JP2006153652A - 電子機器、電子機器の指示部材位置検出方法、電子機器の指示部材位置検出プログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の指示部材位置検出方法、電子機器の指示部材位置検出プログラム Download PDF

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Abstract


【課題】 指示部材の位置検出時の電源電圧降下を抑えることができる電子機器を提供すること。
【解決手段】 時計は、指針と、指針を駆動するモータと、指針の位置を検出する指針位置検出手段405と、制御部409と、電源である蓄電部40と、電源電圧を検出する電圧検出手段408とを備える。制御部409は、電圧検出手段408で検出された電源電圧に基づいて指針位置検出手段405による指針位置検出動作を制御する。このため、電源電圧が所定電圧未満に低下すると指針位置検出手段405を停止でき、電源電圧が低い状態で指針位置検出手段405を駆動することによって電源電圧が非常に低い電圧値に降下することを防止できる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、アナログ時計やアナログ式ストップウォッチなどの指示部材を有する電子機器、その指示部材位置検出方法、および指示部材位置検出プログラムに関する。
指針を駆動するアナログ式の電波修正時計においては、振動や外部磁界等の影響により指針の送りにミスが生じると、内部の針位置カウンタと実際の指針の位置に狂いが生じ、時刻コードを受信しても、これを正しく表示できないことがある。そこで指針の位置と針位置カウンタの値が一致しているかどうかを確認するため、指針の位置検出を行う必要がある。
この種の電波修正時計における指針位置検出手段としては、発光素子と受光素子を備える光センサを利用したものが知られている(例えば特許文献1)。
これらの指針位置検出手段は、位置センサの発光素子と受光素子の間に、指針の回転に連動して動く歯車などの部材が配置されており、これらの部材には、特定の位置に検出光が通るための孔が設けられている。この孔を発光素子から出力される検出光が通り、受光素子が受光すると、前記指針が特定の位置にあることが検出できる。
特開平5−209970号公報
これらの光センサを用いた指針位置検出手段では、光センサを作動させる際に瞬間的に数mAの電流を流す必要があり、電源電圧が降下する。特に、充放電可能な二次電池を電源とする電子機器においては、二次電池の放電抵抗が高いため、電源電圧の降下が著しい。
また、指針位置検出には、最大で2000〜5000回程度の指針位置検出用および指針駆動用のパルスを光センサおよび指針駆動モータに出力しなければならない。すなわち、指針位置検出は、指針を駆動するステップモータなどに1パルス(1ステップ)の駆動信号を入力して指針を1ステップ分駆動し、その時点で指針が所定の位置にあるか否かを光センサで検出する必要がある。このため、1つのモータで時分針を駆動する場合、時分針を所定の位置まで移動させるのに最大12時間分駆動する可能性がある。この際、分針を1回転(1時間分移動)させるのに、60×6=360パルスの駆動信号をモータに入力するように設定されている場合、12時間分駆動するには、360パルス×12時間分=4320パルスの駆動信号の入力を行う必要があり、その駆動信号の入力に合わせて光センサの駆動パルスも同数入力させる必要がある。
この際、電源電圧は、図12に示すように、モータ用の駆動パルスが出力されると電圧降下が生じ、その後、徐々に復帰する。また、指針位置検出装置用の駆動パルスが出力されると再度電圧降下が生じる。その後、電源電圧は徐々に復帰するが、完全に復帰する前に次のパルス出力が行われると、その復帰電圧を基準に電圧降下が生じるため、モータ駆動および指針位置検出を連続して多数行うと、電源電圧が大幅に低下してしまう。
すなわち、連続で指針位置検出を行うと、モータ駆動および光センサ駆動に多くの電流を流す必要があり、電源電圧降下が大きくなる。
そして、電源電圧降下が大きくなると、光センサの作動が不安定となって指針位置検出装置が正常に動作しないおそれがあった。
また、指針位置検出動作による大幅な電圧降下が起きると、ICやCPU等で構成される制御部の不具合や、RAM等の記憶手段の情報消去等によってシステムダウンが生じるおそれがあった。
さらに、電源変動を低減させるために、バックアップコンデンサを設けて対応することも考えられるが、電源電圧降下が大きい場合には大容量のコンデンサが必要となり、例えば腕時計のような小型の電子機器内に実装することはスペース効率上難しいという問題があった。
このような問題は、電波修正時計に限らず、指針等の情報を指示する指示部材を有する各種時計、ストップウォッチ、タイマ等の各種の電子機器において、光センサ等の位置検出装置を用いて指示部材の位置を検出する電子機器に共通する問題であった。
本発明の目的は、指示部材の位置検出時の電源電圧降下を抑えることができる電子機器、電子機器の指示部材位置検出方法、電子機器の指示部材位置検出プログラムを提供することにある。
本発明の電子機器は、指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、前記指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、前記指示部材駆動手段および指示部材位置検出装置の駆動を制御する制御手段と、指示部材駆動手段および制御手段を駆動する電源と、この電源の電圧を検出する電圧検出手段とを備え、前記制御手段は、電圧検出手段で検出された電源電圧に基づいて指示部材位置検出装置による指示部材位置検出動作を制御することを特徴とする。
なお、本発明において、指示部材とは、例えば時計の指針のように、目盛を指示することで時刻等の情報を指示するものや、時計の日車のように目盛を所定の位置に移動して情報を指示するものなど、機械的に動作して情報を指示するものを意味する。
また、制御手段による指示部材位置検出動作の制御は、例えば、電圧検出手段で検出された電源電圧が所定電圧以上の場合には指示部材位置検出装置による指示部材位置検出動作を実施し、前記電源電圧が前記所定電圧未満の場合には指示部材位置検出動作を行わない制御などである。
このような本発明によれば、制御手段は、電源電圧に基づいて指示部材の位置検出動作を制御しているので、例えば、電源電圧が所定電圧未満に低下すると指示部材位置検出動作を停止することができる。このため、電源電圧が低い状態で光センサ等による指示部材位置検出装置を駆動することによって電源電圧が非常に低い電圧値となってしまうことを防止できる。
従って、例えば指示部材位置検出装置として光センサを用いている場合には、光センサの発光素子からの光が弱くなり、受光素子の動作も不安定になって指示部材位置検出が正常に動作せず誤検出が発生するおそれがあるが、本発明では、電源電圧が低い状態では指示部材位置検出装置を駆動しないため、電源電圧が低い値になることも防止でき、指示部材位置検出の誤検出を防止できる。
また、電源電圧が低い値になると、電子機器内の制御部や記憶手段等の動作に不具合が生じ、システムダウンが生じるおそれがあるが、本発明では、電源電圧が低い値になることを防止できるため、システムダウンも確実に防止できる。
さらに、電源電圧が低い値になることを防止するために大容量のバックアップコンデンサを設ける必要が無く、小容量のコンデンサを設ければよいため、電子機器の小型化・薄型化を図ることができる。
本発明において、前記制御手段は、指示部材位置検出動作前に電圧検出手段によって電源電圧を検出し、その電源電圧が所定電圧以上の場合に指示部材位置検出動作を開始し、電源電圧が所定電圧未満の場合には指示部材位置検出動作を行わないことを特徴とするものでもよい。
このような本発明によれば、指示部材位置検出動作前に電源電圧を検出しているので、電源電圧が低い状態で指示部材位置検出動作が実施されることを確実に防止でき、指示部材位置検出の誤検出やシステムダウンの発生を防止でき、かつ、大容量のバックアップコンデンサを不要にできて電子機器の小型化・薄型化を図ることができる。
本発明において、前記制御手段は、指示部材位置検出動作中に電圧検出手段によって電源電圧を検出し、その電源電圧が所定電圧以上の場合に指示部材位置検出動作を継続し、電源電圧が所定電圧未満の場合には指示部材位置検出動作を中止することを特徴とするものでもよい。
このような本発明によれば、指示部材位置検出動作中に電源電圧を検出しているので、指示部材位置検出動作によって電源電圧が低下した結果、低い電圧値になっても、その状態で指示部材位置検出動作が継続されることを確実に防止でき、指示部材位置検出の誤検出やシステムダウンの発生を防止でき、かつ、大容量のバックアップコンデンサを不要にできて電子機器の小型化・薄型化を図ることができる。
本発明において、前記制御手段は、指示部材位置検出動作中に電圧検出手段によって電源電圧を検出し、その電源電圧が所定電圧以上の場合に指示部材位置検出動作を継続し、電源電圧が所定電圧未満の場合には指示部材位置検出動作を停止し、その後、電源電圧が所定電圧以上になった場合には、指示部材位置検出動作を再開することを特徴とするものでもよい。
このような本発明によれば、指示部材位置検出動作中に電源電圧を検出しているので、指示部材位置検出動作によって電源電圧が低下して、低い電圧値になった状態で指示部材位置検出動作が実施されることを確実に防止でき、指示部材位置検出の誤検出やシステムダウンの発生を防止でき、かつ、大容量のバックアップコンデンサを不要にできて電子機器の小型化・薄型化を図ることができる。
さらに、指示部材位置検出動作の停止中に電源電圧が充電されて所定電圧以上に回復した場合には、指示部材位置検出動作を自動的に再開できるので、指示部材の検出をより確実に実行でき、利便性も向上できる。
なお、各発明において、電源電圧の比較対象となる所定電圧は、同じ電圧値でもよいし、異ならせてもよい。例えば、指示部材位置検出動作開始前のみ電源電圧を検出し、指示部材位置検出動作中は電源電圧を検出しない場合には、検出動作開始の条件となる所定電圧は、指示部材位置検出動作中に動作継続条件となる所定電圧よりも高く設定することが好ましい。
一方、指示部材位置検出動作開始前および指示部材位置検出動作中に電源電圧を検出する場合には、検出動作開始の条件となる所定電圧と、指示部材位置検出動作中に動作継続条件となる所定電圧とは同じ電圧値に設定してもよいし、異ならせてもよい。なお、各電圧値を異ならせる場合には、例えば、検出動作を開始して電圧降下が生じても、ある程度動作を継続できるように検出動作開始条件の所定電圧は比較的高めに設定し、検出動作中に動作継続条件となる所定電圧は限界まで低い電圧に設定すればよい。
