JP2006157224A - 通信装置および通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回線状態に応じて、データ通信を開始するまでに要する時間が短縮可能な通信装置および通信制御方法を提供する。
【解決手段】 この通信装置では、まず漏話雑音のレベルを測定するタイミングを抽出する(S11)。次に漏話雑音のレベルを測定する(S12)。ステップS13において、漏話雑音のレベル差がしきい値Nthよりも大きい場合(YES)は、隣接回線でTTRに同期したサービス(たとえばTCM−ISDN)が使用されていると判断し、「Annex C」方式を用いてトレーニングを行なう(S14)。一方、漏話雑音のレベル差がしきい値Nthよりも小さい場合(NO)は、隣接回線でTTRに同期したサービスが使用されていないと判断し、「Annex A」方式を用いてトレーニングを行なう(S15)。これにより、回線状態に応じて、データ通信を開始するまでに要する時間が短縮可能となる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、通信装置および通信制御方法に関し、特に、データ通信を開始する前に、通信速度を決定するトレーニングを行なう通信装置および通信制御方法に関する。
既存の電話回線を利用して高速のデータ通信を行なうxDSL(x Digital Subscriber Line:デジタル加入者線)方式では、局側装置(xDSL集合モデム)と加入者側装置(xDSLモデム)との間で高速通信を実現する。
ADSL(Asymmetric DSL:非対称デジタル加入者線)方式は、加入者側から見た上り(送信)方向と下り(受信)方向の通信速度が異なる非対称型の伝送方式であり、近年加入者数が大幅に増加している。ADSL方式を用いた通信システムでは、データ通信を開始する前(モデムの電源投入直後など)において、局側装置と加入者側装置との間で回線状態(雑音レベルなど)をチェックするトレーニングを行なうことによって、その回線状態に応じた通信速度を決定する。具体的には、分割されたサブチャンネルごとにSN比(信号対雑音比)を観測し、観測結果に応じてビットマップ(データ通信に使用する各サブキャリアに割当てるビット数を示すテーブル)を用意する。トレーニング終了後、局側装置と加入者側装置との間でデータ通信が開始される。
通常、局側装置と加入者側装置とを接続するメタリックケーブルは、複数の電話回線が束ねられたものである。このため、隣接する回線から信号が漏込む漏話(クロストーク)という現象が問題となる。特に、日本で用いられているISDN(TCM−ISDN:Time Compression Multiplexing−ISDN)回線から受ける漏話雑音は、高レベルの近端漏話(NEXT)雑音と低レベルの遠端漏話(FEXT)雑音とが周期的に交互に現れるという特徴を有する。
そこで、TCM−ISDNが普及している日本向けに規格化された通信方式として「Annex C(アネックスC)」方式がある。この「Annex C」に準拠するADSL方式では、トレーニング時において、近端漏話(NEXT)時と遠端漏話(FEXT)時の異なるSN比に基づいて、近端漏話(NEXT)に対応するNEXTビットマップと、遠端漏話(FEXT)対応するFEXTビットマップとを用意する。そして、データ通信時にこの2つのビットマップを交互に切換えて使用する。このように、「Annex C」に準拠するADSL方式では、トレーニング時に2つのビットマップを用意するため、トレーニング時間が比較的長い(約30秒)。
一方、北米向けに規格化された通信方式である「Annex A(アネックスA)」方式では、隣接回線でTCM−ISDNが使用されることを考慮していない。このため、トレーニング時にビットマップを1つ用意するだけでよく、トレーニング時間が比較的短い(約15〜20秒)。
ITU(International Telecommunication Union:国際電気通信連合)の電気通信標準化部門であるITU−T(ITU-Telecommunication standardization sector)は、非対称デジタル加入者線(ADSL)を規格化した「G.992.1」〜「G.992.5」を勧告している。また、ITU−TはDSLモデム間のハンドシェイク(通信を開始する前に送信機と受信機の間で制御情報をやり取りして、通信相手の識別、通信経路の把握などを行なうこと)の手順を規格化した「G.994.1」を勧告している。
