JP2006165879A - 呼制御システム、呼制御方法および呼制御プログラム - Google Patents

呼制御システム、呼制御方法および呼制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 利便性および可用性を高め、資源の実質的な利用効率を高める。
【解決手段】 複数の通信端末を含む拠点を複数有する所定の管理範囲のなかで、通信端末間の呼制御メッセージの中継処理を行うこと等により、少なくとも呼制御を管理する主呼制御サーバを用いる呼制御システムにおいて、前記各拠点には、少なくともその拠点のなかを管理範囲とする副呼制御サーバを設けておき、副呼制御サーバは、応答要求部と、応答要求信号に対する前記主呼制御サーバからの応答状況に応じて、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定するサーバ側正常性判定部と、受付制御部とを備え、前記通信端末は、端末側正常性判定部と、依頼先決定部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は呼制御システム、呼制御方法および呼制御プログラムに関し、例えば、IP−PBXの機能をIP網経由で提供するIPセントレックスなどに適用して好適なものである。
IPセントレックス方式では、センタ拠点にIP−PBX(メインサーバ)を設置しておき、センタ拠点以外の拠点に設置されたIP電話端末が、IP網経由で当該メインサーバを利用して、他のIP電話端末への発呼などを行う。
ただしこの構成を取る場合、センタ拠点に設置されたメインサーバに障害が発生したり、IP網の障害でセンタ拠点との通信が行えなくなった場合などには、各拠点内のIP電話端末すべてを利用することができなくなってしまうため、各拠点に前記メインサーバの代替手段となるサーバ(サバイバルサーバ)を設置し、メインサーバに障害が発生したりIP網の障害でセンタ拠点との通信が行えなくなった場合でも、自拠点内のIP電話端末相互間では、自拠点内のサバイバルサーバを利用して通信を行うことが可能となる。
この場合、IP電話端末は、メインサーバの障害を検出すると、アクセスするサーバをメインサーバからサバイバルサーバに切り替える。
IP−PBXに関連する技術として、下記の特許文献1に記載されたものがある。
特開2001−86166号公報
しかしながら上述した構成の場合、極めて短時間で復旧する一時的な障害や、IP網上で一時的な輻輳が発生したケースなどでも、IP電話端末がアクセスするサーバを切り替えてしまうが、このような障害や輻輳は極めて短時間で復旧するため、アクセスするサーバの切り替えは不要なものである可能性が高い。
例えば、IP電話端末のアクセス先のサーバ(メインサーバ、サバイバルサーバ)に関して不要な切り替えが発生すると、IP電話端末のユーザにとっては発呼できるIP電話端末が制限される点で利便性が低下する。発呼できるIP電話端末が制限される理由は、サバイバルサーバの管理範囲がその拠点内に限られているからである。
また、具体的なシステムの仕様にも依存するが、例えば、アクセスするサーバを切り替える際、メインサーバが自身の再起動を実行し、再起動後にも正常な処理を行えないか否かを確認する手順なども含まれる場合には、長時間(例えば、5分程度)、IP電話端末はいずれのサーバも利用することができない状態となるため、可用性が低下し、資源の実質的な利用効率が低下する。さらに、例えば、サバイバルサーバを利用中、サバイバルサーバに蓄積された様々な管理情報(例えば、各IP電話端末に割り当てるIPアドレスと電話番号の対応関係など)の変更を認める場合には、IP電話端末のアクセス先のサーバに関して不要な切り替えが発生すると、サバイバルサーバが蓄積する管理情報とメインサーバが蓄積する管理情報の内容を整合させる処理(同期処理)の頻度が高くなって、サバイバルサーバやメインサーバの処理能力およびネットワークの伝送帯域が消費され、その他の処理や伝送を困難にする可能性が高まるため、資源の実質的な利用効率が低下する。
上述した特許文献1の技術も、このような問題を解決できるものではない。
かかる課題を解決するために、第1の本発明では、複数の通信端末を含む拠点を複数有する所定の管理範囲のなかで、前記通信端末間の呼制御メッセージの中継処理を行うこと等により、少なくとも呼制御を管理する主呼制御サーバを用いる呼制御システムにおいて、前記各拠点には、少なくともその拠点のなかを管理範囲とする副呼制御サーバを設けておき、(1)当該副呼制御サーバは、前記主呼制御サーバに宛てて、正常性確認のための応答を要求する応答要求信号を所定時間ごとに所定数以上、送信する応答要求部と、(2)当該応答要求信号に対する前記主呼制御サーバからの応答状況に応じて、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定するサーバ側正常性判定部と、(3)当該サーバ側正常性判定部が、正常であるとの判定結果を出した場合、当該副呼制御サーバの管理範囲内の通信端末から到来した呼制御メッセージの受け付けを拒否する受付制御部とを備え、(4)前記通信端末は、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定する端末側正常性判定部と、(5)当該端末側正常性判定部が、正常でないとの判定結果を出した場合、呼制御メッセージの中継処理依頼先を前記主呼制御サーバから副呼制御サーバに切り替えるものの、当該呼制御メッセージの受け付けが前記受付制御部によって拒否されると、前記中継処理依頼先を主呼制御サーバに戻す依頼先決定部とを備えたことを特徴とする。
