JP2006151676A - エレベーター点検運転方法及びエレベーター点検運転装置並びに昇降路機器異常取り付け状態検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 昇降路機器の異常取り付け状態を検出したとき運転を停止させるエレベーターの点検運転方法を提供する。
【解決手段】 昇降路内を運転されるエレベーターかごの天井側で、エレベーターかごの走行軌跡に対して外側上昇方向に突出する位置、及び/又はエレベーターかごの床側で、エレベーターかごの走行軌跡に対して外側下降方向に突出する位置に昇降路機器の異常取り付け状態を検出する装置を設置し、エレベーターかごを微速にて運転し、昇降路機器の異常取り付け状態を検出する装置の検出結果により、エレベーターかごの昇降動作を停止させる。
【選択図】 図4
【解決手段】 昇降路内を運転されるエレベーターかごの天井側で、エレベーターかごの走行軌跡に対して外側上昇方向に突出する位置、及び/又はエレベーターかごの床側で、エレベーターかごの走行軌跡に対して外側下降方向に突出する位置に昇降路機器の異常取り付け状態を検出する装置を設置し、エレベーターかごを微速にて運転し、昇降路機器の異常取り付け状態を検出する装置の検出結果により、エレベーターかごの昇降動作を停止させる。
【選択図】 図4
Description
この発明は、エレベーターの昇降路内に設置される機器、所謂、昇降路機器が地震あるいは取り付け間違いなどにより、エレベーターかごの走行軌跡上に侵入した場合、あるいはエレベーターかごに異常接近している状態を検出した場合に、エレベーターかごの運転を停止させるエレベーター点検運転方法及びエレベーター点検運転装置並びに昇降路機器の異常取り付け状態を検出する昇降路機器異常取り付け状態検出装置に関するものである。
一般に、エレベーターシステムにおいては、例えば地震等が発生すると、エレベーターの運転を一旦停止した後、最寄りの昇降口まで微速にて移動し乗客を降ろすことが行われている。そして比較的小さい地震の場合には、そのまま通常運転が再開されるが、大きい地震の場合には、昇降路内に障害物が存在しないか否かの安全点検が行われるのが通常である。
上記安全点検時に採用されるエレベーター点検運転方法及びその方法に用いられる障害物検出装置として、従来、エレベーターかごの天井側に上昇方向前方に存在する障害物を検出する障害物検出装置を、また、エレベーターかごの床側に下降方向前方に存在する障害物を検出する障害物検出装置をそれぞれ予め設置しておき、エレベーターかごを微速にて点検運転させ、障害物を検出するとエレベーターかごの運転を停止させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
上記従来のエレベーター点検運転方法及びその方法に用いられる障害物検出装置は、エレベーターかごの天井側に上昇方向前方に存在する障害物を検出する障害物検出装置を、また、エレベーターかごの床側に下降方向前方の障害物を検出する障害物検出装置をそれぞれ予め設置しているが、この障害物検出装置は、エレベーターかごの走行軌跡上の障害物を検出できるのみである。換言すれば、エレベーターかごの走行軌跡上から離れた位置、例えばエレベーターかごの側面に取り付けられた制御盤、付属盤など、昇降路内に取り付けられる昇降路機器が地震あるいは取り付け間違いなどにより、エレベーターかごに異常接近した状態となっていても、この状態を検出することができないものである。
即ち、従来のエレベーター点検運転方法及びその方法に用いられる障害物検出装置は、障害物がエレベーターかごの走行軌跡上に侵入した場合に始めて検出できるもので、例えば、地震あるいは取り付け間違いなどにより、エレベーターかごの側面に異常接近した昇降路機器を検出することができず、これらの昇降路機器が次に発生する地震などによって引き起こされる振動、衝撃などでエレベーターかごの走行軌跡上に障害物となって侵入するのを未然に防止できない、所謂、昇降路機器のエレベーターかご走行軌跡上への侵入前兆状態を検出することができないものである。
このため、地震などが発生した場合の昇降路内の安全点検において、エレベーターかごを微速にて点検運転するものの、昇降路機器がエレベーターかごの走行軌跡上に侵入した場合、エレベーターかごの昇降を妨げるのみでなく、場合によっては昇降路機器がエレベーターかごに接触し、エレベーターかご及び/又は昇降路機器の破壊を招く問題点があった。
この発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、第1の目的は、地震あるいは取り付け間違いなどにより、昇降路機器がエレベーターかごの走行軌跡上に侵入した場合を検出するのみならず、エレベーターかごの走行軌跡上から離れた、例えばエレベーターかごの側面に異常接近した取り付け状態、所謂、昇降路機器が走行軌跡上へ侵入する前兆状態をも検出し、昇降路機器の異常取り付け状態が検出された場合にはエレベーターかごの運転を停止させるエレベーター点検運転方法を提供することを目的とするものである。
