JP2006150133A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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紀志男 杉島
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Abstract

【課題】図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄である場合に特別遊技を実行するパチンコ遊技機に関し、遊技者が飽きることなく継続的に高い興趣を抱いて遊技に興ずることができるパチンコ遊技機を提供すること。
【解決手段】図柄表示装置2の図柄変動を開始させる可変始動入賞口4bの開口動作を禁止する場合と禁止しない場合とを切替制御するともに、禁止する場合と禁止しない場合とでは変動停止図柄が大当たり図柄となる確率を異なる値に設定するようにした。また、各変動図柄領域200a乃至200cの変動停止図柄により又は各変動図柄領域200a乃至200cの変動停止図柄が所定の条件を満たすときに図柄変動する大当たり確率判定用変動図柄領域200dの変動停止図柄により、所定の条件を満たすまでの期間の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率を向上させることを遊技者に報知するようにした。
【選択図】 図9

Description

本発明はパチンコ遊技機に関し、更に詳しくは、遊技盤面に設けた図柄表示装置の変動停止図柄が予め定めた大当たり図柄である場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するパチンコ遊技機に関する。
図柄表示装置の図柄変動開始の契機に着目すると、この種のパチンコ遊技機には、常時開口している常時開口始動口が設けられその常時開口始動口への遊技球の落入によって図柄表示装置の図柄変動を開始させるパチンコ遊技機と、常時開口始動口と落入口が開閉自在であり所定の遊技状況が発生した時に開口される可変始動口とが設けられ常時開口始動口又は可変始動口への遊技球の落入によって図柄表示装置の図柄変動を開始するパチンコ遊技機と、落入口が開閉自在であり所定の遊技状況が発生した時に開口される可変始動口が設けられ可変始動口に遊技球が落入すると図柄表示装置の図柄変動を開始するパチンコ遊技機とがある。
そして、何れのパチンコ遊技機に関しても、遊技者に有利な特別遊技(大当たり動作)が行なわれていない時の動作は、始動口に遊技球が落入することを契機として図柄表示装置の図柄変動を行なうことが繰り返され、遊技者は遊技を長時間続けると、パチンコ遊技機の動作に慣れてしまい、ひいては遊技に飽きてしまうという問題があった。
また、この種のパチンコ遊技機の中には、変動停止図柄となった大当たり図柄が特別に定められた特定図柄である場合には、所定の条件を満たすまでの期間の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率、即ち特別遊技が実行される確率を向上させること(以下、「確率向上」という。)を実行し、比較的短い間隔で特別遊技を実行するようにして、遊技者の興趣を高めるパチンコ遊技機がある。この種のパチンコ遊技機では、特別遊戯中に図柄表示装置の図柄変動は行なわれない。
従来、このように確率向上をさせるパチンコ遊技機では、遊技者は、変動停止図柄となった大当たり図柄が特定図柄であるか否かによって、確率向上が実行されるか否かを認識することができるので、変動停止図柄が表示された後に実行される特別遊戯実行中には、遊技者は、確率向上が実行されるか否かを既に知っている状態で遊技を行なうことになる。
一方、このように確率向上をさせる機能を有するパチンコ遊技機を遊戯する遊技者の多くは、特別遊技が実行されるだけでは物足りず、更に、確率向上がされ比較的短い周期で特別遊技が実行されることを望んでいるので、変動停止図柄として確率向上の契機となる特定図柄が表示され確率向上が実行されることを期待して遊戯を行なう。
従って、変動停止図柄となった大当たり図柄が特定図柄以外の大当たり図柄であった場合の特別遊技中には、遊技者は、確率向上が実行されないことが決定したことによる落胆感を感じることになり、加えて、この期間に図柄表示装置の図柄変動が行なわれて確率向上が実行されることが決定することはないので、この特別遊技中には確率向上に対する期待感が中断され、興趣が低下するという問題がある。
