JP2006155057A - 入力操作装置 - Google Patents

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健二 岩崎
Taiichi Honda
泰一 本多
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Abstract

【課題】 簡単な操作で乗り物を運転することができ、しかも入力操作部の操作を所定の操作から他の操作に切り換えて他の走行操作に移るとき、その移行を迅速に行うことができる入力操作装置を提供する。
【解決手段】 車両には、片手で操舵、加減速の各種操作が可能な入力操作装置1が設置されている。車両の操舵はグリップ5をその操舵回転軸線Ls回りに回転操作することで行い、車両の加速はアーム9を介してグリップ5を操舵回動軸線Lg回りに下方へ回動するで行う。グリップ5には、減速操作時に操作する操作レバー11が配設されている。操作レバー11は自身の基端を支点として減速回動軸線Ld回りに回動可能であり、例えば右手親指で把持部5bを支えつつ他の4本の指で引き込むこと、つまりグリップ5に握り操作を付与することで回動操作が可能である。従って、車両の減速はグリップ5を握る動作により操作レバー11を手前側に回動操作することで行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乗り物の運転操作時に用いられ、運転者の手及び前腕を用いて各種操作を行う入力操作装置に関する。
従来、車両運転時に操作する入力操作装置としては、例えば円形ステアリングやペダル等が用いられている。ところで、これらの入力操作装置は機械的な制約からその形状が決まっていることから、必ずしも運転者の体に合ったものではなく、長時間運転時における疲労蓄積や、長期に亘る運転習得訓練が必要となる等の問題がある。そこで、加減速や操舵等の運転操作を簡素化した構造の入力操作装置が、例えば特許文献1に開示されている。
図15は特許文献1で開示された入力操作装置の平面図であり、図16はその側面図である。入力操作装置51は、肘支持部52を回動中心としてその中心まわりに水平面内で左右に回動可能な第1レバー53と、鉛直面内に回動可能な状態で第1レバー53の先端に軸支された第2レバー54とを備えている。第1レバー53が左側に回動されると車両が左側に操舵され、第1レバー53が右側に回動されると車両が右側に操舵される。また、第2レバー54が上側に回動されると車両が加速し、第2レバー54が下側に回動されると車両が減速する。
特開2002−258959号(第4−7頁、第3図)
しかし、第2レバー54は加速操作と減速操作との両方で操作される部材であるため、加速操作から減速操作に移行する際には、第2レバー54を加速操作したストローク分、元の位置に戻す必要があり、直ぐに減速操作に移行できない問題が生じていた。逆に、減速操作から加速操作に移行する際も、第2レバー54を減速操作のストローク分だけ元の位置に戻す必要があるため、直ぐに加速操作に移行できない。また、加速操作は手の上方移動を利用することから、操作が行い難いという問題もあった。従って、加速から減速、或いは減速から加速の切り換えを迅速に行うことで、入力操作装置1の操作性を確保した要望があった。
本発明の目的は、簡単な操作で乗り物を運転することができ、しかも入力操作部の操作を所定の操作から他の操作に切り換えて他の走行操作に移るとき、その移行を迅速に行うことができる入力操作装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、乗り物の運転操作時に操作され、運転者の手及び前腕を用いて各種操作を行う入力操作装置において、運転者の前腕の少なくとも一部を支持するアームレストと、操作時に運転者が把持するグリップと、前記アームレストに運転者の前記前腕の少なくとも一部が支持された状態で、前記前腕と平行に延びる軸線回りの手首の回転に伴う前記グリップの回転を入力操作とする第1入力操作部と、前記アームレストに運転者の前記前腕の少なくとも一部が支持された状態で、前記手首を中心として手の回転に伴う前記グリップの移動を入力操作とする第2入力操作部と、前記アームレストに運転者の前記前腕の少なくとも一部が支持された状態で、前記運転者の前記グリップの握りを入力操作とする第3入力操作部とを備えたことを要旨とする。
この発明によれば、乗り物を運転する際には、第1入力操作部、第2入力操作部及び第3入力操作部を操作することで、例えば加速操作、減速操作及び操舵操作等を行って運転走行する。第1入力操作部を用いた操作は、前腕と平行に延びる軸線回りにグリップを回転させる操作であり、第2入力操作部を用いた操作は、手首を中心としてグリップを手の回転に伴い移動させる操作であり、第3入力操作部の操作は、グリップに握り力を付与する操作である。
従って、第1入力操作部、第2入力操作部及び第3入力操作部の各操作は、それぞれ独立した手の動きによる操作となる。ところで、1つの入力操作部で2つの走行操作を行う場合、その入力操作部による操作を所定操作から他の操作に切り換えるとき、操作したストローク分だけ入力操作部を元に戻す必要があり、走行操作が迅速に実施できない不具合が生じる。しかし、本発明の入力操作装置を用いれば、例えば加速から減速を行う場合や、或いはその逆に減速から加速を行う場合、その切り換えをタイムラグ無く直ぐに実施可能となり、加減速切り換えの際に時間がかかるような問題が生じなくなる。