下記の特許文献1には、雑音強度変化の周期に同期してデータ伝送速度を制御できる通信装置が開示されている。
また、下記の特許文献2には、雑音レベルの変化するタイミングが既知の雑音環境において伝送容量を確保しつつ、簡易な構成を取ることができるマルチキャリア伝送システムが開示されている。
特開平11−168515号公報 特開2000−31936号公報
上述したように、「Annex C」に準拠するADSL方式では、トレーニング時に2つのビットマップを用意するため、比較的長いトレーニング時間を要していた(約30秒)。しかし、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていない場合は、2つのビットマップを用意する必要はなく、ビットマップを1つだけ用意すればよい。従来は、隣接回線でTCM−ISDNが使用されている場合も、使用されていない場合も、常に同じ手順でトレ−ニングを行なっていた。このため、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていない場合、データ通信が開始されるまでに必要以上に長い時間を要していた。
それゆえに、この発明の主たる目的は、回線状態に応じて、データ通信を開始するまでに要する時間が短縮可能な通信装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、回線状態に応じて、データ通信を開始するまでに要する時間が短縮可能な通信制御方法を提供することである。
この発明に係わる通信装置は、データ通信を開始する前において、相手側装置と制御情報をやり取りするハンドシェイクを行ない、その後に通信速度を決定するトレーニングを行なう通信装置であって、トレーニングに用いられるトレーニング信号が相手側装置と授受される前の予め定められた期間において、隣接回線からの漏話雑音の時間的変化を算出する測定部と、測定部による算出結果が所定値よりも大きい場合は、トレーニングに要する時間が第1の時間である第1の通信方式を用いてトレーニング信号の授受を行ない、測定部による算出結果が所定値よりも小さい場合は、トレーニングに要する時間が第1の時間よりも短い第2の時間である第2の通信方式を用いてトレーニング信号の授受を行なう制御部とを備えたものである。
好ましくは、予め定められた期間は、ハンドシェイクが終了してからトレーニング信号が相手側装置と授受されるまでの期間である。
また好ましくは、予め定められた期間は、ハンドシェイクが実行されている期間内の所定期間である。
また好ましくは、測定部は、所定周期の第1および第2の期間の各々に対応する漏話雑音のレベルを測定して、それらのレベル差を算出する。制御部は、レベル差が所定値よりも大きい場合は、第1の通信方式を用いてトレーニング信号の授受を行ない、レベル差が所定値よりも小さい場合は、第2の通信方式を用いてトレーニング信号の授受を行なう。
また好ましくは、第1の通信方式は、それぞれデータ通信に使用する各サブキャリアに割当てるビット数を示し、第1および第2の期間の各々に対応した第1および第2のビットマップを個別に決定する方式である。第2の通信方式は、データ通信に使用する各サブキャリアに割当てるビット数を示す1つのビットマップを決定する方式である。制御部は、第2の通信方式を用いた場合は、決定した1つのビットマップを複製することによって、第1および第2の期間の各々に対応した第1および第2のビットマップを生成する。
また好ましくは、第1の通信方式は、アネックスC方式である。第2の通信方式は、アネックスA方式である。
この発明に係る通信制御方法は、データ通信を開始する前において、相手側装置と制御情報をやり取りするハンドシェイクを行ない、その後に通信速度を決定するトレーニングを行なう通信制御方法であって、トレーニングに用いられるトレーニング信号が相手側装置と授受される前の予め定められた期間において、隣接回線からの漏話雑音の時間的変化を算出する第1のステップと、第1のステップによる算出結果が所定値よりも大きい場合は、トレーニングに要する時間が第1の時間である第1の通信方式を用いてトレーニング信号の授受を行ない、第1のステップによる算出結果が所定値よりも小さい場合は、トレーニングに要する時間が第1の時間よりも短い第2の時間である第2の通信方式を用いてトレーニング信号の授受を行なう第2のステップとを含む。
