JP2002160641A - 車両用の操作装置 - Google Patents

車両用の操作装置

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JP2002160641A
JP2002160641A JP2000358399A JP2000358399A JP2002160641A JP 2002160641 A JP2002160641 A JP 2002160641A JP 2000358399 A JP2000358399 A JP 2000358399A JP 2000358399 A JP2000358399 A JP 2000358399A JP 2002160641 A JP2002160641 A JP 2002160641A
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Yutaka Onuma
豊 大沼
Makoto Ogita
誠 荻田
Masayuki Soga
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Keiichi Koga
慶一 古賀
Masayoshi Oishi
正悦 大石
Takahiro Goshima
貴弘 五島
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いずれかの操作部材に接触したまま他の操作
部材を操作する場合に、他の操作部材の操作性を向上す
る。 【解決手段】 乗員が接触して操作される第1の操作部
材12および第2の操作部材22を備え、第1の操作部
材12に乗員が接触した状態で、乗員が第2の操作部材
22を操作できる車両用の操作装置において、第1の操
作部材12の状態に基づいて、第2の操作部材22の特
性を制御する特性制御装置(モータ27)が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗員の操作力に
より操作される複数の操作部材を備え、いずれかの操作
部材に乗員が接触した状態で、この乗員が他の操作部材
を操作することができるように構成されている車両用の
操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両には、駆動力源、変速機、
制動装置、操舵装置などのような各種の挙動制御装置が
搭載されているとともに、これらの挙動制御装置の状態
を制御するために複数の操作部材が設けられている。そ
して、乗員がこれらの操作部材を操作することにより、
各挙動制御装置の状態が制御される。
【0003】ところで、複数の操作部材を車室内に設け
る場合に、各操作部材同士が離れた位置に設けられてい
ると、乗員による操作部材の操作性が低下する可能性が
ある。そこで、複数の操作部材同士を接近した場所に配
置することにより、乗員による操作部材の操作性を向上
させる操作装置が提案されており、その一例が特開平5
−270410号公報に記載されている。
【0004】すなわち、この公報に記載された操作装置
は、車両の操舵輪の向きを制御するためのステアリング
ホイールと、ステアリングホイールを手で把持したま
ま、この手で操作可能な位置に設けられたアクセルレバ
ーと、ステアリングホイールを手で把持したまま、この
手で操作可能な位置に設けられたブレーキレバーとを備
えている。これらのアクセルレバーおよびブレーキレバ
ーは、具体的には、ステアリングホイールのスポーク部
に設けられている。そして、アクセルレバーおよびブレ
ーキレバーの操作信号は、電子制御装置に入力されるよ
うに構成されている。さらに、エンジンの電動スロット
ルを駆動する駆動回路と、前後輪を制動させるブレーキ
装置を駆動するための油圧アクチュエータとが設けられ
ている。
【0005】上記構成によれば、乗員がステアリングホ
イールを手指により把持したままの状態で、その手指に
よりアクセルレバーおよびブレーキレバーを操作するこ
とができる。各レバーの操作信号は電子制御装置に入力
されるとともに、電子制御装置から駆動回路および油圧
アクチュエータに制御信号が入力され、電動スロットル
およびブレーキ装置が駆動される。このように、ステア
リングホイールを把持している片方の手で、アクセル操
作およびブレーキ操作の両方をおこなうことができ、各
レバーの操作が容易になるものとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乗員がステ
アリングホイールを手で操作すると、アクセルレバーま
たはブレーキレバーと手との相対位置や相対角度などが
変化する。このため、ステアリングホイールに対する操
作状態の変化により、アクセルレバーやブレーキレバー
に対する操作性が変化したり、乗員の操作感覚が変化す
るなど、ブレーキレバーやアクセルレバーに対する操作
性が低下する可能性があった。
【0007】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、いずれかの操作部材に接触したまま他の
操作部材を操作する場合に、他の操作部材の操作性を向
上することのできる車両用の操作装置を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために請求項1の発明は、乗員が接触して
操作される第1の操作部材および第2の操作部材を備
え、前記第1の操作部材に乗員が接触した状態で、前記
乗員が第2の操作部材を操作できる車両用の操作装置に
おいて、前記第1の操作部材の状態に基づいて、前記第
2の操作部材の特性を制御する特性制御装置が設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0009】請求項1の発明によれば、いずれかの操作
部材に乗員が接触した状態で、この乗員が他の操作部材
を操作する場合は、いずれかの操作部材に対する乗員の
操作状態に基づいて、他の操作部材の特性が制御され
る。つまり、いずれかの操作部材に対する乗員の操作状
態が変化すると、この操作状態の変化に応じて他の操作
部材の特性が変化させられる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記第1の操作部材または前記第2の操作部材の少
なくとも一方が、車両の挙動を制御するための挙動制御
装置の機能を制御するための操作部材であることを特徴
とするものである。
【0011】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じる他に、第1の操作部材または第2
の操作部材の少なくとも一方の操作により、車両の挙動
が制御される。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の構成に加え
て、前記第1の操作部材の操作により制御される挙動制
御装置は、前記車両の進行方向を制御する舵取り装置で
あることを特徴とするものである。
【0013】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
と同様の作用が生じる他に、第1の操作部材の操作によ
り、舵取り装置が制御されて、車両の進行方向が調整さ
れる。
【0014】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの構成に加えて、前記特性制御装置は、前記第1
の操作部材の操作方向または操作量の少なくとも一方に
基づいて、前記第2の操作部材の特性を制御するもので
あることを特徴とするものである。
【0015】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
3のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、第1の
操作部材の操作方向または操作角度の少なくとも一方に
基づいて、第2の操作部材の特性が制御される。
【0016】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの構成に加えて、前記第2の操作部材の特性は、
前記第2の操作部材の動作範囲であることを特徴とする
ものである。
【0017】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、第2の
操作部材の動作範囲が調整される。したがって、第1の
操作部材の操作にともない、第1の操作部材に接触して
いる人体の一部の動作範囲が変化しても、第2の操作部
材の操作性が確保される。
【0018】請求項6の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの構成に加えて、第2の操作部材の特性は、前記
第1の操作部材と前記第2の操作部材との相対位置であ
ることを特徴とするものである。
【0019】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
4のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、第1の
操作部材と第2の操作部材との相対位置が制御される。
【0020】請求項7の発明は、請求項6の構成に加え
て、前記第2の操作部材の特性は、前記第1の操作部材
の操作量が増加することにともない、前記第2の操作部
材が前記第1の操作部材に近づくことを特徴とするもの
である。
【0021】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
と同様の作用が生じる他に、第1の操作部材の操作量が
大きくなることにともない、第2の操作部材が第1の操
作部材に近づけられる。したがって、人体の一部の動作
範囲が変化しても、第2操作部材の操作性が確保され
る。
【0022】請求項8の発明は、請求項2または4の構
成に加えて、前記第2の操作部材の特性は、この第2の
操作部材の操作に対応して前記挙動制御装置を制御する
ための制御ゲインであることを特徴とするものである。
【0023】請求項8の発明によれば、請求項2または
4の発明と同様の作用が生じる他に、第1の操作部材の
操作量に応じて、挙動制御装置を制御する制御ゲインが
変更される。したがって、第2の操作部材の操作状態に
基づく挙動の変化態様が調整される。
【0024】請求項9の発明は、請求項8の構成に加え
て、前記制御ゲインは、前記第1の操作部材の操作量が
増加することにともない、前記第2の操作部材の操作量
の大きな領域における前記挙動制御装置の挙動変化程度
が増すことを特徴とするものである。ここで、「変化程
度」とは、変化量、変化割合、変化率などを意味してい
る。
【0025】請求項9の発明によれば、請求項8の発明
と同様の作用が生じる他に、第1の操作部材の操作量が
大きくなることにともない、第2の操作部材の操作量の
大きな領域において、挙動制御装置による車両の挙動変
化程度が増す。したがって、第2の操作部材の操作状態
に応じて車両の挙動の変化態様を調整できる。
【0026】請求項10の発明は、請求項1ないし6の
構成に加えて、前記第2の操作部材の特性は、この第2
の操作部材の操作に必要な力であることを特徴とするも
のである。
【0027】請求項10の発明によれば、請求項1ない
し6のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、第2
の操作部材の操作に必要な力が変更される。したがっ
て、力を入れにくい場合でも、第2の操作部材の操作性
が向上する。
【0028】請求項11の発明は、請求項10の構成に
加えて、前記第1の操作部材の操作量が増加することに
ともない、前記第2の操作部材の操作に必要な力が軽減
されることを特徴とするものである。
【0029】請求項11の発明によれば、請求項10の
発明と同様の作用が生じる他に、第1の操作部材の操作
量が増加することにともない、第2の操作部材の操作に
必要な力が軽減される。したがって、力を入れにくい場
合でも、第2の操作部材の操作性が向上する。
【0030】請求項12の発明は、請求項10または1
1の構成に加えて、車両の乗員の操作特性に応じて、前
記第2の操作部材の操作に必要な力を変更することを特
徴とするものである。
【0031】請求項12の発明によれば、請求項10ま
たは11の発明と同様の作用が生じる他に、乗員の操作
特性に応じて、第2の操作部材の操作に必要な力が変更
される。したがって、乗員の操作特性に応じて第2の操
作部材の操作性が調整される。
【0032】請求項13の発明は、請求項1ないし12
のいずれかの構成に加えて、車両の乗員の身体特性に応
じて、前記第2の操作部材の特性を制御することを特徴
とするものである。
【0033】請求項13の発明によれば、請求項1ない
し12のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、車
両の乗員の身体特性に応じて、第2の操作部材の特性が
制御される。したがって、乗員の身体特性に応じて、第
2の操作部材の操作性が向上する。
【0034】請求項14の発明は、請求項1ないし請求
項7のいずれか、または、請求項10ないし請求項13
のいずれかの構成に加えて、前記第2の操作部材の特性
は、前記第1の操作部材が操作されていない場合におけ
