JP2006156989A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Hideki Okumura
秀樹 奥村
Kenichi Tokano
健一 都鹿野
Hitoshi Kobayashi
仁 小林
Masanobu Tsuchiya
政信 土谷
Satoshi Aida
聡 相田
Shigeo Kozuki
繁雄 上月
Masaru Izumisawa
優 泉沢
Satoshi Taji
敏 田路
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Abstract

【課題】ピラー層の低抵抗化をはかることが可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】第1導電型半導体基板1と、第1導電型半導体基板上で、第1導電型半導体基板の主面に平行な一方向に配列した5つの半導体ピラー層で形成されたピラー構造部と、第1導電型半導体基板上に形成され、ピラー構造部を挟む分離絶縁部12と、を備え、ピラー構造部は、第1の第1導電型ピラー層2と、第1の第1導電型ピラー層を挟む第2の第1導電型ピラー層5及び第3の第1導電型ピラー層6と、第1の第1導電型ピラー層と第2の第1導電型ピラー層との間に設けられた第1の第2導電型ピラー層3と、第1の第1導電型ピラー層と第3の第1導電型ピラー層との間に設けられた第2の第2導電型ピラー層4とで形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、低損失を達成するパワーMOSFETとして、スーパージャンクション構造が提案されている(特許文献1参照)。
図12は、トレンチ構造を用いた従来のスーパージャンクションMOSFET(SJ−MOSFET)の一例を示した断面図である。図12において、61は高不純物濃度のn型ドレイン層(n型半導体基板)、62はトレンチ内に埋められた絶縁膜、63はp型ピラー層、64はn型ピラー層、65はp型ベース層、66はn型ソース層、67はゲート絶縁膜、68はゲート電極を示している。
SJ−MOSFETにおいてドリフト領域を完全空乏化するためには、ピラー層内のドーズ量を1×1012cm-2程度以下に制御する必要がある。ピラー層内のドーズ量は、ピラー層内の正味の不純物濃度とピラー層の幅との積で決まる。ピラー層の抵抗を下げるためには、ピラー層の幅を狭め(ピラーピッチを小さくし)、不純物濃度を上げる必要がある。
従来のトレンチ型のスーパージャンクション構造では、ピラーピッチを小さくすると、ピラー層が形成された素子領域に対するトレンチの面積の割合が大きくなる。また、トレンチの側面に斜めイオン注入を行うため、トレンチの幅を狭くすることはできない。したがって、従来の構造で単純にピラーピッチを小さくしただけでは、効率よく低抵抗化を達成することはできない。
このように、従来のSJ−MOSFETでは、ピラーピッチを小さくし難い(ピラー層の幅を狭くし難い)ため、ピラー層内の不純物濃度を高めることができず、ピラー層の低抵抗化(オン抵抗の低減化)をはかることが困難であった。また、従来のSJ−MOSFETでは、ピラー層を効率的に形成することが困難であった。
特開2002−170955号公報
本発明は、ピラー層の低抵抗化をはかることが可能、或いはピラー層を効率的に形成することが可能な半導体装置及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の視点に係る半導体装置は、第1導電型半導体基板と、前記第1導電型半導体基板上で、前記第1導電型半導体基板の主面に平行な一方向に配列した5つの半導体ピラー層で形成されたピラー構造部と、前記第1導電型半導体基板上に形成され、前記ピラー構造部を挟む分離絶縁部と、を備え、前記ピラー構造部は、第1の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層を挟む第2の第1導電型ピラー層及び第3の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層と前記第2の第1導電型ピラー層との間に設けられた第1の第2導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層と前記第3の第1導電型ピラー層との間に設けられた第2の第2導電型ピラー層とで形成されている。
本発明の第2の視点に係る半導体装置は、第1導電型半導体基板と、前記第1導電型半導体基板上に形成され、前記第1導電型半導体基板の主面に平行な一方向に配列した第1の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層を挟む第2の第1導電型ピラー層及び第3の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層と前記第2の第1導電型ピラー層との間に設けられた第1の第2導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層と前記第3の第1導電型ピラー層との間に設けられた第2の第2導電型ピラー層とを有するピラー構造部と、を備え、前記第2の第1導電型ピラー層の第1導電型不純物濃度は、前記第1の第1導電型ピラー層及び前記第1の第2導電型ピラー層の第1導電型不純物濃度よりも高く、前記第3の第1導電型ピラー層の第1導電型不純物濃度は、前記第1の第1導電型ピラー層及び前記第2の第2導電型ピラー層の第1導電型不純物濃度よりも高く、前記第2の第1導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度は、前記第1の第1導電型ピラー層及び前記第1の第2導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度よりも高く、前記第3の第1導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度は、前記第1の第1導電型ピラー層及び前記第2の第2導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度よりも高く、前記第1の第2導電型ピラー層及び前記第2の第2導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度は、前記第1の第1導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度よりも高い。
