JP2006151027A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Hironori Nishimura
裕典 西村
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Abstract

【課題】 操舵応答性能の改善を図り、乗り心地性を維持しながら操縦安定性を向上しうる。
【解決手段】 正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填するとともに正規荷重を負荷した正規荷重負荷状態におけるタイヤ子午断面において、カーカスラインJは、その曲率半径Rを、少なくともビードエーペックスゴム8の半径方向外端の位置P1からベルト層7のタイヤ軸方向外端の位置P2まで漸増させた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、正規荷重負荷状態におけるカーカスプロファイルを特定することにより、操舵応答性を向上させた空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤの操縦安定性を向上させるためには、タイヤの曲げ剛性を高めることが効果的であり、そのためにタイヤの骨格をなすカーカスコードに高モジュラスのコードを用いたり、又ビード部に短繊維やコードで補強した補強層を配する等の手法が採用されている。
しかしこのような手法は、操縦安定性の向上には有効である反面、タイヤの縦剛性をも同時に高めるため、乗り心地の悪化を伴うという問題がある。
そこで本発明者は、タイヤを補強するという従来的な考えから脱却し、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填するとともに正規荷重を負荷した正規荷重負荷状態のタイヤにおけるカーカスプロファイル、即ちカーカスラインaの輪郭形状に着目し研究を行った。
その結果、従来的なタイヤでは、正規荷重負荷状態におけるカーカスラインaの曲率半径rが、図3に示すように、ビード部b側からトレッド部d側に向かって漸減する輪郭形状をなすことが判明した。このとき、前記曲率半径rは、カーカスのコード張力Tと比例的な関係があり、従って、正規荷重負荷状態のタイヤでは、トレッド部dに向かうほどカーカスのコード張力Tが低くなっている。そして、走行時、トレッド面からの入力がトレッド部d→サイドウォール部c→ビード部bへと順次伝達される際、最初に入力を受けるショルダ部分c1におけるコード張力Tが最も低くなるため、力の伝達遅れが大きく発生し、操舵応答性能を低下させているという知見を得た。
そこで本発明者は、従来とは逆に、正規荷重負荷状態におけるカーカスラインaの曲率半径rを、ビード部b側からトレッド部d側に向かって漸増せしめ、カーカスのコード張力Tをトレッド部dに向かうほど大とする構造を案出した。そして係る構造を採用した場合には、トレッド面からの入力が、トレッド部d→サイドウォール部c→ビード部bへとリニヤに伝わり、力の伝達遅れが減じられるなど操舵応答性能が改善され、操縦安定性を向上しうることを究明し得た。
即ち本発明は、正規荷重負荷状態におけるカーカスラインの輪郭形状を特定することにより、操舵応答性能を高めることができ、乗り心地性を維持しながら操縦安定性を向上しうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
なお、特許文献1には、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した無負荷状態において、タイヤ外表面の輪郭形状が、タイヤ赤道点からタイヤ最大幅点まで、その曲率半径を漸減させたインボリュート状曲線をなすタイヤが開示されている。しかし正規荷重負荷状態におけるカーカスラインの輪郭形状については、何ら言及していない。
2004−74914号公報
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、トレッド部の内方かつ前記カーカスの半径方向外側に配されるベルト層と、前記ビードコアから半径方向外方に先細状にのびるビードエーペックスゴムとを具える空気入りタイヤであって、
正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填するとともに正規荷重を負荷した正規荷重負荷状態におけるタイヤ子午断面において、前記カーカスの厚さ中心を通るカーカスラインは、その曲率半径Rを、少なくとも前記ビードエーペックスゴムの半径方向外端の位置から前記ベルト層のタイヤ軸方向外端の位置まで漸増させたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記カーカスラインは、前記ビードエーペックスゴムの半径方向外端の位置における曲率半径R1と、前記ベルト層のタイヤ軸方向外端の位置における曲率半径R2との比R1/R2を0.3以上かつ1.0より小の範囲としたことを特徴としている。
なお前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。また前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。又前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"に0.88を乗じた荷重を意味する。
本発明は叙上の如く構成しているため、カーカスのコード張力をトレッド部に向かうほど大とすることができる。その結果、トレッド面からの入力を、トレッド部→サイドウォール部→ビード部へとリニヤに伝達しうるなど、力の伝達遅れを抑制でき、操舵応答性能の改善を図り、乗り心地性を維持しながら操縦安定性を向上しうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の空気入りタイヤが、乗用車用ラジアルタイヤでありかつ正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した無負荷の標準状態におけるタイヤ子午断面を示している。
図1において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを具え、本例では乗用車用タイヤの場合を例示している。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75゜〜90゜の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。カーカスコードとしては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維等の有機繊維コードが好適に採用される。
又前記カーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間を跨るトロイド状のプライ本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部6bを一連に具える。そして、このプライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、前記ビードコア5から半径方向外方に先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が配される。該ビードエーペックスゴム8のビードベースラインBLからの半径方向高さh1は、本例では、リムフランジ高さhfの1.5〜3.0倍の範囲に形成されている。
