JP2006153434A - 高周波加熱装置および加熱情報管理システムおよびそのプログラム - Google Patents

高周波加熱装置および加熱情報管理システムおよびそのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006153434A
JP2006153434A JP2005312253A JP2005312253A JP2006153434A JP 2006153434 A JP2006153434 A JP 2006153434A JP 2005312253 A JP2005312253 A JP 2005312253A JP 2005312253 A JP2005312253 A JP 2005312253A JP 2006153434 A JP2006153434 A JP 2006153434A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heated
heated object
heating
information
object information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005312253A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Imai
博久 今井
Masako Nozawa
雅子 野澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005312253A priority Critical patent/JP2006153434A/ja
Publication of JP2006153434A publication Critical patent/JP2006153434A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

【課題】例えば幕の内弁当のような加熱したい箇所と加熱すべきでない箇所がある食品を、煩わしい操作を必要とせず、加熱したい箇所だけを加熱できるようにして、使い勝手を向上することを目的とする。
【解決手段】被加熱物5を加熱室4に収納すると、被加熱物情報読取手段17が非接触ICタグ16から発信された被加熱物情報を受信し、そこから加熱箇所特定手段23が加熱箇所を特定し、高周波発生手段1で被加熱物を加熱する際に分布可変手段7を制御して加熱箇所に高周波が集中するように制御する。例えば被加熱物5が幕の内弁当であれば、ごはんや煮物がどこの場所にあるのかという情報を加熱箇所特定手段23が特定し、ごはんや煮物のある場所に高周波が集中するように分布可変手段7を制御する。こうすることで、煩わしい設定作業なしに加熱すべき箇所だけを加熱することができ、使い勝手が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は食品などを高周波により加熱する高周波加熱装置および加熱情報管理システムおよびそのプログラムに関するものであり、加熱しない箇所と加熱すべき箇所を識別して、加熱すべき箇所のみを加熱することを簡単な操作で実現する技術に関するものである。
従来より高周波を集中させて局所的な加熱を行なう高周波加熱装置の例がある。例えば特許文献1の例を図7を使って説明する。
マグネトロン1から出た高周波は、導波管2、給電室3を介して加熱室4内に放射され、加熱室4内の食品5を加熱する。給電室3内にはアンテナ6があり、アンテナ6は導波管モータ7で回転する構成としている。8は給電室3を覆うカバーである。導波管モータ7はステッピングモータであり、第1の回転軸9を回転させる。
第1の回転軸9には大歯車10が取り付けられている。11は周囲歯車で内側に歯車を形成し、また小歯車12の
軸受けとなる溝があり、導波管2に取り付け固定している。小歯車12は大歯車10と周囲歯車11に接し、小歯車12には第2の回転軸13が取り付けられ、第2の回転軸13は周囲歯車11に設けた溝を軸受けとして回転自在に取り付けられている。この第2の回転軸13にアンテナ6が取り付けられている。
この構成で導波管モータ7が回転すると、第2の回転軸13は回転を繰り返しながら周囲歯車11に沿って大歯車10の周囲を移動する。
こうした構成をとることにより、アンテナ6の高周波放射部分が高周波の集中箇所となり最も加熱される。そして加熱室4内のほぼ全領域の任意の位置を集中的に局所加熱することが可能になる。そして導波管モータ7は、原点検出スイッチを使ったり、ストッパーを使ったりして初期の位置合わせを行い、以後初期位置からの移動角度を逐次累積して常に回転角度をわかるようにすることでアンテナ6の位置と向きの両方がわかるので、狙ったところを加熱するように制御することが可能となる。