また、この種の入力操作装置を用いれば手のみで各種走行操作を実施することが可能となることから、例えばステアリング、アクセルペダル及びブレーキペダルを用いた手及び足を使う通常の走行操作に比べて操作が簡単で済む。以上により、本発明の入力操作装置を用いれば、簡単な操作で乗り物を運転することが可能となり、しかも入力操作部の操作を所定の操作から他の操作に切り換えて他の走行操作に移るとき、その移行を迅速に行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記第3入力操作部は、前記乗り物を減速させる際に操作する操作部であることを要旨とする。
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、グリップの握りを入力操作とする第3入力操作部では、減速操作が行われる。ところで、手の握り操作は、例えば手首を中心とした手の回転に伴う移動等に比べて、微妙な操作が可能である。従って、第3入力操作部で減速操作を行う構成とすれば、減速操作時に細かな間隔で操作量を入力することが可能となり、減速入力の微妙な操作が可能となる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記第1入力操作部及び前記第2入力操作部の一方が操作されて前記乗り物が加速操作された際、同時に前記第3入力操作部が操作されて前記加速操作と減速操作とが同時に入力されると、前記加速操作を無視して前記減速操作を優先する制御手段とを備えたことを要旨とする。
この発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、第1入力操作部、第2入力操作部及び第3入力操作部を用いて各々独立した手の動きで各種走行操作が可能とした場合、入力操作装置の構造上、例えば加速操作と減速操作とが同時操作可能となることがある。そこで、本発明のように加速操作と減速操作とが同時に行われた際には減速操作を優先するように優先順位を設けておけば、加減速が同時操作された際には減速が施されることになり、加速と減速とが同時に付与されるような状況に陥らずに済む。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明において、少なくとも前記第2入力操作部及び前記第3入力操作部が前記グリップのハウジングに組み込まれることによって一体化されていることを要旨とする。
この発明によれば、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、少なくとも第2入力操作部及び第3入力操作部とがグリップのハウジングに組み込まれることで、これら入力操作部が一体化(ユニット化)される。従って、入力操作装置の部品点数を減らすことが可能となり、装置の簡素化を図ることが可能となる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記第3入力操作部は、回動可能な状態で前記グリップに支持された回動部材と、前記回動部材の回動量を検出する検出手段と、前記乗り物を減速させるべく前記検出手段の検出値を基に前記乗り物に制動力を付与する減速制御手段とを備えたことを要旨とする。
この発明によれば、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、車両を減速させる際には、グリップを握って回動部材を回動させることにより行う。ここで、回動部材を回動させる操作は、ある所定部材をスライド操作する場合に比べ、微妙な操作入力が可能であることから、第3入力操作部を回動式とすればグリップの握り操作において微妙な入力操作が可能となり、操作性が向上する。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記第2入力操作部は、前記乗り物を加速させる際に操作する操作部であり、前記グリップの中立位置を回動開始位置として、一方向にのみ前記手首を中心とした手の回動操作が可能であることを要旨とする。
この発明によれば、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、乗り物を加速させる際には、手首を中心とした手の回動操作により、グリップを中立位置から例えば下方に回動操作する。ところで、グリップが中立位置を基準として両方に回動可能な構造とすると第2入力操作部の構造が複雑化するが、本発明では一方向にのみ回動可能であることから、第2入力操作部の構造が簡素化する。
本発明によれば、簡単な操作で乗り物を運転することができ、しかも入力操作部の操作を所定の操作から他の操作に切り換えて他の走行操作に移るとき、その移行を迅速に行うことができる。
以下、本発明を具体化した入力操作装置の一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1〜図3は入力操作装置1を示す各種図であり、図1は側面図、図2は平面図、図3は車両の前方から見た図である。また、図4は入力操作装置1を車両前方から見た図である。図1〜図3に示すように、入力操作装置1は車両の各種走行操作を行うための操作系部材であり、本例においてはこの1つの入力操作装置1を片手(例えば、運転者の右手)で操作することで、車両の操舵(ステアリング操作)、加速(アクセル操作)及び減速(制動操作)が可能である。
図4に示すように、車両のドア2の内側には、肘置きとして用いるアームレスト3が取り付けられ、このアームレスト3の側端部には、運転者の前腕(右前腕)を側方側で支持するサイド部材4が立設されている。アームレスト3は車両のほぼ前後方向に、かつほぼ水平に延び、サイド部材4はアームレスト3と平行状態に延びている。入力操作装置1は、ドア2の内側面の凹部2aに一部が埋設した状態で、かつサイド部材4に支持された状態で車両に取り付けられる。
