JP2006160065A - タイヤ空気圧監視装置 - Google Patents

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圭勇 金
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Abstract

【課題】 車輪内に設けられるタイヤ空気圧センサユニットの電池の消耗を抑えつつ、タイヤ空気圧の監視を連続的行うことができるタイヤ空気圧監視装置を提供する。
【解決手段】 第1タイヤ空気圧監視装置2の走行状態判別演算部により車両Cが安定走行時であると判別した場合には、各車体側送受信部23から各タイヤ空気圧センサユニット22内のセンサ側送受信部に停止信号を出力し各タイヤ空気圧センサユニット23をOFFにして、第1タイヤ空気圧監視装置2で各車輪Wのタイヤ空気圧を監視し、車両Wが安定走行時ではないと判別した場合には、各車体側送受信部23から各タイヤ空気圧センサユニット22内のセンサ側送受信部に起動信号を出力し各タイヤ空気圧センサユニット23をONして、第2タイヤ空気圧監視装置3でタイヤ空気圧を監視する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載されるタイヤ空気圧監視装置に関する。
車両のタイヤの空気圧低下を検知するタイヤ空気圧監視装置として、従来より、各車輪(タイヤ)にタイヤ空気圧センサユニットを設置して、タイヤの空気圧を直接検出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1のようなタイヤ空気圧センサユニットを有するタイヤ空気圧監視装置は、タイヤが装着されるホイールの外に位置するエアバルブと一体的に形成された前記タイヤ空気圧センサユニットをホイールの内側(タイヤ装着面)に設け、タイヤ空気圧センサユニットのセンサ部で検出したタイヤ空気圧情報(検知信号)を、タイヤ空気圧センサユニットの送信部から電波で車体側に設けた受信部に送信して制御部(ECU)に取込むように構成されている。前記タイヤ空気圧センサユニットを有するタイヤ空気圧監視装置では、タイヤ空気圧をセンサ部で直接検出しているので、精度よくタイヤ空気圧の低下を検知することができる。
また、前記タイヤ空気圧センサユニットによってタイヤ空気圧を直接的に検出するタイヤ空気圧監視装置に対して、空気圧の低い車輪(タイヤ)ほどその径が小さくなって速く回転することに着目して、各車輪に設けたABS(アンチスキッドブレーキシステム)等に用いる車輪速センサで検出される車輪の車輪速度に基づいて、タイヤ空気圧の低下を間接的に検出するタイヤ空気圧監視装置(例えば、特許文献2参照)も知られている。
特開2001−174357公報(図1等) 特開平6−92114号公報(請求項1等)
ところで、前記特許文献1のような、タイヤ空気圧を直接的に検出するタイヤ空気圧センサユニットでは、センサ部と送信部の電源として小型の電池も一緒に内蔵されているので、電池の容量(電力)が所定以下に低下してしまうと、この電池を新しい電池に交換する必要がある。しかしながら、タイヤ空気圧センサユニットはホイールに装着されているタイヤ内に位置しているので、電池交換するには、ホイールに装着されているタイヤを取り外す必要があるため、容易に電池交換することができなかった。
また、前記特許文献2のような、車輪速センサで検出される車輪の車輪速度に基づいて、タイヤ空気圧の低下を間接的に検出するタイヤ空気圧監視装置は、車載バッテリ(蓄電池)を電源としているので、前記特許文献1の直接的に空気圧を検出するタイヤ空気圧センサユニットのように電池の電力消費を心配する必要はないが、例えば、旋回走行時、加減速走行時、停止時等には、タイヤ空気圧を精度よく検出できなかったり、全くタイヤ空気圧を検出できなくなってしまう。
そこで、本発明は、タイヤ空気圧センサユニットの電池の電力消費を抑えつつ、タイヤ空気圧の監視を連続的に行うことができるタイヤ空気圧監視装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係る本発明は、車両の各車輪の車輪速に応じた信号をそれぞれ検出する車輪速信号検出手段と、前記車輪速信号検出手段で検出した信号に基づいて前記各車輪のタイヤ空気圧の低下を間接的に判定する第1空気圧低下判定手段と、を有する第1タイヤ空気圧監視手段と、前記各車輪内に設けた、タイヤ空気圧を検出する空気圧検出センサとこの空気圧検出センサで検出した検出信号を無線送信する送信手段とこれらに電力を供給する電池とを具備したセンサユニットと、前記車両の車体側に設けた、前記送信手段からの検出信号を受信する受信手段と、この受信手段で受信した前記検出信号に基づいて前記各車輪のタイヤ空気圧の低下を直接的に判定する第2空気圧低下判定手段と、を有する第2タイヤ空気圧監視手段と、前記センサユニットによる空気圧検出動作の起動および空気圧検出動作の停止を無線通信で行う起動・停止手段と、前記車両の走行状態を判別する走行状態判別手段とを備え、前記走行状態判別手段により前記車両が安定走行であると判別した場合には、前記起動・停止手段からの無線通信で前記センサユニットによる空気圧検出動作を停止して、前記第1タイヤ空気圧監視手段で前記各車輪のタイヤ空気圧を監視し、前記走行状態判別手段により前記車両が安定走行ではないと判別した場合には、前記第1タイヤ空気圧監視手段によるタイヤ空気圧の監視動作を停止すると共に、前記起動・停止手段からの無線通信で前記センサユニットによる空気圧検出動作を起動して、前記第2タイヤ空気圧監視手段で前記各車輪のタイヤ空気圧を監視することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、走行状態判別手段により車両が安定走行であると判別した場合には、起動・停止手段からの無線通信でセンサユニットによる空気圧検出動作を停止して、第1タイヤ空気圧監視手段で各車輪のタイヤ空気圧を監視する。