JP2006152187A - マーキングペン用光輝性インキ組成物 - Google Patents

マーキングペン用光輝性インキ組成物 Download PDF

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JP2006152187A JP2004347832A JP2004347832A JP2006152187A JP 2006152187 A JP2006152187 A JP 2006152187A JP 2004347832 A JP2004347832 A JP 2004347832A JP 2004347832 A JP2004347832 A JP 2004347832A JP 2006152187 A JP2006152187 A JP 2006152187A
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Abstract

【課題】 穂先やフェルトなどの繊維収束体や多孔質弾性体、インキ保持能を有する棒状部材をペン先とするマーキングペンに充填して使用し、光の弱い環境でもプリズムや真珠のような光彩色の光輝感ある連続した筆跡が、濃淡を生じることなく得られる光輝性インキ組成物。
【解決手段】 少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料と液媒体とを少なくとも含み、該光輝性顔料の最長径が0.4mm以上0.8mm以下であるマーキングペン用光輝性インキ組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、穂先やフェルトなどの繊維収束体や多孔質弾性体など、インキ保持能を有する棒状部材をペン先とするマーキングペンに充填して使用し、光の弱い環境でも虹やプリズム、真珠のような多彩に光り輝く光輝感ある連続した筆跡が、濃淡を生じることなく得られる光輝性インキ組成物に関する。
従来、インキ組成物において、光輝感のある筆跡を得るためのインキには、顔料として少なくともパール顔料や金属粉顔料が用いられている。パール顔料を使用したインキは、特公平5−45633号公報(特許文献1)や特開平5−117569号公報(特許文献2)などに開示されている。また、金属粉顔料を使用したインキは、特公平7−35491号公報(特許文献3)や特開平1−301772号公報(特許文献4)などに開示されている。しかし、インキの光輝感は光輝性顔料が大きくなるほど強くなるが、ボールペンのようにインキ吐出口が小さい構造のものでは、強い光輝感を得るために大きな光輝性顔料を用いた場合、光輝性顔料はインキタンク中やボールペンチップ内に残留し、目詰まりの原因になることがあった。
一方、大径のパール顔料を用いても目詰まりしないマーキングペン用のインキ組成物が特開昭61−291664号公報(特許文献5)に開示されている。このようなマーキングペンは、ペン先そのものの内部におけるインキ流通路の径は極めて小さいものであるが、インキ保持能を有する棒状物であることによって、ペン先の外面を伝ってインキを提供でき、筆跡を形成するものであり、粒子径の大きな粒子を含有するインキであっても目詰まりなく筆跡を形成できるものである。
特公平5−45633号公報 特開平5−117569号公報 特公平7−35491号公報 特開平1−301772号公報 特開昭61−291664号公報
パール顔料や金属粉顔料を含んだインキをマーキングペンに用いた場合、大径の顔料を吐出させることはできるが、パール顔料や金属粉顔料は金属を含んでいるため比重が大きく、大径の顔料を用いると自らの重みによる落下傾向で、ペン先にこれら顔料が吸着しにくい。そのため、一度ペン先にインキを供給して筆記すると、次に使用するまでにペン先に残った顔料が徐々にペンを下向きにした方向へと徐々に流れ、顔料はペン先の一部にあつまってしまい、再筆記時には顔料がペン先の一部にあつまった状態で筆記面に塗布されるため、顔料の塗布される量が均一とならず、濃淡を発生し易くなるという問題があった。
本発明は、充分光輝性を発揮できる筆跡を、濃淡を生じることなく連続的に形成できるインキ組成物を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料と液媒体とを少なくとも含み、該光輝性顔料の最長径が0.4mm以上0.8mm以下であるマーキングペン用光輝性インキ組成物を要旨とする。