また、指示部材位置検出動作中に電源電圧を検出する場合において、検出動作を中止する条件となる所定電圧と、再開を前提として検出動作を停止する条件となる所定電圧とは、同じ電圧値でもよいし、異ならせてもよい。なお、各電圧値を異ならせる場合には、例えば、検出動作を中止する場合には、できるだけ長く検出動作を継続できるように、所定電圧を低めに設定し、検出動作を再開する場合には、早期に電源電圧が向上して検出動作を再開できるように、検出動作を中止する場合に比べて高い所定電圧に設定することが好ましい。
さらに、指示部材位置検出動作中に電源電圧を検出する場合において、検出動作を停止する条件となる所定電圧と、検出動作を再開する条件となる所定電圧とは、同じ電圧値でもよいし、異ならせてもよい。なお、各電圧値を異ならせる場合には、例えば、検出動作を停止する条件となる所定電圧よりも、検出動作を再開する条件となる所定電圧を高く設定することが、停止および再開を短時間で繰り返さずに検出動作をある程度継続して実施できる点で好ましい。
要するに、各所定電圧は、各々独立して設定可能であり、実施にあたって適宜設定すればよい。
本発明において、前記制御手段は、前記電源電圧が所定電圧以上であって指示部材位置検出動作を行う際に、その電源電圧が第2所定電圧未満の場合には、電源電圧が第2所定電圧以上の場合に比べて指示部材位置検出範囲を狭くすることを特徴とするものでもよい。
ここで、指示部材位置検出範囲とは、指示部材が所定位置にあるかを検出する際に、指示部材を動かす範囲を意味する。例えば、時計の指針や日車のように、360度回転する指示部材の場合、その指示部材位置検出範囲の最大値は、指示部材を1周回転する範囲、つまり360度の範囲である。従って、1周回転する場合に比べて、指示部材位置検出範囲を狭くするには、指示部材の回転角度を例えば60度に制限すればよい。
また、第2所定電圧は、所定電圧よりも高い電圧値であればよく、具体的には実施にあたって適宜設定すればよい。要するに、第2所定電圧は、指示部材位置検出範囲を狭く設定しなければ、指示部材の位置検出動作を実施した際にシステムダウンなどが生じてしまう程度まで電源電圧が低下するおそれがある電圧値に設定すればよい。すなわち、狭く制限しない指示部材位置検出範囲で位置検出動作を実施しても、システムダウンなどが生じてしまう程度まで電源電圧が低下することが無い電圧値の下限値を第2所定電圧値とすればよい。
このような本発明においては、例えば、所定電圧が1.25V、第2所定電圧が1.30Vに設定されている場合、制御手段は、電源電圧が1.25V未満であれば指示部材位置検出動作を行わない。一方、電源電圧が第2所定電圧である1.30V以上であれば、制御手段は、例えば指示部材を1周回転する範囲で指示部材位置検出動作を行う。また、電源電圧が第2所定電圧である1.30V未満かつ所定電圧である1.25V以上であれば、制御手段は、例えば指示部材を30度だけ回転する範囲で指示部材位置検出動作を行う。
従って、本発明では、電源電圧が第2所定電圧以上と高ければ、指示部材位置検出範囲を大きくして指示部材を検出できる確率を向上できるとともに、指示部材位置検出範囲を大きくしてもシステムダウンなどが発生する程度まで電源電圧が低下することがない。
また、電源電圧が第2所定電圧未満でかつ所定電圧以上の場合には、指示部材位置検出範囲を狭くしているので、その分、電源電圧の低下量も抑えることができる。従って、電源電圧が多少低い場合でも、指示部材位置検出動作でシステムダウンなどが発生する程度まで電源電圧が低下することを防止できる。
本発明において、前記制御手段は、前記電源電圧が所定電圧以上であって指示部材位置検出動作を行う際に、その電源電圧が第2所定電圧未満の場合には、電源電圧が第2所定電圧以上の場合に比べて指示部材位置検出動作の周期を長くすることを特徴とするものでもよい。
ここで、指示部材位置検出動作の周期とは、指示部材の所定量(例えばモータの1ステップ分)移動と、指示部材の移動後に指示部材位置検出装置を駆動して行われる指示部材の位置検出動作とで指示部材位置検出処理の1サイクルを構成した場合の処理サイクルの周期(時間間隔)を意味する。従って、指示部材位置検出動作の周期が長いとは、単位時間(例えば1分)間の処理サイクル数を少なくし、1つの処理サイクルの時間を長くすることを意味する。例えば、電源電圧が第2所定電圧以上と高い場合には、指針駆動を例えば32Hzとして指示部材位置検出動作の周期を1/32秒とし、第2所定電圧未満かつ所定電圧以上の場合には、指針駆動を例えば16Hzとして指示部材位置検出動作の周期を1/16秒と長く設定すればよい。
また、第2所定電圧は、所定電圧よりも高い電圧値であればよく、具体的には実施にあたって適宜設定すればよい。要するに、第2所定電圧は、検出周期を長くしなければシステムダウンなどが生じる程度まで電源電圧が低下するおそれがある電圧値に設定すればよい。すなわち、検出周期を長くしなくても、位置検出動作でシステムダウンなどが生じてしまう程度まで電源電圧が低下することが無い電圧値の下限値を第2所定電圧値とすればよい。
このような本発明では、電源電圧が第2所定電圧未満でかつ所定電圧以上の場合には、指示部材位置検出動作の周期を長くしているので、その分、電源電圧の低下量も抑えることができる。すなわち、電源電圧は、モータ駆動や指示部材位置検出動作により電圧降下し、その後、徐々に元の電圧に復帰する。ここで、指示部材位置検出動作の周期が短いと、電源電圧が復帰しないうちに、次のモータ駆動や指示部材位置検出動作で、電源電圧降下が更に大きくなり、電源電圧が低下する。これに対し、指示部材位置検出動作の周期を長くすれば、次のモータ駆動や指示部材位置検出動作が行われる前に、電源電圧を復帰できるので、その分、電源電圧の降下を小さくできる。
本発明において、前記制御手段は、前記電源電圧が所定電圧以上であって指示部材位置検出動作を行う際に、その電源電圧が第2所定電圧未満の場合には、電源電圧が第2所定電圧以上の場合に比べて指示部材位置検出の検出対象を少なくすることを特徴とするものでもよい。
ここで、指示部材位置検出の検出対象とは、指示部材位置検出を個別に行えるように設定されている各指示部材を意味する。
例えば、秒針および時分針をそれぞれ独立して位置検出できるように構成されている場合、電源電圧が第2所定電圧以上であれば秒針および時分針の両方を検出対象とし、電源電圧が第2所定電圧未満、所定電圧以上であれば秒針および時分針の一方のみを検出対象とすればよい。
さらに、秒針、時分針、日車がそれぞれ独立して位置検出できるように構成されている場合、電源電圧が第2所定電圧以上であれば秒針、時分針、日車を検出対象とし、電源電圧が第2所定電圧未満、所定電圧以上であれば秒針および時分針のみを検出対象とすればよい。
また、第2所定電圧は、所定電圧よりも高い電圧値であればよく、具体的には実施にあたって適宜設定すればよい。要するに、第2所定電圧は、検出対象を制限(少なく)しなければ、システムダウンなどが生じる程度まで電源電圧が低下するおそれがある電圧値に設定すればよい。すなわち、検出対象を制限しなくても、位置検出動作でシステムダウンなどが生じてしまう程度まで電源電圧が低下することが無い電圧値の下限値を第2所定電圧値とすればよい。
このような本発明では、電源電圧が第2所定電圧未満でかつ所定電圧以上の場合には、指示部材位置検出対象を少なくしているので、その分、電源電圧の低下量も抑えることができる。
なお、各発明において、各第2所定電圧は、各々独立して設定可能であり、同じ電圧値にしてもよいし、異ならせてもよく、実施にあたって適宜設定すればよい。
本発明において、電源から供給される電圧を昇圧する昇圧手段を備え、前記制御手段は、前記電源電圧の電圧値に基づいて昇圧手段を制御し、電源電圧を変更することを特徴とするものでもよい。
例えば、制御手段は、電源電圧の電圧値が所定電圧未満の場合には、指示部材位置検出動作を行わず、所定電圧以上、第3所定電圧未満の場合には、昇圧手段によって電源電圧を昇圧して指示部材位置検出動作を実行し、第3所定電圧以上の場合には、電源電圧を昇圧せずに指示部材位置検出動作を実行するものでもよい。
このような本発明では、電源電圧が多少低い場合には、昇圧手段によって昇圧して高めることができるので、指示部材位置検出装置や指示部材の駆動手段を確実に駆動できる。
なお、第3所定電圧は、所定電圧よりも高い電圧値であればよく、具体的には実施にあたって適宜設定すればよい。なお、第3所定電圧は、第2所定電圧と同一の電圧値でもよいし、相違していてもよい。
本発明において、指示部材の位置を表す指示部材位置カウンタを備え、前記制御手段は、指示部材位置検出動作において指示部材を検出した際に、前記指示部材位置カウンタを所定値に修正して指示部材と指示部材位置カウンタを同期させることを特徴とするものでもよい。
このような本発明では、指示部材位置検出動作によって、指示部材と指示部材位置カウンタとを正確に同期させることができるので、指示部材位置カウンタのデータに基づいて指示部材を移動させて所定の情報を指示(表示)させる際に、その指示値を正確に指示できる。
本発明の電子機器は、発振回路等から出力される基準信号に基づいて時刻を計時する内部時刻計時手段と、前記内部時刻計時手段で計時される時刻を前記指示部材を用いて表示する時刻表示手段と、を備えた電子時計であることが好ましい。
時刻を表示する指示部材としては、通常は、時、分、秒を指示する時針、分針、秒針からなる指針が利用できる。また、日や曜日等のカレンダー情報を指示する日車などを本発明の指示部材としてもよい。
本発明の電子機器を電子時計に適用すれば、指針等の指示部材の位置を指示部材位置検出装置で確認できるので、内部時刻計時手段で計時される内部時刻(内部カウンタ値)と、指針等の指示部材が指示する指示時刻とが一致しているのか否かを確認でき、さらに一致していない場合には、指示部材が検出された際の内部時刻を確認することで、内部時刻に対する指示部材のずれ量も検出できる。このため、指示部材の位置ずれを検出して、内部時刻と指示部材の指示時刻とが一致するように修正することができ、仮に外部磁界等によるステッピングモータの誤動作や、時計を落下した場合のように衝撃を受けたために、指示部材が支持軸等に対して動いてしまい、指示部材による時刻表示のずれが生じても、そのずれを修正して正しい時刻を表示することができる。特に、電子時計が電波修正時計の場合、高精度の時刻表示が期待されているが、本発明では、指針のずれによる指示誤差を防止できるので、非常に高精度の時刻表示を実現でき、顧客満足度も向上できる。
その上、本発明では、電源電圧が低い状態で光センサ等による指示部材位置検出装置を駆動することによって電源電圧が非常に低い電圧値となってしまうことを防止でき、指示部材位置検出の誤検出や制御部のシステムダウンを防止でき、この点でも指針等の指示部材の位置ずれを防止でき、指示精度の高い時計を提供できる。