そして、走行状態判別手段により車両が安定走行ではないと判別した場合には、第1タイヤ空気圧監視手段によるタイヤ空気圧の監視動作を停止して、起動・停止手段からの無線通信でセンサユニットによる空気圧検出動作を起動して、第2タイヤ空気圧監視手段で各車輪のタイヤ空気圧を監視する。
また、請求項2に係る本発明は、前記走行状態判別手段が、前記車両の停止時、走行開始直後、および微速走行時においても、安定走行ではないと判別することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、第1タイヤ空気圧監視手段がタイヤ空気圧を監視していない車両の停止時、走行開始直後、および微速走行時は、第2タイヤ空気圧監視手段で各車輪のタイヤ空気圧を監視することができる。
請求項1に記載の発明によれば、走行状態判別手段により車両が安定走行ではないと判別した場合にのみ、第2タイヤ空気圧監視手段のセンサユニットによる空気圧検出動作を起動して直接的にタイヤ空気圧の検出動作を行うことにより、センサユニットの電池の電力消費を抑えることができるので、長期にわたって煩雑な電池交換が不要となる。
また、請求項1に記載の発明によれば、車両が安定走行のときには第1タイヤ空気圧監視手段で間接的にタイヤ空気の低下を監視し、車両が安定走行でないときには第2タイヤ空気圧監視手段で直接的にタイヤ空気の低下を監視することにより、走行状況にかかわらずタイヤ空気圧の監視を連続的に行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、第1タイヤ空気圧監視手段がタイヤ空気圧を監視していない車両の停止時、走行開始直後、および微速走行時は、第2タイヤ空気圧監視手段で各車輪のタイヤ空気圧を監視することにより、タイヤ空気圧の監視をより精度よく連続的に行うことができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係るタイヤ空気圧監視装置を示す概略構成図である。なお、本実施形態では、車両(自動車)のハブに装着されるホイールとこのホイールに取付けたタイヤとを含めて車輪と称し、前記タイヤ空気圧監視装置でタイヤの空気圧低下を監視するものである。
図1に示すように、この車両Cの4つの車輪W(左前輪Wfl,右前輪Wfr,左後輪Wrl,右後輪Wrr)には、車輪速を検出する車輪速センサVS(左前輪車輪速センサVSfl,右前輪車輪速センサVSfr,左後輪車輪速センサVSrl,右後輪車輪速センサVSrr)がそれぞれ設けられている。車輪速センサVS(VSfl,VSfr,VSrl,VSrr)は、例えば、ホール素子等を用いて車輪速度パルスを生成する公知のホイールセンサであり、それぞれ対応する各車輪W(Wfl,Wfr,Wrl,Wrr)の車輪速V(左前輪車輪速Vfl,右前輪車輪速Vfr,左後輪車輪速Vrl,右後輪車輪速Vrr)に応じた検出信号をタイヤ空気圧監視装置1に出力する。なお、本実施形態において、符号に添えられるfl,fr,rl,rrの添字は、flが左前輪側、frが右前輪側、rlが左後輪側、rrが右後輪側であることを示す。
車輪速センサVS(VSfl,VSfr,VSrl,VSrr)は、ABS(アンチスキッドブレーキシステム)等を搭載した車両には設置されており、本実施形態では、ABS等の制御に用いる前記車輪速センサVS(VSfl,VSfr,VSrl,VSrr)を車輪速信号検出手段として用いている。
本実施形態に係るタイヤ空気圧監視装置1は、図1に示すように間接的にタイヤ空気圧を監視する第1タイヤ空気圧監視装置2と、直接的にタイヤ空気圧を監視する第2タイヤ空気圧監視装置3を備えており、安定走行時(すなわち、定速で直進走行時)は第1タイヤ空気圧監視装置2でタイヤ空気圧の監視を行い、車両Cのイグニッションスイッチ(不図示)がON状態で、非走行時(走行開始直後や微速走行時、および停止時も含む)、および非安定走行時(例えば、旋回走行時、加減速走行時、低μ路面走行時、悪路走行時等)は、第2タイヤ空気圧監視装置3でタイヤ空気圧を監視するように構成されている(詳細は後記する)。
[第1タイヤ空気圧監視装置]