また、この発明の第2の目的は、地震あるいは取り付け間違いなどにより、昇降路機器がエレベーターかごの走行軌跡上に侵入した場合を検出するのみならず、エレベーターかごの走行軌跡上から離れた、例えばエレベーターかごの側面に異常接近した取り付け状態、所謂、昇降路機器が走行軌跡上へ侵入する前兆状態をも検出し、エレベーターかごの運転を停止させるエレベーター点検運転装置を提供することを目的とするものである。
更にまた、この発明の第3の目的は、上記エレベーター点検運転方法及びエレベーター点検運転装置に用いられて、昇降路機器の異常取り付け状態を検出する昇降路機器異常取り付け状態検出装置を提供することを目的とするものである。
この発明にかかるエレベーター点検運転方法は、昇降路内を運転されるエレベーターかごの天井側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置、及び/又はエレベーターかごの床側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置に昇降路機器の異常取り付け状態を検出する装置を設置し、上記エレベーターかごを微速にて運転し、上記昇降路機器の異常取り付け状態を検出する装置の検出結果により、上記エレベーターかごの昇降動作を停止させるものである。
また、この発明にかかるエレベーター点検運転装置は、昇降路内を運転されるエレベーターかごの天井側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置、及び/又はエレベーターかごの床側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置に設置され、昇降路機器の異常取り付け状態を検出する昇降路機器異常取り付け状態検出装置と、上記昇降路機器異常取り付け状態検出装置の検出結果により、上記エレベーターかごの昇降動作を停止させる制御装置と、を備えたものである。
更にまた、この発明にかかる昇降路機器異常取り付け状態検出装置は、昇降路内を運転されるエレベーターかごの天井側で、上記エレベーターかごの走行軌跡に対して外側上昇方向に突出する位置、及び/又はエレベーターかごの床側で、上記エレベーターかごの走行軌跡に対して外側下降方向に突出する位置に設置され、昇降路機器の異常取り付け状態を検出するものである。
この発明によれば、昇降路機器がエレベーターかごの走行軌跡上に侵入した場合には、それを検出することによりエレベーターを停止させることは勿論、昇降路機器が地震あるいは取り付け間違いなどにより、エレベーターかごに異常接近している場合も、この昇降路機器を検出することによりエレベーターを停止させ、その昇降路機器とエレベーターかごとの距離を離すように取り付け直すことで、次に発生する地震の振動、あるいは衝撃などによりその昇降路機器がエレベーターかごの走行軌跡上に侵入してエレベーターかごに接触し、エレベーターかご及び/又は昇降路機器が破壊するのを未然に防ぐことができる効果がある。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるエレベーター点検運転方法及びエレベーター点検運転装置並びにそれに用いられる昇降路機器異常取り付け状態検出装置について好適な実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1〜図3は、この発明の実施の形態を説明する図である。図1は昇降路の平面を示す図、図2は昇降路の正面を示す図、図3は図1のX−X線断面による昇降路の側断面を示す図である。これらの図において、昇降路1内を運転されるエレベーターかご2の正面及び背面には、エレベーターかご2の天井側で、エレベーターかご2の走行軌跡に対して外側上昇方向に突出する位置に、赤外線を投光する赤外線投光器3とこの赤外線投光器3から投光された赤外線を受光する赤外線受光器4がそれぞれ設けられており、この赤外線投光器3と赤外線受光器4は、それぞれエレベーターの昇降を制御する制御装置5に接続されている。また、エレベーターかご2の床側で、エレベーターかご2の走行軌跡に対して外側下降方向に突出する位置に、赤外線を投光する赤外線投光器3とこの赤外線投光器3から投光された赤外線を受光する赤外線受光器4がそれぞれ設けられており、これらの赤外線投光器3と赤外線受光器4も制御装置5に接続されている。
