JP2006157368A - 自動ルーティング機能を備えたip電話システム - Google Patents

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Abstract

【課題】VoIP端末と公衆電話網端末の間で音声通話をする際に、呼の確立を確実に行う通信システムを提供する。
【解決手段】VoIP端末から公衆網端末へ発信する際、IP選択部6はIP記憶部8格納されているデータを参照し、正常稼動している呼制御サーバのなかで、優先順位の最も高いものを受発信部4へ通知する。受発信部4はIP選択部6より通知された呼制御サーバに対して呼の送信を行う。次に、呼制御部14が呼を受信する。ここで、呼制御部14は代理記憶部16またはID記憶部10の情報を参照して、正常稼動している呼接続サーバのなかで、優先順位の最も高いものを呼制御部14へ通知する。呼制御部14は取得したアドレスを参照して、接続部22へ呼を転送する。接続部22が呼を受信したら、VoIP用の呼から公衆電話網用の呼に変換を行い、公衆電話網へ発信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、 自動ルーティング機能を備えたIP電話に関し、特に、IP網および公衆網で障害が発生したときに通信可能な経路を選択して呼を確立することができるVoIP(音声通話)通信システムに関する。
近年、IP網(インターネット網)を利用した音声通話(以下、VoIPという)は公衆電話網を利用した音声通話と比べて低価格化が進んでいるため、VoIPを利用したいという状況がある。
一方、インターネットはその性質上、ある通信経路が故障している場合でも迂回して通信をすることができる。このインターネットのメリットを障害時に活用したいところである。
しかしながら、音声通話を行う際に、呼制御サーバが何らかの原因で障害を発生している場合や、通信経路上のネットワークの負荷が高い場合などは、公衆網による音声通話に比べて不安定であるという問題点がある。
本発明は、上記の事情を考慮して、呼の確立を確実に行うVoIP通信システムを提供することを目的とする。
請求項1の本発明は、複数の呼制御サーバとIP網を介して接続されたVoIP端末であって、IP網から呼を受信したり、IP網へ呼を発信したりする受発信部と、各呼制御サーバのIPアドレスを記憶するIP記憶部と、前記IP記憶部に登録されているIPアドレスを参照して前記呼制御サーバが稼動しているか確認すると共に呼制御サーバが稼動している場合にのみVoIP端末からの呼を発信許可するIP選択部とからなり、ユーザがVoIP端末から呼を発信する場合に、前記選択部で発信が許可されているいずれか1つの呼制御サーバへ発信することを特徴とするVoIP端末である。
請求項1の本発明によれば、ユーザがVoIP端末から呼を発信する際に、IP選択部はIP記憶部に記憶されているIPアドレスのデータを参照して稼動している呼制御サーバを確認すると共にIP選択部は稼動している呼制御サーバのなかで予め指定されている優先順位にしたがって呼制御サーバへ呼の発信許可をする。受発信部は発信許可されている呼制御サーバへ呼を発信する。
請求項2の本発明は、ユーザのVoIP端末とIP網を介して接続されたVoIP通信システムであって、ユーザのIDとユーザのVoIP端末のIPアドレスを格納するID記憶部と、前記ID記憶部の情報を一時的に格納する代理記憶部と、一定期間ごとに前記ID記憶部の情報を取得して前記複数の代理記憶部へ前記情報を更新する同期部と、IP網から呼を受信したら、呼のユーザの情報を前記ID記憶部に登録したり、呼のユーザの情報が前記ID記憶部に格納されていて前記代理記憶部に格納されていない場合に呼のユーザの情報を前記代理記憶部に格納したり、前記代理記憶部に格納されている情報から送信先のVoIP端末を特定して当該VoIP端末へ呼を転送したりする呼制御部とからなり、前記呼制御部がIP網から呼を受信したら、呼の送信先であるユーザのIDが前記代理記憶部に格納されているか確認し、ユーザのIDが前記代理記憶部に格納されていない場合は、前記ID記憶部からユーザの情報を取得して前記代理記憶部に格納すると共にユーザのVoIP端末へ呼を転送することを特徴とするVoIP通信システムである。
請求項2の本発明によれば、呼制御部がIP網から呼を受信した場合に、代理記憶部に記憶されているIDのデータを参照して呼の送信先であるユーザのIDが登録されているか確認する。代理記憶部にユーザのIDが登録されている場合には、代理記憶部に記憶されているユーザの送信先IPアドレスを参照して送信する。代理記憶部にユーザのIDが登録されていない場合には、ID記憶部から適合するユーザの情報を取得して代理記憶部に格納すると共にユーザのVoIP端末のIPアドレスを参照して呼を送信する。
