JP4236486B2 - Adslアネックスc送受信機のttr同期 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信に関し、特に、ADSLアネックスC(Annex C)方式の通信システムにおけるTTR表示技術に関し、これによりASDLアネックスC送受信機の通信を通信網のタイミング基準(TTR)信号に同期させることを可能にするものである。
【0002】
【従来の技術】
国際電気通信連合(International Telecommunication Union)の電気通信標準化部門(ITU−T)は通信ネットワークの相互動作を容易にするため勧告を作成する。これらの勧告の内2つはG.992.1とG.992.2であり、非同期デジタル加入者線(ADSL)の送受信機技術を定める。
【0003】
G.992.1とG.992.2標準はともに離散マルチトーン(DMT)変調技術と呼ばれるマルチキャリア変調方式を使用する。DMT変調方式は上りと下りのいずれの通信についても多数のキャリアすなわち「トーン」を使用する。例えば、G.992.1のダウンストリーム通信では255までのインデックスを使用し、一方、G.992.2の下り通信では127までのインデックスしか使用しない。単一キャリアではなく多数のキャリアを使用することにより、利用可能なチャンネル容量が最大化し、伝送帯域幅の性能が最適化される。
【0004】
G.992.1とG.992.2のいずれにも、時間圧縮多重・統合デジタル通信サービス網(TCM−ISDN)のノイズ環境下における、ASDL送受信機に関する特別勧告を定めるアネックスCが付いている。「アネックスC(Annex C)」に対する参照はG.992.1とG.992.2のいずれか又は両方である。TCM−ISDNはITU−Tの勧告G.961のAppendix IIIに定められる。勧告G.961のAppendix IIIは、2つの送受信機間におけるデータの送信(と受信)がTCM−ISDNタイミング基準(TTR)と呼ばれる400Hzクロックの制御の下に行われるピンポン方式を記載している。G.992.1とG.992.2のアネックスCでは、中央局側送受信機が送受信機のトレーニング中にTTR表示信号を送信し、顧客側送受信機はこれを受信でき、その受信機と送信機をTTRクロックにロックする。このTTR表示信号は、G.992.1とG.992.2の現在バージョンでは位相反転付きのトーン48である。中央局送信機(ATU−C)は基本的にTTR周期の前半でデータストリームを送信し、顧客送受信機(ATU−R)は基本的にTTR周期の後半で送信する。このようなピンポン方式は、中央局と顧客の送受信機による同時送信が困難となるケーブルの束内において低品質の絶縁体(例えばパルプによる絶縁)等により高い漏話干渉レベルを持つ通信チャンネルの環境で特に有益である。
TTR検出に基づくハイパーフレーム位置合わせ
TTRは、ATU−CのA/DとD/Aのサンプリングレート、及び送信機と受信機のシンボルレートを制御するATU−Cローカルクロック周波数をロックするのに使用する。ATU−C送信機はTTRの位相を検査し、そのハイパーフレームウインドウをTTRにロックする。ATU−R側では、受信機はATU−C送信機から受信した信号を追跡し、ローカルクロックをATU−Cクロック周波数にロックする。ATU−Rは、さらにATU−Cから受信したTTR表示信号からハイパーフレームのパターンを検出し、そのシンボルカウンタをハイパーフレームパターンに一致させる(一般にハイパーフレーム位置合わせと呼ばれる)。シンボルカウンタはシンボルインデックスを追跡するのに使用され、シンボル毎に1インクリメントされる。このカウンタは345に達するとゼロにリセットされる(ハイパーフレームには345個のシンボルがある)。このようにして送信機と受信機はハイパーフレームに同期する。この位置合わせ処理は、2つのADSLモデム間において通信リンクの送受信機トレーニング中に行われる。
【0005】
アネックスCは、デュアルビットレートを持つデータストリームを提供するため、TTRに同期するハイパーフレームパターンに同期してスイッチングされるデュアルビットマップを提供するデュアルビットマップモード(DBM)符号化技術を定める。この技術は、短から中距離のローカルループ(例えば、約3km)の場合、チャンネルの信号対雑音比(SNR)がデータを低いビットレートで送信するNEXT干渉期間中に充分高くなるという観察に基づいている。したがって、一定の条件下では、DBMにより、NEXTとFEXT干渉下で異なるビットレートを使用することによって、TCM−ISDN送受信機を全二重で動作させることができる。この意味で、TCM−ISDN環境のDBM下で動作する通信チャンネルは実質的に2つの通信チャンネルであり、1つがFEXTチャンネル、他方がNEXTチャンネルである。シングルビットマップモード(SBM、特にFEXTビットマップ又はFBMと呼ばれる)符号化技術も規定されている。この場合、中央局とリモートの送受信機はFEXT時間でのみデータを送信し、同時にはデータ送信をしない(半二重モード)。
【0006】
DBM符号化において、ビットレートは、送信するシンボルを符号化するのに使用するビットマップを切り換えることにより変更できる。当業者に理解されるように、「ビットマップ」はシンボルの、各サブチャンネルに符号化できるビット数を決める。「シンボル」は送受信機が送信する情報の基本単位である。シンボルの各サブチャンネルに符号化されるビット数は通信チャンネルの品質により制限される。通信チャンネルの品質はそのSNRで表すことができる。したがって、DBMを使用するシステムは、NEXT時間に1ビットマップ、FEXT時間に1ビットマップとして、異なるデータレートをもつ2つのビットマップを使用する。FBMを使用するシステムでは、NEXT時間にデータを送信しないので1つのビットマップ(FEXTビットマップ)のみを用いる。DBMで使用する各ビットマップは異なるビットレートに対応しているので、コンパチブルな送信機・受信機のペアを確保するため、一方から他方へのビットマップ遷移を検出しなければならない。標準化フレームレートは400HzのTTR信号の倍数ではないので、NEXTチャンネルとFEXTチャンネルの境界を識別するのは容易でない。
【0007】
G.992.1とG.992.2のアネックスCによれば、ATU−Cは単一のトーン(トーン48)の位相変化によってNEXTビットマップとFEXTビットマップ間の遷移を表示する。詳細には、送信機側でこの単一トーンの位相を90度変化させてビットマップ遷移を表示する。ここで、ATU−R受信機はこの位相変化を検出する必要があり、ついで図1aに示す345個のシンボルパターンを検出して送信機のハイパーフレームに位置合わせする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ループが長くてノイズが大きい場合、トーン48の位相変化を検出することは非常に困難となり、TTR検出は長い到達に対するボトルネックとなっている。さらに、トーン48によるTTR表示信号はビットマップの遷移を示すだけであるので、受信機は、ハイパーフレーム境界を識別し、位置合わせを行うために、図1aに内在するパターンを探索する必要がある。このため受信機側で行うハイパーフレーム位置合わせの処理が複雑化し、長いループで失敗の可能性が高くなる。
【0009】