本発明におけるマーキングペンとは、穂先やフェルトなどの繊維収束体や多孔質弾性体など、インキ保持能を有する棒状部材をペン先とするものである。このようなマーキングペンは、ペン先そのものの内部におけるインキ流通路の径は極めて小さいものであるが、インキ保持能を有する棒状物であることによって、ペン先の外面を伝ってインキを提供でき、筆跡を形成するものであり、粒子径の大きな粒子を含有するインキであっても筆跡を形成できるものである。このようなマーキングペンのペン先素材と、少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料の樹脂は、樹脂同士のため極性的に近く、より親和性が大きくなる。また本発明に用いる外面に樹脂が配置された光輝性顔料は板状をしているので、インキをペン先に保持させたときに、当該光輝性顔料はペン先に対し平面で接することができ、該光輝性顔料とペン先の接触面積が大きくなる。一般に、粒子状物のペン先に対する吸着力・保持力は、素材同士の親和力が大きければ、また接触面積が大きければ大きくなるので、ペン先との接触面積を十分に大きいものとできる本発明に使用する光輝性顔料は、非筆記時にはその吸着力によりペン先に保持される。よって、一度ペン先にインキを供給して筆記した後にしばらく時間をおいても、ペン先に残った光揮性顔料がペンを下向きにした方向へと流れ、光揮性顔料がペン先の一部にあつまることがない。そのため、一度筆記してしばらく経ってから再筆記した場合にも、光揮性顔料はペン先の一部にあつまることなく分散した状態で塗布されるので、筆跡の光揮感に濃淡を生じることがない。筆記時は、外力を与えることでペン先が撓み、光輝性顔料とペン先の接触面積が小さくなるので、光輝性顔料とペン先の吸着力が落ち、光輝性顔料はペン先から容易に剥がれ易くなる。よって、外力を加えれば吸着していた光揮性顔料はペン先から容易に剥がれることとなり、ペン先に保持した該光揮性顔料を均等に筆記面へ塗布していくことができるため、筆記時に光揮感の連続した描線が濃淡を生じることなく得られる。
使用する少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料は、最長径が0.8mmより大きいと重くなりペン先で保持されにくくなるため、一度ペン先にインキを供給して筆記した後にしばらく時間をおくと、顔料がペン先の一部にあつまる現象が起こり、再筆記時に顔料がペン先の一部にあつまった状態で筆記面に塗布されるため、顔料の塗布される量が均一とならず、濃淡を発生し易くなる。また、光輝性顔料の最長径が0.4mm未満では、ペン先が撓んでもペン先と光輝性顔料の接触面積があまり変化せず、筆記時にもペン先から剥離し難く、光輝性顔料の存在する筆跡が得られない。尚、本発明において少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料の最長径とは、光輝性顔料をガラス板上に置き顕微鏡写真を撮影したときに、撮影された顔料の画像上に引ける直線の長さが最大になるところを計測したものである。
さらに、前記光輝性顔料の樹脂を、ポリエチレンテレフタレート又はポリメチルメタクリレートとし、マーキングペンのペン先素材をポリアセタール、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリウレタンとした時には、極性的に特に親和性が良く、非筆記時に多少の振動があってもペン先から剥離しにくい。
本発明のマーキングペン用光輝性インキ組成物に使用する少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料は、例えば、異なった2種類以上の樹脂を多層状に重ねたものを均一に切断した薄片状顔料で、その一片の粒子は、見る角度によって金や赤や青や緑というように視認される色が変化し、虹やプリズム、真珠のように多彩に光り輝く粉末である。このような光輝性顔料は最長径が大きいほど光を多く反射するものであるので、その光輝性は優れ、本発明に用いるような大径のものでは、平面の面積が大きく、筆跡において弱い光でも満足できる光輝感が得られ、またペン先でより強く吸着される。
市販されているものとしては、ダイヤ工業株式会社製の「クリスタルカラー」シリーズや、同社製の「レインボーフレーク」シリーズなどが挙げられる。「クリスタルカラー」シリーズとしては品番「X−40」(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)があり、オパール、トパーズ、ブルートパーズ、エメラルド、コーラル、サファイヤ、ダイヤモンド、アクアマリーン、ペリドット、ブルームーンなどの色調が紹介されている。市販されている光揮性顔料としては、商品名「クリスタルカラーX−40OPAL(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)」、商品名「クリスタルカラーX−40TOPAZ(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)」、商品名「クリスタルカラーX−40BLUETOPAZ(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)」、商品名「クリスタルカラーX−40EMERALD(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)」、商品名「クリスタルカラーX−40CORAL(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)」、商品名「クリスタルカラーX−40SAPHIRE(