こうした構成の高周波加熱装置であれば、例えば幕の内弁当などのように、ごはんや煮物など加熱すべきものと刺身や果物など加熱すべきでないものとが、一つの食器に納められている食品で、刺身や果物は加熱せず、ごはんや煮物だけを加熱することは可能となる。
特開平9−27389号公報
しかしながら、特許文献1に示されている方法によれば、加熱すべき箇所のみを加熱し、加熱すべきでない箇所を加熱しないような加熱方法は可能となるが、例えば幕の内弁当を加熱して、刺身やフルーツは加熱せず、ごはんや煮物だけを加熱しようとすると、幕の内弁当のどこにごはんや煮物があるのか、加熱箇所はどこなのかを設定する設定作業が必要になるという課題がある。この設定作業は非常に煩わしい操作である。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、煩わしい操作を必要とせず、加熱したい箇所だけを加熱できるようにして、使い勝手を向上することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の高周波加熱装置は、被加熱物から発信される被加熱物情報を読み取る被加熱物情報読取手段と、前記被加熱物情報読取手段の読み取った被加熱物情報から前記被加熱物の加熱箇所を特定する加熱箇所特定手段と、前記被加熱物を加熱する高周波発生手段と、前記高周波発生手段で発生した高周波の分布を変更する分布可変手段と、前記加熱箇所特定手段で特定した加熱箇所に高周波を集中させるように前記分布可変手段を制御する制御手段とを有する構成としたものである。
これによって、被加熱物情報読取手段が被加熱物情報を読み取り、加熱箇所特定手段が被加熱物情報から加熱箇所を特定し、高周波発生手段で被加熱物を加熱する際に分布可変手段を制御して加熱箇所に高周波が集中するように制御する。
例えば被加熱物が幕の内弁当であれば、ごはんや煮物がどこの場所にあるのかという加熱箇所を加熱箇所特定手段が特定し、ごはんや煮物のある場所に高周波が集中するように分布可変手段を制御する。こうすることで、煩わしい設定作業なしに加熱すべき箇所だけを加熱することができ、使い勝手が向上する。
本発明の高周波加熱装置は、被加熱物情報読取手段が被加熱物情報を読み取り、加熱箇所特定手段が被加熱物情報から加熱箇所を特定し、高周波発生手段で被加熱物を加熱する際に分布可変手段を制御して加熱箇所に高周波が集中するように制御するので、煩わしい設定作業なしに加熱すべき箇所だけを加熱することができ、使い勝手が向上する。
第1の発明は、被加熱物から発信される被加熱物情報を読み取る被加熱物情報読取手段と、前記被加熱物情報読取手段の読み取った被加熱物情報から前記被加熱物の加熱箇所を特定する加熱箇所特定手段と、前記被加熱物を加熱する高周波発生手段と、前記高周波発生手段で発生した高周波の分布を変更する分布可変手段と、前記加熱箇所特定手段で特定した加熱箇所に高周波を集中させるように前記分布可変手段を制御する制御手段とを有する構成としたものである。
これによって、被加熱物情報読取手段が被加熱物情報を読み取り、加熱箇所特定手段が被加熱物情報から加熱箇所を特定し、高周波発生手段で被加熱物を加熱する際に分布可変手段を制御して加熱箇所に高周波が集中するように制御するので、煩わしい設定作業なしに加熱すべき箇所だけを加熱することができ、使い勝手が向上する。
第2の発明は、特に第1の発明の被加熱物は前記被加熱物情報を記録した非接触ICタグを備え、前記被加熱物情報読取手段は前記非接触ICタグから情報を読み込む非接触ICタグリーダである構成することにより、被加熱物情報読取手段は確実に被加熱物の情報を識別することが可能となり、適切に加熱箇所を特定することができ、きめ細かく加熱できて使い勝手を向上できる。
第3の発明は、特に第1の発明の分布可変手段は加熱室底面に設けた高周波放射部を移動させる手段であり、前記制御手段は前記加熱箇所特定手段で特定した加熱箇所情報を高周波放射部の移動量に変換する変換部を有する構成とすることにより、高周波を局所に集中させることができ、また変換部が加熱箇所を移動量に変換するので簡易な構成できめ細かく加熱できて使い勝手を向上できる。
第4の発明は、特に第1の発明の被加熱物から発信される前記被加熱物情報には加熱箇
所の情報を含んでいて、前記加熱箇所特定手段は前記被加熱物情報読取手段にて読み取った被加熱物情報から前記加熱箇所の情報を抽出する構成としているので、容易に加熱箇所を特定することができ、きめ細かく加熱できて使い勝手を向上できる。
第5の発明は、特に第1の発明の加熱箇所特定手段は通信手段を有し、前記通信手段は、被加熱物から発信される被加熱物情報とその加熱箇所情報とを関連付けて記憶し前記被加熱物情報を受信するとその加熱箇所情報を発信する被加熱物情報サーバと通信することで被加熱物の加熱箇所を特定する構成としているので、被加熱物から受信できる情報は少量であっても被加熱物情報サーバからそれに対応する多量の情報を受信でき、加熱箇所の複雑なレイアウトでも特定することが可能となり、きめ細かく加熱できて使い勝手を向上できる。