したがって、必要なものは、長くてノイズの大きいループ上でも検出可能なTTR表示信号である。一般的に言えば、TTRに合わせた信号の同期化又は手続きに対するニーズがある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの実施の形態は、通信可能に結合される送信ノードと受信ノードを有する、ADSLアネックスC方式の通信システムにおいてハイパーフレームの位置合わせを実行するハイパーフレーム位置合わせ方法を提供する。この方法は、ハイパーフレームに含まれる1以上の既知DMTシンボルから成る第一のセットの期間中に特殊定義信号を送信する。上記受信ノードで受信された際、上記特殊定義信号により送信機と受信機のDMTシンボル境界間のオフセットを識別することができる。さらにハイパーフレーム位置合わせ方法は、ハイパーフレームに含まれる1以上の既知DMTシンボルから成る後続のセットの期間中に特殊定義信号を送信する。上記受信ノードで受信された際、上記特殊定義信号によりハイパーフレーム位置合わせの確認をすることができる。
【0011】
本発明のもう1つの実施の形態において、ハイパーフレーム位置合わせ方法はハイパーフレームのデータを受信する。さらに本方法はハイパーフレームに含まれる1以上の既知DMTシンボルから成る第一のセットの期間中に特殊定義信号を検出する。この検出により送信機と受信機のDMTシンボル境界間のオフセットを識別することができる。さらに本方法は、ハイパーフレームに含まれる1以上の既知DMTシンボルから成る後続のセットの期間中に特殊定義信号を検出する。この検出によりハイパーフレーム位置合わせの確認をすることができる。
【0012】
ここに、「第一」と「後続」の用語は時間的な関係を示すものであり、特定の数の順序(例えば、1、2、3・・・)を必ずしも意図しない。さらに、1以上の既知のDMTシンボルから成る上記第一のセットは第一のハイパーフレーム中に受信され、1以上の既知のDMTシンボルから成る上記後続のセットは後続のハイパーフレーム中に受信されてよい。代わりに、1以上の既知のDMTシンボルから成る上記第一と後続のセットは同一のハイパーフレーム中に受信されてよい。
【0013】
本発明のもう1つの実施の形態は、ADSLアネックスC方式の通信システムにおいてハイパーフレームの位置合わせを実行するハイパーフレーム位置合わせ装置を提供する。この実施の形態は特殊定義信号を発生するように構成される信号発生モジュールを備える。この信号は出力されるハイパーフレームに含まれる1以上の既知DMTシンボルの期間中に送信される。上記受信ノードで受信された際、上記特殊定義信号により送信機と受信機のDMTシンボル境界間のオフセットが識別されてハイパーフレーム位置合わせを可能とする。代替的実施の形態は、入力されるハイパーフレームに含まれる1以上の既知DMTシンボルの期間中に特殊定義信号を検出するように構成される検出器モジュールを備える。この検出により、送信機と受信機のDMTシンボル境界間のオフセットが識別されてハイパーフレーム位置合わせを可能とする。
【0014】
本発明のもう1つの実施の形態は、ADSLアネックスC方式の通信システムにおけるハイパーフレーム位置合わせを実行する信号を提供する。この信号は、例えば、ハイパーフレームに含まれる複数の既知のDMTシンボルの期間中に送信されるトーンのセットである。この信号の検出に応答して上記通信システムは送信機と受信機のDMTシンボル境界の相対位置を識別可能であり、これにより信号の後続する検出においてハイパーフレーム位置合わせの確認を可能にする。
【0015】
本書に記載する特徴及び利点は全包括的ではなく、すなわち、多くの追加的特徴及び利点が図面及び詳細な説明から当業者には明らかである。さらに、本明細書で使用する言語は読みやすさと説明の目的を旨として選択されたものであり、本発明の主題の範囲を制限するものでない。
【0016】
【発明の実施の形態】
一般に、本発明は、伝送媒体(例えば、撚り銅線対)により通信可能に結合される送受信機ペアを有する通信システムで実施される。したがって、各通信方向(上りと下り)に送受信機のペアがある。送信ノードにある送信機により特殊定義TTR表示信号が生成され、受信ノードに送信される。特殊定義信号は受信機により確実に検出され、これにより送受信機は送信をTTRに同期させることが可能になる。したがって、同期初期化手続きとともにハイパーフレーム位置合わせが可能になる。
特殊定義TTR表示信号
FEXTとNEXTのビットマップ境界を証印表示するため、単一のトーンによる90度の位相反転を使用する代わりに、本発明の1つの実施の形態は、与えられたハイパーフレームにおけるシンボル0、1、2及び3の期間中のみREVERVタイプのトーン33〜64を送信する。この特殊定義信号を以下、REVERB33〜64という。本書による開示から明らかなように、他の特殊定義TTR表示信号を使用することもできる(例えば、REVERBx〜y(ここにx〜yはトーンのセットを表す)を反転したもの)。
【0017】
例えば、ATU−Cに含めるプロセッサモジュールは、複数の送信ハイパーフレームのなかでREVERB33〜64を供給するようにプログラムされ、あるいはその他の方法で構成される。ATU−Rに含めるプロセッサモジュールはREVERB33〜64の既知のパターンをシンボル0〜3において検出するように構成することができる。いったん4つの連続するシンボルからパターンを検出したら、ハイパーフレーム内部における既知のシンボル0〜3の位置が識別される。ATU−Rプロセッサモジュールは後続するハイパーフレームにおいて、4つの連続するシンボルから再度REVERB33〜64信号を検出することにより、これらの識別位置を確認することができる。詳細には、既知のパターンを持つ4つの連続するシンボルを2回目に検出した際に、受信機はシンボル3を受信中であることを知り、したがってハイパーフレーム境界が判明する。
【0018】
強固な通信を確保するため、ATU−C送信機は、さらに、ATU−RがR−REVBRB1(又はその他の応答信号又はフラグ)の送信により応答するまで、REVERB33〜64信号を送信し続けるように構成することができる。したがってREVERB33〜64信号は、受信ノードが位置合わせの確認応答を返すまで必要なハイパーフレームの回数に亘り送信される。何回かの試み(例えば5回)後でも確認応答を受信しない場合、送信中の送信機はエラーを認識するように構成される。ついで、適当な処理が実行され、例えばスタートのやり直し、又はループ診断手続きを行って現在の通信リンクの問題点を検査し、又は新しいリンクに切り換える。
代替的TTR表示信号
本発明は、本書に記載する実施の形態に限定されることを意図しない。むしろ、本発明の原理は多くの具体的構成形態に適用できる。例えば、DMTスペクトルのトーン33〜64を選択したが、その理由はG.992.1に定められるように低周波数のダウンストリームトーンを表すからである。このような低周波数トーンは長い距離に渡り送信することができ、本発明の「到達」を改善する。しかしながら他のトーンを使用することもでき、例えばトーン33〜64のサブセット(例えば、34〜61)あるいは長距離ループ(例えば、5km以上)に渡り検出可能な情報を伝送可能な、任意のトーン又はトーングループ(トーン6〜31がダウンストリームでも使用される重複スペクトル用途における、トーン6〜31あるいはそのサブセット)を使用することができる。同様に、REVERBタイプ以外のデータパターンを使用して送信TTR信号にユニークさを与えることができる。要するに、長距離ループの受信端で固有に検出可能な任意の信号を本発明の原理に基づき使用することができる。
【0019】
