JP2006160281A - ケーキ止め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーキ箱に対する取付け及び取外しが簡単でリサイクルに好適であり、ケーキ箱に取り付けた状態で複数重ねてもケーキ箱が嵩張ることなく、ケーキから出る水分などに対しても十分な固定強度を保持することができ、しかも簡単かつ安価に構成することができるケーキ止め具を提供する。
【解決手段】ケーキ箱の底板に固定され、上方に突起してケーキを固定する止め部を有するケーキ止め具であって、板状の基部11と、基部11から下方に向けて突設される突部(係止ピン12)と、基部11から折り曲げ可能に下方に向けて延設されるとともに係止ピン12に係合可能な挟持板13と、基部11から側方へ突出する係止突部15と、基部11から上方へ折り曲げ可能に側方へ延設されるとともに係止突部15に係合可能な片部(第二片部16b)を有する止め板16と、を備える構成とし、これを合成樹脂などの可撓性を有する素材により構成する。
【選択図】図13

Description

本発明は、デコレーションケーキ等のケーキを持ち運ぶ際や陳列する際においてケーキを固定して移動を防止するためのケーキ止め具に関する。
従来から、デコレーションケーキ等のケーキを持ち運ぶ際に使用するケーキ箱やケーキトレイにおけるケーキの載置面には、ケーキを固定して載置面上でのケーキの移動を防止するため、ケーキの底部に突き刺すための一または複数の突起などを構成する固定手段が設けられる。この固定手段としては、アルミニウム等の金属により構成される止め具を用いてこれをケーキ箱の底板などに固設する構成のもの(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)や、ケーキトレイ自体からケーキを固定するための止め部を突起させて構成するもの(例えば、特許文献3参照。)等がある。
また、ケーキの固定手段としては、図14に示すように、略円板状の係止部111とこの係止部111から突設される止め部110とを有しビス状に形成される樹脂製のケーキ止め具101を用いる構成のものがある。この場合、ケーキCの下に敷かれるレースペーパー等の台紙103の略中央部に設けられる孔部133を介して、台紙103の下側からケーキ止め具101の止め部110を挿通させる。そして、この止め部110が突出する側を上側として台紙103をケーキ箱102の底板102a上に貼り付ける構成となる。また、前述したような金属製の止め具を用いる場合は、ケーキ箱102の底板102a上に台紙103を載せた状態で、止め具に形成される爪部を食い込ませること等により、止め具を台紙103ごと底板102aに固定することや、予め台紙103に止め具を固定したものを底板102aに貼り付けることが行われている。
実用新案登録第3089330号公報 実用新案登録第3077482号公報 登録実用新案第3020984号公報
しかし、特許文献1に開示されているケーキ止め具は、ケーキ箱の底板の下面に当てて折り畳まれる裾部をシールにより貼り付けることで固定される構成となっているため、ケーキ箱の処分時などにケーキ止め具を取り外す際、シールを剥がした後にケーキ止め具を引っ張って取り外すこととなる。つまり、ケーキ止め具を取り外す際にシールを剥がすという所作が必要となり、これが処分するケーキ箱が多量にある場合には大きな手間となる。また、特許文献2においては、ケーキ箱の底板に打ち付けられるケーキ止め具の周囲を取り囲むようにして底板にミシン目や切り込みを入れ、ケーキ止め具を取り外す際にはケーキ止め具を引っ張ることにより前記ミシン目などから底板ごと取り外すようにした構成が開示されている。しかし、このような構成においては、取り外されるケーキ止め具にケーキ箱の底板の一部が残った状態となるので、ゴミの分別という観点からは改善の余地がある。また、ケーキ箱にミシン目などを設けるための加工が必要となり、ケーキ箱の構成が複雑となる。さらに、これら特許文献1及び特許文献2に示されているケーキ止め具は、アルミニウム等の金属製であるため、特許文献3にも記載されているように安全性の面で問題がある。
