JP2006153703A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 積層体の電極部とその周辺の板面との境界に生じる隙間からセンサ素子内に酸素や水が侵入するのを防止できるガスセンサを提供する。
【解決手段】 ガスセンサのセンサ素子10において、活性ロウ材は、卑金属からなる各電極パッド部118,119および232の表面との濡れ性のみならず、アルミナを主体とする絶縁層51および第2基層123の表面との濡れ性も高い。よって、活性ロウ材層250を、電極パッド部118,119および232の表面と、その周辺の絶縁層51の表面及び第2基層123の表面とに設けることができる。これにより、電極パッド部118,119と絶縁層51の表面との接触部分にできる隙間や、電極パッド部232と第2基層123の表面との接触部分にできる隙間を覆うことができ、その隙間から酸素や水がセンサ素子10内に侵入するのを防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関より排出される排気ガス中の特定ガス成分を検出するためのセンサ素子を内蔵したガスセンサに関するものである。
従来、自動車などの排気ガス中の特定ガス成分を検出するセンサ素子を備えたガスセンサが知られている。このガスセンサのセンサ素子は、特定のガス成分を検出する検出素子と、当該検出素子に積層され、検出素子を活性化するために加熱するヒータ素子とで構成されている。そして、センサ素子の積層方向の両表面は、アルミナを主体とするアルミナ層により構成されている。また、各素子の内部に設けられた配線は、センサ素子の各アルミナ層の表面に設けられた電極部に電気的に接続されている。よって、この電極部に外部リード線が接続されることにより、配線との電気的接続がはかられる。そこで、この電極部にリード線を電気的に接続する方法として、例えば、電極部にリード線を直接ロウ付けしたり(例えば、特許文献1参照)、リード線に接続された電極金具の接触部を、ロウ材を介して電極部に接触させて接触導通をはかるなどの方法があげられる。
特開2002−168827号公報
ところで、ガスセンサを安価に製造する為に、電極部がW等の卑金属で形成されたものがある。このとき、卑金属からなる電極部にロウ材を塗布すると、電極部とロウ材との濡れ性は非常に高いものの、電極部が載置されるアルミナ層とロウ材との濡れ性は低く、電極部とアルミナ層との境界部分にロウ材が塗布されていない隙間が生じる。卑金属の電極部は従来のような貴金属の電極に比べて緻密度が低いため、このガスセンサに水がかかると、その隙間から水が浸入し、電極部を介してセンサ素子内部の配線まで浸水することがある。そして、ガスセンサの使用時に、その浸入した水の蒸気圧により、センサ素子が壊れるなどの問題点があった。また該隙間から酸素が侵入することで、卑金属が酸化し、断線等が発生する問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、基体の電極部とその周辺のアルミナ層との境界に生じる隙間からセンサ素子内に酸素や水が侵入するのを防止できるガスセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガスセンサは、少なくとも一方の表面が、アルミナを主成分とするアルミナ層により構成された基体であって、当該基体の内部に設けられた配線と、前記アルミナ層の表面に設けられ、前記配線と電気的に接続する電極部とを備える前記基体を有するガスセンサにおいて、前記電極部は卑金属からなり、前記電極部及びその周辺の前記アルミナ層には、活性ロウ材が塗布されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のガスセンサは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記活性ロウ材は、Au−Ag、Pd−Au、又はPd−Agを主体とし、Ti,Cr,Zr,Nb,Alのうち少なくとも1種以上含有することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のガスセンサは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記活性ロウ材には、Ptが含有されていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のガスセンサは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記電極部である卑金属とは、W、Mo、Mnのうち1種又は2種であることを特徴とする。
