JP2006153803A - 車輌用気密検査装置及び車輌用気密検査方法 - Google Patents

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一絵 安田
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Abstract

【課題】短時間でしかも高精度な検査が可能な車輌用気密検査装置を提供する。
【解決手段】車輌用気密検査装置1は、自動車Cの車室内Sの気密を検査するための装置であり、空気とは異なる検査用ガスを車室内Sに注入するガス注入手段10と、車室内Sに注入された検査用ガスを車室内Sにおいて拡散させる電動ファン20a、20bと、車室内Sを密閉した状態で自動車Cの所定測定箇所において車室内Sから車外に漏洩する検査用ガスを検出するガス検出手段30と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車輌の車室内の気密を検査するための車輌用気密検査装置及び車輌用気密検査方法に関する。
車輌の車室内の気密を検査する方法として、次のような方法が従来から知られている。即ち、先ず、車輌の一つの窓部の一部を開放して、当該開放部からダクトを挿入し、それ以外の窓部を閉めて車室内を密封しながら、前記ダクトを介して加圧空気を車室内に注入する。そして、各測定箇所に発煙物を近づけて煙の揺らぎに基づいて空気漏れを検出したり、各測定箇所に石鹸水を塗布して泡の発生に基づいて空気漏れを検出したり、或いは、各測定箇所で生じている異音に基づいて空気漏れ箇所を検出する(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記のような検出方法では、検査の度に、検査者が測定箇所に発煙物を近づけたり、石鹸水を塗布したり、或いは、異音を聞き分ける必要があるので、作業効率に劣るものであった。
また、煙の揺らぎや泡・異音の発生等の現象を検査者が目視や聴覚により実際に確認するため、検査者個人の技量に依存するところが大きく、高精度な検出を行うことが出来なかった。
特開平8―136390号公報
本発明は、短時間でしかも高精度な検査が可能な車輌用気密検査装置及び車輌用気密検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、車輌の車室内の気密を検査するための車輌用気密検査装置であって、空気とは異なる検査用ガスを車室内に注入するガス注入手段と、車室内を密閉した状態で、車輌の所定測定箇所において車室内から車外に漏洩した前記検査用ガスを検出するガス検出手段と、を備えた車輌用気密検査装置が提供される。
また、上記目的を達成するために、本発明によれば、車輌の車室内の気密を検査するための車輌用気密検査方法であって、空気とは異なる検査用ガスを車室内に注入する注入ステップと、車室内を密閉した状態で、車輌の所定測定箇所において車室内から車外に漏洩した前記検査用ガスを検出する検出ステップと、を備えた車輌用気密検査方法が提供される。
本発明では、ガス注入手段により空気とは異なる検査用ガスを車室内に注入し、車室内を密閉した状態で車外に漏洩する検査用ガスを検出することにより、車輌の気密状態を検査する。
これにより、各測定箇所に発煙物を近づけたり、石鹸水を塗布したり、或いは、異音を聞き分ける必要がなくなるので、短時間で気密検査を行うことが可能となる。
また、車室内から車外に漏洩した検査用ガスを検出することにより気密検査を行うので、目視や聴覚により気密状態を確認する場合と比較して、定量的で且つ高精度な検出を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る車輌用気密検査装置の全体構成を示すブロック図、図2は本発明の実施形態におけるガス注入手段を示す概略図、図3は本発明の実施形態における電動ファンの斜視図、図4は本発明の実施形態における電動ファンの設置位置を示す車室内の平面図、図5は本発明の実施形態におけるチャンバの一例を示す斜視図、図6は本発明の実施形態におけるチャンバの取付位置を示す車輌の側面図である。
