JP2006159605A - 印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 色再現性をほとんど落とさずに圧縮画像の画質劣化を抑えることができる印刷装置を提供することにある。
【解決手段】 印刷装置の環境変化による出力特性の変化を測定する特性測定手段と,前記特性測定手段の測定結果に基づいて前記画像データの濃度特性を補正する濃度補正手段と,前記濃度補正手段を実施する前の画像データを格納する第1の画像データ格納手段と,前記濃度補正手段を実施した後の画像データを格納する第2の画像データ格納手段と,前記特性測定手段の処理時刻と前記濃度補正手段の処理時刻との時間差に基づいて前記第1の画像データ格納手段と前記第2の画像データ格納手段を切り替える格納手段切り替え手段と,を併せ持つことを特徴とする。
【選択図】 図10

Description

本発明は印刷装置と計算機装置からなる印刷システムに関する。
従来の印刷装置,特にカラー印刷装置では,電源立ち上げ後の時間経過や連続印刷などによって機内温度が変化した場合,印刷物の色再現を一定に制御する機能が組み込まれているのが一般的である。この処理は一般にキャリブレーション処理と呼ばれており,印刷に使用する3色または4色の印刷インクや印刷トナーの階調特性を一定の特性に制御することを目的としており,実際のトナーの濃度特性を測定し,それに合わせて印刷画像の濃度を変換する。(特許文献1)
一方電子写真技術を利用した印刷装置などではその特性上出力できる画像の階調分解能が低いもの多く,印刷装置内部で各ピクセルの階調数を2bit/pixelや4bit/pixelで作成して出力することは珍しくない。そのため階調性を維持するためにハーフトーン処理としてディザや誤差拡散を使っているケースがほとんどである。
特開2001−71602号公報
ここで先のキャリブレーションによる濃度補正は,複数ピクセルで濃度を保存しているハーフトーン後の画像に対しては処理が難しく,色再現性の面からはハーフトーン前の画像に対して行う必要がある。その反面ハーフトーン画像はデータサイズが大きいため,特に解像度の高い印刷装置では画像保持用のメモリが膨大に必要となってしまい,機器コストが上がってしまうという欠点があった。
また低価格機器の場合画像保持用メモリが小さく,濃度補正が満足に行われなかったり画像の解像度を上げられなかったり,非可逆圧縮による画質劣化が著しかったりするという欠点もあった。
(目的)
本発明はこのような課題を解決するためのもので,色再現性をほとんど落とさずに圧縮画像の画質劣化を抑えることができる印刷装置を提供することにある。
本発明に基づく印刷システムは,受信したデータを基に印刷装置から印刷出力する画像データを形成する画像データ形成装置において,前記印刷装置の環境変化による出力特性の変化を測定する特性測定手段と,前記特性測定手段の測定結果に基づいて前記画像データの濃度特性を補正する濃度補正手段と,前記濃度補正手段を実施する前の画像データを格納する第1の画像データ格納手段と,前記濃度補正手段を実施した後の画像データを格納する第2の画像データ格納手段と,前記特性測定手段の処理時刻と前記濃度補正手段の処理時刻との時間差に基づいて前記第1の画像データ格納手段と前記第2の画像データ格納手段を切り替える格納手段切り替え手段と,を併せ持つことを特徴とする。
また本発明に基づく印刷システムは,印刷出力した用紙枚数を保持する印刷出力手段を有し,前記格納手段切り替え手段は前記印刷出力手段の保持する用紙枚数を基に切り替えることを特徴とする。
また本発明に基づく印刷システムは,印刷装置の外的要因による温度や湿度の変化を検知する環境センス手段を有し,前記格納手段切り替え手段は前記環境センス手段が検知した変化を基に切り替えることを特徴とする。
以上説明したように,本発明によれば濃度補正値の誤差が少ないうちはハーフトーン後の小さい画像でスプールすることができるため,色再現性をほとんど落とさずに圧縮画像の画質劣化を抑えることができる印刷装置を提供することができるという効果がある。