さらに、小容量のコンデンサを設ければよいため、電子時計の小型化・薄型化を図ることができ、腕時計のような小型の電子時計にも適用できる。
本発明に係る電子機器の指示部材位置検出方法は、指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、前記指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、電源を備えた電子機器の指示部材位置検出方法であって、前記電源の電圧を検出する電圧検出工程と、電圧検出工程で検出された電源電圧に基づいて指示部材位置検出装置による指示部材位置検出動作を制御する指示部材位置検出制御工程と、を備えることを特徴とするものである。
本発明に係る電子機器の指示部材位置検出プログラムは、指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、前記指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、電源を備えた電子機器の指示部材位置検出プログラムであって、前記電子機器に組み込まれたコンピュータに、前記電源の電圧を検出する電圧検出工程と、電圧検出工程で検出された電源電圧に基づいて指示部材位置検出装置による指示部材位置検出動作を制御する指示部材位置検出制御工程とを実行させることを特徴とするものである。
本発明の記録媒体は、前記指示部材位置検出プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
これらの各発明においても、電源電圧降下を抑えることができ、指示部材位置の誤検出や、システムダウンの発生を防止でき、バックアップコンデンサの容量を小さくでき、電子機器の小型化・薄型化を実現できるという、前記電子機器と同じ作用効果を奏することができる。
なお、本発明の電子機器の指示部材位置検出方法において、指示部材位置検出動作前に電圧検出手段によって電源電圧を検出する電圧検出工程と、その電源電圧が所定電圧以上の場合に指示部材位置検出動作を開始し、電源電圧が所定電圧未満の場合には指示部材位置検出動作を行わない指示部材位置検出制御工程とを備えるものでもよい。
また、本発明の電子機器の指示部材位置検出方法において、指示部材位置検出動作中に電圧検出手段によって電源電圧を検出する電圧検出工程と、その電源電圧が所定電圧以上の場合に指示部材位置検出動作を継続し、電源電圧が所定電圧未満の場合には指示部材位置検出動作を中止する指示部材位置検出制御工程とを備えるものでもよい。
また、本発明の電子機器の指示部材位置検出方法において、指示部材位置検出動作中に電圧検出手段によって電源電圧を検出する電圧検出工程と、その電源電圧が所定電圧以上の場合に指示部材位置検出動作を継続し、電源電圧が所定電圧未満の場合には指示部材位置検出動作を停止し、その後、電源電圧が所定電圧以上になった場合には、指示部材位置検出動作を再開する指示部材位置検出制御工程とを備えるものでもよい。
また、本発明の電子機器の指示部材位置検出方法において、前記電源電圧が所定電圧以上であって指示部材位置検出動作を行う際に、その電源電圧が第2所定電圧未満の場合には、電源電圧が第2所定電圧以上の場合に比べて指示部材位置検出範囲を狭くする指示部材位置検出制御工程を備えるものでもよい。
また、本発明の電子機器の指示部材位置検出方法において、前記電源電圧が所定電圧以上であって指示部材位置検出動作を行う際に、その電源電圧が第2所定電圧未満の場合には、電源電圧が第2所定電圧以上の場合に比べて指示部材位置検出動作の周期を長くする指示部材位置検出制御工程を備えるものでもよい。
また、本発明の電子機器の指示部材位置検出方法において、前記電源電圧が所定電圧以上であって指示部材位置検出動作を行う際に、その電源電圧が第2所定電圧未満の場合には、電源電圧が第2所定電圧以上の場合に比べて指示部材位置検出の検出対象を少なくする指示部材位置検出制御工程を備えるものでもよい。
また、本発明の電子機器の指示部材位置検出方法において、電源から供給される電圧を昇圧する昇圧手段を備え、前記電源電圧の電圧値に基づいて昇圧手段を制御し、電源電圧を変更する電源電圧変更工程を備えるものでもよい。
また、本発明の電子機器の指示部材位置検出方法において、指示部材の位置を表す指示部材位置カウンタを備え、指示部材位置検出動作において指示部材を検出した際に、前記指示部材位置カウンタを所定値に修正して指示部材と指示部材位置カウンタを同期させる指示部材同期工程を備えるものでもよい。
これらの各指示部材位置検出方法においても、前記電子機器の各発明と同様の作用効果を奏することができる。
本発明によれば、指針位置検出時の電源電圧降下を抑えることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2には、本発明の一実施形態にかかる電子機器としての時計1の平面図が示されている。また、図3には、時計1の側断面図が示されている。これらの図1、図2、および図3において、時計1は、時刻情報が重畳された外部信号としての標準電波を受信して表示時刻を修正する針位置検出機能付きの電波修正時計であり、12時間表示用である。時計1は、時刻を表示する指針2(図3)と、指針2を駆動する指針用駆動手段20と、日付(暦)を表示する暦表示機構としての日車30(図2)と、日車30を駆動する暦用駆動手段31と、電池40を収納する電源収納部41と、標準電波を受信するアンテナ50と、外部から使用者が操作可能な外部操作手段5と、指針用駆動手段20、日車30、暦用駆動手段31、電源収納部41、およびアンテナ50を支持固定して収納するケースとしての地板10とを備える。地板10は、平面形状略円形に形成されており、この地板10上に時計1の各構成部品が配置されている。
なお、図1は、時計1の時刻表示側とは反対側(裏蓋側)から見た図であり、この図において、上方向が時計1の3時方向、下方向が9時方向、右方向が12時方向、左方向が6時方向となっている。また、図2は、時計1を時刻表示側から見た図であり、この図において、上方向が時計1の3時方向、下方向が9時方向、右方向が6時方向、左方向が12時方向となっている。
指針2としては、秒針2A、分針2B、および時針2Cであり、地板10の略中央を中心に同軸上に回動可能に設けられている。これらの秒針2A、分針2B、および時針2Cは、時刻表示側に設けられ、文字板3上の文字などを指し示すことにより、時刻を表示する。
指針用駆動手段20は、秒針2Aを駆動するための秒針モータ21と、時針2Cおよび分針2Bを駆動するための時分針モータ26とを備える。また、秒針2Aと秒針モータ21との間には、秒針モータ21からの駆動力を秒針2Aに伝達する秒針用減速輪列22が設けられ、時針2Cおよび分針2Bと時分針モータ26との間には、時分針モータ26からの駆動力を時針2Cおよび分針2Bに伝達する時分針用減速輪列27が設けられている。
図4には、指針用駆動手段20を抜き出して拡大した図が示されている。この図4および前述の図1に示されるように、秒針モータ21は、ステッピングモータで構成され、ロータ磁石211Bを有するロータ211と、ロータ211を回転可能に保持するステータ212と、ステータ212に接するコイル213とを備える。秒針モータ21は、時計1の略9時方向に配設され、ロータ211が地板10の中央側に、コイル213が地板10の外周側になる位置に配置されている。
秒針用減速輪列22は、ロータ211に一体的に形成されたロータかな211Aに噛合する秒中間車221と、秒中間車221に噛合する第4の車としての秒車222とを備えている。秒車222には、秒針2Aが固定されている。コイル213にモータパルスを流すと、電磁誘導によりステータ212に磁路が形成され、ロータ211が1パルスで半回転する。この回転運動は、ロータかな211A、秒中間車221、および四番車222の順に適切な減速比(増速比)で減速されながら伝達され、秒針2Aが1パルス1秒の所定速度で回動する。
秒中間車221には、秒針2Aの12時位置を検出するための秒検出車223が噛合されている。秒中間車221および秒検出車223には、互いに重なりあう領域に、それぞれ検出孔221A,223Aが形成されており、秒中間車221および秒検出車223の位相は、秒針2Aが12時の位置に配置されたときにこれらの検出孔221A,223Aの位置が一致するように設定されている。つまり、12時位置が秒針2Aの基準位置である。ここで、秒検出車223は、秒車222と同じ径寸法に形成されているため、検出孔221A,223Aは1分間に一度、位置が一致するようになっている。
検出孔221A,223Aが一致する位置には、図示しないフォトセンサが設けられている。フォトセンサは、発光素子と受光素子とを備え、これらの発光素子および受光素子は、秒中間車221および秒検出車223の厚み方向両側に設けられ、これらを挟んで互いに対向して配置されている。秒中間車221と秒検出車223が回動して検出孔221A,223Aが一致すると、フォトセンサの発光素子からの光が検出孔221A,223Aを貫通して受光素子で受光されるため、秒針2Aが12時(0秒)の位置であることが検出される。また、本実施形態では、秒車222や秒検出車223の材質が金属であるのに対し、秒中間車221の材質はよりコスト面で優位な合成樹脂を採用している。また、合成樹脂としては、検出孔221A以外の部分での検出光に対する遮光性を考慮し、黒系の色のものが良好に用いられる。
なお、このような秒針2Aの位置を検出する秒針位置検出手段は、透過型フォトセンサを用いるものに限らず、例えば反射型フォトセンサを用いたものであってもよく、また、検出孔221A,223Aが一致することを検出するものに限らず、例えば秒検出車223や秒中間車221の周上に磁気パターンを形成し、この磁気パターンをホール素子などで読み取ることによって秒針2Aの位置を検出してもよい。
時分針モータ26は、秒針モータ21と同様にステッピングモータで構成され、ロータ磁石261Bを有するロータ261と、ロータ261を回転可能に保持するステータ262と、ステータ262に接するコイル263とを備える。時分針モータ26は、時計1の略3時方向に配設され、ロータ261が地板10の中央側に、コイル263が地板10の外周側になる位置に配置されている。
