JP2006153424A - 熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

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弘幸 奥村
Akira Ito
彰 伊藤
Akira Yanagida
昭 柳田
Akinori Shimizu
有礼 清水
Hiroshi Sasaki
浩 佐々木
Satoshi Yamanashi
智 山梨
Hisakazu Masaoka
久和 正岡
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Abstract

【課題】通信機器等の冷却に用いられる外気と内気を分離した熱交換器のコスト低減を図る。
【解決手段】平板状のコアプレート51が積層された第1流体が流れる通路と、第2流体が流れる通路が交互に形成されて、第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換器において、熱交換を行う熱交換コア5と、熱交換に関与しない第1流体通路と第2流体通路を分けるカバー6、7とに分割し、熱交換に関与しないカバー6、7は例えば樹脂製にしてコストを低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高温流体と低温流体の熱交換を行う熱交換器およびその製造方法に関するもので、特に内外気を完全に分離したい場合に好適であり、例えば通信機器等の発熱体を冷却する携帯電話基地局用冷却装置の熱交換器として好適である。
上記の用途に使用する熱交換器として特許文献1にて提案された熱交換器は、図25(a)に示すように、内気用箱体100内に内気の通路が形成され、内気用箱体100内の通路中にフィン54が配置されている。また、図25(b)に示すように、外気用箱体200内に外気の通路が形成され、外気用箱体200内の通路中にフィン54が配置されている。そして、内気用箱体100と外気用箱体200とを交互に積層して、内気と外気の熱交換を行わせるようになっている。
特開10−95923号公報
しかしながら、この熱交換器は、箱体100、200のうち実質的に熱交換に関与する部位はフィン54が接合された部位のみであるにも拘わらず、箱体100、200全体がアルミニウム等の熱伝導性に優れた金属材料にて形成されているため、その材料費が嵩み、熱交換器のコストが高くなるという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、熱交換器のコスト低減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1空間(2)と第2空間(3)とを仕切る取付板部(11)に装着されて、第1空間(2)内の第1流体と第2空間(3)内の第2流体とを熱交換させる熱交換器であって、平板状のコアプレート(51)が積層されて第1流体が流れるコア内第1流体通路(52)と第2流体が流れるコア内第2流体通路(53)が交互に形成されるとともに、コア内第1流体通路(52)およびコア内第2流体通路(53)内に第1流体および第2流体との熱交換を促進するフィン(54)が設置されて、第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換コア(5)と、第1流体が流れるカバー内第1流体通路(64)と第2流体が流れるカバー内第2流体通路(65)が、コアプレート(51)の積層方向に沿って交互に形成されるとともに、熱交換コア(5)の一端側に取り付けられた第1カバー(6)と、第1流体が流れるカバー内第1流体通路(74)と第2流体が流れるカバー内第2流体通路(75)が、コアプレート(51)の積層方向に沿って交互に形成されるとともに、熱交換コア(5)の他端側に取り付けられた第2カバー(7)とを備えることを特徴とする。
これによると、熱交換を行う熱交換コアと熱交換に関与しないカバーとに分割しているため、熱交換に関与しないカバーは例えば請求項4に記載の発明のように樹脂製にすることができ、熱交換器のコストを低減することができる。
請求項2に記載の発明のように、コアプレート(51)はアルミニウム製にすることができ、また、請求項3に記載の発明のように、フィン(54)はアルミニウム製にすることができる。
請求項5に記載の発明では、第1カバー(6)および第2カバー(7)は、それぞれ複数個に分割して成形されていることを特徴とする。
これによると、第1カバーあるいは第2カバーを一体成形する場合よりも、成形が容易である。
請求項6に記載の発明では、第1カバー(6)および第2カバー(7)は、コアプレート(51)の積層方向に対して直交する面を有してカバー内第1流体通路(64、74)とカバー内第2流体通路(65、75)とを隔てる隔壁(61、71)と、隣接する隔壁(61、71)における第1空間(2)側の縁部を繋いで、第1空間(2)とカバー内第2流体通路(65、75)とを隔てる第1蓋部(63、73)と、隣接する隔壁(61、71)における第2空間(3)側の縁部を繋いで、第2空間(3)とカバー内第1流体通路(64、74)とを隔てる第2蓋部(62、72)とを備え、第1蓋部(63、73)における第1空間(2)側の面が円弧状であり、第2蓋部(62、72)における第2空間(3)側の面が円弧状であることを特徴とする。
これによると、第1蓋部における第1空間側の面および第2蓋部における第2空間側の面が円弧状であるため、換言すると、カバー内第1流体通路およびカバー内第2流体通路の流体流入口および流体流出口の周囲が円弧状であるため、流体流入口および流体流出口付近での流体の流れがスムーズになり、圧損を小さくすることができる。
請求項7に記載の発明では、第1カバー(6)および第2カバー(7)におけるコアプレート(51)と対向する面に溝(66、66a〜d、76、76a〜d)が形成され、溝にコアプレート(51)の外周縁部が挿入されていることを特徴とする。
これによると、第1カバーおよび第2カバーと熱交換コアとの組み付けが容易である。
請求項8に記載の発明では、溝(66b、76b)はテーパー状であることを特徴とする。これによると、溝とコアプレートの外周縁部との当接部が線接触となるため、シール性が向上する。