図1に示すように、入力操作装置1は、シートに着座した状態の運転者が右手で把持可能なグリップ5を備えている。このグリップ5は例えば樹脂を材質としており、基端側に位置する本体部5aと、その本体部5aと一体となった先端側の把持部5bとを有する形状をなしている。本体部5aは外形が略卵形状であり、操舵回転軸線Lsと直交する断面の形状が楕円形状をなしている。また、把持部5bは略平板形状をなし、運転者が入力操作装置1を操作する際に把持する部位となる。
入力操作装置1は、車両の操舵時に操作される操舵入力操作部6と、車両の加速時に操作される加速指示入力操作部7と、車両の減速時に操作される減速指示入力操作部8とを備えている。まず、操舵入力操作部6の概略を説明すると、グリップ5は操舵回転軸線Ls回りに回転可能(図3参照)であり、その操舵回転軸線Ls回りに手首を回転させることで回転操作が可能である。従って、車両の操舵操作はグリップ5をその操舵回転軸線Ls回りに回転操作することにより行う。例えば、グリップ5を右方向に回動すると車両が右側に操舵され、一方でグリップ5を左側に回動すると車両が左側に操舵される。
また、加速指示入力操作部7の概略を説明すると、グリップ5からは略U字形状のアーム9が延びており、このアーム9の基端が入力操作装置1の装置本体10に連結されている。グリップ5はアーム9の基端を支点として加速回動軸線Lg回りに下方へ回動可能(図1参照)であり、手首を中心に手を下方に回動させることで回動操作が可能である。従って、車両の加速操作はアーム9を介してグリップ5を下方に回動操作することにより行う。操舵回転軸線Lsと加速回動軸線Lgとは互いに交差(直交)する状態となる。なお、操舵入力操作部6が第1入力操作部に相当し、加速指示入力操作部7及びアーム9が第2入力操作部を構成する。
続いて、減速指示入力操作部8の概略を説明すると、図1に示すようにグリップ5(把持部5b)には、減速操作時(制動操作時)に操作する操作レバー11が配設されている。操作レバー11は略棒形状をなしており、基端を支点として回動可能な状態で把持部5bに支持されている。操作レバー11は自身の基端を支点として減速回動軸線Ld回りに回動可能(図1参照)であり、例えば右手親指で把持部5bを支えつつ他の4本の指で引き込むこと、つまりグリップ5に握り操作を付与することで回動操作が可能である。従って、車両の減速(制動)操作はグリップ5を握る動作によって操作レバー11を手前側に回動操作することにより行う。グリップ5は、操舵入力操作部6、加速指示入力操作部7及び減速指示入力操作部8の間で共用されている。なお、操作レバー11が回動部材に相当する。
図5は、グリップ5の内部の操舵入力操作部6を示す側面図である。グリップ5のハウジングの内部には、グリップ5の操舵回転軸線Ls回りの回転を許容する操舵入力操作部6が配設されている。操舵入力操作部6を以下に詳述すると、グリップ5の内部には、同グリップ5に対し相対回転不可能な状態でシャフト12が内蔵されている。シャフト12は、装置本体10から延びるアーム9の先端に連結固定され、操舵回転軸線Lsに沿って延びている。アーム9の先端はグリップ5の中心よりも下方に接続され、言い換えるならばシャフト12はグリップ5の中心よりやや下方に配置されている。
シャフト12の先端には、先端側から順にポテンショメータ駆動ギア13及びダンパ駆動ギア14が各々固着されている。グリップ5の内面には略平板形状のベース部材15が固着され、シャフト12はそのベース部材15に対しベアリング16を介して相対回転可能に取り付けられている。また、ベース部材15には、ダンパ駆動伝達ギア17がベース部材15に対し相対回転可能な状態で取り付けられている。ダンパ駆動伝達ギア17はダンパ駆動ギア14に噛合係合され、グリップ5(即ち、ベース部材15)が回転すると、ダンパ駆動ギア14との間の噛合いによって自身も回転する。
図6は、ダンパ18の内部構成を示す断面図である。ベース部材15には、グリップ5の急激な回転を防止するダンパ18が取り付けられている。ダンパ18は、ダンパ駆動伝達ギア17に噛合うとともにベース部材15に対し相対回転可能なダンパギア19と、ダンパギア19のギア軸に固着された回転側部材20と、回転側部材20を回動可能に収容するベース側部材21とを備えている。回転側部材20とベース側部材21との間にできる内部空間には、シリコンオイル22が収容されている。
グリップ5が操舵操作(即ち、操舵回転軸線Ls回りの回転操作)されると、ダンパ駆動伝達ギア17がダンパ駆動ギア14(シャフト12)に対して相対回転し、この回転に伴ってダンパギア19及び回転側部材20が操舵に応じた回転方向に回転する。このとき、ダンパ18内のシリコンオイル22の粘性によって回転側部材20とベース側部材21との間に抵抗力が生じ、グリップ5の急激な回転を防止すべく、グリップ5の回転に対し抵抗力が付与される。なお、回転側部材20とベース側部材21との互いに対向する面同士の対は、複数対設けることが望ましいが、必ずしもこれに限らず1対でもよい。
図5に示すように、ベース部材15には、グリップ5の操舵回転軸線Ls回りの回転角度、つまりグリップ5の操舵回転中立位置(図3の実線状態)を基準とした操舵角度θs(図3参照)を検出する一対のポテンショメータ23,24が取り付けられている。ポテンショメータ23,24は各々ポテンショメータギア25,26を有し、これらポテンショメータギア25,26はポテンショメータ駆動ギア13に各々噛合係合されている。ポテンショメータ23,24としては例えば光学的や磁気的に位置検出を行うものが用いられ、操舵角度θsに応じた検出信号を出力する。本例は2つのポテンショメータ23,24を取り付けているが、これはフェールセーフのためである。