この発明に係わる通信装置では、トレーニングに用いられるトレーニング信号が相手側装置と授受される前の予め定められた期間において、隣接回線からの漏話雑音の時間的変化を算出する測定部と、測定部による算出結果が所定値よりも大きい場合は、トレーニングに要する時間が第1の時間である第1の通信方式を用いてトレーニング信号の授受を行ない、測定部による算出結果が所定値よりも小さい場合は、トレーニングに要する時間が第1の時間よりも短い第2の時間である第2の通信方式を用いてトレーニング信号の授受を行なう制御部とが設けられる。したがって、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていない場合のトレーニングに要する時間が従来よりも短縮される。これにより、回線状態に応じて、データ通信を開始するまでに要する時間が短縮可能となる。
この発明に係る通信制御方法は、トレーニングに用いられるトレーニング信号が相手側装置と授受される前の予め定められた期間において、隣接回線からの漏話雑音の時間的変化を算出する第1のステップと、第1のステップによる算出結果が所定値よりも大きい場合は、トレーニングに要する時間が第1の時間である第1の通信方式を用いてトレーニング信号の授受を行ない、第1のステップによる算出結果が所定値よりも小さい場合は、トレーニングに要する時間が第1の時間よりも短い第2の時間である第2の通信方式を用いてトレーニング信号の授受を行なう第2のステップとを含む。したがって、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていない場合のトレーニングに要する時間が従来よりも短縮される。これにより、回線状態に応じて、データ通信を開始するまでに要する時間が短縮可能となる。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるxDSL方式を用いた通信システムの概略構成を示すブロック図である。図1において、この通信システムは、局側装置(xDSL集合モデム)1および加入者側装置(xDSLモデム)2を備える。
局側装置1は、送信部11、ハイブリッド回路12、制御部13、受信部14および測定部15を含む。加入者側装置2は、送信部21、ハイブリッド回路22、制御部23および受信部24を含む。
加入者側から見た下り(受信)方向へのデータ通信が行なわれる場合、局側装置1において、送信部11は、外部からの入力データを変調してハイブリッド回路12に与える。送信部11の動作は、制御部13によって制御される。ハイブリッド回路12は、送信部11によって変調されたデータをメタリックケーブルを介して加入者側装置2に与える。加入者側装置2において、ハイブリッド回路22は、局側装置1からメタリックケーブルを介して受けたデータを受信部24に与える。受信部24は、ハイブリッド回路22から与えられたデータを復調して外部に出力する。受信部24の動作は、制御部23によって制御される。
一方、加入者側から見た上り(送信)方向へのデータ通信が行なわれる場合、加入者側装置2において、送信部21は、外部からの入力データを変調してハイブリッド回路22に与える。送信部21の動作は、制御部23によって制御される。ハイブリッド回路22は、送信部21によって変調されたデータをメタリックケーブルを介して局側装置1に与える。局側装置1において、ハイブリッド回路12は、加入者側装置2からメタリックケーブルを介して受けたデータを受信部14に与える。受信部14は、ハイブリッド回路12から与えられたデータを復調して外部に出力する。受信部14の動作は、制御部13によって制御される。
ここで、データ通信を開始する前(モデムの電源投入直後など)において、局側装置1と加入者側装置2との間で制御情報をやり取りするハンドシェイク、および通信速度を決定するトレーニングと呼ばれる処理が行なわれる。
図2は、データ通信を開始する前の動作について説明するためのフローチャートである。図2を参照して、ステップS1において、モデム(局側装置1または加入者側装置2)の初期化を行なう。次にステップS2において、局側装置1と加入者側装置2との間で制御情報をやり取りして、通信相手の識別や通信経路の把握などを行なうハンドシェイクを実行する。続いてステップS3において、局側装置1と加入者側装置2との間で回線状態(雑音レベルなど)をチェックし、回線状態に応じて通信速度を決定するトレーニングを行なう。具体的には、分割されたサブチャンネルごとにSN比を観測し、観測結果に応じてビットマップ(データ通信に使用する各サブキャリアに割当てるビット数を示すテーブル)を用意する。次いでステップS4において、用意したビットマップを用いて局側装置1と加入者側装置2との間でデータ通信を行なう。