本発明の第3の視点に係る半導体装置の製造方法は、第1導電型半導体基板上に、第1導電型不純物を含むとともに、第1及び第2のトレンチに挟まれ、第1及び第2のトレンチそれぞれの第1の側面によって規定された第1導電型半導体部を形成する工程と、前記第1及び第2のトレンチの第1の側面にそれぞれ、所定の第1導電型不純物及び前記所定の第1導電型不純物よりも拡散係数が大きい所定の第2導電型不純物を供給して第1の不純物層を形成する工程と、前記第1の不純物層に供給された前記所定の第1及び第2導電型不純物を前記第1導電型半導体部内に拡散させて、前記第1導電型半導体部に含まれた前記第1導電型不純物に基づいた第1導電型を有する第1の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層を挟み、前記第1の不純物層に供給された前記所定の第1導電型不純物に基づいた第1導電型を有する第2の第1導電型ピラー層及び第3の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層と前記第2の第1導電型ピラー層との間及び前記第1の第1導電型ピラー層と前記第3の第1導電型ピラー層との間にそれぞれ介在し、前記第1の不純物層に供給された前記所定の第2導電型不純物に基づいた第2導電型を有する第1の第2導電型ピラー層及び第2の第2導電型ピラー層とで形成されたピラー構造部を得る工程と、を備える。
本発明の第4の視点に係る半導体装置の製造方法は、第1導電型半導体基板上に、第1及び第2のトレンチに挟まれ、第1及び第2のトレンチそれぞれの第1の側面によって規定された半導体部を形成する工程と、前記第1及び第2のトレンチの第1の側面にそれぞれ、所定の第1導電型不純物及び前記所定の第1導電型不純物よりも拡散係数が大きい所定の第2導電型不純物を供給して第1の不純物層を形成する工程と、前記第1及び第2のトレンチ内にそれぞれ第1及び第2の追加の半導体部を形成する工程と、前記第1の不純物層に供給された前記所定の第1及び第2導電型不純物を前記半導体部並びに前記第1及び第2の追加の半導体部内に拡散させて、少なくとも、前記第1の不純物層に供給された前記所定の第1導電型不純物に基づいた第1導電型を有する2つの第1導電型ピラー層と、これら2つの第1導電型ピラー層間に設けられ、前記第1の不純物層に供給された前記所定の第2導電型不純物に基づいた第2導電型を有する第2導電型ピラー層とで形成されたピラー構造部を得る工程と、を備える。
本発明によれば、ピラー層の不純物濃度を高めることができ、ピラー層の低抵抗化をはかることが可能となる。また、本発明によれば、トレンチが形成されていた領域にもピラー層を形成することができ、ピラー層を効率的に形成することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るスーパージャンクションMOSFET(SJ−MOSFET)の構成を模式的に示した断面図である。
図1において、1は高不純物濃度のn型ドレイン層(n型半導体基板)である。n型ドレイン層1上には、第1のn型ピラー層2が設けられている。第1のn型ピラー層2の両側には、第1及び第2のp型ピラー層3及び4が設けられている。
第1のn型ピラー層2と第1のp型ピラー層3とにより、n型ドレイン層1の表面に対してほぼ垂直な接合面を有するpn接合が形成されている。同様に、第1のn型ピラー層2と第2のp型ピラー層4とにより、n型ドレイン層1の表面に対してほぼ垂直な接合面を有するpn接合が形成されている。
第1のp型ピラー層3の外側の側面には、第2のn型ピラー層5が設けられている。第1のp型ピラー層3と第2のn型ピラー層5とにより、n型ドレイン層1の表面に対してほぼ垂直な接合面を有するpn接合が形成されている。同様に、第2のp型ピラー層4の外側の側面には、第3のn型ピラー層6が設けられている。第2のp型ピラー層4と第3のn型ピラー層6とにより、n型ドレイン層1の表面に対してほぼ垂直な接合面を有するpn接合が形成されている。
このように、本実施形態のSJ−MOSFETは、n型ドレイン層(n型半導体基板)1上に、n型ドレイン層1の主面に平行な一方向に沿って配列した5つの半導体ピラー層2,3,4,5及び6で形成されたピラー構造部を有している。また、本実施形態のSJ−MOSFETでは、これらの5つの半導体ピラー層2,3,4,5及び6によって、4つのpn接合が形成されている。
n型及びp型ピラー層2,3,4,5及び6の表面には、第2及び第3のn型ピラー層5及び6の表面の一部が露出するように、p型ベース層7が選択的に形成されている。また、p型ベース層7の表面には、n型ソース層8及び9が選択的に形成されている。さらに、n型ソース層8と第2のn型ピラー層5との間のp型ベース層7上、及び、n型ソース層9と第3のn型ピラー層6との間のp型ベース層7上には、ゲート絶縁膜10が設けられている。ゲート絶縁膜10上には、ゲート電極11が設けられている。
n型ソース層8及び9上には、図示しないソース電極が設けられている。このソース電極は、p型ベース層7にもコンタクトしている。n型ドレイン層1の裏面には、図示しないドレイン電極が設けられている。
第2のn型ピラー層5及び第3のn型ピラー層6の外側には、トレンチ内に形成された分離絶縁膜(分離絶縁部)12が設けられている。したがって、本実施形態のSJ−MOSFETでは、分離絶縁膜12で挟まれたピラー構造部は、n型及びp型ピラー層2,3,4,5及び6によって形成された4つのpn接合を有している。一方、図12に示した従来のSJ−MOSFETは、2つのpn接合しか備えていない。また、本実施形態のSJ−MOSFETの単位セル長(セルピッチ)Lは、従来のSJ−MOSFETのそれと同じである。単位セル長Lは、例えば20μmである。
