JP2007266737A - 呼制御システム、呼制御方法及びサーバ - Google Patents

呼制御システム、呼制御方法及びサーバ Download PDF

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Abstract

【課題】主呼処理手段及び又は主呼処理手段までの伝送経路上に障害が発生したときに、通話中の呼に影響与えずに通話を維持することができるようにする。
【解決手段】本発明の呼制御システムは、複数の通信端末を含む拠点を複数有するネットワークにおいて、通信端末間の呼処理を行なう主呼処理手段と、障害検出部により障害が検出されたとき、各拠点内に位置する通信端末の呼を主呼処理手段に代わって呼処理を行なう副呼処理手段と、主呼処理手段による通信端末間の呼確立後、当該通信端末が位置する拠点の副呼処理手段に、当該通信端末の呼制御情報を転送する呼制御情報転送手段とを備え、副呼処理手段が、呼制御情報転送手段から受け取った呼制御情報を保持する呼制御情報保持部と、主呼処理手段に障害が検出されたときに、呼制御情報保持部に保持されている呼制御情報を用いて、通信端末の呼を救済する呼救済部とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、呼制御システム、呼制御方法及びサーバに関し、例えば、IP(インタネットプロトコル)網を利用して音声通信を実現する音声通信システムに適用し得る。
例えば、IP網を利用して音声通信を実現する音声通信システムにおいては、企業等のセンタ拠点にIP−PBX機能を有するサーバ(メインサーバ)を設置して、拠点内又は拠点間の電話サービスを提供するIPセントレックスシステムがある。
このIPセントレックスシステムによる企業内音声通信ネットワークでは、メインサーバが、IP網を経由して、IP電話端末(例えば、ソフトフォン、ハードフォン等)から発呼要求を受けると、メインサーバは、要求先の他のIP電話端末との間で呼接続を制御し、要求元のIP電話端末と要求先のIP電話端末との間の呼を確立している(特許文献1参照)。
ところで、このようなIPセントレックスシステムによる企業内音声通信ネットワークにおいて、センタ拠点に設置されたメインサーバに障害が発生したり、IP網の障害でセンタ拠点との通信が行なえなくなった場合などには、各拠点内のすべてのIP電話端末の利用ができなくなり、音声通信サービスが停止してしまう。
このため、従来は、各拠点にメインサーバの代替手段となるサーバ(サバイバルサーバ)を設置し、メインサーバに障害が発生したり、IP網の障害でセンタ拠点との通信が行なえなくなった場合、IP電話端末に関する管理をメインサーバからサバイバルサーバに切り替え、拠点内の音声通信を継続するようにしている。
従来、この場合のサバイバルサーバヘの切り替え方法として、例えば、IP電話端末にメインサーバと各拠点のサバイバルサーバとのネットワーク情報(例えば、IPアドレス等)を設定しておき、IP電話端末がメインサーバとの間の通信障害を検出すると、IP電話端末側で端末ソフトウェアの再起動を行ない、接続先をサバイバルサーバに変更し、サバイバルサーバ側では端末の障害復旧という形でIP電話端末を組み込む、という方法がある(特願2004−352984号明細書参照)。
特開2001−86166号公報
しかしながら、上述したように、従来のIPセントレックスによる企業内音声通信ネットワークにおいては、IP電話端末がIP電話端末とメインサーバとの間の通信障害発生を検出すると、IP電話端末は、接続先サーバを変更するために、端末内の呼制御プログラムにリセットをかけて、新たな接続先とした呼制御プログラムを再起動させることとしているため、その再起動に伴う通話中呼の切断が発生してしまうという問題がある。
また、IPセントレックスによる企業内音声通信ネットワークは、各拠点間の距離が離れているのでメインサーバと各サバイバルサーバとの間も距離が離れて設けられており呼制御情報を単に共有することは困難であり、またリアルタイム性も要求される。
そのため、主呼処理手段及び又は主呼処理手段までの伝送経路上に障害が発生したときに、通話中の呼に影響与えずに通話を維持することができる呼制御システム、呼制御方法及びサーバが求められている。
かかる課題を解決するため、第1の本発明の呼制御システムは、(1)複数の通信端末を含む拠点を複数有するネットワークにおいて、通信端末間の呼処理を行なう主呼処理手段と、(2)障害検出部により主呼処理手段及び又は呼処理手段までの伝送経路上に障害が検出されたとき、各拠点内に位置する通信端末の呼を主呼処理手段に代わって呼処理を行なう副呼処理手段と、(3)主呼処理手段による通信端末間の呼確立後、当該通信端末が位置する拠点の副呼処理手段に、当該通信端末の呼制御情報を転送する呼制御情報転送手段とを備え、副呼処理手段が、(2−1)呼制御情報転送手段から受け取った呼制御情報を保持する呼制御情報保持部と、(2−2)主呼処理手段に障害が検出されたときに、呼制御情報保持部に保持されている呼制御情報を用いて、通信端末の呼を救済する呼救済部とを有することを特徴とする。
第2の本発明のサーバは、複数の通信端末を含む拠点を複数有するネットワークで、通信端末間の呼処理を行なう主呼処理手段を有するサーバと、主呼処理手段及び又は呼処理手段までの伝送経路上に障害が発生したときに、主呼処理手段に代わって呼処理を行なう副呼処理手段を有するサーバとを備える呼制御システムの主呼制御手段を有するサーバにおいて、(1)主呼処理手段による通信端末間の呼確立後、当該通信端末が位置する拠点の副呼処理手段に、当該通信端末の呼制御情報を転送する呼制御情報転送手段を備えることを特徴とする。
