JP2006161230A - 横編機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 歯口に対して同一の側に複数段の針床を有していても、各針床の編針に充分な側方荷重に対する支持を行うことができるようにする。
【解決手段】 下段針床3b,4bの先端に固定シンカ9,10を装着し、固定シンカ9、10に編針支持突起11,12を設けて、上段針床3a,4aから歯口2に進出する針本体23a,24aを側方から支持可能にする。編針支持突起11,12は、下段針床3b,4bの複合針21b,22bの動作には干渉しない位置に設ける。編針支持突起11,12によって、上段針床3a,4aの針本体23a,24aが側方への荷重を受けても、当接によって大きな曲りを抑制することができ、充分な側方支持を行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、4枚ベッド横編機など、少なくとも歯口を挟んで対向する前後の一方に二段の針床を有する横編機に関する。
従来から、横編機では、針床に並設される多数の編針が歯口に進退する編成動作を行い、歯口に供給される編糸を引込んで編目ループを形成しながら編地を編成している。針床には、平行な針溝が形成され、編針の編成動作は針溝によって案内される。編針は、針溝内を歯口に対して進退する方向に摺動変位し、この方向に直交する方向に対しては、針溝の側面で支持される。ただし、編針の先端側は、編成動作の途中で編糸が掛るので、針溝から露出する。針床で歯口に臨む先端側は、編針が編糸を引込む際に障害とならないように、間口を拡げることが要求され、針溝を先端側まで形成することはできない。したがって、編目ループの形成に使用される編針が先端を歯口に進出させている状態では、針溝による側方への支持を受けない部分が多く露出することになる。
間口が広くなっている針床の先端側の部分で編針の側方を支持するために、突起を設ける先行技術が知られている(たとえば、特許文献1参照。)。この先行技術では、編下り生地によって編幅の両端側の編針がそれぞれ内側に引張られるのを、針床の中央部から左右対称的に針溝の間口で幅方向の内側に相当する側に突起を設けて、編針の曲がりを制約するようにしている。
また、針床の最先端側に、編針の下部を収容する導溝を設ける先行技術も知られている(たとえば、特許文献2参照。)。この先行技術では、歯口を挟んで前後の針床が対向する2枚ベッドの横編機で、各編針には一側方に跳ね板が設けられている。各針床の編針間には間隔をあけてシンカーを配置し、編成作業中に編糸によって編針に掛る横方向の荷重を、跳ね板に接触しない深さに形成する導溝で編針の下部を受けて支持する。導溝は、編み糸によって編針に掛る横方向の荷重で編針が曲り、編成事故や編組織の崩れが発生することを防いで、編針の曲がりを制約するために設けられる。
横編機では、前後に上下2段ずつの針床を設ける4枚ベッド横編機も使用されている(たとえば、特許文献3参照。)。4枚ベッド横編機では、前後で下段の針床同士、後の下段と前の上段の針床、または前の下段と後の上段とを組合わせて、それぞれ編地を編成することができ、2枚ベッドの横編機よりも多様な編地を編成することができる。ただし、特許文献3の第3図に示されるように、歯口での上段側の針床の先端間の間隔は、下段側の針床の先端間の間隔よりも広くなっている。
実公昭42−6263号公報 特開平9−49153号公報 特公平1−57173号公報
特許文献3に示すような4枚ベッドの横編機でも、下段側の針床の編針に関しては、2枚ベッドの針床と同程度の側方支持を行うことができる。たとえば特許文献1などと同様な突起を針床の先端部に設けて、編針の側方での支持を行うことができる。しかしながら、上段側の針床では、歯口に臨む先端間の間隔が下段側の針床の先端間の間隔より広くなっているので、突起を設けての編針の側方支持は困難となる。
さらに、上段側では、針床の先端位置が歯口から離れるので、たとえば上段側の針床で度詰め編成を行う場合、編針の先端のフックを歯口の中心よりも対向する針床側に進出させて編糸の供給を受けた後、編針を後退させて編目ループを形成させるとしても、編針の先端は針床の先端部分から突出している状態となってしまう。このような状態では、編目を保持する編針に対する側方への支持を充分に行うことができない。
本発明の目的は、歯口に臨む同一の側に上下二段の針床を有していても、上段側の針床の編針に側方荷重に対する充分な支持を行うことができる横編機を提供することである。
本発明は、歯口を挟んで対向する前後の針床のうちの少なくとも一方は、上下二段を有する横編機において、