図3は、トレーニング時の動作について説明するためのタイムチャートである。図3において、局側装置1および加入者側装置2は、それぞれハンドシェイク終了後にトレーニングを開始する。局側装置1は、ハンドシェイクが終了してから所定期間T1のQUIET状態(待機状態)の後、加入者側装置2とトレーニング信号の授受を開始する。加入者側装置2は、ハンドシェイクが終了してから所定期間T2(>T1)のQUIET状態(待機状態)の後、局側装置1とトレーニング信号の授受を開始する。
図1および図3を参照して、所定期間T1のQUIET状態において、局側装置1の測定部15は、受信部14が受信する漏話雑音の時間的変化を算出する。制御部13は、その算出結果に基づいて、トレーニングの方式を「Annex A」方式または「Annex C」方式のいずれかに決定する。そして、所定期間T1のQUIET状態の後、制御部13は、決定した方式でトレーニング信号の授受を開始する。
図4は、トレーニングの方式を決定する動作について説明するためのフローチャートである。図4を参照して、測定部15は、ステップS11において、漏話雑音のレベルを測定するタイミングを抽出する。次いで、測定部15は、ステップS12において、ステップS11によって抽出されたタイミングで受信部14が受信する漏話雑音のレベルを測定する。
図5は、測定部15の動作について説明するためのタイムチャートである。図5において、TCM−ISDN方式を用いた通信システムは、400Hz(2.5ms周期)の基準クロック信号TTRに同期して動作する。
時刻t0から時刻t1までのNEXT期間において、ISDN局側装置からISDN加入者側装置への下り方向のデータが伝送される。次いで、時刻t1から時刻t2までのFEXT期間において、ISDN加入者側装置からISDN局側装置への上り方向のデータが伝送される。
隣接回線においてTCM−ISDNが使用された場合、NEXT期間において、隣接回線の下り方向の信号が局側装置1に近端漏話雑音として混入する。また、FEXT期間において、隣接回線の上り方向の信号が局側装置1に遠端漏話雑音として混入する。このため、高レベルの近端漏話(NEXT)雑音と低レベルの遠端漏話(FEXT)雑音とが基準クロック信号TTRに同期して交互に現れる。
測定部15は、この基準クロック信号TTRに基づいて、漏話雑音のレベルを測定するタイミング(NEXT期間内の所定期間およびFEXT期間内の所定期間)を抽出する(ステップS11)。続いて、NEXT期間内の所定期間およびFEXT期間内の所定期間において漏話雑音のレベルを測定する(ステップS12)。
図4に戻って、ステップS13において、制御部13は、測定部15によって測定されたNEXT期間およびFEXT期間の各々に対応する漏話雑音のレベル差が予め定められたしきい値Nthよりも大きいか否かを判別する。そして、漏話雑音のレベル差がしきい値Nthよりも大きい場合(YES)は、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていると判断し、「Annex C」方式を用いてトレーニングを行なう(ステップS14)。一方、漏話雑音のレベル差がしきい値Nthよりも小さい場合(NO)は、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていないと判断し、「Annex A」方式を用いてトレーニングを行なう(ステップS15)。
ここで、「Annex C」方式でトレーニングを行なう場合は、隣接するISDN回線を考慮して、近端漏話(NEXT)用のNEXTビットマップと遠端漏話(FEXT)用のFEXTビットマップとを用意する。したがって、トレーニング時に2つのビットマップを用意するためトレーニング時間が比較的長い(約30秒)。一方、「Annex A」方式でトレーニングを行なう場合は、隣接回線でTCM−ISDNが使用されることを考慮していない。このため、トレーニング時にビットマップを1つ用意するだけでよく、トレーニング時間が比較的短い(約15〜20秒)。
従来の「Annex C」に準拠するxDSL方式を用いた通信システムでは、常に「Annex C」方式でトレーニングを行なっていたため、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていない場合でも、長いトレーニング時間を要していた(約30秒)。しかし、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていない場合は、2つのビットマップを用意する必要はなく、ビットマップを1つだけ用意すればよい。