さらに、0〜3以外のシンボルを使用できる。例えば、シンボル341〜344を使用でき、あるいは固有に識別可能な任意グループのシンボル又はフレームデータの一部を使用して送信機と受信機のフレーム境界のオフセットを識別することができる。1つの代替的実施形態において、既知のパターン(例えば、REVERB33〜64又はREVERB6〜31)をシンボルN1〜N2(例えば、シンボル140、141、142、143、144)の期間中に送信し、再度、シンボルN3〜N4(例えば、237、238、239、240、241)の期間中に送信する。この場合、特殊定義信号は1ハイパーフレーム内でグループのシンボルに渡り、2回送信される。このような実施形態によれば、上述したような2以上のハイパーフレームを使用するのではなく1ハイパーフレーム内で、(シンボルN1〜N2を受信する間に)ハイパーフレーム位置合わせを識別でき、(シンボルN3〜N4を受信する間に)その確認をすることができる。
【0020】
特殊定義信号に関連付けられるシンボルが多いほど、受信機で信号の検出エラーが生じる可能性は低くなる。したがって、特殊定義信号を複数のシンボル(例えば2以上のシンボル)の期間中に送信することにより強固なTTR表示が提供される。しかしながら、1つのみの既知のシンボル期間中に、特殊定義信号を送信することにより(通信リンクのノイズと干渉特性により受信ノードでこの信号を正確に検出できる場合)、本発明の原理に基づくハイパーフレーム位置合わせを達成することができる。
送受信機ユニット
図2は、本発明の1つの実施の形態に基づき、ハイパーフレームの位置合わせを実行するように構成されるADSLモデムのブロック図である。この種のモデムのペアが通信可能に結合され、一方のモデムはローカルノード(例えば、CO(中央局))で使用され、他方のモデムはリモートノード(例えば、CPE(顧客端末))で使用される。
【0021】
図示の実施の形態は、変圧器205、ハイブリッド210、ラインドライバ215、アナログフロントエンド(AFE)220及びプロセッサモジュール225を備える。システムインタフェースは、例えば、非同期伝送モード又は同期伝送モードで動作するネットワークに結合される。ネットワークオペレータ又は管理部はシステムインタフェースを介しモデムと通信可能である。代わりに、システムインタフェースは、顧客のパーソナルコンピュータ等の装置上で実行されるアプリケーションに結合され得る。伝送媒体は、代表的には銅線ループ又は撚り線対である。しかしながら本発明は他の種類の伝送媒体でも動作する。
【0022】
変圧器205は伝送媒体をモデムの回路に結合し、電気的絶縁と平衡インタフェースを提供する。ハイブリッド210は、2/4線式変換を実行し、伝送媒体からの両方向2線式信号を2対の1方向伝送に変換する。一対は受信用でもう一対は送信用である。AFE220は、代表的にはデジタル/アナログ(D/A)変換器220aとアナログ/デジタル(A/D)変換器220bを含み、さらに、プロセッサモジュール225に供給する信号を最適化する利得調整モジュールを含む。ハイブリッド210の4線式インタフェースからAFE220を介して受信した信号はA/D変換器モジュール220bによりアナログからデジタルに変換される。ついでデジタル信号はプロセッサモジュール225に供給される。
【0023】
送信方向に関し、システムインタフェースから受信したデータはプロセッサモジュール225により処理される。プロセッサモジュール225のデジタル出力はD/A変換器220aにより対応するアナログに変換される。AFE220のアナログ出力は、ハイブリッド210の4線式インタフェースに動作上結合されるラインドライバ25に供給される。送信信号は変圧器205を介して通信媒体に供給される。代替構成形態では、図2に示す全要素を含む必要はなく、例えば、変圧器なしの設計でよい。
【0024】
プロセッサモジュール225は、本発明の原理に基づき、ハイパーフレーム位置合わせ処理を実行するようにプログラムされ、又はその他の方法で構成される。図示の実施の形態では、プロセッサモジュール225は信号発生モジュール225aと検出器モジュール225bを含む。信号発生モジュール225aは送信ノードから受信ノードに送信する特殊定義TTR表示信号を発生するように構成され、検出器モジュール225bは特殊定義TTR表示信号を検出するように構成される。プロセッサモジュール225は、複数のその他の機能、例えば、変調/復調、符号化/複合化、スクランブリング/デスクランブリング、エラー検出(例えば、CRC検査)、フレーミング/デフレーミング及びその他のアルゴリズム的機能を実行してもよい。
【0025】
説明の便宜上、図2に示すような構成のモデムを、通信リンクの1方向を定める送信ノードと受信ノードの双方で使用するものとする。特殊定義TTR表示信号は送信ノードから送信され、受信ノードで受信される。
TTR表示信号発生器
初期化の間、プロセッサモジュール225は特殊定義TTR表示信号を発生し、固有に識別可能な信号は1以上の既知のシンボル期間中に伝送媒体に送信される。信号発生モジュール225aは図示のようにプロセッサモジュール225内に一体化してもよいが、プロセッサモジュール225と通信可能に結合される、独立したモジュールであってもよい。例えば、信号発生モジュール225aはプログラムされた、独立モジュールであり、モジュール225からの要求により起動され、特殊定義データパターンを供給し、これをモジュール225によりスクランブルその他の処理をし、決められた数の、既知のDMTシンボルに符号化することができる。実施形態において、特殊定義TTR表示信号の特性が信号発生モジュール225aにプログラムされる。例えば、プログラムされた特性はREVERBタイプのデータパターンに含まれるトーンのサブセットを特定する。
【0026】
もう1つの実施形態において、特殊定義TTR表示信号の特性を記憶部(例えば、EEPROM、その他のプログラム可能な記憶装置)に保持する。ハイパーフレーム位置合わせ処理が開始したら、信号発生モジュール225aは記憶部から信号特性をアクセスし、対応するTTR信号を発生する。この種の実施形態において、ローカルホストが記憶特性をアクセスして、特殊定義TTR表示信号を動的に更新又は変更することができる。例えば、特殊定義TTR表示信号をREVERB33〜64(例えば、重複なしスペクトル方式で使用する)からREVERB6〜31(例えば、重複スペクトル方式で使用する)に、又はその逆に変更する。いずれにしろ、特殊定義TTR表示信号は1以上のシンボルの期間において送信する。
【0027】
受信ノードにおいて、特殊定義TTR表示信号は変圧器205により伝送媒体から分離され、ハイブリッド210とAFE220を介してプロセッサモジュール225に供給される。特殊定義TTR表示信号の既知の特性に基づき、受信機の検出器モジュール225aは信号を検出し、ハイパーフレーム位置合わせを実行することができる。
TTR検出器
受信ノードにある検出器モジュール225aは、予め決められた期間(例えば、DMTシンボル0〜3)の間、特殊定義TTR表示信号を検出する。実施形態において、この検出の際、検出器モジュール225aは線形相互相関を使用する。さらに検出器モジュール225aは、計算の複雑さを低減するため、相互相関を実行する前に受信データに対しデシメーション実行することができる。
相互相関
一般に、2つの信号列x(n)とy(n)の相互相関は次式で定義される列rxy(l)である。
【0028】
【数1】
実施形態において、上記x(n)は時間領域のREVERB33〜64信号であり、y(n)はx(n)を送信機から送信し、チャンネルh(n)に通し、受信機で受信した信号である。したがって、y(n)はx(n)とh(n)の畳み込みであり、次式で定義される。
【0029】
【数2】
式(2)のy(n)を式(1)に代入すると、次式が得られる。
【0030】
rxy(l) = h(l) l = 0,±1,±2,... (3)