請求項9に記載の発明では、溝(66a、76a)は円弧状であることを特徴とする。これによると、溝とコアプレートの外周縁部との当接部位が線接触となるため、シール性が向上する。
請求項10に記載の発明では、第1カバー(6)および第2カバー(7)とコアプレート(51)の外周縁部との当接部位に、シール材を備えることを特徴とする。これによると、各カバーとコアプレートの外周縁部との当接部位のシール性が向上する。
請求項11に記載の発明では、フィン(54)は、ルーバが形成されていることを特徴とする。これによると、熱交換性能を向上させることができる。
請求項12に記載の発明では、フィン(54)は、ルーバが形成されていないことを特徴とする。これによると、圧損を小さくすることができる。
請求項13に記載の発明では、請求項7に記載の熱交換器において、コアプレート(51)の外周縁部を溝(66c、66d、76c、76d)に挿入する際にコアプレート(51)の外周縁部を溝に案内するガイド部(68、68a、78、78a)が、溝の端部に形成されていることを特徴とする。
ところで、各カバーと熱交換コアとの組み付ける際には、複数のコアプレートの外周縁部と各カバーの複数の溝との複数の嵌合部を同時に位置合わせして組み付ける必要がある。しかしながら、製造時の寸法バラツキやコアプレートの歪み等により、コアプレートの外周縁部と各カバーの溝との全ての嵌合部の位置を合わせることができない場合があり、その場合にはコアプレートの外周縁部をカバーの溝に挿入することができず、各カバーと熱交換コアとを組み付けることができないという問題が発生する。
これに対し、請求項13に記載の発明では、コアプレートの外周縁部と各カバーの溝との位置がずれていたりあるいはコアプレートが歪んでいても、ガイド部によってコアプレートの外周縁部が各カバーの溝に案内されるため、コアプレートの外周縁部を溝に容易且つ確実に挿入することができる。
請求項14に記載の発明では、ガイド部(68、68a、78、78a)が溝(66c、66d、76c、76d)の長手方向(x)端部に形成された請求項13に記載の熱交換器を用意し、コアプレート(51)の外周縁部をガイド部に位置合わせし、次に、第1カバー(6)および第2カバー(7)に対して熱交換コア(5)を溝の長手方向にスライドさせて、コアプレート(51)の外周縁部を溝に浅く挿入し、次に、第1カバー(6)および第2カバー(7)に対して熱交換コア(5)を溝の深さ方向(y)に押し込んで、コアプレート(51)の外周縁部を溝に深く挿入することを特徴とする。
これによると、各カバーに対して熱交換コアをスライドさせることにより、コアプレートの外周縁部と各カバーの溝との位置ずれやコアプレートの歪みが修正(矯正)されて、コアプレートの外周縁部を溝に容易且つ確実に挿入することができる。
請求項15に記載の発明では、ガイド部(68、68a、78、78a)が熱交換コア(5)側の端部に形成された請求項13に記載の熱交換器を用意し、コアプレート(51)の外周縁部をガイド部に位置合わせし、次に、第1カバー(6)および第2カバー(7)に対して熱交換コア(5)を溝(66c、66d、76c、76d)の深さ方向(y)に押し込んで、コアプレート(51)の外周縁部を溝に挿入することを特徴とする。
これによると、各カバーに対して熱交換コアを溝の深さ方向に押し込むことにより、コアプレートの外周縁部と各カバーの溝との位置ずれやコアプレートの歪みが修正(矯正)されて、コアプレートの外周縁部を溝に容易且つ確実に挿入することができる。
請求項16に記載の発明では、請求項1ないし13のいずれか1つに記載の熱交換器において、第1カバー(6)および第2カバー(7)は、取付板部(11)に固定される鍔部(9)を備え、鍔部(9)におけるカバー内第1流体通路(64、74)およびカバー内第2流体通路(65、75)の流体流入口側に繋がる部位(91)が曲面であることを特徴とする。
これによると、流体流入口付近での流体の流れがスムーズになり、圧損を小さくすることができる。
また、請求項17に記載の発明のように、請求項16に記載の熱交換器において、鍔部(9)の曲面の曲率半径を4〜15mmにした場合、特に圧損低減率が大きくなる。
請求項18に記載の発明では、請求項16または17に記載の熱交換器において、鍔部(9)におけるカバー内第1流体通路(64、74)およびカバー内第2流体通路(65、75)の流体流出口側に繋がる部位が曲面であることを特徴とする。
これによると、流体流出口付近での流体の流れがスムーズになり、圧損を小さくすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る熱交換器を含む冷却装置を示す図、図2は図1の冷却装置における外気通路部位の断面図、図3は図1の冷却装置における内気通路部位の断面図、図4は図1の熱交換器単体の斜視図、図5は図4の熱交換器における熱交換コアの斜視図、図6は図4の熱交換器におけるカバーの斜視図、図7は図4のA−A線に沿うカバーの断面図、図8は図4のB−B線に沿うカバーの断面図、図9は図1の熱交換器における熱交換コアとカバーの嵌合部を示す図である。
まず、第1実施形態に係る熱交換器を含む冷却装置の概略構成について説明する。図1〜図3に示すように、筐体1内には通信機器等の発熱体が収納される内部空間2が形成され、筐体1の平らな取付板部11に四角形の開口部12が形成されている。この開口部12に、内部空間2と外部空間3とを仕切るようにして、シール部材13を介在させて熱交換器4(詳細後述)が装着されている。
そして、この熱交換器4により、内部空間2の高温空気(以下、内気という)と外部空間3の低温空気(以下、外気という)とを熱交換させるようになっている。なお、内部空間2は本発明の第1空間に相当し、外部空間3は本発明の第2空間に相当し、内気は本発明の第1流体に相当し、外気は本発明の第2流体に相当する。
次に、熱交換器4の構成について説明する。図4〜図6に示すように、熱交換器4は、内気と外気とを熱交換させる熱交換コア5と、内気および外気を熱交換コア5に導入するとともに内気および外気を熱交換コア5から導出する第1カバー6および第2カバー7を有している。
