JP2006152514A - テーラードジャケット - Google Patents

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正哲 菊地
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Abstract

【課題】機能性および着用感が改善されたファッション性の高いテーラードジャケットが望まれていた。
【解決手段】ジャケット本体側に形成されるアームホール5の形状を、後方下部に直線状部6を有する変形楕円形状とする。また、袖の付け根は、アームホール5の変形楕円形状に合わせて、その一部に直線状の裁断部を有する形状とする。そして、アームホール5の直線状部6と袖の付け根の直線状部とが一致するように縫着したテーラードジャケットとする。
【選択図】 図2

Description

この発明はテーラードジャケットに関し、特に、ミセスのために設計されたテーラードジャケットに関する。
テーラードジャケットは長い歴史を持った外衣であり、そのパターンと仕様については世界的にも一定の基準で標準化されていると言ってよい。しかしながら、標準化された既存技術だけでは外観や着用感といった商品性においても差別化を図ることはできず、その商品性の優劣を縫製技術の熟練度に頼っている傾向がある。
一方、近年、ファッションの嗜好が多様化し、特にミセスの外衣のファッション性が急速に高まっている。そして、ミセスのためのテーラードジャケットとして、標準化された既存技術ではなく、独自の新技術が適用された新たな商品の開発が望まれている。
通常、テーラードジャケットにおいて、着用時の動き易さ、すなわち機能性に最も関係あるパーツは袖であ。その袖が縫着されるアームホールの形状は、機能性と着用感を決定する上での重要な設計要素である。ところが従来の設計概念では、アームホール形状はほとんどが楕円形状であった。
かかる楕円形状のアームホールを改良した先行技術として、アームホールを下方に長く延ばし、袖下にアームホールに縫着するための延長部を形成したものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−161420号公報
上記先行技術として提案されているアームホールの形状および袖付け根の形状は、袖下根元に延長部が備わっているため、袖を上方へ振り上げる際にはゆとりを生むが、ジャケットとしての外観上、袖下根元部が本体側に長く延びており、ファッション性といった意味では好ましくない。
また、袖を前方へ振り出したときには、後身頃に引かれ皺が生じ、また肩が浮き易い点は、従来の楕円形のアームホールを採用したものと変わりがないという課題がある。
この発明は、かかる背景のもとになされたもので、今までにない画期的なアームホール形状を考案することにより、機能性および着用感が大幅に改善されたテーラードジャケットを提供することを主たる目的とする。
またこの発明は、縫着時の袖とアームホールとのずれを防止し、製造が容易で、外観不良の生じにくいテーラードジャケットを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、ジャケット本体側に形成され、袖が縫着されるアームホールの形状が、楕円形状を基本にして、後方下部が弧状ではなく直線状とされた、一部に直線状部を有する変形楕円形状をし、袖の付け根は、上記アームホールの変形楕円形状に合わせて、その一部に直線状の裁断部を有し、アームホールの直線状部と袖の付け根の直線状部とが一致するように縫着されていることを特徴とするテーラードジャケットである。
請求項2記載の発明は、上記変形楕円形状のアームホールは、アームホールの最下端に接する水平ライン(バストライン)上であって、アームホールの最下端またはそれよりも後方側にある任意の点と、アームホールの楕円弧上の任意の点とを結んだ直線であって、その直線が、楕円形状の後方下部を横切るように位置することによって変形楕円形状となっていることを特徴とする、請求項1記載のテーラードジャケットである。
請求項3記載の発明は、上記変形楕円形状のアームホールの直線状部は、着用時にアームホールに通した腕が干渉しない位置に設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載のテーラードジャケットである。
請求項4記載の発明は、上記アームホールが形成されたジャケット本体側の肩部には肩パットが備えられており、当該肩パットは、袖山が縫着される頂部付近の厚みだけが厚く、前後方向に下がる部分の厚みは薄くされていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のテーラードジャケットである。
請求項1の発明によれば、アームホールには、後下方部に直線状部が備えられている。この直線状部は、従来楕円形をしていたアームホールに対して、アームホールの後下方部の輪郭をわずかではあるが前方に移動させている。このように、袖の根元が縫着されるアームホールの後下方部が前方にシフトしていると、袖を前方に振り上げる際に、袖はスムーズに振り上がり、袖の根元や後身頃に引かれ皺が生じることが少なくなる。
また、アームホールの直線状部に合わせて、袖の付け根にも直線状の裁断部が設けられている。このため、アームホールに対して袖を縫着する際、アームホールの直線状部と袖の直線状部とが一致するように縫着すれば、縫着時の袖とアームホールとのずれを防止することができる。そしてその結果、外観不良であるいわゆる「袖の歩き」(ジャケットを吊るした状態において、左右の袖が前後に振れるようにわずかにずれている現象)を防ぐことができるという効果がある。
請求項2の発明によれば、アームホールに設ける直線状部の位置を設計上特定し易く、しかも、特定された直線状部が請求項1で説明したように機能性および着用感を大幅に改善する。
請求項3の発明によれば、着用時にアームホールに通した腕は直線状部と干渉しないから、着用感が低下することはなく、機能性が向上したテーラードジャケットとすることができる。
請求項4の発明では、テーラードジャケットをハンガーに掛けたときに出る袖山の吊り皺が解消される。また、袖全体が細く見えるので、テーラードジャケットとして好ましい形態になる。