第3の本発明のサーバは、複数の通信端末を含む拠点を複数有するネットワークで、通信端末間の呼処理を行なう主呼処理手段と、主呼処理手段による通信端末間の呼確立後、当該通信端末が位置する拠点の副呼処理手段に、当該通信端末の呼制御情報を転送する呼制御情報転送手段とを有するサーバと、主呼処理手段及び又は呼処理手段までの伝送経路上に障害が発生したときに、主呼処理手段に代わって呼処理を行なう副呼処理手段を有するサーバとを備える呼制御システムの副呼制御手段を有するサーバにおいて、(1)呼制御情報転送手段から受け取った呼制御情報を保持する呼制御情報保持手段と、(2)主呼処理手段に障害が検出されたときに、呼制御情報保持手段に保持されている呼制御情報を用いて、通信端末の呼を救済する呼救済手段とを有することを特徴とする。
第4の本発明の呼制御方法は、(1)主呼処理手段が、複数の通信端末を含む拠点を複数有するネットワークにおいて、通信端末間の呼処理を行なう主呼処理工程と、(2)副呼処理手段が、障害検出部により主呼処理手段及び又は呼処理手段までの伝送経路上に障害が検出されたとき、各拠点内に位置する通信端末の呼を主呼処理手段に代わって管理する副呼処理工程と、(3)呼制御情報転送手段が、主呼処理手段による通信端末間の呼確立後、当該通信端末が位置する拠点の副呼処理手段に、当該通信端末の呼制御情報を転送する呼制御情報転送工程とを備え、副呼処理手段が、(2−1)呼制御情報転送手段から受け取った呼制御情報を保持する呼制御情報保持工程と、(2−2)主呼処理手段に障害が検出されたときに、呼制御情報保持手段に保持されている呼制御情報を用いて、通信端末の呼を救済する呼救済工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、主呼処理手段及び又は主呼処理手段までの伝送経路上に障害が発生したときに、通話中の呼に影響与えずに通話を維持することができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明の呼制御システム、呼制御方法及びサーバの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態は、本発明の呼制御システム、呼制御方法及びサーバを利用して、IPセントレックスによる企業内音声通信ネットワークを実現する形態を説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係る音声通信ネットワークの全体構成を示す図である。図1において、本実施形態の音声通信ネットワーク1は、IP網NTと、IP網NTに接続するIPセントレックスセンタ拠点ST1と、拠点ST2とを有して構成される。
ここで、IP網NTは、OSI参照モデルのネットワーク層の通信プロトコルとしてIPプロトコルが用いられる通信網であり、本実施形態では、例えば、通信事業者が運営するIP網を想定するが、例えば、インターネットなどに代表される公衆のIP網としてもよい。
IPセントレックスセンタ拠点ST1(以下、単に拠点ST1と呼ぶ)は、例えば企業の本社等に構築されているネットワーク(例えば、LAN等)が該当し、また拠点STは、例えばその企業の支社等で構築されるネットワーク(例えば、LAN等)が該当する。なお、図1では、拠点として拠点ST1及びST2の2拠点のみを示しているが、拠点ST2と同様の機能をもつ拠点を複数備えるようにしてもよい。例えば、企業内音声通信ネットワークの規模については様々であるが、大規模なものであれば、メインサーバ10が管理可能なIP電話端末数として例えば5000台程度のものがある。
拠点ST1には、図1に示すように、メインサーバ10が設置されている。なお、図1では、図示していないが、拠点ST1は、メインサーバ10以外のネットワーク装置(例えば、ルータやスイッチ等)やIP電話端末等を備えていてもよい。
拠点ST2は、図1に示すように、サバイバルサーバ12と、複数のIP電話端末11−1〜11−N(図1ではN(Nは正の整数))とを有して構成されている。なお、拠点ST2においても、これら以外のネットワーク装置(例えば、ルータやスイッチ等)を備えていてもよい。また、サバイバルサーバ12の設置台数は、特に限定されるものではなく、複数台であってもよい。
メインサーバ10は、拠点ST1内に設置されているものであって、図1に示す音声通信ネットワーク1の全体を管理範囲として、呼制御機能や端末制御機能等を備えるサーバであり、例えば、IP−PBX(あるいは、コールエージェント)等としての機能を有するものである。
ここで、音声通信ネットワーク1内で用いられる呼制御プロトコルは、特に限定されるものではなく種々のプロトコルを適用することができるが、例えばITU−T勧告H.323やSIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)などを適用できる。そして、例えばITU−T勧告H.323を適用する場合には、メインサーバ10のIP−PBXにはゲートキーパの機能を搭載する必要があり、例えばSIPを適用する場合には、メインサーバ10はロケーションサーバなども含むSIPサーバの機能を搭載する必要がある。
また、メインサーバ10は、呼制御機能として、拠点ST2内の任意のIP電話端末(例えば、14)が他のIP電話端末に対して発呼しようとする場合、アドレス解決(電話番号に対応するIPアドレスの取得)などのためにIP−PBXの機能を用いる。また、具体的な呼制御の手順にも依存するが、通常、IP電話端末が送信する呼制御メッセージの多くは、IP−PBXであるメインサーバ10を経由し、その着信先とするIP電話端末に対して、呼制御メッセージを中継することで、IP電話端末間の呼を確立する。
