JP2006150518A - 電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフトノブに要求されるスライド操作力と保持力とを小さなスペースで、且つ、単純な構成で容易に確保することができる電動工具を提供すること。
【解決手段】ハウジング2に設けられたガイド2aに沿って軸方向に移動可能に保持された速度切替用の外部操作子であるシフトノブ5にクリックアーム5bを設け、該クリックアーム5bに突設された凸部5cをハウジング2側に形成された複数の凹部2b,2cに選択的に係合させることによって速度を切り替える電動工具において、弾性を有する直線状の線材で構成されたシフトスプリング25を前記シフトノブ5のクリックアーム5bの軸方向に沿って配置するとともに、その少なくとも2点を支点5fによって支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部操作子であるシフトノブのスライド操作によって速度を切り換えることができる電動工具に関するものである。
例えば、電動ドライバ等の電動工具には、変速機付減速装置を備え、外部操作子としてのシフトノブをスライド操作することによって速度を切り替えることができるものがある。図7及び図8に従来のシフトノブの一例を示す。
即ち、図7は従来の電動工具のハウジングを内側から見た図、図8は図7のC−C線断面図であり、ハウジング102には溝状の一対のガイド102aが互いに平行に形成されており、これらのガイド102aにはシフトノブ105の左右(図7の上下)の端縁に互いに平行に形成されたフランジ状のクリックアーム105bが摺動可能に嵌合している。従って、シフトノブ105は、ハウジング102のガイド102aに沿って前後方向(図7の左右方向)にスライド可能に保持されている。
ところで、ハウジング102の各ガイド102aの奥側の相対向する前後方向(シフトノブ105のスライド方向)の2箇所には矩形溝状の凹部102b,102cがそれぞれ形成されており、シフトノブ105の前記クリックアーム105bの各外端面の一部には、ハウジング102側の前記凹部102b,102cに選択的に係合する凸部105cがそれぞれ形成されている。尚、スライドノブ105の各クリックアーム105bには前後方向に長い細い溝105dがそれぞれ形成されており、この溝105dによって各クリックアーム105bの撓み変形が促進されて凸部105cの凹部102b,102cに対する係脱が許容される。
又、シフトノブ105の内面には溝105aが形成されており、この溝105aには不図示のシフトアームが係止されている。そして、このシフトアームは、例えば遊星減速ギヤ機構のインターナルギヤ(不図示)に連結されている。
而して、シフトノブ105を前後方向にスライドさせ、その凸部105cをハウジング102側の凹部102b,102cに選択的に係合させれば、該シフトノブ105にシフトアームを介して連結された不図示の遊星減速ギヤ機構のインターナルギヤが同方向にスライドし、これによって工具の回転速度が切り替えられる。このとき、シフトノブ105の凸部105cがハウジング102側の凹部102b,102cに係合することによって、シフトノブ105のスライド操作に適度なクリック感が付与されるとともに、インターナルギヤが所定の速度切替位置に保持される。
尚、特許文献1には、シフトアームにシフトノブのクリックアームを内側から押圧する突起を設け、このシフトアームをシフトノブに配置する構成が開示されている。
特許第3391845号公報
上述のような速度切替手段を備える電動工具においては、シフトノブ105をスライド操作したときの操作力やインターナルギヤの保持力が、一般的には樹脂で構成されたシフトノブ105と一体に形成されたクリックアーム105bの強度に大きく依存するため、操作力や保持力を大きくする場合、クリックアーム105bの断面積を大きくするか、クリックアーム105bの材料として強度の高い樹脂を使用する必要があった。
しかし、ハウジング102とギヤケースの形状に規制されるスペースの中で、シフトアーム105のクリックアーム105bの断面積を大きくすることは困難であり、クリックアーム105bの材料として強度の高い材料を使用した場合、シフトノブ105が高価な部品になってしまうとともに、操作時のクリックアーム105bの変形に伴う割れが懸念される。更に、繰返し操作による永久変形や温度変化による操作力及び保持力の低下も考慮する必要があった。