図2は、本実施形態のSJ−MOSFETにおける、n型及びp型不純物の濃度プロファイルの一例を模式的に示した図である。
図2に示した不純物濃度プロファイルは、後述するように、トレンチの側面に形成された不純物層から、所定のn型不純物(本実施形態ではヒ素(As))及び所定のp型不純物(本実施形態ではボロン(B))をn型エピタキシャル層(本実施形態ではリン(P)がドープされている)に拡散させることによって得られる。したがって、n型不純物の濃度プロファイルには、所定のn型不純物(ヒ素)の拡散プロファイルが反映され、p型不純物の濃度プロファイルには、所定のp型不純物(ボロン)の拡散プロファイルが反映されている。その結果、図2に示したようなn型不純物の濃度プロファイル(リン(P)及びヒ素(As)のトータルの濃度プロファイル)及びp型不純物の濃度プロファイル(ボロン(B)の濃度プロファイル)が得られる。なお、図2の縦軸(不純物濃度)は対数スケールで表されているため、不純物濃度が高い領域では、ヒ素(As)の濃度プロファイル(破線)は、n型不純物のトータルの濃度プロファイルとほぼ一致している。
図2に示すように、第1のn型ピラー層2、第2のn型ピラー層5及び第3のn型ピラー層6では、n型不純物濃度(リン及びヒ素のトータル濃度)がp型不純物濃度(ボロン濃度)よりも高くなっている。第1のp型ピラー層3及び第2のp型ピラー層4では、p型不純物濃度がn型不純物濃度よりも高くなっている。
また、n型不純物濃度は、ピラー構造部の端から中央に向かってしだいに低くなっている。したがって、第2のn型ピラー層5のn型不純物濃度は、第1のp型ピラー層3のn型不純物濃度よりも高くなっている。同様に、第3のn型ピラー層6のn型不純物濃度は、第2のp型ピラー層4のn型不純物濃度よりも高くなっている。また、p型不純物濃度も、ピラー構造部の端から中央に向かってしだいに低くなっている。したがって、第2のn型ピラー層5のp型不純物濃度は、第1のp型ピラー層3のp型不純物濃度よりも高くなっている。同様に、第3のn型ピラー層6のp型不純物濃度は、第2のp型ピラー層4のp型不純物濃度よりも高くなっている。さらに、第1のp型ピラー層3のp型不純物濃度は、第1のn型ピラー層2のp型不純物濃度よりも高くなっている。同様に、第2のp型ピラー層4のp型不純物濃度は、第1のn型ピラー層2のp型不純物濃度よりも高くなっている。
上述したような濃度プロファイルが得られる理由は、所定のp型不純物(ボロン)の拡散係数の方が、所定のn型不純物(ヒ素)の拡散係数よりも大きいためである。このような拡散係数(拡散速度)の違いを利用し、拡散条件(拡散温度や拡散時間等)を調整することで、上述したような濃度プロファイルを得ることが可能である。
なお、第1のp型ピラー層3と第1のn型ピラー層2との境界、及び第2のp型ピラー層4と第1のn型ピラー層2との境界では、n型不純物の濃度と同等の濃度でp型不純物が存在している。そのため、第1のn型ピラー層2内にも、必然的にp型不純物(ボロン)は存在する。したがって、所定のp型不純物(ボロン)は、第1のn型ピラー層2、第1のp型ピラー層3、第2のp型ピラー層4、第2のn型ピラー層5及び第3のn型ピラー層6の全てに存在する。ただし、第1のn型ピラー層2内の全領域にp型不純物(ボロン)が存在する必要はなく、第1のn型ピラー層2の中央部にはp型不純物(ボロン)が存在していなくてもよい。また、第1のn型ピラー層2内には、n型エピタキシャル層に元々含有されていたn型不純物(リン)が存在するため、所定のn型不純物(ヒ素)は、少なくとも第1のp型ピラー層3、第2のp型ピラー層4、第2のn型ピラー層5及び第3のn型ピラー層6内に存在すればよい。
次に、各ピラー層2,3,4,5及び6における正味の不純物濃度について説明する。ここで言う正味の不純物濃度とは、n型不純物濃度とp型不純物濃度との差(絶対値)である。図2において、Dn1は第1のn型ピラー層2内の正味のn型不純物濃度、Dn2は第2のn型ピラー層5内の正味のn型不純物濃度、Dn3は第3のn型ピラー層6内の正味のn型不純物濃度、Dp1は第1のp型ピラー層3内の正味のp型不純物濃度、Dp2は第2のp型ピラー層4内の正味のp型不純物濃度を示している。
ここで、本発明者等の研究によれば、十分な耐圧(ドレイン耐圧VDDS ≧600V)を確実に得るためには、図11に示すように、第1のn型ピラー層2、第2のn型ピラー層5、第3のn型ピラー層6、第1のp型ピラー層3及び第2のp型ピラー層4におけるチャージインバランス(Charge Imbalance)を、±15%内の範囲に設定すればよいことが明らかになった。
すなわち、第1のn型ピラー層2、第2のn型ピラー層5及び第3のn型ピラー層6内の正味のn型不純物の総量をM1、第1のp型ピラー層3及び第2のp型ピラー層4内の正味のp型不純物の総量をM2として、M1及びM2が、
−15≦100(M2−M1)/M1≦15
を満たせばよいことが明らかになった。
なお、図11では、チャージインバランスが±17%内の範囲でも、VDDS ≧600Vとなっている。しかしながら、プロセス等のばらつきを考慮すると、確実にVDDS ≧600Vとするためには、チャージインバランスを±15%内の範囲に設定することが妥当である。
また、トレンチの側面から垂直な方向に5つのピラー層2〜6内の不純物を積分することによって得られる値(不純物のドーズ量)は、1×1012cm-2程度である。この値(1×1012cm-2)を5つのピラー層2〜6のピッチ方向の寸法で除算することによって得られる不純物濃度(不純物の体積密度)は、3〜5×1015cm-3程度となる。また、単位セル長(ピッチ)Lは20μm程度であり、5つのピラー層2〜6の寸法は15μm程度である。なお、上記不純物濃度は、3〜5×1015cm-3に限定されるものではなく、3〜10×1015cm-3でもよい。また、5つのピラー層2〜6の寸法は10〜12μm程度でもよい。
上記のようにチャージインバランスを設定すると、n型ピラー層とp型ピラー層との接合から横方向に延びる空乏層により、ブレークダウンが起こる前に、n型ピラー層2,5,6及びp型ピラー層3,4が完全空乏化する。その結果、十分な耐圧を得ることができる。