そして、特許文献3においては、厚紙で形成される台紙に折線や切断線などを設け、台紙の一部を折り曲げ起立させること等によってケーキの止め部を形成する構成としており、金属製のケーキ止め具を用いることによる安全面での不具合を解消している。しかし、このような構成においては、ケーキの止め部を形成するための台紙の構成が複雑となる。また、ケーキの止め部が紙製となるため、ケーキの表面や内部に施されるカットフルーツから出る果汁などの水分やクリーム等に含まれる油分により、ケーキの移動を防止するための止め部の十分な強度が保持できなくなることも考えられる。
また、図14に示すような樹脂製のケーキ止め具101を用いる構成においては、ケーキ止め具101の止め部110がケーキ箱102の底板102aにおいて上方に突出するため、ケーキ箱102の側壁102bの高さが低い場合や、側壁102bが組立て式のケーキ箱102において側壁102bを組み立てる前の状態の場合には、ケーキを載置する前やケーキ箱を出荷する際などに、ケーキ止め具101をケーキ箱102に取り付けた状態で複数重ねることは難しく、複数重ねたとしても嵩張ることとなり、邪魔になる等の不具合が生じる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ケーキ箱に対する取付け及び取外しが簡単でリサイクルに好適であり、ケーキ箱に取り付けた状態で複数重ねてもケーキ箱が嵩張ることなく、ケーキから出る水分などに対しても十分な固定強度を保持することができ、しかも簡単かつ安価に構成することができるケーキ止め具を提供する点にある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、ケーキ箱の底板に固定され、上方に突起してケーキを固定する止め部を有するケーキ止め具であって、板状の基部と、前記基部から下方に向けて突設される突部と、前記基部から折り曲げ可能に下方に向けて延設されるとともに前記突部に係合可能な挟持板と、前記基部から側方へ突出する係止突部と、前記基部から上方へ折り曲げ可能に側方へ延設されるとともに前記係止突部に係合可能な片部を有する止め板と、を備えるものである。
請求項2においては、請求項1記載のケーキ止め具であって、前記底板に固定されるとともに、該底板にケーキの下に敷かれる台紙を固定するものである。
請求項3においては、請求項1または請求項2記載のケーキ止め具であって、樹脂製の素材により一体成形されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、挟持板を折り曲げて突部と係合することにより、ケーキ箱に簡単に取り付けることができる。また、止め部を構成しない状態でケーキ箱の底板に固定することにより、上方に突起物が形成されず、ケーキを載置する前やケーキ箱を出荷する際などに、ケーキ止め具を取り付けた状態のケーキ箱を複数重ねることによって嵩張ることを防止することができる。さらに、止め部を摘んで引っ張ることにより、ケーキ箱の底板から容易に取り外すことができる。これにより、紙製のケーキ箱に対して樹脂製のケーキ止め具というような場合など、ケーキ止め具とケーキ箱との分別廃棄に供することができリサイクル性の向上が図れる。
請求項2においては、ケーキ箱の底板上に台紙を固定する手段を別途設けることなく、ケーキがケーキ箱内において台紙ごと移動することを防止することができる。
請求項3においては、簡単かつ安価に構成することができる。そして、樹脂製であることから、従来の金属製のケーキ止め具と比較して鋭利な部分が形成されることがなく、安全性を向上することができる。また、ケーキの食品としての安全性確保のため、異物混入対策として金属探知機を用いる場合に、ケーキ止め具が不要に感知されることがなく作業を円滑に行うことができる。さらに、ケーキの表面や内部に施されるカットフルーツから出る果汁などの水分やクリーム等に含まれる油分によって、ケーキの移動を防止するための強度が低下することを防止することができる。
次に、発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るケーキ止め具を取り付けた状態のケーキ箱を示す斜視図、図2はケーキ止め具を示す正面図、図3は同じく右側面図、図4は同じく左側面図、図5は同じく平面図、図6は同じく斜視図、図7はケーキ止め具の固定状態及び止め部の構成状態を示す右側面図、図8は同じく正面図、図9はケーキ止め具の固定方法を示す斜視図、図10は同じく底面図、図11はケーキ止め具の固定状態を示す斜視図、図12は固定孔の別形態を示す斜視図、図13はケーキ止め具の固定状態及び止め部の構成状態を示す斜視図、図14は従来のケーキ止め具を取り付けた状態のケーキ箱を示す斜視図である。