図2は、第1タイヤ空気圧監視装置2の構成を示すブロック図である。同図に示すように、第1タイヤ空気圧監視装置2は、前記各車輪速センサVS(VSfl,VSfr,VSrl,VSrr)と第1制御部(ECU)4と空気圧警告灯20を備えており、第1制御部(ECU)4は、入出力インタフェース11、走行状態判別手段としての安定判別演算部12、第1バッファコントローラ13(13fl,13fr,13rl,13rr)、第1データバッファ14(14fl,14fr,14rl,14rr)、基準スペクトルデータ作成部15(15fl,15fr,15rl,15rr)、第2バッファコントローラ16(16fl,16fr,16rl,16rr)、第2データバッファ17(17fl,17fr,17rl,17rr)、スペクトルデータ作成部18(18fl,18fr,18rl,18rr)、および空気圧低下判定部19(19fl,19fr,19rl,19rr)を有している。なお、前記各車輪速センサVS(VSfl,VSfr,VSrl,VSrr)と空気圧警告灯20は、後記する第2タイヤ空気圧監視装置3と兼用で使用される。
入出力インタフェース11は、第1制御部4で処理する信号の入力と、第1制御部4からの信号等の出力とを行う。本実施形態の場合、第1タイヤ空気圧監視装置2に対しては、入出力インタフェース11を介し、各車輪速センサVS(VSfl,VSfr,VSrl,VSrr)から出力される車輪速V(Vfl,Vfr,Vrl,Vrr)に応じた検出信号が入力し、空気圧警告灯20への点灯/消灯信号が出力される。
安定判別演算部12は、車両Cの走行状態を判別し、走行状態が安定しているとき(すなわち、定速で直進走行時)に各車輪速センサVS(VSfl,VSfr,VSrl,VSrr)でそれぞれ検出された各車輪W(Wfl,Wfr,Wrl,Wrr)の車輪速V(Vfl,Vfr,Vrl,Vrr)に応じた検出信号に基づいて、後段の各処理を行わせる。すなわち、安定判別演算部12は、例えば左前輪Wflと右前輪Wfr間の車輪速差(左前輪Wflの車輪速Vflと右前輪Wfrの車輪速Vfrとの差)等から旋回走行や加減速走行、低μ路面走行等に係るパラメータを算出し、これらパラメータが所定の閾値より大きい場合(つまり、旋回走行等により安定走行が成立していない場合)のデータを除いて各車輪速V(Vfl,Vfr,Vrl,Vrr)に応じた検出信号を、第1バッファコントローラ13(13fl,13fr,13rl,13rr)に通過させる。
また、安定判別演算部12で得られる前記安定走行の判定情報は、図2に示すように、後記する第2タイヤ空気圧監視装置3の第2制御部(ECU)24にも同時に入力される。
第1バッファコントローラ13(13fl,13fr,13rl,13rr)は、安定判別演算部12から入力した各車輪速V(Vfl,Vfr,Vrl,Vrr)に応じた検出信号を例えば数ミリ秒間隔でそれぞれ取得して、各車輪速V(Vfl,Vfr,Vrl,Vrr)および車体速(車速)を算出し、これらを第1データバッファ14(14fl,14fr,14rl,14rr)に各車輪Wごと、および各車速域ごとのデータとして記憶させると共に、記憶させた車輪速V(Vfl,Vfr,Vrl,Vrr)を読み出す機能を有する。なお、図3のデータ処理の流れを示す図では、左前輪Wflについての車輪速Vflの検出値が第1データバッファ14flに各車速域ごと(図では10km/hごと)に分類されて記憶されることを示している。
第1データバッファ14(14fl,14fr,14rl,14rr)は、車輪速V(Vfl,Vfr,Vrl,Vrr)の記憶を行うランダムアクセスメモリ(RAM)であり、データの読み書きは第1バッファコントローラ13を介して行われる。
第1バッファコントローラ13flは、第1データバッファ14flに車輪速Vflが所定量(例えば、1024個)以上蓄えられた場合、これらに基づき移動平均処理を行って平均化および安定化された平均基準車速データを作成する。なお、図3は、左前輪Wflの車輪速Vflの検出値が、第1バッファコントローラ13flにおいて、速度域ごと(図では10km/hごと)に平均化および安定化されることを模式的に示している。ここで、移動平均は、例えば、1024個ある車輪速Vflの検出値の1番目から10番目までの平均、2番目から11番目までの平均、3番目から12番目までの平均、…1015番目から1024番目までの平均といったように算出していく。
基準スペクトルデータ作成部15(15fl,15fr,15rl,15rr)は、第1バッファコントローラ13(13fl,13fr,13rl,13rr)が作成した各車輪Wごとに、各車速域ごとの例えば、1015個の平均基準車速データに基づき、各車輪Wごとに、各車速域ごとに振動周波数基準スペクトルデータを高速フーリエ変換(FFT)により演算・作成し、さらにこれらを各車輪Wごとに、各車速域ごとのスペクトルデータのゲインの最高値で除すことによって正規化する。図3では、左前輪Wflについての平均基準車速データAVFfl(例えば、1015個のデータ)に基づき、基準スペクトルデータ作成部15flが各車速域ごとに正規化された振動周波数基準スペクトルデータを作成することを示している。なお、図3は、左前輪Wflの車輪速Vflの処理を説明するものであるが、他の車輪Wfr,Wrl,Wrrについても同様の処理が並行して行われる。
第2バッファコントローラ16(16fl,16fr,16rl,16rr)は、基準スペクトルデータ作成部15(15fl,15fr,15rl,15rr)から入力した振動周波数基準スペクトルデータを第2データバッファ17(17fl,17fr,17rl,17rr)に、各車輪Wごとに、各速度域ごとに分類して書き込むと共に、書き込んだ振動周波数基準スペクトルデータを読み出す機能を有する。