第6の発明は、特に第1の発明の加熱箇所特定手段は、通信手段と、被加熱物から発信される被加熱物情報とその加熱箇所情報を関連付けて記憶する記憶手段とを有し、前記通信手段により被加熱物情報とその加熱箇所情報を関連付けて記憶している被加熱物情報サーバから前記被加熱物情報と前記加熱箇所情報を関連付けて受信して前記記憶手段の記憶内容を更新する構成としているので、高周波加熱装置の記憶手段は必要な情報に更新しておくことができ、少ない容量でも加熱箇所の複雑なレイアウトでも特定することが可能となり、きめ細かく加熱できて使い勝手を向上できる。
第7の発明は、第5〜第6のいずれかの発明の高周波加熱装置と、前記高周波加熱装置とネットワークを介して接続した被加熱物情報サーバをと有し、前記高周波加熱装置は通信手段を有し、被加熱物を加熱するときに被加熱物情報読取手段の読み取った前記被加熱物情報を前記通信手段から前記ネットワークを介して前記被加熱物情報サーバに送信し、前記被加熱物情報サーバは受信した被加熱物情報とその受信時刻より前記被加熱物の種類ごとの複数の受信時刻帯ごとに計数するカウンタ手段を有する加熱情報管理システムである。
これによって、高周波加熱装置で加熱されると、被加熱物情報サーバは被加熱物情報を受信し、その通信時刻が該当する通信時間帯のカウンタを計数するので、各種被加熱物はどの時間帯でよく加熱されるかが容易に解析できるようになり、被加熱物の製造時刻の調整などに解析結果を用いることができる。
第8の発明は、第1〜7の発明のいずれか記載の高周波加熱装置または被加熱物情報サーバの少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムである。そして、プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ等のハードリソースを協働させて本発明の高周波加熱装置の少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態を説明する構成図である。従来例と同様の構成には同じ番号を付している。即ち高周波発生手段であるマグネトロン1から出た高周波は、導波管2、給電室3を介して加熱室4内に放射され、加熱室4内の被加熱物で例えば幕の内弁当5を加熱する。給電室3内にはアンテナ6があり、アンテナ6は分布可変手段である導波管モータ7で回転する構成としている。またアンテナ6の高周波放射部が14であり、この高周波放射部14の付近に高周波が集中する。
8は給電室3を覆うカバーである。導波管モータ7はステッピングモータであり、第1の回転軸9を回転させる。第1の回転軸9には大歯車10が取り付けられている。11は周囲歯車で内側に歯車を形成し、また小歯車12の軸受けとなる溝があり、導波管2に取り付け固定している。小歯車12は大歯車10と周囲歯車11に接し、小歯車12には第2の回転軸13が取り付けられ、第2の回転軸13は周囲歯車11に設けた溝を軸受けとして回転自在に取り付けられている。この第2の回転軸13にアンテナ6が取り付けられている。この構成で導波管モータ7が回転すると、第2の回転軸13は回転を繰り返しながら周囲歯車11に沿って大歯車10の周囲を移動する。
15はレール孔であり底面をほぼ全周するよう円形にくぼみをつけている。この構成でアンテナ6が回転しながらレール孔15を移動するときの、アンテナ6の高周波放射部である14の移動軌跡を図2に示す。図2は高周波加熱装置の加熱室4を上から見た図であり、導波管モータ7を回転させると、高周波放射部14は小さな円を描きながら大きな円を移動することになる。アンテナ6の高周波放射部14の付近に高周波が集中し最も加熱されるので、加熱室4内のほぼ全領域の任意の位置を集中的に局所加熱することが可能である。
図1において、16は非接触ICタグで幕の内弁当5の被加熱物情報を記録していて、例えば幕の内弁当5の箱に貼り付けられている。また17は被加熱物情報読取手段であり、非接触ICタグ16から送信されてくる情報を読取る非接触ICタグリーダである。非接触ICタグ16は電池を内蔵しないが、非接触ICタグリーダ17が発生させる電磁波領域内に入ると電磁波により励起され、非接触ICタグ16に電源が供給される。非接触ICタグリーダ17が発生する電磁波にはコマンドが含まれているので、そのコマンドを非接触ICタグ16が受け取ると、データを非接触ICタグリーダ17に返答するというものである。そしてこのデータが、幕の内弁当5の被加熱物情報であり、少なくともどの位置を加熱すべきかという加熱箇所情報を含んでいる。