また、呼の確立後でも、IP−PBXであるメインサーバ10は、音声通信ネットワーク1内の各IP電話端末の状態(例えば、通話中か否か等の状態)を示す呼制御情報を管理する。メインサーバ10は、呼確立した各IP電話端末の呼制御情報を、サバイバルサーバ12に転送するものである。これにより、メインサーバ10が、管理しているIP電話端末の呼制御情報をサバイバルサーバ12においても管理させることができる。さらに、メインサーバ10は、IP電話端末から切断信号を受け取ると、そのIP電話端末間の呼の切断を行なうと共に、サバイバルサーバ12に対して当該IP電話端末間の呼の終了を知らせる切断情報を転送する。
さらに、メインサーバ10は、端末制御機能として、IP電話端末における、転送、ボタンの割り付け、VLAN、優先制御などに関連する動作を制御するものである。例えば、IP電話端末11−1〜11−Nが多機能電話機に相当するものである場合、着信転送など転送の際に必要な情報、ボタンの割付けに関する情報、VLAN、ToS(タイプ・オブ・サービス)などに関する情報を、メインサーバ10はIP電話端末14に送信して記憶させるものである。ここで、VLANに関する情報は音声通信ネットワーク1内でVLANを用いる場合に必要であり、ToSに関する情報は、音声通信ネットワーク1内の図示しない中継装置(例えば、ルータ)で優先制御を行なう場合、この優先制御のために、IP電話端末が送信するIPパケットについて、そのヘッダのToSフィールドに記述させる情報である。
サバイバルサーバ12は、拠点ST2内に設置されているものであって、拠点2の内部を管理範囲として、呼制御機能や端末制御機能等を備えるサーバであり、基本的にはメインサーバ10と同様の機能を有するものである。サバイバルサーバ12は、メインサーバ10やメインサーバ10までの伝送経路に障害が発生した場合に、メインサーバ10に代わってIP電話端末間の呼処理を行なうサーバとして機能する。そして、障害が解消されてメインサーバ10が回復すると、再度、メインサーバ10が主導的にIP電話端末の呼処理を行なうように切り戻しされ、サバイバルサーバ12はその後の障害発生に備えるものである。
サバイバルサーバ12は、その詳細は後述するが、所定の周期で、メインサーバ10との間の伝送経路が正常であるか否かを検査するヘルスチェックを行ない、メインサーバ10及び又はメインサーバ10までの伝送経路におけるIP網NT回線上に障害が発生したか否かを判断するものである。そして、メインサーバ10及び又はメインサーバ10までの間の伝送経路におけるIP網NT回線に障害が発生したと判定した場合、サバイバルサーバ12は、それまでメインサーバ110が行なっていた呼処理を、メインサーバ10に代わって行なうようにする切り替え処理を行なうものである。
IP電話端末11−1〜11−Nは、VoIP対応機能を有するものであり、例えば、ハードフォン(携帯IP電話端末を含む概念)や、ソフトフォンや、アダプタを用いてVoIP対応機能を持たない一般電話機をIP網NTに接続可能とした電話端末等が該当する。
また、IP電話端末11−1〜11−Nは、自身でメインサーバ10及びIP電話端末11−1〜11−Nからメインサーバ10に至る伝送経路が正常であると判定する機能を備えている。
(A−1−1)メインサーバ10及びサバイバルサーバ12の内部機能構成
図2は、メインサーバ10及びサバイバルサーバ12の内部構成を示す機能ブロック図である。
上述したように、メインサーバ10とサバイバルサーバ12の基本的な機能は同じであるので、メインサーバ10とサバイバルサーバ12とに共通する機能を説明すると共に、それぞれの特有の機能についても説明する。
図2において、本実施形態のメインサーバ10及びサバイバルサーバ12は、端末収容機能部20と、装置管理機能部21と、呼処理機能部22と、データベース部23とを備えている。
呼処理機能部22は、IP電話端末11−1〜11−N間でやり取りされる呼制御メッセージの中継などを行ない、IP電話端末11−1〜11−N間の呼を確立する機能部である。
メインサーバ10における呼処理機能部22は、IP電話端末11−1〜11−N間の呼接続の進行状況などを示す情報を収集するものである。また、メインサーバ10における呼処理機能部22は、IP電話端末11−1〜11−N間の呼が確立すると、呼が確立したIP電話端末11−1〜11−Nに関する呼制御情報を、当該IP電話端末11−1〜11−Nを管理しているサバイバルサーバ12に送信させるものである。これにより、メインサーバ10が管理している呼制御情報をサバイバルサーバ12にも管理させることができる。また、メインサーバ10は、IP電話端末から切断信号を受信すると、当該IP電話端末の呼の切断処理を行なうと共に、当該IP電話端末についての切断情報を、サバイバルサーバ12に送信させるものである。
サバイバルサーバ12における呼処理機能部22は、メインサーバ10から呼制御情報を受信すると、その受信した呼制御情報をデータベース部23に保持させるものである。これにより、メインサーバ10が管理する呼制御情報と同じ呼制御情報をサバイバルサーバ12においても管理することができる。また、サバイバルサーバ12における呼処理機能部22は、メインサーバ10から切断情報を受信すると、対応するIP電話端末について呼の切断処理を行なうものである