時分針用減速輪列27は、ロータ261に一体的に形成されたロータかな261Aに噛合する第1の車としての五番車271と、五番車271に噛合する第2の車としての三番車272と、三番車272に噛合する第2の車としての二番車273と、二番車273に噛合する日の裏車274と、日の裏車274に噛合する筒車275とを備える。二番車273および筒車275は、秒車222と同軸上に配置され、二番車273には分針2Bが、筒車275には時針2Cが固定されている。コイル263に5秒周期でモータパルスを流すと、電磁誘導によりステータ262に磁路が形成され、ロータ261が1パルスで半回転する。この回転運動は、ロータかな261A、五番車271、三番車272、二番車273の順に適切な減速比(増速比)で減速されながら伝達され、二番車273および分針2Bが1時間で一周する速度で回動する。また、二番車273の回転運動は、日の裏車274、筒車275の順に適切な減速比(増速比)で減速されながら伝達されて、筒車275および時針2Cが12時間で1周する速度で回動する。
また、本実施形態において、ロータかな261Aの歯数は、通常のクォーツ時計の場合の7枚よりも多く、10枚となっている。ロータ261は、ロータ磁石261Bおよびロータかな261Aの二部品で構成されており、後述するように、指針2の針位置検出を確実に行わせるためには、通常であれば、ロータ磁石261BのN極またはS極と、ロータかな261Aの歯形との回転方向の位相を合わせることが要求されるが、本実施形態では、ロータかな261Aの歯数を10枚にし、ロータ磁石261Bとロータかな261Aの位相が最大にずれても、ロータかな261Aに噛合する五番車271の検出孔271A(図5)への影響が実質的に生じないようにしてある。なお、秒針モータ21を構成するロータかな211Aも同様である。
五番車271、三番車272、二番車273、四番車222、および筒車275には、図5にも示されるように、互いに重なり合う領域にそれぞれ検出孔271A,272A,273A,222A,275Aが形成されている。時針2C、分針2B、および秒針2Aが12時の位置に配置された時に、これらの検出孔271A,272A,273A,222Aの位置が一致するように設定されている。つまり、秒針2Aの他、時針2Cおよび分針2Bの基準位置も12時位置である。
検出孔271A,272A,273A,222A,275Aが一致する位置には、秒針モータ21に設けられたのと同様の透過型のフォトセンサが設けられており、検出孔271A,272A,273A,222A,275Aの位置が一致すると、発光素子6から射出された光を受光素子7が受光して検知し、これにより時針2C、分針2B、および秒針2Aが全て12時位置、つまり、基準位置の状態であることが検出される。したがって、本実施形態では、発光素子6が地板10とソーラパネル4との間に配置された回路ブロック6Aに実装され、また、受光素子7が輪列受8を覆う回路ブロック7Aに実装されているが、これらの素子6,7間に5つの車271,272,273,222,275が配置されていることになる。この際、地板10にも、透光を阻害しないように、透光孔10Aが設けられていることは勿論である。さらに、時分針用減速輪列27においては、五番車271および三番車272が前述の秒中間車221と同様に合成樹脂製である。
そして、12時間表示の本実施形態の時計1では、指針2の基準位置は12時間周期で廻ってくるため、同じく12時間周期で回転する筒車275に検出孔275Aを設けることで、時針2Cを含めた指針2の基準位置を、360度ある表示領域のうち12時位置の一箇所に特定できる。なお、このような指針2が基準位置にあることを検出するための指針位置検出手段は、秒針位置検出手段と同様に、任意の検出方式を採用できる。また、各素子6,7の位置関係は反対であってもよい。
ここで、検出孔271A,272A,273A,222A,275Aのうち、実際の針位置検出に重要とされるのは、ロータかな261Aに噛合する五番車271の検出孔271Aと、これに噛合する三番車272の検出孔272Aである。これらの車271,272は回転速度が他の車273,222,275よりも速く、検出孔271A,272A同士が重なり合っている期間は、モータパルスにして1パルス分である。したがって、検出孔271A,272Aを用いて針位置検出を行うことは、モータパルス数パルス分の間重なり続ける可能性のある検出孔273A,275Aだけを用いて基準位置を検出する場合に比し、指針2を基準位置に正確に合わせることができる。このことからすれば、検出孔271A,272Aの孔径は、加工可能な範囲で小さければよく、他の車273,222,275の検出孔273A,222A,275Aの孔径は、検出孔271A,272Aでの光透過を阻害しない程度に十分に大きくてよい。
ただし、本実施形態では、五番車271の検出孔271Aは、これと噛み合う三番車272の検出孔272Aよりも大きく、二番車273の検出孔272Aと同じに設定されている。具体的には、二番車273および筒車275の検出孔273A,275Aの孔径は0.5mm、三番車272および四番車222の検出孔272A,222Aの孔径は0.4mmであるが、五番車271の検出孔271Aの孔径も0.5mmと大きい。
これは、五番車271と噛み合っているロータかな261Aの歯数を、前述したように10枚にし、互いの位相合わせをなくしたためである。すなわち、位相がずれている場合でも、五番車271の検出孔271Aを大きめに設けておくだけで、そのずれ量を吸収でき、位相合わせが不要になるのである。秒中間車221側でも同様である。
さらに、本実施形態のように、時分針2C,2Bを有する時分針用減速輪列27と、秒針2Aを有する秒針用減速輪列22が別々のモータ21,26で駆動されるうえ、時分針2C,2Bが取り付けられた二番車273や筒車275とは平面的に重ならない位置に秒検出車223が設けられ、この位置にあるフォトセンサで秒針2Aの基準位置が独自に検出されるため、秒針2Aと時分針2C,2Bとを個別に効率よく回転させて基準位置に合わせることができる。また、時分針2C,2Bが単独の時分針モータ26で駆動されるので、例えば時差修正を行うのに好都合である。
なお、時分針位置検出部に秒車222の検出穴222Aが重なっているため、実際に針位置検出を行う時には2つの輪列の検出を行う順番がある。まず、秒針用減速輪列22の位置を検出してやることで秒車222の検出穴222Aを正規の位相に合わせてから、時分針用減速輪列27の位置を検出するのである。
図1および図2に示されるように、日車30は、地板10において指針用駆動手段20が設けられた側とは反対側の面に対向して設けられている。図3に示されるように、日車30の上方(図2において紙面の手前側)には、円盤状の文字板3が設けられており、この文字板3の外周部の一部には、日付を表示するための窓部(図示せず)が設けられ、窓部から日車30の一部が日付として視認可能となっている。文字板3は、ガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、文字板3と地板10との間には、入射した光によって発電する発電手段としてのソーラパネル4が配置されている。
図2に戻って、日車30は、リング状に形成され、ソーラパネル4と地板10との間に配置されており、日車30の内周面には内歯車32が形成されている。日車30の文字板3側の面には、日付を表す「1」から「31」の文字が印刷などによって表示されている。
図1に示されるように、暦用駆動手段31は、秒針モータ21および時分針モータ26と同様に、ステッピングモータで構成され、ロータ311、ステータ312、およびコイル313を備える。暦用駆動手段31は、時計1の略5時方向に配設され、ロータ311が地板10の中央側に、コイル313が地板10の外周側に配置されている。
日車30と暦用駆動手段31との間には、暦用駆動手段31からの駆動力を日車30に伝達する暦用輪列33が設けられている。暦用輪列33は、ロータ311に一体的に形成されるロータかな311Aに噛合する日回し第一中間車331と、日回し第一中間車331に噛合する日回し第二中間車332と、日回し第二中間車332に噛合する日回し車333とを備える。日回し車333は、地板10を貫通して文字板3側に歯車333Aを有し、この歯車333Aが日車30の内歯車32に噛合される。なお、日車30の平面方向の位置は、歯車333Aと内歯車32との噛合によって行われ、従来日車の位置決めに用いられるようなジャンパは設けられていない。
コイル313にモータパルスを流すと、電磁誘導によりステータ312に磁路が形成され、ロータ311が回転する。この回転は、ロータかな311A、日回し第一中間車331、日回し第二中間車332、日回し車333の順に伝達され、日回し車333の回転によって日車30が回転し、表示される日付が変更される。
ここで、暦用駆動手段31は、指針用駆動手段20よりも地板10の外周側(外側)に配置されている。したがって、暦用駆動手段31のロータ311の回転中心から指針2の回動中心までの距離は、指針用駆動手段20(秒針モータ21および時分針モータ26)のロータ211,261の回転中心から指針2の回動中心までのそれぞれの距離よりも大きくなっている。
電源収納部41には、電池40が収納されている。電池40は、二次電池であり、ソーラパネル4で発生した起電力は、この電池40に充電される。電源収納部41は、時計1の略1時方向に配設され、地板10の外周側に配置されている。
ここで、電源収納部41は、指針用駆動手段20よりも地板10の外周側(外側)に配置されている。したがって、電源収納部41の略中心(円形の電池40の中心)から指針2の回動中心までの距離は、指針用駆動手段20(秒針モータ21および時分針モータ26)のロータ211,261の回転中心から指針2の回動中心までのそれぞれ距離よりも大きくなっている。
アンテナ50は、アンテナコア51と、アンテナコア51を収納するコア収納部52と、コア収納部52の一部に巻き回されるコイル53とを備える。
アンテナコア51は、アモルファスの薄板を複数枚積層して構成され、略中央に形成される略矩形状の直線部511と、直線部511の両端側に地板10の外縁に沿って略円弧状に湾曲して形成される湾曲部512とを備える。
コア収納部52は絶縁材料で構成され、アンテナコア51と同様に略中央に形成される棒状の直線部521と直線部521の両端側に地板10の外縁に沿って略円弧状に湾曲して形成される湾曲部522とを備える。コア収納部52において地板10に対向する面には、凹状部が形成され、この凹状部にアンテナコア51が収納されている。コア収納部52が地板10にねじ止めされることにより、アンテナ50は、地板10に固定されている。
コイル53は、コア収納部52の直線部521に巻き回されている。コア収納部52の直線部521の両端にはフランジ部523が形成されており、このフランジ部523によってコイル53の巻きほどけが防止され、所定巻き数のコイル53が均一に形成される。