本発明の実施形態に係る車輌用気密検査装置1は、自動車Cの車室内Sの気密を検査するための装置である。
この車輌用気密検査装置1は、図1に示すように、空気とは異なる検査用ガスを車室内Sに注入するガス注入手段10と、車室内Sに注入された検査用ガスを車室内Sにおいて拡散させる電動ファン20a、20bと、車室内Sを密閉した状態で自動車Cの所定測定箇所において車室内Sから車外に漏洩する検査用ガスを検出するガス検出手段30と、を備えている。なお、図1において、太い実線は検査用ガスの流れを示し、太い点線は制御信号の流れを示している。
車輌用気密検査装置1のガス注入手段10は、図2に示すように、噴射ガン11と、ガスコントローラ13と、リモコンスイッチ17と、ガスボンベ19と、から構成されている。このガス注入手段10により車室内Sに注入される検査用ガスとしては、例えば、ヘリウム(He)ガスや窒素(H)ガス等の無害な不活性ガスを挙げることが出来る。
噴射ガン11は、ホース12及びレギュレータ18を介してガスボンベ19に連結されており、その先端から検査用ガスを噴射することが可能となっている。
ガスコントローラ13は、ホース12の流路を開閉可能に設けられた電磁弁14と、リモコンスイッチ17からの無線信号を受信可能な無線受信機15と、電磁弁14が開放されている時間を計時するタイマ16と、を有している。また、このガスコントローラ13は、無線受信機15が受信した無線信号に基づいて電磁弁14の開閉制御を行うと共に、タイマ16が所定時間を計時したら(即ち、所定量の検査用ガスを注入したら)電磁弁14を閉じることが可能となっている。さらに、このガスコントローラ13は、電磁弁14を閉じたと同時に、制御装置38に指令信号を送信することが可能となっている。
以上のような構成のガス注入手段10は、気密検査の事前準備に用いられ、例えば自動車Cの一つのドアが開放されて、そこから車室内Sに向かって検査者が噴射ガン11により検査用ガスを噴射し、所定量の検査用ガスを車室内Sに注入する。その後、開放されていたドアを閉じて、気密検査が開始される。
本実施形態における電動ファン20は、図3に示すように、左右のファン21、22と、バッテリ23と、受信機24(図1参照)と、を有している。
左右のファン21、22は、電動モータ(不図示)の駆動により回転可能となっており、相互に反対方向に向かって送風することが可能なように筐体の左右にそれぞれ設けられている。
バッテリ23は、前記電動モータに駆動用電力を供給するための二次電池であり、充電することにより繰り返し使用することが可能となっている。
受信機24は、図1に示すように、制御装置38に設けられた送信機38aから送信される制御信号を受信することが可能となっており、電動ファン20は、当該制御装置38から送信された制御信号に基づいてファン21、22を回転させることが可能となっている。
さらに、この電動ファン20には、バッテリ23の残量をLEDにより色表示する残量表示部25が設けられており、一目でバッテリ23の残量を視認することが可能となっている。
このように構成される2つの電動ファン20a、20bは、上記のガス注入手段10による車室内Sへの検査用ガスの注入に先立って、図4に示すように、自動車Cの車室内Sに配置される。
具体的には、同図に示すように、第1の電動ファン20aは、2つのファン21a、22aの風向きがそれぞれ窓部Wを向くように、車室内Sの前部座席Fの略中央に配置される。また、第2の電動ファン20bは、2つのファン21b、22bの風向きがそれぞれ窓部Wを向くように、車室内Sの後部座席Rの略中央に配置される。
以上のように配置された2つの電動ファン20a、20bは、上記のようにガン注入手段10により検査用ガスが車室内Sに注入された後に、各ファン21a〜22bが回転し、車室内Sに検査用ガスが拡散される。