以下に本発明の実施例1を説明する。
〔プリンタ構造図(図1)の説明〕
本実施例を適用する印刷装置の構成について図1を参照しながら説明する。
図1は,600ドット/インチ(dpi)の解像度を有し,各色成分各画素が8ビットで表現された多値データに基づいて画像記録を行う印刷装置,例えばレーザープリンタ(以下LBPと称する)の構造を示す側断面図である。図1において,100は印刷装置本体であり,外部に接続されているホスト・コンピュータなどから供給されるプリントデータ(文字コードや画像データ等)及び制御コードから成る印刷情報を入力して記憶するとともに,それらの情報に従って対応する文字パターンやイメージ等を作成し記憶媒体である記録紙上に像を形成する装置である。
110はホストコンピュータから供給される印刷情報を解析し印刷イメージの生成処理を行うとともに印刷装置本体100の制御を行うフォーマッタ制御部である。また,フォーマッタ制御部110は,ユーザによる操作およびユーザに対する状態通知のためのスイッチおよびLED表示器等が配されているオペレーション・パネル部120と接続されており,そのパネル部は印刷装置100の外装の一部として配設されている。フォーマッタ制御部110において生成された最終的な印刷イメージはビデオ信号として出力制御部130に送出され,出力制御部130は印刷装置100の不図示の各種センサからの状態入力とともに光学ユニット140および各種駆動系機構部に対し制御信号を出力し印刷装置100としての印刷処理を制御を司るものである。
図1に示す印刷装置において,給紙カセット161から給紙された用紙Pはその先端をグリッパ154fにより狭持されて,転写ドラム154の外周に保持される。光学ユニット140により感光ドラム151上に形成された各色の潜像は,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(B)の各色現像器Dy,Dm,Dc,Dbにより現像化されて,転写ドラム外周の用紙に複数回転写されて多色画像が形成される。その後,用紙Pは転写ドラム154より分離されて,定着ユニット155で定着され,排紙部159 より排紙トレー部160に排出される。ここで各色の現像器Dy,Dm,Dc,Dbは,その両端に回転支軸を有し,各々がその軸を中心に回転可能となるように現像器選択機構部152に保持される。これによって,各現像器Dy,Dc,Db,Dnは,図1に示すように現像器選択のために現像器選択機構部152が回転軸152aを中心にして回転しても,その姿勢を一定に維持できる構成をとっている。選択された現像器が現像位置に移動後,現像器選択機構部152は現像器と一体で支点153bを中心にして,選択機構保持フレーム153がソレノイド153aにより感光ドラム151方向へ引っ張られ,感光ドラム151方向へ移動し現像処理が行われるように構成されている。次に,帯電器156によって感光ドラム151が所定の極性に均一に帯電される。フォーマッタ制御部110においてデバイス依存ビットマップとして展開された印刷情報は,対応するパターンのビデオ信号に変換されレーザドライバに出力され半導体レーザ141を駆動する。入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ141から発射されるレーザ光はオンオフ制御され,さらにスキャナモータ143によって高速回転するポリゴンミラー142で左右方向に振らされ,ポリゴンレンズ134,反射鏡144を介して感光ドラム151上を走査露光する。これにより,感光ドラム151上には画像パターンの静電潜像が形成されることになる。次に,例えば,M(マゼンタ)色の静電潜像がM(マゼンタ)色の現像器Dmにより現像され,感光体ドラム151上にM(マゼンタ)色の第1のトナー像が形成される。一方,所定のタイミングで転写紙Pが給紙され,トナーと反対極性(例えばプラス極性)の転写バイアス電圧が転写ドラム154に印加され,感光体ドラム151上の第1トナー像が転写紙Pに転写されると共に,転写紙Pが転写ドラム154の表面に静電吸着される。