本発明に係るケーキ止め具1は、図1に示すように、ケーキ箱2の底板2aに一または複数箇所(本実施形態においては底板2aの略中央部に一箇所)固定されるものであり、底板2aのケーキの載置面において上方に向けて突起する止め部10を有する。すなわち、ケーキ止め具1において構成される止め部10がケーキCの底部に突き刺されることにより、ケーキCを固定してケーキ箱2内での移動を防止するものである。また、ケーキ止め具1は、ケーキCの下に敷かれる装飾が施されたレースペーパー等の台紙3を底板2aに固定するためにも用いられる。
まず、本発明に係るケーキ止め具1の形状及び構造について、図2〜図6を用いて説明する。ケーキ止め具1は、合成樹脂などの可撓性を有する素材により構成され、板状の基部11と、この基部11から下方に向けて突設される突部となる係止ピン12と、同じく基部11から折り曲げ可能に下方に向けて延設されるとともに前記係止ピン12に係合可能な挟持板13と、同じく基部11から側方へ突出する係止突部15と、同じく基部11から上方へ折り曲げ可能の側方へ延設されるとともに前記係止突部15に係合可能な片部(第二片部16b)を有する止め板16とを備えている。
本実施形態においては、基部11は略正方形に形成され、この基部11の略中央部から係止ピン12が下方に向けて突設される。但し、基部11は板状であればその形状は略正方形に限定されるものではなく、円形状または多角形状に構成することも可能である。また、基部11の下面においては、係止ピン12と適宜間隔を隔てるとともに基部11の一辺側の位置から略矩形状の挟持板13が下方に向けて延設されており、その根元部に設けられる折曲げ部13cにより折曲げ可能に形成される。この折曲げ部13cは、挟持板13における係止ピン12が設けられる位置と反対側の面に溝部(線状の薄い部分)を形成することにより、挟持板13が係止ピン12側へ基部11と略平行状態となるまで折り曲がることができるように形成される。ここで、前記折曲げ部13cを設ける位置としては、該折曲げ部13cの基部11からの距離とケーキ箱2の底板2aの厚さとが同等になる位置が好ましい。また、挟持板13には、該挟持板13を折り曲げた状態で係止ピン12に対応する位置に係止孔13hが穿設されている。つまり、係止ピン12の下端部には、挟持板13の係止孔13hと係合するためのくさび形などに形成される係止部12dが形成されており、挟持板13を折り曲げて係止部12dと係止孔13hとを係合させることにより、挟持板13が基部11と略平行状態に保持される構成となっている。但し、挟持板13を基部11に係止できる構造であれば本実施形態に限定されるものではなく、例えば、挟持板13にフックを設け、これを基部11に形成される突部または孔に係止する構成であったり、挟持板13に突部を設け、これを基部11に形成される孔に挿入して係止する構成であったりしてもよい。
また、係止突部15は、基部11の一辺側の一部が略長方形状に延設されることにより形成される跨ぎ部14から突出されて形成される。具体的には、図5に示すように、跨ぎ部14は、基部11の一辺側の略半分が水平方向に延設されて形成され、係止突部15は、跨ぎ部14の延設方向に対して略直角方向かつ略水平方向に側方に突出されて形成される。つまり、基部11と跨ぎ部14と係止突部15とは、平面視で略鍵形状となるように形成される。
また、止め板16は、前記係止突部15の突出方向に対して反対方向に基部11から延設され基部11側を底辺とする略二等辺三角形状を有し、その底辺の略中央部から頂点部に向けて設けられるスリット16sにより分岐される第一片部16a及び第二片部16bから構成される。つまり、基部11に対して折曲げ可能に形成される第一片部16aと、係止突部15に係合可能な第二片部16bとが、前記スリット16sを介して一体的に形成されて略二等辺三角形状を形成する。第一片部16aは、基部11において、係止突部15の突出方向に対して反対方向の一辺側から延設され、前記二等辺三角形の底辺側において折曲げ部16cを介して基部11と繋がっており、この折曲げ部16cによって基部11に対して折り曲げ可能に形成される。折曲げ部16cは、第一片部16aの下面に溝部を形成することにより、止め板16が起立する側(上側)へ折り曲げることができるように形成される。