該二段の針床のうちの下段側針床の歯口側部分には、該下段側針床から歯口に進退して編成動作を行う複数の編針、および上段側針床から歯口に進退して編成動作を行う複数の編針の両方に対してシンカとして作用する複数の固定シンカが設けられ、
固定シンカには、該下段側針床の編針が歯口に対して進退する編成動作には干渉しない位置で、かつ該上段側針床の編針が歯口に対して進出する状態の側面に臨む位置に、該上段側針床から歯口に進出する編針の側面に向って突出する突起が設けられることを特徴とする横編機である。
また本発明で、前記二段の針床では、各編針と各固定シンカとが交互に配置され、
前記突起は、各固定シンカの両側面にそれぞれ設けられることを特徴とする。
また本発明で、前記下段側針床から歯口に進退して編成動作を行う編針は、前記歯口側の先頭部にタングを形成した2枚のブレードを含むスライダを針本体とは独立して該歯口に対して進退可能であって、スライダのブレードで針本体のフックを開閉する複合針であり、
前記固定シンカの突起には、歯口から離れると突出量が減少する傾斜が設けられ、該傾斜で下段側針床の複合針のブレード先端を案内することを特徴とする。
また本発明で、前記固定シンカは、前記下段側針床の編針に対する側方支持の機能も有することを特徴とする。
本発明によれば、横編機の前後の針床のうちの少なくとも一方は、上下二段の針床を有して、そのうちの下段側の針床の歯口側部分には、複数の固定シンカが設けられる。固定シンカは、下段側の針床および上段側の針床から歯口に進退して編成動作を行う編針に対してシンカとして作用する。固定シンカには、下段側の針床の編針が歯口に対して進退する編成動作には干渉しない位置で、かつ上段側の針床の編針が歯口に対して進出する状態の側面に臨む位置に、上段側の針床から歯口に進出する編針の側面に向って突出する突起が設けられ、編針が側方に荷重を受けて曲ると当接し、大きな曲りを抑制することができる。突起は、編針の側方に突出するだけであるので、線材のような貫通材とは異なり、編針などとの干渉は少なく、歯口に近い位置に設けて、編針の支持を有効に行うことができる。
また本発明によれば、各針床に並設される複数の編針の間には固定シンカがそれぞれ配置され、各固定シンカの両側面に突起がそれぞれ設けられる。各編針に向って、両側の固定シンカから突起が突出するので、編針の両側方へのいずれの荷重に対しても、突起によって大きな曲りを抑制することができる。
また本発明によれば、たとえば特許第3379947号公報に開示されている複合針のスライダを歯口に進出させると、2枚のブレードの先端が固定シンカから突出する突起に連なる傾斜に案内され、ブレードの側方への開きを減少させることができる。横編機のメンテナンスなどで手動でのスライダを進退操作時や、スライダを駆動するカムのルートから外れる迷走時などでも、確実にブレードの先端を案内することができる。すなわち、傾斜がなければブレードの先端を破損するような事故の防止を図ることができる。
また本発明によれば、固定シンカによって、下段側の針床の編針に対する側方支持と、上段側の針床の編針に対する側方支持とを同時に行うことができる。
図1は、本発明の実施の一形態としての4枚ベッド横編機1の概略的な構成を歯口2付近の断面で示す。4枚ベッド横編機1では、歯口2を挟んで対向する前側針床3および後側針床4がそれぞれ上段針床3a,4aおよび下段針床3b,4bを有する。なお、以下の説明で、歯口2を挟んで前後に対になっている構成部分は、前側を奇数、後側を偶数の続き番号で示す。上下で同等の構成部分には、上段側にaを付加し、下段側にはbを付加して示すけれども、総称するときには、a,bを省略することもある。
上段針床3a,4aには、複数の上段ニードルプレート5,6がそれぞれ立設される。下段針床3b,4bには、複数の下段ニードルプレート7,8がそれぞれ立設される。4枚ベッド横編機1では、上段針床3a,4aを、下段針床3b,4bから立設される下段ニードルプレート7,8の歯口寄り部分を延長させて支持している。下段針床3b,4bが歯口2に臨む先端部には固定シンカ9,10がそれぞれ歯口2側から装着される。固定シンカ9,10は、編針支持突起11,12を有し、歯口2で上段針床3a,4bの編針を側方から支持することができる。
固定シンカ9,10が歯口2に臨む先端部分には、歯口ワイヤ13,14が貫通している。歯口ワイヤ13,14は、ピアノ線などの硬質金属線材などを用いることが好ましい。固定シンカ9,10は、下段針床3b,4bの歯口2寄りの部分に貫通されるシンカ掛けワイヤ15,16に掛けて固定される。下段ニードルプレート7,8および上段ニードルプレート5,6には、帯金17,18;19,20がそれぞれ貫通し、位置決めを行っている。上段針床3a,4aおよび下段針床3b,4bで上段ニードルプレート5,6および下段ニードルプレート7,8で両側を挟まれる間隙は、針溝となり、編針を収容して、歯口2に進退する摺動変位を案内する。