なお、第2データバッファ17(17fl,17fr,17rl,17rr)は、振動周波数基準スペクトルデータの記憶を行うEEPROM等の不揮発性のランダムアクセスメモリであり、データの読み書きは第2バッファコントローラ16(16fl,16fr,16rl,16rr)を介して行われる。
スペクトルデータ作成部18(18fl,18fr,18rl,18rr)は、第1データバッファ14(14fl,14fr,14rl,14rr)内に蓄積された各車輪速V(Vfl,Vfr,Vrl,Vrr)に基づき、各車輪Wごとに現時点での振動周波数スペクトルデータ、すなわち振動周波数現在スペクトルデータを高速フーリエ変換により演算・作成し、さらにこれらを各車輪Wごとに、各車速域ごとの各スペクトルデータのゲインの最高値で除すことによって正規化する。なお、このスペクトルデータ作成部18は、通常走行時のタイヤ空気圧の変化を監視するために現在の振動周波数現在スペクトルデータを作成するものであり、その役割は新品状態のタイヤの基準データ(振動周波数基準スペクトルデータ)を作成する基準スペクトルデータ作成部15とは異なる。
空気圧低下判定部19(19fl,19fr,19rl,19rr)は、振動周波数基準スペクトルデータ(第2データバッファ17(17fl,17fr,17rl,17rr)に記憶されている)と振動周波数現在スペクトルデータに対して、パターン認識の一種である相互相関関数を演算する一方で、振動周波数基準スペクトルデータの自己相関関数を演算する。そして、この相互相関関数と自己相関関数との偏差が所定の閾値以上である場合にタイヤ空気圧の低下と判定し、空気圧警告灯20に点灯信号が出力される。
次に、前記のように構成された第1タイヤ空気圧監視装置2の第1制御部4の動作(タイヤ振動周波数基準スペクトルデータ作成処理動作とタイヤ空気圧低下判定処理動作)を、図2〜図8を参照して説明する。なお、タイヤ空気圧の監視は各車輪W(Wfl,Wfr,Wrl,Wrr)に対して同一の手順で行われるため、以下の説明は左前輪Wflに代表させるが、他の車輪Wfr,Wrl,Wrrについても、左前輪Wflと並行してタイヤ空気圧が監視される。
≪タイヤ振動周波数基準スペクトルデータ作成処理≫
以下、タイヤ振動周波数基準スペクトルデータ作成処理を、左前輪Wflを例にして、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
例えば、前記車両Cが工場で組み立てられた後に新車として走行を始めると、第1タイヤ空気圧監視装置2の第1制御部4は、図4のフローチャートに示したタイヤ振動周波数基準スペクトルデータ作成処理を開始する。すなわち、第1タイヤ空気圧監視装置2は、安定判別演算部12において、車両Cが安定走行状態(定速で直進走行状態)にあるか否かを判別し(ステップS1)、この判定がNOである場合にはスタートに戻って処理を繰り返す。前記のように、安定判別演算部12では、左右前輪Wfl,Wfr間の回転速度差(左前輪Wflの車輪速Vflと右前輪Wfrの車輪速Vfrとの差)等から旋回走行や加減速走行、低μ路面走行等に係るパラメータ(ヨーレートや加減速度、スリップ量等)を算出し、これらパラメータと所定の閾値とを比較して安定走行状態にあるか否かを判定する。
ステップS1の判定がYESの場合、図3に示したように、第1バッファコントローラ13flを介して、車輪速Vflの検出値を第1データバッファ14flに記憶させる(ステップS2)。なお、車輪速Vflの検出値は、所定のサンプリングインターバル(例えば、数ミリ秒から数十ミリ秒)をもって取得される。また、車輪速Vflの検出値は、所定の速度域(例えば、0〜150km/hの範囲で、例えば、10km/hごと(1〜10km/h,11〜20km/h,21〜30km/h…)に分類され、第1データバッファ14flに記憶される。
次に、図示しないタイヤ交換リセットスイッチからの信号入力が無く、タイヤ交換フラグFtが“0”となっているか否かを判定する(ステップS3)。タイヤ交換リセットスイッチは、インストルメンツパネル等に設けられており、整備工場やタイヤショップ等でタイヤ交換が行われた後、整備士や運転者によりリセット操作されると“1”となる。なお、タイヤ交換フラグFtの初期値は“0”であり、通常の場合においては前記の判定がYESとなる。
ステップS3の判定がYESの場合には、次に総走行距離Dtがデータ作成基準距離Dtmaxを超えていないか否かを判定する(ステップS4)。データ作成基準距離Dtmaxは、後記の振動周波数基準スペクトルデータFflの作成に走行距離による制約を与えるものである。なお、総走行距離Dtは、車両C内に積算距離データを有している装置があればその積算距離データを流用してもよいし、左右前輪Wfl,Wfrの車輪速Vfl,Vfrの検出値とタイヤの周長とから算出してもよい。
ステップS4の判定がYESの場合には、次に第2データバッファ17fl内の振動周波数基準スペクトルデータFflに未作成の速度域のものがあるか否かを判定する(ステップS5)。例えば、新車時においては振動周波数基準スペクトルデータFflも全く作成されていないため、この判定は当然にYESとなる。