特開平11−262560号公報
本発明の解決しようとする課題は、遊技者が飽きることなく継続的に遊技に興じることができるパチンコ遊技機を提供することにある。具体的には、請求項1又は2に記載の発明の解決しようとする課題は、少なくとも特別遊技中以外の期間に多様な遊技感覚を遊技者にもたらし、遊戯者が飽きずに継続的に遊技に興じることができるパチンコ遊技機を提供することにあり、請求項3又は4に記載の発明の解決しようとする課題は、特別遊技中の興趣を従来よりも向上させて遊技者が継続的に遊技に興じることができるパチンコ遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の請求項1にかかるパチンコ遊技機は、常時開口している常時開口始動口と、通常は閉口しており予め定めた遊技状況が発生した場合に一時的に開口する可変始動口と、前記常時開口始動口又は前記可変始動口に遊技球が落入した場合に図柄変動を行なう図柄表示装置とが遊技盤面に設けられており、前記図柄表示装置の変動停止図柄が予め定めた大当たり図柄である場合に遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段を備えるパチンコ遊技機において、前記可変始動口の開口動作を禁止するか否かを切替制御する可変始動口作動制御手段と、前記可変始動口の開口動作が禁止されている場合における前記図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率を前記可変始動口の開口動作が禁止されていない場合における前記図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率よりも高く設定する大当たり確率制御手段とを設けたことを要旨とするものである。
このように構成された請求項1に記載のパチンコ遊技機によれば、可変始動口の開口動作を禁止しない場合には、可変始動口は予め定めた遊技状況が発生した場合に一時的に開口する。また、可変始動口の開口動作を禁止する場合には、可変始動口は開口しないので、可変始動口を有しない遊技機の如く作動する。また、可変始動口の開口動作を禁止する場合には、可変始動口へ遊技球が落入する可能性がないので、同じ頻度で遊技球を遊技盤面へ発射しても可変始動口の開口動作を禁止しない場合に比べ、図柄表示装置が図柄変動を行なう頻度は低下するが、図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄になる確率は、前記の大当たり確率制御手段によって可変始動口の開口動作を禁止しない場合に比べ高く設定される。従って、1個の遊技球が遊技盤面に発射されたときに変動停止図柄が大当たり図柄になって特別遊技が実行される正味の確率は、可変始動口の開口動作が禁止されるか否かによってあまり変化しない。
また、請求項2に記載のパチンコ遊技機は、常時開口している常時開口始動口と、通常は閉口しており予め定めた遊技状況が発生した場合に一時的に開口する可変始動口と、前記常時開口始動口又は前記可変始動口に遊技球が落入した場合に図柄変動を行なう図柄表示装置とが遊技盤面に設けられており、前記図柄表示装置の変動停止図柄が予め定めた大当たり図柄である場合に遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記図柄表示装置の変動停止図柄が前記大当たり図柄の中で特に定めた特定図柄である場合に所定の条件が満たされるまでの期間の図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率を向上させる第1の大当たり確率制御手段とを備えるパチンコ遊技機において、前記可変始動口の開口動作を禁止するか否かを切替制御する可変始動口作動制御手段と、前記第1の大当たり確率制御手段によって前記図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率が向上されている場合又は向上されていない場合の何れの場合にも、前記可変始動口の開口動作が禁止されているときに前記図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率を前記可変始動口の開口動作が禁止されていない場合における前記図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率よりも高く設定する第2の大当たり確率制御手段とを設けたことを要旨とするものである。