そこで、この実施の形態1による「Annex C」に準拠するxDSL方式を用いた通信システムでは、隣接回線でTCM−ISDNが使用されている場合は「Annex C」方式でトレーニングを行ない(約30秒)、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていない場合は「Annex A」方式でトレーニングを行なう(約15〜20秒)。そして、「Annex A」方式でトレーニングを行った場合は、用意した1つのビットマップを複製してNEXTビットマップおよびFEXTビットマップとして使用する。ただし、「Annex A」方式のトレーニングに対応していない通信システムの場合は、隣接回線でTCM−ISDNが使用されている場合はNEXTビットマップおよびFEXTビットマップの両方を個別にトレーニングで決定し(約30秒)、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていない場合はビットマップを1つだけ決定した後そのビットマップを複製し、それらをNEXTビットマップおよびFEXTビットマップとして使用する(約15〜20秒)。
したがって、この実施の形態1では、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていない場合のトレーニング時間が従来よりも約10〜15秒短縮される。これにより、回線状態に応じて、データ通信を開始するまでに要する時間が短縮可能となる。
[実施の形態1の変更例]
図6は、この実施の形態1の変更例による測定部の動作について説明するためのタイムチャートであって、図5と対比される図である。図6のタイムチャートを参照して、図5のタイムチャートと異なる点は、基準クロック信号TTRが自己相関信号に置換されている点である。なお、図6の漏話雑音信号は、図5に示した漏話雑音信号と同じ信号である。
測定部15(図1参照)は、漏話雑音信号に対して相関処理を行なって、自己相関信号を生成する。具体的には、時刻t10から時刻t11までの漏話雑音のレベルが大きいNEXT期間において自己相関信号のレベルを「H」レベルにし、時刻t11から時刻t12までの漏話雑音のレベルが小さいFEXT期間において自己相関信号のレベルを「L」レベルにする。
測定部15は、生成した自己相関信号に基づいて、漏話雑音のレベルを測定するタイミング(NEXT期間内の所定期間およびFEXT期間内の所定期間)を抽出する。そして、NEXT期間内の所定期間およびFEXT期間内の所定期間において漏話雑音のレベルを測定する。
制御部13は、測定部15によって測定されたNEXT期間およびFEXT期間の各々に対応する漏話雑音のレベル差が予め定められたしきい値Nthよりも大きいか否かを判別する。そして、漏話雑音のレベル差がしきい値Nthよりも大きい場合は、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていると判断し、「Annex C」方式を用いてトレーニングを行なう。一方、漏話雑音のレベル差がしきい値Nthよりも小さい場合は、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていないと判断し、「Annex A」方式を用いてトレーニングを行なう。
なお、図示しないが、漏話雑音の時間的変化が非常に小さい場合は、自己相関信号は常に「L」レベルとなるため、漏話雑音のレベルを測定するタイミングが抽出されない。この場合は、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていないと判断し、「Annex A」方式を用いてトレーニングを行なう。
したがって、この実施の形態1の変更例では、実施の形態1と同様に、回線状態に応じて、データ通信を開始するまでに要する時間が短縮可能となる。
なお、実施の形態1に示した基準クロック信号TTRを用いる方法は、局側装置1でしか実現できないが(加入者側装置2は基準クロック信号TTRを受信しないため)、この実施の形態1の変更例に示した自己相関信号を用いる方法は、局側装置1でも加入者側装置2でも実現可能である。加入者側装置2で実現する場合は、加入者側装置2に漏話雑音の時間的変化を算出する測定部を設け、図3に示した所定期間T2のQUIET状態において、受信部24が受信する漏話雑音の時間的変化を算出する。制御部23は、その算出結果に基づいてトレーニングの方式を決定する。