また、第2の本発明では、複数の通信端末を含む拠点を複数有する所定の管理範囲のなかで、前記通信端末間の呼制御メッセージの中継処理を行うこと等により、少なくとも呼制御を管理する主呼制御サーバを用いる呼制御方法において、前記各拠点には、少なくともその拠点のなかを管理範囲とする副呼制御サーバを設けておき、(1)当該副呼制御サーバでは、応答要求部が、前記主呼制御サーバに宛てて、正常性確認のための応答を要求する応答要求信号を所定時間ごとに所定数以上、送信し、(2)サーバ側正常性判定部が、当該応答要求信号に対する前記主呼制御サーバからの応答状況に応じて、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定し、(3)当該サーバ側正常性判定部が、正常であるとの判定結果を出した場合、受付制御部が、当該副呼制御サーバの管理範囲内の通信端末から到来した呼制御メッセージの受け付けを拒否し、(4)前記通信端末では、端末側正常性判定部が、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定し、(5)当該端末側正常性判定部が、正常でないとの判定結果を出した場合、依頼先決定部が、呼制御メッセージの中継処理依頼先を前記主呼制御サーバから副呼制御サーバに切り替えるものの、当該呼制御メッセージの受け付けが前記受付制御部によって拒否されると、前記中継処理依頼先を主呼制御サーバに戻すことを特徴とする。
さらに、第3の本発明では、複数の通信端末を含む拠点を複数有する所定の管理範囲のなかで、前記通信端末間の呼制御メッセージの中継処理を行うこと等により、少なくとも呼制御を管理する主呼制御サーバを用いる呼制御プログラムにおいて、前記各拠点には、少なくともその拠点のなかを管理範囲とする副呼制御サーバを設けておき、(1)当該副呼制御サーバでは、コンピュータに、前記主呼制御サーバに宛てて、正常性確認のための応答を要求する応答要求信号を所定時間ごとに所定数以上、送信する応答要求機能と、(2)当該応答要求信号に対する前記主呼制御サーバからの応答状況に応じて、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定するサーバ側正常性判定機能と、(3)当該サーバ側正常性判定機能が、正常であるとの判定結果を出した場合、当該副呼制御サーバの管理範囲内の通信端末から到来した呼制御メッセージの受け付けを拒否する受付制御機能とを実現させ、(4)前記通信端末では、コンピュータに、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定する端末側正常性判定機能と、(5)当該端末側正常性判定機能が、正常でないとの判定結果を出した場合、呼制御メッセージの中継処理依頼先を前記主呼制御サーバから副呼制御サーバに切り替えるものの、当該呼制御メッセージの受け付けが前記受付制御機能によって拒否されると、前記中継処理依頼先を主呼制御サーバに戻す依頼先決定機能とを実現させたことを特徴とする。
本発明によれば、利便性および可用性を高め、資源の実質的な利用効率を高めることができる。
(A)実施形態
以下、本発明にかかる呼制御システム、呼制御方法および呼制御プログラムをVoIP通信システムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
(A−1)実施形態の構成
本実施形態にかかるVoIP通信システム10の全体構成例を図1に示す。
図1において、当該VoIP通信システム10は、WAN(ワイド・エリア・ネットワーク)を構成するIP網11と、当該IP網11によって相互に接続された拠点ST1〜ST4とを備えている。
このうちIP網11はインターネットなどにも置換可能であるが、ここでは、特定の通信事業者が運営するIP網を想定する。IP網11上では、OSI参照モデルのネットワーク層の通信プロトコルとしてIPプロトコルが用いられる。
個々の拠点ST1〜ST4はそれぞれLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)を構成しているが、拠点ST1はある企業の本社に構成されたLANに対応し、拠点ST2〜ST4はその企業の各支社に構成されたLANに対応するものであってよい。各拠点ST1〜ST4内には図示しないルータやスイッチなどが設置されていてもよいことは当然である。
拠点ST1内には、図1に示すように、メインサーバ12が設置されており、拠点ST2内には、サバイバルサーバ13と、IP電話端末14〜16が設置されている。
図1では、拠点ST1内にはメインサーバ12のみが設置されているが、拠点ST1内にも、IP電話端末14〜16などと同様なIP電話端末が設置されていてもよいことは当然である。また、他の拠点ST3,ST4内の構成も、拠点ST2と同じであるものとする。VoIP通信システム10全体(すなわち、メインサーバ12の管理範囲内)に含まれるIP電話端末の数には様々なものがあり得るが、例えば、5000台程度におよぶ大規模なシステムであってもよい。