また、このように構成された請求項2に記載のパチンコ遊技機によれば、可変始動口の開口動作を禁止しない場合には、通常は閉口している可変始動口が予め定めた遊技状況の発生により開口し、可変始動口の開口動作を禁止する場合には、可変始動口は閉口状態に固定され開口しない。即ち、可変始動口の開口動作が禁止されると、まるで可変始動口が設けられていない遊技機のように動作する。 また、前記第1の大当たり確率制御手段によって図柄表示装置の変動停止図柄が大当たりとなる確率が向上されている場合又は向上されていない場合の何れの場合にも、可変始動口の開口動作が禁止されているときには、可変始動口へ遊技球が落入する可能性がないので、同じ頻度で遊技球を遊技盤面へ発射すると、可変始動口の開口動作が禁止されていない場合に比べ図柄表示装置が図柄変動を行なう頻度は低下するが、図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄になる確率は、前記第2の大当たり確率制御手段によって、可変始動口の開口動作を禁止しない場合よりも高く設定される。従って、前記第1の大当たり確率制御手段によって図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率が向上されている場合又は向上されていない場合の何れの場合にも、1個の遊技球が遊技盤面に発射されたときに変動停止図柄が大当たり図柄になって特別遊技が実行される正味の確率は、可変始動口の開口動作が禁止されるか否かによってあまり変化しない。
一方、本発明の請求項3に記載のパチンコ遊技機は、遊技盤面に設けられている始動口に遊技球が落入すると第1態様の図柄変動を行なうとともに前記第1態様の図柄変動の停止図柄が予め定めた大当たり図柄の中で特に定めた特定図柄以外の大当たり図柄である場合に第2態様の図柄変動を1回又は複数回実行する図柄表示装置と、前記第1態様の図柄変動の停止図柄が前記大当たり図柄である場合に遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記第1態様の図柄変動の停止図柄が前記特定図柄である場合又は前記第2態様の図柄変動の停止図柄が予め定めた高確率設定図柄になると、所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が前記大当たり図柄となる確率を向上させる大当たり図柄表示確率向上手段とを設けたことを要旨とするものである。
このように構成された請求項3に記載のパチンコ遊技機によれば、「所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が大当たり図柄となる確率を向上させること」が確定する際には、2つの場合がある。一の場合は、始動口に遊技球が落入することにより行なう第1態様の図柄変動の停止図柄が特定図柄になる場合であり、他の場合は、第1態様の図柄変動の停止図柄が特定図柄以外の大当たり図柄になり特別遊技が実行されるともに第2態様の図柄変動を行ない、その停止図柄が高確率設定図柄になる場合である。
従って、第1態様の図柄変動の停止図柄が特定図柄以外の大当たり図柄となっても、「所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が大当たり図柄となる確率を向上させること」が実行されないとは限らず、特別遊技中に行なわれる第2態様の図柄変動の停止図柄如何によって、「特別遊技が所定回数開始するまでの第1態様の図柄変動の停止図柄が大当たり図柄となる確率を向上させること」が実行される可能性がある。
請求項3に記載のパチンコ遊技機は、図柄表示装置の個数に関して特に限定されるものではないが、例えば、請求項4に記載の発明のように、前記図柄表示装置として第1の図柄表示装置と第2の図柄表示装置を設け、前記第1の図柄表示装置又は第2の図柄表示装置の一方に前記第1態様の図柄変動を実行させ、前記第1の図柄表示装置又は第2の図柄表示装置の他方に前記第2態様の図柄変動を実行させるようにしてもよい。
