JP2006152801A - 土のう製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】土のうの袋詰めを能率よく行う。
【解決手段】この発明の装置においては、上端が開口し内部に土のう袋Wを挿入する筒状の仕切枠1を複数個一体的に連設して単一の支持枠3を構成する。そして各仕切枠1の上端には仕切枠1内に挿入した上記土のう袋Wの開口部を折返して係止し開口状態で保持する開口枠2を設ける。さらに袋詰作業時に上記開口枠2間の隣接間隙を覆うように支持枠3上に載置される平板状の土受けカバー10を設け、該土受けカバー10には支持枠3上に載置した状態で各開口枠2と対応する投入孔11と、該投入孔11の外周に下向きに突設され開口枠2内に挿入されて土のう袋Wを開口状態で保持するガイド12とをそれぞれ設けている。
【選択図】図7

Description

本発明は、土や砂或いはプラスチック粒状体等を充填する土のう(嚢)製造装置に関する。
従来は土のうの袋詰めは人手のみによって行うか、これにコンベア等の機械を用いる方法が知られている。
従来人手のみによって土のうの袋詰めを行う場合は1日1人当たりの袋詰め量は数十袋が限度であり、またコンベア等の機械を用いてもその数倍が限度である等、コスト的にも不経済であった。
上記問題点を解決するための本発明の装置は、上端が開口し内部に土のう袋Wを挿入する筒状の仕切枠1を複数個一体的に連設して単一の支持枠3を構成し、各仕切枠1の上端には仕切枠1内に挿入した上記土のう袋Wの開口部を折返して係止し開口状態で保持する開口枠2を設け、袋詰作業時に上記開口枠2間の隣接間隙を覆うように支持枠3上に載置される平板状の土受けカバー10を設け、該土受けカバー10には支持枠3上に載置した状態で各開口枠2と対応する投入孔11と、該投入孔11の外周に下向きに突設され開口枠2内に挿入されて土のう袋Wを開口状態で保持するガイド12とを設けたことを特徴としている。
以上のように構成される本発明によれば、従来人手のみによって袋詰めを行う場合の1日1人当たりの袋詰め量は数十袋が限度であり、またコンベア等の機械を用いてもその数倍が限度であるが、本発明の手段によればコスト的にも能率的にも多大な利点がある。
バックホウ等を用いて、土受けカバーの上面に土,砂等の土類を投下せしめて供給し、ならし棒等で上面を水平に均しながら全ての土のう袋に土類を落下投入せしめて充填することができる。この際、ならし棒等によって水平にならすことにより各袋への土類の充填量は略均一化される。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は土のう製造装置の使用状態を示す斜視図である。この例では下部が大径で上部が小径をなす角錐または台形状の周壁をなす所定高さ(略土のう袋の高さに相当)の正方形断面の筒状の仕切枠1を縦列で5個、横列で4個合計10個形成すると共に、各仕切枠1の上端には土のう袋Wの開口部を係脱自在に支持する枡状の開口枠2を形成し、全体が長方形の集合体をなすように一体的に連設して単一なブロック状の支持枠3を構成し、4個分の支持枠3を中央部で連結する後述の連結部材9等を介して分解組立可能に一体的に接合することによって合計40個の仕切枠1を形成し、その数分だけの土のう袋Wを一度に袋詰め製造可能に構成している。
上記仕切枠1は図7に示すように土のう袋Wを上方より挿入して立姿で収容し、土詰め時又は袋詰め状態で土のう袋Wの周面に当接して水平方向の位置決めと土のうの縦長の形状保持を行うものである。
また開口枠2は仕切枠1内に挿入した土のう袋Wの開口部を、外側に該開口部に設けたしぼり用の紐W1と共に折り返して巻掛けるように係止するもので、土のう袋Wへの土詰め作業時に、開口部を開口状態で保持するものである。
図2〜図6は上記製造装置の主な構成部材と組立時の詳細構造を示し、この例では支持枠3は先ず各仕切枠1を横方向及び縦方向の仕切板5,6で枠組構成すると共に、その外周を外枠7で囲繞形成される。