図5に示すように、熱交換コア5は、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属材料より構成される。熱交換器コア5は、複数の平行に配置された長方形のコアプレート51と、これらコアプレート51間に区画形成された扁平な通路内に配置されたコルゲート型のフィン54とを有する。これらコアプレート51とフィン54とはロウ付けによって一体的に構成されることができる。
アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属材料よりなる平板状のコアプレート51が多数積層され、隣接するコアプレート51間に、内気が流れる内気通路52と、外気が流れる外気通路53が、積層方向に沿って交互に形成されている。内気通路52は、本発明のコア内第1流体通路に相当し、外気通路53は本発明のコア内第2流体通路に相当する。なお、コアプレート51の積層方向を、以下、単にプレート積層方向という。
また、内気通路52および外気通路53には、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属材料よりなるフィン54が設置され、フィン54はコアプレート51にろう付け等にて接合されている。このフィン54は、空気との熱交換を促進するもので、コアプレート51に接合される部位が円弧状に形成されたコルゲートフィンであり、多数のルーバ(図示せず)が形成されている。
フィン54は、コアプレート51の長手方向に沿って波状あるいは矩形波状に成形されている。フィン54の複数の頂部は隣接するコアプレート51に接合されている。フィン54の頂部間の板状部分には、多数のスリット状の開口部が形成されており、板状部分を貫通する空気流を許容するとともに、熱交換性能を高めている。
フィン54は、コアプレート51間の通路において、コアプレート51の長手方向に沿って広がる一端の開口から他端の開口へと、相対的に空気を流しやすい。フィン54の短手方向の幅、および長手方向の長さは、コアプレート51の幅および長さよりも小さくされている。この結果、コアプレート51の4辺の縁は、フィン54より外側に延びだしている。
熱交換コア5は、平板状に形成され、その最も広い一方の平面から他方の平面へ向けて相対的に空気を最も通しやすい。複数のコアプレート51の縁は、熱交換コア5の両側面を除く外周面に露出しており、平行に延びる複数の稜線を提供している。
因みに、ルーバは、空気流れを蛇行させるように乱して温度境界層が成長することを抑制して熱伝達率を向上させるもので、車両用空調装置のコンデンサや車両用ラジエータに採用されているものと同様のものである。
図2、図3、図6に示すように、第1カバー6は、複数のほぼ直角3角形の第1カバー隔壁61を所定間隔づつ離して保持して構成されている。それぞれの第1カバー隔壁61は、プレート積層方向に対して直交する方向、すなわちコアプレート51の面方向と平行な方向に第1カバー隔壁61の面が延びるようにして、プレート積層方向に配置、保持されている。第1カバー隔壁61は、その斜辺に、上記コアプレート51の一方の長辺と一方の短辺とに対向する形状を備えることができる。この場合、斜辺にはコアプレート51の2辺に対応するノッチ状あるいは三角状の切り欠きが形成される。
また、プレート積層方向の1枚目と2枚目の第1カバー隔壁61における外部空間3側の縁部同士が第1カバー底板62によって繋がれ、プレート積層方向の2枚目と3枚目の第1カバー隔壁61における内部空間2側の縁部同士が第1カバー縦板63によって繋がれ、以下、第1カバー隔壁61はプレート積層方向に沿って交互に第1カバー底板62と第1カバー縦板63によって繋がれている。
そして、第1カバー底板62とそれに隣接する2枚の第1カバー隔壁61によって、内気を熱交換コア5から導出する内気導出通路64が形成され、第1カバー縦板63とそれに隣接する2枚の第1カバー隔壁61によって、外気を熱交換コア5に導入する外気導入通路65が形成されている。また、内気導出通路64と外気導入通路65は、プレート積層方向に沿って交互に形成されている。
換言すると、第1カバー隔壁61は内気導出通路64と外気導入通路65とを隔て、第1カバー底板62は外部空間3と内気導出通路64とを隔て、第1カバー縦板63は内部空間2と外気導入通路65とを隔てている。
図7に示すように、第1カバー縦板63における内部空間2側の面は、内部空間2側に向かって凸の円弧状になっており、これにより、内気導出通路64から内部空間2に内気が吹き出されるときの吹き出しジェットロスを低減するようにしている。
また、図8に示すように、第1カバー底板62における外部空間3側の面は、外部空間3側に向かって凸の円弧状になっており、これにより、外部空間3から外気導入通路65に外気を吸い込むときの吸い込み圧損を低減するようにしている。
第1カバー6は、ABS、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリアミド(PA)等の樹脂にて一体成形される。
図2、図3、図6に示すように、第2カバー7は、複数のほぼ直角3角形の第2カバー隔壁71を所定間隔づつ離して保持して構成されている。それぞれの第2カバー隔壁71は、プレート積層方向に対して直交する方向、すなわちコアプレート51の面方向と平行な方向に第2カバー隔壁71の面が延びるようにして、プレート積層方向に配置、保持されている。第1カバー隔壁61は、その斜辺に、上記コアプレート51の一方の長辺と一方の短辺とに対向する形状を備えることができる。この場合、斜辺にはコアプレート51の2辺に対応するノッチ状あるいは三角状の切り欠きが形成される。
また、プレート積層方向の1枚目と2枚目の第2カバー隔壁71における外部空間3側の縁部同士が第2カバー縦板72によって繋がれ、プレート積層方向の2枚目と3枚目の第2カバー隔壁71における内部空間2側の縁部同士が第2カバー天板73によって繋がれ、以下、第2カバー隔壁71はプレート積層方向に沿って交互に第2カバー縦板72と第2カバー天板73によって繋がれている。
そして、第2カバー縦板72とそれに隣接する2枚の第2カバー隔壁71によって、内気を熱交換コア5に導入する内気導入通路74が形成され、第2カバー天板73とそれに隣接する2枚の第2カバー隔壁71によって、外気を熱交換コア5から導出する外気導出通路75が形成されている。また、内気導入通路74と外気導出通路75は、プレート積層方向に沿って交互に形成されている。