その後,感光ドラム151はクリーナー157によって残留するM(マゼンタ)色トナーが除去され,次の色の潜像形成及び現像行程に備える。以下同様の手順によってC(シアン),Y(イエロ),Bk(ブラック)の順で第2,3,4色目のトナー像の転写が行われる。但し,各色の転写時には,転写ドラム154には前回よりも高いバイアス電圧が印加される点は異なる。4色のトナー像が重畳転写された転写紙P の先端部が分離位置に近づくと,分離爪158が接近してその先端が転写ドラム154の表面に接触し,転写紙Pを転写ドラム154から分離させる。分離された転写紙Pは定着ユニット155に搬送され,ここで転写紙上のトナー像が定着されて排紙トレイ160上に排出される。本実施例のカラーレーザビームプリンタは,以上のような画像形成過程を経て600ドット/インチ(dpi)の解像度で画像出力を行う。
このような電子写真プロセスにおいて,環境温度と湿度の変動で以下のような影響が現れる。
・環境温度・湿度により,感光体上に形成される静電潜像の状態が変わり,次の現像工程でもたらされる画像の濃度が変化する
・環境温度・湿度により,トナーの帯電状態が変わり,次の現像工程でもたらされる画像の濃度が変化する
・環境温度・湿度により,感光ドラムから中間転写体への転写率が変わり,中間転写体上に形成される画像の濃度が変化する
・環境温度・湿度により,中間転写体から用紙への転写率が変わり,用紙上に形成される画像の濃度が変化する
・環境温度により定着温度が変わり,定着時のトナーの溶融度合いが変わるため,発色が変わる
キャリブレーション処理とはこの環境温度,湿度の変動に対して一定の色再現をもたらすための処理である。
なお,本発明を適用可能なプリンタは,印刷装置に限られるものではなく, インクジェットプリンタやサーマルプリンタ等,他のプリント方式のカラープリンタでもよい。
〔パッチパターン(図2)の説明〕
一般的なLBPには前述のように,用紙に転写すべきカラー画像を形成する中間転写体がある。キャリブレーション処理はこの中間転写体上にパッチパターンと呼ばれる,予め濃度が定められた微小領域を複数個形成し,個々のパッチパターンの実濃度を濃度センサで読み取って,指定濃度と実濃度の関係である実特性をまず求め,実現したい濃度特性を得るための濃度変換特性を導き出すことである。中間転写体上に形成したパッチパターンは,濃度センサが読み取った後に消去される。
図2は中間転写体上に形成するパッチパターンの一例で,1.1はパッチパターン全体である。1.2,1.3,1.4,1.5は,それぞれ20%,40%,60%,80%濃度の矩形領域(パッチ)である。ここで言う濃度とは,例えばディザを使用した濃度表現において,トナーを載せるピクセルの数的に考えた濃度である。
〔濃度測定処理(図3)の説明〕
図3は中間転写体上に形成したパッチパターンを読み取る様子を模式的に描いた図で,3.1は中間転写体である。中間転写体3.1上にはパッチパターン3.2が形成されており,センサ3.3が各濃度のパッチの濃度を読み取ってゆく。
このようにしてパッチパターンを形成して読み取ると,例えば図4(a)のような特性を示す。
〔濃度変換特性(図4)の説明〕
図4(a)において黒丸で示した4点が,それぞれ20%,40%,60%,80%のパッチをセンサで読み取った濃度であって,これらの4点から全体の特性を算出する。算出した特性曲線が,図4(a)に実線で示してある。一方図4(a)において破線で示してある線形特性が,補正によって実現しようとする特性(以下,理想特性と称する)であるとすると,図4(b)に実線曲線で示すような,補正特性を求めることができる。すなわち,入力濃度レベルの濃度値が,図4(a)に破線で示した理想特性となるような濃度レベルを図4(a)の実線の濃度特性曲線から求め,これらを特性曲線化したものが図4(b)の濃度変換特性である。
