2間に介装されるが、この取付部位A1,A2間の間隔が緩衝器D1を取付けた際にピストン2がシリンダ1に対し中央に配置されないような場合を想定する。
たとえば、緩衝器D1の基準取付長より取付部位A1,A2間の間隔が狭い場合、緩衝器D1と取付けた際にピストン2中立位置がシリンダ1に対し図1中左よりになる。
したがって、この場合、スプール36は、ロッド3が左に移動した格好となるので、ロッド3のテーパ部19上をスライドして上方に押し上げられた状態となる。
すると、この状態では、たとえば、ピストン2が左寄りとなった中立位置から左へ距離H1/tanθ移動する前にバイパス路が形成されてしまうことになり、逆に、上記左寄りとなった中立位置よりピストン2が右に距離H2/tanθ移動してもバイパス路が形成されない事態となる。
ここで、上述のように、スリーブ25が、ハウジング10に対して上下方向に移動可能なようになっているので、ピストン2が左へずれた距離をwとすると、wtanθだけスリーブ25をハウジング10に対して上方に移動させて、その位置で固定すると、スリーブ25とスプール36の位置関係は、ピストン2が基準取付長時の中立位置にある場合と同様の関係を実現できることになる。
すなわち、ピストン2の緩衝器取付時の中立位置が基準取付長における中立位置からズレても、上記したようにスリーブ25をハウジング10に対し上下に移動させることによって、所定のストローク範囲を調節することができるのであり、取付長が基準取付長とならなくとも、要するに、ピストン中立位置が緩衝器D1を取付部位A1,A2に取付けた際にシリンダ1の中央からずれた位置となっても、減衰力を変化させる所定のストローク範囲を、取付長が基準取付長である場合と同様に設定することができる。
したがって、本発明にあっては、取付長を厳密に基準取付長となるようにしなくてはならない従来緩衝器に比較して、取付部位A1,A2への緩衝器D1の取付作業を、飛躍的に簡易および容易ならしめることができるのである。
また、大きな力を必要とせずに上記スリーブ25の位置調整を行うことができるので、特に、緩衝器が大型な場合や、搭載スペースが狭い場合にあっても、緩衝器を取付部位に取付けた状態で調整作業を完結することができ、その位置調整作業も非常に容易となる。
さらに、緩衝器の取付作業時に緩衝器を一旦圧縮した状態に維持しておかなければならない場面にあっても、スリーブ25の位置を調整して減衰力を低くするように設定しておけば、圧縮状態の維持が非常に楽になるので、この点でも取付作業を容易にすることが可能である。
また、ピストン2の緩衝器取付時の中立位置が基準取付長における中立位置からズレた際のスリーブ25のハウジング10に対する位置調整は、図2に示すように、あらかじめ、スプール36がスリーブ25に対し所定のストローク範囲が正しく設定されるような位置関係を維持した状態で、スリーブ25の下端からテーパ部19までの距離tを計測しておくことで、以下のように、簡単に行うことができる。
まず、図2の一点鎖線に示したように、一旦スリーブ25をテーパ部19に当接するまで下降させ、それから、スリーブ25を上記距離tだけ上昇させてやることで調整作業が終了する。
つまり、テーパ部19の傾斜角θは途中で変化せず、スプール36とスリーブ25の図3中左右方向の配置も不変であるため、ロッド3が左右方向に移動しても、スリーブ25の下端とロッド3のテーパ部19との距離を距離tになるように維持すれば、かならず、スリーブ25に対するスプール36の軸方向位置は一定となるからである。
したがって、スリーブ25の下端を緩衝器D1が取付部位に取付けられた状態で、ロッド3の傾斜面たるテーパ部19に当接させることが可能なように設定しておくことで、ピストン2の緩衝器取付時の中立位置が基準取付長における中立位置からズレた際のスリーブ25のハウジング10に対する位置調整作業が容易となるのである。
なお、スリーブ25のハウジング10に対する位置によって、距離H1および距離H2を変化させることが可能であるので、バイパス路が形成される位置の調整によって減衰力を変化させる所定のストローク範囲を調節することが可能であり、緩衝器D1の左右の作動時に発生する減衰特性を異ならしめることも可能となる。
無論、距離H1と距離H2とを同じになるようにスプール20を位置決めれば、緩衝器D1の左右の作動時に発生する減衰特性を同じにできる。
また、逆止弁17,18の向きを逆にする、すなわち、連絡路15の途中であって、逆止弁17,18を連通路16との接続部を境にして両側に互いに背中合わせとなるように設ける場合には、所定のストローク範囲は、ピストン2が緩衝器の左右側に移動した後、ピストン変位が逆となるときに、上記したバイパス路が形成されるように設定することができ、さらに、逆止弁17,18の向きを連通路15に対して同方向となるように設定することもできる。
さらに、環状溝27,29,31を設けずとも所定のストローク範囲を設定することができるが、環状溝27,29,31を設けておくことで、溝38,39が環状溝27,29,31にラップしている時には、バイパス路を形成している状態となるので、所定のストローク範囲をその分広く設定することが可能となる。
また、スプール36に形成される溝38,39は、どのような形状とされてもよいし、円周方向に同一の役割を有する溝を複数もうけるとしてもよい。
また、ピストン変位に応じて減衰力を可変とするべく、深さや開口面積を溝38,39の軸方向で変化させてもよい。
また、スリーブ25の位置決めおよび固定については、螺子固定によらず他の方法を用いるとしてもよい。
つづいて、図4に示した第2の実施の形態における緩衝器D2について説明する。なお、上記した実施の形態の緩衝器D1における部材と同様の部材には同一の符号を付するのみとして、以下、その詳しい説明を省略し、主として第2の実施の形態における緩衝器D2の第1の実施の形態における緩衝器D1と異なる部分について説明することとする。