ステップS5の判定がYESの場合には、次に振動周波数基準スペクトルデータFflを作成する速度域を選択する(ステップS6)。この選択は、例えば、第1データバッファ14fl内に所定の速度域に対応する連続した車輪速Vflの検出値が、例えば1024個以上存在することをもって行えばよいし、その条件を満たす速度域が複数存在する場合には最も検出値の個数の多いものを選択すればよい。
ステップS6で作成する速度域の選択を終えると、次に第1データバッファ14flに記憶された車輪速Vflの検出値を読み出し、1番目から10番目、2番目から11番目までといったように、10ポイントずつ移動平均をとって平均基準車速データAVFflを作成した後(ステップS7)、この平均基準車速データAVFflにFFT(高速フーリエ変換)をかけて振動周波数基準スペクトルデータFflを算出する(ステップS8)。図3に示したように、振動周波数基準スペクトルFflの中心周波数f0がタイヤの回転時における固有振動数であり、車速が上昇するに従って固有振動数も増大する。ちなみに、1024ポイント連続しているデータの初めの部分から10ポイントずつ移動平均をとると、1015個の移動平均データ(平均基準車速データAVFfl)が得られる。
次に、前記スペクトルデータ作成部15(15fl)により振動周波数基準スペクトルデータFflを正規化し、正規化された振動周波数基準スペクトルデータFflを第2データバッファ17flに格納する(ステップS9)。具体的には振動周波数基準スペクトルデータFflをその最大値が1.0となるように正規化し、これを第2データバッファ17flに格納する。これにより、図5のグラフに示したように、振動周波数基準スペクトルFflのゲインのピーク値が1.0となる。
次に、正規化された振動周波数基準スペクトルデータFflの自己相関関数(畳み込み積分)S1を次の式(1)により演算し、その演算結果を第2データバッファ17flに格納する(ステップS10)。なお、この演算においては、例えば、振動周波数基準スペクトルデータFflをピーク値を中心にした約2.0Hzの周波数帯域を0.05Hzごとに区切り、これにより得られた40のポイントに対して行えばよい。
S1=Ffl(1)・Ffl(1)+Ffl(2)・Ffl(2)+…+Ffl(40)・Ffl(40) …式(1)
以上の処理を行うことにより、車両Cが市街地や高速道路等での走行を重ねてゆくと、各速度域の振動周波数基準スペクトルデータFflが徐々に蓄積されてゆく。
一方、ステップS3の判定がNOの場合、すなわち、タイヤ交換フラグFtが“1”となっていた場合には、第2データバッファ17fl内の振動周波数基準スペクトルデータFflを全てクリアし(ステップS11)、ステップS10でのタイヤ交換フラグFtを“0”として(ステップS12)、RETURNに移行する。これにより、整備工場やタイヤショップ等で規格の異なるタイヤが装着された場合には、新しいタイヤの特性等に応じた振動周波数基準スペクトルデータFflの作成が可能となる。
また、ステップS4の判定がNOの場合、すなわち、総走行距離Dtがデータ作成基準距離Dtmaxを超えていた場合には、RETURNに移行し、実質的な処理を行わないようにする。これにより、長距離走行等によりタイヤトレッドの損耗等が大きくなっているタイヤでの、振動周波数基準スペクトルデータFflの作成を行わないようにすることができる。
≪タイヤ空気圧低下判定処理≫
以下、タイヤ空気圧低下判定処理を、左前輪Wflを例にして、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
第1タイヤ空気圧監視装置2の第1制御部4は、前記したタイヤ振動周波数基準スペクトルデータ作成処理と並行して、図6のフローチャートに示したタイヤ空気圧低下判定処理を開始する。すなわち、図示しないエアチャージリセットスイッチから信号入力が無く、エアチャージフラグFaが“0”となっているか否かを判定する(ステップS21)。前記エアチャージリセットスイッチは、インストルメンツパネル等に設けられており、整備工場やタイヤショップ等でタイヤパンク修理や適正空気圧へのエアチャージが行われた際に、整備士や運転者によりリセット操作されると“1”となる。なお、エアチャージフラグFaの初期値は“0”であり、通常走行時においては前記の判定がYESとなる。
ステップS21の判定がYESの場合には、次に安定判別演算部12において前記車両Cが安定走行状態にあるか否かを判別する(ステップS22)。このステップS22での安定判別演算部12による安定判別処理は、図4に示した「タイヤ振動周波数基準スペクトルデータ作成処理」におけるステップS1の処理と同一である。
ステップS22の判定がYESの場合には、次に現在の走行時における車速が含まれる速度域の振動周波数基準スペクトルデータFflが第2データバッファ17flに格納されているか否かを判定し(ステップS23)、この判定がNOであればスタートに戻って処理を繰り返す。これは、その速度域の振動周波数基準スペクトルデータFflが無い状況では、振動周波数現在スペクトルデータGflを作成しても無駄となるからである。
ステップS23の判定がYESの場合には、次に第1データバッファ14fl内に蓄積された現在の連続した例えば、1024個の車輪速Vflの検出値から10ポイントずつ移動平均をとって平均現在車速データAVGflを作成した後(ステップS24)、この平均現在車速データAVGflにFFT(高速フーリエ変換)をかけて振動周波数現在スペクトルデータGflを算出する(ステップS25)。