以上のように、本実施形態では、分離絶縁膜12に挟まれたピラー構造部に、5つのピラー層(n型ピラー層2,5,6及びp型ピラー層3,4)が形成されている。従来は、ピラー構造部に、3つのピラー層が形成されているだけである。したがって、単位セル長Lが同じであるとすると、本実施形態では、従来に比べて各ピラー層(n型ピラー層2,5,6及びp型ピラー層3,4)の幅を狭くすることができる。そのため、ピラー層内の不純物濃度を高くしても、ピラー層を完全空乏化することができる。したがって、本実施形態によれば、耐圧の低下を招かずにオン抵抗(ピラー層の抵抗)を下げることが可能である。
図3〜図7は、本実施形態に係るSJ−MOSFETの製造方法を模式的に示した断面図である。
まず、図3に示すように、高不純物濃度のn型ドレイン層(n型半導体基板)1上に、低不純物濃度(高抵抗)のn型エピタキシャル層13を形成する。n型エピタキシャル層13には、n型不純物としてリン(P)が含まれている。
次に、図4に示すように、フォトリソグラフィ及びRIE(Reactive Ion Etching)を用いて、n型ドレイン層1に達するトレンチ14をn型エピタキシャル層13内に形成する。このとき、トレンチ14がn型ドレイン層1に確実に達するように、オーバーエッチングを行う。その結果、トレンチ14の底面の位置は、n型ドレイン層1の上面よりも低くなる。このようにして、トレンチ(第1及び第2のトレンチ)14に挟まれ、トレンチ14の側面(第1の側面)によって規定されたn型半導体部13aが形成される。
次に、パラレルイオン注入プロセスを用いて、ヒ素(As:所定のn型不純物)及びボロン(B:所定のp型不純物)をトレンチ14の側壁内に注入する。その結果、トレンチ14の側面に、As及びBを含んだ不純物層20が形成される。
次に、図5に示すように、熱処理により、不純物層20に供給されたAs及びBをn型エピタキシャル層13内に同時に拡散させる。その結果、n型半導体部13aの両側面(トレンチ14の第1の側面に対応)に形成された不純物層(第1の不純物層)20から、n型半導体部13a内にAs及びBが拡散する。これにより、n型及びp型ピラー層2〜6からなるピラー構造が形成される。Bの拡散係数はAsの拡散係数よりも大きいので、パラレルイオン注入プロセスの条件及び熱処理の条件を適当に設定することにより、図2に示したような不純物プロファイルを有するn型及びp型ピラー層2〜6を形成することができる。n型及びp型ピラー層2〜6の不純物濃度は、3〜10×1015/cm3 であり、従来よりも1桁以上大きな値に設定することができる。
次に、トレンチ14を埋めるように絶縁膜を全面に形成する。その後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)プロセスにより、表面を平坦化するとともに、トレンチ14の外側の絶縁膜を除去する。これにより、図6に示すように、トレンチ14内に分離絶縁部12が形成される。
次に、図7に示すように、n型及びp型ピラー層2〜6の表面に、p型ベース層7を形成する。さらに、p型ベース層7の表面に、n型ソース層8及び9を形成する。
以後の工程は、周知のSJ−MOSFETの製造プロセスと同様である。すなわち、ゲート絶縁膜10及びゲート電極11を形成する工程(図1参照)、層間絶縁膜を形成する工程、該層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程、及びソース電極及びドレイン電極を形成する工程が行われる。
以上のように、本実施形態のSJ−MOSFETの製造プロセスの工程数は、図12に示した従来のSJ−MOSFETの製造プロセスの工程数と実質的に同じである。図5のn型及びp型ピラー層2〜6を形成するときのプロセス条件を適切に設定することにより、トレンチ14(分離絶縁部12)に挟まれた1つのピラー構造部内に、図2に示すような不純物プロファイルを有する5つのピラー層2〜6を形成することができる。したがって、本実施形態によれば、製造工程を増加させることなく、従来よりも幅の狭いピラー層を形成することができる。その結果、ピラー層の不純物濃度を高めることができ、オン抵抗が低減されたSJ−MOSFETを形成することが可能となる。
なお、本実施形態では、図5のn型及びp型ピラー層2〜6を形成した後に、図6の工程で分離絶縁部12を形成するようにしたが、図4の工程で不純物層20を形成した後、n型及びp型ピラー層2〜6を形成する前に、分離絶縁部12を形成するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態に係るSJ−MOSFETの構成を模式的に示した断面図である。なお、基本的な構成及び製造方法は第1の実施形態と同様であり、第1の実施形態の構成要素に対応する構成要素には同一の参照番号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1のn型ピラー層2が電子電流の経路となる構造を備えていることにある。具体的には、以下の通りである。
第1のn型ピラー層2の表面の中央部には、p型ベース層が形成されていない領域が設けられ、単位セル内にp型ベース層7及び15が選択的に形成されている。p型ベース層15は、第1のn型ピラー層2、第2のp型ピラー層4及び第3のn型ピラー層6の表面に、第1のn型ピラー層2及び第3のn型ピラー層6の表面の一部が露出するように形成されている。p型ベース層15の表面には、n型ソース層16及び17が選択的に形成されている。n型ソース層16と第3のn型ピラー層6との間のp型ベース層15上、及び、n型ソース層17と第1のn型ピラー層2との間のp型ベース層15上には、ゲート絶縁膜10及びゲート電極11が設けられている。
本実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態によれば、トランジスタのオン時には、単位セル内に四つのチャネルが形成される。したがって、高集積化(高シュリンク化)が図れるという効果も得られる。すなわち、オン抵抗の低減化と高集積化(高シュリンク化)とを両立したSJ−MOSFETを実現することが可能である。
(第3の実施形態)