従って、図7(a)に示す中立位置状態からグリップ5が操舵操作(例えば、右操舵操作)されると、図7(b)に示すようにダンパ駆動伝達ギア17が右操舵に応じた回転方向に相対回転することによってダンパギア19が回転するとともに、ポテンショメータギア25,26も右操舵に応じた回転方向に回転する。このとき、ダンパ18が作用することによってグリップ5の操舵には抵抗力が付与された状態となるとともに、グリップ5の操舵角度θsがポテンショメータ23,24によって検出され、その操舵角度θsに応じた操舵位置に車輪Tが操舵される。
図5に示すように、シャフト12とベース部材15との間には、操舵操作されたグリップ5を操舵回転中立位置に復帰させるねじりコイルスプリング(以下、第1スプリングと記す)27が、同シャフト12に巻き付けられた状態で取り付けられている。シャフト12には一対のスプリングリテーナ28,29が固着され、第1スプリング27はこれらスプリングリテーナ28,29の間に配置される。各スプリングリテーナ28,29には、第1スプリング27の端部27a,27bを各々位置規制する規制部30a,30bが形成されている。これら規制部30a,30bは、図8(a)に示すように第1スプリング27を同規制部30a,30bに係止したとき、第1スプリング27が初期荷重を有した状態、つまり多少ねじ曲げられた状態で各端部27a,27bが当接する位置に配置され、この当接状態においては、グリップ5が操舵回転中立位置に位置した状態となる。
また、ベース部材15には、グリップ5が操舵操作された際に第1スプリング27の端部27a,27bを各々押し込む押込部31a,31bが延出形成されている。これら押込部31a,31bは、第1スプリング27の各端部27a,27bが規制部30a,30bに各々接触した際に、これら端部27a,27bが各々当接可能となる位置に配置されている。即ち、グリップ5が操舵回転中立位置の際、第1スプリング27の端部27aには規制部30a及び押込部31aが当接し、第1スプリング27の端部27bには規制部30b及び押込部31bが当接した状態となる。また、規制部30a及び押込部31aはグリップ5が操舵操作されても互いに干渉しない位置に配置され、この条件は規制部30b及び押込部31bも同様である。
従って、グリップ5が非操作の際には、第1スプリング27の付勢力で押込部31a,31bが各々外方側に押されることによって、第1スプリング27の端部27aが規制部30a及び押込部31aに当接し、第1スプリング27の端部27bが規制部30b及び押込部31bに当接した図8(a)に示す操舵回転中立位置の状態となる。この状態では、グリップ5は第1スプリング27の付勢力による回転が阻止された状態となり、外力が加えられなければその回転位置を維持する。
グリップ5が操舵回転中立位置の状態から、例えば図8(b)に示すように右操舵されると、第1スプリング27の端部27bが規制部30bに位置規制された状態で、端部27aが押込部31aによって押し込まれ、グリップ5の右回転が許容される。このとき、第1スプリング27が巻き締められることから、第1スプリング27の弾性力に応じた反力が発生し、それが運転者に付与される。この際のグリップ5の回転限度は、押込部31aが規制部30bに当接することで規定され、グリップ5が最大限右操舵された状態となった際には、第1スプリング27の端部27aが規制部30bと押込部31aとで挟まれた状態となる。
グリップ5を右操舵した状態でグリップ5から手を離すと、第1スプリング27の端部27aが押込部31aを外方側に押し、第1スプリング27の端部27aが規制部30aに当接するまでグリップ5が回転し、最終的にはグリップ5が操舵回転中立位置(図8(a)の状態)に復帰する。この操舵回転中立位置への復帰時、グリップ5の回転に際してはダンパ18が作用し、グリップ5の操舵回転中立位置側(この場合、左回転)への急激な回転が防止される。
一方、グリップ5が操舵回転中立位置の状態から、例えば図8(c)に示すようにグリップ5が左操舵されると、第1スプリング27の端部27aが規制部30aに位置規制された状態で、端部27bが押込部31bによって押し込まれ、グリップ5の左回転が許容される。このときも、第1スプリング27の巻き締めにより、第1スプリング27の弾性力に応じた反力が運転者に付与される。この際のグリップ5の回転限度は、押込部31bが規制部30aに当接することで規定され、グリップ5が最大限左操舵された状態となった際には、第1スプリング27の端部27bが規制部30aと押込部31bとで挟まれた状態となる。
グリップ5を左操舵した状態でグリップ5から手を離すと、第1スプリング27の端部27bが押込部31bを外方側に押し、第1スプリング27の端部27bが規制部30bに当接するまでグリップ5が回転し、最終的にはグリップ5が操舵回転中立位置(図8(a)の状態)に復帰する。この際にもダンパ18が作用し、グリップ5の操舵回転中立位置側(この場合、右回転)への急激な回転が防止される。
従って、グリップ5の回転限度は規制部30a,30b及び押込部31a,31bの位置によって規定されることから、規制部30a,30b及び押込部31a,31bはグリップ5の回転時のストッパとしても機能する。よって、グリップ5の回転許容範囲(操舵範囲)は、規制部30a,30bのスプリングリテーナ28,29に対する固定位置、押込部31a,31bのベース部材15に対する固定位置によって決まることになり、規制部30a,30b及び押込部31a,31bの固定位置を変更することで適宜調整可能である。