又前記ベルト層7は、スチールコード等の高張力のベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35゜で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成され、各ベルトコードがプライ間相互で交差することにより、ベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して強固に補強している。
なおベルト層7の半径方向外側には、高速耐久性を高める目的で、例えばナイロン等の有機繊維のバンドコードを周方向に対して5度以下の角度で配列させた所謂バンド層9を設けることができる。このバンド層9として、前記ベルト層7のタイヤ軸方向外端部のみを被覆する左右一対のエッジバンドプライ、及びベルト層7の略全巾を覆うフルバンドプライが適宜使用でき、本例では、1枚のフルバンドプライとからなるものを例示している。
そして本発明では、前記タイヤ1を正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填するとともに正規荷重を負荷した正規荷重負荷状態におけるタイヤ子午断面において、カーカスラインJの輪郭形状を、以下の如く特定している。
詳しくは、前記カーカスラインJは、図2に示すように、少なくとも前記ビードエーペックスゴム8の半径方向外端の位置P1から、前記ベルト層7のタイヤ軸方向外端の位置P2までの間において、タイヤ内側に中心を有する凸円弧状をなすとともに、このカーカスラインJの曲率半径Rを、前記位置P2に向かって漸増させている。
なお前記「カーカスラインJ」とは、前記カーカス6の厚さ中心線、特にプライ本体部6aにおける厚さ中心線を意味する。又前記「位置P1」とは、ビードエーペックスゴム8の半径方向外端を通ってカーカスラインJに直交する直線の該カーカスラインJとの交点を意味し、又前記「位置P2」とは、ベルト層7のタイヤ軸方向外端を通ってカーカスラインJに直交する直線の該カーカスラインJとの交点を意味する。なおベルト層7のタイヤ軸方向外端は、最も巾広のベルトプライ(本例では内のベルトプライ7A)のタイヤ軸方向外端を意味する。
ここで、カーカスラインJの曲率半径Rは、カーカス6のコード張力Tと比例的な相関関係があり、前記曲率半径Rが大なほどコード張力Tも大となる。従って、前記輪郭形状を有するタイヤでは、正規荷重負荷状態におけるコード張力Tをトレッド部2に向かうほど高くすることができる。その結果、トレッド面2Sからの入力を、トレッド部2→サイドウォール部3→ビード部4へとリニヤに伝達することが可能となり、力の伝達遅れを抑制でき、操舵応答性能を改善することが可能となる。又このものは、タイヤ縦剛性の増加を低く抑えうるため、乗り心地性を維持することができる。
そのためには、前記位置P1における曲率半径R1と、前記位置P2における曲率半径R2との比R1/R2を0.3以上かつ1.0より小の範囲とするのが好ましい。前記比R1/R2が1.0以上では、操舵応答性能の向上効果が発揮されず、逆に0.3未満では、張力差が大きくなりすぎる為に力がかわった際に力がリニアに伝わらないという不利が発生する。従って、前記比R1/R2の上限値を0.95以下、さらには0.90以下、さらには0.85以下とするのがより好ましく、又下限値を0.45以上、さらには0.50以上、さらには0.55以上とするのがより好ましい。なおこのカーカスラインJの輪郭形状をインボリュート曲線で形成するのも好ましい。
次に、このような輪郭形状をうるために、本例では、前記標準状態(無負荷)において、カーカスラインJがタイヤ軸方向に最も膨出する最大幅位置Pmの間のタイヤ軸方向距離であるカーカス最大幅W1と、正規リムのリム巾W2との比W1/W2を1.1〜1.3の範囲と、従来的なタイヤに比して小に設定するとともに、前記位置P1からこの最大幅位置Pmまでの半径方向高さhaを、前記位置P1、P2間の半径方向高さhbの50%より小、好ましくは20〜40%とした下膨れ形状で形成している。又加硫成形する際の加硫金型内におけるビード巾W3(いわゆる加硫金型のクランプ巾)を前記正規リムのリム巾W2の100〜105%と、従来タイヤに比して小に設定している。なお従来的なタイヤでは、前記ビード巾W3はリム巾W2より0.5〜1.0インチ程度巾広に設定されている。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す構造を有するタイヤサイズ225/50R17の乗用車用ラジアルタイヤを表1の仕様で試作するとともに、試供タイヤの操縦安定性、及び乗り心地性を実車走行によりテストした。なお表1に示すカーカスラインの曲率半径R1,R2は、JATMAで規定の正規リム、正規内圧、正規荷重を付加した正規荷重負荷状態のタイヤを、CTスキャン撮影しその映像から測定した。
(1)操縦安定性、乗り心地性:
試供タイヤを、正規リムにリム組みし、正規内圧を充填した状態で車両(3500cc)の全輪に装着し、ドライアスファルト路面のタイヤテストコースを走行したときの操縦安定性(操舵応答性能)、及び乗り心地性をドライバーの官能評価により、それぞれ比較例1を6点とする10点法で評価した。値の大きい方が良好である。
Figure 2006151027
表の如く、実施例のタイヤは、乗り心地性を確保しながら、操縦安定性を向上しうるのが確認できる。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 本発明の空気入りタイヤの正規荷重負荷状態を示す断面図である。 従来タイヤにおける正規荷重負荷状態を示す断面図である。
符号の説明
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
8 ビードエーペックスゴム
J カーカスライン
P1、P2 位置

Claims (2)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、トレッド部の内方かつ前記カーカスの半径方向外側に配されるベルト層と、前記ビードコアから半径方向外方に先細状にのびるビードエーペックスゴムとを具える空気入りタイヤであって、
    正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填するとともに正規荷重を負荷した正規荷重負荷状態におけるタイヤ子午断面において、前記カーカスの厚さ中心を通るカーカスラインは、その曲率半径Rを、少なくとも前記ビードエーペックスゴムの半径方向外端の位置から前記ベルト層のタイヤ軸方向外端の位置まで漸増させたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカスラインは、前記ビードエーペックスゴムの半径方向外端の位置における曲率半径R1と、前記ベルト層のタイヤ軸方向外端の位置における曲率半径R2との比R1/R2を0.3以上かつ1.0より小の範囲としたことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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