る前記第2の操作部材の状態であることを特徴とするも
のである。
【0035】請求項14の発明によれば、請求項1ない
し請求項7のいずれか、または請求項10ないし13の
いずれかの発明と同様の作用が生じる他に、第1の操作
部材の操作状態に応じて第2の操作部材の初期状態が変
更される。したがって、第1の操作部材の操作状態の変
化した場合でも、第2の操作部材の操作性が確保され
る。
【0036】請求項15の発明は、請求項1ないし請求
項7のいずれか、または、請求項10ないし請求項13
のいずれかの構成に加えて、前記第2の操作部材の特性
は、この第2の操作部材と、この第2の操作部材の周辺
に設けられてい周辺部材との相対位置であることを特徴
とするものである。
【0037】請求項15の発明によれば、請求項1ない
し請求項7のいずれか、または請求項10ないし13の
いずれかの発明と同様の作用が生じる他に、第1の操作
部材の操作状態に基づいて、第2の操作部材と周辺部材
との相対位置関係が調整される。したがって、第1の操
作部材の操作状態が変化した場合でも、第2の操作部材
を操作する場合に、周辺部材が邪魔になることが回避さ
れ、第2の操作部材に操作性が確保される。
【0038】請求項16の発明は、請求項1ないし15
のいずれかの構成に加えて、前記第1の操作部材および
第2の操作部材は、この第1の操作部材および第2の操
作部材が操作されていない場合に、前記第1の操作部材
に対して左右対称となる位置に前記第2の操作部材が配
置されていることを特徴とするものである。
【0039】請求項16の発明によれば、請求項1ない
し15のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、初
期位置にある第1の操作部材および第2の操作部材と
が、全体として左右対称となる位置に配置される。した
がって、第1の操作部材に触れている左右の手で第2の
操作部材を操作することができる。
【0040】請求項17の発明は、請求項16の構成に
加えて、前記第1の操作部材に人体の一部を接触させて
操作する際に、前記第1の操作部材と人体の一部との相
対位置を変更することなく、かつ、前記人体の一部の動
作範囲のほぼ中央となる領域に、前記第2の操作部材が
配置されていることを特徴とするものである。
【0041】請求項17の発明によれば、請求項16の
発明と同様の作用が生じる他に、第1の操作部材と人体
の一部との相対位置を変更することなく、かつ、人体の
一部の動作範囲のほぼ中央となる領域に、第2の操作部
材が配置されている。したがって、第1の操作部材に触
れている人体の一部を移動させることなく、第2の操作
部材を操作することができる。
【0042】請求項18の発明は、請求項1ないし請求
項17のいずれかの構成に加えて、前記第1の操作部材
と、この第1の操作部材に触れている人体の一部との相
対位置を変更することなく、前記人体の一部で前記第2
の操作部材を操作できる位置に、この第2の操作部材が
配置されていることを特徴とするものである。
【0043】請求項18の発明によれば、請求項1ない
し17のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、第
1の操作部材と、第1の操作部材に触れている人体の一
部との相対位置を変更することなく、第2の操作部材を
操作することができる。
【0044】請求項19の発明は、請求項1ないし18
のいずれかの構成に加えて、前記第1の操作部材が所定
平面内で回転するように構成され、かつ、前記第2の操
作部材が複数設けられており、前記所定平面と直交する
方向に、前記複数の第2の操作部材が配置されているこ
とを特徴とするものである。
【0045】請求項19の発明によれば、請求項1ない
し18のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、第
1の操作部材に接触している人体の一部を、所定平面と
直交する方向以外の方向に移動させることなく、複数の
第2の操作部材を操作することができる。
【0046】請求項20の発明は、請求項1ないし19
のいずれかの構成に加えて、前記第2の操作部材は、前
記第1の操作部材に近づく方向に操作可能であることを
特徴とするものである。
【0047】請求項20の発明によれば、請求項1ない
し19のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、第
2の操作部材は、第1の操作部材に近づく方向に操作可
能である。第1の操作部材に接触している人体の一部
を、その第1の操作部材から離れさせることなく、第2
の操作部材を操作できる。
【0048】請求項21の発明は、請求項1ないし20
のいずれかの構成に加えて、前記第2の操作部材が複数
設けられており、いずれかの第2の操作部材を操作する
と、他の第2の操作部材を連動して動作させる連動装置
が設けられていることを特徴とするものである。
【0049】請求項21の発明によれば、請求項1ない
し20のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、い
ずれか一つの第2の操作部材を操作すれば、他の第2の
操作部材が連動して動作される。したがって、いずれか
の第2の操作部材を操作している状態から、他の第2の
操作部材を操作するという切り換えがおこなわれた場合
に、切換え操作の連続性が確保される。
【0050】請求項22の発明は、請求項1ないし21
のいずれかの構成に加えて、前記第2の操作部材が複数
設けられており、各第2の操作部材の動作状態に所定以
上の相違がある場合は、これら第2の操作部材の動作機
構に異常があると判断する異常判断装置が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0051】請求項22の発明によれば、請求項1ない
し21のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、複
数の第2操作部材の動作状態に所定以上の相違がある場
合は、これらの第2の操作部材の動作機構が異常と判断
される。
【0052】請求項23の発明は、請求項1ないし22
のいずれかの構成に加えて、前記挙動制御装置が、加速
力を生じさせる駆動力源と、制動力を生じさせるブレー
キ装置とを備えており、前記第2の操作部材が、前記駆
動力源を制御する加速操作部材と、前記ブレーキ装置を
制御する制動操作部材とを備えており、前記加速操作部
材と前記制動操作部材とが並行して操作された場合は、
前記制動操作部材の操作による前記ブレーキ装置の制御
を優先する制動優先手段を備えていることを特徴とする
ものである。
【0053】請求項23の発明によれば、請求項1ない
し22のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、制
動操作部材と加速操作部材とが並行して操作された場合
は、制動操作部材の操作に基づくブレーキ装置の制御が
優先される。
【0054】請求項24の発明は、請求項1ないし23
のいずれかの構成に加えて、前記挙動制御装置が、加速
力を生じさせる駆動力源と、制動力を生じさせるブレー
キ装置とを備えており、前記第2の操作部材が、前記駆
動力源を制御する加速操作部材と、前記ブレーキ装置を
制御する制動操作部材とを備えているとともに、前記制
動操作部材の操作が所定時間以上継続されたこと、また
は前記制動操作部材の操作量が所定量以上であること、
の少なくとも一方を検知する制動操作状態検知手段と、
この制動操作状態検知手段により、前記制動操作部材の
操作が所定時間以上継続されたこと、または前記制動操
作部材の操作量が所定量以上であること、の少なくとも
一方が検知された場合に、前記加速操作部材が操作され
るまでは、前記ブレーキ装置の制動力を保持する制動力
保持手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0055】請求項24の発明によれば、請求項1ない
し23のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、制
動操作部材の操作が所定時間以上継続されたこと、また
は制動操作部材の操作量が所定量以上であること、の少
なくとも一方が検知された場合は、その検知後に加速操
作部材が操作されるまでは、ブレーキ装置の制動力が保
持される。したがって、乗員の操作負担が軽減される。
【0056】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を図に示す実施
例に基づいて説明する。図2は、この発明の一実施例で
ある車両の概略構成を示す説明図である。車両Veの駆
動力源であるエンジン1の動力(言い換えればトルク)
は、変速機2、プロペラシャフト3、差動装置4、ドラ
イブシャフト5を介して、駆動輪としての車輪、具体的
には後輪6に伝達されるように構成されている。上記エ
ンジン1は、燃料を燃焼させて動力を出力する装置であ
って、このエンジン1としては、内燃機関、例えば、ガ
ソリンエンジンまたはディーゼルエンジンまたはLPG
エンジンなどを採用することができる。以下、この実施
例においては、エンジン1として、便宜上、ガソリンエ
ンジンを用いた場合について説明する。
【0057】エンジン1は、点火装置1A、燃料噴射装
置1B、吸気管7などの機構を備えた公知のものであ
り、吸気管7の内部には電子スロットルバルブ8が設け
られている。また、電子スロットルバルブ8の開度を制
御するアクチュエータ(例えば電動モータなど)9が設
けられている。
【0058】前記変速機2としては、その変速比を手動
操作により変更する機能、または、その変速比を車両V
eの走行状態に基づいて、自動的に変更する機能のう
ち、少なくとも一方の機能を備えた変速機を用いること
ができる。また、変速機2としては、その変速比を段階
的(不連続的)に変更する機能、またはその変速比を無
段階(連続的)に調整する機能のいずれか一方を備えた
変速機を用いることができる。
【0059】以下、この実施例においては、変速機2と
して、その変速比を車両Veの走行状態に基づいて、自
動的に変更する機能と、その変速比を段階的(不連続
的)に変更する機能とを備えた変速機を用いた場合につ
いて説明する。変速機2は、複数の遊星歯車機構(図示
せず)と、これら遊星歯車機構の回転要素の回転・停止
を制御する各種の摩擦係合装置(図示せず)とを有する
公知のものである。この摩擦係合装置の係合・解放状態
を切り換えることにより、その変速比が制御される。
【0060】これらの摩擦係合装置の係合・解放を、自
動的もしくは手動操作により切り換えるための油圧制御
装置10が設けられている。また、変速機2により設定
される変速比の制御範囲を変更するシフトポジション選
択装置11が設けられている。このシフトポジション選
択装置11の操作により、例えば、P(パーキング)ポ
ジション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラ
ル)ポジション、D(ドライブ)ポジション、3ポジシ
ョン、2ポジション、L(ロー)ポジションを選択的に
切り換えることができる。これらのシフトポジションの
切り換え操作により、変速機2の変速比もしくは変速比
の制御範囲が制御される。
【0061】車両Veの室内にはステアリングホイール
12が設けられており、ステアリングホイール12に
は、チルトステアリングシステム13Aを介してステア
リングシャフト13が連結されている。ステアリングホ
イール12は、座席(図示せず)に着座している乗員P
Aの手HAにより操作される。チルトステアリングシス
テム13Aは、ステアリングホイール12の中心軸線A
1と、車両Veの前後方向の水平線G1とのなす角度を
調整するためのシステムである。また、ステアリングシ
ャフト13は、ボデー側のダッシュパネルに対して、ブ
ラケットおよび軸受などの部品を介して、回転可能に支
持されている。ステアリングホイール12は、ステアリ
ングシャフト13の軸線にほぼ直交する所定平面内にお
いて、正逆方向に回転可能である。
【0062】さらに、ステアリングシャフト13がギヤ
ボックス14に連結されている。ギヤボックス14は、
ステアリングウォーム、セクタシャフトなどを有する公
知のものである。ギヤボックス14にはリンク機構15
が連結され、このリンク機構15には前輪16が接続さ
れている。このリンク機構15はリレーロッド、タイロ
ッドなどを有する公知のものである。これらステアリン
グシャフト13、ギヤボックス14、リンク機構15は
操作力伝達機構であり、ステアリングホイール12と前
輪16とが、操作力伝達機構により機械的に連結されて
いる。
【0063】また、左右の前輪16および左右の後輪6
にはそれぞれブレーキ17が別個に設けられている。ブ
レーキ17として、ホイールシリンダ18などを備えた
公知の油圧式ブレーキが用いられている。各ホイールシ
リンダ18には、アクチュエータ19が接続されてい
る。アクチュエータ19は、各種のソレノイドバルブ、
ポンプ、リザーバなどを備えた公知のものである。
【0064】一方、前記ステアリングホイール12の近
傍には、アクセルレバー21と、ブレーキレバー22と
が設けられている。このアクセルレバー21およびブレ
ーキレバー22は、ステアリングホイール12を手HA