図3に非接触ICタグ16の例を示す。非接触ICタグ16は例えば図3に示すようにプラスチック等の基材18にコイルパターン19を形成し、コイルと容量素子とにより共振回路を形成して一定周波数の電波を受信して送信することができる。図3の場合、コイルパターン19は導通部材20により基材18の裏面でジャンピング回路を形成してコイル接続端子21によりICチップ22の裏面のバンプに接続している。ICチップ22は容量素子を内蔵している。このような非接触ICタグ16はプラスチック基材に銅箔等の金属箔を設けて、金属箔をパターンエッチングして形成することが多い。非接触ICタグリーダ17との交信には一般には135kHz、13.56MHz、2.45GHzの周波数帯を使用する。
被加熱物情報のうち、加熱箇所情報は例えば16ビットであり、加熱室4の底面を4×4の16マスに分けて各マスが加熱すべきであれば「1」、加熱すべきでなければ「0」とした情報である。例えば幕の内弁当5にはごはんや煮物が置かれている箇所は「1」、刺身やフルーツが置かれている箇所は「0」として16ビットの情報を持っていて、非接触ICタグ16はこの16ビットの加熱箇所情報とその他の被加熱物情報として例えば重さや製造日時、賞味期限、カロリーなどの情報を合わせて非接触ICタグリーダ17に送信するものである。もちろん16ビットよりもっと細かく分けても良いし、その情報を圧縮してビット数を減らしても良い。
図1において非接触ICタグリーダ17は非接触ICタグ16より、加熱箇所情報を含む被加熱物情報を受信すると、加熱箇所特定手段23が被加熱物情報から加熱箇所情報を抽出する。被加熱物情報は予め定めた書式のデータ列であり、第何番目のビットから16
ビットが加熱箇所情報と決めているので、加熱箇所特定手段23は書式に従って所定の16ビットを抽出することで加熱箇所情報を抽出する。加熱箇所特定手段23は16分割の各マスが加熱すべき箇所か加熱すべきでない箇所かの情報を制御手段24に送る。
制御手段24は変換部25を備えている。変換部25には16分割のマスの位置と、図2に示す高周波放射部14の移動軌跡の点を対応付ける対応表を持っている。即ち図2の移動軌跡はステッピングモータで構成された導波管モータ7を回転させることでできる軌跡であり、ステッピングモータに出力するパルス数で、軌跡上の任意の箇所に高周波放射部14を位置させることができる。したがって変換部25は16分割のマスの位置にそれぞれ対応するステッピングモータパルス数を記憶した対応表を持っているので、その対応表より、加熱すべき箇所として「1」の情報を受けたマスに対応するステッピングモータのパルス数を出力する。
制御手段24は変換部25の変換結果を受け、加熱すべき箇所をステッピングモータ出力パルスとして管理する。そして、導波管モータ7に対してそのパルス数を出力して高周波放射部14を加熱すべき箇所に位置させる。加熱すべき箇所が複数ある場合には、各加熱箇所で例えば3秒ずつ停止し、次の加熱箇所に移動するようその差分のパルス数を出力する。一通り加熱すれば最初の箇所の加熱に戻ることを繰り返す。この動作の繰り返しで加熱すべき箇所だけが加熱されることとなる。
本実施の形態において、変換部24は対応表を持っていることで説明したが、これに限定するものではなく、例えば関数を持たせるなどして数式の計算で16分割のマスと高周波放射部14の移動量を変換させても良い。
また本実施の形態では加熱箇所情報として、加熱するのかしないのかの「1」または「0」の情報として扱ったが、例えば「強加熱」「弱加熱」「非加熱」などの中間的な加熱情報であっても良い。この場合には「強化熱」の箇所には3秒停止するのに対して「弱加熱」の箇所には1秒停止などとすることで加熱強度にも対応できる。
また高周波放射部14は小半径の円を回転しながら大半径の円を回転することで、加熱室4の底面のあらゆる箇所を加熱できる構成としたが、これに限定するものでなく、例えば直交する2つの軸を直線的に移動できるようにしてあらゆる箇所を加熱できるようにしても良い。
(実施の形態2)
図4は本発明の第2の実施の形態を説明する構成図である。第1の実施の形態と同様の構成には同じ番号を付している。図4において、加熱箇所特定手段23はネットワーク通信手段26を含んでいて、ネットワーク通信手段26を介し、インターネットなどのネットワーク27を介して被加熱物情報情報サーバ28と接続している。
図4において、幕の内弁当5には非接触ICタグ16が貼り付けられていて、非接触ICタグ16には幕の内弁当5の例えば商品コード(識別できる情報であればよい)が記録されている。非接触ICタグリーダ17は非接触ICタグ16からこの幕の内弁当5の商品コードを受信し、被加熱物コード29として記録する。加熱箇所特定手段23はこの被加熱物コード29として記録された商品コードをネットワーク通信手段26によりネットワーク27を介して被加熱物情報サーバ28へと送信する。