入力濃度を図4(b)の濃度変換特性に従って変換した上で利用することで,入力濃度レベルに対する出力濃度が,図4(c)に示すように,理想特性となる。また,ある色を表現しようとする時,その色をYMCKで表現するための各々の濃度が決まったら,図4(b)の濃度変換特性に従って濃度を変換し,この濃度を使用することで,目的の色が表現できる。
以上では20%,40%,60%,80%の4濃度のパッチパターンを利用する例を説明したが,濃度をより細かく刻んでもよい。
〔濃度補正タイミング(図5)の説明〕
以上説明したように,安定した色再現性を求めるにキャリブレーション処理は重要である。
ここでページ処理を行う印刷装置は,一般的に複数ページの画像を印刷装置内に保持することで印刷速度を向上させていることが多い。このためデータ処理方法によってはキャリブレーションの補正の確度が変わってきてしまうことがある。
図5のグラフは縦軸がある色をある濃度で印刷しようとしたときに実際に印刷出力される濃度,横軸は時間を表し,時間経過とともに環境温度や湿度が変化するこおで印刷出力される濃度も図の曲線のように変化していっている様子を示している。
図のドキュメント1(Doc1)はキャリブレーションにより濃度補正された画像を時間t1に作成し,その画像を時間t2で印刷出力している例である。ここでt1〜t2の時間経過の間に誤差1だけ濃度が変動している。またドキュメント2(Doc2)も同様に濃度補正された画像を時間t3に作成し時間t4で印刷出力している例であるが,t3〜t4がDoc1と比較して長いため,誤差2も誤差1に比べ大きくなっている。
このように濃度補正してから印刷出力するまでの経過時間も濃度補正精度を決めるファクタである。次図以降で実際のデータ処理方式を基に濃度補正のタイミングを説明する。
〔濃度補正前スプールのデータフロー (図6)の説明〕
図6は印刷データを受信して出力画像を生成して紙面へ可視画像形成出力するまでのデータ処理の一例を示したデータフローである。
この例では一般的な印刷装置と同様に,受信部601で受信した印刷データ602をDL生成部603で解析し,内部処理しやすい形式(DL604)へ変換して保管する。その後レンダラ部605でそれらのDL604を実際のイメージへ変換する。この例ではレンダラ部605の出力するイメージの色空間はRGB,階調は各色8bit/pixelで,これを圧縮部606で符号化圧縮する。前述した通り印刷速度を低下させないために複数ページ以上の画像を印刷装置内で保管することが一般的だが,本例では論理的な濃度特性を持った圧縮イメージ607の形式でスプールする。
印刷出力するタイミングになると伸張部608が圧縮イメージ607を伸張し,それをCSC部609で印刷出力装置に合わせたYMCK色空間へ変換する。その後HT部612で各プレーンを出力装置の濃度分解能力,たとえば2bit/pixelへ変換するが,キャリブレーションは先に説明した通り各トナー別に濃度を測定して決めた値をもとに濃度補正を行うため,出力色空間で論理的濃度特性の段階で処理を行うと精度が高い。この例ではキャリブレーション測定結果から導き出された濃度変換情報611を基に濃度変換部610で補正処理を行っている。その後はHT部612で2bit/pixelにハーフトーン処理され出力部613で可視画像形成出力される。
ここで伸張部608〜出力部613までの処理は印刷出力装置の紙搬送処理と同期して行われるので,濃度補正処理から印刷出力処理までのタイムラグは非常に少ない。
この例ように濃度補正前の画像をスプールすれば濃度補正誤差は小さく抑えることができる。
〔濃度補正後スプールのデータフロー(図7)の説明〕
図7は図6とは違って濃度補正後の画像をスプールする例を示したデータフローである。
印刷データの受信からDL生成までは前図と同様である。生成されたDLをもとにレンダラ部705がイメージを生成すると今度はそれを圧縮せずCSC部706でYMCK色空間に変換し,キャリブレーション測定結果をもとに作成された濃度変換情報708をつかって濃度変換部707で出力がリニアになるような濃度に補正し,HT部709で出力分解能力に合わせて2bit/pixelなりにハーフトーン処理され,その後圧縮部710で符号化圧縮されてスプールされる(711)。