請求項1に係る発明のガスセンサでは、活性ロウ材は、卑金属である電極部との濡れ性が高いだけでなく、電極部周辺のアルミナ層との濡れ性も高いので、電極部及び電極部周囲のアルミナ層を活性ロウ材で覆うことができる。これにより、アルミナ層と電極部との隙間を活性ロウ材で埋めることができ、その隙間から水や酸素が侵入することを防止できる。よって、ガスセンサの破壊を防止することができる。
また、請求項2に係る発明のガスセンサでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、活性ロウ材は、Au−Ag、Pd−Au、又はPd−Agを主体とし、Ti,Cr,Zr,Nb,Alのうち少なくとも1種以上含有しているので、耐酸化性、耐水性が向上し、高温下でガスセンサを使用することができる。
また、請求項3に係る発明のガスセンサでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、活性ロウ材にはPtが含有されているので、ロウ材中の焼成による雰囲気への影響をなくし、アルミナ層との濡れ性をさらに向上することができ、アルミナ層と電極部との隙間を確実に覆うことができる。
また、請求項4に係る発明のガスセンサでは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、電極部は、卑金属であるW、Mo、Mnの1種又は2種の混合であるので、イオン化傾向を比較的大きくすることができ、配線との良好な電気的導通を得ることができる。
以下、本発明のガスセンサの一実施の形態であるガスセンサ1について、図面を参照して説明する。図1は、ガスセンサ1の要部破断断面図であり、図2は、センサ素子10の分解斜視図であり、図3は、センサ素子10の先端部を検出素子12側から見た部分平面図であり、図4は、センサ素子10の先端部をヒータ素子14側から見た部分平面図であり、図5は、比較確認試験の方法を模式的に示す説明図であり、図6は、電極パッド部118,119に一般的なロウ材270が塗布されて焼成された後の状態を示す説明図であり、図7は、電極パッド部118,119に活性ロウ材280が塗布されて焼成された後の状態を示す説明図である。
はじめに、ガスセンサ1の概略構成について説明する。本実施形態のガスセンサ1は、自動車の排気管に装着されて使用に供され、排気管内を流通する排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサである。図1に示すように、ガスセンサ1は、排気管(図示外)に固定するためのネジ部24が形成された略筒状の主体金具2と、当該主体金具2の内側に内挿され、排気ガス中の特定ガス(例えば、酸素など)の濃度を検知するセンサ素子10と、当該センサ素子10を主体金具2の内側に保持するために、主体金具2の筒内下方から順に積層されるセラミックホルダ21、滑石リング22,23及びスリーブ30と、当該スリーブ30の後端側に設けられ、4本のリード線68に固定された電極金具60を内挿するアルミナ製のセパレータ50と、当該セパレータ50を取り囲んで保護する略円筒状のステンレスからなる保護カバー80と、当該保護カバー80の後端部に嵌入され、保護カバー80の後端部の加締めによって固定されたフッ素ゴム製の栓部材77とを主体にして構成されている。
そして、ガスセンサ1の先端側(図中下側)では、センサ素子10の先端部に設けられた検知部11が、主体金具2の先端部から露出して突出している。さらに、その主体金具2の先端部には、センサ素子10の検知部11を覆う有底円筒状の内側プロテクタ3と、その内側プロテクタ3を覆う外側プロテクタ4とが設けられ、それぞれレーザ溶接により固定されている。そして、内側プロテクタ3と外側プロテクタ4とには、それぞれ複数の連通孔5,6が開口されており、当該連通孔5,6を介して、センサ素子10の検知部11が、ガスセンサ1周囲の雰囲気中に曝されるようになっている。