換言すると、第2カバー隔壁71は内気導入通路74と外気導出通路75とを隔て、第2カバー縦板72は外部空間3と内気導入通路74とを隔て、第2カバー天板73は内部空間2と外気導出通路75とを隔てている。なお、第1カバー隔壁61および第2カバー隔壁71は、本発明の隔壁に相当する。
図示しないが、第2カバー天板73における内部空間2側の面、および第2カバー縦板72における外部空間3側の面は、第1カバー縦板63や第1カバー底板62と同様に円弧状になっている。
第2カバー7は、ABS、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリアミド(PA)等の樹脂にて一体成形される。
図9に示すように、第1カバー6の第1カバー隔壁61におけるコアプレート51と対向する縁部(面)には、コアプレート51と対向する範囲の全長に渡ってコの字状の連結部が形成されている。この連結部には、溝66が形成されている。溝66は、コアプレート51と対向する範囲の全長に渡って形成されている。溝66は、ほぼ直角三角形の第1カバー隔壁61の縁に沿って延在しており、その延在方向と直角方向に開口して細長いスリット状の溝としての形状を呈する。溝66の幅は、コアプレート51の縁を受け容れ可能な幅に設定されている。この結果、溝66内には、コアプレート51が受け容れ可能である。例えば、溝66の細長い開口部から垂直方向に沿ってコアプレート51を差し込むことができる。
コアプレート51を、溝66の長手方向に沿って引きずりながらスライドさせてコアプレート51の縁を溝66内に受け容れることが可能である。例えば、溝66は、ほぼ直角三角形の第1カバー隔壁61の少なくともひとつの頂点に対応する端部でその溝自身の延在方向に向けても開口する形状とすることができる。この場合、溝66の端部から、コアプレート51の縁の角部を溝66内に受け容れ、コアプレート51と第1カバー隔壁61とを互いにスライドさせて溝66内にコアプレート51の一辺の縁全体を受け容れることができる。
第1カバー隔壁61の斜辺にコアプレート51の隣接する2辺に対応するノッチ状あるいは三角状の切り欠きが形成される場合、この切り欠きを区画する2辺に上記溝66を形成することができる。そして、コアプレート51の角部を溝66の終端開口から挿入し、コアプレート51の長辺に沿って第1カバー隔壁61とコアプレート51とをスライドさせて長辺を溝66内に位置づけた後、コアプレート51の短辺を、第1カバー隔壁61の残された溝66内に垂直に押し込むという製造方法をとることができる。
また、第2カバー7の第2カバー隔壁71におけるコアプレート51と対向する縁部(面)にも、コアプレート51と対向する範囲の全長に渡ってコの字状の連結部が形成されている。この連結部には、溝76が形成されている。溝76は、コアプレート51と対向する範囲の全長に渡って形成されている。溝76は、ほぼ直角三角形の第1カバー隔壁71の縁に沿って延在しており、その延在方向と直角方向に開口して細長いスリット状の溝としての形状を呈する。溝76の幅は、コアプレート51の縁を受け容れ可能な幅に設定されている。この結果、溝76内には、コアプレート51が受け容れ可能である。例えば、溝66の細長い開口部から垂直方向に沿ってコアプレート51を差し込むことができる。
コアプレート51を、溝76の長手方向に沿って引きずりながらスライドさせてコアプレート51の縁を溝76内に受け容れることが可能である。例えば、溝76は、ほぼ直角三角形の第2カバー隔壁71の少なくともひとつの頂点に対応する端部でその溝自身の延在方向に向けても開口する形状とすることができる。この場合、溝76の端部から、コアプレート51の縁の角部を溝76内に受け容れ、コアプレート51と第2カバー隔壁71とを互いにスライドさせて溝76内にコアプレート51の一辺の縁全体を受け容れることができる。
第2カバー隔壁71の斜辺にコアプレート51の隣接する2辺に対応するノッチ状あるいは三角状の切り欠きが形成される場合、この切り欠きを区画する2辺に上記溝76を形成することができる。そして、コアプレート51の角部を溝76の終端開口から挿入し、コアプレート51の長辺に沿って第2カバー隔壁71とコアプレート51とをスライドさせて長辺を溝66内に位置づけた後、コアプレート51の短辺を、第2カバー隔壁71の残された溝66内に垂直に押し込むという製造方法をとることができる。
そして、これらの溝66、76にコアプレート51の外周縁部が圧入され、これにより、第1カバー6および第2カバー7と熱交換コア5とが一体化され、第1カバー隔壁61とコアプレート51との結合部のシール性が確保され、第2カバー隔壁71とコアプレート51との結合部のシール性が確保されている。因みに、溝66、76にコアプレート51の外周縁部を挿入可能にするために、コアプレート51はフィン52よりひとまわり大きくなっている。
図2〜図4に示すように、熱交換コア5における空気流れ方向の一端側に内気カバー6が取り付けられ、熱交換コア5における空気流れ方向の他端側に外気カバー7が取り付けられている。また、図2に示すように、外気通路53は外気導入通路65および外気導出通路75と連通し、図3に示すように、内気通路52は内気導出通路64および内気導入通路74に連通するようになっている。
なお、内気導出通路64と内気導入通路74は、本発明のカバー内第1流体通路に相当し、外気導入通路65と外気導出通路75は、本発明のカバー内第2流体通路に相当し、第1カバー縦板63と第2カバー天板73は、本発明の第1蓋部に相当し、第1カバー底板62と第2カバー縦板72は、本発明の第2蓋部に相当する。
次に、熱交換器4を含む冷却装置の概略作動を説明する。
図示しない内気用送風機により送られる内部空間2内の高温空気は、図3に示すように、内気導入通路74に流入した後熱交換コア5の内気通路52を通って内気導出通路64に流れ、再び内部空間2に戻される。
一方、図示しない外気用送風機により送られる外部空間3内の低温空気は、図2に示すように、外気導入通路65に流入した後熱交換コア5の外気通路53を通って外気導出通路75に流れ、再び外部空間3に戻される。