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)」、商品名「クリスタルカラーX−40DIAMOND(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)」、商品名「クリスタルカラーX−20AQUAMARINE(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)」、商品名「クリスタルカラーX−40PERIDOT(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)」、商品名「クリスタルカラーX−40BLUEMOON(最長径;0.42mm、短径;0.25mm以上0.42mm以下、長径;0.25mm以上0.42mm以下、四角形)」などがある。「レインボーフレーク」シリーズとしては、No.530(最長径;0.40mm、短径×長径;0.3mm×0.4mm、形状は四角形)、No550(最長径;0.60mm、短径×長径;0.5mm×0.6mm、形状は四角形)、No580(最長径;0.80mm、短径×長径;0.7mm×0.8mm、形状は四角形)、NoR−05(最長径;0.70mm、短径×長径;0.2mm×0.7mm、形状は四角形)等があり、それぞれの品番には、クリスタル、レモンエロー、ディプエロー、アプリコット、ナイルグリーン、グリーン、ピンク、スカイブルー、ローヤルブルー、ラベンダー、レッド、モナークグリーン等の色調がある。即ち、例えば、No.530のシリーズとしては、商品名「レインボーフレークNo.530クリスタル」、商品名「レインボーフレークNo.530レモンエロー」、商品名「レインボーフレークNo.530ディプエロー」、商品名「レインボーフレークNo.530アプリコット」、商品名「レインボーフレークNo.530ナイルグリーン」、商品名「レインボーフレークNo.530グリーン」、商品名「レインボーフレークNo.530ピンク」、商品名「レインボーフレークNo.530スカイブルー」、商品名「レインボーフレークNo.530ローヤルブルー」、商品名「レインボーフレークNo.530ラベンダー」、商品名「レインボーフレークNo.530レッド」、商品名「レインボーフレークNo.530モナークグリーン」などがある。従って、これらに相当する「、レインボーフレークNo550」のシリーズ、「レインボーフレークNo580」のシリーズ、「レインボーフレークNoR−05」のシリーズがある。上記、光輝性顔料は単独でも2種以上併用しても使用できる。
使用する少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料は、最長径が0.8mmより大きいと重くなりペン先で保持されにくくなるため、一度ペン先にインキを供給して筆記した後にしばらく時間をおくと、顔料がペン先の一部にあつまる現象が起こり、再筆記時に顔料がペン先の一部にあつまった状態で筆記面に塗布されるため、顔料の塗布される量が均一とならず、濃淡を発生し易くなる。また、光輝性顔料の最長径が0.4mm未満では、ペン先が撓んでもペン先と光輝性顔料の接触面積があまり変化せず、筆記時にもペン先から剥離し難く、光輝性顔料の存在する筆跡が得られない。
少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料の使用量は、充分な光輝性を要求したい場合は、光輝性インキ組成物全量に対して0.5〜10重量%用いることが好ましいが、既にある描画や筆記線の上に装飾的に光輝性を持たせようとする場合などは0.5重量%以下であっても、興趣ある描画や筆記線が得られる。また、10重量%以上であると、光輝性は優れるが、コストの面で高くなりすぎ好ましくはない。
少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料のみの筆跡でも光輝性のある興趣ある筆跡は得られるが、筆跡が連続線とならず文字筆記としてはやや実用性に欠ける場合もあるため、筆跡の基本色としては従来から筆記具用インキに使用されている、光輝性顔料よりも視認性の高い着色剤を用いることもできる。
使用される着色剤としては、従来公知の酸性染料、塩基性染料、直接染料といった染料や顔料を使用することができる。
酸性染料としては、C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同31、同52、同107、同109、同110、同119、同154、C.I.アシッドイエロー1、同7、同17、同19、同23、同25、同29、同38、同42、同49、同61、同72、同78、同110、同127、同135、同141、同142、C.I.アシッドレッド8、同9、同14、同18、同26、同27、同35、同37、同51、同52、同57、同82、同83、同87、同92、同94、同111、同129、同131、同138、同186、同249、同254、同265、同276、C.I.アシッドバイオレット15、同17、同49、C.I.