で掴んだ状態で、その手HAの指により操作することの
できる位置に設けられている。このアクセルレバー21
またはブレーキレバー22のうち、少なくとも一方をス
テアリングホイール12に取り付けるための構成を、順
次説明する。なお、以下の実施例においては、便宜上、
主としてブレーキレバー22を対象として説明する。
【0065】図1および図3において、ステアリングホ
イール12は、ステアリングシャフト12に連結された
ボス部23と、ボス部23よりも車両Veの後方側(つ
まり乗員PA側)に配置されている環状のリム部24
と、ボス部23とリム部24とを連結する複数のスポー
ク25とを有する。ボス部23にはプレート26が取り
付けられており、プレート26にはモータ27が取り付
けられている。また、プレート26には2つの軸受28
が設けられており、ブレーキレバー22の支持軸29
が、軸受28により回転自在に保持されている。
【0066】支持軸29は、ステアリングホイール12
の中心軸線A1線に直交する平面内で回転するように構
成されている。支持軸29は、リム部24よりも前方に
配置されており、ブレーキレバー22の自由端30は、
支持軸29よりも外周側に配置されている。ブレーキレ
バー22は、支持軸29を中心として所定角度の範囲で
回転自在に構成されている。また、ブレーキレバー22
に操作力が入力されていない状態では、その自由端30
がリム部24から最も離れた初期位置で停止し、かつ、
操作力が入力されると図1において時計方向に回転する
とともに、操作力が解除されると自動的に図1で反時計
方向に回転して初期位置に復帰するように復帰装置(図
示せず)が設けられている。この復帰装置はバネなどの
弾性部材を有している。
【0067】そして、モータ27と支持軸29とが歯車
伝動装置(図示せず)により連結されており、モータ2
7を駆動させて、支持軸29を中心としてブレーキレバ
ー22を回転させることにより、ブレーキレバー22の
初期位置を調整することができるように構成されてい
る。つまり、モータ27を駆動すると、中心軸線A1を
含む平面内において、この中心軸線A1と直交する平面
(リム部24の中心面)B1と、ブレーキレバー22の
長手方向の中心線C1とのなす角度α1を調整すること
ができる。言い換えれば、中心軸線A1方向において、
リム部24の最も乗員PA側に近い面31と、ブレーキ
レバー22の自由端30であって、乗員PAから最も遠
い位置のエッジ部32との距離D1を調整することがで
きる。なお、軸受28の近傍には、ブレーキレバー22
に入力される操作力、ブレーキレバー22の操作位置ま
たは操作量などを検知するレバー操作状態検知センサ3
3が設けられている。
【0068】一方、車両Ve全体を制御する総合制御装
置(ECU)34が設けられている。総合制御装置34
は、演算処理装置(CPUまたはMPU)および記憶装
置(RAMおよびROM)ならびに入出力インターフェ
ースを主体とするマイクロコンピュータにより構成され
ている。この総合制御装置34に対しては、シフトポジ
ション選択装置11の操作を検知するシフトポジション
センサ35の信号、車速センサ36の信号、エンジン回
転数センサ37の信号、ステアリングホイール12の操
作状態を検知するステアリングホイールセンサ38の信
号、乗員PAの体格を検知する体格検知センサ39の信
号、ステアリングホイール12の近傍に設けられている
コンビネーションスイッチ40の信号、スロットル開度
センサ41の信号、パーキングブレーキ操作装置42の
操作状態を検出するパーキングセンサ43の信号、イグ
ニッションスイッチ44の信号、レバー操作状態検知セ
ンサ33の信号、フェールセンサ45、ブレーキレバー
21に設けられている補助操作スイッチ61の信号、乗
員PAにより操作されるモード設定スイッチ102の信
号などが入力される。
【0069】ステアリングホイールセンサ38の信号に
基づいて、ステアリングホイール12の操舵方向(言い
換えれば回転方向)、ステアリングホイール12の操舵
角度(言い換えれば、回転角度、回転位相)などが演算
される。ここで、車両Veが直進する方向に車輪16が
向けられた状態がステアリングホイール12の初期位置
に相当し、この初期位置に対する回転角度が操舵角とな
る。一方、体格検知センサ39により、乗員PAの体
格、例えば、乗員PAの座高、ステアリングホイール1
2と腕との高さ方向、または車両Veの前後方向の相対
位置関係などが検知される。体格検知センサ39は、具
体的には、チルトステアリングシステム13Aの調整状
態、乗員PAが着座するシートの前後方向・上下方向の
調整状態、ディスプレイ(図示せず)への入力情報など
に基づいて、乗員PAの体格を検知する。
【0070】コンビネーションスイッチ40としては、
ワイパー操作レバー(図示せず)、ターンシグナル制御
レバー(図示せず)などが挙げられる。パーキングブレ
ーキ操作装置42としては、制動力付与操作および制動
力解除操作を手動によりおこない、かつ、操作部材をイ
ンストルメントパネル(図示せず)の下方に配置するス
テッキタイプと、制動力付与操作および制動力解除操作
を手動によりおこない、かつ、操作部材をコンソールボ
ックス付近に配置するフロアタイプと、制動力付与操作
を足踏み(ペダル)によりおこない、かつ、制動力解除
操作を手動(レバー)によりおこなう足踏み式などが挙
げられる。パーキングブレーキ操作装置42の操作に基
づいて後輪6に制動力を付与するパーキングブレーキ機
構60としては、機械的、電気式、油圧式などを用いる
ことができる。
【0071】機械式とは、パーキングブレーキ操作装置
42に機械的に連結されたワイヤーの牽引により摩擦材
を動作させて制動力を生じさせる構成のものである。電
気式とは、パーキングブレーキセンサ43の信号に基づ
いて、総合制御装置34からモータなどのアクチュエー
タ60Aに制御信号を出力して摩擦材を動作させる構成
のものである。さらに、油圧式とは、総合制御装置34
からソレノイドバルブなどのアクチュエータ60Aに制
御信号を出力することにより、油圧回路の油圧を調整
し、摩擦材を動作させる構成のものである。
【0072】また、レバー操作状態検知センサ33の信
号により、ブレーキレバー22に入力される操作力、ブ
レーキレバー22の操作量、ブレーキレバー22の操作
方向などが演算される。これに対して、総合制御装置3
4からは、アクチュエータ19を制御する信号、点火装
置1Aを制御する信号、アクチュエータ9を制御する信
号、モータ27を制御する信号、油圧制御装置10を制
御する信号などが入力される。
【0073】ここで、ブレーキレバー22の操作により
ブレーキ17のホイールシリンダ18の油圧が制御され
制動力が生じる。ブレーキレバー22の操作量が多くな
り、ステアリングホイール12に近づけられるほど、ホ
イールシリンダ18の油圧が高められる。また、アクセ
ルレバー21の操作量が多くなり、ステアリングホイー
ル12に近づくほど、エンジン出力が高くなるように、
燃料噴射量、点火時期、吸気量などが制御される。
【0074】つぎに、ステアリングホイール12の操作
に対応するブレーキレバー22の特性制御内容を具体的
に説明する。乗員PAがステアリングホイール12を手
HAで掴んで回転させると、その操作力がステアリング
シャフト13、ギヤボックス14、リンク機構15を経
由して車輪16に伝達され、車輪16が操舵される。こ
のように、ステアリングホイール12を回転させると、
ブレーキレバー22も一体的に回転する。このため、ス
テアリングホイール12を手HAで掴んだ状態のまま、
ブレーキレバー22を操作することができる。しかしな
がら、ステアリングホイール12の操舵角度が増加する
ほど、手HAの可動範囲が小さくなるため、ブレーキレ
バー22の操作性が低下する可能性がある。そこで、ス
テアリングホイール12の操舵にともなうブレーキレバ
ー22の操作性の低下を抑制するための手段を順次説明
する。
【0075】まず、第1の手段は、ステアリングホイー
ル12の操舵角φに基づいて、ステアリングホイール1
2とブレーキレバー22との相対位置関係を調整する手
段である。この第1の手段は、請求項1ないし4の発
明、請求項6の発明、請求項7の発明、請求項20の発
明に対応している。図5は、ステアリングホイール12
の操舵角と、図1に示す距離D1との対応関係を示す線
図である。車両Veが直進する方向に前輪16が向けら
れた状態に対応するステアリングホイール12の操舵角
を“零”とすると、ステアリングホイール12の操舵角
が“零度”の場合は、距離D1が最大に制御される。
【0076】これに対して、ステアリングホイール12
の操舵角が“零度”の状態(以下、この状態を初期位置
と呼ぶ)から、右側または左側にステアリングホイール
12が操舵されると、その操舵角が増加することにとも
ない、距離D1が小さくなるように制御される。つま
り、ステアリングホイール12の操舵角が大きくなるほ
ど、ブレーキレバー22の自由端30がステアリングホ
イール12のリム部24に近づくため、ステアリングホ
イール12の操作角度が変化、具体的には増加した場合
でも、ステアリングホイール12を掴んだままで、ブレ
ーキレバー22の操作性が低下することを抑制できる。
【0077】つぎに、第2の手段について説明する。こ
の第2の手段は、請求項8の発明、請求項9の発明、請
求項14の発明に対応している。この第2の手段は、ブ
レーキレバー22の操作量と、ブレーキレバー22の操
作量に対応するブレーキ17の制動力、具体的にはホイ
ールシリンダ18の油圧との対応関係を、ステアリング
ホイール12の操舵角に応じて調整する手段である。こ
の第2の手段を図6の線図に基づいて説明する。
【0078】図6の線図は、ブレーキレバー22の操作
量(言い換えれば操作ストローク)と、ブレーキレバー
22の操作量からホイールシリンダ18の油圧を算出す
るための操作ゲインとの対応関係を示すものである、図
6の線図においては、ステアリングホイール12の操舵
角が比較的小さい場合(例えば、ステアリングホイール
12が初期位置(φrad )にある場合が実線で示され、
ステアリングホイール12の操舵角が“零度”よりも大
きい状態(2rad )にある場合が、破線で示されてい
る。なお、ステアリングホイール12の操作ストローク
とは、中心軸線A1を含む平面内において、中心線方向
におけるブレーキレバー22の自由端30の変位量を意
味している。
【0079】図6に示すように、ステアリングホイール
12が基準位置にある場合の特性線は、ブレーキレバー
22の操作ストロークが増加するほど、操作ゲインが大
きくなる特性を備えている。これは、ブレーキレバー2
2の操作ストロークが増加するほど、ホイールシリンダ
18の油圧が増加することを意味している。ここで、ス
テアリングホイール12が初期位置にある場合の特性線
は、直線ではなく、いわゆる非線形特性を備えている。
【0080】これに対して、ステアリングホイール12
の操舵角が“零度”よりも大きい状態にある場合の特性
線は、操作ストロークに対する操作ゲインが、ステアリ
ングホイール12が基準位置にある場合の操作ゲインよ
りも小さくなる特性を備えている。実線の特性と破線の
特性とを比較すると、破線の特性の方が実線の特性より
も非線形特性の度合いが強められている。つまり、ステ
アリングホイール12の位相が初期位置に近い状態にあ
る場合、言い換えれば、操作ストロークが比較的少ない
常用域では、ホイールシリンダ18の油圧を微妙に制御
する必要があるために、操作ゲインを小さくしている一
方、ブレーキレバー22の操作性が低下しやすくなる領
域、つまり操作ストロークの大きな領域では、操作ゲイ
ンが大きくなるようにして、ブレーキレバー22の操作
性に対する油圧制御精度を向上させている。
【0081】このためブレーキレバー22の操作ストロ
ークが同じである場合を想定すると、実線の操作ゲイン
で制御されるホイールシリンダ18の油圧よりも、破線
の操作ゲインで制御されるホイールシリンダ18の油圧
の方が低くなる。したがって、結果的には、ステアリン
グホイール12の操舵角度が大きな領域、つまり、ブレ
ーキレバー22を操作しにくい領域において、その操作
ストロークに対応する操作ゲインが向上するということ
は、結果的にブレーキレバー22の操作性が向上してい
ることと同等の効果を得られる。
【0082】第3の手段は、ステアリングホイール12
の操舵角に基づいて、ブレーキレバー22の操作に必要
な力を調整するものである。この第3の手段は請求項1
0ないし請求項13の発明に対応している。図7に示す
ように、支持軸29にはモータ46が連結されている。
このモータ46は、ブレーキレバー22に入力される操
作力を検知する機能と、ブレーキレバー22を介して支
持軸29に伝達される操作力に対して反力を生じさせる
機能とを兼備している。その他の構成は、図1および図
3ならびに図4と同様である。なお、図4において、総
合制御装置34とモータ46とが信号通信可能に接続さ
れている。
【0083】図1、図4、図7の実施例においても、ス
テアリングホイール12の操舵角に応じて距離D1を調
整することができる。また、図7の実施例における特有
の制御を、図8のフローチャートに基づいて説明する。
まず、図4に示すモード設定スイッチ102の操作に基
づいて、モード設定をおこなう(ステップS1)。この