メインサーバ12は、IP−PBX(あるいは、コールエージェント)で、呼制御や端末制御の機能を備えている。VoIP通信システム10内で用いられる呼制御プロトコルには様々なものがあり得るが、例えば、ITU−T勧告H.323やSIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)などを用いることも可能である。
例えば、ITU−T勧告H.323を用いた場合、当該IP−PBXにはゲートキーパの機能が搭載されることになるし、SIPを用いた場合には、ロケーションサーバなども含むSIPサーバの機能が搭載されることになる。IP−PBXとしての当該メインサーバ12の管理範囲はVoIP通信システム10全体である。したがって、拠点ST2〜ST4内の任意のIP電話端末(例えば、14)が他のIP電話端末に対して発呼しようとする場合、アドレス解決(電話番号に対応するIPアドレスの取得)などのためにIP−PBXの機能を用いることが必要である。また、具体的な呼制御の手順にも依存するが、通常、IP電話端末が送信する呼制御メッセージの多くは、IP−PBXを経由して着信先のIP電話端末に届けられることになる。これにより、IP−PBXであるメインサーバ12は、VoIP通信システム10内の各IP電話端末の状態(例えば、通話中か否かなど)も管理することができる。
なお、端末制御では、IP電話端末における、転送、ボタンの割り付け、VLAN、優先制御などに関連する動作を制御する。例えば、前記IP電話端末14が多機能電話機に相当するものである場合、着信転送など転送の際に必要な情報、ボタンの割付けに関する情報、VLAN、ToS(タイプ・オブ・サービス)などに関する情報を、IP電話端末14に送信して記憶させる。ここで、VLANに関する情報はVoIP通信システム10内でVLANを用いる場合に必要であり、ToSに関する情報は、VoIP通信システム10内の図示しない中継装置(例えば、ルータ)で優先制御を行う場合、当該優先制御のために、IP電話端末が送信するIPパケットについて、そのヘッダのToSフィールドに記述させる情報である。
拠点ST2内に設置されているサバイバルサーバ13は、基本的に前記メインサーバ12と同じ機能を持つIP−PBXであるが、管理範囲が拠点ST2の内部に限られている点が異なる。例えば、IP網11上の障害発生などに応じてメインサーバ12の機能が利用できなくなった場合でも、拠点ST2内における任意のIP電話端末間の通話は行えるようにするために当該サバイバルサーバ13が用意されている。
IP電話端末14〜16はVoIP対応機能を有する電話端末である。VoIP対応機能を持たない一般電話機をVoIPゲートウエイ経由で拠点ST2のネットワークに接続したものを、IP電話端末の代わりに用いてもよいことは当然である。IP電話端末14はユーザU1によって利用され、…、IP電話端末15はユーザU2によって利用され、IP電話端末16はユーザU3によって利用される。
IP電話端末(例えば、14)は自身でメインサーバ12およびIP電話端末14からメインサーバ12にいたる伝送経路が正常であると判定する機能を備えている。IP電話端末14の内部構成は例えば図5に示す通りであってよい。他のIP電話端末15,16などの内部構成もこれと同じである。
(A−1−1)IP電話端末の内部構成例
図5において、当該IP電話端末14は、通信部30と、制御部31と、操作部32と、記憶部33と、ヘルスチェック部34と、接続サーバ切替部35と、呼制御部36と、表示部37とを備えている。
このうち通信部30は、IP電話端末14が拠点ST2内のネットワークや前記IP網11を経由して通信を行うために機能する部分である。この通信には、制御や管理のために行われるメインサーバ12またはサバイバルサーバ13との通信と、通話相手のIP電話端末とのあいだで行われるリアルタイムな音声通信が含まれる。
制御部31はハードウエア的には当該IP電話端末14のCPU(中央処理装置)に相当し、ソフトウエア的にはOS(オペレーティングシステム)などの制御プログラムに相当し得る部分である。
操作部32は、当該IP電話端末14のユーザU1が制御部31に指示を伝えるためのユーザインタフェースである。電話端末である以上、当該操作部32には少なくとも通話相手の電話番号などを指定するためのボタンなどが含まれるが、多機能電話に相当する多種多様な機能を持つIP電話端末の場合には、そのほかに、様々な機能に対応する多くのボタンが含まれる。
記憶部33は、揮発性または不揮発性の記憶資源である。
表示部37は、制御部31からユーザU1に情報を伝えるための部分である。具体的には、例えば、液晶表示装置や、ランプなどによって当該表示部37を構成することができる。
ヘルスチェック部34は、アクセスするサーバ(例えば、メインサーバ12,サバイバルサーバ13)および当該サーバまでの伝送経路の正常性を検査する部分である。例えば、常時、メインサーバ12とのあいだでIP電話端末14がTCPコネクションを確立しておく仕様のシステムの場合、TCPコネクションが切断されたことを検知することによって、メインサーバ12またはメインサーバ12までの伝送経路が正常でないと判定することができる。