図1の4枚ベッド横編機1では、編針として、前側針床3および後側針床4の上段針床3a,4aおよび下段針床3b,4bには、それぞれ複合針21a,22a;21b,22bが配置される。このような複合針21a,21b;22a,22bは、たとえば特許第3379947号公報に開示されている。各複合針21a,22a;21b,22bでは、針本体23a,23b;24a,24bとスライダ25a,25b;26a,26bとが組合わされ、針本体23,24に対してスライダ25,26が独立して摺動変位可能となっている。針本体23,24の先端には、フック31a,31b;32a,32bが形成されている。スライダ25,26は、針本体23,24に対する相対的な変位でフック31,32を開閉する。このような複合針21,22ではなく、べら針を用いることもできる。
固定シンカ9,10には、下段針床3b,4bの針本体23b,24bを側方で支持するサポート部33,34も設けられている。下段ニードルプレート7,8でも、上段針床3a,4aよりも歯口2側になる部分は、上段針床3a,4a側の針本体23a,24aを側方で支持するサポート部35,36として機能する。
図2は、図1の4枚ベッド横編機1の前側針床3に関する歯口2付近の簡略化した構成を、平面視して示す。前側針床3および複合針21は、歯口2側が高くなるように傾斜している。4枚ベッド横編機1では、後側針床4についても、基本的に同等の構成を有しているので、前側針床3について説明する事項は、後側針床4についても同様に適用される。複合針21は、スライダ25の先端に2枚のブレード37,38を設けて、針本体23のフック31を両側から挟むようにしている。このようにブレードの先端が別れるスライダ25は、たとえば本件出願人が特許第291746号公報の図2〜28などで開示しているように、フック31よりも歯口2に進出させて、目移しなどに利用することができる。またこのような複合針として、他に、欧州特許出願公開第1302581号(EP1302581A1)明細書や第1233093号(EP1233093A1)明細書がある。
図2(a)は上段針床3aについて示す。上段針床3aでは、複合針21aの針本体23aに対する側方支持として、下段ニードルプレート7の先端付近がサポート部35として機能していても不充分である。固定シンカ9に編針支持突起11を形成することによって、歯口2に近い位置で充分に支持することができる。なお、図2(a)の左側に示すように、複合針21aを引込んで、編目の新ループ40を形成する際に、スライダ25aに保持されている旧ループ41は、スライダ25aによって閉じるフック31aを乗越えてノックオーバすることで複合針21aから外れ、歯口2から編み下がる編地の編目を形成するようになる。たとえば編地の編幅端部の編目が編地中央側へ引かれている場合などでは、ノックオーバ時に、旧ループ41に連なる編糸42は、編針支持突起11上に乗るので、編針支持突起11は、ノックオーバ補助の機能も果すことができる。
また、新ループ40として引込む編糸は、隣接する編針との間を固定シンカ9の先端が保持するので、固定シンカ9の先端からフック31aに引込むように引張られる。編糸が、複数の細い糸を束ねているような場合でも、編針支持突起11上で受けて、編針の側面などに落込まないようにすることができる。
図2(b)は、下段針床3bについて示す。固定シンカ9の編針支持突起11は、複合針21bの針本体23bが歯口2に進出しても干渉しない位置に設けられる。ただし、メンテナンスなどの手動操作時や、スライダ25bを駆動するカムのルートから外れる迷走時などで、スライダ25bが歯口2に進出する際には、傾斜39が有効になる。すなわち、右側に示すように、ブレード37,38の先端が編針支持突起11で歯口2から遠ざかる側に設ける傾斜39に案内されて、破損するような事故を防止することができる。突起11と傾斜39とは、島状に突出しているので、フック31bの周囲の空間を広くすることができる。これによって、編糸を引込んだ時にも余裕があり、フック31bに掛る編糸が周囲と接触しないようにすることができる。なお、針本体23bが歯口2に進出する状態では、固定シンカ9にサポート部33を設ければ、側方を支持することができる。また、複合針21bに対しては、歯口ワイヤ13も有効に作用して、ノックオーバの補助を図ることができる。