ここで、電極金具60について説明する。図1に示すように、電極金具60は、リード線68の一端部に各々接続され、センサ素子10の後端部の両面に各々設けられ、後述する電極パッド部118,119及び232(図2参照)との電気的な接触導通をはかるものである。そして、電極金具60の先端部には、電極パッド部118,119及び232に各々接触して電気的な接触導通をはかる接触部61が設けられ、当該接触部61はU字バネ形状に構成されている。そして、このような電極金具60は、自身の接触部61をセンサ素子10の各電極パッド部118,119及び232に各々接触した状態で、セパレータ50内に保持される。これにより、センサ素子10の後端部は、セパレータ50内に保持された電極金具60の接触部61の押圧力によって、その両面から挟持された状態となっている。そして、本発明の実施形態では、その電極金具60の接触部61が接触する電極パッド部118,119及び232に対して、活性ロウ材層250が各々設けられることに特徴を有する。なお、この活性ロウ材層250の詳細については後述する。
次に、センサ素子10について説明する。上記説明したように、板状のセンサ素子10は、自身の先端部に設けられた検知部11を主体金具2の先端から突出させて露出させた状態で主体金具2の内側に保持されている。図2に示すように、センサ素子10は、検出素子12と、この検出素子12に積層されたヒータ素子14とで構成される。
検出素子12は、ジルコニア(ZrO)に安定化剤としてイットリア(Y)、カルシア(CaO)又はスカンジウム化合物(スカンジア:Sc)を添加して形成された部分安定化ジルコニアの検出層111を備える。また、検出層111のヒータ素子14に対向する面に、基準電極132が直接に接触するように配置され、検出層111のヒータ素子14とは反対側の面に、検知電極131が直接に接触するように配置される。この検知電極131には、検出層111の長手方向に沿って導体リード部133が、また、基準電極132には、検出層111の長手方向に沿って導体リード部134が、それぞれ延設されている。
そして、検出層111の表面には、検知電極131を挟み込むようにして、検知電極131自身を被毒から防御するための多孔質状の電極保護層155が形成される。さらに、検出層111の表面には、導体リード部133を挟み込むようにして、検出層111を保護するための絶縁層51が積層される。この絶縁層51は、絶縁性の良好な例えばアルミナを主体として形成される。そして、導体リード部133の端末は、絶縁層51を貫通するスルーホール116を介して、電極金具60の接触部61と導通接触するための電極パッド部118に接続される。一方、導体リード部134の端末は、検出層111を貫通するスルーホール115と、絶縁層51を貫通するスルーホール117を介して、電極金具60の接触部61と導通接触するための電極パッド部119に接続される。なお、検知電極131、基準電極132、導体リード部133、導体リード部134は、Pt、Rh、Pd等を主成分とした材料を挙げることができる。さらに、後述する電極パッド部118,119の主成分となる卑金属を含有することが好ましい。なお、本発明において、「主成分」とは、60wt%以上含有されていることを指す。
一方、ヒータ素子14は、W、Mo、及びMn等から形成される発熱抵抗体121を備える。この発熱抵抗体121は、絶縁性の良好な例えばアルミナを主体として形成される第1基層122と第2基層123とに挟持される。そして、発熱抵抗体121は、例えば、蛇行状又はジグザグ状等に形成される発熱部212と、当該発熱部212の端部からさらにヒータ素子14の長手方向に沿って延在する一対のリード部213とから構成され、発熱部212を蛇行状又はジグザグ状等に形成することにより、発熱面積をできるだけ多くすることができる。これにより、検知電極131と基準電極132が検出層111を介して対向配置してなる部分(いわゆる検知部11)を集中的に加熱することができる。そして、この一対のリード部213の、前記発熱部212とは反対側には、端部211が設けられている。この端部211は、外部回路接続用の電極金具60の接触部61に接触導通される一対の電極パッド部232と、第2基層123を貫通する2つのスルーホール231を介して電気的に接続されている。なお、図2に示すセンサ素子10が、本発明における「基体」に相当する。また、図2に示す絶縁層51及び第2基層123が、本発明における「アルミナ層」に相当し、検知電極131、基準電極132、導体リード部133、導体リード部134、発熱抵抗体121が、本発明における「配線」に相当する。
次に、電極パッド部118,119及び232について説明する。これら電極パッド部118,119及び232は、平面視略長方形の板状端子であり、電極金具60の接触部61との接触導通がはかられる部位である。そして、これら電極パッド部118,119及び232の材質は、卑金属であるW、Mo、Mnのうち何れかの単体又は合金を挙げることができる。ここで、「卑金属」とは、一般的に「貴金属」の対義語として利用され、古くは金、銀以外の金属全般をいうが、化学的には、イオン化傾向が比較的大きく、高温条件下で容易に酸化される性質を有する。よって、これら電極パッド部118,119及び232によって、センサ素子10と電極金具60の接触部61と良好な接触導通を得ることができる。なお、図2に示す電極パッド部118,119及び232が、「電極部」に相当する。