また、請求項5に記載のパチンコ遊技機は、遊技盤面に設けられている始動口に遊技球が落入すると第1態様の図柄変動を行なうとともに前記第1態様の図柄変動の停止図柄が予め定めた大当たり図柄になると第2態様の図柄変動を1回又は複数回実行する図柄表示装置と、前記第1態様の図柄変動の停止図柄が前記大当たり図柄である場合に遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記第2態様の図柄変動の停止図柄が予め定めた高確率設定図柄になると所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が前記大当たり図柄となる確率を向上させる大当たり図柄表示確率向上手段とを設けたことを要旨とするものである。
このように構成された請求項5に記載のパチンコ遊技機によれば、始動口に遊技球が落入することにより行なう第1態様の図柄変動の停止図柄に大当たり図柄が表示されると、特別遊技が実行されるとともに第2態様の図柄変動が行なわれ、第2態様の図柄変動の停止図柄が高確率設定図柄になると、所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が大当たり図柄となる確率を向上させる。
従って、第1態様の図柄変動の停止図柄によっては、特別遊技が実行されるか否かを判別することはできるが、所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が大当たり図柄となる確率が向上されるか否かは外部から判別できず、特別遊技中に行なわれる第2態様の図柄変動の停止図柄によって、所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が大当たり図柄となる確率が向上されるか否かが、外部から判別される。
請求項5に記載のパチンコ遊技機は、図柄表示装置の個数に関して特に限定されるものではないが、例えば、請求項6に記載の発明のように、前記図柄表示装置として第1の図柄表示装置と第2の図柄表示装置を設け、前記第1の図柄表示装置又は第2の図柄表示装置の一方に前記第1態様の図柄変動を実行させ、前記第1の図柄表示装置又は第2の図柄表示装置の他方に前記第2態様の図柄変動を実行させるようにしてもよい。
本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技機によれば、始動口として常時開口始動口と可変始動口とを有し、常時可変始動口又は可変始動口に遊技球が落入すると図柄表示装置が図柄変動をするパチンコ遊技機の遊技感覚と、始動口として常時開口始動口のみを有し、常時開口始動口に遊技球が落入すると図柄表示装置が図柄変動をするパチンコ遊技機の遊技感覚とを遊技者にもたらすことができる。即ち、1台のパチンコ遊技機で遊技者に2種類のパチンコ遊技機の遊技感覚を与えることができる。また、前記の如く、可変始動口の開口動作を禁止するか否かによって、特別遊技が実行される正味の確率はあまり変化しないので、可変始動口の開口動作を禁止した場合と禁止しない場合とを比較して、どちらか一方の場合が遊戯者にとって不利にならないようにすることができる。その結果、どちらか一方の場合に遊技者に敬遠されるという問題が生じることを防止することができる。
また、本発明の請求項2に記載のパチンコ遊技機によれば、始動口として常時開口始動口と可変始動口とを有し、常時可変始動口又は可変始動口に遊技球が落入すると図柄表示装置が図柄変動をするパチンコ遊技機の遊技感覚と、始動口として常時開口始動口のみを有し、常時開口始動口に遊技球が落入すると図柄表示装置が図柄変動をするパチンコ遊技機の遊技感覚とを遊技者にもたらすことができる。また、前記の如く、図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率が向上されている場合又は向上されていない場合の何れの場合にも、可変始動口の開口動作を禁止するか否かによって、特別遊技が開始する正味の確率はあまり変化しないので、可変始動口の開口動作を禁止する場合と禁止しない場合とを比較して、どちらか一方の場合が遊戯者にとって不利にならないようにすることができる。その結果、どちらか一方の場合に遊技者に敬遠されるという問題が生じることを防止することができる。
一方、請求項3又は請求項4に記載のパチンコ遊技機によれば、特別遊技中に行なわれる第2態様の図柄変動の変動停止図柄次第で、所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が大当たり図柄となる確率が向上されるかもしれない。従って、特別図柄以外の大当たり図柄が変動停止図柄となったことによって開始した特別遊戯中にも、大たり確率の確率向上に対する期待感を継続的に遊技者に抱かせることができ、遊技者の興趣を高めることができるという効果を奏するものである。