また、サバイバルサーバ12において、後述する装置管理機能部21がメインサーバ10及び又はメインサーバ10までの間の伝送経路におけるIP網NTの回線上の障害発生を検出すると、呼処理機能部22は、管理している呼制御情報に基づいて、呼を確立しているIP電話端末に対してリセットをかけない呼救済再開処理を行なうものである。すなわち、呼処理機能部22は、接続先サーバ情報としてサバイバルサーバ12を指定した再開要求メッセージを、すべてのIP電話端末11−1〜11−Nに対して送信する。これにより、IP電話端末11−1〜11−Nが呼処理サーバとしてアクセスする接続先サーバを、メインサーバ10からサバイバルサーバ12に変更させることができ、その接続先サーバの変更のみで呼救済させることができる。つまり、呼確立中のIP電話端末については、呼処理に関するプログラムを再起動しなくても、接続先サーバを変えるだけで呼救済することができる。
また、サバイバルサーバ12において、障害が解消してメインサーバ10が回復すると、呼処理機能部22は、IP電話端末11−1〜11−Nへリセットをかける非救済再開処理を行なうものである。すなわち、呼処理機能部22は、接続先サーバ情報としてメインサーバ10を指定した再開要求メッセージを、すべてのIP電話端末11−1〜11−Nに対して送信する。
データベース部23は、管理範囲内の各IP電話端末11−1〜11−Nに関する情報を蓄積するものである。データベース部23は、例えば、各IP電話端末11−1〜11−Nに割り当てられているIPアドレスと電話番号の対応関係などの情報や、呼処理機能部22により収集されたIP電話端末11−1〜11−Nの状態を示す情報なども蓄積するものである。
メインサーバ10におけるデータベース部23は、その管理範囲が音声通信ネットワーク1全体であるから、拠点ST1だけでなく、拠点ST2のIP電話端末に関するこれらの情報も蓄積する。
サバイバルサーバ12におけるデータベース部23は、その管理範囲が拠点ST2内に限られるため、拠点ST2内に設置されたIP電話端末11−1〜11−Nに関するこれらの情報のみを蓄積する。また、サバイバルサーバ12において、データベース部23は、メインサーバ10から送信された呼制御情報を管理するものである。
装置管理機能部21は、対象とする装置を管理する機能部である。メインサーバ10における装置管理機能部21は、呼を確立したIP電話端末11−1〜11−Nの管理機能や、サバイバルサーバ12からのヘルスチェックに対する応答機能を有する。このサバイバルサーバ12からのヘルスチェックに対する応答処理とは、サバイバルサーバ12からヘルスチェック要求信号を受信すると、それに応答するヘルスチェック応答信号をサバイバルサーバ12に返信するものである。
サバイバルサーバ12における装置管理機能部21は、メインサーバ10との間の伝送経路が正常であるか否かを管理するヘルスチェック機能を有する。
ここで、本実施形態のサバイバルサーバ12における装置管理機能部21のヘルスチェックは、所定の周期で、ヘルスチェック要求信号をメインサーバ10に送信し、所定の返信期間内に、メインサーバ10からヘルスチェック応答信号の返信があると、メインサーバ10との間の伝送経路は正常であることとする。
なお、本実施形態では、サバイバルサーバ12の装置管理機能部21が、60秒毎にヘルスチェック要求信号をメインサーバ10に送信し、6回連続してタイムアウトした場合、メインサーバ10及び又はIP網NT回線に障害が生じたと判断するものとする。
端末収容機能部20は、管理範囲内の任意のIP電話端末から呼制御メッセージの受付けなどを行なうためのポートを有する機能部である。メインサーバ10においては、端末収容機能部20は、常時、ポートの受付けを許可する状態である。サバイバルサーバ12においては、端末収容機能部20は、装置管理機能部21によるヘルスチェックの結果が、受付けを許可するのは、メインサーバ10及び又は伝送経路の少なくともいずれかが正常でないと判定した場合であり、拒否するのは、前記メインサーバ10及び伝送経路の双方が正常であると判定した場合である。
(A−1−2)IP電話端末の内部機能構成
図3は、IP電話端末11−1〜11−Nは、通信部30と、制御部31と、操作部32と、記憶部33と、ヘルスチェック部34と、接続サーバ切替部35と、呼制御部36と、表示部37とを備えている。
制御部31は、IP電話端末11−1〜11−Nの機能を司るものであり、ハードウェア的にはIP電話端末11−1〜11−NのCPU(中央処理装置)が該当し、ソフトウェア的にはOS(オペレーティングシステム)などの制御プログラムが該当する。
記憶部33は、揮発性又は不揮発性の記憶資源である。記憶部33には、IP電話端末11−1〜11−Nの機能を実現させる処理プログラムを格納するものである。そして、制御部31が、記憶部33に格納されている処理プログラムを読み出して実行することにより、IP電話端末11−1〜11−Nとしての機能を実現することができる。
呼制御部36は、制御部31の制御下で、他のIP電話端末11−1〜11−Nと通話をするために、メインサーバ10との間で呼制御メッセージの生成や授受などを実行するものである。呼制御部36は、呼制御を実行するための所定の呼制御ソフトウェア(プロセス)を記憶部33に保持しており、通常時に呼接続するための接続先サーバをメインサーバ10としている。
ヘルスチェック部34は、アクセスするサーバ(例えば、メインサーバ10、サバイバルサーバ12)及び当該サーバまでの伝送経路の正常性を検査する部分である。ヘルスチェック部34は、呼が確立すると、メインサーバ10から周期的に受信したヘルスチェック要求信号に対してヘルスチェック応答信号を返信する。