即ち、上記仕切板5,6は2枚の板状体の下端を接合させて上方を拡開させた断面V字形断面に形成され、横方向の仕切板5には、これと交差する縦方向の仕切板6のV字形断面に適合するV字形の複数の切欠溝5aを、高さ幅の約1/2の深さに形成すると共に、所定間隔で平行に立てられた縦方向の仕切板6には上記各切欠溝5aに対し、縦方向の仕切板6を上端側から差し込むに際し、上端が閉じられたV字形の切欠溝6aが高さ幅の約1/2の深さに複数切欠形成されている。
これにより、各仕切板5,6は各切欠溝5a,6aを相交合させて組み合わされるとき、多数の縦横仕切が組み立てられ且つ多数の枡目状の開口枠2を形成しながら仕切枠1が形成される。
このとき上記仕切板5,6は互いに同一高さに揃えられて交差するように組み立てられ、組立状態における支持枠3はその仕切枠1を台形筒に形成することができるものである。
外枠7は、上記のように組み立てられて全体として長方形(又は正方形)をなす横縦の仕切板5,6の外端に対して、上方から嵌合接合される大きさの筐枠状に形成している。
そして外枠7は組合わされた仕切板5,6を内部に嵌合させた状態において、その接合端部分を適宜な手段によって接合固定することにより、ブロック状の支持枠3を剛体構造となし取扱い易い外形を形成すると共に、外枠7の側壁の上下端にはリブ7a,7bを外周に向けて突出形成している。
この際上端のリブ7aは後述するカバープレート8と同高さで面一に形成すると共に、下端のリブ7bは複数の支持枠3が連結部材9で連結されるコーナー部の両側において、ブロック状に肉厚に形成した連結部70を所定の高さと長さでリブ幅に形成し、該連結部70には横向きに貫通させた取付孔71を適数設けている。
そして、上記相隣る支持枠3の連結部70は、中央の連結具90に形成した取付孔91と取付ネジ92を挿通して連結されることにより、相隣る支持枠3を同じ高さで安定よく連結し土のう袋の製造を良好に行うことができるようにしている。
また上記支持枠3における各開口枠2の開口縁は、隣接する開口枠2のものと連続しないように(即ち各開口枠2が隣接開口枠より分離されて独立の枡目を形成するように)開口枠2の隣接間隙部において凹入部1aが形成されている。
即ち、縦横に網目状にクロスしている上記開口枠2のそれぞれの隣接間隙部分は、開口枠2の下端部分(仕切枠1の上端部分)において、これに対応する網目状のカバープレート8(開口枠2の外周に嵌合する孔を形成している。)を嵌合せしめるように落し込んで塞がれる。
その結果隣接仕切枠1間のV字形の溝内への土等の落下が防止されるとともに、各仕切枠1は上端においても隣接仕切枠1と正確な位置決めと姿勢を決められながら連結固定されることになる。
また上記カバープレート8を設けるに当たり、支持枠3の央部には該支持枠3を安定よく吊り上げることができる吊り部30を設置している。
即ち、図5に示すように本実施形態における吊り部30は吊り孔31を穿設した板状片で形成され、平面視における支持枠3の中心部位で相隣る仕切枠1の中間部において、吊り孔31を前記カバープレート8から上方に突出させながら剛体構造を以て埋設固定されている。これによりクレーン等の作業機20の持上部21で、上記吊り部30の吊り孔31にロープ30a等を係止させて上方に吊り上げるとき、支持枠3は重心部位を一点で安定よく簡単に吊り上げることができるものである。
10は支持枠3の開口枠2・・上に取り外し自在に載置される板状の土受けカバーであり、該土受けカバー10には後述する袋詰め作業時に支持枠3の上端外周側と、開口枠2の隣接間隙を覆うように各開口枠2の内周への対応部分にのみ正方形の投入孔11が形成されており、該投入孔11の外周には、開口枠2内に遊嵌挿入される枡枠状のガイド12が下向きに突設されている。
また土受けカバー10には前述した吊り部30を有する支持枠3に載置される際に、該吊り部30に対応する箇所において吊り部30を通過突出させる通孔15を適宜穿設している。
尚、土受けカバー10は各支持枠3の大きさ毎に単一に形成することが好ましいが、連結された支持枠3の全体を覆う大きさのものであってもよい。
次に図6において連結部材9の構成及び相隣る支持枠3・・の連結手段について説明する。
上記連結部材9は複数の支持枠3を組付ける際に、土のうの製造装置の中央部側を連結する平面視十字状の下部の連結具90と上部の連結具95、及び支持枠3,3の外側を連結する平板状の連結板97とからなる。