コア収納部52の一方の湾曲部522には、コイル53の端部が接続された回路基板54が固定されている。回路基板54は、絶縁材料で構成されるフレキシブル基板で構成され、この回路基板54上には、アンテナ50の同調周波数調整用の電気素子としてのコンデンサ541が複数個実装されている。この回路基板54は、コア収納部52の端部において裏蓋側の回路ブロック7A(図5)に導通している。
この回路ブロック7Aは、前述の受光素子7の他、図示を省略するが、基準クロックを発振する計時用の水晶振動子や、CPU、標準電波の信号のみを通過させるバンドパスフィルタ用水晶振動子、アンテナ50で受信した標準電波を処理する受信用IC(受信用回路)等とを備えて構成されている。CPUは、計時用の水晶振動子からの周波数を分周して基準クロックを生成する分周回路や、基準クロックをカウントして時刻を計時する計時回路や、計時回路からの信号に基づいて指針用駆動手段20や暦用駆動手段31を制御する制御回路などを備えて構成されている。また、受信用ICは、アンテナ50で受信した標準電波を復調する復調回路や、受信信号を増幅する増幅回路などを備えて構成されている。
外部操作手段5は、時計1の略3時方向に配設された巻真5Aと、時計の略2時方向および略4時方向にそれぞれ配設された図示しないボタンとを備える。巻真5Aは、引き出し量によって複数のモードに切換可能なスイッチング機能を有し、例えば巻真5Aを一段引き出すと日車30の手動修正モードとなり、ボタンを押すことによって日車30を回動させることが可能となる。また、例えば巻真5Aを二段引き出すと、時刻修正モードとなり、ボタンを押すことによって指針2を回動させることが可能となる。
また、ボタンは、押すことによって情報を表示可能となっており、例えば巻真5Aを引き出さない状態でボタンを押すと、前回の標準電波の受信結果(受信の成否)が表示されるようになっている。この受信結果の表示は、例えば受信成功の場合には秒針2Aが10秒のところを示し、受信失敗の場合には、秒針2Aが20秒のところを示すように設定される。この受信結果の表示は、所定時間(例えば5秒)行われ、所定時間経過後には秒針2Aは元の位置に戻り、現在時刻を表示する。なお、ボタンの操作によって標準電波を強制的に受信させる場合には、ボタンの操作とともに、秒針2Aの位置によって標準電波を受信可能な環境か否かを表示させてもよい。
[制御手段の構成]
次に、時計1の動作を制御する制御手段の構成に関し、図6を参照して説明する。
制御手段400は、例えばIC(Integrated Circuit)や各種電気部品などが搭載された回路構成で、時計1の計時および時刻修正を実施するものである。
具体的には、制御手段400は、分周回路401、駆動信号発生回路402、時刻表示駆動回路403、内部時刻計数手段404、指針位置検出手段405、指針位置計数手段406、指針位置内部時刻比較手段407、電圧検出手段408、制御部409を備えている。
ここで、制御部409は、分周回路401、駆動信号発生回路402、受信手段430、内部時刻計数手段404、指針位置内部時刻比較手段407、指針位置検出手段405、電圧検出手段408を制御するものであり、具体的な制御方法は後述する。
分周回路401は、制御部409で制御され、発振回路410から出力される発振信号を分周し、所定の周波数の信号を出力する。例えば、分周回路401は、分周した1Hzのパルス信号等を、駆動信号発生回路402、内部時刻計数手段404、制御部409に出力する。
なお、発振回路410は、水晶振動子などの基準信号源を高周波発振させ、この高周波発振により発生する発振信号を出力する公知のものであるため、説明を略す。
駆動信号発生回路402は、時刻表示駆動回路403を駆動する信号を発生する回路である。
時刻表示駆動回路403は、時刻表示手段420を駆動する回路である。本実施形態の時刻表示手段420は、モータ21,26、暦用駆動手段(カレンダ用モータ)31および指針2、日車30を有するアナログ表示式の時刻表示手段である。また、指針2および日車30により、時刻情報を指示する指示部材が構成され、秒針モータ21、時分針モータ26、暦用駆動手段(カレンダ用モータ)31で指示部材を駆動する指示部材駆動手段が構成されている。そして、時刻表示駆動回路403は、秒針モータ21、時分針モータ26、暦用駆動手段(カレンダ用モータ)31を駆動制御している。
内部時刻計数手段404は、各種カウンタ、例えばタイムコードを記憶するプリセットカウンタ等で構成されている。そして、内部時刻計数手段404には、受信手段430により受信された時刻データが記憶され、この記憶された時刻データは分周回路401からの信号に基づいて更新される。このため、内部時刻計数手段404には、常時、現時刻を示す現時刻情報が記憶・計数されていることになる。
受信手段430は、時刻データを有する標準電波を受信するものである。すなわち、受信手段430は、アンテナ50と、同調コンデンサなどで構成された同調回路とを備えている。そして、受信手段430は、制御部409にて制御され、同調回路で設定された周波数の長波標準電波をアンテナ50で受信させるように構成されている。この受信する長波標準電波としては、例えば日本国内においては、送信周波数40kHzの「おおたかどや山(東日本)」の標準電波出力局と、送信周波数60kHzの「はがね山(西日本)」の標準電波出力局との2種類の周波数である。
また、受信手段430は、図示しない、増幅回路、バンドパスフィルタ、復調回路、デコード回路などを備え、受信した長波標準電波からデジタルデータである時刻情報すなわちタイムコードを取り出す。この取り出したタイムコードは、内部時刻計数手段404に出力される。
指示部材位置検出装置である指針位置検出手段405は、図7に示すように、秒針2Aの位置を検出して秒針位置検出信号を出力する秒針位置検出手段405Aと、分針2Bおよび時針2Cの位置を検出して時分針位置検出信号を出力する時分針位置検出手段405Bとを備えている。
秒針位置検出手段405A、時分針位置検出手段405Bは、発光素子6である発光ダイオード(LED)451と、受光素子7であるフォトトランジスタ452とを備えている。
そして、制御部409は、秒針用および時分針用の輪列を1ステップ動作させ、輪列の挙動がおさまってからフォトトランジスタ452のエミッタをVDDからVSSにして受光可能な状態とし、定電流源453のスイッチであるトランジスタ454をオンさせてLED451に定電流を流してLED451を発光させる。すなわち、本実施形態においては、指針位置検出手段405を駆動して位置検出を行うためのパルス信号は、図12に示すように、ステッピングモータの各駆動パルス間に出力され、その出力タイミングがステッピングモータの駆動パルスの出力タイミングに重ならないようにされている。
輪列の位相により、検出孔が重なるとLED451の光がフォトトランジスタ452に照射され、フォトトランジスタ452に電流が流れる。すると、秒針位置検出手段405A、時分針位置検出手段405Bから検出信号が出力され、指針位置が検出される。
本実施形態では、秒針位置検出手段405Aは、秒針2Aが0秒位置にあるときに秒針位置検出信号を出力し、時分針位置検出手段405Bは、分針2Bおよび時針2Cが午前0時0分または午後0時0分の位置にあるときに時分針位置検出信号を出力する。
なお、フォトトランジスタ452に接続される抵抗455の抵抗値は、秒針位置検出手段405A、時分針位置検出手段405Bで各々最適化すればよい。また、抵抗値の設定があえば、各検出手段405A,405Bで抵抗値を共通にすることもできる。
指針位置計数手段406は、指針位置検出手段405から指針位置検出信号を受けた際にリセットされるとともに、駆動信号発生回路402からの駆動信号をカウントとする。これにより、指針位置計数手段406の計数値が、指針2の位置に対応するように制御している。従って、指針位置計数手段406により、本発明の指示部材位置カウンタが構成されている。
指針位置内部時刻比較手段407は、内部時刻計数手段404で計数されている内部時刻データ(現時刻データ)と、指針位置計数手段406で計数されている指針位置データとを比較し、不一致の場合には内部時刻計数手段404の修正または指針2および指針位置計数手段406の修正を行う。
電圧検出手段408は、発電部440で発電された電気エネルギーが蓄電される蓄電部450の電圧を検出し、その電圧値を示す電圧検出信号を出力する。この電圧検出信号は、制御部409および指針位置検出手段405に出力される。
制御部409は、電圧検出手段408で検出された電源である電池(蓄電部)40の電圧(電源電圧)に応じて、指針位置検出動作の禁止や、指針位置検出方法の変更を指針位置検出手段405に指示する。
発電部(ソーラパネル)4は、太陽光などの外部エネルギーを取り込み、それらの電気エネルギーに変化するソーラ発電機(太陽電池)である。但し、発電部4としては、ソーラパネルに限定されるものではなく、回転錘の動力を電力に変換する電磁発電機、熱発電機、ピエゾ発電機等の各種の発電機構で構成できる。
[指針位置検出動作]
このような構成の時計1における指針位置の検出動作を説明する。
時計1の制御部409は、図8に示すように、時計1の起動時またはシステムリセット時であることを検出すると(ステップ1、以下ステップを「S」と略す)、起動・システムリセット時の指針位置検出処理を実行する(S10)。
また、制御部409は、内部時刻計数手段404で計数されている内部時刻(現時刻)が0時0分0秒、または、12時0分0秒であるかを判定し(S2)、その時刻であれば、0時or12時の指針位置検出処理を実行する(S30)。
さらに、制御部409は、内部時刻計数手段404で計数されている内部時刻(現時刻)が毎正分、つまり0秒であるかを判定し(S3)、その時刻であれば、毎正分の指針位置検出処理を実行する(S60)。
すなわち、時計1の起動時あるいはシステムリセット時は、指針位置計数手段406に指針位置情報を有していないため、指針位置検出を行う必要がある。このため、制御部409は、時計1が起動やシステムリセットされると、指針位置検出処理S10を実行する。
また、制御部409は、通常運針中は、12時間毎に時針2Cおよび分針2Bの位置を検出し、1分毎に秒針2Aの位置を検出している。
[起動・システムリセット時の指針位置検出処理]
次に、起動・システムリセット時の指針位置検出処理S10に関し、図9に基づいて説明する。
指針位置検出処理S10では、まず、制御部409は、電圧検出手段408を用いて、蓄電部40の電圧(電源電圧VDD)が所定電圧(本実施形態では1.30V)以上であるか否かを判断する(S11)。
S11で電源電圧VDDが所定電圧(1.30V)未満であれば、制御部409は、電源電圧VDDが所定電圧以上になるまで、電源電圧の検出処理を繰り返す。