このような電動ファン20a、20bを用いて検査用ガスを車室内で拡散させることにより、車室内Sにおける検査用ガスを均一に分散させることが出来、高精度な検査を行うことが可能となる。
また、電動モータに電力を供給するためのバッテリ23を充電可能としたり、電動ファン20の制御を無線で行うことにより、車外から車室内Sに配線を通すための隙間が不要となるので、窓部Wの気密性が高くなり、高精度な検査を行うことが可能となる。
さらに、電動ファン20の左右のファン21、22の風向きをそれぞれ窓部Wに向けることにより、車室内Sにおける検査用ガスの内圧を高めることが出来、車外への検査用ガスの漏洩を積極的に発生させることが可能となる。
本実施形態におけるガス検出手段30は、図1に示すように、12個の凹部32L〜32L、32R〜32Rがそれぞれ形成された6個のチャンバ31(図5及び図6参照)と、12個の電磁弁33L〜33L、33R〜33Rと、管路34R、34Lと、ポンプ36L、36Rと、リークテスタ37L、37Rと、制御装置38と、コンピュータ39と、から構成されている。
チャンバ31は、独立気泡の発泡スポンジ等の材料から構成されており、図5に示すように、自動車Cの窓部W及びその周囲に密着することにより密閉空間を形成可能な凹部32が一方の主面に形成されている。このチャンバ31の他方の主面には、電磁弁33L〜33L、33R〜33Rが接続される管状の接続部321が形成されており、この接続部321は上記の凹部32と連通している。また、図5には特に図示しないが、凹部32が形成されている主面に、チャンバ31を窓部Wに密着固定するための吸盤322(図6参照)が設けられている。
このような構成のチャンバが、図6に示すように、自動車Cの左側の窓部Wに3つ取り付けられるが、第1の左側チャンバ31aには1つの左側凹部32Lが形成され、第2の左側チャンバ31bには2つの左側凹部32L、32Lが形成され、第3の左側チャンバ31cには3つの左側凹部32L〜32Lが形成されている。なお、本発明では、チャンバが取り付けられる箇所に応じて、一つのチャンバに対して任意の数の凹部を形成することが出来る。
第1〜第3の左側チャンバ31a〜31cは、図6に示すように、窓部Wに取り付けられ、その結果として、各左側凹部32L〜32Lが、窓部Wの各角部及びその周囲に密閉空間を形成することが可能となっている。
同様に、特に図示しないが、自動車Cの右側の窓部Wにも、第1〜第6の右側凹部32R〜32Rがそれぞれ形成された第1〜第3の右側チャンバが取り付けられ、その結果として、各右側凹部32R〜32Rが、窓部Wの各角部及びその周囲に密閉空間を形成することが可能となっている。
第1〜第3の左側チャンバ31a〜31cに形成された各左側凹部32L〜32Lに連通した各接続部321には、第1〜第6の左側電磁弁33L〜33Lがそれぞれ接続されており、当該各左側電磁弁33L〜33Lは管路34Lに連結されている。各左側電磁弁33L〜33Lは何れも制御装置38に制御可能に接続されており、制御装置38の制御信号に基づいて、各左側凹部32L〜32Lと管路34Lとの連通を開閉することが可能となっている。
この管路34Lは、ポンプ36Lを介して、その一方の端部で、左側リークテスタ37Lに連通している。この左側リークテスタ37Lは、各左側凹部32L〜32Lにより形成された密閉空間内に存在する検査用ガスの濃度[ppm]を検出することが可能な装置である。
このように、第1〜第6の左側電磁弁33L〜33L及び管路34Lを介して、第1〜第6の左側凹部32L〜32Lを左側リークテスタ37Lに接続することにより、高価なリークテスタの使用台数を減らすことが出来る。
また、管路34Lの他方の端部には、当該管路34Lの内部を大気に開放可能な開放弁35Lが設けられている。この開放弁35Lも、制御装置38に制御可能に接続されており、制御装置38の制御信号に基づいて管路34Lの端部を開閉することが可能となっている。これにより、第1〜第6の左側電磁弁33L〜33Lを切り替える際に一時的に開放弁35Lを開放させて、新規な空気を管路34L内に導入し、当該管路34L内に残留している検査用ガスを排気することが可能となっている。