下部の連結具90は断面上向きコ字状で十字に形成された凹溝90a内に、相隣る支持枠3,3のコーナー部に形成した取付部70,70を互いに接合させて嵌挿した状態において、凹溝90aの両側に立設した連結片93,93の取付孔91と支持枠3の取付孔71に取付ネジ92を挿通し締着することにより、製造装置の中央下部の各支持枠3を一体的に強固に連結固定している。
尚、上記取付ネジ92は丸頭に形成した雄ネジ軸92aと雌ネジ軸92bとからなり、頭部を低くし土のう袋Wを損傷しないようにしている。
上部の連結具95は相隣る支持枠3のリブ7aと7aの幅と略同幅な連結面を有する十字状に形成され、該リブ7aに穿設された複数の取付孔72に対応する部位に取付ボルト94挿通用の取付孔95aを穿設すると共に、該取付ボルト94を螺挿するネジ孔96aを有する取付片96を8枚分有している。
これにより、連結具95と取付片96との間に相隣るリブ7a,7aを挿入した状態で、取付ボルト94を挿通し連結具95と取付片96を締着することにより、製造装置の中央部において支持枠3の上部の連結固定を簡単且つ強固に行うことができるようにしている。
また連結板97は上記のように支持枠3が連結された状態において、互いの支持枠3の接合側の外側面に穿設された取付孔75に、取付ネジ97a及びナット97bによって締着することにより、相隣る支持枠3の外側を強固に連結するようにしている。
上記機構により、土のう製造装置は支持枠3と土受けカバー10と共に分解組立可能に構成され、各構成部品を分解状態で現場に運び、現場組立を行って次に述べる土のう製造作業終了後は再度分解して格納又は搬送できる等の特徴を有している。
上記土のうの製造装置は、例えば仕切板5,6及びカバープレート8並びに外枠7等を鉄板製で溶接又はFRP製で接着等の手段により支持枠3を一体固定し、あるいは支持枠3全体をプラスチック材で一体的に成形し、若しくは分割してプラスチック成形した筒状の仕切枠を多数組み合わせる等して形成することも可能である。
次に、図8〜図10において吊下げ装置50について説明する。
この吊下げ装置50は以下の構成によって上記土のう製造装置で製造した土のう袋Wを吊下げ用の紐W1を介して吊下げることにより持ち上げて、トラック等の荷台に積込み上げ及び積下ろし或いは他の場所に運搬移動して移し変え可能にすると共に、この際に紐切れを生ずることのないようにしている。
即ち、図10に示すようにこの吊下げ装置50は断面円筒状のパイプからなる吊下杆(ビーム)51と、該ビーム51にその外周の紐掛け側の他側で中心線Pよりも下側に偏寄させた位置に下向き放射方向に突設した係止部52とからなり、図示例においては紐掛け側からビーム51の上方を通して係止部52に係止されて迂回状に巻掛けられる紐W1の弛みを規制する位置決め用の規制片53を、ビーム51外周の頂部(上側)に付設している。
上記係止部52は下向きに突設されたピン状の頭部に径大な紐外れ防止用の突起部52aを形成している。また規制片53は丸棒状の先端部が上向きに拡開して自由端となるように、基部をビーム51に溶着等の手段によって固定している。
これによって、土のう袋Wの紐W1を紐掛け側からビーム51に巻掛けた状態において、そのループ部を係止部52に嵌め込むことにより簡単に係止することができ、また係止状態にある紐W1を規制片53とビーム51間で形成される狭窄状の位置決め部53aで緩みや移動を防止するように位置決めすることができて、上方への吊下げを簡単且つ的確に行うと共に、土のう袋Wが吊下げられた状態において、ビーム51の頂部を迂回して係止部52に係止される紐W1の紐切れ等を良好に防止することができるようにしている。
この吊下げ装置50は、図8(C)に示す土のう製造装置の開口枠2を縦方向に4個,横方向に8個一体的に列設した32袋製造用の支持枠3に対応するように構成することにより、製造された32袋分の土のう袋Wを図9に示すように一挙に吊下げ移動可能に構成している。
即ち、図8(A)に示すように吊下げ装置50は、横列の開口枠2に各対応する長さに形成したパイプ状の4本のビーム51,51・・を、その両側端を連結枠(横枠)55で互いに連結することにより平面視で方形状に枠組みすると共に、各ビーム51の杆身に沿って各開口枠2の中心部に対応する位置に、前述の係止部52と規制片53とを対となるようにそれぞれ設けている。