「モード設定」については後述する。ついで、ステアリ
ングホイール12の操舵角を検知し、かつ、ブレーキレ
バー22の操作力を検知する(ステップS2)。ここ
で、ブレーキレバー22の操作力を検知する方法として
は、モータ46により検知する方法、体格検知センサ3
9の信号に基づいて演算する方法とが挙げられる。そし
て、ブレーキレバー22に付与する反力を演算し(ステ
ップS3)、このステップS3で判断された反力が生じ
るように、モータ46を駆動させる電圧を印加して(ス
テップS4)、リターンする。
【0084】ここで、ステップS3でおこなわれる反力
の演算例を、図9に基づいて説明する。図9の線図は、
ブレーキレバー22の操作量(言い換えれば操作ストロ
ーク)と、ブレーキレバー22に与えられる反力との対
応関係を示すものである、図9の線図においては、ステ
アリングホイール12の操舵角が比較的小さい場合(例
えば、ステアリングホイール12が初期位置にある場合
が実線で示され、ステアリングホイール12の操舵角が
“零度”よりも大きい状態にある場合が破線で示されて
いる。なお、一点鎖線で示す特性は、操作力が所定値以
下である場合に用いるものである。
【0085】図9に示すように、ステアリングホイール
12が初期位置にある場合の特性線は、ブレーキレバー
22の操作ストロークが増加するほど、反力が大きくな
る特性を備えている。ここで、ステアリングホイール1
2が初期位置にある場合の特性線は、直線ではなく、い
わゆる非線形特性を備えている。これに対して、ステア
リングホイール12の操舵角が“零度”よりも大きい状
態にある場合は、ステアリングホイール12が初期位置
にある場合よりも大きな反力が設定される。すなわち、
ステアリングホイール12の操舵角が大きくなるほど、
ブレーキレバー22の操作に必要な力が増加することを
意味している。さらに、一点鎖線で示す特性を採用すれ
ば、操舵に応じて操作力が小さくなる乗員PAであって
も、その操作性が向上する。なお、ブレーキレバー22
に対する操作力の大きい乗員PAに対して、図9の破線
の特性を用いることもできる。
【0086】前記ステップS1における「モード設定」
について説明する。前記モード設定スイッチ102は、
乗員PAの操作に基づいて、ブレーキレバー22の操作
ストロークに対する反力特性の制御機能を調整するため
のものである。具体的には、乗員PAがモード設定スイ
ッチ102を操作することにより、上記のようにブレー
キレバー22の操作ストロークの変化に対応して反力特
性を変化させる「反力特性変更モード」と、ブレーキレ
バー22の操作ストロークが変化しても、その反力特性
が変化しない「反力特性固定モード」とを、選択的に切
り換えることができる。つまり、図8のステップS1に
おいて、モード設定スイッチ102の操作により「反力
特性変更モード」が選択されて、ステップS2ないしス
テップS4の制御がおこなわれる。
【0087】また、モード設定スイッチ102は、前記
「反力特性変更モード」が選択されている場合に、図9
に示す各種の反力特性を、反力特性毎に個々に調整する
機能をも備えている。したがって、図8のステップS1
において、「反力特性変更モード」が選択され、かつ、
各種の反力特性を個々に調整する操作がおこなわれた場
合に、このモード設定スイッチ102の操作による反力
特性の調整内容に基づいて、ステップS3で反力が演算
される。
【0088】つぎに、第4の手段について説明する。第
4の手段は、請求項1の発明、請求項5の発明に対応し
ている。図10は、中心軸線A1に直交する平面内にお
いて、図1および図3のブレーキレバー22の配置位置
を示す図である。この図10においては、中心軸線A1
に直交する水平線E1と、ブレーキレバー22の長手方
向の中心線F1とのなす鋭角側の角度α2が、ほぼ30
度になるような位置に、ステアリングホイール12とブ
レーキレバー22との相対位置が設定されている。この
ような相対位置を選択した場合、ブレーキレバー22を
主として操作することになる。
【0089】ここで、ステアリングホイール12を左ま
たは右に操舵した場合を想定すると、ステアリングホイ
ール12を右に操舵した場合は手首が捻られるために、
ステアリングホイール12を左に操舵した場合よりもブ
レーキレバー22の操作性が低下しやすい。そこで、第
4の手段においては、ステアリングホイール12の操舵
角に基づいて距離D1を調整することに加えて、ステア
リングホイール12を右に操舵するか、左に操舵するか
により、距離D1の調整量を異ならせるものである。つ
まり、ブレーキレバー22の動作範囲が、ステアリング
ホイール12の操舵方向に応じて異なっている。ステア
リングホイール12とブレーキレバー22との相対位置
関係を図10のように設定した場合は、図11に実線で
示すように、ステアリングホイール12の操舵角が同じ
であれば、ステアリングホイール12を左側に操舵した
場合よりも、ステアリングホイール12を右側に操舵し
た場合の方が、距離D1が小さくなるように、モータ2
7が制御される。
【0090】なお、ブレーキレバー22を主として左手
により操作するように、ステアリングホイール12とブ
レーキレバー22との相対位置を設定した場合は、図1
1に一点鎖線で示すように、ステアリングホイール12
の操舵角が同じであれば、ステアリングホイール12を
右側に操舵した場合よりも、ステアリングホイール12
を左側に操舵した場合の方が、距離D1が小さくなるよ
うに、モータ27を制御することは勿論である。このよ
うに、第4の手段においては、ステアリングホイール1
2の操舵角およびステアリングホイール12の操舵方向
に基づいて、ブレーキレバー22とステアリングホイー
ル12との距離D1を調整することにより、ブレーキレ
バー22の操作性が一層向上する。
【0091】つぎに、第5の手段について説明する。こ
の第5の手段は、請求項16の発明に対応している。図
10および図11を援用して説明すれば、この第5の手
段は、ステアリングホイール12に対して、一点鎖線で
示すブレーキレバー22と、実線で示すアクセルレバー
21とを左右対称に配置した場合を対象とする。すなわ
ち、中心軸線A1および水平線E1と直交する基準線F
2を基準として、ブレーキレバー22とアクセルレバー
21とを左右対称に配置する。この場合、図1、図3の
支軸29、軸受28、レバー操作状態検知センサ33、
モータ27などの構成が、アクセルレバー21にも対応
して設けられる(便宜上、図示せず)ことは勿論であ
る。
【0092】そして、ブレーキレバー22の操作性につ
いては、第4の手段に関する説明がそのまま当てはま
る。また、アクセルレバー21は、主として右手により
操作される。つまり、ステアリングホイール12を右に
操舵した場合は手首が捻られるために、ステアリングホ
イール12を右に操舵した場合よりもアクセルレバー2
1の操作性が低下しやすい。そこで、第5の手段におい
ては、前記第4の手段に加えて、図11に実線で示すよ
うに、ステアリングホイール12の操舵角が同じであれ
ば、ステアリングホイール12を左側に操舵した場合よ
りも、ステアリングホイール12を右側に操舵した場合
の方が、距離D1が小さくなるように、モータ27が制
御される。なお、ステアリングホイール12とアクセル
レバー21との距離D1の概念は、ステアリングホイー
ル12とブレーキレバー22との距離D1の概念と同じ
である。
【0093】このように、第5の手段においては、ステ
アリングホイール12の操舵角およびステアリングホイ
ール12の操舵方向に基づいて、ステアリングホイール
12とブレーキレバー22およびアクセルレバー21と
の距離D1を調整することにより、ブレーキレバー22
の操作性が一層向上する。
【0094】第6の手段について、図12および図13
に基づいて説明する。第6の手段は、請求項6の発明に
対応している。図12および図13において、図1ない
し図3の構成と同様の構成については同じ符号を付して
その説明を省略する。ステアリングホイール12のボス
部23には、ブラケット57が固定されており、ブラケ
ット57にはモータ27が取り付けられている。モータ
27の回転軸58には、プレート26が連結されてい
る。ブラケット57とプレート26とは、ステアリング
ホイール12の回転方向と同一の平面方向において、相
対回転可能に構成されている。
【0095】図12および図13の実施例においては、
ステアリングホイール12の操作角度に基づいてモータ
27が駆動され、プレート26が回転軸58を中心とし
て所定角度の範囲で回転される。つまり、ステアリング
ホイール12の操作角度の変化に応じて、ブレーキレバ
ー22の支持軸29とステアリングホイール12との相
対位置関係が変化する。言い換えれば、ステアリングホ
イール12を操作する手HAの位置の変化に基づいて、
ステアリングホイール12の半径方向の基準線F2と、
一点鎖線で示すブレーキレバー22の長手方向の中心線
F1とのなす角度α3が調整される。したがって、ステ
アリングホイール12の操作による手HAの位置の変化
に対して、中心線F1が操作しやすい位置に設定され
る。
【0096】第7の手段について、図14および図15
に基づいて説明する。第7の手段は、請求項15の発明
に対応している。図14および図15において、図1な
いし図3の構成と同様の構成については同じ符号を付し
てその説明を省略する。図14において、ステアリング
ホイール12はシャフト47を介してチルトステアリン
グシステム13Aに連結されており、シャフト47が中
心軸線A1を中心として回転可能である。また、シャフ
ト47の周囲にはステアリングコラムカバー48が設け
られており、ステアリングコラムカバー48とステアリ
ングホイール12との間に、前記コンビネーションスイ
ッチ40が設けられている。このコンビネーションスイ
ッチ40は棒形状を備えており、図15に示すように、
ステアリングホイール12の半径方向に配置されてい
る。ここで、ステアリングホイール12の位相が、前述
の初期位置にある状態では、ステアリングホイール12
の円周方向において、ブレーキレバー22の位相と、コ
ンビネーションスイッチ40の位相とが異なる。
【0097】また、コンビネーションスイッチ40は、
中心軸線A1方向に移動可能に構成されている。さら
に、リターンスプリング49Aが設けられており、リタ
ーンスプリング49Aの弾性力により、コンビネーショ
ンスイッチ40がステアリングホイール12側に向けて
中心軸線A1方向に付勢されている。さらにまた、スト
ッパ(図示せず)が設けられており、このストッパとコ
ンビネーションスイッチ40とが接触することにより、
リターンスプリング49Aにより付勢されているコンビ
ネーションスイッチ40が所定の位置で停止して、中心
軸線A1方向において、ステアリングホイール12とコ
ンビネーションスイッチ40とが位置決めされている。
【0098】一方、ステアリングホイール12のボス部
23におけるステアリングコラムカバー48側の背面4
9には、中心軸線A1を中心とする円周上の所定位相
に、カム部50が形成されている。ここで、所定位相と
は図15に示すように、中心軸線A1を中心とするブレ
ーキレバー22の配置領域を含む位相を意味している。
このカム部50は、中心軸線A1方向に沿ってステアリ
ングコラムカバー48側に突出しており、カム部50の
先端面と背面49とが滑らかな円弧面により連続してい
る。なお、図14および図15の実施例においても、図
1ないし図3の構成と同様の構成を備えている。
【0099】この図14および図15の実施例において
も、図1ないし図3の実施例と同様の作用効果を得られ
る。ところで、初期位置にあるステアリングホイール1
2を、図15において時計方向に回転させると、ステア
リングホイール12の円周方向において、ブレーキレバ
ー22の位相と、コンビネーションスイッチ40の位相
とが接近するため、ブレーキレバー22またはコンビネ
ーションスイッチ40の操作性が低下する可能性があ
る。
【0100】しかしながら、この実施例においては、ス
テアリングホイール12の操舵角度が所定量に到達する
と、カム部50とコンビネーションスイッチ40とが接
触することにより、コンビネーションスイッチ40が、
リターンスプリング49Aの弾性力に抗して、図14に
一点鎖線で示すようにステアリングコラムカバー48側
に押圧される。つまり、中心軸線A1方向において、平
面B1とコンビネーションスイッチ40の自由端の中心
との距離H1が長くなる。したがって、ブレーキレバー
22およびコンビネーションスイッチ40の操作性が向
上する。
【0101】なお、ステアリングホイール12の円周方
向において、カム部50の位相と、コンビネーションス
イッチ40の位相とが異なる状態になると、カム部50
がコンビネーションスイッチ40から離れる。このた
め、リターンスプリング49Aの弾性力によりコンビネ
ーションスイッチ40がステアリングホイール12に近
づく方向に付勢され、ストッパ(図示せず)に接触して
停止する。
【0102】つぎに、第8の手段について説明する。こ
の第8の手段は、ステアリングホイール12の円周方向
におけるアクセルレバー21およびブレーキレバー22
の各種の配置態様(レイアウト)を特定するものであ
り、この第8の手段を、前述した図10、および図16
に基づいて説明する。図10および図16は、ステアリ