また、請求項5又は請求項6に記載のパチンコ遊技機によれば、特別遊技中に行なわれる第2態様の図柄変動の変動停止図柄次第で、所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が大当たり図柄となる確率が向上されるかもしれない。従って、特別遊戯中にも、大たり確率の確率向上に対する期待感を継続的に遊技者に抱かせることができ、遊技者の興趣を高めることができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤正面図を示している。このパチンコ遊技機では、遊技盤10に構成された遊技領域の中央部には、液晶表示装置により構成された特別図柄表示装置2が設けられている。
特別図柄表示装置2の真下位置には、始動入賞装置4が設けられる。この始動入賞装置4は、常時入賞可能な入賞口4aと、電動可変翼4cとを有しておりその可変翼が開動したときに入賞可能となる可変始動入賞口4bとからなり、入賞口4a又は可変始動入賞口4bの何れかに遊技球が入賞した場合に特別図柄表示装置2の図柄変動が開始する。なお、前記図柄変動中に始動入賞装置4に入賞した遊技球の個数は最大4個までカウント及び記憶され、その記憶個数は特別図柄表示装置2の左上方及び右上方に計4個設けられた特別図柄用記憶表示LEDの点灯される個数により表示される。
更に、その下方位置には、通常は閉じており開閉自在に構成される大入賞口6と、該大入賞口6が開口された時に入賞可能となる特定領域入賞口7とからなる特別電動役物を備える。この大入賞口6は、特別図柄表示装置2に予め定めた大当たり図柄が表示されると開口して、開口から所定の時間が経過するか又は遊技球が大入賞口に所定の個数入賞することを開口終了条件として閉口し、前記開口期間に特定領域入賞口7に入賞した場合には所定の時間閉口した後に再び開口する。以降、同様に開閉を繰返し、予め定められた最大回数(ここでは、16回を例示する。)を限度として複数回開口する。以下、このように大当たり図柄表示によって開始する大入賞口の連続開閉動作を大当たり動作という。
前記大入賞口6の左右には、普通入賞口である左落し入賞口8、右落し入賞口9が設けられると共に、その上部には左袖入賞口11、右袖入賞口12が各々備えられる。これらの入賞口に遊技球が入賞すると、始動入賞口4a及び4b、左右落し入賞口8,9、左袖入賞口11に関しては6個、大入賞口6は15個、右袖入賞口12に関しては8個の賞品球が各々払出される。
更に、前記特別図柄表示装置2の周囲を囲む装飾枠体14の上部に形成された半円弧形状の装飾枠部には、7セグメントデジタル表示の普通図柄表示装置34が備えられる。普通図柄表示装置34は、前記特別図柄表示装置2の左右に設けられる左ゲート32又は右ゲート33への遊技球の通過に伴って、図柄変動を開始し、図柄変動中には7セグメントデジタル表示部に1から9までの数字を昇順に表示して、何れかの数字を表示して変動を停止する。そして、普通図柄表示装置34の変動停止図柄が「7」になると、前記可変始動入賞口4bが一時的に開口される。
また前記左右ゲート32,33は前記特別図柄表示装置2の装飾枠体14の左右両側枠部下端に設けられる左右ゲート出口20,21と遊技盤10の裏面で接続されており、左ゲート32に入った遊技球は装飾枠体14の左ゲート出口20から装飾枠体14の下側枠縁上に誘導され、右ゲート33に入った遊技球は右ゲート出口21から同じく装飾枠体14の下側枠縁上に誘導される。なお、前記普通図柄変動中に前記左右ゲート32,33を通過した遊技球の個数は最大4個までカウント及び記憶され、その記憶個数は普通図柄表示装置34の左右に計4個設けられた普通図柄用記憶表示LEDの点灯される個数により表示される。更に、この左右ゲート32,33は遊技球の入賞口として設け遊技球が通過した際に賞品球(例えば6個)が払い出されるようにしてもよい。
