JP2006160277A - 可撓性容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ペール缶内に内缶として容易に装着することができる可撓性容器を提供する。
【解決手段】可撓性容器1は、断面円形の筒状をなす容器本体1と、容器本体1の下端開口部を閉じる底部2と、容器本体1の上端部外周面に環状に固着された補強帯3とによって構成する。容器本体1及び補強他3は、いずれも膜状体によって形成し、柔軟性と周方向への弾性的な伸縮性とを有するものとする。
【選択図】図1

Description

この発明は、ペール管の内缶等として用いるのに好適な可撓性容器に関する。
従来、接着剤、塗料、コーキング剤等を収容する場合には、ペール缶が用いられている。ところが、ペール缶は、金属又は硬質樹脂で形成されている。このため、押し潰すことが困難であり、ペール缶を廃棄する際には多量の廃棄物が生じてしまうという問題があった。
そこで、ペール缶の内部に樹脂フィルム製の容器を装着し、この容器に接着剤等を収容することが行われている。このようにした場合には、接着剤等を使い切った後、樹脂製の容器だけを廃棄すればよいからであり、容器を廃棄する際には、空の容器を小さく押し潰すことにより、廃棄物の量を少なくすることができる。しかも、ペール缶を再利用することができる。
ペール缶に樹脂フィルム製の容器を装着する場合には、容器の下端部をペール缶内に挿入した後、容器全体がペール缶の内部にずり落ちないようにするために、容器の上端部をペール管の上端部において折り返し、ペール缶の外周面に沿わせる。そして、容器の折り返された上端部を粘着テープ等によってペール缶の外周面に固定する必要がある。このため、従来の容器では、ペール缶に装着する際に多くの手間を要するという問題があった。また、袋体の上端開口部に蓋体を嵌合固定することがあるが、そのような場合には、袋体の上端開口部の強度が極端に低いため、蓋体を嵌合することが難しいという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、筒状の容器本体と、この容器本体の下端開口部を閉じる底部と、上記容器本体の上端部内周面又は外周面に周方向に沿って環状に設けられた補強帯とを備え、上記容器本体が柔軟性と周方向への延伸性とを有する膜状体によって形成され、上記補強帯が、柔軟性と上記容器本体の周方向に伸縮し得るように弾性とを有する膜状体によって形成されていることを特徴としている。
この場合、上記容器本体を構成する膜状体が上記容器本体の周方向へ伸縮し得るように弾性を有していることが望ましい。
上記補強帯の保形性が上記容器本体の保形性より大きいことが望ましい。
上記容器本体の上端部内周面には、径方向内側へ向かって突出する引っ張り片が設けられていることが望ましい。
上記容器本体の上端開口部には膜状体からなる蓋体が嵌合固定されており、上記蓋体には導出入口が形成されていることが望ましい。
上記蓋体が上記容器本体に対して上記補強帯より下側において嵌合固定されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、容器本体の下端部及び底部をペール缶に挿入した後、容器本体の上端部をペール缶の上端部において折り返し、ペール缶の外周面と対向させる。このとき、容器本体及び補強帯の内径がペール缶の外径より小さいので、容器本体の上端部及び補強帯は、ペール缶の外周面と対向するように折り返されると、容器本体が拡径するように延伸又は弾性的に伸張するとともに、補強帯が弾性的に伸張する。したがって、その状態で容器本体の上端部を自由に挙動し得るように放すと、補強帯が弾性的に縮み、ペール缶の外周面に環状に押圧密着した状態で嵌合する。これにより、折り返された容器本体の上端部がペール缶の外周面に固定される。
また、容器本体の上端部は、補強帯の分だけ保形性が向上するので、蓋体を容器本体の上端部に嵌合させ易くなる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図7は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態の可撓性容器Aは、ペール缶P(図4、図5参照)の内缶として用いられるものであり、図1及び図2に示すように、筒状をなす容器本体1と、この容器本体1の下端開口部を閉じる底部2と、容器本体1の上端部に設けられた補強帯3とを備えている。なお、可撓性容器Aは、他のペール缶以外の缶の内缶として用いてもよく、あるいは独立して用いられることもある。