図1に示すように、装置本体10の内部には、加速操作時におけるグリップ操作を入力する加速指示入力操作部7が配設されている。ここで、加速指示入力操作部7は、上記した右回転及び左回転可能な操舵入力操作部6を一方向にのみ回転可能とした構造のものであり、基本的な構造は操舵入力操作部6とほぼ同様であることから、詳しい説明は省略する。なお、他方側の回転を規制する構造としては、例えばベース部材の回転を規制するストッパ等を設ける方法が採用される。
グリップ5がアーム9を介して下方に回動操作、つまりグリップ5が下方に傾倒操作されると、車両に加速操作が付与される。このとき、グリップ5及びアーム9は、地面に対してアーム9が水平になった状態を加速回動開始位置(即ち、図1の状態)として下方に回動する。そして、グリップ5の回動角度、つまりグリップ5及びアーム9の下方への回動操作に伴う傾倒角度θgが加速指示入力操作部7のポテンショメータ32(図13参照)によって検出され、その傾倒角度θgに基づく加速量が車両に付与される。
図9はグリップ5の操作レバー11付近の拡大図であり、図10は図9のII−II線断面図である。グリップ5の把持部5bには、減速操作時におけるグリップ操作を入力する減速指示入力操作部8が配設されている。この減速指示入力操作部8を以下に詳述すると、グリップ5の把持部5bには、グリップ5を握る際に手を差し込むための孔部5cが貫設され、この孔部5cの内面には、操作レバー11の取り付け箇所となる取付部33が形成されている。この取付部33は、互いに対向する向きで立設する一対の側壁33a,33aと、これら側壁33a,33aを繋ぐストッパ壁33bとを有した形状をなしている。
操作レバー11の基端には、その長手方向と直交する向きに回動軸11aが延出形成されている。操作レバー11は、回動軸11aが回動可能な状態で側壁33a,33aに支持されることによって取付部33に取り付けられている。また、操作レバー11の基端は反手前側に回動する際にストッパ壁33bの内面に当接可能であり、操作レバー11はストッパ壁33bに当接した状態が操作レバー11の減速回動開始位置(図9の実線の状態)となることから、この減速回動開始位置を基準として手前側に回動可能である。
操作レバー11と取付部33との間には、運転者の握り力により回動した操作レバー11を減速回動開始位置に復帰させる一対のねじりコイルスプリング(以下、単に第2スプリングと記す)34が介装されている。これら第2スプリング34は、回動軸11aの左右に各々巻き付けられた状態で取り付けられ、一端が操作レバー11に取付固定されるとともに他端が取付部33に取付固定されている。また、第2スプリング34は、操作レバー11を反手前側に常時付勢する状態で取り付けられている。従って、操作レバー11を手前側に引くと第2スプリング34にはその引き込み量に応じた付勢力が発生し、引いた状態から手を離すと、操作レバー11は第2スプリング34の付勢力によってストッパ壁33bに当接するまで反手前側に回動し、回動開始位置に復帰する。
操作レバー11の回動軸11aには、操作レバー11の回動角度(操作量)、つまりグリップ5を握り込んだ際の操作レバー11の握り角度θdを検出する角度センサ35が配設されている。角度センサ35は、光学式や磁気式等の種々のセンサが採用され、検出部及び被検出部のうち一方が操作レバー11側に取り付けられ、他方が取付部33側に取り付けられる。角度センサ35は、例えば操作レバー11の減速回動開始位置を出力値「0」として、操作レバー11の握り角度θdに応じた検出信号を出力する。
従って、操作レバー11を手前側に引き込んでいない状態では、第2スプリング34の付勢力によって操作レバー11が反手前側に押されてストッパ壁33bに当接し、それ以上反手前側には操作レバー11が回動しない図9の実線で示す減速回動中立位置の状態となる。よって、この減速回動中立位置が操作レバー11の減速回動開始位置となり、この減速回動開始位置はストッパ壁33bの延出方向(即ち、鉛直方向に対してなす角度)を変えることで適宜変更可能である。
車両の走行速度を減速すべく、減速回動中立位置の状態からグリップ5が握り込まれると、図9の破線で示すように第2スプリング34の付勢力に抗して操作レバー11が手前側に回動する。このとき、第2スプリング34が巻き締められることから、操作レバー11には第2スプリング34の弾性力に応じた反力が発生し、それが運転者に付与される。この際の操作レバー11の回動限度(握り範囲)は、操作レバー11自体が把持部5bの内面5dに当接することで規定され、操作レバー11が内面5dに当接した状態となった際には、それ以上手前側に操作レバー11を回動できない状態となる。
操作レバー11の回動操作時には、操作レバー11の握り角度θdが角度センサ35によって検出される。そして、この握り角度θdの値に応じた制動力が車両の車輪Tに付与され、車両の走行速度が減速される。一方、グリップ5を握った状態から握り力を弱めると、第2スプリング34の付勢力によって操作レバー11が反手前側に回動し、握り力を「0」にすると最終的に操作レバー11がストッパ壁33bに当接して減速回動中立位置(図9の実線の状態)に復帰する。
なお、操作レバー11の握り角度θdの検出手法としては、角度センサ35を用いたものに限らず、例えば図11に示すように圧力センサ36を用いた構成でもよい。この構成においては、操作レバー11の回動に伴いスライド移動する緩衝材37を把持部5bに取り付け、この緩衝材37の押込み先に圧力センサ36を埋設する。そして、車両を減速操作すべく操作レバー11を回動操作すると、それに伴って緩衝材37が手前側にスライド移動し、圧力センサ36が緩衝材37を介して操作レバー11の握り角度θdを検出する。車両は、その握り角度θdに応じた制動力が車輪Tに付与されることで減速する。