この遊技盤10面には、前記各装置及び入賞口等の他に、遊技者によって弾発発射された遊技球の落下方向を無作為に変更させたり、その流下速度を変化させる風車36,36及びランプ風車37,37等が設けられている。これにより、弾発発射された遊技球は遊技盤10の遊技域内で転動しつつ下方へ落下して行き、上記した各装置及び入賞口に入賞するか、何処にも入賞しなければ遊技域最下部に開口された排出口39にて遊技盤10の裏側へ排出される。また、遊技盤10の右下部には、液晶表示装置によって構成されるとともに本遊技機の設定データを表示する遊技機設定データ表示装置300が設けられている。遊技機設定データ表示装置300は、ランプ、ドットマトリックス表示装置又はセグメントLEDによって構成してもよい。
図2は、本遊技機の遊技盤の中央位置に備えられる特別図柄表示装置の表示態様を説明するための図である。先ず、図2(a)に沿って前記始動入賞口4a又は4bに遊技球が入賞したときの、特別図柄表示装置2の画面表示内容を説明する。この場合には、特別図柄表示装置2における表示画面200の上半分領域に、各々が変動可能な左変動図柄領域(左図柄)200a、中変動図柄領域(中図柄)200b及び右変動図柄領域(右図柄)200cが設けられると共に、下半分領域には各種のキャラクタ図柄等が表示される背景図柄領域210が設けられる。
始動入賞口4a又は4bに入賞すると、左図柄から中図柄、右図柄の順に変動を開始する。変動中には、左図柄200aには「0」から「13」の数字が昇順に表示され、同様に中図柄200b及び右図柄200cにおいても「0」から「13」の数字が昇順に表示される。そして、所定の時間図柄変動をした後、図柄変動が停止して、その停止図柄の組み合せによって遊技者にとっての利益状態を発生させるか否かが判別される。遊技者にとっての利益状態を発生させる大当たり図柄の組合せとしては、左図柄200a、中図柄200b、右図柄200cが同じ数字を示す組合せ図柄が設定されている。従って、大当たり図柄の組み合せは、「0,0,0」、「1,1,1」、・・・、「12,12,12」、「13,13,13」の14通りある。そして、他の組み合せははずれ図柄である。
また、大当たり図柄のうち、「1,1,1」、「3,3,3」、「5,5,5」、「7,7,7」、「9,9,9」、「11,11,11」及び「13,13,13」の7通りの大当たり図柄は、大当たり図柄の中で特に定められた図柄(以下、「特定図柄」という。)であり、これらの図柄が確定図柄として表示されると、少なくとも次回の大当たり動作が開始するまでの期間の大当たり確率が高確率に設定される。大当たり図柄のうち、「0,0,0」、「2,2,2」、「4,4,4」、「6,6,6」、「8,8,8」、「10,10,10」及び「12,12,12」の7通りの大当たり図柄は特定図柄ではない通常図柄である。ここで、大当たり確率とは、特別図柄表示装置2の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率をいう。
そして、前記特定図柄のうちで、「7,7,7」の組み合せ図柄が変動停止図柄として表示されると、次回の大当たり動作から数えて大当たり動作が4回発生するまでの期間の大当たり確率が高確率に設定された後、大当り確率が低確率に戻される。また、「3,3,3」の組み合せ図柄が確定図柄として表示されると、次回の大当たり動作から数えて大当たり動作が2回発生するまでの期間の大当たり確率が高確率に設定された後、大当り確率は低確率に戻される。前記特定図柄のうちで、「7,7,7」及び「3,3,3」以外の組み合せ図柄が変動停止図柄として表示されると、次の大当たり動作が開始するまでの期間の大当たり確率が高確率に設定される。
一方、高確率解除図柄には、中図柄が左図柄よりも値が1だけ大きい数字図柄であり右図柄が中図柄よりも値が1だけ大きい数字図柄である組み合せ図柄が設定されている。即ち、「1,2,3」、「2,3,4」、「3,4,5」、「4,5,6」、「5,6,7」、「6,7,8」、「7,8,9」、「8,9,10」、「9,10,11」、「10,11,12」、「11,12,13」の11通りの組み合わせ図柄が、高確率解除図柄に設定されている。そして、大当たり確率が高確率に設定されている場合に、これらの高確率設定解除図柄の何れかが確定表示された回数が所定の回数(ここでは、3回とする。)に達すると、該高確率設定が解除されて大当たり確率が強制的に低確率に戻される。