容器本体1は、膜状体によって形成されており、柔軟性と周方向への延伸性とを有している。容器本体1が周方向へ伸縮することができるよう、容器本体1を構成する膜状体は、弾性を有していることが望ましい。容器本体1にこのような性質を持たせることができる膜状体としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂からなる樹脂フィルムがある。容器本体1は、単層の樹脂フィルムによって構成してもよく、ラミネート構造の積層フィルムによって構成してもよい。積層フィルムを採用する場合には、少なくとも一層を容器本体1に収容される接着剤、塗料等に対する透過阻止性に優れた樹脂で形成することが望ましい。容器本体1を積層フィルムで構成する場合には、容器本体1の柔軟性と延伸性とが損なわれない限り、樹脂フィルム間にアルミニウム箔からなるアルミニウム層を設けてもよい。ただし、アルミニウム箔は、延伸性が乏しいので容器本体1の上端部を周方向に伸ばしたときに、破断されてしまうであろう。容器本体1は、断面円形に形成されているが、他の断面形状、例えば断面四角形状に形成してもよい。これは、
底部2は、容器本体1と一体に形成されている。互いに一体に形成された容器本体1及び底部2は、例えば真空成形法によって成形することができる。底部2は、容器本体1と別体に形成してもよい。例えば、底部2を比較的硬質の樹脂によって薄い板状に形成し、その外周面を容器本体1の内周面に嵌合固定してもよく、あるいは板状をなす底部2の上面の外周部に環状突出部を形成し、この環状突出部の内周面を容器本体1の外周面に嵌合固定してもよい。底部2の容器本体1への固定は、接着又は溶着によって行うことができる。
補強帯3は、容器本体1の周方向に長い帯状をなす膜状体によって構成されており、容器本体1の上端部外周面に環状に巻回された状態で固着されている。補強帯3は、容器本体1の上端部内周面に環状に巻回して固着してもよい。図3に示すように、補強帯3の両端部は互いに重ねられているが、両端面が互いに若干の隙間をもって対向し、あるいは互いに突き当たるようにしてもよい。また、補強帯3は、容器本体1に溶着されているが、接着固定してもよい。
補強帯3は、それ自体の弾性によって容器本体1の上端部を縮径させ、それによって容器本体1の上端部をペール缶Pの外周面に押圧固定するためのものである。そこで、補強帯3は、少なくとも容器本体1の周方向に弾性的に伸縮することができるよう、弾性を有する膜状体に形成する必要がある。しかも、補強帯3は、容器本体1の上端開口部を本来の形状(この実施の形態では円形)に維持するという保形性が容器本体1を構成する膜状体より優れた膜状体によって形成するのが望ましい。弾性と保形性とに優れた膜状体としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる単層又は積層構造の樹脂フィルムがある。この実施の形態では、補強帯3の保形性をより向上させるために、補強帯3の厚さが容器本体1を構成する膜状体の厚さより厚く設定されている。
次に、上記構成の可撓性容器Aを金属製のペール缶の内缶として用いる場合について説明する。容器Aは、図4に示すように、ペール缶Pの内部にその上端開口部から挿入される。勿論、容器Aの外径(容器本体1の外径)は、ペール缶Pの内径より若干小径になっている。容器Aは、その底部2がペール缶Pの底部に突き当たるまで挿入される。底部2がペール缶Pの底部Paに突き当たったとき、補強帯3がペール缶Pから上方へ所定距離だけ突出するように、容器本体1の高さが予め設定されている。
ペール缶Pから突出した容器本体1の上端部及び補強帯3は、図5において矢印で示すように、ペール缶Pの上端縁において下方へ折り返される。このとき、容器本体1及び補強帯3が柔軟性を有しているので容器本体1の上端部を容易に折り返すことができる。ペール缶Pの外径が容器本体1の外径より大径であるので、容器本体1の上端部が下方へ折り返される際には、容器本体1の上端部及び補強帯3が周方向へ引き伸ばされて拡径される。特に、ここで用いられているペール缶Pにおいては、その上端部にカール部Pbが形成されているので、容器本体1の上端部及び補強帯3は、カール部Pbの外径より大径になるまで拡径されるのである。しかるに、この容器Aでは、容器本体1が周方向に伸びることができる延伸性を有し、補強帯3が周方向に伸縮するように弾性を有しているので、容器本体1の上端部及び補強帯3は、ペール缶Pのカール部Paの外径より大径になるまで拡径することができる。