また枠組みされた各ビーム51の両側下部に横方向の中心部から所定の等間隔を有して、袋詰め製造された土のう袋W上に脚体として載置可能な台座56を複数設けると共に、該台座56には縦方向の中心部から所定の等間隔を有してロープ或いはクレーン用のフック等の吊具30bを係止可能な吊り部57を設けている。
即ち、図示例の台座56は、枠体の内部において各ビーム51を下方から連結する補強枠と吊り部57とを兼ねさせることにより、多数の土のう袋Wを安定よく的確に吊下げることができる剛性の高い簡潔な構成で廉価に製造することができる吊下げ装置50を提供することができるようにしている。
また台座56は土のう袋Wの肩部に載せて使用されることにより、土のう袋Wとビーム51間に台座高さの紐掛け空間(台座空間)を形成するので、この紐掛け空間代で紐W1を自由に手繰ることができ、係止部52への紐掛けを容易に行うことを可能とするものである。
尚、57aは吊り部としての吊り孔であり、この吊り孔57aを使用するとき
はシャックル等を用いて吊り上げるようにするとよい。
そして図示例の吊下げ装置50は、係止部52を手前側の2本のビーム51に対しては内側に向けて突設することにより外側を紐掛け側にしており、且つ左側の2本のビーム51に対しても、係止部52を内側に向けて突出させて外側が紐掛け側となるようにしている。
これにより、作業者は製造された土のう群の両側で外側から各土のう袋W毎の紐W1のループ部を係止部52に簡単に係止することができ、この際、係止部52に支障されることなく土のう袋W上にある紐W1を前記紐掛け空間を介して上方に手繰り上げ、ビーム51上を通して位置決め部53aに差し込みながら係止部52に簡単に嵌め込み係止することができるものである。尚、ことのとき係止された紐W1はその下方を引下げて弛みを取るようにすると、紐W1はこの状態において規制片53に規制されて上方への弛みを生じないので、係止部52から不慮に離脱することを防止されて良好に持ち上げることができる。
そして、吊下げ装置50が吊具30b及びフック21を介し作業機20によって上昇され土のう袋Wの重量が紐W1に掛かると、紐W1はビーム51に巻掛けられた状態で係止部52に係止されて緊張するが、この場合土のう袋Wの重量はビーム51に巻掛けられた紐の中途部と係止部52に係止するループ部に分散して掛かることになる。
このとき紐W1は、ビーム51に充分に巻掛けられていることにより、紐W1の中途部に掛かる力をビーム51の巻掛け代に分散させて支受されるので、この分係止部52に係止されたループ部に加えられる力を少なくすることができることになり、紐W1のループ部に加えられる集中荷重を抑制してこの部の紐切れ等を良好に防止することができる。
また土のう袋Wを昇降し運搬移動する際に生ずる揺れに対しても、この揺れに伴う揺れ荷重を係止部52に係止された紐W1のループ部に直接的に加えることなく、ビーム51の巻掛け代の摩擦力に分散させて紐切れを具合よく防止することができる等の利点がある。
尚、規制片53の向きは図示例のものに限ることなく手前側の2本のビーム51は右向きに設けると共に、奥側の2本のビーム51は左向きに設けるようにしてもよい。
次に、複数の支持枠3を連結部材9によって連結構成してなる土のうの製造装置による土のう製造作業並びに土のう袋の吊り上げ作業について説明する。
図1〜図6について説明したように、地面等平坦面上に載置されて支持枠3を組み立てられた装置に対し、図7で示すように先ず紐W1付の土のう袋Wを仕切枠1内に挿入し、その開口端を紐W1とともに仕切枠1の開口部である開口枠2に折り返して係止し、上記開口枠2上には土受けカバー10を載置することにより隣接仕切枠1間の間隙を覆うとともに袋Wを押圧固定する。
次いで例えばバックホウ等作業機のショベル部22等を用いて、土受けカバー10の上面に土,砂等の土類23を投下せしめて供給すると共に、ならし棒24等で上面を水平に均しながら全ての土のう袋Wに土類23を落下投入せしめて充填する。
この際、ならし棒24等によって水平にならすことにより各袋Wへの土類23の充填量は略均一化される。
一方袋Wは、投入された土圧により各仕切枠1の内周壁に沿った状態で圧接されると共に、底部は地面或いは床面に支受されて保持されている。