ヘルスチェック部34は、メインサーバ10からの周期的なヘルスチェック要求信号の受信がなされないことを検出すると、直前のヘルスチェック応答信号の返信時刻から所定時間(例えば、2分)連続して届かなかった場合、正常でないことを判定する。この所定時間の間のヘルスチェック期間をヘルスチェックタイミング期間という。
ここで、ヘルスチェック部34による検査方式は、特に限定されるものではなく広く適用することができる。上述したヘルスチェック方法のほかに、例えば、常時メインサーバ10とIP電話端末11−1〜11−Nとの間でTCPコネクションを確立することで伝送経路の正常性を判断する方法を適用する場合、このTCPコネクションが切断されたことを、ヘルスチェック部34が検出することで、メインサーバ10との間の伝送経路までが正常でないと判定するようにしてもよい。また、別な方法として、IP電話端末11−1〜11−Nが例えば呼制御メッセージの中継を依頼する際などにメインサーバ10にアクセスしたとき、正常な応答がなければ、正常でないと判定するようにしてもよい。
ヘルスチェック要求信号やヘルスチェック応答信号の送受に際し、OSI参照モデルのトランスポート層では、TCP等のコネクション型の通信プロトコルを用いてもよいが、ここでは、UDP等のコネクションレス型の通信プロトコルを用いるものとする。
通信部30は、IP電話端末11−1〜11−Nが拠点ST2内のネットワークやIP網NTを経由して通信を行なうものである。すなわち、通信部30は、制御や管理のために行なわれるメインサーバ10又はサバイバルサーバ12との通信と、通話相手のIP電話端末との間で行なわれるリアルタイムな音声通信を行なうものである。
また、通信部30は、制御部31の制御下で、ヘルスチェックタイミング期間経過後から所定時間の間(本実施形態では、例えば3分とし、この期間を再接続待ちタイミング期間という)までは、前回接続していたサーバのみからの再開要求メッセージを受信するようにする。このように、再開要求メッセージを受け取る先を前回接続していたサーバ(例えばメインサーバ10)のみとすることにより、直ぐに復旧できる軽度の障害が一時的に発生した場合には、メインサーバ10が送信した再開要求メッセージを優先的に受信することができる。
さらに、通信部30は、制御部31の制御下で、再接続待ちタイミング期間経過後から所定時間(本実施形態では、例えば5分とし、この期間をサバイバル再開受付タイミング期間という)までは、メインサーバ10だけでなくサバイバルサーバ12からの再開要求メッセージを受信するようにする。これにより、再接続待ち来ミング経過後に、サバイバルサーバ12が送信した再開要求メッセージをも受信することができる。
接続サーバ切替部35は、制御部31の制御下で、当該IP電話端末11−1〜11−Nが呼制御やアドレス解決のために、呼制御部36がアクセスする接続先のサーバ10又は12を切り替え制御するものであり、通常の場合、呼制御部36の接続先をメインサーバ10としている。
また、接続サーバ切替部35は、制御部31の制御下で、受信した再開要求メッセージに含まれている接続先サーバ情報に従って、呼制御のためにアクセスする接続先サーバを変更し、接続するサーバを切り替えるものとする。これにより、障害発生時に、接続先サーバをサバイバルサーバ12と指定されている再開要求メッセージを受信すると、呼制御部36は、呼制御に係るサーバの接続先をメインサーバ10からサバイバルサーバ12に変更することができる。これにより、呼制御ソフトウェアを再起動することなく、呼救済がされる。
操作部32は、IP電話端末11−1〜11−NのユーザU1が操作するユーザインタフェースである。操作部32は、少なくとも通話相手の電話番号等を指定するための入力ボタン等が該当し、また多機能電話として機能する場合、それら機能を実行させるために必要なボタンが該当する。
表示部37は、制御部31からユーザU1に情報を伝えるための部分である。具体的には、例えば、液晶表示装置や、発光LED素子等によって当該表示部37を構成することができる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、本実施形態の音声通信ネットワーク1における呼制御処理の動作を図面を参照しながら説明する。
図4は、メインサーバ10とサバイバルサーバ12との間で同じ呼制御情報を保持する処理を示すシーケンスである。
図4では、メインサーバ10がIP電話端末11−1とIP電話端末11−2との間の呼制御を行なう場合を例に挙げて説明する。
まず、IP電話端末11−1は、着信先をIP電話端末11−2とする呼設定要求をメインサーバ10に送信する。IP電話端末11−1から呼設定要求を受け取ると、メインサーバ10においては呼制御部36により、所定の呼制御プロトコルに従って着信先のIP電話端末11−2との間で呼制御を行なう(S101)。なお、メインサーバ10による呼制御シーケンスについては特徴がないのでここでの詳細な説明は省略する。
メインサーバ10において、IP電話端末11−1とIP電話端末11−2との間の呼制御処理がなされ、呼が確立すると(S102)、メインサーバ10において、IP電話端末11−1とIP電話端末11−2との呼状態に係る呼制御情報がデータベース部23に保持される(S103)。この呼制御情報は、呼確立後、例えば、IP電話端末11−1及び11−2が通話状態である等のような情報であり、メインサーバ10は、この呼制御情報を保持し、その後の切断処理や保留処理や転送処理等の電話サービスを提供する際に、呼制御情報を利用している。