そして、本実施形態のガスセンサ1では、図2に示すように、センサ素子10の電極パッド部118,119及び232には、本発明の特徴である活性ロウ材層250が各々設けられる。これにより、電極パッド部118,119の周辺の絶縁層51の表面との接触部分に生じる隙間、及び電極パッド部232の周辺の第2基層123表面との接触部分に生じる隙間を覆うことができる。
次に、本発明の特徴である活性ロウ材層250について説明する。図2,図3に示すように、センサ素子10の検出素子12側の絶縁層51に設けられた電極パッド部118,119には、活性ロウ材層250がそれぞれを覆うようにして設けられる。この活性ロウ材層250は、センサ素子10に塗布された活性ロウ材をセンサ素子10と一体に焼成されて形成されるものであり、電極パッド部118,119の表面全体と、その周辺の絶縁層51の表面を覆うようして設けられる。また、この活性ロウ材は、Au−Ag系、Au−Pd系及びAg−Pd系のロウ材のうちの何れかがベースとされる。そして、そのロウ材中に、Ti,Cr,Zr,Nb,Alのうちの1又は2以上の金属材が0.5w%〜15w%となるように添加されることにより、本実施形態で使用される活性ロウ材が作製される。一方、図4に示すように、活性ロウ材層250は、センサ素子10の基層14側の第2基層123に設けられた一対の電極パッド部232,232にも同様にして設けられる。さらに、この活性ロウ材層250の活性ロウ材には、Ptが5w%程度になるように添加される。これにより、活性ロウ材自身の酸化防止効果が向上されることが予備試験的に確認されている。
そして、上記説明した活性ロウ材は、一般的なロウ材に比べ、例えば、アルミナを主成分とする第2基層123の表面との濡れ性が非常に高く、接触緻密性が高い。これにより、活性ロウ材層250を、センサ素子10の第2基層123の表面に密着して固定することができるので、電極パッド部232,232の表面のみならず、電極パッド部232,232の周辺の第2基層123まで覆うように設けることができる。これにより、ヒータ素子14側の第2基層123における電極パッド部232,232に、活性ロウ材層250が設けられるため、ヒータ素子14内の発熱抵抗体121、端部211が酸化したり浸水したりするのを防止できる。なお、検出素子12側にも、上記説明した効果と同様の効果が得られる。
次に、上記説明した活性ロウ材の絶縁層51の表面に対する濡れ性(密着性)の効果を確認するため、一般的なロウ材との濡れ性の比較確認試験をおこなった。以下、その比較確認試験の方法及び結果について説明する。
まず、比較確認試験の方法について説明する。図5に示すように、2つのセンサ素子10を用意し(図5では一本のみ図示)、ロウ材を用いた試験区1と、活性ロウ材を用いた試験区2との2つの試験区を設けた。なお、ロウ材の配合と、活性ロウ材の配合については以下の通りである。
・試験区1:ロウ材・・・Pd:Ag=5:95w%のもの
・試験区2:活性ロウ材・・・試験区1のロウ材に、Tiが1.0w%となるように添加したもの。
そして、各試験区のセンサ素子10において、検出素子12側の絶縁層51の先端部表面に設けられた電極パッド部118,119の上を跨ぐようにして、略正方形に固形化したシート状のロウ材270又は活性ロウ材280をそれぞれ載置し、以下の条件で焼成をおこなった。
○焼成条件・・・水素炉で400℃/1時間で昇温し、1125℃に到達した時に、15分保って、その後冷却する。
そして、焼成した後のセンサ素子10において、各試験区の絶縁層51の表面上に載置されたロウ材270又は活性ロウ材280の状態を検討し、濡れ性の程度について比較をおこなった。次に、比較確認試験の結果について説明する。
まず、試験区1の結果について説明する。図6に示すように、センサ素子10の絶縁層51とともに焼成されたロウ材270は、絶縁層51の表面との濡れ性が非常に悪く、絶縁層51にロウ材270が全く載らず、全て電極パッド部118,119上に載ってしまった。以上の結果により、絶縁層51の表面と電極パッド部118,119との境目をロウ材270で覆うことは不可能であると推測される。