また、減速指示入力操作部8の操作形態は、操作レバー11を回動する回動式に限らず、例えば、図12に示すように親指を除いた4本の指で操作部材38をスライド移動させるスライド式でもよい。この構成においては、スライド移動可能な状態で操作部材38を把持部5bに取り付け、その押込み先に操作部材38のスライド量を検出するポテンショメータ39を埋設する。また、把持部5bの内部に、手前側にスライド移動した操作部材38を移動開始位置に復帰させる一対の戻しバネ40,40を埋設する。
そして、車両を減速操作すべくグリップ5に握り操作が付与されると、操作部材38が戻しバネ40,40の付勢力に抗して手前側にスライド移動し、ポテンショメータ39が操作部材38のスライド量を検出する。車両には操作部材38のスライド量に応じた制動力が付与され、車両はこの制動力によって減速する。また、操作部材38から手を離すと、戻しバネ40,40の付勢力によって操作部材38が反手前側にスライド移動し、操作部材38が移動開始位置に位置した状態に復帰する。なお、角度センサ35、圧力センサ36及びポテンショメータ39が検出手段を構成する。
図13は、入力操作装置1の電気構成を示す電気構成図である。入力操作装置1は、同装置1を統括制御するコントローラ41と、グリップ5の操舵操作時に車輪Tを操舵する操舵機構42と、グリップ5の加速操作に基づく回転量にエンジンEを制御するエンジン制御装置43と、グリップ5の減速操作に基づく制動力を車輪Tに付与する制動機構44とを備えている。コントローラ41の入力側にはポテンショメータ23,24,32及び角度センサ35が接続され、出力側には操舵機構42、エンジン制御装置43及び制動機構44が接続されている。なお、減速指示入力操作部8及びコントローラ41が第3入力操作部を構成し、コントローラ41が制御手段及び減速制御手段に相当する。
グリップ5の操舵操作時、コントローラ41は、ポテンショメータ23,24から入力した検出信号を基に操舵機構42を作動し、グリップ5の操舵角度θsに車輪Tを操舵させる。グリップ5の加速操作時、コントローラ41は、ポテンショメータ32から入力した検出信号を基にグリップ5の傾倒角度θgを認識し、その傾倒角度θgに応じた加速信号をエンジン制御装置43に出力する。エンジン制御装置43は、その加速信号を基にエンジンEを制御する。グリップ5の減速操作時、コントローラ41は角度センサ35から入力した検出信号を基に制動機構44を作動し、操作レバー11の握り角度θdに応じた制動力を車輪Tに付与する。
加速操舵時、コントローラ41はポテンショメータ23,24,32から検出信号を入力し、これら信号を基に操舵機構42及びエンジン制御装置43を作動して車両を加速操舵させる。また、減速操舵時、コントローラ41はポテンショメータ23,24及び角度センサ35から検出信号を入力し、これら信号を基に操舵機構42及び制動機構44を作動して車両を減速操舵させる。このように、コントローラ41は加速操作及び操舵操作の同時操作と、減速操作及び操舵操作の同時操作とについては許容する。
しかし、コントローラ41は加速操作及び減速操作の同時操作については許容せず、この際には減速操作を優先する。即ち、コントローラ41はポテンショメータ32と角度センサ35とから同時に検出信号を入力すると、角度センサ35からの検出信号を優先して制御を行い、加速は行わずに制動のみを実施する。従って、例えば加速操作時に減速操作が行われると、加速操作が停止されて減速操作が開始され、或いは加速操舵している際に減速操作が行われると、加速操作については停止し操舵操作及び減速操作が行われる。
次に、本例の入力操作装置1の作用について説明する。
停止車両を発進させる際には、グリップ5を加速回動開始位置(図1の実線の状態)から下方に傾倒することで、手首を支点にグリップ5を回動操作する。このとき、グリップ5の傾倒角度θgが加速指示入力操作部7のポテンショメータ32によって検出され、その検出信号がコントローラ41に出力される。そして、コントローラ41が検出信号を基にグリップ5の傾倒角度θgの値を加速信号としてエンジン制御装置43に出力し、エンジン制御装置43がこの加速信号を基にエンジンEを駆動することで車両が加速状態となる。
車両の進行方向を変えるべく車両を操舵する際には、グリップ5を操舵回転開始位置(図3の実線の状態)から左側又は右側に回転操作(図3の二点鎖線の状態)する。このとき、グリップ5の操舵角度θsが操舵入力操作部6のポテンショメータ23,24によって検出され、その検出信号がコントローラ41に出力される。なお、車両加速操作時に操舵操作が加えられていれば、コントローラ41はポテンショメータ23,24、32から検出信号を入力し、これらを基に操舵機構42及びエンジン制御装置43を制御して走行中の車両を操舵させる。
走行車両を減速させる際には、例えばグリップ5の傾倒角度θgを「0」(即ち、加速回動開始位置)に戻してグリップ5に握り力を付与し、操作レバー11を減速回動開始位置(図9の実線の状態)から手前側に引くことで回動操作する。このとき、操作レバー11の握り角度θdが減速指示入力操作部8の角度センサ35によって検出され、その検出信号がコントローラ41に出力される。そして、コントローラ41はこの検出信号を基にして制動機構44を制御し、グリップ5の握り角度θdに応じた制動力を車輪Tに付与する。