被加熱物情報サーバ28は、予め商品コードとそれに対応した被加熱物情報を関連づけて多数登録している。ここで関連づけて登録されている被加熱物情報には少なくとも加熱箇所情報があり、それは実施の形態1と同様に例えば16ビットで、各ビットが4×4に
区切ったマス目の位置に対応し、その位置を加熱するのかしないのかの情報である。そして被加熱物情報サーバ28は商品コードを受信すると、それに対応する加熱箇所情報を送信するよう予めプログラムされている。そして加熱箇所情報は再びネットワーク27を介してネットワーク通信手段26で受信し、加熱箇所特定手段23は加熱箇所情報30に記録する。そしてこの加熱箇所情報、すなわち16分割の各マスが加熱すべき箇所か加熱すべきでない箇所かの情報を制御手段24に送る。
以下は実施の形態1と同様に作用し、変換部25を含む制御手段24が加熱すべき箇所をステッピングモータ出力パルスとして管理し、導波管モータより成る分布可変手段7に対してそのパルス数を出力して加熱すべき箇所に集中して高周波を放射することで、加熱すべき箇所だけが加熱されることとなる。
(実施の形態3)
図5は本発明の第3の実施の形態を説明する構成図である。第1および第2の実施の形態と同様の構成には同じ番号を付している。図5において、加熱箇所特定手段23はネットワーク通信手段26を含んでいて、ネットワーク通信手段26を介し、インターネットなどのネットワーク27を介して被加熱物情報情報サーバ28と接続している。
被加熱物情報サーバ28は、予め商品コードとそれに対応した被加熱物情報を関連づけて多数登録している。ここで関連づけて登録されている被加熱物情報には少なくとも加熱箇所情報があり、それは実施の形態1および2と同様に例えば16ビットで、各ビットが4×4に区切ったマス目の位置に対応し、その位置を加熱するのかしないのかの情報である。
そして、被加熱物情報サーバ28からは定期的に、例えば毎日所定の時刻に、登録されている被加熱物情報のうち複数種類の弁当の被加熱物情報をネットワーク27を介して加熱箇所特定手段23に送信し、加熱箇所特定手段23ではネットワーク通信手段26でそれを受信して記憶手段31で記憶する。このとき記憶手段31の記憶容量が一杯であれば古い情報から削除していけばよい。
これは例えばコンビニエンスストアで販売している弁当を加熱するような例に適した実施の形態である。コンビニエンスストアでは毎日複数種類の弁当が販売されている。この弁当は日々あるいは1週間ぐらいの単位でメニューが変わっていく。したがって扱う弁当の種類は非常に多数であるが、同じ日に同時に販売されている弁当の種類は複数ではあるが限られている。被加熱物情報サーバ28は扱う弁当の種類に対応する非常に多くの被加熱物情報を持っているが、毎日定刻にその日に販売する弁当の情報を送信する。その日に扱う種類だけであれば数は限られているので、記憶手段31で被加熱物情報を記憶することができるし、また古い情報を削除しても問題はない。
図5において、弁当5には非接触ICタグ16が貼り付けられていて、非接触ICタグ16には弁当5の商品コードが記録されている。非接触ICタグリーダ17は非接触ICタグ16からこの弁当5の商品コードを受信し、被加熱物コード29として記録する。加熱箇所特定手段23はこの被加熱物コード29として記録された商品コードを記憶手段31から検索してそれに対応した被加熱物情報を取り出し、加熱箇所情報30に記録する。そしてこの加熱箇所情報、すなわち16分割の各マスが加熱すべき箇所か加熱すべきでない箇所かの情報を制御手段24に送る。
以下は実施の形態1および2と同様に作用し、変換部25を含む制御手段24が加熱すべき箇所をステッピングモータ出力パルスとして管理し、導波管モータより成る分布可変手段7に対してそのパルス数を出力して加熱すべき箇所に集中して高周波を放射すること
で、加熱すべき箇所だけが加熱されることとなる。
(実施の形態4)
図6は本発明の第4の実施の形態を説明する構成図である。第1〜3の実施の形態と同様の構成には同じ番号を付している。図6において、弁当5には非接触ICタグ16が貼り付けられていて、非接触ICタグ16には弁当5の商品コードが例えば「A」、「B」、「C」などと記録されている。非接触ICタグリーダ17は非接触ICタグ16からこの弁当5の商品コードを受信し、被加熱物コード29として記録する。そして被加熱物コード29として記録された商品コードをネットワーク通信手段26によりネットワーク27を介して被加熱物情報サーバ28へと送信する。