図1〜図3は、この発明の実施の形態を説明する図である。図1は昇降路の平面を示す図、図2は昇降路の正面を示す図、図3は図1のX−X線断面による昇降路の側断面を示す図である。これらの図において、昇降路1内を運転されるエレベーターかご2の正面及び背面には、エレベーターかご2の天井側で、エレベーターかご2の走行軌跡に対して外側上昇方向に突出する位置に、赤外線を投光する赤外線投光器3とこの赤外線投光器3から投光された赤外線を受光する赤外線受光器4がそれぞれ設けられており、この赤外線投光器3と赤外線受光器4は、それぞれエレベーターの昇降を制御する制御装置5に接続されている。また、エレベーターかご2の床側で、エレベーターかご2の走行軌跡に対して外側下降方向に突出する位置に、赤外線を投光する赤外線投光器3とこの赤外線投光器3から投光された赤外線を受光する赤外線受光器4がそれぞれ設けられており、これらの赤外線投光器3と赤外線受光器4も制御装置5に接続されている。
赤外線投光器3と赤外線受光器4はそれぞれ一対で構成されており、赤外線投光器3により投光される赤外線が、エレベーターかご2の正面及び背面において、その面に平行となる組み合わせで設置されている。
またエレベーターかご2の昇降をガイドするレール6とガイド装置7により隔てられるエレベーターかご2の両側面においても、エレベーターかご2の天井側で、エレベーターかご2の走行軌跡に対して外側上昇方向に突出する位置に、レール6をは挟んでそれぞれ二対の赤外線投光器3と赤外線受光器4が設置されている。また、エレベーターかご2の床側で、エレベーターかご2の走行軌跡に対して外側下降方向に突出する位置にも、エレベーターかご2の天井側と同様に、レール6をはさんでそれぞれ二対の赤外線投光器3と赤外線受光器4が設置されている。これら二対の赤外線投光器3と赤外線受光器4も制御装置5に接続されており、赤外線投光器3により投光される赤外線が、エレベーターかご2の側面において、その面に平行となる組み合わせで設置されている。
レール6には、取り付け部材8により制御盤あるいは付属盤などの昇降路機器9が取り付けられている。この制御盤あるいは付属盤などの昇降路機器9は、例えばエレベーターかご2の位置検出スイッチ、昇降路終点スイッチ、行過ぎ制限スイッチなどの昇降路機器(いずれも図示せず)からの検出信号を受け、エレベーターかご2の各種制御を司るものであるが、エレベーター設置スペースの関係により、昇降路1の内部側壁とエレベーターかご2との僅かな空間に取り付けられるのが通常である。このため、制御盤あるいは付属盤などの昇降路機器9は、地震、あるいは取り付け間違いなどにより、エレベーターかご2の走行軌跡上に侵入するとか、走行軌跡上に侵入しないまでも、エレベーターかご2に異常接近した状態となり得るものあり、次に発生する地震の振動、あるいは衝撃などにより、エレベーターかご2の走行軌跡上に侵入する可能性を有している。
なお前述のように、また、図1乃至図3に示されるように、それぞれの赤外線投光器3と赤外線受光器4は、エレベーターかご2の正面および背面、並びに両側面において、エレベーターかご2の天井側および床側で、エレベーターかご2の走行軌跡に対して外側に突出するように設置されているが、その突出寸法は昇降路機器9とエレベーターかご2とが必要とする最小の空間距離寸法となるように設定され、昇降路機器9の異常取り付け状態を検出する昇降路機器異常取り付け状態検出装置を構成している。
また、制御装置5は、昇降路機器異常取り付け状態検出装置を構成する赤外線投光器3からの赤外線と赤外線受光器4への赤外線を検出し、赤外線受光器4が赤外線を受光しない場合は、エレベーターかご2の昇降動作を停止する制御を行う。
次に、例えば地震が発生した場合を想定し、上記のように構成された昇降路機器異常取り付け状態検出装置を備えたエレベーター点検運転装置の点検運転方法を図4の動作フローを用いて説明する。
図4において、地震が発生した場合、この地震を地震感知器(図示せず)により感知すると(S1)、エレベーターかご2を微速上昇運転させ(S2)、昇降路機器9がエレベーターかご2の走行軌跡上に侵入している状態、あるいは昇降路機器9とエレベーターかご2の必要最小の空間距離以内に昇降路機器9が接近している状態を赤外線投光器3と赤外線受光器4により検出(S3)した場合は、エレベーターかご2の天井側に取り付けられた赤外線投光器3からの赤外線を赤外線受光器4が受光できない場合であり、この赤外線受光器4が赤外線を受光しないことで、制御装置5はエレベーターかご2の微速上昇運転を停止させる。(S4)
赤外線投光器3からの赤外線を赤外線受光器4が受光している場合は、昇降路機器9がエレベーターかご2の走行軌跡上に侵入していない状態、あるいは昇降路機器9とエレベーターかご2の必要最小の空間距離以内に昇降路機器9が接近していない状態であり、終点スイッチ(図示せず)が動作する(S5)までエレベーターかご2の微速上昇運転を継続し、終点スイッチが動作した時点でエレベーターかご2の微速上昇運転を停止する。(S6)
次に、エレベーターかご2を微速下降運転させ(S7)、昇降路機器9がエレベーターかご2の走行軌跡上に侵入している状態、あるいは昇降路機器9とエレベーターかご2の必要最小の空間距離以内に昇降路機器9が接近している状態を赤外線投光器3と赤外線受光器4により検出(S8)した場合は、エレベーターかご2の床側に取り付けられた赤外線投光器3からの赤外線を赤外線受光器4が受光できない場合であり、この赤外線受光器4が赤外線を受光しないことで、制御装置5はエレベーターかご2の微速下降運転を停止させる。(S9)