また、メインサーバ12側から定期的に(例えば、40秒間隔)ヘルスチェック要求信号をIP電話端末(例えば、14)に送信し、それに応えてIP電話端末14がメインサーバ12へヘルスチェック応答信号を返送する仕様のシステムの場合には、ヘルスチェック要求信号が所定時間(例えば、2分40秒(=40秒×4回))以上連続して届かなければ、正常でないと判定することができる。
これは、メインサーバ12が、IP電話端末14から返送されてくるはずのヘルスチェック応答信号が所定時間以内に返送されてこなければ、40秒後に再度、ヘルスチェック要求信号を送信する操作を最大で4回まで繰り返し、4回目に送信したヘルスチェック要求信号に対してもヘルスチェック応答信号が返送されてこないときに、そのIP電話端末14に障害が発生していると判定することに対応したものである。
別な方法として、IP電話端末14が例えば呼制御メッセージの中継を依頼する際などにメインサーバ12にアクセスしたとき、正常な応答がなければ、正常でないと判定するようにしてもよい。
ヘルスチェック要求信号RQ1やヘルスチェック応答信号RS1の送受に際し、OSI参照モデルのトランスポート層では、TCP等のコネクション型の通信プロトコルを用いてもよいが、ここでは、UDP等のコネクションレス型の通信プロトコルを用いるものとする。
呼制御部36は、呼制御メッセージの生成や送受などを実行する部分である。
接続サーバ切替部35は、当該IP電話端末14が呼制御やアドレス解決のために呼制御部36がアクセスするサーバ(12または13)の切り替えを制御する部分である。当該接続サーバ切替部35は、通常、呼制御部36にはメインサーバ12にアクセスさせるが、前記ヘルスチェック部34が、メインサーバ12またはメインサーバ12にいたる伝送経路が正常でないと判定した場合には、アクセスするサーバをメインサーバ12からサバイバルサーバ13に切り替えさせ、サバイバルサーバ13に正常なアクセスが行えない場合には、再度、アクセスするサーバをメインサーバ13に戻す。
サバイバルサーバ13に対して正常なアクセスが行えるか否かは、上述したメインサーバ12のヘルスチェックと同様な方法で判定することもできるが、例えば、呼制御メッセージの送信のためにサバイバルサーバ13とIP電話端末14のあいだにTCPコネクションを確立することが必要な場合には、TCPコネクションを確立できないときに正常でないと判定するようにしてもよい。
サバイバルサーバ13に対してIP電話端末14から正常なアクセスが行えない現象は、ほとんどの場合、サバイバルサーバ13がそのアクセスを受け付けるためのポートを、後述するように閉塞しているときに起きる。
前記サバイバルサーバ13の内部構成は例えば図2に示す通りであってよい。前記メインサーバ12の内部構成も基本的にこれと同じである。ただしサバイバルサーバ13は、後述するヘルスチェック要求信号RQ1をメインサーバ12に送信する機能などを備え、メインサーバ12はこのヘルスチェック要求信号RQ1に応えてヘルスチェック応答信号RS1を返送する機能などを備える点が相違する。
(A−1−2)サバイバルサーバの内部構成例
図2において、当該サバイバルサーバ13は、端末収容部20と、装置管理部21と、呼処理部22と、データベース部23とを備えている。
このうち装置管理部21は対象となる装置を管理する部分である。ただし、図2にメインサーバ12を示したものとみる場合、管理の対象となる装置は、前記IP電話端末(例えば、14)であり、サバイバルサーバ13を示したものとみる場合には、メインサーバ12である。すなわち、サバイバルサーバ13の装置管理部21は、メインサーバ12の正常性を確認するためのヘルスチェック要求信号RQ1を周期的にメインサーバ12に送信し、メインサーバ12は、当該ヘルスチェック要求信号RQ1を受信するたび、自身の正常性を示すヘルスチェック応答信号RS1を返送する。
メインサーバ12の一部に障害が発生していることを検出する機能(自己管理機能)をメインサーバ12が備え、当該自己管理機能がメインサーバ12の障害発生を検出している場合には、ヘルスチェック応答信号RS1にその旨を記述するようにしてもよいが、メインサーバ12の装置管理部21がそのような自己管理機能を持つことは必ずしも必須ではない。サバイバルサーバ13側からすると、送信したヘルスチェック要求信号RQ1に応えて、ヘルスチェック応答信号RS1が返送されてくる限り、メインサーバ12および、サバイバルサーバ13からメインサーバ12にいたる伝送経路が正常であると判定することができるからである。
上述したように、メインサーバ12の管理範囲内に5000台ものIP電話端末が存在する場合、IP網12などの通信帯域やメインサーバ12自身の処理能力などを節約する観点から、それほど高い時間頻度でヘルスチェック要求信号を送信することは難しく、例えば、 秒程度の時間間隔で送信することになる。