又、シフトアームと一体でクリックアームを内側から押圧するようにした前記特許文献1に開示された構成の場合、シフトアームは、外枠を形成するハウジングやギヤケースと干渉することなくインターナルギヤと係合され、且つ、シフトノブ操作時の適度な操作力とインターナルギヤの軸方向への移動を保持する保持力を確保することができる形状に成形される必要があるため、その形状が非常に複雑になってしまい、生産性の低下を招く要因となる。更に、シフトアームを1つの線材で構成し、これにシフトノブの操作力と保持力及びインターナルギヤとの係合及び移動等の全ての要求を満足させることは非常に困難である。
尚、シフトアームを2つの線材で構成し、シフトノブの操作力と保持力を担う部分と、インターナルギヤとの係合及び移動を担う部分とに分離することによって、シフトアームの形状を単純化することも考えられる。しかし、シフトノブの操作力と保持力を担う部分は、依然として複雑な曲線で構成されており、スプリングが撓んだときにスプリングに接触してその撓みを規制するものが存在しない。このため、スプリングは複雑に変形し、変形に際しての弾性力の算出が困難である。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、シフトノブに要求されるスライド操作力と保持力とを小さなスペースで、且つ、単純な構成で容易に確保することができる電動工具を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ハウジングに設けられたガイドに沿って軸方向に移動可能に保持された速度切替用の外部操作子であるシフトノブにクリックアームを設け、該クリックアームに突設された凸部をハウジング側に形成された複数の凹部に選択的に係合させることによって速度を切り替える電動工具において、弾性を有する直線状の線材で構成されたシフトスプリングを前記シフトノブのクリックアームの軸方向に沿って配置するとともに、その少なくとも2点を支点によって支持したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記シフトノブを対称形状に成形するとともに、前記シフトスプリングを1本の線材を折り曲げて形成してシフトノブの両側に配置したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、樹脂に比べて弾性力の大きな直線形状の線材を用いたシフトスプリングをシフトノブのクリックアームに配置したため、シフトノブの操作時にシフトスプリングがクリックアームと同様に弾性変形し、シフトノブのクリックアームの断面積を大きくしなくても、該クリックフームの弾性力がシフトスプリングの弾性力で補われ、シフトノブに要求されるスライド操作力と保持力とを小さなスペースで、且つ、単純な構成で容易に確保することができる。
又、シフトスプリングは、その少なくとも2点が支点によって支持されるため、変形に際しての弾性力を容易に算出することができ、支点間の距離を調整することによってシフトノブのスライド操作力と保持力を容易に調整することができる。
請求項2記載の発明によれば、シフトスプリングを1本の線材を折り曲げて形成し、これを対称形状のシフトノブの両側に配置したため、クリックアームとシフトスプリングの機能を確保しながら部品点数を削減することができるとともに、該シフトスプリングのシフトノブとの係合又は固定位置に自由度が増えるため、組立性の向上とシフトノブの形状の簡素化を図ることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
先ず、本発明に係る電動工具の全体構成と速度切替機構の構成を図4〜図6に基づいて説明する。
図4は電動工具の外観斜視図、図5は同手電動工具の速度切替機構部分のハウジングを断面にして示す側面図、図6は同速度切替機構部分の側断面図である。
図4に示す電動工具1は、変速機付減速装置を備えた電動ドリルであって、そのハウジング2から下方に一体に延びるハンドル部2aの下端には電池パック3が着脱可能に装着されており、ハンドル部2aの上部にはスイッチ4が設けられている。又、ハウジング2の上部には、速度切替用の外部操作子であるシフトノブ5が前後方向にスライド可能に設けられており、ハウジング2の先端部には、不図示の工具(ドリル)を着脱可能に装着するための先端工具保持部であるチャック6が回転可能に設けられている。
上記ハウジング2内には、図5及び図6に示すように、駆動源としてのモータ7が内蔵されており、このモータ7の回転は変速機付減速装置としての遊星減速ギヤ機構Gによって減速されて前記チャック6に伝達され、該チャック6に装着された不図示の工具(ドリル)が所定の速度で回転駆動されて所要の穴あけ作業に供される。