続いて、土受けカバー10を吊り上げ又は人手で持ち上げて支持枠3から除去した後、各袋Wの開口端を開口枠2から取り外し、次いで支持枠3をワイヤーロープ30a等を用いて吊り上げると、充填後の土のう袋Wは図9(A)に示すように支持枠3の仕切枠1の枡目に沿って整列された状態で床面上に残される。
上記のように整列配置された土のう袋Wは、一列毎又は区画されたブロック毎、若しくは整列配置された全ての袋Wの紐W1を引き出して袋開口部を絞ると共に、開口部の下方を紐W1で適数回巻付けて結び固定することによって土のう袋Wの製造が完了される。
そして、製造された土のう袋W群の上に吊下げ装置50を図9(A)に示すように台座56を介して載置し、ループ状になった紐W1を既述の要領によって吊下げ装置50の係止部52毎に引っ掛けたのち、作業機20を用い吊具30bを介し吊下げ装置50を持ち上げることにより土のう袋W吊り上げることができる
ものである。
従って、吊下げ装置50は製造されて列設状態にある多数の土のう袋Wの各紐W1を、吊具55の数だけフック54に引っ掛けて一挙に持ち上げて簡単且つ能率よく移動することができる。
尚、上記吊下げ装置50に設置される吊具55は支持枠3の仕切枠1と同じ数だけ設けることが好ましいが、持ち上げ重量が過大になるような場合には吊具55を上記数の数分の1だけ設け、持ち上げ作業を適数回繰り返すことにより行うようにするとよい。また吊具55の長さは作業者が吊下げ装置50の側方或いは下方において袋掛け作業を自由に行うことができるように充分な長さにするとよい。
このようにして吊り下げられた土のう袋Wは、トラック又は貨車等の搬送手段に転載し若しくは所定箇所に、吊下げ装置50毎に簡単且つ一挙に移送配置することができ、この状態で紐W1を係止部52から外してその場に整然と下ろすことができる。
また整列配置され且つ整列状態で工事現場に運ばれた土のう袋Wは、所定数毎に再度吊下げ装置50で吊り上げて、工事位置に荷降ろしして最終的な位置直しをするだけで積み上げ工事等を簡単に行うことができる。
この場合、図示例の4本のビーム51を備えた吊下げ装置50では以下のような横並び下ろし作業或いは積み重ね下ろし作業等を簡単且つ所望に行うことができるものである。
即ち、吊下げ装置50は32袋の土のう袋Wを吊り下げた状態において作業機20を横移動させながら、ビーム51毎に吊下された8袋の土のう袋Wを両外側から内側のものへと交互に外して横方向に列設すると、32袋分の土のう袋Wを人力で持ち運びすることなく能率よく横方向へ整然と並べて横並び下ろし作業を簡単に行うことができる。
また積み重ね下ろし作業は作業機20の定位置において上記と同様に両外側のビーム51毎に吊下げ装置50の重心の変動を大きくすることなく下ろすことにより、8袋分の土のう袋Wの上に次位のビーム51の土のう袋Wを順次整然と能率よく積み重ねることができるものである。
以上のように構成した土のう袋Wの製造及び吊下げ手段によれば、袋詰めから搬送,荷降ろし及び土のう積み工事まで、土のう袋Wを直接人手によって運んだり持ち上げたりする等の重労働を伴わないで作業ができる利点があるほか、バックホウやショベル系の重機等のように土類を土のう袋に投下供給する機能と、荷物を吊り上げる機能を兼ね備えた建設機械を用いれば、土木建設現場で一般に使用される一台の機械で袋詰め作業から荷積み作業、或いは土木作業現場で袋詰めを行う場合は、袋詰め作業から土のう積み作業までを行うことができる利点がある。
ちなみに従来人手のみによって袋詰めを行う場合の1日1人当たりの袋詰め量は数十袋が限度であり、またコンベア等の機械を用いてもその数倍が限度であるが、本発明の手段によれば1日数千の袋詰めが可能であり、コスト的にも能率的にも多大な利点がある。
そして吊下げ装置50は、上述した土のうの製造装置で製造された土のう袋Wに限ることなく、図11,図12に示す支持枠残置型の土のう製造装置で製造された土のう袋Wに対しても同様に用いることができると共に、人手による在来の袋詰め手段によって製造された土のう袋Wにおいても良好に使用することができるものである。また、吊下げ装置50は土のう袋の他に紐によって吊り下げられる任意な物体(被吊下げ物)に対しても具合よく使用することができるものであり、この場合紐はロープ,帯体,ワイヤー等であってもよい。