請求項3の本発明は、ユーザの公衆網端末と公衆回線を介して接続されたVoIPゲートウェイであって、公衆電話網から公衆回線の呼が着信したら呼をVoIP回線の呼に変換してIP網へ発信したり、IP網からVoIP回線の呼が着信したら呼を公衆回線の呼に変換して公衆電話網へ発信したり、障害が発生した公衆回線の情報を前記ID記憶部に登録したりする接続部と、前記複数の呼制御部のIPアドレスを記憶するIP記憶部と、前記IP記憶部に登録されているIPアドレスを参照して前記呼制御部が稼動しているか確認すると共に前記呼制御部が稼動している場合にのみ前記接続部からの呼を発信許可するIP選択部とからなり、公衆網から公衆回線の呼を受信した場合に、前記接続部によってVoIP回線の呼に変換し、変換した呼を前記IP選択部によって選択された前記呼制御部へ呼を転送することを特徴とするVoIPゲートウェイである。
請求項3の本発明によれば、接続部が公衆電話網から公衆回線の呼を受信した場合に、公衆回線の呼をVoIP回線の呼に変換する。呼を変換した後、IP選択部はIP記憶部に記憶されているIPアドレスのデータを参照して稼動している呼制御部を確認すると共に稼動している呼制御部のなかであらかじめ指定されている優先順位にしたがって呼制御部を選択する。接続部は選択部により発信許可されている呼制御部へ呼を発信する。また、障害等により使用できない公衆回線についての情報をID記憶部に通知する。
請求項4の発明は、ユーザの公衆網端末と公衆回線を介して接続され、公衆電話網から公衆回線の呼が着信したら呼をVoIP回線の呼に変換してIP網へ発信し、かつIP網からVoIP回線の呼が着信したら呼を公衆回線の呼に変換して公衆電話網へ発信する複数のVoIPゲートウェイと、IP網を介して前記VoIPゲートウェイに接続され、呼を受信したらVoIP端末へ呼を転送する複数の呼制御サーバと、前記呼制御サーバに接続され、IP網から呼を受信したり、IP網へ呼を発信したりするVoIP端末とから成るVoIP通信システムにおいて、前記VoIPゲートウェイが公衆電話網から公衆回線の呼を受信した場合に、VoIP回線の呼に変換し、変換した呼を選択された前記呼制御サーバへ呼を転送し、前記呼制御サーバは呼をVoIP端末に転送し、前記VoIP端末は前記呼制御サーバの稼動を確認し稼動している前記呼制御サーバに呼を発信することを特徴とするVoIP通信システムである。
請求項4の発明によれば、前記VoIPゲートウェイが公衆電話網から公衆回線の呼を受信した場合に、VoIP回線の呼に変換し、変換した呼を選択された前記呼制御サーバへ呼を転送する。呼制御サーバは呼をVoIP端末に転送する。VoIP端末は呼制御サーバの稼動を確認し稼動している前記呼制御サーバに呼を発信する。
請求項1の本発明によれば、VoIP端末は正常稼動している呼制御サーバを自動的に判別することができるので、障害が発生している呼制御サーバへ呼を発信することを回避できる。ゆえに、いづれかの呼制御サーバに障害が発生していても、ユーザは何も気にすることなくVoIPによる音声通話を行うことができる。
請求項2の本発明によれば、DBサーバにより公衆回線の情報を一定期間毎に各呼制御サーバに対して更新しているので、呼制御サーバは障害が発生している公衆回線に対して発信することを回避することができる。同様に、ユーザの情報も一定期間毎に各呼制御サーバに対して更新しているので、ある呼制御サーバに障害が発生しても、それ以外の呼制御サーバで呼の転送を行うことができる。
請求項3の本発明によれば、VoIPゲートウェイは正常稼動している呼制御サーバを自動的に判別することができるので、障害が発生している呼制御サーバへ呼を発信することを回避できる。ゆえに、いずれかの呼制御サーバに障害が発生していても、公衆回線の端末とVoIP端末は音声通話を行うことができる。
請求項4の発明によれば、障害が発生している呼制御サーバへ呼を発信することを回避できる。
以下、添付図面に従って本発明の実施の形態について詳述する。本形態のVoIPの音声通話通信システムは、VoIP端末、VoIP通信サブシステム、およびVoIPゲートウェイ(呼接続サーバ)からなる。
図1は、VoIPの音声通話通信システムの全体を示した概念図である。図1において、VoIP端末3は、IP網へ呼を発信する際に、障害が発生している呼制御サーバ13やネットワーク200の障害が発生している通信経路を回避して呼制御サーバ13へ呼を発信するものである。