被加熱物情報サーバには、複数の各商品コードに対応し、また受信した時刻に対応した複数のカウンタより成るカウンタ手段32を含んでいる。カウンタ手段32の各カウンタは例えば夜中の0時にリセットする。そして例えば商品コード「A」が8時から9時の間に送信されてくれば「A8」のカウンタを一つカウントする。9時から10時の間であれば「A9」、10時から11時の間であれば「A10」といったように、1日の24時間を1時間刻みでカウントする24個のカウンタを持っている。更に同様に商品コード「B」に対応した「B8」、「B9」、「B10」・・・、また商品コード「C」に対応した「C8」、「C9」、「C10」・・・などがあり、それぞれ受信した商品コードに対応し、且つ受信した時刻に対応したカウンタをカウントする。
このようにして1日経過すれば、商品コード「A」の商品は何時ごろによく加熱されたかがわかる。同様に商品コード「B」や「C」についてもわかる。この結果を例えば時間帯ごとの加熱頻度をヒストグラムなどのチャートにしてディスプレイ表示するとか紙に印刷するなどの出力をすることでわかりやすくなる。管理者は、これらの結果からそれぞれの商品すなわち弁当は、主に朝食として利用されたのか、昼食として利用されたのか、夕食として利用されたのか、傾向がわかる。
午前中は主に昼食として利用される弁当を製造、午後からは主に夕食として利用される弁当を製造、夜には主に朝食として利用される弁当を製造、おにぎりのようにいつでも食べられるようなメニューは朝から夜まで製造するものの午前、午後、夜に製造するそれぞれの個数配分は上記のカウンタのカウント数を参考にして決めればよい。このようにカウント数を生産計画にいかすことで、効率的な生産ができる。弁当などの食品は製造してからの消費期限が短いため、食べられる時刻の予想を誤って製造すると大量廃棄せざるをえなくなるなどのロスが発生するため、何時ごろによく加熱されるのか、即ち食べられるのか、その情報を被加熱物情報サーバ28で蓄積できる効果は大きい。
もちろん、複数の各商品コードと受信時刻のカウンタは上記の方法以外であっても良い。
また、ネットワーク通信手段で説明したが、ネットワークに限らず通信手段であればよい。
なお、本実施の形態で説明した制御手段や加熱箇所特定手段、被加熱物情報サーバ等は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる高周波加熱装置およびそのプログラムは、加熱したい材料と加熱すべきでない材料が一つの容器に入った被加熱物でも、加熱すべき材料がどこの場所にあるのかという情報を加熱箇所特定手段が特定し、加熱すべき材料のある場所に高周波が集中するように分布可変手段を制御することで、煩わしい設定作業なしに加熱すべき箇所だけを加熱することが可能となる。
たとえば、幕の内弁当に応用すると、再加熱して食べることを前提としたような冷蔵して販売する形態でも、刺身やフルーツを入れることができるなど、食品販売の自由度が増す。また冷たい材料と熱い材料を同時に口に入れる食感を楽しむような例えばアイスクリームの天ぷらなどの調理にも応用可能である。もちろん非加熱物は調理物以外でも利用できる。
本発明の実施の形態1における高周波加熱装置の構成を説明する説明図 同実施の形態における高周波放射部移動軌跡を説明する説明図 同実施の形態における非接触ICタグの構成を説明する説明図 本発明の実施の形態2における高周波加熱装置の構成を説明する説明図 本発明の実施の形態3における高周波加熱装置の構成を説明する説明図 本発明の実施の形態4における高周波加熱装置の構成を説明する説明図 従来例における高周波加熱装置の構成を説明する説明図
符号の説明
1 マグネトロン(高周波発生手段)
4 加熱室
7 導波管モータ(分布可変手段)
14 高周波放射部
16 非接触ICタグ
17 非接触ICタグリーダ(被加熱物情報読取手段)
23 加熱箇所特定手段
24 制御手段
25 変換部
26 ネットワーク通信手段(通信手段)
27 ネットワーク
28 被加熱物情報サーバ
31 記憶手段
32 カウンタ手段
100 高周波加熱装置

Claims (8)

  1. 被加熱物から発信される被加熱物情報を読み取る被加熱物情報読取手段と、前記被加熱物情報読取手段の読み取った被加熱物情報から前記被加熱物の加熱箇所を特定する加熱箇所特定手段と、前記被加熱物を加熱する高周波発生手段と、前記高周波発生手段で発生した高周波の分布を変更する分布可変手段と、前記加熱箇所特定手段で特定した加熱箇所に高周波を集中させるように前記分布可変手段を制御する制御手段とを有する高周波加熱装置。
  2. 前記被加熱物は前記被加熱物情報を記録した非接触ICタグを備え、前記被加熱物情報読取手段は前記非接触ICタグから情報を読み込む非接触ICタグリーダである請求項1記載の高周波加熱装置。
  3. 前記分布可変手段は加熱室底面に設けた高周波放射部を移動させる手段であり、前記制御手段は前記加熱箇所特定手段で特定した加熱箇所情報を高周波放射部の移動量に変換する変換部を有する請求項1記載の高周波加熱装置。