メインサーバ10により、IP電話端末11−1及び11−2間の呼が確立し、それに係る呼制御情報が保持されると、当該保持された呼制御情報が、メインサーバ10からサバイバルサーバ12に転送される(S104)。
メインサーバ10から呼制御情報が与えられると、サバイバルサーバ12において、受信した呼制御情報はデータベース部23に保持される(S105)。
これにより、サバイバルサーバ12においても呼制御情報を保持することができ、メインサーバ10に障害が生じ、サバイバルサーバ12に切り替わった場合でも、呼を切断せずにメインサーバ10と同等のサービスを継続して提供することができる。
その後、IP電話端末11−1からの切断信号がメインサーバ10に与えられると(S106)、メインサーバ10は、IP電話端末11−2に対して切断を示すメッセージを中継し、IP電話端末11−1とIP電話端末11−2との間の呼について切断処理が行なわれる(S107)。
メインサーバ10において、切断処理が終了すると、メインサーバ10は、IP電話端末11−1及び11−2間の呼が切断したことを示す切断情報をサバイバルサーバ12に与える(S108)。
このとき、メインサーバ10において保持されているIP電話端末11−1とIP電話端末11−2とに関する呼制御情報は破棄され(S109)、またサバイバルサーバ12において保持されているIP電話端末11−1とIP電話端末11−2とに関する呼制御情報は破棄される(S110)。
このようにして、メインサーバ10とサバイバルサーバ12との間で同じ呼制御情報を保持することができる。
続いて、メインサーバ10自体又はメインサーバ10までの間の伝送経路におけるIP網NT回線上に障害が生じた場合のサバイバルサーバ12への切り替え処理について図5を参照して説明する。図5は、サバイバルサーバ12への切り替え処理を示すシーケンスである。
図5において、IP電話端末11−1〜11−Nでは、メインサーバ10との間の伝送経路についてヘルスチェックを行なう(S201)。
例えば、図5における本実施形態では、メインサーバ10が、所定周期でIP電話端末11−1〜11−Nに対してヘルスチェック要求信号を送信し、IP電話端末11−1〜11−Nが、メインサーバ10からのヘルスチェック要求信号を受信すると、これに対してヘルスチェック応答信号を返信する。そして、IP電話端末11−1〜11−Nにおいては、ヘルスチェックタイミング期間の期間内に、メインサーバ10から所定周期毎に送信されるヘルスチェック要求信号が与えられない場合、メインサーバ10との間の伝送経路が正常でないと判断する。
図5においては、S203において、メインサーバ10自体又はメインサーバ10までの間の伝送経路に障害が発生したものとする。そうすると、IP電話端末11−1〜11−Nは、直前にメインサーバ10に返信したヘルスチェック応答信号の送信した時点から所定時間(例えば、2分間)のヘルスチェックタイミング期間が経過しても、メインサーバ10から次のヘルスチェック要求信号が与えられない場合、メインサーバ10との間の伝送経路において異常が生じたと判定する(S204)。
IP電話端末11−1〜11−Nにおいて、ヘルスチェックタイミング期間の期間メインサーバ10からヘルスチェック要求信号の受信がなく、メインサーバ10までの間の伝送経路において異常が生じたと判定すると、IP電話端末11−1〜11−Nでは、ヘルスチェックタイミング期間に続けて、メインサーバ10からのみの再開要求メッセージの受信を待つ再接続待ちタイミング期間(例えば、ヘルスチェックタイミング期間経過後3分)を計時する(S205)。
そして、メインサーバ10からの再開要求メッセージの受信がなく、再接続待ちタイミング期間が経過すると、IP電話端末11−1〜11−Nでは、再接続待ちタイミング期間に続けて、サバイバル再開受付タイミング期間(例えば、再接続待ちタイミング期間経過後5分)を計時する(S206)。この期間においては、メインサーバ10とサバイバルサーバ12のどちらかからでも再開要求メッセージを受け取る状態である。
一方、サバイバルサーバ12も、メインサーバ10との間の伝送経路についてヘルスチェックを行なっている(S202)。
例えば、図5に示す本実施形態では、サバイバルサーバ12が、所定周期毎(例えば60秒毎)にヘルスチェック要求信号をメインサーバ10に対して送信し、メインサーバ10からヘルスチェック応答信号を受け取ると、サバイバルサーバ12はメインサーバ10との間の伝送経路は正常であると判定する。そして、ヘルスチェック要求信号を送信したにも拘わらず、ヘルスチェック応答信号の受信が所定回数(例えば、6回)連続してない場合(すなわち、この間を時間で示すとヘルスチェック応答信号の直前の受信時点からおよそ6分経過後である)、サバイバルサーバ12は異常が生じたと判定する。
S203において、メインサーバ10自体又はメインサーバ10との間の伝送経路上に障害が生じ、サバイバルサーバ12におけるヘルスチェックによりメインサーバ10までの伝送経路上に異常が生じたと検出されると、サバイバルサーバ12は呼救済の再開のためのサバイバルサーバ12への切り替え処理を行なう(S208)。