印刷出力装置に同期して処理されるのは伸張部712から出力部713へ送られるところだけなので,濃度補正から印刷出力まで時間が空いてしまう可能性がある。
この方式は濃度補正誤差の点からは図6より劣っているが,一方ハーフトーン処理してからスプールするため,記憶媒体の容量の点からは優れている。
〔補正タイミングとスプールサイズ比較(図8)の説明〕
図8の2つの図は縦軸が画像データのサイズ,横軸は経過する時間を示し,印刷装置内の画像データの状態遷移とそのサイズを表した図である。 (a)は図6で説明した濃度補正前スプール方式,(b)は図7で説明した濃度補正後スプール方式を示している。
画像データはまず8a01で印刷データとして機器内に存在し,次にDL生成8a02処理によりDL8a03へ変換され,その後レンダリング処理8a04でRGB 8bit/pixelの画像8a05へ変換される。この画像はキャリブレーションによる濃度補正がされていないため,このままでは出力濃度特性とは非一致である。このRGB画像を圧縮部8a06で符号化圧縮してスプール8a07し,印刷出力タイミングになるまで待つ。
ここで画像データの各状態でのサイズに注目すると,レンダリング後のRGB画像8a05より圧縮イメージ8a07の方が小さい(高さが低い)。
同様に図8の(b)の濃度補正後スプール方式では,レンダリング8b04後にCTC8b06でYMCK画像8b07に変換し,その後濃度補正8b08して出力濃度特性に合わせてからHT処理8b10,圧縮8b12を行ってスプールする8b13。図でもわかるとおり,圧縮イメージ8b13はハーフトーン処理を終えた後なので非常にサイズが小さくなっている。
このようにスプール画像サイズの点では濃度補正後(ハーフトーン後)にスプールする方が小さくなる点で優れているが,一方先に述べたように濃度補正後出力するまでの時間はt1<t2となるため(b)の方が補正誤差が出やすい。
〔画像圧縮サイズと画質劣化の比較(図9)の説明〕
更に画質劣化の要因としてスプール画像の圧縮パラメータがある。印刷装置として無尽蔵にスプール画像サイズを大きくできないため,現実的にはある一定以下のサイズになるように圧縮パラメータ(例えばJPEGの量子化行列Q)を調整して非可逆圧縮することになる。
図9は圧縮画像サイズと圧縮パラメータの関係を示したグラフである。図の(a),(b)はそれぞれ濃度補正前スプール画像と補正後画像サイズの例を示している。
この例では圧縮パラメータが0,つまり非圧縮時には(a),(b)それぞれ約96MB,約32MBになるが画質劣化は無い。また圧縮画像サイズを32MB以内に収める場合を比較すると(a)は圧縮パラメータが3となり劣化が激しいが,(b)は0で画質劣化はない。
以上説明したように,画質劣化の要因としてキャリブレーションによる濃度補正のタイミングによる補正誤差,及びスプール画像の圧縮パラメータの2つがあるが,本発明に基づく実施例ではこれらのバランスをとることで画質劣化を抑えている。
〔本実施例の構成図(図10)の説明〕
図10は本発明に基づく実施例の構成及びデータフローを説明した図である。
図において1001はホストコンピュータ等と通信し印刷データを受信する受信部である。受信した印刷データは一時的に受信バッファ1002に蓄えられる。1003は受信した印刷データを解釈して,内部処理のしやすい形式(DL)に変換するDL生成部である。生成したDLはDLバッファ1004に蓄えられる。
1005はDLバッファ1004に蓄えられたDLを解釈してイメージ化するレンダラ部である。レンダラ部の画像出力はRGB 8bit/pixelである。
1006はレンダラ部1005や後術するHT部1012が生成した画像をたとえばJPEG等の符号化圧縮する圧縮部である。