また同図に示す土のう製造装置の支持枠3は既述の実施形態と同様な連結手段の構成によって、複数の支持枠3が連結組付け自在に製作されており、該支持枠3の外枠7の内側には下方を小径とし上方を径大に形成した仕切枠1を、前記実施形態のものと同様な配置によって適数形成している。
そして、支持枠3の上部には多数の投入口11aを有する開口枠板2aを、支持枠3と同じ大きさに形成し着脱可能に設置している。上記投入口11aは各仕切枠1の央部に対向しその周囲に上方に立ち上がらせた袋係止用の開口枠2を形成している。
また上記開口枠板2aの上部に、前記実施形態と同様に土のう袋Wを位置決め固定する投入口11を形成した土受けカバー10を、着脱可能に設置するようにしている。
この支持枠3による土のうの製造作業は、仕切枠1内に嵌入した土のう袋Wの開口部を開口枠板2aの開口枠2に係止した状態で、上方から土受けカバー10を載置することにより開口部を固定し、土23を投入口11から土のう袋W内に充填供給する。次いで土受けカバー10及び開口枠体2aを取り外したのち紐W1を縛り以て開口部を閉口する。そして、既述したと同様に吊下げ装置50を用いて各土のう袋Wを吊り上げて一挙に取り出すことができるものである。
この実施形態によれば、土のう袋Wを吊り上げるとき前述した土のう製造装置の実施形態のように支持枠3を除去することなく、該支持枠3内に土のう袋Wを収容させたままで土のう袋Wの紐結び開口及び取り出し等を行うことができるので、土のうの製造及び取出作業等を簡単且つ能率よく行うことができる等の特徴がある。
またこの土のう製造装置によって製造された土のう袋Wを吊下げ装置50を用いて取り出す作業は、吊下げ装置50を残置されている支持枠3上に台座56を載置し安定姿勢に支持した状態において紐掛け空間を形成し、ビーム51及び係止部52に対する紐掛けを良好に行うことができる等の利点がある。
土のう製造装置の全体構造を示す斜視図である。 (A),(B)は縦仕切板の側面図及び端面図である。 (A),(B)は横仕切板の側面図及び端面図である。 外枠の斜視図である。 支持枠の組立構造を示す斜視図である。 (A)は支持枠を構成する部品の斜視図、(B)は相隣る支持枠の連結構造を示す断面図、(C)は取付ネジの斜視図である。 支持枠による土のう袋の製造方法を示す拡大断面図である。 (A)は吊下げ装置の斜視図、(B)は土受けカバーの斜視図、(C)は支持枠の斜視図である。 (A)は吊下げ装置の紐掛け作業を示す斜視図、(B)は吊下げ装置による土のう袋の吊下げ作業を示す斜視図である。 (A)は吊下げ装置の構造を示す要部の斜視図、(B)は(A)の側断面図である。 別の土のう製造装置による袋詰め作業を一部破断して示す側面図である。 図11に示す土のう製造装置によって袋詰めされた土のう袋を、吊下げ装置に袋掛けする状態を一部破断して示す側面図である。
符号の説明
1 仕切枠
2 開口枠
3 支持枠
5,6 仕切板
7 仕切板(サイドカバー)
10 土受けカバー
23 土類
50 吊下げ装置
51 吊下杆(ビーム)
52 係止部
53 規制片
53a 位置決め部
56 台座
57 吊り部
W 土のう袋(被吊下げ物)
W1 紐

Claims (1)

  1. 上端が開口し内部に土のう袋(W)を挿入する筒状の仕切枠(1)を複数個一体的に連設して単一の支持枠(3)を構成し、各仕切枠(1)の上端には仕切枠(1)内に挿入した上記土のう袋(W)の開口部を折返して係止し開口状態で保持する開口枠(2)を設け、袋詰作業時に上記開口枠(2)間の隣接間隙を覆うように支持枠(3)上に載置される平板状の土受けカバー(10)を設け、該土受けカバー(10)には支持枠(3)上に載置した状態で各開口枠(2)と対応する投入孔(11)と、該投入孔(11)の外周に下向きに突設され開口枠(2)内に挿入されて土のう袋(W)を開口状態で保持するガイド(12)とを設けた土のう製造装置。
JP2006051222A 2006-02-27 2006-02-27 土のう製造装置 Expired - Lifetime JP4171494B2 (ja)

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