アシッドブルー1、同7、同9、同15、同22、同23、同25、同40、同41、同43、同62、同78、同83、同90、同93、同100、同103、同104、同112、同113、同158、C.I.アシッドグリーン3、同9、同16、同25、同27、C.I.アシッドオレンジ56、塩基性染料としては、C.I.ベーシックイェロー1、同2、C.I.ベーシックオレンジ14、C.I.ベーシックレッド1、同9、同12、C.I.ベーシックヴァイオレット1、同3、同10、同14、C.I.ベーシックブルー1、同5、同7、同9、同26、C.I.ベーシックグリーン1、同4、C.I.ベーシックブラウン1、直接染料としては、C.I.ダイレクトブラック17、同19、同22、同32、同38、同51、同71、C.I.ダイレクトイエロー4、同26、同44、同50、C.I.ダイレクトレッド1、同4、同23、同31、同37、同39、同75、同80、同81、同83、同225、同226、同227、C.I.ダイレクトブルー1、同15、同41、同71、同86、同87、同106、同108、同199等が挙げられる。
顔料としてはファーネストブラック、コンタクトブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、チタンイエロー、ターコイズ、モリブデートオレンジ、酸化チタン等の無機顔料、C.I.PIGMENTRED2、同3、同5、同17、同22、同38、同41、同48:2、同48:3、同49、同50:1、同53:1、同57:1、同58:2、同60、同63:1、同63:2、同64:1、同88、同112、同122、同123、同144、同146、同149、同166、同168、同170、同176、同177、同178、同179、同180、同185、同190、同194同206、同207、同209、同216、同245、C.I.PIGMENTORANGE 5、同10、同13、同16、同36、同40、同43、C.I.PIGMENTVIOLET 19、同23、同31、同33、同36、同38、同50、C.I.PIGMENTBLUE 2、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:5、同16、同17、同22、同25、同60、同66、C.I.PIGMENTBROWN25、同26、C.I.PIGMENTYELLOW 1、同3、同12、同13、同24、同93、同94、同95、同97、同99、同108、同109、同110、同117、同120、同139、同153、同166、同167、同173C.I.PIGMENTGREEN 7、同10、同36等の有機顔料のほかに、アルミニウム粉末、真鍮粉末などの金属粉顔料や、蛍光顔料、雲母系顔料、ガラス粉系顔料などが挙げられる。
顔料を用いる場合、市販の水分散タイプの顔料は取り扱い性や生産性が高まるので好ましく用いられる。具体的には、富士色素(株)製Fuji.SPシリーズ、山陽色素(株)製Emacolシリーズ、Sandyeシリーズ、オリエント化学工業(株)製MicroPigmoシリーズ、MicroJetシリーズ、東洋インキ(株)製Rio、Fastシリーズ、EMColorシリーズ(以上、無機、有機顔料の分散体)、日本蛍光化学(株)製NKWシリーズ、東洋ソーダ(株)製コスモカラーシリーズ、シンロイヒ(株)製シンロイヒ・カラーベースシリーズ(以上、蛍光顔料の分散体)などが挙げられる。これらは1種もしくは2種以上混合して用いることもできる。
主溶剤としては水や従来から筆記具用インキに使用されている種々の有機溶剤が使用できる。有機溶剤としては、エチレングリコ−ルモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等のグリコールモノアロマティックエーテル系溶剤とベンジルアルコールやβ−フェネチルアルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコ−ル、ヘキシレングリコール、テトラリン、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルその他溶剤を適宜選択して単独あるいは他との組合せにより使用できる。
上記成分以外、従来の、インキ組成物に使用されている種々の添加剤を使用することもできる。
筆跡の定着性向上、即ち、少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料などといった、光輝性インキ組成物中の固形物と、紙などの被筆記面との接着性を向上するために各種樹脂が使用できる。例えば、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、アミン塩、アンモニウム塩、α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、アミン塩、アンモニウム塩、スチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、アミン塩、アンモニウム塩などの水溶性樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合物などの水不溶性樹脂などが挙げられる。なお、水不溶性樹脂を水性インキで使用する場合は、水性エマルジョンの形態で使用する。