このサバイバルサーバ12への切り替え処理については、IP電話端末11−1〜11−Nにおけるサバイバル再開受付タイミング期間に行なわれることが望ましい。従って、サバイバルサーバ12においてヘルスチェックタイムアウトとする回数や期間等は、IP電話端末11−1〜11−Nにおけるヘルスチェックタイミング期間、再接続待ちタイミング期間及びサバイバル再開受付タイミング期間、との関係において設定することができる。逆に、IP電話端末11−1〜11−Nにおけるヘルスチェックタイミング期間、再接続町タイミング期間及びサバイバル再開受付タイミング期間をどれだけの長さにするかを、サバイバルサーバ12においてヘルスチェックタイムアウトの期間等、との関係において設定することができる。
S208では、サバイバルサーバ12は、IP電話端末11−1〜11−Nに対して、所定の呼制御プログラムのリセットをかけない呼救済再開を行なう。また、サバイバルサーバ12は、接続先サーバ情報をサバイバルサーバ12とする再開要求メッセージを作成し、その再開要求メッセージをIP電話端末11に送信する(S209)。
IP電話端末11においては、サバイバル再開受付タイミング期間内に、サバイバルサーバ12から再開要求メッセージを受信すると、接続先サーバ情報がサバイバルサーバ12となっているから、接続先サーバをサバイバルサーバ12とした接続要求を送信する(S210)。
このようにして、IP電話端末11は、端末内の呼制御プログラムにリセットをかけずに、呼処理の接続先サーバをメインサーバ10からサバイバルサーバ12に切り替えることができる。
このとき、サバイバルサーバ12においては、管理範囲内のIP電話端末11−1〜11−Nについての呼制御情報を保持しているから、その管理範囲内のIP電話端末11−1〜11−Nから接続要求を受けた場合にも、そのまま継続して管理することができる。
そのため、IP電話端末11−1〜11−Nにおける呼接続ソフトウェアを再起動させることなく、通話中呼に影響を及ぼさない。
続いて、メインサーバ10の復旧後、接続先をサバイバルサーバ10からメインサーバ12に切り戻す処理を図面を参照しながら説明する。図6は、メインサーバ10への切り戻し処理を示すシーケンスである。
図6において、サバイバルサーバ12では、メインサーバ10との間の伝送経路に異常と判定した後も、メインサーバ10との間の伝送経路についてヘルスチェックをしている。
サバイバルサーバ12におけるヘルスチェックにより、メインサーバ10の復旧が検出されると(S301)、手動又は自動で切り戻し処理が行なわれる(S302)。
このとき、サバイバルサーバ12は、IP電話端末11−1〜11−Nへリセットをかける非救済再開を行なう。また、サバイバルサーバ12は、接続先サーバ情報をメインサーバ10とした再開要求メッセージをIP電話端末11−1〜11−Nに送信する(S303)。
このように、メインサーバ10の復旧後、サバイバルサーバ12が、IP電話端末11−1〜11−Nに対してリセットをかけることとしたのは、メインサーバ10が障害発生から復旧するまでの間の呼制御情報を保持していないので、本実施形態では、一度、IP電話端末11−1〜11−Nにおいて端末内ソフトウェアをリセットすることとした。
サバイバルサーバ12から再開要求メッセージを受けると、IP電話端末11−1〜11−Nにおいては、接続先をメインサーバ10とした接続要求をメインサーバ10に送信する(S304)。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、メインサーバ10が、確立した呼に係るIP電話端末を管理するサバイバルサーバ12に対して、当該呼に関する呼制御情報を送信することで、サバイバルサーバ12もメインサーバ10と同じ呼制御情報を管理することができる。
また、本実施形態によれば、サバイバルサーバ12が、メインサーバ10自体又はメインサーバ10までの伝送経路における回線上に障害が生じたと判定した場合、接続先をサバイバルサーバとするリセットをかけない再開要求メッセージを管理範囲のIP電話端末に送信することで、通話中呼を切断することなく、サバイバルサーバ12への切り替え処理を行なうことができる。
(B)他の実施形態
(B−1)上述した第1の実施形態では、メインサーバ自体及び又はメインサーバまでの伝送経路における回線上に障害が生じたとき、サバイバルサーバが、リセットをかけず、接続先をサバイバルサーバとする再開要求メッセージを、IP電話端末に送信することとした。そして、この再開要求メッセージを受信したIP電話端末は、起動中の端末内の呼制御プログラムをリセットせずに、接続先を変更することとした。
しかし、IP電話端末内で、呼制御プログラムにリセットをかけずに、サーバの接続先を変更することができれば、他の方法も広く適用することができる。
例えば、IP電話端末内に、障害発生時に接続するサバイバルサーバのアドレスを予め登録しておき、障害を検出した場合に、端末内の呼制御プログラムをリセットせず、接続先だけを変更するようにしてもよい。
(B−2)図6のS303では、サバイバルサーバ12がリセットをかける再会要求メッセージを送信することとしたが、再開要求メッセージを送信する前に、サバイバルサーバ12が保持している呼制御情報を、メインサーバ10に送信し、その後、サバイバルサーバ12が、リセットをかけず、接続先をメインサーバ10とする再開要求メッセージを、IP電話端末11−1〜11−Nに送信するようにしてもよい。
これにより、復旧後に、メインサーバ10に切り戻す際にも、IP電話端末11−1〜11−Nの通話中呼を切断することなく行なうことが期待できる。
(B−3)ヘルスチェック機能は、上述した第1の実施形態で説明した方法に限定されず、他の方法を広く適用することができる。例えば、メインサーバ10の一部に障害が発生していることを検出する機能(自己管理機能)をメインサーバ10が備え、自己管理機能がメインサーバ10の障害発生を検出している場合には、その旨を記述した信号をサバイバルサーバ12及び又はIP電話端末に送信する方法も適用できる。