サバイバルサーバ13がメインサーバ12に送信するヘルスチェック要求信号RQ1とそれに応えてメインサーバ12から返送されるヘルスチェック応答信号RS1に関してはこのようなことはないが、実際には、負荷が集中しやすいメインサーバ12の処理能力にかかる負荷を軽減するため、それほど短い時間間隔でヘルスチェック要求信号RQ1を送信することは難しい。このため、例えば、30秒程度の時間間隔でヘルスチェック要求信号RQ1を送信する操作を繰り返す。これらのヘルスチェック要求信号RQ1を受信するメインサーバ12のほうでは、各ヘルスチェック要求信号RQ1に対して1つずつヘルスチェック応答信号RS1を返送することになる。したがって、何も問題が無ければ、30秒程度の時間を置いて、ヘルスチェック応答信号RS1がサバイバルサーバ13まで返送されてくることになる。
端末収容部20は、管理範囲内の任意のIP電話端末から呼制御メッセージの受付けなどを行うためのポートを有する部分である。図2にメインサーバ12を示したものとみる場合、この端末収容部20のポートは常時、受付けを許可する状態であってよいが、サバイバルサーバ13を示したものとみる場合には、受付けを許可するときと拒否するときがある。
受付を許可するのは、前記信号RQ1,RS1によるヘルスチェックの結果として、前記メインサーバ12または伝送経路の少なくともいずれかが正常でないと判定した場合であり、拒否するのは、前記メインサーバ12および伝送経路の双方が正常であると判定した場合である。
拠点ST2内の任意のIP電話端末(例えば、14)が呼制御メッセージの送信などのために前記メインサーバ12にアクセスするときの伝送経路は、拠点ST2の内部における伝送経路を除けば、サバイバルサーバ13が前記信号RQ1,RS1をやり取りするときの伝送経路と同じであるため、両者は、ほぼ同一とみなすことができる。
メインサーバ12および伝送経路の正常性に関し、サバイバルサーバ13が出した判定結果の信頼性と、各IP電話端末(その1つが14)が出した判定結果の信頼性の高さは同じ程度であってもよく、異なるものであってもよいが、いずれにしても、もしも判定結果が、極めて短時間で復旧する一時的な障害(IP網11の一時的な輻輳なども含む)に基づいて正常でないと判定したものであった場合、サバイバルサーバ13が出した判定結果と各IP電話端末が出した判定結果が偶然、一致することは確率的に希なものとなる。そしてこの点により、IP電話端末のアクセス先のサーバ12,13に関する不要な切り替えの発生確率を十分に低いものとすることが可能となる。
呼処理部22は、IP電話端末間でやり取りされる呼制御メッセージの中継などの際に機能する部分である。呼処理部22を通じて管理範囲内に存在する各IP電話端末の呼制御の進行状況などを示す情報を収集することもできるため、当該メインサーバ12は、例えば、上述した各IP電話端末の状態などを検出することが可能となる。
データベース部23には、管理範囲内の各IP電話端末に関する情報が蓄積されている。例えば、各IP電話端末に割り当てられているIPアドレスと電話番号の対応関係などの情報や、前記IP電話端末の状態を示す情報なども当該データベース部23に蓄積される。
図2にメインサーバ12を示したものとみた場合、メインサーバ12の管理範囲はVoIP通信システム10全体であるため、メインサーバ12のデータベース部23には、拠点ST2だけでなく、他の拠点ST1,ST3,ST4に設置されているIP電話端末に関するこれらの情報も蓄積されるが、サバイバルサーバ13の管理範囲は拠点ST2内に限られるため、サバイバルサー13のデータベース部23には、拠点ST2内に設置されたIP電話端末14〜16に関するこれらの情報のみを蓄積することになる。
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について、図3、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
図3は前記サバイバルサーバ13の動作を示すフローチャートで、S10〜S18の各ステップを備えている。図4は前記メインサーバ12の動作を示すフローチャートで、S20〜S22の各ステップを備えている。
(A−2)実施形態の動作
通常、拠点ST2内のIP電話端末14〜16を含め、各拠点ST1〜ST4内の任意のIP電話端末は、他のIP電話端末に発呼しようとする場合、他のIP電話端末が自身と同じ拠点内に設置されているか、他の拠点内に設置されているかにかかわらず、アドレス解決、呼制御メッセージの送信などのためにメインサーバ12にアクセスする。
そして、これらのアクセスに対してメインサーバ12から正常な応答が返送されてこない場合や、常時、確立されているはずのTCPコネクションが切断されたことが検知された場合など、上述したヘルスチェック部34が、メインサーバ12または伝送経路のいずれかに障害が発生したものと判定した場合、IP電話端末は、自身と同じ拠点内に設置されたサバイバルサーバにアクセスする。一例として、拠点ST2内のIP電話端末14に注目すると、ヘルスチェック部34が、メインサーバ12または伝送経路のいずれかに障害が発生したものと判定した場合、当該IP電話端末14内の前記接続サーバ切替部35は、アクセスするサーバをメインサーバ12から当該IP電話端末14と同じ拠点ST2内に設置されたサバイバルサーバ13に切り替えさせる。この切り替えにともない、IP電話端末14は、サバイバルサーバ13とのあいだでTCPコネクションを確立しようとする。