拡径された補強帯3は、図6に示すように、ペール缶Pのカール部Pbより下側の外周と対向する。したがって、容器本体1の上端部及び補強帯3から手を離して自由に挙動することができるようにすると、容器本体1が弾性を有している場合には容器本体1及び補強帯3の弾性により、容器本体1が弾性を有していない場合には補強帯3の弾性により、容器本体1の下方へ折り返された上端部及び補強帯3が縮径される。そして、補強帯3がペール缶Pの外周面に押圧固定され、容器本体1の上端部がペール缶Pの外周面に補強帯3を介して押圧固定される。このように、この可撓性容器Aによれば、容器本体1の折り返した上端部をペール缶Pの外周面に固定するに際しては、容器本体1の上端部及び補強帯3を折り返して手を放すだけでよく、粘着テープを用いる必要がない。したがって、容器Aをペール缶Pに装着する際に要する手間を軽減することができる。
図7は、上記可撓性容器Aが内缶として用いられた蓋付きのペール缶P′の上端部を示すものである。ペール缶P′は、下端部に底部(図示せず)を有する缶本体Hと蓋体Kとを有している。缶本体Hの外周面の上端部には、上記ペール缶Pのカール部Pbに対応する環状突出部Haが形成され、この環状突出部Haより若干下側には環状をなす係合突出部Hb,Hcが形成されている。一方、蓋体Kは、筒部Kaと、この筒部Kaの上端開口部を閉じる上底部Kbと、筒部Kaの上端部に形成された半円状の湾曲部Kcから下方に向かって伸びる係合筒部Kdとを有している。
缶本体Hには、可撓性容器Aの容器本体1及び底部2が挿入され、容器本体1の上端部及び補強帯3が缶本体Hの環状突出部Haと係合突出部Hbとの間の外周面に押圧固定されている。蓋体Kの筒部Kaは、缶本体Hの上端部に容器本体1を介して圧入嵌合されている。湾曲部Kcは、環状突出部Haの上面に容器本体1及びシール部材Sを介して押し付けられている。係合筒部Kdは、係合突出部Hbに係脱可能に係合している(係合突出部Hcに係合することもある。)。これにより、缶本体Hの上端開口部に蓋体Kが着脱可能に装着されるとともに、缶本体Hの上端開口部が蓋体Kにより容器本体1を介して閉じられている。ここで、缶本体Hの内周面の上端部に接触する容器本体1の上端部は、それより上側の部分が折り返されることに伴って若干伸ばされるので、皺がよることがない。したがって、蓋体Kは、缶本体Hに容器本体1を介して隙間無く嵌合することができる。特に、容器本体1は、環状突出部Haの上面に接する箇所では大きく拡径されているので、当該箇所には皺がよることが全くない。したがって、容器本体1と環状突出部Haとの間、及び容器本体1とシール部材Sとの間が確実に封止される。
図8〜図11は、この発明の第2実施の形態を示す。図8に示すように、この実施の形態の可撓性容器Bも、容器本体1、底部2及び補強帯3を有している、この点において上記の実施の形態と同様である。しかし、この実施の形態の容器Bにおいては、容器本体1が一枚の膜状体を巻回した後、その両端部を重ねて固着することによって形成されているため、容器本体1の周方向の一部には、容器本体1の上端部から下端部まで延びる張り合わせ部1aが形成されている。また、底部2は、図9及び図10に示すように、容器本体1の下端部を適宜に折り畳むことによって正方形状に形成されている。さらに、補強帯3は、容器本体1を構成する膜状体の一端部に予め固着されているため、補強帯3の両端部は、図11に示すように、容器本体1を構成する膜状体を介して互いに固着されている。
上記構成の可撓性容器Bは、次のようにして製造することができる。すなわち、図12に示すように、容器Bの容器本体1及び底部2となるべき四角形の1枚の膜状体M1を準備し、この膜状体Mの上端部に補強帯3となるべき1枚の膜状体M2を固着しておく。固着法としては、溶着又は接着を採用することができるが、この実施の形態では溶着が採用されているので、固着に代えて溶着という。膜状体M1,M2は、それぞれの左右の両端部が互いに重なるように巻回する。その後、膜状体M1の両端部を溶着するとともに、膜状体M2の両端部を膜状体M1を介して溶着する。これにより、上下両端部が開口した図13に示す円筒体Eが形成される。なお、図13においては、溶着部(張り合わせ部1a)がハッチングによって示されている。
次に、図14及び図15に示すように、円筒体Eの下端部を互いに重ね合わせるとともに、その重ね合わせた部分(図14においてハッチングが施された部分)を溶着する。その後、円筒体Eの下部を構成する膜状体M1を図16において想像線で示す箇所において山折する。これにより、円筒体Eの下端部に図17に示す略六角形状の水平板部Iを形成する。次に、円筒体Eの下端溶着部を水平板部Iに沿うように折り曲げるとともに、水平板部Iの直角三角形状をなす左右の両端部を、当該直角三角形の底辺(図17の想像線)に沿って谷折りし、水平板部Iの中央部に正方形の部分を形成するとともに、当該正方形の部分に左右の両端部を重ねる。その後、直角三角形をなす左右の両端部の三辺を正方形の部分に溶着することにより(図18には溶着部がハッチングで示されている。)、底部2を形成する。この結果、膜状体Mのうち底部2となった部分を除く部分が容器本体1になり、膜状体M2が補強帯3になる。このようにして容器Bを製造することができる。