赤外線投光器3からの赤外線を赤外線受光器4が受光している場合は、昇降路機器9がエレベーターかご2の走行軌跡上に侵入していない状態、あるいは昇降路機器9とエレベーターかご2の必要最小の空間距離以内に昇降路機器9が接近していない状態であり、終点スイッチが動作する(S10)までエレベーターかご2の微速下降運転を継続し、終点スイッチが動作した時点でエレベーターの点検運転は完了し、地震感知器をリセットすると共に、通常運転へ移行する。(S11)
昇降路機器9を検出して微速上昇運転を停止させた場合(S4)、あるいは昇降路機器9を検出して微速下降運転を停止させた場合(S9)には、エレベーターの運行サービスを停止(S12)し、保守会社の監視センターへ通報する(S13)と共に、昇降路機器9の除去あるいは取り付け修正を行う。(S14)
この実施の形態1によれば、昇降路機器9の取り付け間違いをしたり、地震の振動、衝撃などによって昇降路機器9が変形したり、取り付け位置が変わってエレベーターかご2の走行軌跡上に侵入した場合、昇降路機器9がエレベーターかご2に接触する事前にエレベーターを停止させることが可能となり、エレベーターかご2及び/又は昇降路機器9の破壊を防ぐことができる。
さらに、昇降路機器9がエレベーターかご2の走行軌跡上に侵入しておらず、接触しない位置であったとしても、異常接近した位置にあり、次に発生する地震の振動、あるいは衝撃などによりエレベーターかご2の走行軌跡上に侵入し、接触する可能性を検出することができるため、その昇降路機器9を取り付け直すことでエレベーターかご2及び/又は昇降路機器9を破壊させる可能性を未然に防ぐことができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、昇降路機器9がエレベーターかご2の走行軌跡上に侵入した場合には、それを検出することによりエレベーターを停止させることは勿論、昇降路機器9が地震あるいは取り付け間違いなどにより、エレベーターかご2に異常接近している場合も、この昇降路機器9を検出することによりエレベーターを停止させ
ることができ、昇降路機器9とエレベーターかご2が衝突する前兆をも検出できる検出効果の拡大を図ったエレベーター点検運転方法及びエレベーター点検運転装置並びにそれに用いる昇降路機器異常取り付け状態検出装置が得られるものである。
ることができ、昇降路機器9とエレベーターかご2が衝突する前兆をも検出できる検出効果の拡大を図ったエレベーター点検運転方法及びエレベーター点検運転装置並びにそれに用いる昇降路機器異常取り付け状態検出装置が得られるものである。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2を説明する昇降路の平面図である。この図5において、昇降路1を昇降するエレベーターかご2の天井側に、超音波を発信する超音波発信器10と、この超音波発信器10から発信され、昇降路機器9に反射した超音波を受信する超音波受信器11とが設置されており、この超音波発信器10と超音波受信器11により、昇降路機器異常取り付け状態検出装置を構成している。
図5は、この発明の実施の形態2を説明する昇降路の平面図である。この図5において、昇降路1を昇降するエレベーターかご2の天井側に、超音波を発信する超音波発信器10と、この超音波発信器10から発信され、昇降路機器9に反射した超音波を受信する超音波受信器11とが設置されており、この超音波発信器10と超音波受信器11により、昇降路機器異常取り付け状態検出装置を構成している。
超音波発信器10と超音波受信器11は、エレベーターの昇降を制御する制御装置12に接続されている。同様に、エレベーターかご2の床側にも天井側と同様に、超音波発信器10と超音波受信器11が設置され、制御装置12に接続されている。
制御装置12は、超音波発信器10から発信され、昇降路機器9に反射し超音波受信器11にて受信される超音波の発信から受信までの時間を測定し、その時間を距離に変換する演算装置13を備えている。そして、演算装置13で演算された距離がエレベーターかご2と昇降路機器9との必要最小の距離以内であった場合、エレベーターの昇降を停止させる制御を行う。なお、その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
上記のよう構成された実施の形態2においては、エレベーターかご2と昇降路機器9との距離を測定できるため、昇降路機器9がエレベーターかご2に接触する位置にある場合や、昇降路機器9とエレベーターかご2の必要最小距離以内に昇降路機器9が接近している場合には制御装置12がエレベーターの昇降を停止させる。
これによって、実施の形態1と同様の効果を奏するエレベーター点検運転方法及びエレベーター点検運転装置並びにそれに用いる昇降路機器異常取り付け状態検出装置が得られる。