ここで、上記遊星減速ギヤ機構Gの構成の詳細について説明する。
遊星減速ギヤ機構Gは、図6に示すように、第1減速部G1と第2減速部G2及び第3減速部G3で構成され、第1減速部G1は、モータ7の出力軸(モータ軸)8に結着された太陽ギヤ9と、ギヤケース10の内周部に固定されたインターナルギヤ11及び該インターナルギヤ11と前記太陽ギヤ9に噛合する複数の遊星ギヤ12で構成されており、各遊星ギヤ12は、キャリア13に回転可能に軸支されている。
又、第2減速部G2は、前記キャリア13に一体に形成された太陽ギヤ14と、その周囲に配された複数の遊星ギヤ15及び該遊星ギヤ15に噛合するインターナルギヤ16で構成されており、各遊星ギヤ15は、キャリア17に回転可能に軸支されている。ここで、インターナルギヤ16は、ギヤケース10の内周に沿って前後方向(軸方向)にスライド可能であって、その一端外周部には複数の係合溝16aが形成され、ギヤケース10にはインターナルギヤ16の前記係合溝16aが係脱するための複数(係合溝16aと同数)の係合突起10aが形成されている。又、前記キャリア13の外周には、インターナルギヤ16が選択的に係合するための係合歯13aが形成されている。
更に、第3減速部G3は、前記キャリア17に一体に形成された太陽ギヤ18と、その周囲に配された複数の遊星ギヤ19及び該遊星ギヤ19に噛合するインターナルギヤ20で構成されており、各遊星ギヤ19は、キャリア21に回転可能に軸支されている。そして、キャリア21は、モータ7の出力軸(モータ軸)8と同軸に配された駆動軸22の一端結着されており、駆動軸22の他端には前記チャック6がボルト23によって取り付けられている。
又、前述のようにハウジング2には速度切替用のシフトノブ5が前後方向(軸方向)にスライド可能に設けられており、図5に示すように、該シフトノブ5の内面に形成された溝5aには、弾性を有する線材で構成されたシフトアーム24が係止されている。そして、このシフトアーム24は、ギヤケース10の一部に形成された前後方向に長い矩形状の長孔10bを貫通してギヤケース10内に臨み、その端部は、前記インターナルギヤ16の外周に形成された環状溝16b(図6参照)に係合されている。従って、シフトノブ5は、シフトアーム24を介してインターナルギヤ16に連結されており、該シフトノブ5を前後にスライドさせると、インターナルギヤ16も同方向にスライドする。
ここで、シフトノブ5の構成の詳細を図1及び図2に基づいて説明する。
図1はハウジングを内側から見た図(図5の矢視B−B線方向の図)、図2は図1のA−A線断面図であり、ハウジング2には溝状の一対のガイド2aが互いに平行に形成されており、これらのガイド2aには樹脂にて一体成形されたシフトノブ5の左右(図1の上下)の端縁に互いに平行に形成されたフランジ状の弾性変形可能なクリックアーム5bが摺動可能に嵌合している。従って、シフトノブ5は、ハウジング2のガイド2aに沿って前後方向(図1の左右方向)にスライド可能に保持されている。
ところで、ハウジング2の各ガイド2aの奥側の相対向する前後方向(シフトノブ5のスライド方向)の2箇所には矩形溝状の凹部2b,2cが形成されており、シフトノブ5の前記クリックアーム5bの各外端面の一部には、前記凹部2b,2cに選択的に係合する凸部5cがそれぞれ形成されている。尚、スライドノブ5の各クリックアーム5bには前後方向に長い細い溝5dがそれぞれ形成されており、この溝5bによって各クリックアーム5bの撓み変形が促進されて凸部5cの凹部2b,2cに対する係脱が許容される。
而して、スライドノブ5の各クリックアーム5bの内面には前後方向に沿う段部5eがそれぞれ形成されており、各段部5eには弾性を有する直線状の線材から成るシフトスプリング25がそれぞれ配置され、このシフトスプリング25はその前後の2点が凸状の支点5fによって支持されている。
次に、以上の構成を有する電動工具1の速度切替動作について説明する。
シフトノブ5を後方(図1の左方)にスライドさせて図1に示すように凸部5cがハウジング2側の凹部2bに係合している状態では、該シフトノブ5とシフトアーム24を介して連結されたインターナルギヤ16が後方にスライドし、該インターナルギヤ16が図6に示すようにキャリア13の係合歯13aに係合するため、キャリア13とインターナルギヤ16とが一体化される。