図9は、本発明の第3の実施形態に係るSJ−MOSFETの構成を模式的に示した平面図である。図10は、図9のB−B’線に沿った断面図である。
本実施形態が第2の実施形態と異なる点は、n型ソース層8,9,8’及び9’が、n型及びp型ピラー層2〜6の配列方向と垂直な方向に形成されていることにある。具体的には、以下の通りである。
n型ソース層8,8’,…は、p型ベース層7の表面に、n型及びp型ピラー層2〜6の配列方向と垂直な方向に選択的に形成されている。n型ソース層9,9’,…は、p型ベース層15の表面に、n型及びp型ピラー層2〜6の配列方向と垂直な方向に選択的に形成されている。
本実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態によれば、n型ソース層8,8’,…間のp型ベース層7の表面、及びn型ソース層9,9’,…間のp型ベース層15の表面の、比較的広い領域内に、ソース電極のコンタクト領域18を設けることができる。したがって、素子の微細化を容易に行えるようになる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、基本的な事項については第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態で説明した事項については詳細な説明は省略する。
図13〜図20は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を模式的に示した断面図である。
まず、図13に示すように、高不純物濃度のn型半導体基板(n+ 型半導体基板)101上に、低不純物濃度のn型エピタキシャル層(n- 型エピタキシャル層)102を形成する。なお、n型半導体基板101は、SJ−MOSFETのn型ドレイン層となるものである。また、n型エピタキシャル層102には、n型不純物としてリン(P)が含まれている。
次に、図14に示すように、フォトリソグラフィ及びRIEを用いて、n型半導体基板101に達するトレンチ103をn型エピタキシャル層102内に形成する。これにより、トレンチ(第1及び第2のトレンチ)103に挟まれ、トレンチ103の側面(第1の側面)によって規定されたn型半導体部102aが形成される。各n型半導体部102aの幅と各トレンチ103の幅とは互いに略等しくなるようにする。このようにして、複数のn型半導体部102a及び複数のトレンチ103が交互に形成された構造が得られる。
次に、図15に示すように、マスク膜104としてシリコン酸化膜をn型半導体部102a上に形成する。
次に、図16に示すように、パラレルイオン注入プロセスを用いて、ヒ素(As:所定のn型不純物)及びボロン(B:所定のp型不純物)をトレンチ103の側壁内に注入する。その結果、トレンチ103の側面に、As及びBを含んだ不純物層が形成される。すなわち、トレンチ103の一方の側面(第1の側面)に不純物層(第1の不純物層)105aが形成され、トレンチ103の他方の側面(第2の側面)に不純物層(第2の不純物層)105bが形成される。
次に、図17に示すように、トレンチ103を埋めるように、n型エピタキシャル層(n- 型エピタキシャル層)106を全面に形成する。n型エピタキシャル層106には、n型不純物としてリン(P)が含まれている。
次に、図18に示すように、CMPプロセスにより、トレンチ103の外側のn型エピタキシャル層106を除去する。これにより、トレンチ(第1及び第2のトレンチ)103内に、n型半導体部(第1及び第2の追加のn型半導体部)106aが形成される。n型半導体部102aの幅とn型半導体部106aの幅とは互いに略等しい。
次に、図19に示すように、図18の工程で露出したマスク膜104を、HF系のエッチング液によって除去する。
次に、図20に示すように、熱処理により、不純物層105a及び105bに供給されたAs及びBを、n型半導体部102a及び106a内に同時に拡散させる。その結果、以下に示すような複数の半導体ピラー層が形成される。
n型半導体部102aには、不純物層105aに供給されたAs及びBが拡散する。これにより、n型ピラー層(第1のn型ピラー層)111、n型ピラー層(第2のn型ピラー層)112、n型ピラー層(第3のn型ピラー層)113、p型ピラー層(第1のp型ピラー層)114及びp型ピラー層(第2のp型ピラー層)115で形成されたピラー構造部が得られる。
n型半導体部102aの両側のn型半導体部106aには、不純物層105a及び不純物層105bに供給されたAs及びBが拡散する。これにより、n型ピラー層(第1のn型ピラー層)121、n型ピラー層(第2のn型ピラー層)122、n型ピラー層(第3のn型ピラー層)123、p型ピラー層(第1のp型ピラー層)124及びp型ピラー層(第2のp型ピラー層)125で形成されたピラー構造部(第1及び第2の追加のピラー構造部)が得られる。
n型半導体部102aの幅とn型半導体部106aの幅は互いに略等しいため、n型半導体部102aに形成されたピラー構造部とn型半導体部106aに形成されたピラー構造部とは互いに等価な構造となる。したがって、複数のピラー構造部が一方向に繰り返し配列された構成が得られる。また、隣接する複数のピラー構造部において、n型ピラー層112及びn型ピラー層122は共有されて実質的に一体化された1つのn型ピラー層132となり、n型ピラー層113及びn型ピラー層123も共有されて実質的に一体化された1つのn型ピラー層133となる。
以後の工程は特に図示しないが、第1、第2或いは第3の実施形態と同様である。すなわち、ピラー構造部の表面にp型ベース層を形成し、さらにp型ベース層の表面にn型ソース層を形成する。その後、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程、層間絶縁膜を形成する工程、該層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程、及びソース電極及びドレイン電極を形成する工程が行われ、SJ−MOSFETが得られる。
図21は、本実施形態におけるn型及びp型不純物の濃度プロファイルの一例を模式的に示した図である。所定のp型不純物(ボロン)の拡散係数と所定のn型不純物(ヒ素)の拡散係数の違いを利用し、拡散条件(拡散温度や拡散時間等)を調整することで、図21に示したような濃度プロファイルを得ることが可能である。