1007は圧縮された画像を印刷出力装置の準備が整うまで保管しておくスプールバッファである。例えば印刷出力装置に印刷開始要求を出した後,用紙が搬送されて実際に画像データを可視画像形成出力するまでに時間のかかるタイプの印刷出力装置や,両面印刷を行う際に複数のページを生成時と異なった順番で出力するようなタイプの印刷出力装置では,このスプールバッファ1007内に複数のページを蓄えることで処理を高速化したり実現したりする。
1008はスプールバッファに蓄えられた圧縮画像を伸張する伸張部で,1009は伸張されたRGB画像を印刷出力装置のYMCK色空間に変換するCSC部であり,1010は印刷データの理論的な濃度特性を印刷出力装置の濃度特性に合うように濃度を変換する濃度変換部である。1011は濃度変換部が補正処理時に参照する濃度変換情報で,キャリブレーション部1014によって作成される。
1012はYMCKの8bit/pixleデータを印刷出力装置の階調分解能に合わせて階調数を落とすハーフトーン部であり,例えばYCMK 8bit/pixelのデータを2bit/poxelに落とす。
1013は印刷出力装置へ印刷画像を転送する出力部である。累積で何枚印刷したかどうかを保持している。
1014は印刷出力装置の濃度測定処理を実行し濃度変換情報1011を作成するキャリブレーション部である。最後に濃度測定処理を行った時間を保持している。
1015は環境温度や湿度の変化を検出する環境センサである。
1016は出力部1013で出力した用紙枚数,キャリブレーション部1014で最後に測定処理を行った時間からの経過時間,環境センサ1015が検出した環境温度や湿度の変化を基に,濃度補正前の画像をスプールバッファ1007に保持するか,補正後の画像を保持するかを決定するスプール処理切り替え部である。
以下にこれらの構成で行う印刷処理についてフローチャートで説明する。
〔本実施例の印刷処理(図11)の説明〕
図11は本実施例の印刷処理を説明したフローチャートである。
まずステップs1101で受信部1001が印刷データを受信して受信バッファ1002へ一時的に保管し,ステップs1102でDL生成部1003がDLを生成してDLバッファ1004へ格納する。DLが特定の処理単位,たとえばページ単位に作成できたらステップs1103でレンダラ部1005がそれをレンダリングしてRGB 8bit/pixelの画像を生成する。
次にステップs1104〜s1107でスプール処理切り替え部1016がスプール前に濃度補正を行うかスプール後に行うかを決定する。
まずステップs1104でキャリブレーション部1014から最後に濃度測定を行った時間を得て,それから現在までの経過時間が閾値を超えているかを判断する。閾値を超えていれば測定結果からの変動が大きいものとしてスプール後に濃度補正が行えるようにステップs1111の圧縮処理へと移行する。
もし閾値を超えていなければ,次にステップs1105で出力部1013から濃度測定後に何枚印刷出力したかを得て,それが閾値を超えているかを判断する。閾値を超えていれば既に測定結果からの変動が大きいものとしてs1111へ移行する。
もし閾値を超えていなければ,次にステップs1106で環境センサ1015からセンサ値に大きな変動があったかどうかを確認し,もしあったら既に測定結果からの変動が大きいものとしてs1111へ移行する。
もし閾値を超えていなければ,まだ前回の濃度測定から大きな変動はないものとみなし,ステップs1107でYMCK色空間に変換し,ステップs1108で濃度補正処理をし,ステップs1109でハーフトーン処理をして画像サイズを小さくしてからステップs1110で符号化圧縮を行ってスプール画像として保存する(s1111)。
その後実際に印刷処理を行うときには,まずステップs1112で既に濃度補正〜ハーフトーン処理が行われたかを判断し,行っていればそのまま伸張して(ステップs1117)印刷出力装置へ画像を転送する(ステップs1118)。もしハーフトーン処理が終わっていないのなら,ステップs1113で伸張後ステップs1114でYMCK色空間に変換し,ステップs1115で濃度補正処理をし,ステップs1116でハーフトーン処理を行い,ステップs1118で印刷出力装置へ画像を転送する。