同様に、第1〜第3の右側チャンバに形成された各右側凹部32R〜32Rに連通した各接続部321には、第1〜第6の右側電磁弁33R〜33Rがそれぞれ接続されており、当該各右側電磁弁33R〜33Rは管路34Rで連結されている。各右側電磁弁33R〜33Rは何れも制御装置38に制御可能に接続されており、制御装置38の制御信号に基づいて、各右側凹部32R〜32Rと管路34Rとの連通を開閉することが可能となっている。
この管路34Rは、ポンプ36Rを介して、その一方の端部で、右側リークテスタ37Rに連通している。この右側リークテスタ37Rは、上述の左側リークテスタ37Rと同様に、各右側凹部32R〜32Rにより形成された密閉空間内に存在する検査用ガスの濃度[ppm]を検出することが可能な装置である。
このように、第1〜第6の右側電磁弁33R〜33R及び管路34Rを介して、第1〜第6の右側凹部32R〜32Rを右側リークテスタ37Rに接続することにより、高価なリークテスタの使用台数を減らすことが出来る。
管路34Rの他方の端部には、当該管路34Rの内部を大気に開放可能な開放弁35Rが設けられている。この開放弁35Rも、制御装置38に制御可能に接続されており、制御装置38の制御信号に基づいて管路34Rの端部を開閉することが可能となっている。これにより、第1〜第6の右側電磁弁33R〜33Rの切替の際に、管路34R内に残留している検査用ガスを排気することが可能となっている。
各リークテスタ37L、37Rは、検出結果を送信可能にコンピュータ39に接続されている。コンピュータ39は、各リークテスタ37L、37Rから送られた検出結果に基づいて気密性能の良否を評価し、当該評価結果をモニタやプリンタ(何れも不図示)により出力することが可能となっている。
このコンピュータ39による評価方法としては、例えば、各リークテスタ37L、37Rにより検出された検査用ガスの濃度値を所定の閾値と比較し、当該閾値より大きい場合には気密性能が劣ると判断するのに対し、当該閾値より小さい場合には気密性能が良好であると判断する方法を挙げることが出来る。
図7は本発明の実施形態に係る車輌用気密検査方法を示すフローチャートである。
以下に、上述した車輌用気密検査装置1を用いた気密検査の方法を、図7に従って説明する。
図7に示すように、先ず、ステップS10において、2つの電動ファン20a、20bを検査者が車室内Sに設置する。この際、第1の電動ファン20aは、左右のファン21a、22aがそれぞれ窓部Wに対向するように前部座席Fに設置される。同様に、第2の電動ファン20bは、左右のファン21b、22bがそれぞれ窓部Wに対向するように後部座席Rに設置される。
次いで、ステップS20において、検査者が自動車Cの一つのドア(例えば後方左側ドア)を開けて、ガス注入手段10の噴射ガン11を把持して車室内Sに位置させた後に、リモコンスイッチ17をオンする。これによりリモコンスイッチ17は無線信号を発し、無線受信機15がこの無線信号を受信する。ガスコントローラ13は、無線受信機15が受信した無線信号に基づいて電磁弁14を開放する制御を行うと共に、タイマ16が計時を開始する。これにより、噴射ガン11から検査用ガスが車室内Sに噴射される。なお、この際に一つのドアが開放されているが、ヘリウムガス等の検査用ガスは車室内Sに滞留しているため、車外への拡散による損失は殆どない。
そして、タイマ16が所定時間を計時したら、ガスコントローラ13は、電磁弁14を閉じる制御を行うと共に、制御装置38に指令信号を送信する。噴射ガン11からの検査用ガスの噴射が停止したら、検査者はドアを閉めて車室内Sを密閉状態とする。
次いで、ステップS30において、制御装置38は、ガスコントローラ13からの指令信号に基づいて、タイマ機能(不図示)により計時を開始し、時間T秒を計時したら、電動ファン20a、20bを駆動させるように制御を行い、車室内Sにおいて検査用ガスが拡散される。