図21に示した基本的な濃度プロファイルは、第1の実施形態の図2に示した濃度プロファイルと同様である。すなわち、各ピラー構造部の濃度プロファイルは、図2に示した濃度プロファイルと同様である。したがって、濃度プロファイルの詳細については、第1の実施形態を参照することとし、ここでは説明は省略する。
以上のように、本実施形態においても第1の実施形態と同様、n型及びp型ピラー層を形成するときのプロセス条件を適切に設定することにより、1つのピラー構造部内に5つのピラー層を形成することができる。したがって、第1の実施形態と同様、ピラー層の不純物濃度を高めることができ、オン抵抗が低減されたSJ−MOSFETを形成することが可能となる。
また、本実施形態では、n型半導体部102aの両側に形成されたトレンチ103内にn型半導体部106aを形成している。そのため、不純物層105a及び105bに含まれたn型及びp型不純物(As及びB)を、n型半導体部102a及びn型半導体部106a内に同時に拡散させることができる。したがって、トレンチ103が形成されていた領域にもピラー層を形成することができるため、多数のピラー層を効率的に形成することが可能である。
(第5の実施形態)
図22は、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。なお、基本的な製造方法は第4の実施形態と同様であるため、第4の実施形態で説明した事項については詳細な説明は省略する。なお、本実施形態では、n型半導体部102a、106aにかえて、n型不純物がドープされていないエピタキシャル層を用いることも可能である。
まず、第4の実施形態と同様にして、図13〜図19までの工程を行う。
図19の工程の後、熱処理により、不純物層105a及び105bに供給されたAs及びBを、n型エピタキシャル層102a及び106a内に同時に拡散させる。その結果、以下に示すような複数の半導体ピラー層が形成される。
図19に示したn型半導体部102aには、不純物層105aに供給されたAs及びBが拡散する。これにより、2つのn型ピラー層151、152及びp型ピラー層153で形成されたピラー構造部が得られる。
n型半導体部102aの両側のn型半導体部106aには、不純物層(第1の不純物層)105a及び不純物層(第2の不純物層)105bに供給されたAs及びBが拡散する。これにより、2つのn型ピラー層161、162及びp型ピラー層163で形成されたピラー構造部(第1及び第2の追加のピラー構造部)が得られる。
n型半導体部102aの幅とn型半導体部106aの幅は互いに略等しいため、n型半導体部102aに形成されたピラー構造部とn型半導体部106aに形成されたピラー構造部とは互いに等価な構造となる。したがって、複数のピラー構造部が一方向に繰り返し配列された構成が得られる。また、隣接する複数のピラー構造部において、n型ピラー層151及びn型ピラー層161は共有されて実質的に一体化された1つのn型ピラー層171となり、n型ピラー層152及びn型ピラー層162も共有されて実質的に一体化された1つのn型ピラー層172となる。
以後の工程は特に図示しないが、第1、第2或いは第3の実施形態と同様である。すなわち、ピラー構造部の表面にp型ベース層を形成し、さらにp型ベース層の表面にn型ソース層を形成する。その後、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程、層間絶縁膜を形成する工程、該層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程、及びソース電極及びドレイン電極を形成する工程が行われ、SJ−MOSFETが得られる。
図23は、本実施形態におけるn型及びp型不純物の濃度プロファイルの一例を模式的に示した図である。所定のp型不純物(ボロン)の拡散係数と所定のn型不純物(ヒ素)の拡散係数の違いを利用し、拡散条件(拡散温度や拡散時間等)を調整することで、図23に示したような濃度プロファイルを得ることが可能である。
図23に示すように、n型ピラー層151、152、161及び162では、n型不純物濃度(リン及びヒ素のトータル濃度)がp型不純物濃度(ボロン濃度)よりも高くなっている。p型ピラー層153及び163では、p型不純物濃度がn型不純物濃度よりも高くなっている。
また、n型不純物濃度は、各ピラー構造部の端から中央に向かってしだいに低くなっている。したがって、n型ピラー層151及び152のn型不純物濃度はいずれも、p型ピラー層153のn型不純物濃度よりも高くなっている。同様に、n型ピラー層161及び162のn型不純物濃度はいずれも、p型ピラー層163のn型不純物濃度よりも高くなっている。また、p型不純物濃度も、ピラー構造部の端から中央に向かってしだいに低くなっている。したがって、n型ピラー層151及び152のp型不純物濃度はいずれも、p型ピラー層153のp型不純物濃度よりも高くなっている。同様に、n型ピラー層161及び162のp型不純物濃度はいずれも、p型ピラー層163のp型不純物濃度よりも高くなっている。
以上のように、本実施形態においても第4の実施形態と同様、n型半導体部102aの両側に形成されたトレンチ103内にn型半導体部106aを形成している。そのため、不純物層105a及び105bに含まれたn型及びp型不純物(As及びB)を、n型半導体部102a及びn型半導体部106a内に同時に拡散させることができる。したがって、トレンチ103が形成されていた領域にもピラー層を形成することができるため、多数のピラー層を効率的に形成することが可能である。
(第6の実施形態)