式(3)はx(n)が広帯域のPRBS(疑似ランダム2進シーケンス)であるという事実に基づいている。この種の信号の例として、G.992.1ドキュメントに記載されるREVERBタイプの信号を考慮する。さらに、x(n)の自己相関はデルタ関数で近似される。図3は本発明の1つの実施の形態に基づき、相関信号の例を示したものである。この相関信号は、4つの連続するREVERB33〜64信号がDMT受信機の受信信号に存在することを表している。5kmの紙パルプループと受信機に付加される−130dBm/HzのAWGNを想定している。図示のように、DMTシンボル0〜3にREVERB33〜64信号が存在することを示す、4つの明白なピークがある。
デシメーション
ナイキスト標本化定理によれば、最大帯域幅fmHzのローパスアナログ信号は、サンプリングレートf0をfmの2倍以上とすると、サンプルによって表現され、サンプルから完全に復元することができる。最大帯域幅fmHzのアナログ信号を2fm以上、例えば、4fmのサンプリングレートでサンプリングした信号は、情報損失なしに2でデシメーション処理する(1つ置きにサンプルを捨てる)ことができる。オーバーサンプリングしたアナログ信号が使用帯域を超えた不必要な信号を含む場合、デシメーション後に不必要な信号が使用帯域内に折り返すのを避けるため、デシメーションに先立ちフィルタリングが必要である。この処理はデシメーションフィルタリングと呼ばれる。
【0031】
特殊定義TTR表示信号がシンボル0〜3の間送信されるREVERB33〜64である場合において、検出器モジュール225bは、シンボル0、1、2、3を受信したことを示す、4つの連続するREVERB33〜64信号を検出するまで、受信サンプルに対する線形相互相関処理を実行し続ける。DMTシンボルの受信毎に、相互相関信号が計算される。検出器モジュール225bで解析するために、受信サンプルを(検出器モジュールに結合されるか、その内部に置かれる、RAM、その他の記憶装置に)バッファリングし、又はその他の方法で保持する。当初、受信信号にREVERB33〜64信号が現れた時点では、相互相関のピーク位置は、その受信シンボルについて計算した相関信号のサンプル内部における任意の位置であり得る。この理由は、受信機のフレーム境界の位置がまだ送信機のフレーム境界と合っていないからである。ここに、相互相関信号のピーク位置は、ハイパーフレームの位置合わせを可能にする、送信機と受信機のフレーム境界のオフセットを示すものである。この意味で、シンボル0〜3はハイパーフレーム位置合わせの、予め決められた証印を有する。
【0032】
ここで、検出器モジュール225bは相互相関信号のピーク位置に基づき、フレーム境界の位置合わせを実行し、再度相関処理を行って次のハイパーフレームのN個のREVERB33〜64信号を探索する。最初の4つの連続するREVERB33〜64信号の検出に基づきフレーム境界の位置合わせが適正になされたら、相互相関のピークが相互相関信号の既知のサンプル(例えば、最初のサンプル)の位置で生じるとして(次のハイパーフレームにおいて)次の4つのREVERB33〜64信号を検出する。このようにして、送信機と受信機のフレーム境界間の既知の相対位置が決まる。特に、相互相関信号の既知のサンプルにピーク位置をもつ、4番目に検出されるREVERB33〜64信号はハイパーフレーム内のDMTシンボル3の境界を表す。このようにして受信機はハイパーフレーム位置合わせを達成する。
【0033】
ここに、現在の標準によるトーン48(慣用のTTR表示信号)について、検出器モジュールの機能に影響を与えることなく、その位相トグル動作を従来と同様に実行することができる。さらに、トーン64(慣用のパイロット信号)がREVERBx〜y信号に含まれている。したがって、本発明は後方互換性を有する。
実現の詳細
実施形態において、プロセッサモジュール225は、本発明に基づき、ハイパーフレーム位置合わせ又は初期ハンドシェイク同期化を実行するようにプログラムされた、デジタル信号プロセッサ(DSP)又はその他の適当な処理環境である。代替的な実施形態において、プロセッサモジュール225はASICやチップセット等の専用シリコンで実現される。プロセッサモジュール225を実現するためにDSPとASIC技術の組合せを使用してもよい。したがって、本発明は、例えばハイパーフレーム位置合わせを実行する方法としてADSLサービスプロバイダーが使用することができる。代わりに、本発明はモデムやプログラム可能なDSP又は専用チップ/チップセット等の装置に組み込むことができる。代わりに、本発明は、一方又は両方の送受信機が、後述する、ハイパーフレーム位置合わせ又は初期ハンドシェイク同期化を実行するように構成される送受信機対のようなシステムに組み込むことができる。代替として、本発明は、サーバやディスク等のコンピュータ読取可能な媒体に具体化したコンピュータプログラム製品等として組み込むことができる。
【0034】
また、図示しないモジュールについても用途に応じてモデムに組み込むことができる。例えば、モデムは重複スペクトル用途で動作し、エコーキャンセラを備えてよい。他のモジュール(例えば、送信機と受信機のクロック)や構成については本開示から明らかである。さらに、プロセッサモジュール225はリンク初期化手続きの一環としてハイパーフレーム位置合わせ処理を自ら起動することができる。代わりに、イベント(例えば、位置合わせの検出失敗)やホストからの制御信号(例えば、ハイパーフレーム位置合わせソフトウェアの呼出又は論理イネーブルライン)により位置合わせ処理を起動することができる。同様に、リモートモデムによる、ハイパーフレーム位置合わせの起動を検出した後、プロセッサモジュール225はハイパーフレーム位置合わせ処理を開始することができる。代表的には、ATU−Cモデムがハイパーフレーム位置合わせ処理を起動する。しかしながら、所望であれば、ATU−Rがこの処理を起動するように構成することができる。
方法論
図4に、本発明の実施の形態に基づきハイパーフレーム位置合わせ処理を実行する方法のフローチャートを示す。この方法は、一般に伝送媒体を介して通信可能に結合される2つのモデムを備える通信システム(例えば、ADSLアネックスC)において実施される。特に、この方法はシステムの特定の通信方向に関連する送信ノードにおいて実行される。送信(例えばローカル)と受信(例えばリモート)の両ノードのモデムは、例えば、図2で説明したように構成される。しかしながら、その他の構成も本開示から明らかである。
【0035】
この方法はハイパーフレーム位置合わせ手続きを起動すること(ステップ405)から始まる。実施形態において、ハイパーフレーム位置合わせ手続きは通信リンクの初期化(例えばトレーニング)の期間中にATU−Cにより起動される。しかしながら、代替的実施形態では、その他の時間(例えばサービスの中断後)でも位置合わせ手続きを起動することができる。さらに、方法は特別定義信号を発生し(ステップ410)、リモートノードにこの特殊定義信号をデータフレームにおける1以上の既知の区間中に送信する(ステップ415)。
【0036】
実施形態において、データフレームはDMTシンボル0〜344を有する、ADSLダウンストリームのハイパーフレームであり、データフレームにおける1以上の既知の区間はハイパーフレームにおけるDMTシンボル0〜3である。このデータフレームの最初の送信により送信機と受信機のシンボル境界の相対位置を識別することが上述したように可能になる。2回目(又はそれ以降)のフレーム送信によりハイパーフレーム位置合わせの確認が可能になる。代わりに、データフレームにおける1以上の既知の区間はハイパーフレームにおけるシンボルN1〜N2(例えば140〜144)及びハイパーフレームにおけるシンボルN3〜N4(例えば237〜241)である。このような実施形態では、シンボルN1〜N2の期間中に送信した特殊定義信号により送信機と受信機のシンボル境界のオフセットを識別することが可能となり、シンボルN3〜N4の間に送信した特殊定義信号によりハイパーフレーム位置合わせの確認が可能になる。