[実施の形態2]
図7は、この発明の実施の形態2によるハンドシェイク時の動作について説明するためのタイムチャートである。図7において、局側装置1および加入者側装置2(図1参照)は、それぞれトレーニング前にハンドシェイクを行なう。
加入者側装置2から起動をかける場合、ハンドシェイク時において、まず加入者側装置2が局側装置1にリクエスト信号を送信する。局側装置1がリクエスト信号を受信した後、局側装置1と加入者側装置2との間でトーン信号の授受が行なわれる。
図8は、ハンドシェイク時に使用するキャリアセットについて説明するための図である。図8において、ITU−T勧告「G.992.1」で規定された「Annex A」方式、およびITU−T勧告「G.992.2」で規定された「Annex A」方式,「Annex B」方式では、キャリアセットA43を使用する。また、ITU−T勧告「G.992.1」で規定された「Annex B」方式では、キャリアセットB43を使用する。また、ITU−T勧告「G.992.1」で規定された「Annex C」方式、およびITU−T勧告「G.992.2」で規定された「Annex C」方式では、キャリアセットC43を使用する。
キャリアセットA43は、加入者側装置2から局側装置1への送信に用いられるアップストリームキャリア#9,#17,#25と、局側装置1から加入者側装置2への送信に用いられるダウンストリームキャリア#40,#50,#64とを含む。キャリアセットB43は、加入者側装置2から局側装置1への送信に用いられるアップストリームキャリア#37,#45,#53と、局側装置1から加入者側装置2への送信に用いられるダウンストリームキャリア#72,#88,#96とを含む。キャリアセットC43は、加入者側装置2から局側装置1への送信に用いられるアップストリームキャリア#7,#9と、局側装置1から加入者側装置2への送信に用いられるダウンストリームキャリア#12,#14,#64とを含む。
図7に戻って、「Annex C」に準拠するxDSL方式を用いた通信システムでは、局側装置1は、加入者側装置2からのリクエスト信号に応答して、ダウンストリームキャリア#12,#14,#64を用いてトーン信号を送信する。次いで、加入者側装置2は、局側装置1からのトーン信号に応答して、アップストリームキャリア#7,#9を用いてトーン信号を送信する。局側装置1が加入者側装置2からのトーン信号を受信した時点で、局側装置1および加入者側装置2は、お互いがキャリアセットC43を使用して「Annex C」方式でハンドシェイクを行なっていることを認識する。その後、局側装置1と加入者側装置2との間で、「Annex C」方式によって規定される各種定義信号の授受が行なわれる。ハンドシェイクが終了すると、次にトレーニングが開始される。
ここで、図1および図7を参照して、局側装置1が加入者側装置2からのトーン信号を受信してからハンドシェイクが終了するまでの期間T11において、局側装置1の測定部15は、受信部14が受信する漏話雑音の時間的変化を算出する。制御部13は、その算出結果に基づいて、トレーニングの方式を「Annex A」または「Annex C」のいずれかに決定する。そして、ハンドシェイク終了後、制御部13は、決定した方式でトレーニングを実行する。
なお、トレーニングの方式を決定する動作については、実施の形態1において図4を用いて説明したとおりである。また、測定部の動作については、図5または図6を用いて説明したとおりである。なお、図6に示した自己相関信号を用いる方法は、局側装置1でも加入者側装置2でも実現可能である。加入者側装置2で実現する場合は、加入者側装置2に漏話雑音の時間的変化を算出する測定部を設け、図7に示したハンドシェイク時の所定期間T11において、受信部24が受信する漏話雑音の時間的変化を算出する。制御部23は、その算出結果に基づいてトレーニングの方式を決定する。
したがって、この実施の形態2では、実施の形態1と同様に、隣接回線でTCM−ISDNが使用されていない場合のトレーニング時間が従来よりも約10〜15秒短縮される。これにより、回線状態に応じて、データ通信を開始するまでに要する時間が短縮可能となる。