また、第二片部16bは、係止突部15に係合可能とするため係止突部15が挿入される孔部16hを有し、前記二等辺三角形の頂点部において第一片部16aと繋がっており、その底辺側が跨ぎ部14の係止突部15が設けられる側と反対側に位置している。すなわち、止め板16は、スリット16sにより前記二等辺三角形の頂点部を根元として第一片部16aと第二片部16bとで二股に分岐している。そして、第二片部16bは、基部11と一体的に形成される第一片部16aに対して前記頂点部を支点として撓ませることにより止め板16の板面に対して上下方向に離間できるようになっている。そのため、スリット16sの根元側(止め板16の頂点部側)は平面視で略円形状に形成されており、第二片部16bの第一片部16aに対する離間が行い易くなっている。
次に、ケーキ止め具1においてケーキを固定するための止め部10を構成する方法について図7、図8及び図13を用いて説明する。止め部10は、第一片部16aを折り曲げて止め板16を起立させるとともに第二片部16bを跨ぎ部14を跨がせて孔部16hに係止突部15を挿入することにより、止め板16を起立状態に保持して構成する。すなわち、図7に示すように、前述した基部11と第一片部16aとの間の折曲げ部16cにおいて第一片部16aを上側に向けて折り曲げることにより、止め板16を起立させる。この止め板16を起立させるとともに、素材の可撓性を利用して第二片部16bを撓ませることにより、第二片部16bに跨ぎ部14を跨がせ、第二片部16bの下端部を、跨ぎ部14の係止突部15が設けられる側に位置される。これにより、第二片部16bの孔部16hを係止突部15の先端側に位置させる。そして、第二片部16bの背面側(止め板16の水平状態での下側)から、孔部16hに係止突部15を挿入して止め板16の起立状態を保持する。こうして止め板16は、起立状態でケーキの底面に突き刺し易くなるとともに倒れ難くなり、安定してケーキを保持することができる。
ここで、止め板16の起立状態の保持を強固なものとするため、係止突部15には、第二片部16bの孔部16hに対する係合を保持するための係止部15dが形成されている。すなわち、係止突部15は、その中央部において先端側から根元側にかけて切欠き15sが設けられており、先端部には、先端側にかけて細くなる略くさび形に形成される係止部15dが形成されている。これにより、係止突部15が第二片部16bの孔部16hに挿入される際、係止突部15は切欠き15sを介して縮まるように内側に押され、係止部15dが孔部16hの外側に出た状態で第二片部16bが係止突部15に係合する。このため、第二片部16bにおいて孔部16hが形成される部分は、図示のように止め板16の他の部分よりも厚く形成され、係止突部15と孔部16hとの係合の補強が図られている。このようにして、図7及び図8に示すように、側面視及び正面視においてそれぞれ下側を底辺とする略二等辺三角形の止め部10がケーキ止め具1において構成され、この止め部10がケーキCの底部に突き刺されることによりケーキCが固定される。但し、止め板16と係止突部15の係合は、前述のような孔部と突部とによるものに限定されるものではなく、L字状等の互いに係合可能な切欠同士によるものであってもよい。また、係止突部15は跨ぎ部14を設けることなく基部11より直接側方に突出させて、第二片部16bを上部で更に90度折り曲げて(または捻って)係合させる構成とすることもできる。この場合、第一片部16aと第二片部16bとが直角となり、前後方向及び左右方向の力に対する抵抗力が増し、ケーキのずれを更に防止することができる。
続いて、ケーキ止め具1のケーキ箱2の底板2aに対する固定方法について説明する。ケーキ止め具1は、底板2aに設けられる固定孔30において固定される。つまり、固定孔30は、底板2aにおいてケーキ止め具1を設ける位置(本実施形態においては底板2aの略中央部)に穿設される。固定孔30は、図9に示すように、ケーキ止め具1の係止ピン12が挿入される係止ピン用孔部31と、挟持板13が挿入される挟持板用孔部32とを有し、平面視で略T字状に形成される。この固定孔30に、係止ピン12及び挟持板13を挿通させるとともに挟持板13を折り曲げて係止ピン12と係止孔13hとを係合させることにより、ケーキ止め具1が底板2aに固定される。