そして、内気と外気は、熱交換コア5内を通過する際に熱交換され、この熱交換により、内部空間2内の高温空気が冷却され、ひいては筐体1内の通信機器等が冷却される。
本実施形態では、熱交換コア5は、コアプレート51とフィン54を積層したもので、少ない部品点数で簡素な構造であり、また、内気通路と外気通路を分ける第1カバー6および第2カバー7も、それぞれ一体部品としているため部品点数が少ない。
また、熱交換を行う熱交換コア5と熱交換に関与しない第1カバー6および第2カバー7とに分割して、熱交換に関与しない第1カバー6および第2カバー7を樹脂製にしているため、熱交換器のコストを低減することができる。
また、第1カバー縦板63および第2カバー天板73における内部空間2側の面を円弧状にし、第1カバー底板62および第2カバー縦板72における外部空間3側の面を円弧状にしているため、内外気の吸い込み部位や吹き出し部位での内外気の流れがスムーズになり、圧損を小さくすることができる。
また、フィン54は、多数のルーバを有するものであるため、高い熱交換性能を得ることができる。
また、第1カバー6の溝66および第2カバー7の溝76にコアプレート51の外周縁部を圧入して第1カバー6および第2カバー7と熱交換コア5とを一体化しているため、第1カバー6および第2カバー7と熱交換コア5との組み付けが容易である。
(第2実施形態) 本発明の第2実施形態について説明する。図10は第2実施形態に係る熱交換器における熱交換コアとカバーの嵌合部を示す図である。
第1実施形態では、第1カバー6の溝66および第2カバー7の溝76はコの字状であったが、本実施形態は、第1カバー6の溝66aおよび第2カバー7の溝76aを円弧状にしている。
このように、溝66a、76aを円弧状にすると、溝66a、76aとコアプレート51の外周縁部との当接部位が線接触となるため、シール性が向上する。
(第3実施形態) 本発明の第3実施形態について説明する。図11は第3実施形態に係る熱交換器における熱交換コアとカバーの嵌合部を示す図である。
第1実施形態では、第1カバー6の溝66および第2カバー7の溝76はコの字状であったが、本実施形態は、第1カバー6の溝66bおよび第2カバー7の溝76bをテーパー状あるいはV字状と呼びうる断面にしている。
このように、溝66b、76bをテーパー状にすると、溝66b、76bとコアプレート51の外周縁部との当接部位が線接触となるため、シール性が向上する。
(第4実施形態) 本発明の第4実施形態について説明する。図12は第4実施形態に係る熱交換器における熱交換コアとカバーの当接部位を示す図である。
第1実施形態では、第1カバー6の溝66および第2カバー7の溝76にコアプレート51の外周縁部を圧入してシールしていたが、本実施形態は、溝66、76を廃止し、第1カバー6および第2カバー7におけるコアプレート51と対向する部位(面)に平板部67、77を形成し、平板部67、77とコアプレート51の外周縁部との当接部位に、ブチルゴム等のシール材8を設けている。シール材8は平板部67,77上に所定の厚さをもって設けることができ、コアプレート51の縁を押しつけることによりコアプレート51の縁の近傍を包み込むように変形させることができる。また、シール材8の断面を、コ字形、U字形、あるいはV字形等とすることができ、シール材8によって上記溝66、76に対応する構造を得ることができる。
本実施形態によると、製造時の寸法誤差により、コアプレート51の外周縁部と第1カバー隔壁61および第2カバー隔壁71との積層方向の位置が多少ずれても、熱交換コア5と第1カバー6および第2カバー7とを組み付けることができる。
(第5実施形態) 本発明の第5実施形態について説明する。図13(a)は第5実施形態に係る熱交換器におけるカバーを熱交換コア側から見た正面図、図13(b)は図13(a)の左側面図である。図14(a)、(b)は熱交換コア5と第1カバー6との製造方法の手順を示す斜視図である。
図15(a)は図14(a)の工程における熱交換コアと第1カバーの状態を示す正面図、図15(b)は図15(a)の左側面図である。図16(a)は図14(b)の工程における熱交換コアとカバーの状態を示す正面図、図16(b)は図16(a)の左側面図である。図17(a)は図14(b)の次の工程における熱交換コアとカバーの状態を示す正面図、図17(b)は図17(a)の左側面図である。
図13(b)に示すように、第1カバー6の第1カバー隔壁61におけるコアプレート51と対向する面には、段付き状に2つの溝66c、66dが形成されている。これらの溝66c、66dは、コアプレート51側に位置する第1溝66cの幅(図13(b)において紙面上下方向の寸法)が、コアプレート51から遠い側に位置する第2溝66dの幅よりも広くなっている。
因みに、第1溝66cの幅はコアプレート51の板厚の2〜5倍に設定されている。また、第2溝66dの幅はコアプレート51が圧入されるような寸法になっている。
図13(a)に示すように、第1カバー隔壁61における第1溝66cの長手方向端部には、外側に向かってハの字状に開いたガイド部68が形成されている。このガイド部68は、コアプレート51の外周縁部を第1溝66cに挿入する際に、コアプレート51の外周縁部が第1溝66cにスムーズに挿入されるように、コアプレート51を案内するものである。
なお、第1カバー隔壁61の2つの溝66c、66dに相当する溝76c、76d、および、第1カバー6のガイド部68に相当するガイド部78が、第2カバー7の第2カバー隔壁71にも形成されている。
次に、熱交換器の製造方法について説明する。
まず、位置合わせ工程では、図14(a)および図15に示すように、熱交換コア5のコアプレート51の外周縁部を第1カバー6のガイド部68に位置合わせする。この時、コアプレート51の第1溝66cへの挿入量Lは1〜3mm程度を狙う。
次に、スライド工程では、図14(b)および図16に示すように、第1カバー6に対して熱交換コア5を溝66c、66dの長手方向xに沿ってスライドさせて、コアプレート51の外周縁部を第1溝66cに挿入する。