このとき、図4に示すスイッチ4をON操作してモータ7を駆動すれば、その出力軸(モータ軸)8の回転は遊星減速ギヤ機構Gの第1減速部G1によって1段減速されてキャリア13に伝達される。即ち、第1減速部G1においては、モータ7の出力軸(モータ軸)8と共に太陽ギヤ9が回転すれば、該太陽ギヤ9とインターナルギヤ11に噛合する複数の遊星ギヤ12が自転しながら太陽ギヤ9の周りを公転し、これらの遊星ギヤ12の公転によってキャリア13が1段減速された速度で回転する。
ところで、この場合、前述のようにキャリア13と第2減速部G2のインターナルギヤ16とは一体化しているため、第2減速部G2は減速機能を果たさず、キャリア13の回転はそのままキャリア17に伝達され、該キャリア17に一体に形成された第3減速部G3の太陽ギヤ18がキャリア17と同速度(1段減速された速度)で回転する。
そして、第3減速部G3において、キャリア17に形成された太陽ギヤ18が回転すれば、該太陽ギヤ18とインターナルギヤ20に噛合する複数の遊星ギヤ19が自転しながら太陽ギヤ18の周りを公転し、これらの遊星ギヤ19の公転によってキャリア21が2段減速された速度で回転する。そして、キャリア21の回転は駆動軸22に伝達され、該駆動軸22とこれに取り付けられたチャック6及び該チャック6に装着された不図示の工具(ドリル)が回転駆動される。
以上のように、スライドノブ5の凸部5cがハウジング2側の凹部2bに係合した状態では、モータ7の出力軸(モータ軸)8の回転は遊星減速ギヤ機構Gによって2段減速されてチャック6に伝達されるため、該チャック6及びこれに装着された工具が高速で回転駆動される。
次に、シフトノブ5を前方へスライドさせ、その凸部5cをハウジング2側の他方(前方)の凹部2cに係合させると、図6に示すインターナルギヤ16が前方にスライドし、該インターナルギヤ16はキャリア13の係合歯13aから離脱し、その係合溝16aがギヤケース10の係合突起10aに係合するため、該インターナルギヤ16がギヤケース10に固定され、遊星減速ギヤ機構Gの第2減速部G2が減速機能を果たす。従って、この状態では、モータ7の出力軸(モータ軸)8の回転は、遊星減速ギヤ機構Gの第1、第2及び第3減速部G1,G2,G3によって3段減速されてチャック6及び工具に伝達され、これらの速度が低速側に切り替えられる。
即ち、遊星減速ギヤ機構Gの第1減速部G1において、モータ7の出力軸(モータ軸)8と共に太陽ギヤ9が回転すれば、該太陽ギヤ9とインターナルギヤ11に噛合する複数の遊星ギヤ12が自転しながら太陽ギヤ9の周りを公転し、これらの遊星ギヤ12の公転によってキャリア13が1段減速された回転数で回転する。そして、第2減速部G2において、キャリア13に一体に形成された太陽ギヤ14が1段減速された速度が回転すれば、遊星ギヤ15が太陽ギヤ14の周りを公転し、これらの遊星ギヤ15を軸支するキャリア17が2段減速された速度で回転する。
第3減速部G3においては、太陽ギヤ18がキャリア17と共に回転すれば、該太陽ギヤ18とインターナルギヤ20に噛合する複数の遊星ギヤ19が太陽ギヤ18の周りを公転し、これらの遊星ギヤ19の公転によってキャリア21が3段減速された速度で回転する。そして、キャリア21の回転は駆動軸22に伝達され、該駆動軸22とこれら取り付けられたチャック6及び該チャック6に装着された不図示の工具(ドリル)が回転駆動される。
以上のように、スライドノブ5の凸部5cがハウジング2側の凹部2cに係合した状態では、モータ7の出力軸(モータ軸)8の回転は、遊星減速ギヤ機構Gによって3段減速されてチャック6に伝達されるため、該チャック6及びこれに装着された工具が低速で回転駆動される。
ところで、シフトノブ5を速度切替位置に保持する力及びスライド操作するときの操作力は、該シフトノブ5の各クリックアーム5bが弾性変形する際の弾性力に大きく依存する。シフトノブ5は弾性力の小さな樹脂で構成されるのが一般的であるが、本実施の形態では、樹脂に比べて弾性力の大きな直線形状の線材を用いたシフトスプリング25を前述のようにシフトノブ5に配置したため、シフトノブ5の操作時にシフトスプリング25がクリックアーム5bと同様に弾性変形する。
この結果、シフトノブ5のクリックアーム5bの断面積を大きくしなくても、該クリックフーム5bの弾性力をシフトスプリング25の弾性力で補うことができ、シフトノブ5に要求されるスライド操作力と保持力とを小さなスペースで、且つ、単純な構成で容易に確保することができる。又、シフトスプリング25は、シフトノブ5に形成された2つの支点5fによって2点支持されており、変形に際しての弾性力を容易に算出することができる。即ち、材料力学によれば、シフトスプリング25の弾性力は、該シフトスプリング25を直線状の梁、シフトスプリング25の凸部5cに対向する部分の力を作用点、この作用点の両側にあってシフトスプリング25の変形を規制する2つの支点5fを支点とする両持ち梁の力学的モデルに基づいて算出することができる。