次に、前記スペクトルデータ作成部18(18fl)により振動周波数現在スペクトルデータGflを正規化する(ステップS26)。具体的にはGflのゲインの最大値が1.0となるように正規化処理する。正規化された振動周波数現在スペクトルGflは、図7のグラフに破線で示したように、タイヤが新品でタイヤ空気圧が適正に調整された新車時において前記の振動周波数基準スペクトルFflと同一となるが、タイヤ空気圧の低下に伴ってタイヤの路面との接地面積が増大すると、図7のグラフに実線で示したように、ホワイトノイズ(たとえば、図8に示すような周波数特性のホワイトノイズ)の混入によって帯域が拡がるようになる。
次に、振動周波数基準スペクトルFflと振動周波数現在スペクトルGflとを比較すべく、振動周波数基準スペクトルデータFflと振動周波数現在スペクトルデータGflとの相互相関関数(畳み込み積分)S2を次の式(2)により演算し、その演算結果を第2データバッファ17flに格納する(ステップS27)。なお、この演算においても、例えば、振動周波数基準スペクトルデータFflおよび振動周波数現在スペクトルデータGflをピーク値を中心にした約2.0Hzの周波数帯域を0.05Hzごとに区切り、これにより得られた40のポイントに対して行えばよい。
S2=Ffl(1)・Gfl(1)+Ffl(2)・Gfl(2)+…+Ffl(40)・Gfl(40) …式(2)
次に、空気圧低下判定部19(19fl)により、第2データバッファ17flから現在の速度域に対応する振動周波数基準スペクトルデータFflの畳み込み積分(式(1))の前記演算結果(S1)を抽出し、これと式(2)の演算結果(S2)との偏差(S2−S1)の絶対値と所定の閾値Sthとを比較(|S2−S1|≧Sth)する(ステップS28)。なお、前記閾値Sthとしては、例えば、タイヤ空気圧が適正時よりも30%低下した際の偏差の絶対値を予め実験等により得ておき、これを用いるようにすればよい。
次に、ステップS28の判定がYESの場合(タイヤ空気圧が低下していると判定した場合)、空気圧警告灯20に点灯信号を出力し、空気圧警告灯20を点灯させて運転者にタイヤ空気圧が低下していることを報知する(ステップS29)。なお、空気圧警告灯20には、各車輪Wに対応して4つの警告灯を有しており、タイヤ空気圧が低下した車輪に対応した警告灯を点灯するように構成されている。
また、ステップS21の判定がNOの場合、即ち、エアチャージフラグFaが“1”となっていた場合には、空気圧警告灯20への点灯信号の出力を停止状態とし、空気圧警告灯20を消灯状態とする(ステップS30)。即ち、整備工場やタイヤショップ等でタイヤパンク修理や適正空気圧へのエアチャージが行われ、エアチャージリセットスイッチが整備士や運転者によりリセット操作されると、空気圧警告灯20が消灯される。
このように、本実施形態の第1タイヤ空気圧監視装置2によれば、タイヤの特性や径が製造バラツキや銘柄等により多少異なっていたり、別の銘柄等のタイヤに交換した場合などにおいても、安定判別演算部12が安定走行(定速で直進走行)であると判別したときにおいて、車両Cの1輪ごとのタイヤ空気圧の低下を精度よく判定することができ、さらに、車両Cの走行速度に影響されることなく、低速走行時から高速走行時においてタイヤ空気圧の低下を精度よく判定することができる。
[第2タイヤ空気圧監視装置]
図9は、第2タイヤ空気圧監視装置3の構成を示すブロック図、図10は、第2タイヤ空気圧監視装置3のタイヤ空気圧センサユニット22を備えた車輪Wを示す概略断面図である。
第2タイヤ空気圧監視装置3は、図1と図9、図10に示すように、この車両Cの各車輪W(左前輪Wfl,右前輪Wfr,左後輪Wrl,右後輪Wrr)のホイール21に取付けたタイヤ空気圧センサユニット22(22fl,22fr,22rl,22rr)と、車体側の各車輪W(Wfl,Wfr,Wrl,Wrr)近傍に設置した車体側送受信部23(23fl,23fr,23rl,23rr)と、第2制御部(ECU)24と、前記空気圧警告灯20を備えている。
図9に示すように、タイヤ空気圧センサユニット22(22fl,22fr,22rl,22rr)は、タイヤ空気圧を検出する公知の圧力検出素子(不図示)を有するセンサ部27、センサ部27で検出した空気圧検出信号を車体側の各車体側送受信部23(23fl,23fr,23rl,23rr)に無線送信するセンサ側送受信部28、および電源としての電池29を備えている。このタイヤ空気圧センサユニット22は、図10に示すように、各車輪Wのホイール21のタイヤ25が取付けられるホイールリム部21a内に位置しており、タイヤ空気圧センサユニット22に一体的に接続されているエアバルブ26をホイール21の外面にネジ止めすることでホイールリム部21a内に固定されている。
また、車体側送受信部23には、第2制御部(ECU)24からの信号に基づいて、センサ側送受信部28にON/OFF信号を無線で送信する送信機能を有しており、センサ側送受信部28には、車体側送受信部23からの無線送信によるON/OFF信号に基づいて、タイヤ空気圧センサユニット22の空気圧検出動作をON/OFFする受信機能を有している。このように、本実施形態では、車体側送受信部23が、特許請求の範囲の請求項1に記載の「受信手段」と「起動・停止手段」とに相当する。