以上のように、この発明によれば、機能性および着用性が改善され、しかもファッション性を損なわない優れたテーラードジャケットを提供することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係るテーラードジャケットのジャケット本体側に形成されるアームホールの形状を説明するための図である。ジャケット本体側は前身頃1、後身頃2および細腹3というパーツが縫着されることにより形成される。そしてこれらのパーツによって袖が縫着されるアームホール5が形成される。なお、図1は、前身頃1、後身頃2および細腹3が縫着される前の設計図面として示されているので、アームホール5は周囲が閉じた穴としては表わされていないが、縫着された場合は、破線で示すようにアームホール5の上部が閉じて、後述する変形楕円形のアームホール5となる。
この実施形態の特徴は、アームホール5が、従来のように、楕円形状ではなく、その一部に直線状部6を有する変形楕円形状をしていることである。
すなわち、アームホール5の輪郭における後方下部には、直線状部6が備えられている。これがこの実施形態の特徴の1つである。
アームホールの後方下部に形成された直線状部6は、より具体的には、次のようにして位置決めされている。
図1および図2を参照して、アームホール5は、その輪郭51の最下端イが水平なバストライン7に接するように形成されている。そして、バストライン7上にある任意の点であって、アームホールの輪郭51の最下端イの点またはそれよりも後方にある任意の点ハと、アームホール5の楕円弧状をした輪郭51上の任意の点ロとを結んだ直線6が、アームホール5の後方下部の輪郭の一部を形成するように、アームホール5の形状が設計されている。
図2の具体的な実施形態で言えば、アームホール5の輪郭51上に位置決めされる任意の点ロは、ロの1、ロの2、ロの3のいずれであってもよい。また、バストライン7上に位置決めされる任意の点は、ハの1、ハの2またはイのいずれであってもよい。
要は、図2において、たとえば、イとロの3とを結んだ直線、ハの2とロの2とを結んだ直線またはハの1とロの1とを結んだ直線等の直線が、アームホール5の輪郭51における後方下部を区画する直線状部6となっていることである。
このように、アームホール5の形状を、楕円形状ではなく、その一部に直線状部6を有する変形楕円形状とすることにより、アームホール5に縫着する袖の動きが良好になる。 なぜなら、図1において、アームホール5は、その後方下部が、楕円弧状の輪郭に比べて、直線状部6の分だけ前方にシフトしている(薄墨で着色した部分)。このシフト分が袖を前に振り上げたときの運動量として機能する。それゆえ、袖を前に振り上げ易くなる。
また、図2に示すように、直線状部6は、ジャケット着用時のアームホール5に腕を通したときの腕の断面10が干渉しないように設計するのが望ましい。腕10が干渉しなければ、着用感が損なわれることは全くないからである。
なお、袖の運動量は、直線状部6に対して直角方向に作用するため、袖をどの方向に振り上げたいかにより、直線状部6の角度を決定する。
図3は、ジャケット本体側の展開図に袖11の根元部を重ね合わせた図である。袖11は、アームホール5の輪郭51に縫着されるが、アームホール5の輪郭51に合わせて、袖11の付け根の裁断形状が、その一部に直線状部12を有する形状にされている。直線状部12は、アームホール5の直線状部6と縫い合わされる部分である。このように、袖11の付け根に直線状部12を形成すると、ニ〜ハで規定される従来の弧状をした袖の付け根に比べて、直線状部12の分だけ袖11の付け根が前方へシフトしている(薄墨で着色した部分)。このため、このシフトしている分だけが運動量として増加する。つまり、袖11が前に振り上げ易くなるのである。
図4に、従来のジャケットとこの発明の一実施形態に係るジャケットとを比較した図を示す。
図4Aは、従来のジャケットにおいて袖を前方に上げた状態を示している。図示のように、従来のジャケットでは、後身頃や袖の根元に引かれ皺が多く発生し、また、身頃全体が引き上げられるために、肩が浮くことになる。
これに対し、図4Bに示すこの発明の一実施形態に係るジャケットでは、袖が上がり易く、身頃の引き上がりが少なくて、肩の浮きがない。しかも、身頃に引かれ皺が生じることも少ない。そして、袖を下ろした時の外観は従来と全く変わりない。しかも、肩の浮きが少なくなるので、着用感が向上する。
また、袖をアームホールに縫着する際、アームホール下部が直線のためにずれにくく、左右が均一に仕上がり、袖が左右共に一致せずに、前後によれた状態になるいわゆる「歩き」が出にくいという効果がある。
図5は、この発明の一実施形態に係るテーラードジャケットの肩に装着されている肩パットの形状を、従来の肩パットと対比して示す図である。
すなわち、図5A−1、A−2は、従来の肩パットの形状であり、図5B−1、B−2はこの発明の一実施形態に係るテーラードジャケットに採用されている肩パットの形状を示す図である。
図5A−1、A−2に示すように、従来の肩パットは、パット断面の湾曲率が下面と上面とでほぼ同じになっており、頂上部の厚みが厚く、その厚みは前後両端部に向かって徐々に薄くなっているという構造になっている。
これに対し、この実施形態に用いられている肩パットは、その厚みが頂上部付近に集中しており、前後下方に向かって急激に厚みが薄くなる形状をしている。さらに、袖側端縁以外には、当たり止めのために周囲がピンキング処理(ギザギザの端縁加工処理)が施されている。
このような肩パットを採用すると、図6Bに示すように、袖山の形状がやや尖った山形となり、袖全体が細く見えるという効果がある。
なお、従来の肩パット(図5A−1、A−2に示すもの)を用いると、図6Aに示すように、袖山は丸みの強い形状となる。
さらに、図6Aに示すように、従来の肩パットの場合は、ハンガーに掛けたときに、袖山に吊り皺が生じ易いが、この発明の一実施形態に係るジャケットでは、袖山が図6Bに示すように多少尖った山形であり、吊り皺が生じることはない。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態に係るテーラードジャケットのジャケット本体側に形成されるアームホールの形状を説明するための図である。 この発明の一実施形態に係るテーラードジャケットのジャケット本体側に形成されるアームホールの形状を説明するための図である。 この発明の一実施形態に係るジャケット本体側の展開図に袖の根元部を重ね合わせた状態を示す図である。 従来のジャケット(A)とこの発明の一実施形態に係るジャケット(B)とを比較した図である。 この発明の一実施形態に係るテーラードジャケットの肩に装着されている肩パットの形状を、従来の肩パットと対比して示す図である。 この発明の一実施形態に係るテーラードジャケットと、従来のテーラードジャケットとの袖山の形状等を対比して示す図である。
符号の説明
1 前身頃
2 後身頃
3 細腹
5 アームホール
6 直線状部
7 バストライン
11 袖
51 アームホールの輪郭