本例の入力操作装置1によれば、操舵操作は腕の肘関節を使った操作(グリップ5の操舵回転軸線Ls回りの回転操作)となり、加速操作は手首の関節を使った操作(加速指示回動軸線Lg回りの回動操作)となり、減速操作は手の指関節を使った操作(減速指示回動軸線Ld回りの回動操作)となる。従って、操舵、加速及び減速の各操作がそれぞれ独立した手の動きにより操作される。特に本例においては加速と減速との各操作がそれぞれ独立することから、加速及び減速の間の切り換えを直ぐに実施することが可能となり、加速から減速或いは減速から加速に切り換える際に時間がかかるというような問題が生じなくなる。また、減速操作はグリップ5を握るという操作を基に行われるので、減速の微妙な操作が可能となり、減速入力しながらの操舵も簡単に行うことが可能となる。
ここで、加速と減速との操作系動作を独立化すると、グリップ5を傾倒させながらグリップ5を握り込む、つまり加速入力しながらの減速操作が可能となってしまう。この場合、ポテンショメータ32及び角度センサ35の両者がコントローラ41に検出信号を出力することになるが、コントローラ41はポテンショメータ32及び角度センサ35の両者から検出信号を入力すると、角度センサ35からの検出信号を優先し、ポテンショメータ32から入力した検出信号については無視する。そして、コントローラ41は、加速操作と減速操作が同時に行われた際には減速操作を優先すべく、制動機構44のみを動作させる。
従って、加速と減速との操作系動作独立化に伴い、入力操作装置1が加速及び減速の操作について同時操作可能な構造となっても、加速と減速とが同時操作された際には減速操作が優先されるので、このような構造において不具合が生じなくなる。また、これは加速操舵中に減速操作された場合についても言えることであり、この操作状態においては操舵及び減速が優先される。即ち、この操作状態においてコントローラ41はポテンショメータ23,24,32及び角度センサ35から検出信号を入力するが、ポテンショメータ32からの検出信号については無視し、ポテンショメータ23,24及び角度センサ35の検出信号を基に操舵機構42及び制動機構44を動作させる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)本例の入力操作装置1によれば、操舵、加速及び減速の各操作が、それぞれ独立した手の動き(操作形態)により行われるので、加速から減速又は減速から加速への切り換えが直ぐに実行でき、加減速の切り換えの際に時間がかかるという不具合が生じなくなる。また、車両の減速操作はグリップ5を握るという操作により行われることから、微妙な減速操作を入力することができ、さらには減速入力しながらの操舵も簡単に行うことができる。また、本例においてはグリップ5を下方に傾倒する操作が加速操作であることから、手の上方移動を加速操作とする場合に比べて加速操作が行い易いという利点もある。
(2)加速操作と減速操作とが同時に行われた場合には減速を優先するので、入力操作装置1で加速操作と減速操作とが同時に行われたとしても、車両に加速と減速との両方が付与されるような状況に陥らずに済む。
(3)グリップ5のハウジングには、操舵入力操作部6及び減速指示入力操作部8の両方が組み込まれている。従って、操舵入力操作部6及び減速指示入力操作部8を各々別々に用意する場合に比べて、入力操作装置1の部品点数を減らすことができ、入力操作装置1の簡素化を図ることができる。
(4)グリップ5に操作レバー11を回動可能な状態で取り付け、グリップ5を握り込むことによって操作レバー11を手前側に回動させることで減速操作を行う構成(即ち、減速指示入力操作部8を回動式)とした。従って、例えば図12に示すスライド式に比べて回動式の方が微妙な操作入力が可能であることから、減速指示入力操作部8を回動式とすれば、微妙な減速操作を行うことができ、減速操作の操作性を向上することができる。
(5)グリップ5を加速回動開始位置から一方向に回動する操作、つまり下方に傾倒する操作を車両の加速操作とした。ここで、例えばグリップ5を加速回動開始位置から上方及び下方の両方に回動可能な構成であるとすると、加速指示入力操作部7の構造が複雑化するが、本例の場合は一方向のみに回動可能であることから、加速指示入力操作部7の構造が簡素化する。
(6)本例の入力操作装置1によれば、操舵操作はグリップ5の操舵回転軸線Ls回りの回転操作で行い、加速操作は加速指示回動軸線Lg回りの回動操作、つまり図1及び図2に示すY−Z平面を可動範囲とする動きとなり、減速操作はグリップ5の握り操作で行う。従って、どの操作系をとっても、その操作を行った際にグリップ5が運転席側に動かす操作はないので、運転席のスペースを充分確保可能となる。また、運転席のドア側についてはその上下方向であれば充分なスペースが存在することから、入力操作装置1の可動範囲は充分に確保可能である。従って、運転席の運転スペース確保と、入力操作装置1の操作スペース確保との両立が可能となる。
なお、本実施形態は上記構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 操舵入力操作部6及び減速指示入力操作部8は、同一のグリップ5に組み付けられることで一体化されることに限定されない。例えば、図14に示すようにアーム9の先端に操舵入力操作部6を組み付け、その操舵入力操作部6のシャフト12の先端を通常よりも長く延ばし、そしてシャフト12の先端に、減速指示入力操作部8が組み付けられたグリップ5を取り付ける構成としてもよい。
・ 第1入力操作部が操舵操作(操舵入力操作部6)、第2入力操作部が加速操作(加速指示入力操作部7)、第3入力操作部が減速操作(減速指示入力操作部8)となる組み合わせに限定されない。例えば、第1入力操作部が操舵操作、第2入力操作部が加速操作、第3入力操作部が加速操作となる組み合わせとしてもよい。