【0037】
例えば、特殊定義信号は、疑似ランダムデータシーケンス又はその他の固有に識別可能な信号である。実施形態において、特殊定義信号は上述したREVERBタイプの信号に含まれるトーンのサブセット(例えば、REVERB6〜31、REVERB16〜31、REVERB33〜64又はREVERBx〜y(ここにx〜yは長いループの情報伝送で使用可能なトーンのセットを表す))である。このような特殊定義信号をデータフレームの既知の区間で送信することにより、長いループのリモート端で受信できる強固なTTR表示信号を提供する。
【0038】
さらに、この方法はハイパーフレーム位置合わせの確認のため、リモートノードからの応答)を受信し(ステップ420)、その応答に基づき位置合わせが達成されたか判定する(ステップ425)。応答がハイパーフレーム位置の合っていることを確認している場合、手続きを終了する。ついで通信システムは他の初期化手続きを完了させ、データモード(例えばショウタイム)に移行する。しかし、応答がハイパーフレーム位置の不一致を確認している場合、ステップ415から420を繰り返す。上述したように、何回かの試み(例えば、N個のハイパーフレームの送信)の後、肯定応答を受信しなかった場合、送信側の送受信機はエラーとして認識するように構成される。
【0039】
図5に、本発明のもう1つの実施の形態に基づきハイパーフレーム位置合わせ処理を実行する方法のフローチャートを示す。特に、この方法はシステムの特定の通信方向に関連する受信ノードにおいて実行される。
【0040】
この方法はハイパーフレーム位置合わせ手続きを(例えば通信リンクの初期化におけるトレーニングの期間中にATU−Cにより)起動すること(ステップ505)から始まる。さらに、方法はリモートノード送信機からデータフレームのデータを受信し(ステップ510)、データフレームにおける1以上の既知の区間で特殊定義信号を検出する(ステップ515)。特殊定義信号と既知のシンボルに関する上記説明はここでも適用される。方法はステップ520に進み、送信機と受信機の区間境界間のオフセットを識別し、ステップ525でハイパーフレーム位置合わせが達成されたか判定する。これらのステップを実施する特定の実施形態について以下説明する。
【0041】
説明の便宜上、データフレームにおける既知の区間で送信される特殊定義信号は、ハイパーフレームにおけるシンボル0〜3の間送信されるREVERBx〜y信号であるとする。実施形態において、送信機と受信機の区間境界間のオフセットは、4つの連続するREVERBx〜y信号が検出される(これによりシンボル0〜3が示される)まで受信機のサンプルに対し線形相互相関を実行し続けることにより識別される。ここに、送信機と受信機のフレーム境界のオフセットはREVERVx〜y信号の相互相関信号ピークに基づいて識別される。線形相互相関処理は後続のハイパーフレーム(例えば次のハイパーフレーム)で繰り返され、次の4つの連続するREVERBx〜y信号が検出される。相互相関のピークが相互相関信号の既知のサンプル(例えば最初のサンプル)に位置する状態で次の4つの連続するREVERBx〜y信号を検出することによりハイパーフレーム位置合わせが達成される。
【0042】
もう1つの実施形態において、送信機と受信機の区間境界間のオフセットは、DMTシンボルの受信毎に相互相関信号を計算し、相互相関信号中に予め決められた、ハイパーフレーム位置合わせの証印を有する、N個の連続するDMTシンボルを識別することによって識別される。この予め決まられた証印は、例えば、疑似ランダムデータシーケンスにトーンのセット(x〜y)(例えば、REVERB信号のトーン33〜64)を含む。フレーム境界位置合わせはこの証印を有する相互相関信号のピーク位置に基づいて行われる。2回目の相互相関処理を実行してN個の連続するDMTシンボルの第2のセットを識別する。予め決められた証印の2度目の検出によりフレーム境界位置合わせを確認して、ハイパーフレーム位置合わせが達成されたことを示す。なお、2回目の相互相関処理は同一のハイパーフレーム又は後続のハイパーフレームのいずれで実行してもよい。さらに、プロセスを3回、4回、5回等の回数繰り返し実行して適切な位置合わせを確保するようにしてもよい。
【0043】
ハイパーフレーム位置合わせが達成されない場合、方法はリモートノードにハイパーフレーム位置合わせが達成されていないことを示す否定の応答を送信する(ステップ530)。このような応答は例えば、特別に定義した信号あるいは単なる無音の期間である。ここで、受信状態にある送受信機は、複数回の試み(例えば複数回のハイパーフレームの送信)の後、肯定応答が受信されない場合、エラーとして認知するように構成することができる。一方、ハイパーフレーム位置合わせを達成した場合、方法はリモートノードにハイパーフレーム位置の一致を確認する応答を送信する(ステップ535)。ついで、通信システムはその他の初期化手続き(例えばチャンネル解析や交換)を完了し、データモード(例えばショータイム)に移行する。
初期化プロセスの全体概要
図6に、本発明の1つの実施の形態に基づく、初期化プロセスの概要を表すタイム図を示す。初期化プロセスは、撚り銅線対又はその他の伝送媒体を介して通信可能に結合される1以上のADSL通信のペアを備える通信システムにおいて実行されるものと想定する。
【0044】
各送受信機について示す初期化プロセスは、初期ハンドシェイク手続きの後、送受信機のトレーニングとチャンネル解析の手続きが後続する構成である。その後、トレーニングと解析の手続きで習得した情報が交換される。ハンドシェイク手続きにより、一般に、新たに結合された送受信機は機能(capabilities)を交換し、共通の動作モードを選択することが可能になる。この初期ハンドシェイク手続きは、代表的には、ITU−T勧告G.994.1(G.hs)又はその他の適当なハンドシェイク手続きに基づき実行される。
【0045】
しかしながら、G.994.1は、上述したTTRに基づく時分割二重方式を適用する、TCM−ISDNには同期しない。したがって、G.994.1信号はTCM−ISDN又はアネックスCのFBMのNEXTと、特に長距離ループ(例えば5km以上)で干渉する。その結果ハンドシェイク手続きは失敗に帰すおそれがある。したがって、G.992のアネックスCモデムのためにG.994.1の信頼性を高め強力なものにするニーズがある。
【0046】
本発明の1つの実施の形態によりG.994.1をTCM−ISDNに同期させることが可能となり、同期化はハンドシェイク手続きの前部期間において達成される。これによりG.994.1信号を長距離ループ上で例えばFEXTタイムの期間で交換することができ、NEXTタイムの期間での送信を回避することができる。したがってより強力で信頼性の高いハンドシェイク手続きが実現される。
アネックスC G.994.1 のTTRへの同期化
図7は本発明の1つの実施の形態に基づく、複式の初期化手続きのフローチャートである。特に、G.994.1のハンドシェイク手続きをTTRに同期させる。いったんハンドシェイク手続きがTTRに同期すると、NEXTとFEXTの期間は既知になる。これにより意図的にG.hs信号(所望であればトレーニング信号等の他の初期化信号も可能である)を他方のモデムのFEXT期間中に送信して信頼の置ける交換を確保することができる。
【0047】