〔本実施例の処理例(図12)の説明〕
最後に本実施例の処理例について図12を用いて説明する。
図12は図5と同様の濃度補正のタイミングについて示した図である。
ここで例えば時刻t01で濃度測定が行われ,濃度測定後の経過時間によるスプール方式切り替え閾値がt05だったとする。ここへ全3ページのドキュメント1の印刷処理がそれぞれt02,t03,t04に行われた場合,t02〜t04がt05より小さいことよりDoc1の3ページは全て濃度補正を行ってハーフトーン処理を行った上で管理することとなる。ここでの誤差はそれぞれ誤差1〜誤差3で示された量である。
一方同じ状態で次のドキュメント2の2ページをt06,t07で処理した場合,t05より遅いため濃度補正前の画像をスプールする。もしt01での濃度測定値をそのまま使うと誤差4〜誤差5の誤差が発生することになるが,この例では誤差1〜誤差3よりもはるかに変動が大きいため,濃度補正後の画像をスプールしなくて正解だった。
別な例として全4ページのドキュメント3はt08の濃度測定を基に濃度補正し,1〜2ページのt09,t10では濃度補正後のデータをスプールしているとする。ここでt10とt11との間で環境温度や湿度が大きく変化したとすると,環境センサ1015がその変化を検知し,スプール処理切り替え部1016はそれ以降のt11,t12は濃度補正前のデータをスプールするように指示することになる。
本発明の実施例のプリンタ構造図である。 パッチパターンの説明図である。 濃度測定処理の説明図である。 濃度変換特性の説明図である。 濃度補正タイミングの説明図である。 濃度補正前スプールのデータフローである。 濃度補正後スプールのデータフローである。 補正タイミングとスプールサイズ比較である。 画像圧縮サイズと画質劣化の比較である。 本実施例の構成図である。 本実施例の印刷処理である。 本実施例の処理例である。
符号の説明
1001 受信部
1002 受信バッファ
1003 DL生成部
1004 DLバッファ
1005 レンダラ部
1006 圧縮部
1007 スプールバッファ
1008 伸張部
1009 CSC部
1010 濃度変換部
1011 濃度変換情報
1012 ハーフトーン部
1013 出力部
1014 キャリブレーション部
1015 環境センサ
1016 スプール処理切り替え部

Claims (3)

  1. 受信したデータを基に印刷装置から印刷出力する画像データを形成する画像データ形成装置において,
    前記印刷装置の環境変化による出力特性の変化を測定する特性測定手段と,
    前記特性測定手段の測定結果に基づいて前記画像データの濃度特性を補正する濃度補正手段と,
    前記濃度補正手段を実施する前の画像データを格納する第1の画像データ格納手段と,
    前記濃度補正手段を実施した後の画像データを格納する第2の画像データ格納手段と,
    前記特性測定手段の処理時刻と前記濃度補正手段の処理時刻との時間差に基づいて前記第1の画像データ格納手段と前記第2の画像データ格納手段を切り替える格納手段切り替え手段と,
    を併せ持つことを特徴とする印刷システム。
  2. 印刷出力した用紙枚数を保持する印刷出力手段を有し,
    前記格納手段切り替え手段は前記印刷出力手段の保持する用紙枚数を基に切り替えることを特徴とした請求項1に基づく印刷システム。
  3. 印刷装置の外的要因による温度や湿度の変化を検知する環境センス手段を有し,
    前記格納手段切り替え手段は前記環境センス手段が検知した変化を基に切り替えることを特徴とした請求項1に基づく印刷システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012203316A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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