上述した第4及び第5の実施形態では、トレンチ103の幅とn型半導体部102aの幅は互いに略等しい、すなわち、n型半導体部102aの幅とn型半導体部106aの幅は互いに略等しかった。本実施形態では、トレンチ103の幅とn型半導体部102aの幅とを互いに異ならせて、n型半導体部102aの幅とn型半導体部106aの幅とを互いに異ならせている。なお、基本的な事項については、第4及び第5の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図24及び図25は、本実施形態の製造方法の一例を模式的に示した断面図である。図24に示すように、本例では、n型半導体部102aの幅をn型半導体部106aの幅よりも広くしている。その結果、図25に示すように、n型半導体部102aが形成されていた領域には、第4の実施形態と同様にして、n型ピラー層111、n型ピラー層112、n型ピラー層113、p型ピラー層114及びp型ピラー層115で形成されたピラー構造部が得られる。また、n型半導体部106aが形成されていた領域には、第5の実施形態と同様にして、n型ピラー層161、n型ピラー層162及びp型ピラー層163で形成されたピラー構造部が得られる。
図26及び図27は、本実施形態の製造方法の他の例を模式的に示した断面図である。図26に示すように、本例では、n型半導体部102aの幅をn型半導体部106aの幅よりも狭くしている。その結果、図27に示すように、n型半導体部102aが形成されていた領域には、第5の実施形態と同様にして、n型ピラー層151、n型ピラー層152及びp型ピラー層153で形成されたピラー構造部が得られる。また、n型半導体部106aが形成されていた領域には、第4の実施形態と同様にして、n型ピラー層121、n型ピラー層122、n型ピラー層123、p型ピラー層124及びp型ピラー層125で形成されたピラー構造部が得られる。
このように、本実施形態においても、第4及び第5の実施形態と同様、トレンチ103が形成されていた領域にもピラー層を形成することができるため、多数のピラー層を効率的に形成することが可能である。
なお、上述した第1〜第6の実施形態は、以下に述べるような種々の変更が可能である。
上述した第1〜第6の実施形態では、トレンチの側壁に不純物層を形成する際に、所定のn型及びp型不純物(ヒ素及びボロン)をイオン注入するようにしたが、所定のn型及びp型不純物の気相拡散によって、トレンチの側壁に不純物層を形成するようにしてもよい。また、所定のn型及びp型不純物の原子層堆積(ALD)によって、トレンチの側壁に不純物層を形成するようにしてもよい。
また、上述した第1〜第6の実施形態では、所定のn型不純物としてヒ素(As)を用い、所定のp型不純物としてボロン(B)を用いたが、拡散係数が互いに異なるn型不純物及びp型不純物の組み合わせであれば、他の不純物を用いることも可能である。
また、上述した第1〜第6の実施形態では、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明したが、第1導電型をp型、第2導電型をn型としてもよい。
また、上述した第1〜第6の実施形態では、半導体装置としてSJ−MOSFETを例に説明したが、第1〜第6の実施形態で示した構成や製造方法は、他の半導体装置に対しても適用可能である。
また、上述した第1〜第6の実施形態で得られた半導体装置は、例えば、家庭用の電気機器(例えばテレビ)、輸送用の機器(例えば自動車)、工場内の機器(例えばコンピュータ制御の工作機械(CNC))等に適用することが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係り、不純物濃度のプロファイルの一例を模式的に示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係り、SJ−MOSFETにおける耐圧とチャージインバランスとの関係を示した図である。 従来技術に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第4の実施形態に係り、不純物濃度のプロファイルの一例を模式的に示した図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第5の実施形態に係り、不純物濃度のプロファイルの一例を模式的に示した図である。 本発明の第6の実施形態の一例に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第6の実施形態の一例に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第6の実施形態の他の例に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第6の実施形態の他の例に係る半導体装置の製造プロセスの一部を模式的に示した断面図である。
符号の説明
1…n型ドレイン層(第1導電型半導体基板)、2…第1のn型ピラー層(第1の第1導電型ピラー層)、3…第1のp型ピラー層(第1の第2導電型ピラー層)、4…第2のp型ピラー層(第2の第2導電型ピラー層)、5…第2のn型ピラー層(第2の第1導電型ピラー層)、6…第3のn型ピラー層(第3の第1導電型ピラー層)、7…p型ベース層、8,8’…n型ソース層、9,9’…n型ソース層、10…ゲート絶縁膜、11…ゲート電極、12…分離絶縁膜、13…n型エピタキシャル層、13a…n型半導体部、14…トレンチ、15…p型ベース層、16,17…n型ソース層、18…コンタクト領域、20…不純物層、
101…n型ドレイン層(第1導電型半導体基板)、102…n型エピタキシャル層、102a…n型半導体部(第1導電型半導体部)、103…トレンチ、104…マスク膜、105a…不純物層(第1の不純物層)、105b…不純物層(第2の不純物層)、106…n型エピタキシャル層、106a…n型半導体部(第1及び第2の追加の第1導電型半導体部)、111、121…n型ピラー層(第1の第1導電型ピラー層)、112、122…n型ピラー層(第2の第1導電型ピラー層)、113、123…n型ピラー層(第3の第1の第1導電型ピラー層)、114、124…p型ピラー層(第1の第2導電型ピラー層)、115、125…p型ピラー層(第2の第2導電型ピラー層)、132、133…n型ピラー層、151、161…n型ピラー層(第1の第1導電型ピラー層)、152、162…n型ピラー層(第2の第1導電型ピラー層)、153、163…p型ピラー層(第2導電型ピラー層)、171、172…n型ピラー層。

Claims (5)

  1. 第1導電型半導体基板と、