ハンドシェイク手続きの間、通信モデムはそれぞれHSTU−C、HSTU−Rと呼ばれる。既存のHSTU−Rの起動信号(R−TONES−REQ)は16ms毎に位相反転し、TTRは5×16msである80msの周期を有する。本発明の1つの実施の形態に基づき、HSTU−CのTTR表示信号は、位相反転がTTRに同期してなくて16msという短い周期毎の正確な受信を妨げるような信号である、R−TONES−REQを送信しているHSTU−Rにより確実に受信されるように定められる。
ハンドシェイク手続きのHSTU−C起動方式
図7を参照すると、HSTU−CはC−SILENT1からの移行により開始し、TTRハイパーフレームの開始時にC−INITと呼ばれる特別に定義されたハンドシェイク信号を送信する。例えば、C−INITはREVERB16〜31又はその他の上述したような特殊定義信号である。実施形態において、C−INITはDMTのFEXTRシンボル0〜3、33〜36、108〜111及び140〜144の間、送信される。この特殊定義信号によりTTRとの同期が可能となり、これにより同期化G.hs手続きが可能となり、その手続きのなかでハンドシェイク信号は図7に示すようにFEXTシンボルの期間のみ送信される。所望であれば、後続する初期化手続きであるトレーニングやチャンネル解析や交換においてTTRとの同期を保持してよい。代わりに、後続する初期化手続きのなかで初期化を再度確立するようにしてもよい。
【0048】
ここに、このDMTシンボルのシーケンスは、TTR期間の任意の位相において16ms間隔の位相反転が現れる状況下で、このシーケンスが堅牢さを有することから選択された。上述したように、その他のデータパターン及びシンボル組合せを本発明の原理に基づきここで使用して信頼性の高い送信と受信を達成することもできる。
【0049】
C−INITを検出すると(例えば上述したTTR検出器)、HSTU−RはそのPGAをセットし、シンボル位置合わせとタイミングの回復を実行する。さらに、HSTU−Rは、シンボル6〜9から始まり、シンボル16〜19、27〜30、・・・210〜214、・・・340〜343と続く(図1bに示す)、FEXTCシンボルの間、R−TONE1Fを送信する。実施形態において、HSTU−RがC−TONES(慣用ハンドシェイク信号)を検出したら、HSTU−Rは適切に応答する前に、タイムアウトT1を待機してHSTU−Cが本発明の原理に基づくG.hs手続きをサポートするかを決定する。
【0050】
R−TONE1Fを検出した後、HSTU−Cは、FEXTRシンボルの間のみ、TTRハイパーフレームの開始時に始まるC−GALF1Fを送信する。各ビットはサブフレーム(0〜3、11〜14、22〜25、33〜36、・・・140〜143、・・・335〜338)の最初の4つのFEXTRシンボルで送信される。32ビットが80msのハイパーフレーム内で送信される。上述したようにG.992ハイパーフレームは345個のDMTシンボルから成る。ハイパーフレームには32個のサブフレームがあり、各サブフレームはTTRタイミングに依存する、10〜11個の連続するDMTシンボルである。
【0051】
C−GALF1Fの受信後、HSTU−Rはシンボル6〜9から始まる(R−TONE1Fの場合と同様)、FEXTCシンボルの間R−FLAG1Fを送信する。R−FLAG1Fを受信すると、HSTU−Cは、任意のTTRサブフレームから始まる、サブフレームにおける最初の4つのFEXTRシンボルの間、C−FLAG1Fを送信する。HSTU−RでC−FLAG1Fを受信すると、HSTU−Rは任意のTTRサブフレームから始まる、最初のハンドシェイクトランザクションを開始することができる。
ハンドシェイク手続きのHSTU−R起動方式
HSTU−Rが最初からTTRにロックされるのでHSTU−Cがハンドシェイク手続きを起動(開始)することは有益である。これによりNEXT期間中に信号は送信されない。しかしながら、R−SILENT0から移行してR−INITを送信することによりHSTU−Rがハンドシェイク手続きを起動することができる。実施形態において、R−INITはREVERB6〜15であるが、上述した信号やその他の特別定義TTR表示信号をここで使用することができる。R−INTの受信後、HSTU−Cは、HSTU−C起動方式で述べたのと同様にして、TTRハイパーフレームの開始時に始まるC−INITを送信する。
【0052】
ここに、R−INITは、TTRにロックされるHSTU−Cから信号をHSTU−Rが受信する前に送信される。隣接する対のモデムに影響を及ぼすNEXTを回避するために、HSTU−Rはノイズパターンを検出し、高ノイズレベル(FEXTC期間)のときのみR−INITを送信するように構成することができる。
フォールバック手続き/後方互換性
上述したように、本発明は慣用の初期化手続きとの間で後方互換性を有する。例えば、HSTU−CがC−INITを送ってハンドシェイク手続きを起動したがHSTU−Rが応答しない場合を想定してみる。応答のない理由は、例えば、HSTU−Rが接続されていない、それが本発明の原理に基づく初期化手続きをサポートしていない、あるいはそれが与えられたループについて慣用のG.994.1初期化手続きの方がベターであると決定した、等である。
【0053】
タイムアウト後、フォールバック手続きに入ることができる。例えば、HSTU−CはC−TONESを送るように構成される。ここでHSTU−RがR−TONE1で応答するならば、送受信機対は慣用のG.994.1初期化手続きにフォールバックする。しかしながら、HSTU−RがC−TONESに応答しない場合、HSTU−Cはタイムアウト後、再びC−INITを送るように構成される。この交互動作はHSTU−Rが肯定的に応答するか、あるいは長いタイムアウトが経過するまで何回か続けられる。このような交互動作により、既存のG.994.1装置における相互動作性の問題を少なくすることができる。
【0054】
交互動作の長さは予め又はその他の方法で定められ、これによりHSTU−Rは、HSTU−Cが本発明の原理に基づいて構成されているかどうかの決定を下すため、どのくらい長く受信信号をモニターすべきか知っている。これにしたがってHSTU−Rは応答する。なお、本発明の原理に基づくTTR表示信号を既存のG.994.1起動信号と並列して送ることもできる。
【0055】
次に、HSTU−RがR−INITを送ってハンドシェイク手続きを起動したが(何らかの理由で)HSTU−Cが応答しない場合を想定してみる。T2のタイムアウト後、HSSTU−RはR−TONES−REQ(慣用のハンドシェイク信号)を送るように構成される。HSTU−CがC−TONESで応答したならば、送受信機対は慣用のG.994.1及び初期化手続きにフォールバックする。しかしながら、HSTU−CがR−INITに対しC−INITで応答し、HSTU−Rがその後(例えば、HSTU−Rがループはさほど長くなく慣用のG.994.1が好ましいと決定したために)慣用のG.994.1にフォールバックすると決定した場合、HSTU−Rは無音を返すことができる。これによりHSTU−Cはタイムアウトし、慣用のG.994.1に交互に後退して、C−TONESを送る。
フラグとメッセージ
慣用のG.994.1は8つの連続するDMTシンボル内で同じ情報ビットを繰り返す必要がある。(図1aに示すように)各TTRサブフレームには、代表的に4〜5個のFEXTRシンボルと6〜7個のNEXTRシンボルがある。本発明の1つの実施の形態において、1サブフレーム内の最初の4個のFEXTRを用いて1ビットを送信する。したがって各情報ビットは4個の連続するFEXTRシンボル内で送信される。もう一つの実施の形態ではサブフレームにおける全てのFEXTシンボルを用いて1ビットを送信する。したがって各情報ビットは4個又は5個の連続するFEXTRシンボル内で送信される。このような構成は345個のシンボルを用いて32ビットの情報を送信し、G.hsビット当たり平均10.78個のDMTシンボルとなる。モデムは、ADSLアネックスCのFBMモードと同様にFEXTシンボルのみを送信する。エコーが存在しないので受信機のアルゴリズムは簡単になる。