一方、サバイバルサーバ13は図3に示すように、予め定めた周期タイミングがくるたびに、前記ヘルスチェック要求信号RQ1をメインサーバ12に宛てて送信する(S11、S12)。ここでは上述したように、サバイバルサーバ13は、周期タイミングに応じて30秒程度の時間を置いてヘルスチェック要求信号RQ1を送信する動作を繰り返すものとする。
送信したヘルスチェック要求信号RQ1に対して、ヘルスチェック応答信号RS1が返送されてくるまでの時間には、所定のNG時間が設定されている。このNG時間には様々な時間を用いることができるが、例えば、10秒としてもよい。
そして、ヘルスチェックNG(すなわち、NG時間以内に該当するヘルスチェック応答信号RS1が返送されてこないこと)が、所定回数(例えば、7回)連続して発生したときタイムアウトと判定する。
ヘルスチェックNGを検査するのが、前記ステップS12につづくステップS13である。前記ステップS12で送信されたヘルスチェック要求信号RQ1に対応するヘルスチェック応答信号RS1が前記NG時間以内にサバイバルサーバ13まで返送されてきた場合には、ヘルスチェックOKとなってステップS13はOK側に分岐するが、そうでない場合には、ヘルスチェックNGとなってNG側に分岐する。
NG側の分岐につづくステップS14では、タイムアウトになったか否か、すなわち、この例では、7回連続してヘルスチェックNGが発生したか否か検査する。タイムアウトになっていなければ、処理は、ステップS11に戻る。したがって、ステップS11〜S14によって構成されるループは、最大で、7回連続して繰り返し処理され、7回目には、ステップS14がYES側に分岐することになる。ステップS14がYES側に分岐することは、メインサーバ12またはメインサーバ12までの伝送経路が正常でないと判定することに等しい。
前記ループが最大で7回、連続して繰り返し処理されているあいだに、1個でもヘルスチェック応答信号RS1が返送されてくれば、ステップS13はOK側に分岐する。何も問題が無ければ、ヘルスチェック応答信号RS1は7個届くべきところを、1個でも届けばOKとすることは、一時的な障害や輻輳に起因してヘルスチェック応答信号RS1が届かなかったことを無視することになる。このことは、後述するステップS17,S18を経て、IP電話端末14のアクセス先のサーバ12,13に関する不要な切り替えを生じにくくすることに寄与する。
この例では、実際に例えばメインサーバ12に一時的でない障害が発生した場合、サバイバルサーバ13がそれを検出するには、約3分半(=30秒×7)を要することになる。
ステップS13のOK側の分岐につづくステップS17では、その時点におけるポート状態を確認して、ポートが閉塞されているクローズ状態(CLOSE状態)であれば現状を維持し、開放されているオープン状態(OPEN状態)であればポートを閉塞する(S18)。ここで、ポートの開放は、ポートが任意のIP電話端末(例えば、14)からのアクセスを受け付け可能な状態にあることを意味し、逆に、ポートの閉塞は、ポートが任意のIP電話端末(例えば、14)からのアクセスの受け付けを拒否する状態(あるいは、受け付け不能な状態)にあることを意味する。
前記ステップS17,S18により、前記IP電話端末14が、アドレス解決および呼制御メッセージの送信やTCPコネクションの確立などのためにサバイバルサーバ13にアクセスしてきても、そのアクセスは拒否されるから、IP電話端末14内の前記接続サーバ切替部35により、IP電話端末14のアクセス先は再度、メインサーバ12側に戻される。
極めて短時間で復旧する一時的な障害(IP網11の一時的な輻輳なども含む)に起因してIP電話端末14がサバイバルサーバ13にアクセスしてきた場合、再度、当該IP電話端末14がメインサーバ12側にアクセスしたときにはすでにその障害は復旧していて、正常なアクセスが行える可能性が高い。
メインサーバ12を利用した場合、他の拠点(例えば、ST3)内のIP電話端末へも発呼できるのに対し、サバイバルサーバ13を利用すると、発呼できるIP電話端末が拠点ST2内のものに制限される点で不便であるから、アクセス先のサーバ12,13に関する不要な切り替えは防止できたほうがユーザU1にとっても便利である。
また、同じ拠点ST2内のIP電話端末に発呼しようとする場合にはサバイバルサーバ13を利用しても、ユーザU1がこのような制限を意識することはないが、その場合でも、上述したように、システムの仕様が、アクセスするサーバを切り替える際、メインサーバ12が自身の再起動を実行し、再起動後にも正常な処理を行えないか否かを確認する手順なども含むものであるケースには、長時間(例えば、5分程度)、IP電話端末はいずれのサーバも利用することができない状態となるため、アクセスするサーバに関する不要な切り替えを防止できれば、可用性が高まり、ユーザU1が長時間待たされることもなくなる。