この際、コアプレート51の外周縁部と第1溝66cとの位置がずれていたりあるいはコアプレート51が歪んでいても、ガイド部68によってコアプレート51の外周縁部が第1溝66cに案内される。また、熱交換コア5をスライドさせてコアプレート51の外周縁部を第1溝66cに挿入することにより、コアプレート51の外周縁部が第1溝66cに倣い、コアプレート51の外周縁部と第1溝66cとの位置ずれやコアプレート51の歪みが修正(矯正)される。
次に、押し込み工程では、図17に示すように、第1カバー6に対して熱交換コア5を溝66c、66dの深さ方向yに沿って押し込んで、コアプレート51の外周縁部の先端側を第2溝66dに圧入する。
この圧入により、熱交換コア5と第1カバー6とを一体化するとともに、コアプレート51の外周縁部と第2溝66d間をシールする。
以上のようにして、熱交換コア5と第1カバー6との組み付けが完了した後、熱交換コア5に第2カバー7を組み付ける。すなわち、熱交換コア5のコアプレート51の外周縁部を第2カバー7のガイド部78に位置合わせし、次に、熱交換コア5に対して第2カバー7を溝76c、76dの長手方向xに沿ってスライドさせて、コアプレート51の外周縁部を第1溝76cに挿入し、次に、熱交換コア5に対して第2カバー7を溝76c、76dの深さ方向yに沿って押し込んで、コアプレート51の外周縁部の先端側を第2溝76dに圧入する。
本実施形態では、ガイド部68、78によってコアプレート51の外周縁部が各カバー6、7の第1溝66c、76cに案内されるため、コアプレート51の外周縁部を第1溝66c、76cに容易且つ確実に挿入することができる。また、コアプレート51の外周縁部を第1溝66cに挿入することにより、コアプレート51の外周縁部が第1溝66cに倣い、コアプレート51の外周縁部と第1溝66cとの位置ずれやコアプレート51の歪みが修正(矯正)されるため、コアプレート51の外周縁部を第2溝66d、76d溝に容易且つ確実に挿入することができる。
なお、上記した熱交換器の組み付け作業は、手作業によって行うこともできるし、或いは、熱交換コア5等の部品を保持する治具や治具を駆動する駆動装置を用いて行うこともできる。
(第6実施形態) 本発明の第6実施形態について説明する。図18(a)は第6実施形態に係る熱交換器におけるカバーを熱交換コア側から見た正面図、図18(b)は図18(a)のC−C線に沿う断面図である。
第5実施形態では、カバー隔壁61、71における第1溝66c、71cの長手方向端部にガイド部68、78を設けたが、本実施形態は、図18(a)、(b)に示すように、カバー隔壁61、71における熱交換コア5側の端部にガイド部68a、78aを設けている。
このガイド部68a、78aは、カバー隔壁61、71からプレート積層方向(図18(a)、(b)において紙面上下方向)に突出するとともに、熱交換コア5側に向かってハの字状に開いた形状になっている。また、ガイド部68a、78aは、カバー隔壁61、71に一体に形成されるとともに、1つのカバー隔壁に複数個形成されている。
次に、熱交換器の製造方法について説明する。
まず、熱交換コア5のコアプレート51の外周縁部を第1カバー6のガイド部68aに位置合わせした後、第1カバー6に対して熱交換コア5を溝66c、66dの深さ方向yに沿って、コアプレート51の外周縁部の先端側が第2溝66dの底に突き当たるまで押し込む。
この際、コアプレート51の外周縁部と第1溝66cとの位置がずれていたりあるいはコアプレート51が歪んでいても、ガイド部68aによってコアプレート51の外周縁部が第1溝66cに案内される。また、コアプレート51の外周縁部が第1溝66cに倣い、コアプレート51の外周縁部と第1溝66cとの位置ずれやコアプレート51の歪みが修正(矯正)される。
以上のようにして、熱交換コア5と第1カバー6との組み付けが完了した後、熱交換コア5に第2カバー7を組み付ける。すなわち、熱交換コア5のコアプレート51の外周縁部を第2カバー7のガイド部78aに位置合わせした後、第2カバー7に対して熱交換コア5を溝76c、76dの深さ方向yに沿って、コアプレート51の外周縁部の先端側が第2溝76dの底に突き当たるまで押し込む。
本実施形態では、ガイド部68a、78aによってコアプレート51の外周縁部が各カバー6、7の第1溝66c、76cに案内されるため、コアプレート51の外周縁部を第1溝66c、76cに容易且つ確実に挿入することができる。また、コアプレート51の外周縁部が第1溝66cに倣い、コアプレート51の外周縁部と第1溝66cとの位置ずれやコアプレート51の歪みが修正(矯正)されるため、コアプレート51の外周縁部を第2溝66d、76d溝に容易且つ確実に挿入することができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。図19は第7実施形態に係る熱交換器を含む冷却装置を示す側面図、図20は図19の熱交換器の平面図、図21は図20のD−D線に沿う断面図、図22は図19の熱交換器の要部の斜視図、図23は図20のE−E線に沿う断面図、図24は鍔部入口側曲面部の曲率半径と圧損低減率との関係を示す図である。なお、第1実施形態と同一または均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図19、図20に示すように、第1カバー6および第2カバー7には、それらの外周部に板状の鍔部9が一体に形成されている。そして、鍔部9は、シール部材13を介在させて筐体1の取付板部11にネジ等の締結手段(図示せず)にて固定されている。
図21〜図23に示すように、鍔部9において、第2カバー7の内気導入通路74に繋がる部位91(以下、鍔部入口側曲面部91という)が曲面になっている。具体的には、鍔部入口側曲面部91は、内部空間2側に向かって凸の円弧状になっている。本例では、鍔部入口側曲面部91における内部空間2側の面の曲率半径Rを5mmとし、鍔部入口側曲面部91と鍔部入口側曲面部91周囲とを曲率半径2mmの曲面で接続している。
また、第2カバー7の第2カバー天板73における内部空間2側の面も、内部空間2側に向かって凸の円弧状になっている。本例では、第2カバー天板73における内部空間2側の面の曲率半径を8mmとしている。
このように、第2カバー7の内気導入通路74における入り口部の周囲を、直角部のない平滑な構造にすることにより、内気導入通路74の入り口部での圧損の低下を図っている。