【0056】
本発明の代替的実施の形態において、FEXT又はNEXTシンボルに関わらず、1TTR周期内の全シンボルを使用して1ビット情報を送信する。受信ノードを、一方はFEXTシンボル用、他方はNEXTシンボル用の、2つの受信機で構成する。2つの受信機の検出結果を比較し、(例えばCRC検査に基づき)信頼性の高い方を使用する。TCM−ISDNのノイズ下で、FEXT検出器はより信頼性のある結果を出す。しかしながら、他のノイズ状況下では、信頼性を良くするのにNEXT検出器が役立つ可能性がある。このような環境は受信機の構成を複雑にし、半二重モードの利点を失うことになる(例えば、エコーキャンセレーションが必要になる)。
【0057】
なお、上記ハンドシェイク信号(例えば、C−INIT、R−TONE1F、R−INIT)とハンドシェイク用のメッセージ長は、80msの長さであるTTRハイパーフレーム又は2.5msの長さであるサブフレームの倍数である。G.hsからアネックスC動作モードへの移行時におけるTTRとの同期は保持、又は保持されない。アネックスCは、TTRと同期しない既存のG.994.1手続きとともに動作する必要があるので、いずれにせよアネックスC自身によるTTRとの同期を実行する必要がある。
【0058】
初期同期化の後、HSTU−CとHSTU−RはTTRとの同期を維持する必要がある。TTRクロックはHSTU−Cで利用できるので、HSTU−Cはその送信クロックをTTRにロックすることができる。ついでHSTU−RはHSTU−Cから受信した信号からタイミングの回復を実行する。実施形態において、HSTU−Rにおけるタイミング回復はループバックタイミング方式のなかで受信ハンドシェイク信号に基づき実行される。例えば、ループバックタイミングの実行により、HSTU−R送信機のクロックはHSTU−R受信機のクロックにロックされ、HSTU−R受信機のクロックはHSTU−C送信機のクロックにロックされ、HSTU−C送信機のクロックはTTRにロックされる。もう1つの実施形態において、タイミング回復を可能にするために専用のパイロットトーンがHSTU−CからHSTU−Rに送信される。このパイロットトーンは全てのDMTシンボルのなかで送信することができる。例えば、トーン16をパイロットトーンとして使用できる。
混合SNR環境用並列復号化
上述したように、G.hs受信機はNEXTとFEXTビットマップにおける異なるノイズ状況下で受信情報を復号する。さらに、任意の単一TTR周期内においてNEXTからFEXTノイズへの移行中に1〜2個のシンボルがある。このような単一TTR周期中の混合SNR環境に対し、G.hs情報ストリームの復号を最適化する必要がある。N個の連続するシンボルに亘り単一の情報ビットが送られるので、本発明の1つの実施の形態では各ビット時間中に最大N個の受信機を並列に動作させる(例えばN=8)。G.hsフレームの受信後に、各受信機についてエラーチェック(例えばCRC)を計算する。正しいCRCをもつ受信機からのビットストリームを使用する。
【0059】
本発明の実施の形態に関する上記の説明は例示と説明のために提示したものである。説明は包括的ではなく、本発明を開示した形態そのものに限定することを意図していない。本書の開示に照らして多くの変形、変更形態が可能である。
【0060】
例えば、本書で説明した特定の応用では、ハイパーフレーム位置合わせを確立するため、又はG.hs手続きをTTRにロックするために特殊定義TTR表示信号を使用する。しかしながら、本発明の原理に基づく特殊定義証印信号は、一般に特定の手続き又はイベントを与えられた基準に同期させるのに使用することができる。いったん同期が確立すれば、同期関係に関連する既知の特性を使用することができる。本書における一例ではG.hs信号がTTRに同期する。この同期に関連する既知の特性として識別可能なFEXTとNEXTタイムの期間が含まれる。この与えられた知識に基づき、強力で信頼性の高い通信を行うことができる。このような同期関係を有するその他の応用についても等しく本発明の恩恵を受ける。
【0061】
本発明の範囲は、特許請求の範囲によるべきであり、詳細な説明により限定されないことを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1a】 ダウンストリームのADSLアネックスCハイパーフレーム構造を示す図である。
【図1b】 上り方向のADSLアネックスCハイパーフレーム構造を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態に基づき、ハイパーフレーム位置合わせを実行するように構成されるADSLモデムのブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態に基づく、相互相関信号の例を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態に基づき、ハイパーフレーム位置合わせを実行する方法を示すフローチャートである。
【図5】 本発明のもう1つの実施形態に基づき、ハイパーフレーム位置合わせを実行する方法を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の実施の形態に基づく、初期化処理の概要を示すタイム図である。
【図7】 本発明の実施の形態に基づく、初期化処理を示すフロー図である。
Claims (21)
- 通信可能に結合される送信ノードと受信ノードを有する、ADSLアネックスC方式の通信システムにおいてハイパーフレームの位置合わせを実行するハイパーフレーム位置合わせ方法であって、
前記ハイパーフレームの1以上の既知のDMTシンボルの第1のセット中に、前記受信ノードで検出された時に、REVERB信号が送信機および受信機のDMAシンボル境界とハイパーフレーム境界間のオフセットが識別されるように、少なくとも3つのトーンを含む第1の部分を有する前記REVERB信号を送信するステップと、前記REVERB信号は、2以上のDMTシンボルに対して送信されるとDMTシンボルごとに反復する、REVERBトーンの上に4−QAM変調された周期的な疑似ランダム2進シーケンス信号であり、
ハイパーフレームの1以上の既知のDMTシンボルの後続のセット中に、前記受信ノードで検出された時に、前記REVERB信号がハイパーフレーム位置合わせの確認を可能にするように、前記REVERB信号を送信するステップと、
を含むハイパーフレーム位置合わせ方法。 - 1以上の既知のDMTシンボルから成る前記第1のセットは、第1のハイパーフレーム中に送信され、1以上の既知のDMTシンボルから成る前記後続のセットは後続のハイパーフレーム中に送信される、請求項1記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 1以上の既知のDMTシンボルから成る前記第1と後続のセットは同一のハイパーフレーム中に送信される、請求項1に記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 前記ハイパーフレームはシンボル0からシンボル344として識別されるDMTシンボルを含み、前記第1と後続のセットの各々に対する前記1以上の既知のDMTシンボルはN1からN2のDMTシンボルを含み、N1からN2は前記345DMTシンボルのうちの2つである、請求項1記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 前記REVERB信号はリンク初期化中にダウンストリームに送信される、請求項1記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 遠隔ノードからハイパーフレームの位置合わせを確認する応答を受信することをさらに有する、請求項1記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 通信可能に結合される送信ノードと受信ノードを有する、ADSLアネックスC方式の通信システムにおいてハイパーフレームの位置合わせを実行するハイパーフレーム位置合わせ方法であって、