さらに、上述したように、システムの仕様が、サバイバルサーバ13を利用中、サバイバルサーバ13に蓄積された様々な管理情報(例えば、各IP電話端末14に割り当てるIPアドレスと電話番号の対応関係など)の変更を認めるものである場合には、IP電話端末14のアクセス先のサーバに関して不要な切り替えが発生すると、サバイバルサーバ13が蓄積する管理情報とメインサーバ12が蓄積する管理情報の内容を整合させる処理(同期処理)の頻度が高くなって資源の実質的な利用効率を低下させる可能性が高いが、アクセス先のサーバに関して不要な切り替えを防止できれば、この点で、資源の実質的な利用効率を高めることができる。
前記ステップS14において、1個のヘルスチェック応答信号RS1さえ返送されてくることなく前記タイムアウト時間が経過し、当該ステップS14がYES側に分岐すると、サバイバルサーバ13はその時点におけるポート状態を確認する(S15)。このステップS15は前記ステップS17に対応する処理である。ただし、前記ステップS17はポートを開放するものであったのに対し、当該ステップS17はポートを閉塞するためのものである。したがって、その時点のポートがオープン状態である場合には現状を維持し、クローズ状態である場合には、ポートを開放する(S16)。
サバイバルサーバ13のポートが開放されている場合、前記IP電話端末14が、アドレス解決や呼制御メッセージの送信などのためにアクセスしてくると、サバイバルサーバ13がそれを受け付けることができる。このようにポートが開放されているときに、IP電話端末14がそのポートを介してサバイバルサーバ13にアクセスしてくるということは、IP電話端末14とサバイバルサーバ13の双方が、メインサーバ12または伝送経路のいずれかに障害が発生したものと判定したことを意味するから、メインサーバ12や伝送経路の障害が極めて短時間で復旧する一時的なものではなく、比較的長時間にわたって継続するものであるケースに該当する。
ただしこの場合、上述したようにサバイバルサーバ13の管理範囲は拠点ST2内に限られているため、前記IP電話端末14が例えば拠点ST3内のいずれかのIP電話端末(図示せず)に発呼しようとしても、サバイバルサーバ13単独では、そのためのアドレス解決や呼制御メッセージの送信を処理することができない。このような発呼は、前記メインサーバ12または伝送経路が復旧するのを待って、メインサーバ12にアクセスすることにより可能となる。
上述したステップS15〜S18につづいて、処理は前記ステップS11に戻る。したがって、ポートを閉塞した場合も開放した場合も、サバイバルサーバ13は、前記メインサーバ12へヘルスチェック要求信号RQ1を送信し、メインサーバ12のヘルスチェックを繰り返すことになる。
当該サバイバルサーバ13からIP網11経由で到来するヘルスチェック要求信号RQ1を処理するため、メインサーバ12は次の処理を実行する。
すなわち、図4に示すように、前記ヘルスチェック要求信号RQ1を受信すると(ステップS21のYES側の分岐)、そのヘルスチェック要求信号RQ1に応えるヘルスチェック応答信号RS1を返送する(S22)操作を繰り返す。
拠点ST2以外の拠点であるST3,ST4のサバイバルサーバ(図示せず)から到来するヘルスチェック要求信号に対しても、メインサーバ12は、図4と同様の処理を行い、前記ヘルスチェック応答信号RS1と同様なヘルスチェック応答信号を返送する。
(A−3)実施形態の効果
本実施形態によれば、IP電話端末(例えば、14)に関するアクセス先のサーバの不要な切り替えの発生頻度を低減することで、利便性および可用性を高め、資源の実質的な利用効率を高めることができる。
(B)他の実施形態
上記実施形態にかかわらず、VoIP通信システム10内の拠点(ST1〜ST4)の数を4つに限定する必要はないことは当然である。
なお、上記実施形態では、各拠点内に1つのサバイバルサーバを設置したが、拠点内のサバイバルサーバの数は必ずしも1つに限定する必要はない。
また、サバイバルサーバの管理範囲は、必ずしも当該サバイバルサーバが設置されている拠点(例えば、ST2)の内部に限定する必要はない。IP網11内における障害の発生箇所や障害の態様などによっては、拠点ST1との通信はできなくても、他の拠点(例えば、ST3)との通信は行える可能性があるため、拠点ST1との通信が行えないからといって、他のすべての拠点ST3およびST4との通信を諦める必要はないからである。
さらに、上記実施形態にかかわらず、本発明は、IP電話以外の通信アプリケーションに適用できる可能性がある。
なお、上記実施形態で使用した通信プロトコルは他の通信プロトコルに置換可能である。
例えば、IPプロトコルは、OSI参照モデルのネットワーク層またはその他の階層に位置する他の通信プロトコルに置換可能である。一例として、IPXプロトコルなどを利用できる可能性もある。
以上の説明でハードウエア的に実現した機能の大部分はソフトウエア的に実現することが可能であり、ソフトウエア的に実現した機能のほとんど全ては、ハードウエア的に実現することが可能である。
実施形態にかかるVoIP通信システムの全体構成例を示す概略図である。 実施形態にかかるVoIP通信システムで使用するサバイバルサーバ(または、メインサーバ)の内部構成例を示す概略図である。 実施形態におけるサバイバルサーバの動作例を示す概略図である。 実施形態におけるメインサーバの動作例を示す概略図である。 実施形態で使用するIP電話端末の内部構成例を示す概略図である。
符号の説明