例えば、シフトノブ5の保持力やスライド操作時の操作力を高めたい場合には、シフトスプリング25の線径を大きくするか、又は2つの支点5f間の距離を狭くすれば良い。又、シフトノブ5が対称形状であれば、シフトスプリング25を片側或は両側に配置することによって、シフトノブ5の保持力やスライド操作時の操作力を調整することが可能である。尚、シフトスプリング25が凸部5cの両側にある2つの支点5fで支持されることによって、該シフトスプリング25の線径が小さくても、高い保持力と操作力を確保することができる。又、支点5fを何れか1つだけにすると、保持力及び操作力は片持ち梁の力学的モデルに基づいて容易に算出することができるが、保持力及び操作力は支点5fが2つある場合と比べると低くなる。
而して、本実施の形態では、シフトスプリング25は、ハウジング2のガイド2aによって挟まれたスペースに配置されるため、スライド方向の位置決めをシフトノブ5により行うことによって、シフトスプリング25の位置を保持することができる。或は、組立性を向上させるため、シフトノブ5にシフトスプリング25の両端を係合する係合部を設けるか、溶着等で固定することが望ましい。この場合、シフトノブ5の支点5f間が直線形状であれば、シフトスプリング25をシフトノブ5に係合又は固定するためにその端部を折り曲げても良い。
又、図3に示すように、シフトノブ5が対称形状に成形され、その両側にシフトスプリング25’を配置する場合は、該シフトスプリング25’を1本の線材を折り曲げてコの字状に成形すれば、クリックアーム5bとシフトスプリング25’の機能を確保しながら部品点数を削減することができるとともに、該シフトスプリング25’のシフトノブ5との係合又は固定位置に自由度が増えるため、組立性の向上とシフトノブ5の形状の簡素化を図ることができる。
本発明は、電動ドリルの他、シフトノブのスライド操作によって速度を切り換えることができる任意の電動工具に対して適用可能である。
本発明に係る電動工具のハウジングを内側から見た図(図5の矢視B−B線方向の図)である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の他の形態を示す図1と同様の図である。 本発明に係る電動工具の外観斜視図である。 本発明の電動工具の速度切替機構部分のハウジングを断面にして示す側面図である。 本発明の電動工具の速度切替機構部分の側断面図である。 従来の電動工具のハウジングを内側から見た図である。 図7のC−C線断面図である。
符号の説明
1 電動工具
2 ハウジング
2a ガイド
2b,2c 凹部
3 電池パック
4 スイッチ
5 シフトノブ
5a 溝
5b クリックアーム
5c 凸部
5d 溝
5e 段部
5f 支点
6 チャック
7 モータ
8 出力軸(モータ軸)
9 太陽ギヤ
10 ギヤケース
11 インターナルギヤ
12 遊星ギヤ
13 キャリア
14 太陽ギヤ
15 遊星ギヤ
16 インターナルギヤ
17 キャリア
18 太陽ギヤ
19 遊星ギヤ
20 インターナルギヤ
21 キャリア
22 駆動軸
24 シフトアーム
25 シフトスプリング
G 遊星減速ギヤ機構
G1 第1減速部
G2 第2減速部
G3 第3減速部

Claims (2)

  1. ハウジングに設けられたガイドに沿って軸方向に移動可能に保持された速度切替用の外部操作子であるシフトノブにクリックアームを設け、該クリックアームに突設された凸部をハウジング側に形成された複数の凹部に選択的に係合させることによって速度を切り替える電動工具において、
    弾性を有する直線状の線材で構成されたシフトスプリングを前記シフトノブのクリックアームの軸方向に沿って配置するとともに、その少なくとも2点を支点によって支持したことを特徴とする電動工具。
  2. 前記シフトノブを対称形状に成形するとともに、前記シフトスプリングを1本の線材を折り曲げて形成してシフトノブの両側に配置したことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
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