ハイパーフレームのデータを受信するステップと、
前記ハイパーフレームに含まれる1以上の既知のDMTシンボルの第1のセット中に、少なくとも3つのトーンを含む第1の部分を有する第1のREVERB信号を検出するステップを含み、前駆検出は、送信機および受信機のDMAシンボル境界とハイパーフレーム境界間のオフセットを識別し、
ハイパーフレームに含まれる1以上の既知のDMTシンボルの後続のセット中に、少なくとも3つのトーンを含む前記第1の部分を有する第2のREVERB信号を検出するステップを含み、前記検出はハイパーフレーム位置合わせの確認を可能にし、
前記第1および第2のREVERB信号は、2以上のDMTシンボルに対して送信されるとDMTシンボルごとに反復する、REVERBトーンの上に4−QAM変調された周期的な疑似ランダム2進シーケンス信号である、
ハイパーフレーム位置合わせ方法。 - 1以上の既知のDMTシンボルから成る前記第一のセットは第一のハイパーフレーム中に受信され、1以上の既知のDMTシンボルから成る前記後続のセットは後続のハイパーフレーム中に受信される、請求項7記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 1以上の既知のDMTシンボルから成る前記第一と後続のセットは同一のハイパーフレーム中に受信される、請求項7記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 前記ハイパーフレームはシンボル0からシンボル344のDMTシンボルを含み、前記第1と後続のセットの各々に対する前記1以上の既知のDMTシンボルはN1からN2のDMTシンボルを含み、N1からN2は前記345のDMTシンボルのうちの2つである、請求項7記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 前記ハイパーフレームはシンボル0からシンボル344として識別される345のDMTシンボルを含み、前記第1のセットに対する前記1以上の既知のDMTシンボルはN1からN2のDMTシンボルであり、前記後続のセットに対する前記1以上の既知のDMTシンボルはN3からN4のDMTシンボルであり、N1、N2、N3、N4は前記345のDMTシンボルのうちの4つである、請求項7記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 前記REVERB信号はリンク初期化中にダウンストリームに送信される、請求項7記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 前記送信ノードにハイパーフレームの位置合わせを確認する応答を送信するステップをさらに有する、請求項7記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。
- 通信可能に結合される送信ノードと受信ノードを有する、ADSLアネックスC方式の通信システムにおいてハイパーフレームの位置合わせを実行するハイパーフレーム位置合わせ方法であって、
N個の連続するREVERBx〜y信号を検出するまで、受信機サンプルに対し連続的に線形相互相関処理を実行するステップと、REVERBx〜y信号はREVERB信号の連続するトーンxからyを含み、2以上のDMTシンボルに対して送信されるとDMTシンボルごとに反復する、前記REVERB信号はREVERBトーンの上に4−QAM変調された周期的疑似ランダム2進シーケンス信号であり、
前記REVERBx〜y信号の相互相関信号ピークに基づき、送信機と受信機のフレーム境界のオフセットを識別するステップと、
前記送信機と受信機のフレーム境界のオフセットに基づきフレーム境界の位置合わせを実行するステップと、
前記ハイパーフレーム内の前記検出されたREVERB信号の既知の位置に基づきハイパーフレーム位置合わせを実行するステップと、
を含むハイパーフレーム位置合わせ方法。 - 前記線形相互相関処理を反復して次のハイパーフレームにおける次のN個の連続するREVERBx〜y信号を検出するステップと、
前記相互相関信号の既知のサンプルで相互相関ピークとなるときに前記次のN個の連続するREVERBx〜y信号が検出されてハイパーフレームの位置合わせを示していることに応答して前記フレーム境界の位置合わせの確認をするステップと、
をさらに有する請求項14記載のハイパーフレーム位置合わせ方法。 - 通信可能に結合される送信ノードと受信ノードを有する、ADSLアネックスC方式の通信システムにおいてハイパーフレームの位置合わせを実行するハイパーフレーム位置合わせ装置であって、
出力されるハイパーフレームに含まれる1以上の既知DMTシンボルの期間中に送信され、前記受信ノードで検出された際、REVERB信号は送信機および受信機のDMTシンボル境界とハイパーフレーム境界間のオフセットが識別されてハイパーフレーム位置合わせを可能とするように、少なくとも3つのトーンに含む第1の部分を有する第1のREVERB信号を発生するように構成される信号発生モジュールと、
入力されるハイパーフレームに含まれる1以上の既知DMTシンボルの期間中に、前記第1の部分を有する第2のREVERB信号を検出し、この検出により、送信機と受信機のDMTシンボル境界間のオフセットが識別されてハイパーフレーム位置合わせを可能とするように構成される検出器モジュールと、を備え、
前記第1および第2のREVERB信号は、2以上のDMTシンボルに対して送信されるとDMTシンボルごとに反復する、REVERBトーンの上に4−QAM変調された周期的な疑似ランダム2進シーケンス信号である、
ハイパーフレーム位置合わせ装置。 - ハイパーフレーム位置合わせ装置は、さらに、第1のハイパーフレームの期間中に前記出力されるハイパーフレームに含まれる前記1以上の既知のDMTシンボルを送信するとともに1以上の後続するハイパーフレームの期間中に再度送信するように構成される、請求項16記載のハイパーフレーム位置合わせ装置。
- ハイパーフレーム位置合わせ装置は、さらに、同一のハイパーフレームの期間中に前記出力されるハイパーフレームに含まれる前記1以上の既知のDMTシンボルを送信するように構成される、請求項16記載のハイパーフレーム位置合わせ装置。
- ハイパーフレーム位置合わせ装置は、さらに、第1のハイパーフレームの期間中に前記入力されるハイパーフレームに含まれる前記1以上の既知のDMTシンボルを受信するとともに1以上の後続するハイパーフレームの期間中に再度受信するように構成される、請求項16記載のハイパーフレーム位置合わせ装置。
- ハイパーフレーム位置合わせ装置は、さらに、リンク初期化中に前記出力するハイパーフレームのダウンストリームに関連する前記REVERB信号を送信するように構成される、請求項16記載のハイパーフレーム位置合わせ装置。
- ハイパーフレーム位置合わせ装置は、さらに、前記受信ノードからハイパーフレームの位置合わせを確認する応答を受信するように構成される、請求項16記載のハイパーフレーム位置合わせ装置。
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