本実施形態では、車体側送受信部23から出力される高周波信号(起動信号)によって、センサ側送受信部28内のトランスミッタ(不図示)が起動(ON)されると、タイヤ空気圧センサユニット22の空気圧検出動作がONされて、電池29が電力消費される。また、この状態から車体側送受信部23から高周波信号(停止信号)が出力されると、センサ側送受信部28内のトランスミッタ(不図示)が停止(OFF)され、タイヤ空気圧センサユニット22がOFFされてタイヤ空気圧の検出動作が停止される。この状況では、電池29の電力消費は0である。
第2制御部(ECU)24は、各車体側送受信部23(23fl,23fr,23rl,23rr)で受信したセンサ側送受信部28からの前記空気圧検出信号に基づいて、各車輪W(Wfl,Wfr,Wrl,Wrr)のタイヤ空気圧を測定して、予め記憶している閾値と比較してタイヤ空気圧が低下しているか否かを判定し、タイヤ空気圧が低下していると判定したときには、空気圧警告灯20を点灯するように構成されている。
次に、前記のように構成された第1タイヤ空気圧監視装置2と第2タイヤ空気圧監視装置3とによるタイヤ空気圧の監視動作を、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
≪第1、第2タイヤ空気圧監視装置によるタイヤ空気圧監視動作≫
本実施形態では、第2タイヤ空気圧監視装置3は、車両Cのイグニッションスイッチ(不図示)がON状態で、非走行時(走行開始直後や微速走行時、および停止時も含む)、ならびに前記第1タイヤ空気圧監視装置2の第1制御部4の安定判別演算部12により車両Cが安定走行(定速で直進走行)でないと判別したときにタイヤ空気圧の監視を実行し、安定判別演算部12が安定走行(定速で直進走行)であると判別したときには、第2タイヤ空気圧監視装置3によるタイヤ空気圧の監視動作を停止する。このときは、前記第1タイヤ空気圧監視装置2でタイヤ空気圧の監視動作を実行する。
すなわち、第1タイヤ空気圧監視装置2の第1制御部4の安定判別演算部12により、前記のように車両Cが安定走行であるか否かを判別し(ステップS31)、安定走行(定速で直進走行)であると判定した場合(YESの場合)は、第2制御部(ECU)24の制御により車体側送受信部23から高周波信号(停止信号)を出力して(ステップS32)、センサ側送受信部28内のトランスミッタ(不図示)を停止(OFF)し、タイヤ空気圧センサユニット22の空気圧検出動作をOFF状態にする。そして、第1タイヤ空気圧監視装置2により前記したようにタイヤ空気圧を監視する(ステップS33)。
一方、ステップS31で、安定判別演算部12により、安定走行(定速で直進走行)ではない場合(非走行時(走行開始直後や微速走行時、および停止時も含む)、ならびに非安定走行時(例えば、旋回走行時、加減速走行時、低μ路面走行時、悪路走行時等))と判定した場合(NOの場合)は、第2制御部(ECU)24の制御により車体側送受信部23から高周波信号(起動信号)を出力して(ステップS34)、センサ側送受信部28内のトランスミッタ(不図示)を起動(ON)し、タイヤ空気圧センサユニット22全体を起動(ON)する。そして、第2タイヤ空気圧監視装置3によりタイヤ空気圧を監視する(ステップS35)。
すなわち、タイヤ空気圧センサユニット22の各センサ部27で検出したタイヤ空気圧情報(空気圧検出信号)は、センサ側送受信部28から各車体側送受信部23(23fl,23fr,23rl,23rr)に無線送信され、第2制御部(ECU)24に入力される。第2制御部(ECU)24は、入力されるタイヤ空気圧情報(空気圧検出信号)に基づいて、各車輪Wのタイヤ空気圧を測定して、予め記憶している閾値と比較してタイヤ空気圧が低下しているか否かを判定し、タイヤ空気圧が低下していると判定したときには、空気圧警告灯20に点灯信号を出力し、空気圧警告灯20を点灯させて運転者にタイヤ空気圧が低下していることを報知する。
このように、タイヤ空気圧をタイヤ空気圧センサユニット22で直接的に測定する第2タイヤ空気圧監視装置3は、非走行時(走行開始直後や微速走行時、停止時も含む)、および前記第1タイヤ空気圧監視装置2の第1制御部4の安定判別演算部12により車両Cが安定走行(定速で直進走行)でないと判別したときにだけタイヤ空気圧の監視を行うようにしたので、タイヤ空気圧センサユニット22内の電池29の電力消費を抑えることが可能となり、長期にわたって煩雑な電池交換が不要となる。
さらに、車両が安定走行のときには第1タイヤ空気圧監視装置2で間接的にタイヤ空気の低下を監視し、車両が安定走行以外のときには第2タイヤ空気圧監視装置3で直接的にタイヤ空気の低下を監視することにより、走行状況にかかわらずタイヤ空気圧の監視を連続的に行うことができる。
〈実施形態2〉
図12は、本実施形態における第2タイヤ空気圧監視装置3の構成を示す図である。なお、図12では、第2タイヤ空気圧監視装置3のみを示しており、前記実施形態1で述べた第1タイヤ空気圧監視装置は図示していない。