次に、試験区2の結果について説明する。図7に示すように、センサ素子10の絶縁層51とともに焼成された活性ロウ材280は、電極パッド部118,119の表面との濡れ性がよく、さらに、活性ロウ材280は、絶縁層51の表面との濡れ性がよく、電極パッド部118,119周辺の絶縁層51上にも活性ロウ材280が一様に載った。以上の結果により、電極パッド部118,119と、絶縁層51との境目を活性ロウ材280で完全に覆うことができると推測される。
以上説明したように、本実施形態であるガスセンサ1において、センサ素子10の電極パッド部118,119及び232には、電極パッド部118,119及び232の表面と、その周辺の絶縁層51及び第2基層123の表面とを覆うようにして活性ロウ材層250が各々設けられている。そして、この活性ロウ材層250の材質である活性ロウ材は、Au−Ag系、Au−Pd系、Ag−Pd系の何れかより選択されるロウ材をベースとし、このロウ中材に、Ti,Cr,Zr,Nb,Alのうちの1又は2以上の金属材が添加されて作製される。そして、この活性ロウ材は、卑金属を主体とする電極パッド部118,119及び232表面のみならず、アルミナを主体として形成された絶縁層51及び第2基層123の表面との濡れ性が非常に高い。よって、活性ロウ材層250により、電極パッド部118,119及び232の表面のみならず、当該電極パッド部118,119及び232の周辺の絶縁層51及び第2基層123の表面を含めて覆うことができる。これにより、電極パッド部118,119と絶縁層51との接触部分にできる隙間、及び電極パッド部232と第2基層123との接触部分にできる隙間とを覆うことができ、その隙間から水が侵入してセンサ素子10の内部配線が浸水して、高温使用時にその水の水蒸気圧力で活性ロウ材層250が破壊して、センサ素子10が壊れるのを防止できる。また、活性ロウ材中に、Ptを添加することにより、絶縁層51及び第2基層123の表面との濡れ性をさらに向上することができるので、電極パッド部118,119及び232における防水性をさらに向上できる。
なお、本発明のガスセンサは、上記実施形態に限らず、各種変更が可能なことはいうまでもない。例えば、活性ロウ材の作製において、ロウ材中に、Ti、Zr、Nb、Cr、Alのうちの1又は2以上の金属材を0.5w%〜15w%となるように添加したが、この添加割合は一例であり、それ以外の範囲を設けてもよい。
板状に形成されたセンサ素子を用いた酸素センサ、全領域空燃比センサ、NOセンサ等の各種ガスセンサに適用できる。
ガスセンサ1の要部破断断面図である。 センサ素子10の分解斜視図である。 センサ素子10の先端部を検出素子12側から見た部分平面図である。 センサ素子10の先端部をヒータ素子14側から見た部分平面図である。 比較確認試験の方法を模式的に示す説明図である。 電極パッド部118,119に一般的なロウ材270が塗布されて焼成された後の状態を示す説明図である。 電極パッド部118,119に活性ロウ材280が塗布されて焼成された後の状態を示す説明図である。
符号の説明
1 ガスセンサ
10 センサ素子
12 検出素子
14 ヒータ素子
51 絶縁層
118 電極パッド部
119 電極パッド部
121 発熱抵抗体
123 第2基層
133 導体リード部
134 導体リード部
211 端部
213 リード部
232 電極パッド部
250 活性ロウ材層

Claims (4)

  1. 少なくとも一方の表面が、アルミナを主成分とするアルミナ層により構成された基体であって、当該基体の内部に設けられた配線と、前記アルミナ層の表面に設けられ、前記配線と電気的に接続する電極部とを備える前記基体を有するガスセンサにおいて、
    前記電極部は卑金属からなり、
    前記電極部及びその周辺の前記アルミナ層には、活性ロウ材が塗布されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記活性ロウ材は、Au−Ag、Pd−Au、又はPd−Agを主体とし、Ti,Cr,Zr,Nb,Alのうち少なくとも1種以上含有することを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記活性ロウ材には、Ptが含有されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 前記電極部である卑金属とは、W、Mo、Mnのうち1種又は2種であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のガスセンサ。




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