図19及び図20は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態の可撓性容器Cにおいては、容器本体1の上端部内周面の補強帯3に対応する箇所に、内側に向かって突出する引っ張り片1bが形成されている。引っ張り片1bは、補強帯3の互いに重ねられた両端部のうち、内側に配置された端部を容器本体1の内周面から突出させることによって形成されている。引っ張り片1bは、補強帯3と別体に形成してもよい。例えば、膜状体からなる小片を容器本体1の上端部内周面の補強帯3に対応する箇所に接着、溶着等の手段によって固着し、それを引っ張り片1bとしてもよい。その他の構成は、上記容器Bと同様である。
引っ張り片1bを有する可撓性容器Cをペール缶の内缶として用いる場合には、容器Cをペール缶に挿入した後、ペール缶から突出した容器本体1の上端部を折り返す。上端部を折り返すに際しては、引っ張り片1bが形成された箇所に対して周方向へほぼ180°離れた箇所から折り返し始め、そこから引っ張り片1bが形成された箇所に向かって折り返し箇所を漸次広げる。ここで、折り返し開始直後は、容器本体1及び補強帯3を拡径させる必要がないので、容易に折り返すことができる。折り返し箇所が引っ張り片1bが形成された箇所に近づくと、容器本体1及び補強帯3を強い力で引っ張って拡径させる必要がある。このときには、引っ張り片1bをペール缶の径方向外側へ引っ張ることにより、容易に折り返すことができる。したがって、この容器Cによれば、ペール缶等の缶の内缶として用いる際に、それらの缶に対して容易に装着することができる。
引っ張り片1bを有する容器Cは、補強帯3を構成する膜状体M2の長さを容器本体1を構成する膜状体M1の長さより長くすることによって形成することができる。すなわち、図21に示すように、膜状体M1の上端部に膜状体M2を固着する。この場合、膜状体M2の左右方向の一端部を膜状体M1の一端部と一致させ、膜状体M2の他端部は膜状体M1より長い分だけ膜状体M1の他端部から突出させる。そして、互いに固着された膜状体M1,M2を巻回する。このとき、容器Cでは補強帯3が容器本体1の内側に配置されているので、膜状体M1が内側に位置し、膜状体M2が外側に位置するようにして巻回する。また、膜状体M1,M2の他端部が一端部に対して内側になるように巻回する。そして、膜状体M2の他端部を膜状体M1の両端部間から内側に突出させる。この突出した膜状体M2の他端部が引っ張り片1bになる。
図22は、この発明の第4実施の形態を示す。この実施の形態の可撓性容器は、図21に示す膜状体M1,M2を、容器本体1となるべき膜状体M1を外側に、補強帯3となるべき膜状体M2を内側にそれぞれ位置させて巻回することによって形成したものである。したがって、この可撓性容器においては、補強帯3が容器本体1の内周面に配置されている。その他の構成は、上記容器Cと同様である。
図23〜図26は、この発明の第5実施の形態を示す。この実施の形態の可撓性容器Dは、上記容器Bを蓋付き容器としたものである。つまり、容器Dは、上記容器Bと、その上端開口部を閉じる蓋体4とを有している。そこで、蓋体4の構成と、蓋4と容器Bとの関係構成とについてのみ説明する。
蓋体4は、樹脂を成形してなるものであり、それ自体の形状を維持することができる範囲においてできる限り薄く、かつ柔軟に形成されている。これは、容器Dを押し潰したときにその容積をできる限り小さくするためである。蓋体4は、筒部4aを有している。筒部4aの外径は、容器本体1の内径とほぼ同一か僅かに小径に設定されている。筒部4aの軸線方向の長さは、補強帯3の幅より長く設定されている。筒部4aの下端部は、筒部4aと一体に形成された底部4bによって閉じられている。底部4bには、上方へ向かって階段状に縮径する折畳部4cが形成されている。この折畳部4cの上端部には、剛性を有する樹脂性の口金5が固定されている。この口金5は、円筒状をなしており、その内部と折畳部4cの上端部に形成された貫通孔4dとによって導出入口6が形成されている。口金5は、その上端部を押して折畳部4cを折り畳むことにより、フランジ部5aが折畳部4cに接触するまで折畳部4c内へ没入させることが可能である。口金5の上端部には、キャップ(図示せず)が着脱可能に装着されており、このキャップによって導出入口6が閉じられている。筒部4aの上端部には、径方向外側に突出する環状のフランジ部4eが形成されている。