また、水を主溶剤とする場合でも、ペン先でのインキ乾燥防止、低温時のインキの凍結防止などの目的で、水溶性有機溶剤を使用することができる。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、チオジエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、グリセリン等のグリコール類や、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、トリエタノールアミン等を単独或いは混合して使用することができる。
さらに、水性インキ組成物に従来使用されている種々の添加剤、例えば尿素、エチレン尿素、チオ尿素などの湿潤剤や潤滑剤、ベンゾチアゾリン系、オマジン系、イミダゾール系などの防腐剤、ベンゾトリアゾール等の防錆剤、アニオン系、非イオン系の界面活性剤、消泡剤などの種々の添加剤が使用できる。
さらに、粘度調整剤として、グァーガム及びその誘導体、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ウエランガム、ラムザンガム、トラガントガム等の天然系高分子や、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース系高分子、ポリビニルピロリドンなどが使用できる。
本発明のインキを製造するに際しては、従来知られている種々の方法が採用できる。例えば上記各成分を配合し、ターボミキサーやヘンシェルミキサー等の撹拌機により撹拌混合したり、ボールミル等の分散機により混合摩砕したりすることによって容易に得られる。
マーキングペンのペン先の材質としては、ポリアセタール、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリウレタン等が挙げられる。またこれらのペン先素材に、水素結合性の官能基を有する有機物粒子、無機物粒子、帯電剤等の充填材や添加剤を配合したものや、表面改質剤等の塗料をペン先表面に塗布し、水素結合、静電的引力等によって光輝性顔料との吸着力を上げたものが考えられる。これらのペン先素材は単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。使用するマーキングペンのペン先の形状は、通常マーキングペンに用いられている形状であれば、特に限定されるものではなく、正方形、多角形、丸棒状、毛筆状等が考えられる。
実施例1
レインボーNo.530ピンク(最長径;0.40mm、短径×長径;0.3mm×0.4mm、形状は四角形、ダイヤ工業(株)製) 5.00重量部
HYTEC E−4A(ポリエチレン系エマルジョン、東邦化学工業(株)製) 10.00重量部
ジョンクリルJ−62(スチレン−アクリル酸共重合物のアンモニウム塩、定着用樹脂、ジョンソンポリマー(株)製) 5.00重量部
水 67.70重量部
プロピレングリコール 7.00重量部
グリセリン 5.00重量部
プロクセルGXL(1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、ICIジャパン(株)製) 0.20重量部
TSA739(シリコーン系エマルジョン、消泡剤、GE東芝シリコーン(株)製) 0.10重量部
上記成分をプロペラ撹拌機で30分撹拌混合し、ピンクの光彩色を有する光輝性インキを得た。
実施例2
レインボーNo.550スカイブルー(最長径;0.60mm、短径×長径;0.5mm×0.6mm、形状は四角形、ダイヤ工業(株)製) 3.00重量部
HYTEC E−1000(ポリエチレン系エマルジョン、東邦化学工業(株)製) 8.00重量部
ジョンクリル450(スチレンアクリル共重合体のエマルジョン、定着用樹脂、ジョンソンポリマー(株)製) 10.00重量部
水 48.69重量部
エチレングリコール 10.00重量部
プロクセルGXL(前述) 0.20重量部
TSA739(前述) 0.10重量部
FUJI SP BLACK 8970(着色剤、冨士色素(株)製) 20.00重量部
ケルザンAR(粘度調整剤、三晶(株)社製) 0.01重量部
上記成分をプロペラ撹拌機で30分撹拌混合し、光輝性を有する黒色インキを得た。
実施例3
レインボーNo.R−05クリスタル(最長径;0.70mm、短径×長径;0.2mm×0.7mm、形状は四角形、ダイヤ工業(株)製) 7.5重量部
HYTEC E−433N(ポリプロピレン系エマルジョン、東邦化学(株)製) 10.00重量部
ジョンクリルJ−62(前述) 10.00重量部
水 53.65重量部
1,3−ブチレングリコール 5.00重量部
グリセリン 7.00重量部
プロクセルGXL(前述) 0.20重量部
TSA739(前述) 0.10重量部
FUJI SP Blue 6474 (着色剤、冨士色素(株)製) 20.00重量部
ガーガム(粘度調整剤、三晶(株)製) 0.05重量部