  4. 被加熱物から発信される前記被加熱物情報には加熱箇所の情報を含んでいて、前記加熱箇所特定手段は前記被加熱物情報読取手段にて読み取った被加熱物情報から前記加熱箇所の情報を抽出する請求項1記載の高周波加熱装置。
  5. 前記加熱箇所特定手段は通信手段を有し、前記通信手段は、被加熱物から発信される被加熱物情報とその加熱箇所情報とを関連付けて記憶し前記被加熱物情報を受信するとその加熱箇所情報を発信する被加熱物情報サーバと通信することで被加熱物の加熱箇所を特定する請求項1記載の高周波加熱装置。
  6. 前記加熱箇所特定手段は、通信手段と、被加熱物から発信される被加熱物情報とその加熱箇所情報を関連付けて記憶する記憶手段とを有し、前記通信手段により被加熱物情報とその加熱箇所情報を関連付けて記憶している被加熱物情報サーバから前記被加熱物情報と前記加熱箇所情報を関連付けて受信して前記記憶手段の記憶内容を更新する請求項1記載の高周波加熱装置。
  7. 請求項5〜6のいずれか1項記載の高周波加熱装置と、前記高周波加熱装置とネットワークを介して接続した被加熱物情報サーバをと有し、
    前記高周波加熱装置は通信手段を有し、被加熱物を加熱するときに被加熱物情報読取手段の読み取った前記被加熱物情報を前記通信手段から前記ネットワークを介して前記被加熱物情報サーバに送信し、
    前記被加熱物情報サーバは受信した被加熱物情報とその受信時刻より前記被加熱物の種類ごとの複数の受信時刻帯ごとに計数するカウンタ手段を有する加熱情報管理システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の高周波加熱装置または被加熱物情報サーバの少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2005312253A 2004-11-02 2005-10-27 高周波加熱装置および加熱情報管理システムおよびそのプログラム Pending JP2006153434A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005312253A JP2006153434A (ja) 2004-11-02 2005-10-27 高周波加熱装置および加熱情報管理システムおよびそのプログラム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004318976 2004-11-02
JP2005312253A JP2006153434A (ja) 2004-11-02 2005-10-27 高周波加熱装置および加熱情報管理システムおよびそのプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006153434A true JP2006153434A (ja) 2006-06-15

Family

ID=36631942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005312253A Pending JP2006153434A (ja) 2004-11-02 2005-10-27 高周波加熱装置および加熱情報管理システムおよびそのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006153434A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0927389A (ja) * 1995-07-12 1997-01-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱調理器
JPH0960886A (ja) * 1995-08-28 1997-03-04 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理装置及び該装置の管理システム
JPH11223343A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 調理装置
JP2001317741A (ja) * 2000-02-28 2001-11-16 Dainippon Printing Co Ltd 食品の自動調理システムと電子レンジ
JP2001324146A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JP2002022177A (ja) * 2000-07-12 2002-01-23 Dainippon Printing Co Ltd 調理情報および食品情報の配信・管理システム