一方、S11で電源電圧VDDが所定電圧以上であれば、制御部409は、指針位置検出手段405を作動して指針位置の検出処理を実行する。本実施形態では、まず、秒針位置検出手段405Aが作動され、秒針2Aの位置検出処理が行われる(S12)。具体的には、制御部409は、秒針位置検出手段405Aのトランジスタ454を制御してLED451を発光させる。この際、秒輪列の検出孔がLED451およびフォトトランジスタ452間に位置している場合のみ、その光がフォトトランジスタ452で検出され、秒針位置検出手段405Aは秒針位置検出信号を出力する。
制御部409は、秒針位置検出処理S12において、秒針2Aが0秒位置にあることを検出したか否かを、前記秒針位置検出信号が出力されたか否かで判断する(S13)。
ここで、秒針位置検出信号が出力されていない場合には、制御部409は、再度、電源電圧VDDが所定電圧以上であるかを検出する(S14)。そして、電源電圧VDDが所定電圧未満であれば、制御部409は、電源電圧VDDが充電によって所定電圧以上になるまで、秒針位置検出処理を停止する(S15)。
一方、S14で電源電圧VDDが所定電圧以上であることが検出されると、制御部409は、駆動信号発生回路402を介して駆動信号を1発(1パルス)出力し、秒針モータ21を1ステップ分駆動する(S16)。
秒針2Aが移動したら、制御部409は再度秒針2Aの位置検出処理を実施し(S12)、秒針2Aを検出できたか判断する(S13)。
以上のS12〜S16の処理を繰り返すと、秒針2Aが1周(60秒分)移動する間には、S13で秒針2Aが検出されることになる。
制御部409は、S13で秒針2Aが検出されると、再度、電源電圧VDDが所定電圧以上であるかを検出し(S17)、所定電圧(本実施形態では1.30V)以上になるまで電源電圧の検出処理を繰り返す。
S17で電源電圧VDDが所定電圧以上であると、制御部409は、時分針位置検出手段405Bを作動し、分針2Bおよび時針2Cの位置検出処理を行う(S18)。具体的には、制御部409は、時分針位置検出手段405Bのトランジスタ454を制御してLED451を発光させる。この際、時分輪列の検出孔がLED451およびフォトトランジスタ452間に位置している場合のみ、その光がフォトトランジスタ452で検出され、時分針位置検出手段405Bは時分針位置検出信号を出力する。
制御部409は、時分針位置検出処理S18において、時針2Cおよび分針2Bが0時0分(または12時0分)の位置にあることを検出したか否かを、前記時分針位置検出信号が出力されたか否かで判断する(S19)。
ここで、時分針位置検出信号が出力されていない場合には、制御部409は、S14〜S16と同様に、電源電圧VDDが所定電圧以上であるかを検出し(S20)、電源電圧VDDが所定電圧以上になるまで、時分針位置検出処理を停止する(S21)。
そして、制御部409は、S20で電源電圧VDDが所定電圧以上であることが検出されると、駆動信号発生回路402を介して駆動信号を1発出力し、時分針モータ26を1ステップ分駆動し、時分針を1ステップ分移動する(S22)。
時分針2B,2Cが移動したら、制御部409は再度時分針位置検出処理を実施し(S18)、時分針が検出されるまでS18〜S22を繰り返す。
制御部409は、S19で時分針が検出されると、針位置検出処理を終了し、通常運針に戻す(S23)。
なお、S12で指針位置検出手段405から秒針位置検出信号が出力された場合には、秒針2Aが0秒位置に停止していることになる。このため、秒針位置検出信号を受けた指針位置計数手段406は、その内部に設けられた秒針位置カウンタをリセットして0に戻し、秒針位置カウンタの計数値と秒針2Aの位置が同期するようにしている。
同様に、S18で時分針位置検出信号が出力された場合には、時分針2B,2Cが0時0分位置に停止していることになるため、指針位置計数手段406は、その内部に設けられた時分針位置カウンタをリセットし、時分針位置カウンタの計数値と時分針2B,2Cの位置が同期するようにしている。
また、S23で通常運針に戻す場合には、制御部409は、指針位置内部時刻比較手段407で内部時刻計数手段404の計数値に指針位置計数手段406の計数値が一致するまで、駆動信号発生回路402から駆動信号を時刻表示駆動回路403、指針位置計数手段406に出力して指針2を早送りして現時刻に移動する。その後は、分周回路401からの基準信号に入力に応じた通常運針を実施する。
[0時or12時の指針位置検出処理]
次に、0時or12時の指針位置検出処理S30に関し、図10に基づいて説明する。
指針位置検出処理S30が実行されると、制御部409は、まず、電源電圧VDDが所定電圧(本実施形態では1.25V)以上であるかを検出する(S31)。
S31で電源電圧VDDが所定電圧以上であれば、制御部409は、直前の秒針位置検出処理(毎正分の指針位置検出処理)S60で位置検出に成功しているか否かを確認する(S32)。
そして、制御部409は、直前の秒針位置検出処理で位置検出に失敗している場合、あるいは、S31で電源電圧VDDが所定電圧未満の場合には、今回の針位置検出処理を禁止し(S33)、0時or12時の指針位置検出処理S30を終了する。
一方、直前の秒針位置検出処理S60で位置検出に成功している場合は、制御部409は、電源電圧VDDが第2所定電圧(本実施形態では1.30V)以上であるかを確認する(S34)。
S34で「Y」と判定された場合には、制御部409は、時分針位置検出処理を実行し(S35)、時分針2B,2Cを検出できたかを確認する(S36)。
この時分針位置検出処理S35は、内部時計(内部時刻計数手段404)が0時0分あるいは12時0分のときに実行されるので、通常は、時分針2B,2Cが検出され、S36で「Y」と判断される。その場合、制御部409は、時分針2B,2Cが正しい位置にあることを検出できたので、針位置検出処理を終了し、現時刻表示に戻して通常運針に復帰し(S51)、0時or12時の指針位置検出処理S30を終了する。
一方、S36で時分針2B,2Cを検出できなかった場合、時分針2B,2Cが内部時計に対してずれているため、時分針2B,2Cを1ステップずつ移動させ、その都度、位置検出を行う。
具体的には、まず、時分針2B,2Cの検出に時分針2B,2Cで指示される時刻において12時間分、失敗しているかを判断する(S37)。ここで、12時間分、検出に失敗している場合、つまり時分針2B,2Cを12時間分移動しても検出できなかった場合は、針位置検出処理を終了する(S51)。なお、通常は、時分針2B,2Cを12時間分移動すれば、時分針2B,2Cを確実に検出することができるが、例えば、非常に温度が低い環境に時計1がある場合に、電源電圧が低めであると、LED451の光量が低下して誤検出などが発生し、時分針2B,2Cを検出できない場合がある。このような場合には、続けて、針位置検出処理を行っても検出できない可能性が高いため、針位置検出処理を終了する(S51)。
S37で「N」と判断され、まだ12時間分移動していない場合には、制御部409は、電源電圧VDDが所定電圧(1.10V)以上であるかを確認する(S38)。ここで、制御部409は、電源電圧VDDが所定電圧未満であれば、針位置検出処理を終了する(S51)。
一方、制御部409は、電源電圧VDDが所定電圧以上であれば、時分針モータ26を駆動する駆動信号を1発出力し、時分針モータ26を1ステップ分移動する(S39)。なお、本実施形態では、分針2Bは、12ステップで1分移動するように設定されている。つまり、分針2Bは、720ステップで1回転(360度移動)するように設定されており、1ステップでは、角度0.5度だけ回転する。また、時針2Cは、時分輪列によって分針2Bに連動して回転している。
S39で時分針2B,2Cが駆動されると、制御部409は、時分針位置検出処理S35を再度実行する。以下、制御部409は、S35〜S38までの処理を繰り返し、S36で時分針2B,2Cが検出された場合、S37で12時間分検出に失敗した場合、S38で電源電圧VDDが所定電圧未満になった場合に針位置検出処理を終了し、指針を現時刻に復帰して通常運針に戻す(S51)。
また、S34でNと判断された場合、つまり、電源電圧VDDが1.25V以上(S31で「Y」)で、かつ、1.30V未満(S34で「N」)の場合、制御部409は、S35,36と同様に、時分針位置検出処理を実施し(S40)、時分針2B,2Cを検出できたかを確認する(S41)。
S41で検出していないと判定された場合には、制御部409は、電源電圧VDDが所定電圧(1.10V)以上であるかを確認し(S42)、電源電圧VDDが所定電圧以上であれば、時分針モータ26を駆動する駆動信号を1発出力し、時分針モータ26を1ステップ分移動する(S43)。
次に、制御部409は、時分針位置検出処理S40での検出失敗(非検出)が60回になったかを判断し(S44)、60回未満であれば、時分針位置検出処理S40〜S44を繰り返す。ここで、時分針モータ26に駆動信号を60回入力すると、分針2Bは角度30度(時間にすると5分ぶん)だけ移動する。従って、S44で60回非検出と判定された場合は、分針2Bが角度30度移動しても時分針2B,2Cを検出できないことになる。
このS40〜S44の処理において、時分針2B,2Cを検出した場合(S41で「Y」)、電源電圧VDDが所定電圧未満になった場合(S42で「N」)、制御部409は、針位置検出処理を終了し、指針を現時刻に復帰して通常運針に戻す(S51)。
また、S44で非検出が60回になった場合には、制御部409は、時分針モータ26を逆回転する駆動信号を120発出力し、時分針2B,2Cを−10分ぶん(角度60度)だけ移動する(S45)。
そして、S40〜S44と同様に、制御部409は、時分針位置検出処理S46、時分針の検出判定処理S47、電源電圧の判定処理S48、時分針モータ26の駆動処理S49、60回の非検出判定処理S50を実施する。
制御部409は、S41,47で時分針2B,2Cを検出した場合、S42,48で電源電圧VDDが所定電圧(1.10V)未満になった場合、S50で60回非検出となった場合は、針位置検出処理を終了し、指針を現時刻に復帰して通常運針に戻す(S51)。
S51で針位置検出処理が終了し、通常運針に戻ると、0時または12時の指針位置検出処理S30も終了する。
[毎正分の指針位置検出処理]
次に、毎正分の指針位置検出処理S60に関し、図11に基づいて説明する。
指針位置検出処理S60が実行されると、制御部409は、まず、電源電圧VDDが所定電圧(本実施形態では1.25V)以上であるかを検出する(S61)。
ここで、電源電圧VDDが所定電圧未満の場合には、制御部409は、今回の針位置検出処理を禁止し、通常運針を続行する(S62)。
一方、S61で電源電圧VDDが所定電圧以上であれば、制御部409は、秒針位置検出処理を実行する(S63)。秒針位置検出処理S63は、図9の秒針位置検出処理S12と同一の処理であるため、説明を省略する。