以上のように、この発明に係るエレベーター点検運転方法及びエレベーター点検運転装置並びにそれに用いる昇降路機器異常取り付け状態検出装置は、昇降路機器がエレベーターかごの走行軌跡上に侵入した場合には、それを検出してエレベーターを停止させることは勿論、昇降路機器が地震あるいは取り付け間違いなどにより、エレベーターかごに異常接近している場合も、エレベーターを停止させ、エレベーターかご及び/又は昇降路機器が破壊するのを未然に防ぐ効果を奏することができ、産業上の利用可能性は大なるものである。
1 昇降路
2 エレベーターかご
3 赤外線投光器
4 赤外線受光器
5、12 制御装置
9 昇降路機器
10 超音波発信器
11 超音波受信器
2 エレベーターかご
3 赤外線投光器
4 赤外線受光器
5、12 制御装置
9 昇降路機器
10 超音波発信器
11 超音波受信器
Claims (8)
- 昇降路内を運転されるエレベーターかごの天井側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置、及び/又はエレベーターかごの床側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置に昇降路機器の異常取り付け状態を検出する装置を設置し、上記エレベーターかごを微速にて運転し、上記昇降路機器の異常取り付け状態を検出する装置の検出結果により、上記エレベーターかごの昇降動作を停止させることを特徴とするエレベーター点検運転方法。
- 上記エレベーターかごの天井側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置は、上記エレベーターかごの平面に対して斜め上方向に突出する位置であり、上記エレベーターかごの床側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置は、上記エレベーターかごの平面に対して斜め下方向に突出する位置であることを特徴とする請求項1に記載のエレベーター点検運転方法。
- 上記昇降路機器の異常取り付け状態を検出する装置は、赤外線投光器と赤外線受光器、あるいは超音波発信器と超音波受信器のいずれかであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベーター点検運転方法。
- 昇降路内を運転されるエレベーターかごの天井側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置、及び/又はエレベーターかごの床側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置に設置され、昇降路機器の異常取り付け状態を検出する昇降路機器異常取り付け状態検出装置と、
上記昇降路機器異常取り付け状態検出装置の検出結果により、上記エレベーターかごの昇降動作を停止させる制御装置と、
を備えたことを特徴とするエレベーター点検運転装置。 - 上記エレベーターかごの天井側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置は、上記エレベーターかごの平面に対して斜め上方向に突出する位置であり、上記エレベーターかごの床側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置は、上記エレベーターかごの平面に対して斜め下方向に突出する位置であることを特徴とする請求項4に記載のエレベーター点検運転装置。
- 上記昇降路機器異常取り付け状態検出装置は、赤外線投光器と赤外線受光器、あるいは超音波発信器と超音波受信器のいずれかであることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のエレベーター点検運転装置。
- 昇降路内を運転されるエレベーターかごの天井側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置、及び/又はエレベーターかごの床側で、上記エレベーターかごの走行軌跡から外側に突出する位置に設置され、昇降路機器の異常取り付け状態を検出することを特徴とする昇降路機器異常取り付け状態検出装置。
- 上記昇降路機器異常取り付け状態検出装置は、赤外線投光器と赤外線受光器、あるいは超音波発信器と超音波受信器のいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の昇降路機器異常取り付け状態検出装置。
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CN102398807A (zh) * | 2010-07-06 | 2012-04-04 | 东芝电梯株式会社 | 电梯抵达楼层装置 |
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