(B−4)上述した第1の実施形態において説明したメインサーバ10とサバイバルサーバとが実現する機能は、物理的に同一のサーバが実現するようにしてもよいし、また、同様の機能を奏することができるように、それぞれの機能を実現する装置(サーバ)が拠点内又はネットワーク内に分散配置されるようにしてもよい。
第1の実施形態の音声通信システムの全体構成を示す図である。 第1の実施形態のサーバ(メインサーバ又はサバイバルサーバ)の内部構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態のIP電話端末の内部構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態のメインサーバとサバイバルサーバとの間で同じ呼制御情報を保持する処理を示すシーケンスである。 第1の実施形態のサバイバルサーバへの切り替え処理を示すシーケンスである。 第1の実施形態のメインサーバへの切り戻し処理を示すシーケンスである。
符号の説明
1…音声通信ネットワーク、10…メインサーバ、11−1〜11−N…IP電話端末、12…サバイバルサーバ、20…端末収容機能部、21…装置管理機能部、22…呼処理機能部、23…データベース部、30…通信部、31…制御部、32…操作部、33…記憶部、34…ヘルスチェック部、35…接続サーバ切替部、36…呼制御部、37…表示部。

Claims (6)

  1. 複数の通信端末を含む拠点を複数有するネットワークにおいて、上記通信端末間の呼処理を行なう主呼処理手段と、
    障害検出部により上記主呼処理手段及び又は上記呼処理手段までの伝送経路上に障害が検出されたとき、上記各拠点内に位置する上記通信端末の呼を上記主呼処理手段に代わって呼処理を行なう副呼処理手段と、
    上記主呼処理手段による上記通信端末間の呼確立後、当該通信端末が位置する上記拠点の上記副呼処理手段に、当該通信端末の呼制御情報を転送する呼制御情報転送手段と
    を備え、
    上記副呼処理手段が、
    上記呼制御情報転送手段から受け取った上記呼制御情報を保持する呼制御情報保持部と、
    上記主呼処理手段に障害が検出されたときに、上記呼制御情報保持部に保持されている上記呼制御情報を用いて、上記通信端末の呼を救済する呼救済部と
    を有することを特徴とする呼制御システム。
  2. 上記呼救済部が、上記通信端末に対して、呼処理に係る接続先をそれぞれの拠点内の上記副呼処理手段に切替指示をすることを特徴とする請求項1に記載の呼制御システム。
  3. 上記呼救済部が、上記通信端末上で起動中の処理にリセットをかけずに、呼処理に係る接続先を変更することを指示する再開要求を、上記通信端末にすることを特徴とする請求項2に記載の呼制御システム。
  4. 複数の通信端末を含む拠点を複数有するネットワークで、上記通信端末間の呼処理を行なう主呼処理手段を有するサーバと、上記主呼処理手段及び又は上記呼処理手段までの伝送経路上に障害が発生したときに、上記主呼処理手段に代わって呼処理を行なう副呼処理手段を有するサーバとを備える呼制御システムの上記主呼制御手段を有するサーバにおいて、
    上記主呼処理手段による上記通信端末間の呼確立後、当該通信端末が位置する上記拠点の上記副呼処理手段に、当該通信端末の呼制御情報を転送する呼制御情報転送手段を備えることを特徴とするサーバ。
  5. 複数の通信端末を含む拠点を複数有するネットワークで、上記通信端末間の呼処理を行なう主呼処理手段と、上記主呼処理手段による上記通信端末間の呼確立後、当該通信端末が位置する上記拠点の上記副呼処理手段に、当該通信端末の呼制御情報を転送する呼制御情報転送手段とを有するサーバと、上記主呼処理手段及び又は上記呼処理手段までの伝送経路上に障害が発生したときに、上記主呼処理手段に代わって呼処理を行なう副呼処理手段を有するサーバとを備える呼制御システムの上記副呼制御手段を有するサーバにおいて、
    上記呼制御情報転送手段から受け取った上記呼制御情報を保持する呼制御情報保持手段と、
    上記主呼処理手段に障害が検出されたときに、上記呼制御情報保持手段に保持されている上記呼制御情報を用いて、上記通信端末の呼を救済する呼救済手段と
    を有することを特徴とするサーバ。
  6. 主呼処理手段が、複数の通信端末を含む拠点を複数有するネットワークにおいて、上記通信端末間の呼処理を行なう主呼処理工程と、
    副呼処理手段が、障害検出部により上記主呼処理手段及び又は上記呼処理手段までの伝送経路上に障害が検出されたとき、上記各拠点内に位置する上記通信端末の呼を上記主呼処理手段に代わって管理する副呼処理工程と、
    呼制御情報転送手段が、上記主呼処理手段による上記通信端末間の呼確立後、当該通信端末が位置する上記拠点の上記副呼処理手段に、当該通信端末の呼制御情報を転送する呼制御情報転送工程と
    を備え、
    上記副呼処理手段が、
    呼制御情報保持部が、上記呼制御情報転送手段から受け取った上記呼制御情報を保持する呼制御情報保持工程と、
    呼救済部が、上記主呼処理手段に障害が検出されたときに、上記呼制御情報保持手段に保持されている上記呼制御情報を用いて、上記通信端末の呼を救済する呼救済工程と
    を有することを特徴とする呼制御方法。
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