図3は、図1,2の固定シンカ9,10として使用可能なシンカ部材50の例を示す。図3(a)は平面視し、図3(b)は正面視してそれぞれ示す。固定シンカ9,10として編地にシンカループを形成するのは、板状頂部51の先端部分である。板状頂部51の先端付近には、貫通孔52が形成され、図1,2の歯口ワイヤ13,14が貫通する。板状頂部51は、弓形に細長く形成される装着部53の先端に形成される。装着部53の先端付近には、掛け止め部54が形成され、下段針床3b,4bの先端付近に貫通するシンカ掛ワイヤ15,16に掛けて位置決めすることができる。装着部53の湾曲は、下段針床3b,4bの下面側の外形に沿うように設けられる。装着部53の基端には、固定部55が形成され、貫通孔56を有する。固定部55は、下段針床3b,4bの下面に設けられる凹所に嵌まり込み、貫通孔56には後述するシンカ固定ワイヤ60を貫通させることができる。
図3(a)で示すように、装着部53に比較して、板状頂部51は厚みが薄い。ただし、編針支持突起11,12の部分は、装着部53と同等の厚みを有している。このような形状は、装着部53の厚みを有する板材を切削加工して形成することができる。また、複数の板材を貼り合わせて形成することもできる。さらに、固定シンカ9、10は、基端部分を針溝に装着して、シンカとして機能する先端のみを歯口2に突出させるようにすることもできる。
図4は、4枚ベッド横編機1について、図1よりも広い範囲の構成を概略的に示す。固定シンカ9,10は、下段針床3b,4bに、シンカ固定ワイヤ60,61を貫通させて固定される。複合針21,22の針本体23,24やスライダ25,26の編成動作は、前側針床3および後側針床4に沿って移動するキャリッジに搭載されるカムで制御される。歯口2の上方には、編糸を供給するヤーンフィーダが設けられ、キャリッジに連行して移動する。4枚ベッド横編機1では、前後の針床を、下段針床3b,4b同士、前側の上段針床3aと後側の下段針床4b、および前側の下段針床3bと後側の上段針床4aの各組合せで編地を編成することができる。
図5は、図1で針本体23aが引込まれている状態を示す。編針支持突起11,12の位置は、上段針床3a,4aの針本体23a,24aが通過する範囲で、しかも下段針床3b,4bのスライダ25b,26bが通過しても、図2(b)で説明しているようなブレード37,38の先端の案内を除いて、干渉を生じない範囲とする。
図6は、左側に示す前側針床3について、複合針21a,21bからのノックオーバの補助に関し、編針支持突起11と歯口ワイヤ13とが同等に作用することを示す。ノックオーバの補助は、スライダ25a,25bを乗越える旧ループが編針支持突起11と歯口ワイヤ13とに掛って歯口下方に引張ることによって行われる。編針支持突起11とスライダ25aとの位置関係と、歯口ワイヤ13とスライダ25bとの位置関係が相対的に同等であり、ノックオーバに対する補助を同等に行うことができる。
以上の説明は、歯口2の前後で2段ずつの針床が対向する4枚ベッド横編機1についてであるけれども、少なくとも片側が二段あればよい。すなわち、歯口2を挟んで対向する前後の針床のうちの少なくとも一方は、上下二段を有する横編機において、本発明を同様に適用することができる。二段の針床のうちの下段針床3b,4bの歯口2側部分には、下段針床3b,4bから歯口2に進退して編成動作を行う複数の編針、および上段針床3a,4aから歯口2に進退して編成動作を行う複数の編針の両方に対してシンカとして作用する複数の固定シンカ9,10を設けるようにすればよい。固定シンカ9,10には、下段針床3b,4bの編針が歯口2に対して進退する編成動作には干渉しない位置で、かつ上段針床3a,4aの編針が歯口2に対して進出する状態の側面に臨む位置に、上段針床3a,4aから歯口2に進出する編針の側面に向って突出する編針支持突起11,12を設けるようにすればよい。上段針床3a,4aから歯口2に進出する編針が側方に荷重を受けても、固定シンカ9,10の編針支持突起11,12と当接して支持を受けるので、大きな曲りは抑制される。編針支持突起11,12は、編針の側方に突出するだけであるので、線材のような貫通材とは異なり、編針などとの干渉は少なく、歯口2に近い位置に設けて、編針の支持を有効に行うことができる。
また複数の編針に対して、編針支持突起11,12は必ずしも全部設ける必要はない。編針に作用する側方荷重は、編幅の側端側で大きくなるので、側方荷重に対する補助を必要とする編目は、編幅の端部側となる。したがって、針床で編幅の中央付近となることが多い位置には、編針支持突起11,12を設けなくてもよい。ただし、編針支持突起11,12が設けられない位置では、大きな横向き荷重が生じないようにする必要があり、編成に制約が生じる。針床の前部に編針支持突起11,12を設けておけば、編成に対する制約が生じないようにすることができる。