図12に示すように、本実施形態の第2タイヤ空気圧監視装置3は、空気圧センサユニット22の内のトランスミッタ(不図示)に起動/停止を指示する高周波信号を出力する起動・停止手段としてのイニシェータ30を各車輪W近傍に設置し、空気圧センサユニット22からの空気圧検出信号を受信する車体側受信部31を第2制御部(ECU)24の両側近傍に設置している。他の構成および動作は前記実施形態1と同様である。本実施形態においても、前記実施形態1と同様にしてタイヤ空気圧を直接的に監視することができる。
また、前記した各実施形態において、前記第2タイヤ空気圧監視装置3のタイヤ空気圧センサユニット22に内蔵している電池29の容量を、無線送信によって第2制御部(ECU)24で検知できるように構成することにより、第2制御部(ECU)24が、電池29の残りの容量が所定以下に減少したと判断したときは、安定走行状態が高くない(例えば、旋回走行時)と判別していても、所定期間だけ前記第1タイヤ空気圧監視装置2でタイヤ空気圧を間接的に監視するようにしてもよい。このような構成にすることにより、容量が所定以下に減少している電池29の電力消費を抑えて、長持ちさせることができる。
なお、本発明において、直接的にタイヤ空気圧を検出する前記第2タイヤ空気圧監視装置3の電力源として電池を用い、間接的にタイヤ空気圧を検出する前記第1タイヤ空気圧監視装置2の電力源として車載電池(バッテリー)を用いる構成であれば、前記した各実施形態の構成に限定されるものではない。
本発明の実施形態1に係るタイヤ空気圧監視装置を示す概略構成図。 実施形態1における第1タイヤ空気圧監視装置の構成を示すブロック図。 実施形態1における第2タイヤ空気圧監視装置によるデータ処理の流れを示す図。 実施形態1における第1タイヤ空気圧監視装置でのタイヤ振動周波数基準スペクトルデータの作成処理を示すフローチャート。 実施形態1における第1タイヤ空気圧監視装置によるデータ処理での正規化後の振動周波数スペクトルを示す図。 実施形態1における第1タイヤ空気圧監視装置によるタイヤ空気圧の監視動作(タイヤ空気圧の低下検知動作)を示すフローチャート。 実施形態1における第1タイヤ空気圧監視装置によるデータ処理での正規化後の振動周波数現在スペクトルを示す図。 ホワイトノイズの一例を示す図。 第2タイヤ空気圧監視装置の構成を示すブロック図。 第2タイヤ空気圧監視装置のタイヤ空気圧センサユニットを備えた車輪を示す概略断面図。 第1タイヤ空気圧監視装置と第2タイヤ空気圧監視装置によるタイヤ空気圧の監視動作を示すフローチャート。 実施形態2における第2タイヤ空気圧監視装置の構成を示す図。
符号の説明
1 タイヤ空気圧監視装置
2 第1タイヤ空気圧監視装置
3 第2タイヤ空気圧監視装置
4 第1制御部
11 入出力インタフェース
12 安定判別演算部
13 第1バッファコントローラ
14 第1データバッファ
15 基準スペクトルデータ作成部
16 第2バッファコントローラ
17 第2データバッファ
18 スペクトルデータ作成部
19 空気圧低下判定部
20 空気圧警告灯
21 ホイール
22 タイヤ空気圧センサユニット
23 車体側送受信部
24 第2制御部
25 タイヤ
27 センサ部
28 センサ側送受信部
29 電池
30 イニシェータ
C 車両
W 車輪
VS 車輪速センサ

Claims (2)

  1. 車両の各車輪の車輪速に応じた信号をそれぞれ検出する車輪速信号検出手段と、前記車輪速信号検出手段で検出した信号に基づいて前記各車輪のタイヤ空気圧の低下を間接的に判定する第1空気圧低下判定手段と、を有する第1タイヤ空気圧監視手段と、
    前記各車輪内に設けた、タイヤ空気圧を検出する空気圧検出センサとこの空気圧検出センサで検出した検出信号を無線送信する送信手段とこれらに電力を供給する電池とを具備したセンサユニットと、前記車両の車体側に設けた、前記送信手段からの検出信号を受信する受信手段と、この受信手段で受信した前記検出信号に基づいて前記各車輪のタイヤ空気圧の低下を直接的に判定する第2空気圧低下判定手段と、を有する第2タイヤ空気圧監視手段と、
    前記センサユニットによる空気圧検出動作の起動および空気圧検出動作の停止を無線通信で行う起動・停止手段と、
    前記車両の走行状態を判別する走行状態判別手段とを備え、
    前記走行状態判別手段により前記車両が安定走行であると判別した場合には、前記起動・停止手段からの無線通信で前記センサユニットによる空気圧検出動作を停止して、前記第1タイヤ空気圧監視手段で前記各車輪のタイヤ空気圧を監視し、
    前記走行状態判別手段により前記車両が安定走行ではないと判別した場合には、前記第1タイヤ空気圧監視手段によるタイヤ空気圧の監視動作を停止すると共に、前記起動・停止手段からの無線通信で前記センサユニットによる空気圧検出動作を起動して、前記第2タイヤ空気圧監視手段で前記各車輪のタイヤ空気圧を監視する、
    ことを特徴とするタイヤ空気圧監視装置。
  2. 前記走行状態判別手段は、前記車両の停止時、走行開始直後、および微速走行時においても、安定走行ではないと判別する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気圧監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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