次いで、ステップS40において、検査者は、電動ファン20a、20bによる拡散開始から時間T秒が経過したら、自動車Cの左側面の窓部Wに第1〜第3のチャンバ31a〜31cを吸盤322により取り付ける。これにより、第1〜第6の左側凹部32L〜32Lが当該窓部Wの各角部及びその周囲に密閉空間を形成する。
同様に、自動車Cの右側面の窓部Wに第1〜第3の右側チャンバを吸盤322により取り付ける。これにより、第1〜第6の右側凹部32R〜32Rが当該窓部Wの各角部及びその周囲に密閉空間を形成する。
次いで、ステップS50において、制御装置38は、ガスコントローラ13からの指令信号受信時からタイマ機能(不図示)が時間T秒を計時したら、自動車Cの窓部Wの気密検査を開始する。
この際、先ず、制御装置38は、第1の左側電磁弁33Lを開放すると同時に、第2〜第6の左側電磁弁33L〜33L及び開放弁34Lを閉じる制御を行う。これにより、第1の左側凹部32Lのみが管路35Lを介して左側リークテスタ37Lに連通する。そして、ポンプ36Lが駆動して左側リークテスタ37Lが、第1の左側凹部32L内に存在する漏洩する検査用ガスの濃度をT秒間に亘って検出する(ステップS60)。このように左側リークテスタ37Lにより検出される検査用ガスは、例えば、ドアに取り付けられたパッキンと窓ガラス周りとの間や当該パッキン自体に形成された小孔等から車外に漏洩する検査用ガスである。
同様に、制御装置38は、第1の右側電磁弁33Rを開放すると同時に、第2〜第6の右側電磁弁33R〜33R及び開放弁34Rを閉じる制御を行う。これにより、第1の右側凹部32Rのみが管路35Rを介して右側リークテスタ37Rに連通する。そして、ポンプ36Rが駆動して、右側リークテスタ37Rが、第1の右側凹部32R内において存在する検査用ガスの濃度をT秒間に亘って検出する(ステップS60)。このように右側リークテスタ37Rにより検出される検査用ガスは、上記の左側リークテスタ37Lの場合と同様に、例えば、パッキンとガラス周りとの間やパッキン自体に形成された小孔等から車外に漏洩した検査用ガスである。
各リークテスタ37L、37Rの検出結果は、コンピュータ39に送信され、当該検出結果に基づいて、窓部Wの角部における気密性能を評価する。この評価結果はコンピュータ39のモニタやプリンタ(何れも不図示)に出力される(ステップS70)。
第1の凹部32L、32Rの検査が終了したら、次に、第2の凹部32L、32Rの検査を行う。
この検査に当たり、制御装置38は、先ず、開放弁35Lを開放すると同時に、全ての左側電磁弁32L〜32Lを閉じる制御をT秒間行う。これにより、検査対象を第1の左側凹部31Lから第2の左側凹部31Lに切り替える際に、開放弁35Lを介して管路34L内に新規な空気を導入することが出来、当該管路34L内に残留している検査用ガスを管路34L内から排気することが可能となっている(ステップS80)。
次いで、制御装置38は、第2の左側電磁弁32Lを開放すると共に、第1及び第3〜第6の左側電磁弁32L、32L〜32Lを閉じる制御を行う。これにより、第2の左側凹部32Lのみが管路34Lを介して左側リークテスタ37Lに連通する。そして、ポンプ36Lが駆動して、左側リークテスタ37Lが第2の左側凹部32L内に存在する検査用ガスの濃度をT秒間検出する(ステップS60)。
自動車Cの右側の窓部Wに対しても同様に、制御装置38は、開放弁35Rを開放すると同時に、全ての右側電磁弁32R〜32Rを閉じる制御をT秒間行う。これにより、検査対象の切替の際に、管路34R内に残留している検査用ガスを当該管路34R内から排気することが出来る(ステップS80)。
次いで、制御装置38は、第2の右側電磁弁33Rを開放すると共に、第1及び第3〜第6の右側電磁弁33R、33R〜33Rを閉じる制御を行う。これにより、第2の右側凹部32Rのみが管路34Rを介して右側リークテスタ37Rに連通する。そして、ポンプ36Rが駆動して、右側リークテスタ37Rが第2の右側凹部32R内において存在する検査用ガスの濃度をT秒間検出する(ステップS60)。