ングホイール12が初期位置にある場合のブレーキレバ
ー22の位相を示している。
【0103】まず、第1の配置態様は、請求項16の発
明に対応しており、この第1の配置態様では、ブレーキ
レバー22が1本の場合について説明する。図16に示
すように、ステアリングホイール12の中心を通過する
水平線E1と直交する基準線F2上に、ブレーキレバー
22を配置することである。この第1の配置態様におい
ては、ステアリングホイール12とブレーキレバー22
とが、乗員PA側から見て左右対称となるように配置さ
れている。したがって、ステアリングホイール12を片
手で掴み、かつ、左右いずれの方向にステアリングホイ
ール12を操舵した場合でも、ステアリングホイール1
2の円周方向において、手HAからブレーキレバー22
までの距離の平均値が最も短くなり、ブレーキレバー2
2の操作性が向上する。
【0104】第2の配置態様は、請求項17の発明、請
求項18の発明に対応している。この第2の配置態様で
はブレーキレバー22が1本の場合について説明する。
図10に実線で示すように、ブレーキレバー22を、水
平線E1と基準線F2との間の位相、具体的には、線分
F1と水平線E1とのなす角度α2がほぼ30度となる
ように、線分F1よりも右側にブレーキレバー22を配
置することである。つまり、ステアリングホイール12
を手HAで掴みながら、右手でブレーキレバー22を操
作する動作をおこない易い状態は、人間工学的に見る
と、水平線E1よりも30度程度上方に、ブレーキレバ
ー22が位置していることである。
【0105】すなわち、手HAでステアリングホイール
12を所定角度範囲で操作した場合に、手HAの動作範
囲のほぼ中央に、ブレーキレバー22が位置しているこ
とになる。この位置にブレーキレバー22を配置するこ
とにより、ブレーキレバー22を右手で操作する場合の
操作性が向上する。なお、ブレーキレバー22を左手で
操作する場合は、図10に一点鎖線で示すように、基準
線F2の左側にブレーキレバー22を配置する。このよ
うにすれば、ブレーキレバー22を左手で操作する場合
の操作性が向上する。
【0106】前記第3の配置態様は請求項16の発明に
対応している。この第3の配置態様では、アクセルレバ
ー21およびブレーキレバー22の位置が特定されてお
り、図10に示すように、ブレーキレバー22およびア
クセルレバー21を、基準線F2の左右に対称となる位
置に配置することである。各レバーのいずれを基準線F
2の右側または左側に配置してもよい。このような配置
態様を選択すると、左右の手によりブレーキレバー2
1,アクセルレバー22をそれぞれ操作する場合の操作
性が向上する。
【0107】なお、特に図示しないが、基準線F2の両
側に左右対象となる位置にブレーキレバー22をそれぞ
れ配置し、かつ、基準線F2の両側に左右対象となる位
置にアクセルレバー21をそれぞれ配置する構成を採用
することもできる。この構成を採用した場合は、左右い
ずれかのブレーキレバー22またはアクセルレバー21
のうち、操作量の多い位置に配置されているブレーキレ
バー22またはアクセルレバー21の操作状態に基づい
て、車両Veのシステムを制御する。そして、この構成
を採用した場合は、左右いずれの手HAでもブレーキレ
バー22およびアクセルレバー21を操作することがで
きるため、操作性の自由度が一層向上する。
【0108】第4の配置態様は請求項17の発明、請求
項18の発明に対応している。第4の配置態様は、図1
6に示すように、ブレーキレバー22の中心線F1と、
水平線E1とが一致する位相に、ブレーキレバー22を
配置することである。すなわち、ステアリングホイール
21の回転角度が180度程度の範囲に規制される構成
を採用した場合は、右手が水平線E1付近に置かれやす
い。つまり、手HAの動作領域のほぼ中央にブレーキレ
バー22が位置していることになる。したがって、ブレ
ーキレバー22の操作性が向上する。
【0109】第5の配置態様は、図16に示すように、
基準線F2の右側であり、かつ、水平線E1よりも下方
の位相(図示せず)に、ブレーキレバー22を配置する
ことである。ステアリングホイール12の下方には、乗
員PAの膝があり、この膝の上に乗員PAが右手を置い
た状態から、とっさにステアリングホイール12を右手
で握るとすれば、水平線E1よりも下方の位相を握るこ
とになる。そこで、第5の配置態様を採用してあれば、
このような場合でも、迅速に右手でブレーキレバー22
を操作することができ、操作性が向上する。なお、基準
線F2の左側であり、かつ、水平線E1よりも下方の位
相にブレーキレバー22を配置することもできる。な
お、前記第1の配置態様ないし第5の配置態様は、図1
ないし図3の構成と同様の構成を対象とすることができ
るが、便宜上、図1ないし図3の構成の図示および説明
は省略している。
【0110】図17は第9の手段を示す正面図であり、
第9の手段は請求項18の発明に対応している。図17
においては、ステアリングホイール51が、ボス部52
と、ボス部52の外側に取り付けられた環状のフレーム
部53とを有している。フレーム部53は、ほぼ水平な
一対の平行部54と、各平行部54の端部同士を接続す
る湾曲部55とを有している。各湾曲部55のほぼ中央
部にはグリップ56が設けられている。そして、アクセ
ルレバー21およびブレーキレバー22が、その長手方
向の中心線F1がほぼ水平となるように配置されてい
る。
【0111】すなわち、ステアリングホイール51の円
周方向の位相において、グリップ56とアクセルレバー
21およびブレーキレバー22とが同じ位相に配置され
ている。なお、アクセルレバー21およびブレーキレバ
ー22は、ステアリングホイール51とともに一体回転
するように構成されている。図17の実施例において
は、左右の手でグリップ56を握れば、グリップ56の
至近距離にアクセルレバー21およびブレーキレバー2
2が設けられているため、これらレバー21,22の操
作性が向上する。したがって、手HAを握り直す必要が
ない。
【0112】図18(A)は、第10の手段を示す平面
図であり、この第10の手段は請求項18の発明、請求
項19の発明に対応している。図18(A)において、
図1ないし図3と同様の構成については、図1ないし図
3と同じ符号を付してその説明を省略する。図18
(A)においては、ブレーキレバー22およびアクセル
レバー21の両方が示されている。ステアリングホイー
ル12のボス部23には、乗員PA側、即ち車両Veの
後方側に向けて突出したマウント部59が設けられてお
り、このマウント部59に前記プレート26が取り付け
られている。そして、このプレート26にアクセルレバ
ー21が取り付けられている。
【0113】すなわち、アクセルレバー21は、ステア
リングホイール12のリム部24の内側に配置されてい
る。また、アクセルレバー21は、ブレーキレバー22
よりも後方に配置されている。さらに、アクセルレバー
21およびブレーキレバー22は、ステアリングホイー
ル12の円周方向における同じ位相に配置されている。
なお、アクセルレバー21およびブレーキレバー22が
同時に操作された場合でも、相互に接触しないように、
その動作範囲(車両Veの前後方向の動作範囲)が規制
されている。
【0114】ここで、アクセルレバー21を前方に向け
て押されるほど、エンジン出力要求を増加する演算処理
がおこなわれ、ブレーキレバー22を後方に向けて引く
ほど、制動力要求が増加する演算処理がおこなわれる。
この図18(A)の実施例においても、図1ないし図3
の実施例と同様の作用効果を得られる。また、図18
(A)の実施例においては、アクセルレバー21および
ブレーキレバー22が、ステアリングホイール12の円
周方向における同一位相に、かつ、前後方向に配置され
ているため、ステアリングホイール12を掴んでいる手
の位置を変更することなく、アクセルレバー21および
ブレーキレバー22を両方とも操作することができ、そ
の操作性が向上している。
【0115】図18(B)は、第10の手段の他の実施
例を示す平面図であり、この図18(B)は請求項18
の発明、請求項19の発明に対応している。図18
(B)において、図1ないし図3と同様の構成について
は、図1ないし図3と同じ符号を付してその説明を省略
する。この図18(B)においては、ブレーキレバー2
2における車両Veの後方側の表面に、プレート26が
設けられており、そのプレート26に対して、車両Ve
の前後方向に動作するアクセルレバー21が取り付けら
れている。この図18(B)の実施例においても、図1
ないし図3の実施例、および図18の実施例と同様の作
用効果を得られる。なお、図3ないし図18の実施例に
おいては、主としてブレーキレバー22について説明し
ているが、各実施例をアクセルレバー21に対して適用
することもできる。
【0116】図19は、図1ないし図18の各実施例に
適用することのできる制御例を示すフローチャートであ
る。図19のフローチャートは、請求項23の発明に対
応している。まず、アクセルレバー21およびブレーキ
レバー22の操作信号が処理される(ステップS1)。
ついで、ブレーキレバー22が操作されているか否かが
判断される(ステップS2)。このステップS2で肯定
的に判断された場合は、ブレーキレバー22の操作に並
行してアクセルレバー21が操作されていたとしても、
アクセルレバー21の操作信号をキャンセルし、かつ、
ブレーキレバー22の操作信号のみに対応する制御要求
を設定し(ステップS3)、リターンする。これに対し
て、ステップS2で否定的に判断された場合は、アクセ
ルレバー21の操作に対応する要求を設定し(ステップ
S4)、リターンする。
【0117】このように、図19の制御例においては、
アクセルレバー21およびブレーキレバー22が同時に
操作された場合に、ブレーキレバー22の操作に対応す
る制御を優先して、制動力を生じさせる。したがって、
加速要求と制動要求の2つが同時に発生したとしても、
相反する2つの制御が同時におこなわれる不都合を回避
できる。ここで、図19における機能的手段と、この発
明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS1ない
しステップS4がこの発明の制動優先手段に相当する。
【0118】図20は、図1ないし図18の各実施例に
適用される他の制御例を示すフローチャートであり、こ
の図20は、請求項24の発明に対応するものある。図
20においては、メインスイッチ、言い換えればイグニ
ッションスイッチ44がオンされているか否かが判断さ
れ(ステップS11)、このステップS11で否定的に
判断された場合はそのままリターンされる。ステップS
11で肯定的に判断された場合は、ブレーキレバー21
の操作信号がオンされ、かつ、車両Veが停止中である
か否かが判断される(ステップS12)。このステップ
S12で否定的に判断された場合は、そのままリターン
される。ステップS12で肯定的に判断された場合は、
ブレーキレバー21の操作信号がオンされ、かつ、車両
Veが停止してから規定時間が経過したか否かが判断さ
れる(ステップS13)。
【0119】このステップS13で否定的に判断された
場合は、そのままリターンされる。これに対して、ステ
ップS13で肯定的に判断された場合は、ブレーキレバ
ー21の操作量が記憶され、かつ、このブレーキレバー
21の操作量に対するホイールシリンダ18の油圧が記
憶される(ステップS14)。このステップS14につ
いで、ステップS15では、以下の3つの制御がおこな
われる。第1の制御は、車両Veを停止状態に保持する
ために必要なホイールシリンダ18の設定油圧、また
は、車両Veを停止状態に保持するために必要なパーキ
ングブレーキ機構60の制御値を出力する制御である。
第2の制御は、第1の制御に相当する作動信号を、総合
制御装置34から出力する制御である。第3の制御は、
第2の制御状態が作動状態にあることを意味するフラグ
をオンする制御である。
【0120】ステップS15についで、アクセルレバー
22の操作信号がオンされたか否かが判断され(ステッ
プS16)、このステップS16で否定的に判断された
場合はブレーキレバー21の操作信号がオンされている
か否かが判断される(ステップS17)。このステップ
S17で否定的に判断された場合は、ブレーキレバー2
1の操作が一旦解除されたことを意味する「ブレーキO
FF履歴」をオンし(ステップS18)、ステップS1
5に戻る。すなわち、ブレーキレバー21の操作が解除
された場合でも、車両Veの停止が継続される。
【0121】ステップS17で肯定的に判断された場合
は、「ブレーキOFF履歴」があるか否かが判断される
(ステップS19)。このステップS19で否定的に判
断されるということは、ブレーキレバー21が操作さ
れ、かつ、規定時間が経過してから、未だブレーキレバ
ー21の操作が解除されていないことになる。すなわ
ち、乗員PAが車両Veの停止を意図していることにな
るため、ステップS15に戻る。
【0122】これに対して、ステップS19で肯定的に
判断された場合は、ブレーキレバー21が操作され、か
つ、規定時間が経過した後、ブレーキレバー21の操作
が一旦解除され、再度、ブレーキレバー21が操作され
たことになる。そこで、この再度のブレーキレバー21