制御部409は、S63で秒針2Aを検出できたかを判定し(S64)、秒針2Aを検出できなかった場合には、検出失敗が60回となるまで(S65)、秒針モータ21の駆動による秒針2Aの移動(S66)および秒針位置検出処理S63を繰り返す。
一方、制御部409は、S64で秒針2Aを検出した場合や、S65で検出失敗が60回になった場合には、秒針位置検出処理を終了し、通常運針を再開する(S67)。通常運指の再開は、まず、指針位置計数手段406で計数されている指針位置情報と、内部時刻計数手段404で計数されている現時刻情報とに基づいて、指針を現時刻に復帰し、その後、通常の運針処理を行う。
なお、本実施形態では、時刻表示駆動回路403から秒針モータ21に駆動信号を1発出力するたびに、秒針2Aが1秒分ステップ運針し、その際に秒針位置検出処理S23を実行している。従って、S25で検出失敗が60回になった場合には、秒針2Aを1周分(60秒分)回転させても秒針2Aを検出できなかったことを意味する。秒針2Aを1周回転してもその位置を検出できないのは、例えば、秒針位置検出処理S23や秒針駆動処理S26によって電源電圧VDDが低下して誤検出したり、LED451やフォトトランジスタ452が故障している場合である。このため、本実施形態では、それ以上の秒針位置検出処理を続行しないように、S65で検出失敗が60回になった場合には、秒針位置検出処理を終了するようにしている。
また、毎正分の指針位置検出処理S60では、秒針2Aの位置検出処理のみを行えば良く、時分針2B,2Cの位置検出処理に比べてエネルギ消費量も少なく、電圧降下も小さい。このため、S61で電源電圧VDDを比較する所定電圧値は、時分針2B,2Cの位置検出処理のS11における所定電圧値に比べて低くされている。また、秒針2Aの位置検出処理時の電圧降下は小さいため、電源電圧の検出は、毎正分時(0秒時)に最初に1回のみ行えば良く、S63〜S66を繰り返している間は、電源電圧の検出は行っていない。
このような実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)電源電圧VDDが低い状態で指針位置検出処理を行っても、LED451の光量が低下するなどで誤検出してしまう可能性があり、無駄なエネルギー消費が発生するが、本実施形態では、電源電圧VDDが所定電圧以上と高い状態の場合のみ指針位置検出処理を行っているので、指針位置検出の誤検出を防止でき、無駄なエネルギー消費の発生も防止できて省エネルギー化を図ることができる。
特に、指針位置検出処理S10,S30は、指針2の駆動および光センサによる秒針2Aの位置検出処理に比べて、電圧降下が大きくなる可能性が高い時分針2B,2Cの位置検出処理時に、指針の移動および位置検出処理を行うたびに電源電圧VDDを検出しているので、指針位置検出処理を電源電圧が高い状態で実施でき、指針位置検出の誤検出を確実に防止でき、無駄なエネルギー消費の発生も確実に防止できる。
(2)また、指針位置検出処理や指針位置検出用のモータ駆動処理は、電源電圧VDDが所定電圧以上の場合に実施され、これらの処理によって電源電圧VDDが大幅に低くなることがないため、時計1のシステムダウンやIC、CPUの誤動作が発生することを防止できる。
(3)電源電圧VDDが所定電圧以上の場合のみ、指針位置処理や指針位置検出用のモータ駆動処理を行うようにしているので、バックアップコンデンサの容量を小さくでき、その分、時計1の小型化、薄型化を実現できる。
(4)各指針位置検出処理S30,S60により、秒針2Aは毎正分つまり1分間隔でその位置を確認しており、時分針2B,2Cは12時間毎に位置を確認しており、その位置がずれていて検出できない場合には、各指針2の位置を検出しているので、指針2の位置ずれが生じても、即座にそのずれを検出して修正することができる。このため、もともと時刻指示精度の高い電波修正時計1において、指針2による指示精度をより一層高めることができる。
(5)0時または12時の指針位置検出処理S30においては、電源電圧VDDが1.30V以上と高く、かつ、内部時計が0時0分または12時0分のときに、時分針2B,2Cを検出できない場合には、S35〜S39により、12時間分、時分針2B,2Cを回転させて時分針2B,2Cを検出している。このため、光センサが故障していたり、非常に低温状態で使用しているために、LED451の発光量が低下して誤検出が生じている場合以外では、時分針2B,2Cを確実に検出できる。また、電源電圧VDDが高い状態の場合のみ時分針2B,2Cを12時間分移動しているので、時分針2B,2Cを12時間分移動しながら指針位置検出処理を行うというエネルギー消費が大きい処理を実行しても、電源電圧VDDが大幅に低下してシステムダウンが発生することを防止できる。
(6)また、0時または12時の指針位置検出処理S30においては、電源電圧VDDが1.25V以上で、かつ、1.30V未満の場合で、時分針2B,2Cを検出できない場合には、S40〜S50により、時分針2B,2Cを前後5分ずつ回転させて時分針2B,2Cを検出している。このため、指針位置検出範囲を狭くすることができ、指針位置検出処理のエネルギー消費を抑えることができるため、電源電圧VDDが大幅に低下してシステムダウンが発生することを防止できる。
(7)また、S40〜S44で、分針2Bを5分ぶんまで進めても時分針2B,2Cを検出できなかった場合に、S45で10分ぶん逆回転し、その後、S46〜S50で、分針2Bを5分ぶんまで進めながら時分針2B,2Cの検出を行っている。このため、時分針2B,2Cの検出は、常に時分針2B,2Cを正転させながら行うことができ、安定した検出を行うことができる。
すなわち、時分針2B,2Cを逆転すると、正転の場合に比べてバックラッシュの影響で輪列の静的安定位置が若干変化するので、検出孔の重なる位置も変化し、安定した検出を行えない可能性が高まるが、本実施形態では、必ず正転させながら指針位置検出処理を行っているので、安定した検出を行うことができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、指針位置検出処理S30のS34において電源電圧が第2所定電圧未満の場合に、指針位置検出範囲を制限していたが、例えば、指示部材位置検出動作の周期を長くしてもよい。指示部材位置検出動作の周期を長くすれば、モータ駆動や光センサの駆動によって電圧降下が発生した後、電源電圧が元の電圧に復帰しやすくなり、その分、電圧低下を抑えることができる。
また、指示部材の位置検出対象としては、秒針2A、分針2B、時針2Cに限定されず、日車30等のカレンダ用の指示部材を含めてもよい。さらに、クロノグラフ針、アラーム時刻を設定するアラーム針、24時針等が設けられている時計においては、これらの指針を位置検出対象としてもよい。
なお、このように、時間を指示する指針2の他に、指示部材が設けられている場合には、前記電源電圧が第2所定電圧未満の場合に、電源電圧が第2所定電圧以上の場合に比べて指示部材位置検出の検出対象を少なくしてもよい。例えば、電源電圧が第2所定電圧以上であれば、指針2の他に日車30や各種指針の位置検出を行うように設定し、第2所定電圧未満の場合には、指針2のみの位置検出を行うように設定してもよい。このように構成すれば、電源電圧が第2所定電圧未満と比較的低い場合に、指針位置対象を少なくしているので、消費エネルギーが低下し、電圧降下も抑えることができる。
さらに、前記実施形態では、秒針2Aを秒針用減速輪列22で駆動し、時分針2B,2Cを時分針用減速輪列27で駆動していたが、秒針2Aおよび分針2Bを秒分輪列によって1つのモータで駆動し、時針2Cと日車30等のカレンダー表示部材を時カレンダー輪列によって1つのモータで駆動してもよい。
さらに、昇圧手段を設け、電源電圧が低い場合には、その電圧を昇圧してモータや位置検出装置を駆動するようにしてもよい。このように構成すれば、電源電圧が低い場合でも、モータや位置検出装置を確実に駆動することができる。
前記指針位置検出処理S30では、指針位置検出動作中に電源電圧が所定電圧未満に低下した場合、指針位置検出処理S30を終了し、現時刻(内部時刻)に指針2を移動させて通常運針に移行していたが、変則運針や所定の位置に指針2を移動させることにより、電圧が低下したことを利用者に知らせ、発電を促すようにしてもよい。この場合、発電により電源電圧の上昇した後に、内部時刻に指針を移動して通常運針に移行すればよい。
また、指針位置検出動作中に電源電圧が所定電圧未満に低下した場合、ICやCPU等の暴走を防ぐためにリセット信号を出力し、ICやCPU等を初期化してもよい。
また、指針位置検出処理S30においては、S45で時分針2B,2Cを移動することで、時分針位置検出処理時(S46)には指針を正転させていたが、逆転させながら指針位置検出処理を行ってもよい。但し、逆転させた場合には、バックラッシュ分のずれが生じて安定した検出ができないおそれがあるため、前記実施形態のように指針を正転させながら検出することが好ましい。
指針位置検出成功後にモータ駆動パルスによって現時刻表示へ移行する前にも電圧検出を行い、所定の電圧以上の場合には現時刻表示へ移行し、所定の電圧以下の場合には、ユーザーに電圧低下をアナウンスするような表示を行っても良い。このようにすれば、指針位置検出処理によって電源電圧が所定電圧以下に低下したことを、ユーザーが把握できるので、ユーザーは電池交換、充電、発電などの必要な対応を迅速に行うことができる。
前記実施形態では、内部時刻計数手段404が毎正分、0時、12時になった場合に指針位置検出処理を行っていたが、指針位置計数手段406が毎正分、0時、12時になった場合に指針位置検出処理を行うように設定してもよい。
また、前記実施形態では、毎正分、0時、12時になった際に電源電圧が所定電圧以上であれば指針位置検出処理を行っていた。これに対し、電源電圧が所定電圧以上であっても、パワーセーブ中、受信中、ユーザーにより指針が動かされている最中などの通常運針モード以外の動作モード中に、指針位置計数手段406または内部時刻計数手段404が毎正分、0時、12時になった場合には、指針位置検出処理を行わないように設定してもよい。
通常運針モード以外の動作モード、例えば、パワーセーブモードや、電波受信モード、手動修正モード時等に指針位置検出処理を行うと、これらの特別な動作を阻害するおそれがあるが、これらの特別な動作モード時には指針位置検出処理を実行しないようにすれば、特別な動作を確実に実行できる利点がある。
さらに、電源電圧が所定の電圧以下の場合、指針位置検出のフォトトランジスタ452の検出抵抗455を検出抵抗値の高い抵抗に切り替え、フォトトランジスタ452の感度を上げて光が弱くても検出できるように構成してもよい。このように構成すれば、指針位置検出の誤動作を低減できる。