そして、各リークテスタ37L、37Rは、コンピュータ39に当該検出結果を送信し、コンピュータ39は、当該検出結果に基づいて気密評価を行い、当該評価結果を出力する(ステップS70)。
以上のような要領で、12個の凹部32L〜32L、32R〜32Rの全てについて気密検査が終了したら(ステップS90にてYES)、コンピュータ39は、特に図示しないモニタ又はプリンタに全検査結果を出力する(ステップS100)。
その後、ステップS110において、検査者が自動車Cの窓部Wに取り付けられている全てのチャンバ31を取り外す。次いで、ステップS120において、車室内Sから電動ファン20a、20bを取り出して気密検査が終了する。
以上のように本実施形態では、空気とは異なる検査用ガスを車室内に注入し、車室内を密閉した状態で車外に漏洩する検査用ガスを検出することにより気密検査を行う。これにより、各測定箇所に発煙物を近づけたり、石鹸水を塗布したり、或いは、異音を聞き分ける必要がなくなるので、短時間で気密検査を行うことが可能となる。
また、車室内から車外に漏洩した検査用ガスを検出することにより気密検査を行うので、目視や聴覚により気密状態を確認する場合と比較して、定量的で且つ高精度な検出を行うことが可能となる。
上述したような加圧空気を車室内に注入する従来の方法では、一の窓部からダクトを挿入して検査を行った後に、他の窓部からダクトを挿入して前記一の窓部の周囲の気密検査を行う必要がある。これに対し、本実施形態では、全てのドアを閉めた状態で一度に検査を遂行することが出来るので、短時間で気密検査を完了することが出来る。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述の実施形態では、車外に漏洩した検査用ガスの濃度に基づいて検査用ガスを検出するように説明したが、本発明においては特にこの方法に限定されず、例えば、車外に漏洩した検査用ガスにより発生した凹部内の圧力変化に基づいて検査用ガスを検出しても良い。
また、本発明においては上述の実施形態において説明したようなチャンバ、凹部、及び、切替用電磁弁の数に限定されず、これらを任意の数に適宜設定することが出来る。
図1は、本発明の実施形態に係る車輌用気密検査装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態におけるガス注入手段を示す概略図である。 図3は、本発明の実施形態における電動ファンの斜視図である。 図4は、本発明の実施形態における電動ファンの設置位置を示す車室内の平面図である。 図5は、本発明の実施形態におけるチャンバの一例を示す斜視図である。 図6は、本発明の実施形態におけるチャンバの取付位置を示す車輌の側面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る車輌用気密検査方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1…車輌用気密検査装置
10…ガス注入手段
11…エアガン
12…ホース
13…ガスコントローラ
14…電磁弁
15…無線受信機
16…タイマ
17…リモコンスイッチ
18…レギュレータ
19…ガスボンベ
20…電動ファン
21…右ファン
22…左ファン
23…バッテリ
24…受信部
25…残量表示部
30…ガス検出手段
31…チャンバ
32、32L〜32L、32R〜32R…凹部
321…接続部
322…吸盤
33L〜33L、33R〜33R…電磁弁
34L、34R…管路
35L、35R…開放弁
36L、36R…ポンプ
37L、37R…リークテスタ
38…制御装置
39…パソコン
C…自動車
F…前部座席
R…後部座席
S…車室内
W…窓部

Claims (19)

  1. 車輌の車室内の気密を検査するための車輌用気密検査装置であって、
    空気とは異なる検査用ガスを車室内に注入するガス注入手段と、