なお、実施の形態1、実施の形態1の変更例および実施の形態2において、基準クロック信号TTRに同期する雑音を発生させるものとしてTCM−ISDNを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1によるxDSL方式を用いた通信システムの概略構成を示すブロック図である。 データ通信を開始する前の動作について説明するためのフローチャートである。 トレーニング時の動作について説明するためのタイムチャートである。 トレーニングの方式を決定する動作について説明するためのフローチャートである。 測定部の動作について説明するためのタイムチャートである。 この実施の形態1の変更例による測定部の動作について説明するためのタイムチャートである。 この発明の実施の形態2によるハンドシェイク時の動作について説明するためのタイムチャートである。 ハンドシェイク時に使用するキャリアセットについて説明するための図である。
符号の説明
1 局側装置、2 加入者側装置、11,21 送信部、12,22 ハイブリッド回路、13,23 制御部、14,24 受信部、15 測定部。

Claims (7)

  1. データ通信を開始する前において、相手側装置と制御情報をやり取りするハンドシェイクを行ない、その後に通信速度を決定するトレーニングを行なう通信装置であって、
    前記トレーニングに用いられるトレーニング信号が相手側装置と授受される前の予め定められた期間において、隣接回線からの漏話雑音の時間的変化を算出する測定部、および
    前記測定部による算出結果が所定値よりも大きい場合は、前記トレーニングに要する時間が第1の時間である第1の通信方式を用いて前記トレーニング信号の授受を行ない、前記測定部による算出結果が所定値よりも小さい場合は、前記トレーニングに要する時間が前記第1の時間よりも短い第2の時間である第2の通信方式を用いて前記トレーニング信号の授受を行なう制御部を備える、通信装置。
  2. 前記予め定められた期間は、前記ハンドシェイクが終了してから前記トレーニング信号が相手側装置と授受されるまでの期間である、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記予め定められた期間は、前記ハンドシェイクが実行されている期間内の所定期間である、請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記測定部は、所定周期の第1および第2の期間の各々に対応する漏話雑音のレベルを測定して、それらのレベル差を算出し、
    前記制御部は、前記レベル差が所定値よりも大きい場合は、前記第1の通信方式を用いて前記トレーニング信号の授受を行ない、前記レベル差が所定値よりも小さい場合は、前記第2の通信方式を用いて前記トレーニング信号の授受を行なう、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記第1の通信方式は、それぞれ前記データ通信に使用する各サブキャリアに割当てるビット数を示し、前記第1および第2の期間の各々に対応した第1および第2のビットマップを個別に決定する方式であり、
    前記第2の通信方式は、前記データ通信に使用する各サブキャリアに割当てるビット数を示す1つのビットマップを決定する方式であり、
    前記制御部は、前記第2の通信方式を用いた場合は、決定した前記1つのビットマップを複製することによって、前記第1および第2の期間の各々に対応した第1および第2のビットマップを生成する、請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記第1の通信方式は、アネックスC方式であり、
    前記第2の通信方式は、アネックスA方式である、請求項5に記載の通信装置。
  7. データ通信を開始する前において、相手側装置と制御情報をやり取りするハンドシェイクを行ない、その後に通信速度を決定するトレーニングを行なう通信制御方法であって、
    前記トレーニングに用いられるトレーニング信号が相手側装置と授受される前の予め定められた期間において、隣接回線からの漏話雑音の時間的変化を算出する第1のステップ、および
    前記第1のステップによる算出結果が所定値よりも大きい場合は、前記トレーニングに要する時間が第1の時間である第1の通信方式を用いて前記トレーニング信号の授受を行ない、前記第1のステップによる算出結果が所定値よりも小さい場合は、前記トレーニングに要する時間が前記第1の時間よりも短い第2の時間である第2の通信方式を用いて前記トレーニング信号の授受を行なう第2のステップを含む、通信制御方法。
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