JP2004138331A (ja) * 2002-10-18 2004-05-13 Hitachi Ltd 無線タグ付き容器および食品調理器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0927389A (ja) * 1995-07-12 1997-01-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱調理器
JPH0960886A (ja) * 1995-08-28 1997-03-04 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理装置及び該装置の管理システム
JPH11223343A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 調理装置
JP2001317741A (ja) * 2000-02-28 2001-11-16 Dainippon Printing Co Ltd 食品の自動調理システムと電子レンジ
JP2001324146A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JP2002022177A (ja) * 2000-07-12 2002-01-23 Dainippon Printing Co Ltd 調理情報および食品情報の配信・管理システム
JP2004138331A (ja) * 2002-10-18 2004-05-13 Hitachi Ltd 無線タグ付き容器および食品調理器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103109165B (zh) 销售点感应系统和方法
ES2233264T3 (es) Sistema de coccion y horno empleado en el.
US11389804B2 (en) System and method for providing volumetric efficiency in a food recycling unit
CN105472805B (zh) 食物制备
CA2952848A1 (en) System, method, and process for selective heating of materials in an electromagnetic oven
US7096221B2 (en) Food information management system
US9414444B2 (en) Interface for controlling energy application apparatus
EP2118800B1 (en) System for controlling a cooking appliance
US6681137B1 (en) Communications medium for controlling the attributes of a physical, chemical, or thermodynamic process
JP2001317741A (ja) 食品の自動調理システムと電子レンジ
TW200841251A (en) Microwaveable radio frequency identification tags
CN101513118A (zh) 食物制备
WO2013021280A2 (en) Controlling rf application in absence of feedback
EP2314961A1 (en) Storage, storage system, method for controlling storage or storage system, and control program therefor
JP2005242629A (ja) 非接触情報記憶媒体および調理機器
CN109519982A (zh) 烹饪设备
US11197354B2 (en) System and method for electromagnetic oven heating energy control using active and passive elements
JP2006153434A (ja) 高周波加熱装置および加熱情報管理システムおよびそのプログラム
JP2006153435A (ja) 高周波加熱装置および加熱情報管理システムおよびそのプログラム
JP2006149601A (ja) 電気調理器
JP2003097810A (ja) 信号発信被加熱物及び信号受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080903

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090120