の操作に対応した制動力制御をおこなうため、ステップ
S20を経由してリターンする。このステップS20で
は、ステップS15でおこなっていた第1の制御をキャ
ンセルし、かつ、「ブレーキ履歴OFF」をオフし、か
つ、ステップS15の第3の制御をオフする。つまり、
ホイールシリンダ18の制御油圧は、ステップS15で
設定された油圧ではなく、再度操作されたブレーキレバ
ー21の操作量に対応する油圧に設定される。なお、ス
テップS16で肯定的に判断された場合もステップS2
0に進む。
【0123】このように、図20の制御例によれば、ブ
レーキレバー21が操作され、かつ、車両Veが停止指
定から規定時間以上経過した場合は、一旦ブレーキレバ
ー21の操作が解除された場合でも、再度ブレーキレバ
ー21が操作されるまでの間は、ブレーキ装置17また
はパーキングブレーキ機構60による制動力が保持され
る。したがって、坂道などで車両Veが停止中に、乗員
PAがブレーキレバー21を操作し続ける必要はないと
ともに、停止中の車両Veが発進するまでの間、車両V
eを停止させておくことができ、乗員PAの操作負担を
軽減でき、利便性が向上する。
【0124】なお、図20のフローチャートにおいて、
ブレーキレバー21の操作量に応じて、ステップS15
の内容を変更することができる。具体的には、ブレーキ
レバー21の操作量が所定量以下である場合は、ブレー
キ装置17のみにより制動力を生じさせる制御をおこな
い、ブレーキ21の操作量が所定量を超えた場合は、ブ
レーキ装置17およびパーキングブレーキ機構60によ
り制動力を生じさせる制御をおこなうことである。
【0125】また、図20のフローチャートのステップ
S13の内容を、「ブレーキレバー21が所定の操作量
以上操作されたか否か」という内容に変更することもで
きる。つまり、このステップS13で肯定的に判断され
た場合にステップS14に進み、このステップS13で
否定的に判断された場合にリターンする。このような制
御ルーチンを採用した場合も、前述と同様の効果を得ら
れる。
【0126】図21は、図1ないし図18の各実施例に
適用されるもので、さらに他の制御例を示すフローチャ
ートである。この図21は、請求項24の発明に対応す
るものである。この図21の制御例は、図20の制御例
の各ステップの流れを変更したものであり、図21の各
ステップにおいて、図20の各ステップと同様の内容の
ものについては、図20と同様のステップ番号を付して
いる。
【0127】この図21においては、ステップS15に
ついで、ブレーキがオンされているか否かが判断され
(ステップS17)、このステップS17で否定的に判
断された場合は、「ブレーキオフ履歴」をオンする(ス
テップS18)。このステップS18についで、アクセ
ルレバー21が操作されたか否かが判断され(ステップ
S16)、ステップS16で否定的に判断された場合は
ステップS15に戻る。ステップS16で肯定的に判断
された場合はステップS20に進む。
【0128】一方、ステップS17で肯定的に判断され
た場合は「ブレーキオフ履歴」があるか否かが判断され
(ステップS19)、このステップS19で肯定的に判
断された場合はステップS20に進む。これに対して、
ステップS19で否定的に判断された場合はステップS
15に戻る。この図21の制御例においても、図20の
制御例と同様の効果を得られる。図20および図21に
示された機能的手段と、この発明の構成との対応関係を
説明すれば、ステップS13がこの発明の制動操作状態
検知手段に相当し、ステップS13ないしステップS1
9がこの発明の制動力保持手段に相当し、規定時間がこ
の発明の所定時間に相当する。
【0129】図22は、図1ないし図3のシステムに適
用される他の制御例である。図22は、請求項24に対
応するものである。図22においては、「ブレーキレバ
ー21が操作され、かつ、車速が零であるか否か」が判
断される(ステップS21)。このステップS21で肯
定的に判断された場合は、補助操作スイッチ61がオン
されているか否かが判断される(ステップS22)。ス
テップS22で肯定的に判断された場合は、ブレーキ装
置17もしくはパーキングブレーキ機構60により制動
力を保持する(ステップS23)。
【0130】このステップS23についで、アクセルレ
バー22の操作信号がオンされたか否かが判断され(ス
テップS24)、ステップS24で否定的に判断された
場合はステップS22に戻る。ステップS24で肯定的
に判断された場合は、ブレーキ装置17もしくはパーキ
ングブレーキ機構60による制動力を解除し(ステップ
S25)、リターンされる。なお、ステップS21また
はステップS22で否定的に判断された場合もステップ
S25に進む。
【0131】このように、図22の制御例によれば、ブ
レーキレバー21が操作され、かつ、車速が零となり、
かつ、補助操作スイッチ61がオンされている状態で
は、ブレーキ装置17またはパーキングブレーキ機構6
0による制動力が保持される。したがって、坂道で車両
Veが停止中に、乗員PAがブレーキレバー21を操作
し続ける必要はなく、乗員PAの操作負担を軽減でき、
利便性が向上する。
【0132】なお、図22の制御例において、ブレーキ
レバー21の操作量に応じて、ステップS23の内容を
変更することもできる。具体的には、ブレーキレバー2
1の操作量が所定量以下である場合は、ブレーキ装置1
7のみにより制動力を生じさせる制御をおこない、ブレ
ーキ21の操作量が所定量を超えた場合は、ブレーキ装
置17およびパーキングブレーキ機構60により制動力
を生じさせる制御をおこなうことである。図22に示さ
れた機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明
すれば、ステップS21ないしステップS25がこの発
明の制動力保持手段に相当する。
【0133】図23および図24は、図1ないし図3の
システムの一部を変更した他の構成例であり、請求項2
1および請求項22の発明に対応している。図23およ
び図24において、図1ないし図3のシステムの構成と
同様の構成については、図1ないし図3と同様の符号を
付してその説明を省略する。図23および図24におい
ては、2つのブレーキレバー21が、ステアリングホイ
ール12に対して左右対称に配置されている。2つのブ
レーキレバー21は、共に支持軸29を中心として車両
の前後方向に動作自在である。各支持軸29の一端に
は、すぐばかさ歯車62がそれぞれ設けられている。
【0134】また、相互に噛合された一対の平歯車63
が設けられており、一方の平歯車63が一方のすぐばか
さ歯車62に噛合され、他方の平歯車63が他方のすぐ
ばかさ歯車62に噛合されている。なお、ボス部23側
には軸受(図示せず)が設けられており、この軸受によ
り一対の平歯車63が保持されている。このように、2
つのブレーキレバー21同士が、動力伝達可能に連結さ
れている。ブレーキレバー22は支持軸29を中心とし
て、車両Veの前号方向に動作する。なお、図23およ
び図24の実施例においては、アクセルレバー21は省
略されている。
【0135】この図23および図24の実施例において
も、図1ないし図3の実施例と同様の作用効果を得られ
る。また、図23および図24においては、一方のブレ
ーキレバー22を操作すると、その操作力が一方のすぐ
ばかさ歯車62を経由して一方の平歯車63に伝達され
る。さらに一方の平歯車63の回転により他方のすぐば
かさ歯車62が回転する。このようにして、一方のブレ
ーキレバー21を操作すると、他方のブレーキレバー2
1も同じ方向に同じ量だけ動作する。したがって、一方
の手で一方のブレーキレバー21を操作中に、他方の手
で他方のブレーキレバー21を操作するような切り換え
をおこなう場合に、各ブレーキレバー21の操作量が一
致しているため、乗員PAが違和感を持つことなく、操
作する手HAの変更を円滑におこなうことができる。
【0136】また、図23および図24においては、一
方のブレーキレバー21の操作量を検知する信号と、他
方のブレーキレバー21の操作量を検知する信号とを比
較し、各信号に対応する操作量の差が所定値以上である
場合に、「ブレーキレバー21の操作量を示す検知信号
が異常」として処理することもできる。なお、図23お
よび図24の構成の一部を変更することができる。例え
ば、ブレーキレバー22同士を接近させて配置するとと
もに、一対の平歯車63設けることなく、2つのすぐば
かさ歯車62同士を噛合させる構成を採用することもで
きる。
【0137】このように構成した場合は、一方のブレー
キレバー22の動作により一方のすぐばかさ歯車63が
回転するため、そのすぐばかさ歯車63の動力が他方の
すぐばかさ歯車63に伝達される。したがって、一方の
ブレーキレバー21を操作すると、他方のブレーキレバ
ー21も同じ方向に同じ量だけ動作し、前述と同様の効
果を得られる。なお、図23および図24の実施例を、
アクセルレバー21に対して適用することもできる。
【0138】図25は、図2のシステムに適用される制
御例を示すフローチャートである。図25においては、
Pポジションが選択されているか否かが判断され(ステ
ップS31)、ステップS31で否定的に判断された場
合はリターンされる。ステップS31で肯定的に判断さ
れた場合は、Pポジションから他のシフトポジションへ
の変更がおこなわれたか否かが判断される(ステップS
32)。ステップS32で肯定的に判断された場合は、
ブレーキ装置17またはパーキングブレーキ機構60に
より制動力が保持される(ステップS33)。
【0139】このステップS33についで、アクセルレ
バー22の操作信号がオンされたか否かが判断され(ス
テップS34)、ステップS34で否定的に判断された
場合は、ステップS33に戻る。これに対して、ステッ
プS34で否定的に判断された場合は、ブレーキ装置1
7またはパーキングブレーキ機構60による制動力を解
除し(ステップS35)、リターンされる。なお、ステ
ップS32で否定的に判断された場合もリターンされ
る。
【0140】このように図25の制御例によれば、Pポ
ジションが選択された場合は、自動的にブレーキ装置1
7またはパーキングブレーキ機構60により制動力が発
生するため、加速要求が生じるまでの間、乗員PAの操
作負担を軽減することができる。
【0141】図26は、上記の各種の制御例において、
アクセルレバー21またはブレーキレバー22の操作信
号の処理方法を示すフローチャートである。図26にお
いては、アクセルレバー21またはブレーキレバー22
の操作信号に異常があるか否かが判断される(ステップ
S41)。ステップS41で否定的に判断された場合
は、アクセルレバー21またはブレーキレバー22の信
号を正常なものとして処理し(ステップS42)、この
処理結果に対応する出力処理をおこない(ステップS4
3)、リターンする。これに対して、ステップS41で
肯定的に判断された場合は、アクセルレバー21または
ブレーキレバー22の信号に、異常もしくはフェールが
あるものとして処理し(ステップS44)、ステップS
43に進む。
【0142】図27には、アクセルレバー21またはブ
レーキレバー22の信号が、正常である時と異常である
時とに対応して、入力(アクセルレバー21またはブレ
ーキレバー22の操作量)と出力(電子スロットルバル
ブ8の開度またはホイールシリンダ18の油圧)との関
係を変更するためのマップが示されている。具体的に説
明すると、正常時には、入力信号が発生している状態か
ら徐々に出力が増加する特性を備えている。これに対し
て、異常時には、入力信号がある程度増加して初めて出
力が発生し、かつ、入力信号が増加しても、出力がほぼ
一定になるような特性を備えている。
【0143】つぎに、前記図23および図24の実施例
の一部を変更した他の実施例を説明する。この実施例
は、請求項24の発明に対応するものである。図23お
よび図24において、メカロック用アクチュエータ(例
えばソレノイドなど)100が設けられており、このメ
カロック用アクチュエータ100は総合制御装置34の
信号により動作が制御される。メカロック用アクチュエ
ータ100は軸線方向に動作可能な係止爪101を有し
ており、この係止爪101は、リターンスプリング(図
示せず)により一方のすぐばかさ歯車62から離れる方
向に付勢されている。
【0144】この図23および図24の実施例は、図2
0ないし図22の制御例に適用可能である。まず、図2
0および図21の制御例において、前述のステップS1
5に加えて、ロック用アクチュエータ100を制御して
係止爪101を動作させ、この係止爪101と一方のす
ぐばかさ歯車62とを係合させる。すると、一方のブレ
ーキレバー22がその操作位置に保持されるとともに、
他方のブレーキレバー22もその操作位置に保持され
る。そして、ステップS20に進むと、ロック用アクチ
ュエータ100が制御されて、係止爪101がリターン
スプリングの弾性力により動作して、係止爪101がす
ぐばかさ歯車62から離脱する。
【0145】一方、図22の制御例において、前述のス
テップS23に加えて、ロック用アクチュエータ100
を制御して係止爪101を動作させ、この係止爪101
と一方のすぐばかさ歯車62とを係合させる。すると、
一方のブレーキレバー22がその操作位置に保持される