    車室内を密閉した状態で、車輌の所定測定箇所において車室内から車外に漏洩した前記検査用ガスを検出するガス検出手段と、を備えた車輌用気密検査装置。
  2. 車室内に注入された前記検査用ガスを当該車室内において拡散させるガス拡散手段をさらに備えた請求項1記載の車輌用気密検査装置。
  3. 前記ガス拡散手段は、電動アクチュエータによりファンを回転させる電動ファンを含み、
    前記電動ファンは車室内に配置される請求項2記載の車輌用気密検査装置。
  4. 前記電動ファンは、前記電動アクチュエータに電力を供給するための充電可能なバッテリを有する請求項3記載の車輌用気密検査装置。
  5. 前記電動ファンは、
    前記電動アクチュエータを駆動制御するための制御信号を送信する送信機と、
    当該制御信号に基づいて前記電動アクチュエータを駆動させるために、前記送信機から送信された制御信号を受信する受信機と、をさらに有し、
    前記送信機は車外に配置され、前記受信機は車室内に配置される請求項3又は4記載の車輌用気密検査装置。
  6. 前記ガス検出手段は、
    前記所定測定箇所を車外側から気密状態で覆うことが可能な密封部と、
    前記密封部に連通して当該密封部の内部に存在する前記検査用ガスを検出するガス検出部と、を有する請求項1〜5の何れかに記載の車輌用気密検査装置。
  7. 前記ガス検出手段は、
    管路を介して前記ガス検出部にそれぞれ連通可能な複数の前記密封部と、
    前記複数の密封部の中で前記ガス検出部に連通する前記密封部を切替可能な切替手段と、をさらに備えた請求項6記載の車輌用気密検査装置。
  8. 前記管路は、当該管部の内部を大気に開放可能な開放弁を有する請求項7記載の車輌用気密検査装置。
  9. 前記密封部は、吸盤により前記車輌の窓部に取付可能となっている請求項6〜8の何れかに記載の車輌用気密検査装置。
  10. 前記ガス検出手段により検出される前記所定測定箇所は、車輌の窓部の周囲である請求項1〜9の何れかに記載の車輌用気密検査装置。
  11. 前記電動ファンは、当該電動ファンにより生じる風の向きが車輌の窓部側を向くように車室内に配置される請求項3〜10の何れかに記載の車輌用気密検査装置。
  12. 前記ガス検出手段は、前記検査用ガスの濃度、又は、前記検査用ガスにより生じる圧力変化、に基づいて、車室内から車外に漏洩する前記検査用ガスを検出する請求項1〜11の何れかに記載の車輌用気密検査装置。
  13. 前記ガス検出手段による検出結果に基づいて、車輌の車室内の気密性能を評価する評価手段をさらに備えた請求項1〜12の何れかに記載の車輌用気密検査装置。
  14. 車輌の車室内の気密を検査するための車輌用気密検査方法であって、
    空気とは異なる検査用ガスを車室内に注入する注入ステップと、
    車室内を密閉した状態で、車輌の所定測定箇所において車室内から車外に漏洩した前記検査用ガスを検出する検出ステップと、を備えた車輌用気密検査方法。
  15. 車室内に供給された前記検査用ガスを当該車室内において拡散させる拡散ステップをさらに備えた請求項14記載の車輌用気密検査方法。
  16. 前記拡散ステップにおいて、車室内において前記検査用ガスを車輌の窓部に向かって拡散させる請求項15記載の車輌用気密検査方法。
  17. 前記検出ステップにおいて検出される前記所定測定箇所は、車輌の窓部の周囲である請求項14〜16の何れかに記載の車輌用気密検査方法。
  18. 前記検出ステップにおいて、前記検査用ガスの濃度、又は、前記検査用ガスにより生じた圧力変化、に基づいて、車室内から車外に漏洩する前記検査用ガスを検出する請求項14〜17の何れかに記載の車輌用気密検査方法。
  19. 前記検出ステップでの検出結果に基づいて、車輌の車室内の気密性能の評価を行う評価ステップをさらに備えた請求項14〜18の何れかに記載の車輌用気密検査方法。

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