なお、図示しないが、鍔部9において、第1カバー6の外気導入通路65に繋がる部位(第2カバー7の鍔部入口側曲面部91に相当)を、外部空間3側に向かって凸の円弧状とし、これにより外気導入通路65の入り口部での圧損の低下を図っている。
また、図示しないが、鍔部9において、第1カバー6の内気導出通路64に繋がる部位を、内部空間2側に向かって凸の円弧状とし、鍔部9において、第2カバー7の外気導出通路75に繋がる部位を、外部空間3側に向かって凸の円弧状とし、これにより内気導出通路64および外気導出通路75の出口部での圧損の低下を図っている。
図24は、鍔部入口側曲面部91の曲率半径Rをパラメータとして圧損低減率を調べた結果を示すものであり、鍔部入口側曲面部91の曲率半径Rが4mm以上の場合に圧損が大幅が低減され、特に、鍔部入口側曲面部91の曲率半径Rが4〜15mmの時に最も圧損が低減される。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、第1カバー6を一体成形したが、第1カバー6は複数個に分割して成形してもよい。同様に、第2カバー7も複数個に分割して成形してもよい。これによると、第1カバー6あるいは第2カバー7を一体成形する場合よりも、成形が容易である。
また、シール部材13と接するフランジを熱交換コア5の外周部に設けることにより、シール部の構成を簡素にすることができる。
また、第1カバー6は、隣接する第1カバー隔壁61間をブリッジで連結することにより、隣接する第1カバー隔壁61間の寸法精度を向上させることができる。この場合、ブリッジをガイド形状にして第1カバー6の各通路64、65内での内外気の流れの向きを制御することにより、第1カバー6の各通路64、65内での内外気の流れをスムーズにして、圧損を小さくすることができる。同様に、第2カバー7においても、隣接する第2カバー隔壁71間をブリッジで連結してもよい。
また、第1カバー6の溝66、66a、66bおよび第2カバー7の溝76、76a、76bとコアプレート51の外周縁部との当接部位に、第1カバー6および第2カバー7とコアプレート51の固定およびシールのために、シール材を設けてもよい。そのシール材としては、ブチルゴム、エラストマー、シリコン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができる。
また、上記各実施形態では、ルーバを有するフィン54を用いたが、ルーバが形成されていないフィンを用いることにより、圧損を小さくすることができる。
また、上記各実施形態では、フィン54はコルゲートフィンを用いたが、コアプレート51に接合される部位がフラットに形成された矩形波形状のフラットトップフィンを用いてもよい。
また、上記各実施形態では、第1カバー6および第2カバー7を樹脂製にしたが、第1カバー6および第2カバー7は、冷間圧延鋼板等の安価な金属板にて形成してもよい。
本発明の第1実施形態に係る熱交換器を含む冷却装置を示す図である。 図1の冷却装置における外気通路部位の断面図である。 図1の冷却装置における内気通路部位の断面図である。 図1の熱交換器単体の斜視図である。 図4の熱交換器における熱交換コアの斜視図である。 図4の熱交換器におけるカバーの斜視図である。 図4のA−A線に沿うカバーの断面図である。 図4のB−B線に沿うカバーの断面図である。 図4の熱交換器における熱交換コアとカバーの嵌合部を示す図である。 第2実施形態に係る熱交換器における熱交換コアとカバーの嵌合部を示す図である。 第3実施形態に係る熱交換器における熱交換コアとカバーの嵌合部を示す図である。 第4実施形態に係る熱交換器における熱交換コアとカバーの当接部位を示す図である。 (a)は第5実施形態に係る熱交換器におけるカバーを熱交換コア側から見た正面図、(b)は(a)の左側面図である。 (a)、(b)は第5実施形態に係る熱交換器の製造方法の手順を示す斜視図である。 (a)は第5実施形態に係る熱交換器の位置合わせ工程における熱交換コアと第1カバーの状態を示す正面図、(b)は(a)の左側面図である。 (a)は第5実施形態に係る熱交換器のスライド工程における熱交換コアと第1カバーの状態を示す正面図、(b)は(a)の左側面図である。 (a)は第5実施形態に係る熱交換器の押し込み工程における熱交換コアと第1カバーの状態を示す正面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。 (a)は第6実施形態に係る熱交換器におけるカバーを熱交換コア側から見た正面図、(b)は(a)の左側面図である。 本発明の第7実施形態に係る熱交換器を含む冷却装置を示す側面図である。 図19の熱交換器の平面図である。 図20のD−D線に沿う断面図である。 図19の熱交換器の要部の斜視図である。 図20のE−E線に沿う断面図である。 鍔部入口側曲面部の曲率半径と圧損低減率との関係を示す図である。 従来の熱交換器を示す斜視図である。
符号の説明
2…内部空間(第1空間)、3…外部空間(第2空間)、5…熱交換コア、6…第1カバー、7…第2カバー、11…取付板部、51…コアプレート、52…内気通路(コア内第1流体通路)、53…外気通路(コア内第2流体通路)、54…フィン、64…内気導出通路(カバー内第1流体通路)、65…外気導入通路(カバー内第2流体通路)、74…内気導入通路(カバー内第1流体通路)、75…外気導出通路(カバー内第2流体通路)。

Claims (18)

  1. 第1空間(2)と第2空間(3)とを仕切る取付板部(11)に装着されて、前記第1空間(2)内の第1流体と前記第2空間(3)内の第2流体とを熱交換させる熱交換器であって、
    平板状のコアプレート(51)が積層されて前記第1流体が流れるコア内第1流体通路(52)と前記第2流体が流れるコア内第2流体通路(53)が交互に形成されるとともに、前記コア内第1流体通路(52)および前記コア内第2流体通路(53)内に前記第1流体および前記第2流体との熱交換を促進するフィン(54)が設置されて、前記第1流体と前記第2流体とを熱交換させる熱交換コア(5)と、
    前記第1流体が流れるカバー内第1流体通路(64)と前記第2流体が流れるカバー内第2流体通路(65)が、前記コアプレート(51)の積層方向に沿って交互に形成されるとともに、前記熱交換コア(5)の一端側に取り付けられた第1カバー(6)と、