VoIP通信システムは、一部の呼制御サーバ13やネットワーク200の通信経路に障害が発生した場合にも、正常稼動している呼制御サーバ13や通信可能なネットワークを経由して、ユーザのVoIP端末3からの呼を制御することで、安定してVoIPによる音声通話を実現するものである。
VoIPゲートウェイ(呼接続サーバ)17は、公衆電話網100から受信した公衆網の呼をVoIPの呼に変換してIP網へ送信し、IP網から受信したVoIPの呼を公衆網の呼に変換して公衆網へ送信するものである。
図2は、インターネット網の図示を省略してVoIP通信システムの構成を示したブロック図である。図2において、VoIP通信システムはDBサーバ9と呼制御サーバ13から構成され、VoIPの総通信システム2は、さらに、呼接続サーバ17と、VoIP端末3を含んでいる。VoIP端末3は、受発信部4、IP選択部6、IP記憶部8からなる。
受発信部4は、インターネット回線と接続していて情報の受発信の窓口となる機能を有している。ここでの情報とは、VoIPの呼および音声データを指す。IP選択部6は、VoIPの呼を送信する際にIP記憶部8に記憶されているIPアドレスを参照して各呼制御サーバが稼動しているか確認すると共に稼動している呼制御サーバの中で最も優先順位の高い呼制御サーバへ呼の送信の許可を与えている。
DBサーバ9のID記憶部10は、ユーザのIDとユーザのVoIP端末のIPアドレスおよび障害が発生した公衆回線の情報を格納する。
DBサーバ9の同期部12は、ID記憶部10に格納されている情報を定期的に呼制御サーバ13の代理記憶部16へ更新する。
呼制御サーバ13の呼制御部14は、IP網から受信した呼のユーザIDを解析し、ユーザIDをキーとして代理記憶部16に格納されている情報を参照し、送信先のアドレスを求める。代理記憶部16に送信先のユーザIDが格納されていない場合は、ID記憶部10に格納されている情報からユーザIDをキーとしてユーザ情報を取得して送信先アドレスを求めた後、ユーザ情報を代理記憶部16に格納する。求めた送信先アドレスを参照して、受信した呼の転送を行う。
呼接続サーバ17の接続部22は、公衆電話網100の公衆回線およびインターネット網200(図1参照)のインターネット回線と接続していて情報の受発信の窓口となる機能を有している。ここでの情報とは、公衆網の呼、VoIPの呼、音声データを指す。
呼接続サーバ17のIP選択部20は、IP網へVoIPの呼を送信する際にIP記憶部18に記憶されているIPアドレスを参照して各呼制御サーバ17が稼動しているか確認すると共に稼動している呼制御サーバ17の中で最も優先順位の高い呼制御サーバ17へ呼の送信の許可を与えている。
VoIP通信を行う場合の前提として、各ユーザのIDとVoIP端末のIPアドレス等をDBサーバ9のID記憶部10に事前登録しておく。
実際にVoIPの総通信システム2を用いて音声通話を行う場合を図3、4を参照しつつ説明する。
通信可能媒体には、1.固定電話・携帯電話・PHS等による公衆網端末、2.IP網上にあるVoIP端末、がある。
図3は、公衆網端末からVoIP端末へ発信する際の手順を示したフローチャートである。図3において、まず、公衆網端末から公衆電話網100を介してVoIP端末3へ発信する(ステップS24)。次に、呼接続サーバ17の接続部22へ着信が入る(ステップS25)。ここで、公衆電話網用の呼からVoIP用の呼に変換を行う。また、IP選択部20はIP記憶部18に格納されているデータを参照し、稼動している呼制御サーバの中で、優先順位の最も高いものを接続部22へ通知する。接続部22はIP選択部20より通知された呼制御サーバに対して呼の送信を行う(ステップS26)。呼制御サーバ13の呼制御部14は受信した呼を解析し、呼制御サーバ13の代理記憶部16またはDBサーバ9のID記憶部10の情報を参照して、送信先のVoIP端末3のアドレスを取得する。呼制御部14は取得したアドレスを参照して、VoIP端末へ呼を転送する(ステップS27)。
図4は、VoIP端末から公衆網端末へ発信する際の手順を示したフローチャートである。図4において、VoIP端末から公衆網端末へ発信する際、IP選択部6はIP記憶部8に格納されているデータを参照し、稼動している呼制御サーバのなかで、優先順位の最も高いものを受発信部4へ通知する。受発信部4はIP選択部6より通知された呼制御サーバに対して呼の送信を行う(ステップS28)。次に、呼制御部14が呼を受信する(ステップS29)。ここで、呼制御部14は代理記憶部16またはID記憶部10の情報を参照して、稼動している呼接続サーバのなかで、優先順位の最も高いものを呼制御部14へ通知する。呼制御部14は取得したアドレスを参照して、接続部22へ呼を転送する(ステップS30)。接続部22が呼を受信したら、VoIP用の呼から公衆網用の呼に変換を行い、公衆網へ発信する(ステップS31)。