上記構成の蓋体4は、そのフランジ部4eが容器Bの容器本体1及び補強帯3の各上端面に接触するまで筒部4aが容器本体1に嵌合されている。筒部4aを容器本体1に嵌合するに際しては、容器本体1の上端開口部の保形性が補強帯3によって強化されているので、補強帯3が設けられていない場合に比して筒部4aを容器本体1に容易に嵌合させることができる。筒部4aの補強帯3より下側に位置する部分は、容器本体1に全周にわたってヒートシール(溶着)されている。これによって、容器本体1の内周面と筒部4aの外周面との間が密封されている。筒部4aの補強帯3より下側に位置する部分を容器本体1にヒートシールしたのは、それより上側の部分では補強帯3の厚さの分だけ容器本体1の厚さが厚くなっているため、ヒートシールが困難だからである。なお、補強帯3に対応する箇所においては、容器本体1と筒部4aとがスポット溶着されている。
上記構成の容器Dにおいては、その内部に導出入口6から接着剤や塗料が充填される一方、充填後には導出入口6から接着剤等が取り出される。接着剤等が充填された容器Dは、例えばダンボール等によって構成された筒体に挿入された状態で搬送される。筒体は、容器Dの容器本体1とほぼ同一の高さを有しており、その上端面にフランジ部4eが載置される。搬送時等においては、折畳部4cが折り畳まれ、口金5が折畳部4c内に没入される。
この発明の第1実施の形態を示す正面図である。 同実施の形態の平面図である。 図2のX円部の拡大図である。 この発明の第1実施の形態に係る可撓性容器をペール缶に挿入する前の状態を示す図である。 この発明の第1実施の形態に係る可撓性容器をペール缶に挿入した後の状態を示す図である。 この発明の第1実施の形態に係る可撓性容器の上端部を折り返してペール缶の外周面に押圧固定した状態を示す拡大断面図である。 この発明の第1実施の形態に係る可撓性容器を別のペール缶に挿入した後の状態を示す要部の拡大断面図である。 この発明の第2実施の形態を示す正面図である。 同実施の形態の平面図である。 同実施の形態の底面図である。 図8のX−X線に沿う拡大断面図である。 この発明の第2実施の形態に係る可撓性容器を製造するための二つの膜状体を互いに固着した状態で示す平面図である。 図12に示す膜状体の両端部を固着して形成される円筒体を示す正面図である。 図13に示す円筒体の下端部を固着した状態を示す正面図である。 図14のX矢視図である。 下端部が固着された円筒体の山折すべき部分を想像線で示す図である。 図16に示す想像線に沿って山折することによって下端部に水平板部が形成された円筒体の底面図である。 水平板部の左右両端部が図17に示す想像線に沿って折り曲げられた円筒体の底面図である。 この発明の第3実施の形態を示す平面図である。 同実施の形態の図11と同様の断面図である。 同実施の形態の可撓性容器を製造する際に用いられる二つの膜状体を互いに固着した状態で示す平面図である。 この発明の第4実施の形態を示す図20と同様の断面図である。 この発明の第5実施の形態を示す正面図である。 同実施の形態の平面図である。 図23のX円部の拡大断面図である。 図24のX−X線に沿う拡大断面図である。
符号の説明
A 可撓性容器
B 可撓性容器
C 可撓性容器
D 可撓性容器
1 容器本体
2 底部
3 補強帯
4 蓋体
6 導出入口

Claims (6)

  1. 筒状の容器本体と、この容器本体の下端開口部を閉じる底部と、上記容器本体の上端部内周面又は外周面に周方向に沿って環状に設けられた補強帯とを備え、上記容器本体が柔軟性と周方向への延伸性とを有する膜状体によって形成され、上記補強帯が、柔軟性と上記容器本体の周方向に伸縮し得るように弾性とを有する膜状体によって形成されていることを特徴とする可撓性容器。
  2. 上記容器本体を構成する膜状体が上記容器本体の周方向へ伸縮し得るように弾性を有していることを特徴とする請求項1に記載の可撓性容器。
  3. 上記補強帯の保形性が上記容器本体の保形性より大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の可撓性容器。
  4. 上記容器本体の上端部内周面には、径方向内側へ向かって突出する引っ張り片が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の可撓性容器。
  5. 上記容器本体の上端開口部には膜状体からなる蓋体が嵌合固定されており、上記蓋体には導出入口が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の可撓性容器。
  6. 上記蓋体が上記容器本体に対して上記補強帯より下側において嵌合固定されていることを特徴とする請求項5に記載の可撓性容器。
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