    前記第1流体が流れるカバー内第1流体通路(74)と前記第2流体が流れるカバー内第2流体通路(75)が、前記コアプレート(51)の積層方向に沿って交互に形成されるとともに、前記熱交換コア(5)の他端側に取り付けられた第2カバー(7)とを備えることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記コアプレート(51)はアルミニウム製であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記フィン(54)はアルミニウム製であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 前記第1カバー(6)および前記第2カバー(7)は樹脂製であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱交換器。
  5. 前記第1カバー(6)および前記第2カバー(7)は、それぞれ複数個に分割して成形されていることを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
  6. 前記第1カバー(6)および前記第2カバー(7)は、
    前記コアプレート(51)の積層方向に対して直交する面を有して前記カバー内第1流体通路(64、74)と前記カバー内第2流体通路(65、75)とを隔てる隔壁(61、71)と、
    隣接する前記隔壁(61、71)における前記第1空間(2)側の縁部を繋いで、前記第1空間(2)と前記カバー内第2流体通路(65、75)とを隔てる第1蓋部(63、73)と、
    隣接する前記隔壁(61、71)における前記第2空間(3)側の縁部を繋いで、前記第2空間(3)と前記カバー内第1流体通路(64、74)とを隔てる第2蓋部(62、72)とを備え、
    前記第1蓋部(63、73)における前記第1空間(2)側の面が円弧状であり、
    前記第2蓋部(62、72)における前記第2空間(3)側の面が円弧状であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の熱交換器。
  7. 前記第1カバー(6)および前記第2カバー(7)における前記コアプレート(51)と対向する面に溝(66、66a〜d、76、76a〜d)が形成され、前記溝に前記コアプレート(51)の外周縁部が挿入されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の熱交換器。
  8. 前記溝(66b、76b)はテーパー状であることを特徴とする請求項7に記載の熱交換器。
  9. 前記溝(66a、76a)は円弧状であることを特徴とする請求項7に記載の熱交換器。
  10. 前記第1カバー(6)および前記第2カバー(7)と前記コアプレート(51)の外周縁部との当接部位に、シール材を備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の熱交換器。
  11. 前記フィン(54)は、ルーバが形成されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の熱交換器。
  12. 前記フィン(54)は、ルーバが形成されていないことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の熱交換器。
  13. 前記コアプレート(51)の外周縁部を前記溝(66c、66d、76c、76d)に挿入する際に前記コアプレート(51)の外周縁部を前記溝に案内するガイド部(68、68a、78、78a)が、前記溝の端部に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の熱交換器。
  14. 前記ガイド部(68、68a、78、78a)が前記溝(66c、66d、76c、76d)の長手方向(x)端部に形成された請求項13に記載の熱交換器を用意し、
    前記コアプレート(51)の外周縁部を前記ガイド部に位置合わせし、
    次に、前記第1カバー(6)および前記第2カバー(7)に対して前記熱交換コア(5)を前記溝の長手方向にスライドさせて、前記コアプレート(51)の外周縁部を前記溝に浅く挿入し、
    次に、前記第1カバー(6)および前記第2カバー(7)に対して前記熱交換コア(5)を前記溝の深さ方向(y)に押し込んで、前記コアプレート(51)の外周縁部を前記溝に深く挿入することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  15. 前記ガイド部(68、68a、78、78a)が前記熱交換コア(5)側の端部に形成された請求項13に記載の熱交換器を用意し、
    前記コアプレート(51)の外周縁部を前記ガイド部に位置合わせし、
    次に、前記第1カバー(6)および前記第2カバー(7)に対して前記熱交換コア(5)を前記溝(66c、66d、76c、76d)の深さ方向(y)に押し込んで、前記コアプレート(51)の外周縁部を前記溝に挿入することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  16. 前記第1カバー(6)および前記第2カバー(7)は、前記取付板部(11)に固定される鍔部(9)を備え、
    前記鍔部(9)における前記カバー内第1流体通路(64、74)および前記カバー内第2流体通路(65、75)の流体流入口側に繋がる部位(91)が曲面であることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1つに記載の熱交換器。
  17. 前記鍔部(9)の曲面の曲率半径が、4〜15mmであることを特徴とする請求項16に記載の熱交換器。
  18. 前記鍔部(9)における前記カバー内第1流体通路(64、74)および前記カバー内第2流体通路(65、75)の流体流出口側に繋がる部位が曲面であることを特徴とする請求項16または17に記載の熱交換器。
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