具体的には、まず、固定孔30の係止ピン用孔部31及び挟持板用孔部32に、ケーキ止め具1の係止ピン12及び挟持板13をそれぞれ挿通させ、基部11を底板2a上に載置した状態にする。この状態から、挟持板13を折曲げ部13cにより折り曲げて係止ピン12と係止孔13hとを係合させる。この際、図7、図8及び図10に示すように、挟持板13と基部11の下面との間に、底板2aの、固定孔30の係止ピン用孔部31と挟持板用孔部32との間の部分及び係止ピン用孔部31周辺の部分が挟まれることとなり、ケーキ止め具1が底板2aに固定される。このようにして底板2aに固定されて取り付けられるケーキ止め具1は、図11に示すように、上述した止め部10を構成しない状態、即ち折曲げ部16cにおいて止め板16を折り曲げずに止め板16の上面と基部11の上面とが略同一平面となる状態で底板2aに固定されることで、上方に突起しないこととなる。そして、この底板2aに固定された状態から、止め部10を構成することにより、図13に示す状態となる。すなわち、この図13に示す状態が、本発明に係るケーキ止め具1の、ケーキ箱2の底板2aに固定された状態であり、かつ、止め部10を構成した状態である。
なお、固定孔30の形状は、図9に示すものに限定されるものではなく、係止ピン12及び挟持板13それぞれが挿通可能な形状が確保されるものであればよい。例えば、図12に示すように、固定孔30を、略円形状の係止ピン用孔部31と略楕円形状または長方形形状の挟持板用孔部32との二つの孔から構成してもよい。この場合、係止ピン用孔部31と挟持板用孔部32との間の部分及び係止ピン用孔部31の周辺部分が、挟持板13と基部11の下面との間に挟まれることとなる。また、このように固定孔30を二つの孔から構成する場合は、ケーキ止め具1を底板2aに固定する際の位置決めの容易さという面では、より好ましいと言える。
このように、ケーキ止め具1は、挟持板13を折り曲げて係止ピン12と係止孔13hとを係合することにより、ケーキ箱2に簡単に取り付けることができる。また、ケーキ止め具1は、前述した止め部10を構成しない状態でケーキ箱2の底板2aに固定することにより、上方に突起物が形成されず、ケーキCを載置する前やケーキ箱2を出荷する際などに、ケーキ止め具1を取り付けた状態のケーキ箱2を複数重ねることによって嵩張ることを防止することができる。
また、本発明に係るケーキ止め具1は、前述したように、ケーキCの下に敷かれる装飾が施されたレースペーパー等の台紙3を底板2aに固定するためにも用いられる。すなわち、ケーキ止め具1は、底板2aに固定されるとともに台紙3を底板2a上に固定することができる。この場合、ケーキ止め具1が底板2aに固定される際、底板2aとともに台紙3を挟み込むことにより台紙3を固定する(図7及び図8参照)。具体的には、台紙3の、該台紙3を底板2aに載せた状態で固定孔30に対応する位置に孔部33を設ける(図9及び図10参照)。孔部33の形状は、略円形や多角形など特に限定されるものではなく、底板2aに設けられる固定孔30における係止ピン12及び挟持板13の挿通を確保しつつ、ケーキ止め具1を固定するために挟持板13を折り曲げて係止ピン12と係止孔13hとを係合させた状態で、台紙3の一部が挟持板13と基部11の下面との間に挟まれるように形成されればよい。すなわち、台紙3の孔部33は、ケーキ止め具1によって台紙3を固定することができる形状であれは、既存のものを利用することも可能である。ここで、この台紙3の孔部33の形状を、底板2aに設けられる固定孔30と略同一形状とすることにより、底板2a上での台紙3の位置決めをより確実なものとすることができる。
このように、ケーキ止め具1を用いて台紙3を固定する構成とすることにより、ケーキ箱2の底板2a上に台紙3を固定する手段を別途設けることなく、ケーキCがケーキ箱2内において台紙3ごと移動することを防止することができる。