時分針の位置検出は、内部時刻計数手段404や指針位置計数手段406が0時や12時の場合だけ行うものに限定されず、通常運針中に時分針を動かすごとに指針位置検出を行ってもよい。なお、前記実施形態のように、秒針が0秒の場合のみ時分針の位置検出を行えるように設定されている場合には、秒針が0秒のタイミングで指針位置検出を行えばよい。例えば、1分毎に1パルス出力される駆動信号で時分針が動かされている場合には、そのパルス出力タイミングに合わせて時分針の位置検出処理を行えばよいし、複数のパルスで分針を1分ぶん動かす場合には、秒針が0秒となるパルス間隔で時分針の位置検出処理を行えばよい。また、輪列構造上、時分針の位置検出を、秒針と独立して行える場合には、時分針を動かすごとに指針位置検出を行えばよい。
このように通常運針をしながら指針位置検出を行うようにすれば、指針を早送りして位置検出処理を行う必要がないため、早送りによる電源電圧降下を防止することができる。
また、前記実施形態では、毎正分、0時、12時になった際に指針位置検出を行い、検出できなかった場合、つまり内部時刻計数手段404や指針位置計数手段406のデータと、実際の指針2の位置にずれが生じている場合には、各指針2を早送りして指針位置検出を行っていたが、早送りをせずに、通常運針を継続し、各指針2を動かす毎に指針位置検出を行って指針位置を探してもよい。なお、秒針2Aの位置は最大1分以内に検出でき、時分針2B,2Cの位置は最大12時間以内に検出できる。但し、多くの場合、指針2の位置ずれはそれほど大きくないため、より短い時間で検出できることも多い。
このように通常運針をしながら指針位置検出を行うようにすれば、指針2を早送りして位置検出処理を行う必要がないため、早送りによる電源電圧降下を防止することができる。
さらに、内部時刻計数手段404や指針位置計数手段406が0時±5分、12時±5分等になった場合、つまり指針位置検出の可能性の高い範囲の位置検出を毎回行ってもよい。通常は、指針2の位置ずれはそれほど大きくないため、所定の範囲で位置検出を毎回行えば、指針2の位置を毎回検出できる可能性が高く、指針を早送りして位置検出する必要は殆ど無く、電源電圧降下も抑えることができる。その上、例えば、指針位置計数手段406等が12時の際に、時分針2B,2Cが11時57分を指示している場合、前記実施形態では、時分針を12時間近く早送りしたり、12時5分まで移動したあとで逆回転させて11時55分に移動して正回転させなければ時分針の位置を検出できないが、予め所定の範囲で指針の位置検出を毎回行うようにすれば、位置検出のための指針の移動量も少なくでき、指針位置検出処理時の電源電圧降下を抑えることができる。
また、秒針位置検出を所定回数だけ連続して失敗した場合、時計1は指針位置検出の動作保証外の温度にいる可能性が高いため、毎正分の秒位置検出を止め、次回の毎正時等の予め設定された時期まで秒針2Aの位置検出処理を禁止してもよい。このように、秒針2Aの位置検出が成功するまでは毎正時等の設定されたタイミングでのみ秒針位置検出を行うようにすれば、無駄なエネルギー消費を無くすことができる。
前記実施形態では、電子機器として、電波修正機能を備えた時計1について説明したが、本発明の電子機器としてはこれに限定されず、例えばストップウォッチや、タイマ等でもよく、更に、電気特性計測用指針式テスター、指針式メータ等の指針付き計測器でもよく、要するに指示部材およびこの指示部材の位置検出機能を有する各種電子機器が含まれる。
また、電子機器の電力源としては、ソーラ発電で得られる電力の他、回転錘を用いた自動巻上げ機構とこれによって駆動される発電機や、ぜんまいに貯蓄された機械的エネルギで駆動される発電機を備えている場合には、それらの発電機で発電される電力であってもよく、勿論一次電池であってもよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の一実施形態にかかる時計を示す平面図。 前記時計を示す平面図。 前記時計を示す側断面図。 前記時計の要部を示す平面拡大図。 前記時計の要部を示す側断面図。 前記時計の制御手段の構成を示すブロック図。 前記時計の指針位置検出手段を示す回路図。 前記時計の指針位置検出処理を示すフローチャート。 前記時計の起動・システムリセット時の指針位置検出処理を示すフローチャート。 前記時計の0時or12時の指針位置検出処理を示すフローチャート。 前記時計の毎正分の指針位置検出処理を示すフローチャート。 モータ駆動および指針位置検出による電源電圧の変動を示すグラフ。
符号の説明
1…時計、2…指針、2A…秒針、2B…分針、2C…時針、6…発光素子、7…受光素子、21…秒針モータ、22…秒針用減速輪列、26…時分針モータ、27…時分針用減速輪列、30…日車、31…暦用駆動手段、400…制御手段、401…分周回路、402…駆動信号発生回路、403…時刻表示駆動回路、404…内部時刻計数手段、405…指針位置検出手段、406…指針位置計数手段、407…指針位置内部時刻比較手段、408…電圧検出手段、409…制御部。

Claims (13)

  1. 指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、前記指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、前記指示部材駆動手段および指示部材位置検出装置の駆動を制御する制御手段と、指示部材駆動手段および制御手段を駆動する電源と、この電源の電圧を検出する電圧検出手段とを備え、
    前記制御手段は、電圧検出手段で検出された電源電圧に基づいて指示部材位置検出装置による指示部材位置検出動作を制御することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記制御手段は、指示部材位置検出動作前に電圧検出手段によって電源電圧を検出し、その電源電圧が所定電圧以上の場合に指示部材位置検出動作を開始し、電源電圧が所定電圧未満の場合には指示部材位置検出動作を行わないことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、
    前記制御手段は、指示部材位置検出動作中に電圧検出手段によって電源電圧を検出し、その電源電圧が所定電圧以上の場合に指示部材位置検出動作を継続し、電源電圧が所定電圧未満の場合には指示部材位置検出動作を中止することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、
    前記制御手段は、指示部材位置検出動作中に電圧検出手段によって電源電圧を検出し、その電源電圧が所定電圧以上の場合に指示部材位置検出動作を継続し、電源電圧が所定電圧未満の場合には指示部材位置検出動作を停止し、その後、電源電圧が所定電圧以上になった場合には、指示部材位置検出動作を再開することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子機器において、
    前記制御手段は、前記電源電圧が所定電圧以上であって指示部材位置検出動作を行う際に、その電源電圧が第2所定電圧未満の場合には、電源電圧が第2所定電圧以上の場合に比べて指示部材位置検出範囲を狭くすることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子機器において、
    前記制御手段は、前記電源電圧が所定電圧以上であって指示部材位置検出動作を行う際に、その電源電圧が第2所定電圧未満の場合には、電源電圧が第2所定電圧以上の場合に比べて指示部材位置検出動作の周期を長くすることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の電子機器において、
    前記制御手段は、前記電源電圧が所定電圧以上であって指示部材位置検出動作を行う際に、その電源電圧が第2所定電圧未満の場合には、電源電圧が第2所定電圧以上の場合に比べて指示部材位置検出の検出対象を少なくすることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の電子機器において、
    電源から供給される電圧を昇圧する昇圧手段を備え、
    前記制御手段は、前記電源電圧の電圧値に基づいて昇圧手段を制御し、電源電圧を変更することを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の電子機器において、
    指示部材の位置を表す指示部材位置カウンタを備え、
    前記制御手段は、指示部材位置検出動作において指示部材を検出した際に、前記指示部材位置カウンタを所定値に修正して指示部材と指示部材位置カウンタを同期させることを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の電子機器において、
    時刻を計時する内部時刻計時手段と、
    前記内部時刻計時手段で計時される時刻を前記指示部材を用いて表示する時刻表示手段と、を備えた電子時計であることを特徴とする電子機器。
  11. 指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、前記指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、電源を備えた電子機器の指示部材位置検出方法であって、
    前記電源の電圧を検出する電圧検出工程と、
    電圧検出工程で検出された電源電圧に基づいて指示部材位置検出装置による指示部材位置検出動作を制御する指示部材位置検出制御工程と、を備えることを特徴とする電子機器の指示部材位置検出方法。
  12. 指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、前記指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、電源を備えた電子機器の指示部材位置検出プログラムであって、
    前記電子機器に組み込まれたコンピュータに、
    前記電源の電圧を検出する電圧検出工程と、
    電圧検出工程で検出された電源電圧に基づいて指示部材位置検出装置による指示部材位置検出動作を制御する指示部材位置検出制御工程とを実行させることを特徴とする電子機器の指示部材位置検出プログラム。
  13. 請求項12に記載の指示部材位置検出プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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