針床の先端部分は、編地編成の際に編目の旧ループが新ループに対してノックオーバする際にも助けとして寄与する。歯口に進出して編糸をフックに受けた編針は、歯口から後退して、編糸を引込みながら編目の新ループを形成する。先に編成されている編目の旧ループは、編針のフックを乗越えてフックから外れるように、歯口で編下げられる編地で引張られる。編目の旧ループに連なる編地は、針床の先端部分の方向まで引張られ、先端部分で下方に方向を変える。針床の先端部分に、針床とは別にピアノ線などの硬質部材を装着するようにしておけば、歯口先端部分での編糸の摩擦を小さくし、ノックオーバを円滑に行う助けとなる。
しかしながら、上段側の針床の先端部分は、下段側の針床に比べて、歯口から離れた位置になってしまうので、上段側に編針のノックオーバを助けるようなピアノ線などの線材を設けるとしても、上下の編針が歯口に進出する際に干渉しない位置に配置しなければならない。干渉を防ぐ配置を可能とするためには、上段側の針床も、下段側の針床から離して配置しなければならない。上下の針床の間隔が大きくなると、対向上下針編成での度詰め性能が著しく低下してしまう。このため、ピアノ線などの線材を上段側の先端部分に貫通させることはできない。ノックオーバの補助を必要とする編目は、編幅の端部側であり、その編目は編幅の中央に向って横向きに引かれるので、編針の側方から突出する突起でも充分なノックオーバの補助を行うことができる。
本発明の実施の一形態としての4枚ベッド横編機1の歯口2付近の概略的な構成を示す断面図である。 図1の4枚ベッド横編機1の前側針床3に関する歯口2付近の簡略化した構成を、上段針床3a側および下段針床3b側に分けて示す平面図である。 図1,2の固定シンカ9,10として使用可能なシンカ部材50の例を示す平面図および正面図である。 4枚ベッド横編機1について、図1よりも広い範囲の構成を概略的に示す断面図である。 図1で針本体23aが引込まれている状態を示す断面図である。 左側に示す前側針床3について、複合針21a,21bからのノックオーバの補助に関し、編針支持突起11と歯口ワイヤ13とが同等に作用することを示す断面図である。
符号の説明
1 4枚ベッド横編機
2 歯口
3 前側針床
4 後側針床
3a,4a 上段針床
3b,4b 下段針床
5,6 上段ニードルプレート
7,8 下段ニードルプレート
9,10 固定シンカ
11,12 編針支持突起
21a,21b;22a,22b 複合針
23a,23b;24a,24b 針本体
25a,25b;26a,26b スライダ
31a,31b;32a,32b フック
33,34,35,36 サポート部
37,38 ブレード
50 シンカ部材

Claims (4)

  1. 歯口を挟んで対向する前後の針床のうちの少なくとも一方は、上下二段を有する横編機において、
    該二段の針床のうちの下段側針床の歯口側部分には、該下段側針床から歯口に進退して編成動作を行う複数の編針、および上段側針床から歯口に進退して編成動作を行う複数の編針の両方に対してシンカとして作用する複数の固定シンカが設けられ、
    固定シンカには、該下段側針床の編針が歯口に対して進退する編成動作には干渉しない位置で、かつ該上段側針床の編針が歯口に対して進出する状態の側面に臨む位置に、該上段側針床から歯口に進出する編針の側面に向って突出する突起が設けられることを特徴とする横編機。
  2. 前記二段の針床では、各編針と各固定シンカとが交互に配置され、
    前記突起は、各固定シンカの両側面にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1記載の横編機。
  3. 前記下段側針床から歯口に進退して編成動作を行う編針は、前記歯口側の先頭部にタングを形成した2枚のブレードを含むスライダを針本体とは独立して該歯口に対して進退可能であって、スライダのブレードで針本体のフックを開閉する複合針であり、
    前記固定シンカの突起には、歯口から離れると突出量が減少する傾斜が設けられ、該傾斜で下段側針床の複合針のブレード先端を案内することを特徴とする請求項1または2記載の横編機。
  4. 前記固定シンカは、前記下段側針床の編針に対する側方支持の機能も有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の横編機。
JP2004357223A 2004-12-09 2004-12-09 横編機 Expired - Fee Related JP4348286B2 (ja)

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