10…VoIP通信システム、11…IP網、12…メインサーバ、13…サバイバルサーバ、14〜16…IP電話端末、20…端末収容部、21…装置管理部、22…呼処理部、23…データベース部、30…通信部、31…制御部、32…操作部、33…記憶部、34…ヘルスチェック部、35…接続サーバ切替部、36…呼制御部、37…表示部、ST1〜ST4…拠点、RQ1…ヘルスチェック要求信号、RS1…ヘルスチェック応答信号。

Claims (3)

  1. 複数の通信端末を含む拠点を複数有する所定の管理範囲のなかで、前記通信端末間の呼制御メッセージの中継処理を行うこと等により、少なくとも呼制御を管理する主呼制御サーバを用いる呼制御システムにおいて、
    前記各拠点には、少なくともその拠点のなかを管理範囲とする副呼制御サーバを設けておき、
    当該副呼制御サーバは、
    前記主呼制御サーバに宛てて、正常性確認のための応答を要求する応答要求信号を所定時間ごとに所定数以上、送信する応答要求部と、
    当該応答要求信号に対する前記主呼制御サーバからの応答状況に応じて、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定するサーバ側正常性判定部と、
    当該サーバ側正常性判定部が、正常であるとの判定結果を出した場合、当該副呼制御サーバの管理範囲内の通信端末から到来した呼制御メッセージの受け付けを拒否する受付制御部とを備え、
    前記通信端末は、
    前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定する端末側正常性判定部と、
    当該端末側正常性判定部が、正常でないとの判定結果を出した場合、呼制御メッセージの中継処理依頼先を前記主呼制御サーバから副呼制御サーバに切り替えるものの、当該呼制御メッセージの受け付けが前記受付制御部によって拒否されると、前記中継処理依頼先を主呼制御サーバに戻す依頼先決定部とを備えたことを特徴とする呼制御システム。
  2. 複数の通信端末を含む拠点を複数有する所定の管理範囲のなかで、前記通信端末間の呼制御メッセージの中継処理を行うこと等により、少なくとも呼制御を管理する主呼制御サーバを用いる呼制御方法において、
    前記各拠点には、少なくともその拠点のなかを管理範囲とする副呼制御サーバを設けておき、当該副呼制御サーバでは、
    応答要求部が、前記主呼制御サーバに宛てて、正常性確認のための応答を要求する応答要求信号を所定時間ごとに所定数以上、送信し、
    サーバ側正常性判定部が、当該応答要求信号に対する前記主呼制御サーバからの応答状況に応じて、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定し、
    当該サーバ側正常性判定部が、正常であるとの判定結果を出した場合、受付制御部が、当該副呼制御サーバの管理範囲内の通信端末から到来した呼制御メッセージの受け付けを拒否し、
    前記通信端末では、
    端末側正常性判定部が、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定し、
    当該端末側正常性判定部が、正常でないとの判定結果を出した場合、依頼先決定部が、呼制御メッセージの中継処理依頼先を前記主呼制御サーバから副呼制御サーバに切り替えるものの、当該呼制御メッセージの受け付けが前記受付制御部によって拒否されると、前記中継処理依頼先を主呼制御サーバに戻すことを特徴とする呼制御方法。
  3. 複数の通信端末を含む拠点を複数有する所定の管理範囲のなかで、前記通信端末間の呼制御メッセージの中継処理を行うこと等により、少なくとも呼制御を管理する主呼制御サーバを用いる呼制御プログラムにおいて、
    前記各拠点には、少なくともその拠点のなかを管理範囲とする副呼制御サーバを設けておき、当該副呼制御サーバでは、コンピュータに、
    前記主呼制御サーバに宛てて、正常性確認のための応答を要求する応答要求信号を所定時間ごとに所定数以上、送信する応答要求機能と、
    当該応答要求信号に対する前記主呼制御サーバからの応答状況に応じて、前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定するサーバ側正常性判定機能と、
    当該サーバ側正常性判定機能が、正常であるとの判定結果を出した場合、当該副呼制御サーバの管理範囲内の通信端末から到来した呼制御メッセージの受け付けを拒否する受付制御機能とを実現させ、
    前記通信端末では、コンピュータに、
    前記主呼制御サーバまたは当該拠点から主呼制御サーバにいたる伝送経路が正常であるか否かを判定する端末側正常性判定機能と、
    当該端末側正常性判定機能が、正常でないとの判定結果を出した場合、呼制御メッセージの中継処理依頼先を前記主呼制御サーバから副呼制御サーバに切り替えるものの、当該呼制御メッセージの受け付けが前記受付制御機能によって拒否されると、前記中継処理依頼先を主呼制御サーバに戻す依頼先決定機能とを実現させたことを特徴とする呼制御プログラム。
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