この緩衝器D2は、シリンダ1内に移動自在に挿入されたスプール50と、ハウジング10に設けられたスリーブ25の環状溝26,28,30に夫々連通される通路の接続が第1の実施の形態における緩衝器D1と異なる。
以下、この異なる部分について詳細に説明すると、スプール50は、円柱状の本体51と、本体51の側部に形成された溝52と、本体51の下端から突出されるように設けられた球状の凸部53とで構成され、第2の実施の形態では溝は1つのみ設けられている。
また、ハウジング10に設けられる通路のうち、スリーブ25の環状溝26に対向する通路61および環状溝30に対向する通路62は、他方の圧力室R2に連通され、他方、環状溝28に対向する通路63は、一方の圧力室R1に連通されている。
そして、スリーブ25は、ハウジング10に対してスプール50の溝52が緩衝器取付時のピストン2の中立位置で環状溝28のみに対向するように位置決められている。
したがって、ピストン2が中立位置にある場合には、溝52と各通路61,62,63は連通されずに、流路4,5を迂回するバイパス路が形成されない。
他方、ピストン2が中立位置から左に変位してスプール50の溝52が環状溝27および環状溝29に対向するので、バイパス路が形成される範囲は、ピストン2が中立位置から変位距離が溝52の上端と環状溝27の下端との距離H3をtanθで除した距離以上となる範囲となり、逆に、右にピストン2が変位する場合には、バイパス路が形成される範囲は、ピストン2が中立位置から変位距離が溝52の下端と環状溝31の上端との距離H4をtanθで除した距離以上となる範囲となる。
そして、この場合にも、スリーブ25をハウジング10に対して上下方向に移動させることにより、スリーブ25とスプール50との軸方向の位置関係を調整することができる。
すなわち、スリーブ25をハウジング10に対して上下方向に移動させることにより、減衰力を変化させる所定のストローク範囲を調節することが可能で、緩衝器D2にあっても、取付長が基準取付長とならない場合にあっても、すなわち、ピストン中立位置がシリンダ1の中央にならなくても、減衰力を変化させる所定のストローク範囲を、取付長が基準取付長である場合と同様に設定することができる。
したがって、第1の実施の形態と同様に、取付長を厳密に基準取付長となるようにしなくてはならない従来緩衝器に比較して、取付部位A1,A2への緩衝器D2の取付作業を、飛躍的に簡易および容易ならしめることができるのである。
なお、本実施の形態においては、緩衝器が制振装置として使用される場面を想定して説明しているが、本発明の緩衝器は、構造物以外に車両、機器等に使用可能であることは当然である。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
第1の実施の形態における緩衝器の断面図である。 第1の実施の形態における緩衝器の部分拡大縦断面図である。 第1の実施の形態における緩衝器の減衰特性を示す図である。 第2の実施の形態における緩衝器の縦断面図である。
符号の説明
1 シリンダ
2 ピストン
3 ロッド
4,5 流路
6,7 減衰バルブ
8 筒
9 孔
10 ハウジング
11 ガイド孔
12 中空部
13,14,61,62,63 通路
15 連絡路
16 連通路
17,18 逆止弁
19 テーパ部
20 螺子溝
25 スリーブ
26,27,28,29,30,31 環状溝
32,33,34 孔
35 螺子山
36,50 スプール
37,51 本体
38,39,52 溝
40,53 凸部
41 附勢手段たるバネ
A1,A2 取付部位
B1,B2 ボールジョイント
D1,D2 緩衝器
N ナット
R1 一方の圧力室
R2 他方の圧力室
T 調節手段

Claims (5)

  1. シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されるピストンと、シリンダ内に上記ピストンで区画した2つの圧力室と、ピストンに連結されたロッドとを備え、所定のストローク範囲内で減衰力を変化させる緩衝器において、上記所定のストローク範囲を調節する調節手段を設けたことを特徴とする緩衝器。
  2. 調節手段は、2つの圧力室に連通された中空部を備えたハウジングと、ハウジングの中空部内に移動自在に挿入されるスリーブと、外周側部に溝を備えるとともにスリーブ内に摺動自在に挿入され、かつ、ロッドに設けられロッドの軸線に対して傾斜する傾斜面に先端を当接させたスプールと、スプールをロッド側に附勢する附勢手段とで構成され、所定のストローク範囲内で、スプールの溝をスリーブ内と一方の圧力室を連通する通路の開口およびスリーブ内と他方の圧力室を連通する通路の開口に対向させることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. スリーブ内周側に円周方向に沿う3つの環状溝を形成し、一端側に位置する環状溝を一方の圧力室に連通し、他端側に位置する環状溝を他方の圧力室に連通し、中間に位置する環状溝を一方の圧力室および他方の圧力室に連通するとともに、中間に位置する環状溝と一方の圧力室との間および中間に位置する環状溝と他方の圧力室との間にそれぞれ逆止弁を設けたことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
  4. 傾斜面は、ロッドに環状に設けられるテーパ部であることを特徴とすることを特徴とする請求項2または3に記載の緩衝器。
  5. 取付部位に取付けられた状態でスリーブの先端を傾斜面に当接させることが可能であることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の緩衝器。
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