上記成分をプロペラ撹拌機で30分撹拌混合し、光輝性を有する青インキを得た。
実施例4
レインボーNo.580クリスタル(最長径;0.80mm、短径×長径;0.7mm×0.8mm、形状は四角形、ダイヤ工業(株)製) 5.00重量部
HYTEC E−1000(前述) 10.00重量部
ジョンクリル775(スチレンアクリル共重合体のエマルジョン、定着用樹脂、ジョンソンポリマー(株)製) 10.00重量部
水 59.70重量部
プロピレングリコール 10.00重量部
グリセリン 5.00重量部
プロクセルGXL(前述) 0.20重量部
TSA739(前述) 0.10重量部
上記成分をプロペラ撹拌機で30分撹拌混合し、光輝性を有するインキを得た。
比較例1
実施例1のレインボーNo.530ピンクをレインボーNo.501ピンク(最長径;0.18mm、短径×長径;0.18mm×0.18mm、形状は四角形)に変えた以外は実施例1と同様にして、ピンクの光彩色を有する光輝性インキを得た。
比較例2
実施例2のレインボーNo.550スカイブルーをクリスタルカラーX−701−10ブルートパーズ(最長径;1.0mm、短径×長径;0.1mm×1.0mm、形状は針状)、に変え以外は実施例2と同様にして、光輝性を有する黒色インキを得た。
比較例3
実施例1のレインボーNo.530ピンクをパール顔料:Iriodin183Supernova−White(最長径;0.50mm、短径;0.045mm以上0.5mm以下、長径;0.045mm以上0.5mm以下、メルク・ジャパン株式会社)に変えた以外は実施例1と同様にして、銀白色のパール光沢を有するインキを得た。
実施例1〜4および比較例1〜3より得た光輝性インキ組成物をぺんてる(株)製のぺんてる筆金の穂(製品符号XGFH−X)のインキ収容室(穂先:ナイロン繊維。インキを筆穂ペン先に導出させる弁を開放操作する操作冠をペンの後端に有する後端ノック式構造。インキ収容室に、沈降した光揮性顔料の再分散用撹拌部材が内蔵されている。筆穂ペン先の外面を伝ってインキを提供できる。)に充填したものを試験サンプルとし、光揮性試験、筆記性試験、塗布面濃度濃淡試験を行った。試験方法は以下の通りである。試験結果を表1に示す。
(光揮性試験)
上質紙(JIS−P3201筆記用紙A)に「永」の文字を筆記し、その文字の光輝性を太陽光が差し込む窓際(約8000ルックス)と部屋の中(約1000ルックス)で確認した。
(筆記性試験)
ぺんてる筆金の穂の筆穂ペン先を下向きにし、インキを筆穂ペン先に導出させる弁を開放操作する操作冠をノックして、筆穂ペン先から過剰なインキが落下するまでインキを供給する。キャップをしてペン先を上向きにし、室温で一晩放置する。その後さらにぺんてる筆金の穂の後端操作冠を2回ノックして、上質紙(JIS−P3201筆記用紙A)上に手書きで「永」の文字を筆記し、光輝性ある「永」の文字が書けなくなるまでの文字数を測定した。
(塗布面濃度濃淡試験)
ぺんてる筆金の穂の筆穂ペン先を下向きにし、インキを筆穂ペン先に導出させる弁を開放操作する操作冠をノックして、筆穂ペン先から過剰なインキが落下するまでインキを供給する。キャップをしてペン先を上向きにし、室温で一晩放置する。その後さらにぺんてる筆金の穂の後端操作冠を2回ノックして、上質紙(JIS−P3201筆記用紙A)上に手書きで筆記荷重100g、5cm/sの速さで5cmの直線を引き、筆記開始部から筆記方向へ2cm筆記した部分と、3cm筆記した部分で筆跡の濃淡の有無を目視で判定した。
○:濃淡無し
△:濃淡やや有り
×:濃淡有り
Figure 2006152187
上記表1より、実施例1から5のインキ組成物においては、光揮感の連続する筆跡が濃淡を生じることなく得られたが、比較例1では光揮性顔料がペン先から剥離し難く、2文字目からは光揮性顔料を含まない筆跡となった。比較例2,3に関してはペン先の一部に顔料があつまる現象が起こり、筆記線の所々に光揮性顔料が集中して集まっている部分が確認された。

Claims (3)

  1. 少なくとも外面に樹脂が配置された板状の光輝性顔料と液媒体とを少なくとも含み、該光輝性顔料の最長径が0.4mm以上0.8mm以下であるマーキングペン用光輝性インキ組成物。
  2. 前記光輝性顔料の樹脂が、少なくともポリエチレンテレフタレート及び/又はポリメチルメタクリレートである請求項1に記載のマーキングペン用光輝性インキ組成物。
  3. 前記マーキングペンのペン先素材がポリアセタール、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリウレタンである請求項1又は請求項2に記載のマーキングペン用光輝性インキ組成物。
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JP2019135093A (ja) * 2018-02-05 2019-08-15 三菱鉛筆株式会社 ペン先及びこのペン先を備えた筆記具

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