VoIPの音声通話通信システムの全体を示した概念図である。 インターネット網の図示を省略してVoIP通信システムの構成を示したブロック図である。 公衆網端末からVoIP端末へ発信する際の手順を示したフローチャートである。 VoIP端末から公衆網端末へ発信する際の手順を示したフローチャートである。
符号の説明
1 公衆網端末
2 音声通話通信システム
3 VoIP端末
9 DBサーバ
13 呼制御サーバ
17 呼接続サーバ
100 公衆電話網
200 インターネット網

Claims (4)

  1. 複数の呼制御サーバとIP網を介して接続されたVoIP端末であって、
    IP網から呼を受信したり、IP網へ呼を発信したりする受発信部と、
    各呼制御サーバのIPアドレスを記憶するIP記憶部と、
    前記IP記憶部に登録されているIPアドレスを参照して前記呼制御サーバが稼動しているか確認すると共に呼制御サーバが稼動している場合にのみVoIP端末からの呼を発信許可するIP選択部とからなり、
    ユーザがVoIP端末から呼を発信する場合に、前記選択部で発信が許可されているいずれか1つの呼制御サーバへ発信することを特徴とするVoIP端末。
  2. ユーザのVoIP端末とIP網を介して接続されたVoIP通信サブシステムであって、
    ユーザのIDとユーザのVoIP端末のIPアドレスを格納するID記憶部と、
    前記ID記憶部の情報を一時的に格納する代理記憶部と、
    一定期間ごとに前記ID記憶部の情報を取得して前記複数の代理記憶部へ前記情報を更新する同期部と、
    IP網から呼を受信したら、呼のユーザの情報を前記ID記憶部に登録したり、呼のユーザの情報が前記ID記憶部に格納されていて前記代理記憶部に格納されていない場合に呼のユーザの情報を前記代理記憶部に格納したり、前記代理記憶部に格納されている情報から送信先のVoIP端末を特定して当該VoIP端末へ呼を転送したりする呼制御部とからなり、
    前記呼制御部がIP網から呼を受信したら、呼の送信先であるユーザのIDが前記代理記憶部に格納されているか確認し、ユーザのIDが前記代理記憶部に格納されていない場合は、前記ID記憶部からユーザの情報を取得して前記代理記憶部に格納すると共にユーザのVoIP端末へ呼を転送することを特徴とするVoIP通信サブシステム。
  3. ユーザの公衆網端末と公衆回線を介して接続されたVoIPゲートウェイであって、
    公衆電話網から公衆回線の呼が着信したら呼をVoIP回線の呼に変換してIP網へ発信したり、IP網からVoIP回線の呼が着信したら呼を公衆回線の呼に変換して公衆電話網へ発信したり、障害が発生した公衆回線の情報を前記ID記憶部に登録したりする接続部と、
    前記複数の呼制御部のIPアドレスを記憶するIP記憶部と、
    前記IP記憶部に登録されているIPアドレスを参照して前記呼制御部が稼動しているか確認すると共に前記呼制御部が稼動している場合にのみ前記接続部からの呼を発信許可するIP選択部とからなり、
    公衆電話網から公衆回線の呼を受信した場合に、前記接続部によってVoIP回線の呼に変換し、変換した呼を前記IP選択部によって選択された前記呼制御部へ呼を転送することを特徴とするVoIPゲートウェイ。
  4. ユーザの公衆網端末と公衆回線を介して接続され、公衆電話網から公衆回線の呼が着信したら呼をVoIP回線の呼に変換してIP網へ発信し、かつIP網からVoIP回線の呼が着信したら呼を公衆回線の呼に変換して公衆電話網へ発信する複数のVoIPゲートウェイと、IP網を介して前記VoIPゲートウェイに接続され、呼を受信したらVoIP端末へ呼を転送する複数の呼制御サーバと、前記呼制御サーバに接続され、IP網から呼を受信したり、IP網へ呼を発信したりするVoIP端末とから成るVoIP通信システムにおいて、
    前記VoIPゲートウェイが公衆電話網から公衆回線の呼を受信した場合に、VoIP回線の呼に変換し、変換した呼を選択された前記呼制御サーバへ呼を転送し、前記呼制御サーバは呼をVoIP端末に転送し、前記VoIP端末は前記呼制御サーバの稼動を確認し稼動している前記呼制御サーバに呼を発信することを特徴とするVoIP通信システム。
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