    前記第1導電型半導体基板上で、前記第1導電型半導体基板の主面に平行な一方向に配列した5つの半導体ピラー層で形成されたピラー構造部と、
    前記第1導電型半導体基板上に形成され、前記ピラー構造部を挟む分離絶縁部と、
    を備え、
    前記ピラー構造部は、第1の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層を挟む第2の第1導電型ピラー層及び第3の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層と前記第2の第1導電型ピラー層との間に設けられた第1の第2導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層と前記第3の第1導電型ピラー層との間に設けられた第2の第2導電型ピラー層とで形成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 第1導電型半導体基板と、
    前記第1導電型半導体基板上に形成され、前記第1導電型半導体基板の主面に平行な一方向に配列した第1の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層を挟む第2の第1導電型ピラー層及び第3の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層と前記第2の第1導電型ピラー層との間に設けられた第1の第2導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層と前記第3の第1導電型ピラー層との間に設けられた第2の第2導電型ピラー層とを有するピラー構造部と、
    を備え、
    前記第2の第1導電型ピラー層の第1導電型不純物濃度は、前記第1の第1導電型ピラー層及び前記第1の第2導電型ピラー層の第1導電型不純物濃度よりも高く、前記第3の第1導電型ピラー層の第1導電型不純物濃度は、前記第1の第1導電型ピラー層及び前記第2の第2導電型ピラー層の第1導電型不純物濃度よりも高く、
    前記第2の第1導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度は、前記第1の第1導電型ピラー層及び前記第1の第2導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度よりも高く、前記第3の第1導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度は、前記第1の第1導電型ピラー層及び前記第2の第2導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度よりも高く、
    前記第1の第2導電型ピラー層及び前記第2の第2導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度は、前記第1の第1導電型ピラー層の第2導電型不純物濃度よりも高い
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 複数の前記ピラー構造部が、隣接するものどうしで前記第2の第1導電型ピラー層及び前記第3の第1導電型ピラー層のいずれか一方を共有しながら、前記一方向に繰り返し配列されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 第1導電型半導体基板上に、第1導電型不純物を含むとともに、第1及び第2のトレンチに挟まれ、第1及び第2のトレンチそれぞれの第1の側面によって規定された第1導電型半導体部を形成する工程と、
    前記第1及び第2のトレンチの第1の側面にそれぞれ、所定の第1導電型不純物及び前記所定の第1導電型不純物よりも拡散係数が大きい所定の第2導電型不純物を供給して第1の不純物層を形成する工程と、
    前記第1の不純物層に供給された前記所定の第1及び第2導電型不純物を前記第1導電型半導体部内に拡散させて、前記第1導電型半導体部に含まれた前記第1導電型不純物に基づいた第1導電型を有する第1の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層を挟み、前記第1の不純物層に供給された前記所定の第1導電型不純物に基づいた第1導電型を有する第2の第1導電型ピラー層及び第3の第1導電型ピラー層と、前記第1の第1導電型ピラー層と前記第2の第1導電型ピラー層との間及び前記第1の第1導電型ピラー層と前記第3の第1導電型ピラー層との間にそれぞれ介在し、前記第1の不純物層に供給された前記所定の第2導電型不純物に基づいた第2導電型を有する第1の第2導電型ピラー層及び第2の第2導電型ピラー層とで形成されたピラー構造部を得る工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 第1導電型半導体基板上に、第1及び第2のトレンチに挟まれ、第1及び第2のトレンチそれぞれの第1の側面によって規定された半導体部を形成する工程と、
    前記第1及び第2のトレンチの第1の側面にそれぞれ、所定の第1導電型不純物及び前記所定の第1導電型不純物よりも拡散係数が大きい所定の第2導電型不純物を供給して第1の不純物層を形成する工程と、
    前記第1及び第2のトレンチ内にそれぞれ第1及び第2の追加の半導体部を形成する工程と、
    前記第1の不純物層に供給された前記所定の第1及び第2導電型不純物を前記半導体部並びに前記第1及び第2の追加の半導体部内に拡散させて、少なくとも、前記第1の不純物層に供給された前記所定の第1導電型不純物に基づいた第1導電型を有する2つの第1導電型ピラー層と、これら2つの第1導電型ピラー層間に設けられ、前記第1の不純物層に供給された前記所定の第2導電型不純物に基づいた第2導電型を有する第2導電型ピラー層とで形成されたピラー構造部を得る工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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