とともに、他方のブレーキレバー22もその操作位置に
保持される。そして、ステップS25に進むと、ロック
用アクチュエータ100が制御されて、係止爪101が
リターンスプリングの弾性力により動作して、係止爪1
01がすぐばかさ歯車62から離脱する。このように、
ブレーキレバー22を、その操作位置に保持することに
より、制動力の発生状態とブレーキレバー22の位置と
が一致し、乗員PAの違和感を解消することができる。
【0146】また、上記の各実施例のうち、複数の実施
例を組み合わせることもできる。さらに、シフトポジシ
ョン選択装置(シフトレバー)11をステアリングホイ
ール12の近傍に配置し、ステアリングホイール12を
手HAで掴んだまま、シフトポジション選択装置11を
操作できるように構成し、かつ、このシフトポジション
選択装置11に対して、上記各実施例を適用することも
できる。
【0147】ここで、各実施例の構成とこの発明の構成
との対応関係を説明すれば、ステアリングホイールがこ
の発明の第1の操作部材に相当し、アクセルレバー21
およびブレーキレバー22,51ならびにシフトポジシ
ョン選択装置11が第2の操作部材に相当し、総合制御
装置34がこの発明の特性制御装置および異常判断装置
に相当し、エンジン1、ブレーキ装置17、変速機2が
この発明の挙動制御装置に相当し、ステアリングシャフ
ト13、ギヤボックス14、リンク機構15がこの発明
の舵取り装置に相当し、コンビネーションスイッチ40
がこの発明の周辺部材に相当し、手HAがこの発明の人
体の一部に相当する。
【0148】また、2つのすぐばかさ歯車62および一
対の平歯車63がこの発明の連動装置に相当し、エンジ
ン1がこの発明の駆動力源に相当し、アクセルレバー2
1がこの発明の加速操作部材に相当し、ブレーキレバー
22がこの発明の制動操作部材に相当し、モータ27お
よび支持軸29がこの発明の動作機構に相当し、平面B
1がこの発明の所定平面に相当し、中心軸線A1方向が
この発明の所定平面に直交する方向に相当し、距離D1
および角度α1、角度α3がこの発明の相対位置に相当
し、ステアリングホイール12の回転方向がこの発明の
第1の操作部材の操作方向に相当し、ステアリングホイ
ール12の回転角度もしくは回転量が、この発明の第1
の操作部材の操作量に相当する。
【0149】さらに、ロック用アクチュエータ100お
よび係止爪101がこの発明の制動力保持手段に相当
し、体格検知センサ39により検知される乗員PAの特
性が、この発明の身体特性に相当し、レバー操作状態検
知センサ33の信号により求められる操作力、およびモ
ータ46で検知される操作力が、この発明の乗員PAの
操作特性に相当し、操作ゲインがこの発明の制御ゲイン
に相当し、制動力の変化程度、およびエンジン出力の変
化程度が、この発明の挙動の変化程度に相当する。
【0150】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
いずれかの操作部材に乗員が接触した状態で、この乗員
が他の操作部材を操作する場合は、いずれかの操作部材
に対する乗員の操作状態に基づいて、他の操作部材の特
性が制御される。つまり、いずれかの操作部材に対する
乗員の操作状態が変化すると、この操作状態の変化に応
じて他の操作部材の特性が変化させられる。したがっ
て、第1の操作部材の操作状態が変化した場合でも、第
2の操作部材の操作性を確保することができる。
【0151】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られる他に、第1の操作部材または第
2の操作部材の少なくとも一方の操作により、車両の挙
動が制御される。
【0152】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
と同様の効果を得られる他に、第1の操作部材の操作に
より、舵取り装置が制御されて、車両の進行方向が調整
される。したがって、舵取り装置を制御する際に、第2
の操作部材の操作性を維持することができる。
【0153】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
3のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、第1
の操作部材の操作方向または操作角度の少なくとも一方
に基づいて、第2の操作部材の特性が制御される。
【0154】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、第2
の操作部材の動作範囲が調整される。したがって、第1
の操作部材の操作にともない、第1の操作部材に接触し
ている人体の一部の動作範囲が変化しても、第2の操作
部材の操作性が確保される。
【0155】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
4のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、第1
の操作部材と第2の操作部材との相対位置が制御され
る。したがって、両方の操作部材に接触した乗員の身体
の一部が不自然な状態になりにくく、操作性が一層向上
する。
【0156】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
と同様の効果を得られる他に、第1の操作部材の操作量
が大きくなることにともない、第2の操作部材が第1の
操作部材に近づけられる。したがって、人体の一部の動
作範囲が変化しても、第2操作部材の操作性が確保され
る。
【0157】請求項8の発明によれば、請求項2または
4の発明と同様の効果を得られる他に、第1の操作部材
の操作量に応じて、挙動制御装置を制御する制御ゲイン
が変更される。したがって、第2の操作部材の操作状態
に基づく挙動の変化態様が調整される。
【0158】請求項9の発明によれば、請求項8の発明
と同様の効果を得られる他に、第1の操作部材の操作量
が大きくなることにともない、第2の操作部材の操作量
の大きな領域において、挙動制御装置による車両の挙動
変化程度が増す。したがって、第2の操作部材を操作し
にくくなった場合でも、車両の挙動を確実に調整するこ
とができる。
【0159】請求項10の発明によれば、請求項1ない
し6のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、第
2の操作部材の操作に必要な力が変更される。したがっ
て、第1の操作部材の操作状態の変化により、第2の操
作部材の操作に力を入れにくくなった場合でも、第2の
操作部材の操作性を維持できる。
【0160】請求項11の発明によれば、請求項10の
発明と同様の効果を得られる他に、第1の操作部材の操
作量が増加することにともない、第2の操作部材の操作
に必要な力が軽減される。したがって、第1の操作部材
の操作状態の変化により、第2の操作部材の操作に力を
入れにくくなった場合でも、第2の操作部材の操作性を
維持できる。
【0161】請求項12の発明によれば、請求項10ま
たは11の発明と同様の効果を得られる他に、乗員の操
作特性に応じて、第2の操作部材の操作に必要な力が変
更される。したがって、乗員の操作特性に応じて第2の
操作部材の操作特性が調整され、第2の操作部材の操作
性が向上する。
【0162】請求項13の発明によれば、請求項1ない
し12のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、
車両の乗員の身体特性に応じて、第2の操作部材の特性
が制御される。したがって、乗員の身体特性に応じて、
第2の操作部材の操作性が向上する。
【0163】請求項14の発明によれば、請求項1ない
し請求項7のいずれか、または請求項10ないし13の
いずれかの発明と同様の効果を得られる他に、第1の操
作部材の操作状態に応じて第2の操作部材の初期状態が
変更される。したがって、第1の操作部材の操作状態の
変化した場合でも、第2の操作部材の操作性が確保され
る。
【0164】請求項15の発明によれば、請求項1ない
し請求項7のいずれか、または請求項10ないし13の
いずれかの発明と同様の効果を得られる他に、第1の操
作部材の操作状態に基づいて、第2の操作部材と周辺部
材との相対位置関係が調整される。したがって、第1の
操作部材の操作状態が変化した場合でも、第2の操作部
材を操作する場合に、周辺部材が邪魔になることが回避
され、第2の操作部材に操作性が確保される。
【0165】請求項16の発明によれば、請求項1ない
し15のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、
初期位置にある第1の操作部材および第2の操作部材と
が、全体として左右対称となる位置に配置される。した
がって、第1の操作部材に触れている左右の手で第2の
操作部材を操作することができる。
【0166】請求項17の発明によれば、請求項16の
発明と同様の効果を得られる他に、第1の操作部材と人
体の一部との相対位置を変更することなく、かつ、人体
の一部の動作範囲のほぼ中央となる領域に、第2の操作
部材が配置されている。したがって、第1の操作部材に
触れている人体の一部を移動させることなく、第2の操
作部材を操作することができる。
【0167】請求項18の発明によれば、請求項1ない
し17のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、
第1の操作部材と、第1の操作部材に触れている人体の
一部との相対位置を変更することなく、第2の操作部材
を操作することができる。
【0168】請求項19の発明によれば、請求項1ない
し18のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、
第1の操作部材に接触している人体の一部を、所定平面
と直交する方向以外の方向に移動させることなく、複数
の第2の操作部材を操作することができる。したがっ
て、複数の第2の操作部材の操作方向が限定され、操作
性が向上する。
【0169】請求項20の発明によれば、請求項1ない
し19のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、
第2の操作部材は、第1の操作部材に近づく方向に操作
可能である。第1の操作部材に接触している人体の一部
を、その第1の操作部材から離れさせることなく、第2
の操作部材を操作できる。
【0170】請求項21の発明によれば、請求項1ない
し20のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、
いずれか一つの第2の操作部材を操作すれば、他の第2
の操作部材が連動して動作される。したがって、いずれ
かの第2の操作部材を操作している状態から、他の第2
の操作部材を操作するという切り換えがおこなわれた場
合に、切換え操作の連続性が確保される。
【0171】請求項22の発明によれば、請求項1ない
し21のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、
複数の第2操作部材の動作状態に所定以上の相違がある
場合は、これらの第2の操作部材の動作機構が異常と判
断される。
【0172】請求項23の発明によれば、請求項1ない
し22のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、
制動操作部材と加速操作部材とが並行して操作された場
合は、制動操作部材の操作に基づくブレーキ装置の制御
が優先される。
【0173】請求項24の発明によれば、請求項1ない
し23のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、
制動操作部材の操作が所定時間以上継続されたこと、ま
たは制動操作部材の操作量が所定量以上であること、の
少なくとも一方が検知された場合は、その検知後に加速
操作部材が操作されるまでは、ブレーキ装置の制動力が
保持される。したがって、乗員の操作負担が軽減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の操作装置をステアリングホイール
に適用した場合を示す平面図である。
【図2】 この発明を適用した車両の概略構成を示す概
念図である。
【図3】 図1に示す操作装置を乗員側から見た図であ
る。
【図4】 図2に示す車両の制御系統を示すブロック図
である。
【図5】 この発明の操作装置の一実施例を示す特性線
図である。
【図6】 この発明の操作装置の一実施例を示す特性線
図である。
【図7】 この発明の操作装置の他の構成例を示す図で
ある。
【図8】 この発明の操作装置の一制御例を示すフロー
チャートである。
【図9】 この発明の操作装置の一実施例を示す特性線
図である。
【図10】 この発明の操作装置の他の構成例を乗員側
から見た図である。
【図11】 この発明の操作装置の一実施例を示す特性
線図である。
【図12】 この発明の操作装置をステアリングホイー
ルに適用した他の構成例を示す平面図である。
【図13】 図12の実施例に対応するステアリングホ
イールの正面図である。
【図14】 この発明の操作装置の他の構成例を示す側
面図である。
【図15】 図14の実施例に対応するステアリングホ