以上のようにして、ケーキ止め具1は、ケーキ箱2に固定されて取り付けられ、止め部10を構成するのであるが、このケーキ止め具1が固定されたケーキ箱2を使用した後、処分する場合などは、止め部10を持って引っ張ることによりケーキ止め具1をケーキ箱2から取り外すことができる。すなわち、止め部10を構成する止め板16の先端部を摘んで、ケーキ止め具1を底板2aから引っ張ることにより、係止ピン12と挟持板13の係止孔13hとの係合が解除され、ケーキ止め具1を取り外すことができる。このため、係止ピン12の係止部12dと挟持板13の係止孔13hとは、挟持板13を折り曲げて係止部12dと係止孔13hとを係合させ、挟持板13の上面と基部11の下面との間にケーキ箱2の底板2a(及び台紙3)を挟持した状態で、ケーキCの底板2a上における移動を防止するに十分な強度でケーキ止め具1を固定することができ、かつ、ケーキ止め具1を取り外す際は止め板16を持って引っ張ることにより容易に係合が解除されるように形成される。具体的に本実施形態においては、可撓性を有する樹脂製のケーキ止め具1において、係止部12dは先端側にかけて細くなるくさび形に形成され、これに対応する形状及び大きさを有するように係止孔13hは形成される。なお、係止ピン12及び係止孔13hは、それぞれ対応する位置に複数設ける構成であってもよい。
このように、ケーキ止め具1は、止め部10を摘んで引っ張ることにより、ケーキ箱2の底板2aから容易に取り外すことができる。これにより、紙製のケーキ箱2に対して樹脂製のケーキ止め具1というような場合など、ケーキ止め具1とケーキ箱2との分別廃棄に供することができリサイクル性の向上が図れる。
また、本発明に係るケーキ止め具1は、樹脂製の素材により一体成形することを特徴としている。すなわち、ケーキ止め具1は、型抜きにより構成される合成樹脂製一体成形物としている。これにより、ケーキ止め具1を簡単かつ安価に構成することができる。そして、本発明に係るケーキ止め具1は、樹脂製であることから、従来の金属製のものと比較して鋭利な部分が形成されることがなく、安全性を向上することができる。また、ケーキの食品としての安全性確保のため、異物混入対策として金属探知機を用いる場合に、ケーキ止め具1が不要に感知されることがなく作業を円滑に行うことができる。さらに、ケーキの表面や内部に施されるカットフルーツから出る果汁などの水分やクリーム等に含まれる油分によって、ケーキの移動を防止するための強度が低下することを防止することができる。
なお、以上説明したケーキ止め具1の形状及び構造は、上述した各部の有する機能を発揮することができれば、図示のものに限定されるものではない。
本発明に係るケーキ止め具を取り付けた状態のケーキ箱を示す斜視図。 ケーキ止め具を示す正面図。 同じく右側面図。 同じく左側面図。 同じく平面図。 同じく斜視図。 ケーキ止め具の固定状態及び止め部の構成状態を示す右側面図。 同じく正面図。 ケーキ止め具の固定方法を示す斜視図。 同じく底面図。 ケーキ止め具の固定状態を示す斜視図。 固定孔の別形態を示す斜視図。 ケーキ止め具の固定状態及び止め部の構成状態を示す斜視図。 従来のケーキ止め具を取り付けた状態のケーキ箱を示す斜視図。
符号の説明
1 ケーキ止め具
2 ケーキ箱
2a 底板
3 台紙
11 基部
12 係止ピン
13 挟持板
13h 係止孔
14 跨ぎ部
15 係止突部
16 止め板
16a 第一片部
16b 第二片部
16h 孔部
16s スリット

Claims (3)

  1. ケーキ箱の底板に固定され、上方に突起してケーキを固定する止め部を有するケーキ止め具であって、
    板状の基部と、前記基部から下方に向けて突設される突部と、前記基部から折り曲げ可能に下方に向けて延設されるとともに前記突部に係合可能な挟持板と、前記基部から側方へ突出する係止突部と、前記基部から上方へ折り曲げ可能に側方へ延設されるとともに前記係止突部に係合可能な片部を有する止め板と、を備えることを特徴とするケーキ止め具。
  2. 前記底板に固定されるとともに、該底板にケーキの下に敷かれる台紙を固定することを特徴とする請求項1記載のケーキ止め具。
  3. 樹脂製の素材により一体成形されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のケーキ止め具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100993793B1 (ko) 2008-07-28 2010-11-11 주식회사 뉴팩 케익 고정구
CN105620944A (zh) * 2014-08-12 2016-06-01 新派克株式会社 蛋糕固定装置

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