Claims (4)

  1. ジャケット本体側に形成され、袖が縫着されるアームホールの形状が、楕円形状を基本にして、後方下部が弧状ではなく直線状とされた、一部に直線状部を有する変形楕円形状をし、
    袖の付け根は、上記アームホールの変形楕円形状に合わせて、その一部に直線状の裁断部を有し、
    アームホールの直線状部と袖の付け根の直線状部とが一致するように縫着されていることを特徴とするテーラードジャケット。
  2. 上記変形楕円形状のアームホールは、
    アームホールの最下端に接する水平ライン(バストライン)上であって、アームホールの最下端またはそれよりも後方側にある任意の点と、
    アームホールの楕円弧上の任意の点とを結んだ直線であって、
    その直線が、楕円形状の後方下部を横切るように位置することによって変形楕円形状となっていることを特徴とする、請求項1記載のテーラードジャケット。
  3. 上記変形楕円形状のアームホールの直線状部は、着用時にアームホールに通した腕が干渉しない位置に設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載のテーラードジャケット。
  4. 上記アームホールが形成されたジャケット本体側の肩部には肩パットが備えられており、
    当該肩パットは、袖山が縫着される頂部付近の厚みだけが厚く、前後方向に下がる部分の厚みは薄くされていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のテーラードジャケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101816468A (zh) * 2010-05-11 2010-09-01 常州普灵仕制衣有限公司 西服肩部定针工艺

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