イールの正面図である。
【図16】 この発明の操作装置の他の構成例を示す正
面図である。
【図17】 この発明の操作装置の他の構成例を示す正
面図である。
【図18】 (A)、(B)は、この発明の操作装置の
他の構成例を示す平面図である。
【図19】 この発明の操作装置の制御例を示すフロー
チャートである。
【図20】 この発明の操作装置の制御例を示すフロー
チャートである。
【図21】 この発明の操作装置の制御例を示すフロー
チャートである。
【図22】 この発明の操作装置の制御例を示すフロー
チャートである。
【図23】 この発明の操作装置の他の構成例を示す平
面図である。
【図24】 この発明の操作装置の他の構成例を示す正
面図である。
【図25】 図1ないし図3のシステムに適用される他
の制御例を示すフローチャートである。
【図26】 図1ないし図3のシステムに適用される他
の制御例を示すフローチャートである。
【図27】 図26のフローチャートで用いるマップの
一例を示す線図である。
【符号の説明】
1…エンジン、 2…変速機、 11…シフトポジショ
ン選択装置、 12,51…ステアリングホイール、
13…ステアリングシャフト、 14…ギヤボックス、
15…リンク機構、 17…ブレーキ装置、 21…
アクセルレバー、 22…ブレーキレバー、 34…総
合制御装置、 40…コンビネーションスイッチ、 6
2…すぐばかさ歯車、 63…平歯車、 B1…平面、
D1…距離、 HA…手、 PA…乗員、 Ve…車
両、 α1,α3…角度。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 41/28 B60K 41/28 B60T 7/00 B60T 7/00 A 7/08 7/08 A B62D 6/00 B62D 6/00 G05G 1/24 G05G 1/24 Z // B62D 109:00 B62D 109:00 113:00 113:00 (72)発明者 澤田 耕一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大沼 豊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 荻田 誠 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 曽我 雅之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 古賀 慶一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 大石 正悦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 五島 貴弘 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3D030 DB01 DB13 DB19 3D032 CC32 CC50 DA03 DA47 DA49 DA92 DA93 DA94 DB11 DC08 DD02 DD05 DE14 EA01 EC01 EC21 FF01 FF02 FF07 GG01 3D037 EA01 EA06 EB01 EB07 3D041 AA00 AB01 AC01 AC26 AD00 AD02 AD04 AD31 AD41 AD42 AD51 AE00 AE07 AE09 AE42 3J070 AA03 AA13 BA34 DA01 EA32

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員が接触して操作される第1の操作部
    材および第2の操作部材を備え、前記第1の操作部材に
    乗員が接触した状態で、前記乗員が第2の操作部材を操
    作できる車両用の操作装置において、 前記第1の操作部材の状態に基づいて、前記第2の操作
    部材の特性を制御する特性制御装置が設けられているこ
    とを特徴とする車両用の操作装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の操作部材または前記第2の操
    作部材の少なくとも一方が、車両の挙動を制御するため
    の挙動制御装置の機能を制御するための操作部材である
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用の操作装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の操作部材の操作により制御さ
    れる挙動制御装置は、前記車両の進行方向を制御する舵
    取り装置であることを特徴とする請求項2に記載の車両
    用の操作装置。
  4. 【請求項4】 前記特性制御装置は、前記第1の操作部
    材の操作方向または操作量の少なくとも一方に基づい
    て、前記第2の操作部材の特性を制御するものであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車
    両用の操作装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の操作部材の特性は、前記第2
    の操作部材の動作範囲であることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載の車両用の操作装置。
  6. 【請求項6】 前第2の操作部材の特性は、前記第1の
    操作部材と前記第2の操作部材との相対位置であること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車両
    用の操作装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の操作部材の特性は、前記第1
    の操作部材の操作量が増加することにともない、前記第
    2の操作部材が前記第1の操作部材に近づくものである
    ことを特徴とする請求項6に記載の車両用の操作装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の操作部材の特性は、この第2
    の操作部材の操作に対応して前記挙動制御装置を制御す
    るための制御ゲインであることを特徴とする請求項2ま
    たは4に記載の車両用の操作装置。
  9. 【請求項9】 前記制御ゲインは、前記第1の操作部材
    の操作量が増加することにともない、前記第2の操作部
    材の操作量の大きな領域における前記挙動制御装置の挙
    動変化程度が増すものであることを特徴とする請求項8
    に記載の車両用の操作装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の操作部材の特性は、この第
    2の操作部材の操作に必要な力であることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかに記載の車両用の操作装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1の操作部材の操作量が増加す
    ることにともない、前記第2の操作部材の操作に必要な
    力が軽減されることを特徴とする請求項10に記載の車
    両用の操作装置。
  12. 【請求項12】 車両の乗員の操作特性に応じて、前記
    第2の操作部材の操作に必要な力を変更することを特徴
    とする請求項10または11に記載の車両用の操作装
    置。
  13. 【請求項13】 車両の乗員の身体特性に応じて、前記
    第2の操作部材の特性を制御することを特徴とする請求
    項1ないし12のいずれかに記載の車両用の操作装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の操作部材の特性は、前記第
    1の操作部材が操作されていない場合における前記第2
    の操作部材の状態であることを特徴とする請求項1ない
    し請求項7のいずれか、または、請求項10ないし請求
    項13のいずれかに記載の車両用の操作装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の操作部材の特性は、この第
    2の操作部材と、この第2の操作部材の周辺に設けられ
    てい周辺部材との相対位置であることを特徴とする請求
    項1ないし請求項7のいずれか、または、請求項10な
    いし請求項13のいずれかに記載の車両用の操作装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の操作部材および第2の操作
    部材は、この第1の操作部材および第2の操作部材が操
    作されていない場合に、前記第1の操作部材に対して左
    右対称となる位置に前記第2の操作部材が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記
    載の車両用の操作装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の操作部材に人体の一部を接
    触させて操作する際に、前記第1の操作部材と人体の一
    部との相対位置を変更することなく、かつ、前記人体の
    一部の動作範囲のほぼ中央となる領域に、前記第2の操
    作部材が配置されていることを特徴とする請求項16に
    記載の車両用の操作装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の操作部材と、この第1の操
    作部材に触れている人体の一部との相対位置を変更する
    ことなく、前記人体の一部で前記第2の操作部材を操作
    できる位置に、この第2の操作部材が配置されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項17のいずれかに
    記載の車両用の操作装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の操作部材が所定平面内で回
    転するように構成され、かつ、前記第2の操作部材が複
    数設けられており、前記所定平面と直交する方向に、前
    記複数の第2の操作部材が配置されていることを特徴と
    する請求項1ないし18のいずれかに記載の車両用の操
    作装置。
  20. 【請求項20】 前記第2の操作部材は、前記第1の操
    作部材に近づく方向に操作可能であることを特徴とする
    請求項1ないし19のいずれかに記載の車両用の操作装
    置。
  21. 【請求項21】 前記第2の操作部材が複数設けられて
    おり、いずれかの第2の操作部材を操作すると、他の第
    2の操作部材を連動して動作させる連動装置が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか
    に記載の車両用の操作装置。
  22. 【請求項22】 前記第2の操作部材が複数設けられて
    おり、各第2の操作部材の動作状態に所定以上の相違が
    ある場合は、これら第2の操作部材の動作機構に異常が
    あると判断する異常判断装置が設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし21のいずれかに記載の車両用
    の操作装置。
  23. 【請求項23】 前記挙動制御装置が、加速力を生じさ
    せる駆動力源と、制動力を生じさせるブレーキ装置とを
    備えており、前記第2の操作部材が、前記駆動力源を制
    御する加速操作部材と、前記ブレーキ装置を制御する制
    動操作部材とを備えており、前記加速操作部材と前記制
    動操作部材とが並行して操作された場合は、前記制動操
    作部材の操作による前記ブレーキ装置の制御を優先する
    制動優先手段を備えていることを特徴とする請求項1な
    いし22のいずれかに記載の車両用の操作装置。
  24. 【請求項24】 前記挙動制御装置が、加速力を生じさ
    せる駆動力源と、制動力を生じさせるブレーキ装置とを
    備えており、前記第2の操作部材が、前記駆動力源を制
    御する加速操作部材と、前記ブレーキ装置を制御する制
    動操作部材とを備えているとともに、 前記制動操作部材の操作が所定時間以上継続されたこ
    と、または前記制動操作部材の操作量が所定量以上であ
    ること、の少なくとも一方を検知する制動操作状態検知
    手段と、 この制動操作状態検知手段により、前記制動操作部材の
    操作が所定時間以上継続されたこと、または前記制動操
    作部材の操作量が所定量以上であること、の少なくとも
    一方が検知された場合に、前記加速操作部材が操作され
    るまでは、前記ブレーキ装置の制動力を保持する制動力
    保持手段とを備えていることを特徴とする請求項1ない
    し23のいずれかに記載の車両用の操作装置。
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