・ 第2入力操作部(加速指示入力操作部7)は、一方向のみに回動可能な構成に限定されない。即ち、グリップ5は加速回動開始位置を中立位置として上方及び下方の両方に傾倒可能とし、グリップ5を下方に回動すると通常通りの加速量で加速し、一方で上方に回動すると急加速する構成としてもよい。
・ グリップ5の操舵角度θs及び傾倒角度θgを検出するセンサはポテンショメータ23,24,32に限定されず、例えば角度センサ等の他のセンサを用いてもよい。また、操作レバー11の握り角度θdを検出するセンサ(検出手段)は角度センサ35、圧力センサ36、ポテンショメータ39等に限らず、減速操作時に運転者が付与する操作量(例えば握り角度θdや、操作部材38(図12参照)を用いた際のそのスライド量)を検出可能なセンサであれば特に限定されない。
・ 入力操作装置1は必ずしもドア2に配置されることに限らず、これとは逆に、運転席と助手席との間(即ち、コンソール)に配置されてもよい。
・ 入力操作装置1の搭載先、つまり乗り物は自動車等の車両に限らず、操舵、加速及び減速等の各種操作が必要な乗り物であれば特に限定されることはない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)請求項1〜4のうちいずれかにおいて、前記第3入力操作部は、スライド移動可能な状態で前記グリップに支持されたスライド部材と、前記スライド部材のスライド量を検出する検出手段と、前記乗り物を減速させるべく前記検出手段の検出値を基に前記乗り物に制動力を付与する減速制御手段とを備えた。
一実施形態における入力操作装置の平面図。 入力操作装置の側面図。 入力操作装置を車両前方から見た図。 車両のドアの内側面を示す斜視図。 グリップの内部の操舵入力操作部を示す側面図。 ダンパの内部構成を示す断面図。 (a),(b)は、グリップを操舵操作した際のギヤ動作の説明図。 (a)〜(c)は、グリップを操舵操作した際のバネ動作の説明図。 グリップの操作レバー付近の拡大図。 図9のII−II線断面図。 他の握り角度検出方法を用いた際のグリップの操作レバー付近の拡大図。 他の握り角度検出方法を用いた際のグリップの操作レバー付近の拡大図。 入力操作装置の電気構成を示す電気構成図。 別例における入力操作装置の側面図。 従来における入力操作装置の平面図。 同じく従来における入力操作装置の側面図。
符号の説明
1…入力操作装置、3…アームレスト、5…グリップ、6…第1入力操作部としての操舵入力操作部、7…第2入力操作部を構成する加速指示入力操作部、8…第3入力操作部を構成する減速指示入力操作部、9…第2入力操作部を構成するアーム、11…回動部材としての操作レバー、34…検出手段を構成する角度センサ、36…検出手段を構成する圧力センサ、39…検出手段を構成するポテンショメータ、41…第3入力操作部、制御手段及び減速制御手段を構成するコントローラ、Ls…軸線としての操舵回転軸線。

Claims (6)

  1. 乗り物の運転操作時に操作され、運転者の手及び前腕を用いて各種操作を行う入力操作装置において、
    運転者の前腕の少なくとも一部を支持するアームレストと、
    操作時に運転者が把持するグリップと、
    前記アームレストに運転者の前記前腕の少なくとも一部が支持された状態で、前記前腕と平行に延びる軸線回りの手首の回転に伴う前記グリップの回転を入力操作とする第1入力操作部と、
    前記アームレストに運転者の前記前腕の少なくとも一部が支持された状態で、前記手首を中心として手の回転に伴う前記グリップの移動を入力操作とする第2入力操作部と、
    前記アームレストに運転者の前記前腕の少なくとも一部が支持された状態で、前記運転者の前記グリップの握りを入力操作とする第3入力操作部と
    を備えたことを特徴とする入力操作装置。
  2. 前記第3入力操作部は、前記乗り物を減速させる際に操作する操作部であることを特徴とする請求項1に記載の入力操作装置。
  3. 前記第1入力操作部及び前記第2入力操作部の一方が操作されて前記乗り物が加速操作された際、同時に前記第3入力操作部が操作されて前記加速操作と減速操作とが同時に入力されると、前記加速操作を無視して前記減速操作を優先する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の入力操作装置。
  4. 少なくとも前記第2入力操作部及び前記第3入力操作部が前記グリップのハウジングに組み込まれることによって一体化されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の入力操作装置。
  5. 前記第3入力操作部は、回動可能な状態で前記グリップに支持された回動部材と、前記回動部材の回動量を検出する検出手段と、前記乗り物を減速させるべく前記検出手段の検出値を基に前記乗り物に制動力を付与する減速制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の入力操作装置。
  6. 前記第2入力操作部は、前記乗り物を加速させる際に操作する操作部であり、前記グリップの中立位置を回動開始位置として、一方向にのみ前記手首を中心とした手の回動操作が可能であることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の入力操作装置。
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