次に、図2(b)に沿って、大当たり動作中に大当たり確率判定用の図柄変動が行なわれる場合に表示される画面表示内容を説明する。大当たり確率判定用の図柄変動をするときには、前記各変動図柄領域200a、200b、200c及び背景図柄210に加えて、大当たり確率判定用変動図柄領域200dが設けられ、大当たり確率判定用変動図柄領域200dは、大入賞口が1回開放されて閉口される毎に図柄変動を開始し、「0」から「9」までの数字を昇順に循環的に表示する図柄変動を行ない、所定の時間経過後に停止する。そして、その停止図柄が予め定めた図柄(例えば、「7」とする。)になった場合には、その時の大当たり図柄が通常図柄であっても、次の大当たりが発生するまでの間、特別図柄表示装置2の大当たり確率が高確率に設定される。
また、図2(c)に沿って、本遊技機に関する設定データが特別図柄表示装置2に表示されるときの画面表示内容を説明する。なお、前記遊技機設定データ表示装置300も、同様の画面表示内容により遊技機設定データを表示する。特別図柄表示装置2は、大当たり動作が終了してから次に特別図柄表示装置2の図柄変動が開始するまでに、図2(c)に示すように本遊技機に関する設定データを表示する。設定データを表示するときには、特別図柄表示装置2の表示画面200には、大当たり確率表示領域200e、高確率変動割合表示領域200f、高確率継続最大回数表示領域200gが設けられる。
大当たり確率表示領域200eには、大当たり確率が低確率に設定されている場合の大当たり確率が表示され、高確率変動割合表示領域200fには、特別図柄表示装置2に大当たり図柄が確定表示されて大当たり動作が開始する場合(但し、各変動図柄領域200a、200b、200cに3,3,3又は7,7,7となって2回又は4回大当たり動作が発生するまで連続して大当たり確率が高確率に設定されている場合には、必ず次の大当たり動作が開始するまでの期間の大当たり確率が高確率に設定される場合が生じるが、このように必ず次の大当たり動作が開始するまでの期間の大当たり確率が高確率に設定される場合を除く。)に、次回の大当たり動作が開始するまでの期間の大当たり確率が高確率に設定される割合(以下、「高確率変動割合」という。)が表示される。
高確率継続最大回数表示領域200gには、特別図柄表示装置2の大当たり確率が高確率に設定される状態が最大何回継続することが可能であるかを示す高確率継続最大回数が表示される。例えば、高確率継続最大回数が8回と表示されると、8回連続で大当たり確率が高確率に設定されると、必ずその次の回は大当たり確率が低確率に設定されることを意味する。
図3は、遊技盤10の裏面における入賞球の流出経路とソレノイド及び球検出スイッチの配置位置を示した図である。図示されるように、始動入賞口4a又は4b、左落し入賞口8、左袖入賞口11に入賞した入賞球は、傾斜板状の入賞球集合板40上に落下し、その傾斜板の下方に設けられる傾斜板状の入賞球入賞球誘導板42を介して入賞球排出機構部85へと誘導される。また、大入賞口6、特定領域入賞口7、右落し入賞口9、右袖入賞口12に入賞した入賞球は、直接、入賞球誘導板42上に落下し、入賞球排出機構部85へ誘導されるように構成されている。
そして、入賞球払出機構部85の入賞球排出樋62を流下する賞品球は、入賞球排出樋62の途中に設置された入賞球検出スイッチ63によってその通過が検知され、この検知を受けて入賞球排出ソレノイド64が作動する。この作動により入賞球排出樋62内に貯留されている入賞球が1個ずつ遊技機外部へ排出される。
また、前記始動入賞装置4の常時開口入賞口4a又は可変始動入賞口4bに入賞した球の流出経路には、その入賞を検知する始動口用検出スイッチ44が設けられている。前記大入賞口6における入賞球の流出経路には、その入賞球数をカウントするカウント用スイッチ46が設けられ、前記特定領域入賞口7における入賞球の流出経路には、その入賞を検知する特定領域入賞検出用スイッチ48が設けられている。前記左ゲート32における遊技球の通過経路にはその入球を検出する左ゲート用スイッチ51が、右ゲート33における遊技球の通過経路にはその入球を検出する右ゲート用スイッチ52が設けられている。更に、遊技盤10裏面には、前記可変始動入賞口4を開閉動作させる可変始動口開放用ソレイノイド54や、大入賞口6を開閉動作させる大入賞口開放用ソレノイド55、特定領域入賞口7を開閉動作させる特定領域開放用ソレノイド56が設けられる。
なお、前記右袖入賞口12における入賞球の流出経路には入賞検出用スイッチ60が設けられているが、前記左右落し入賞口8,9及び左袖入賞口11における入賞球の流出流路には入賞検出用スイッチは設けられていない。しかしながら、入賞球払出機構部85に設けられる入賞球検出スイッチ63により全ての入賞球個数をカウントし、そのカウント個数から前記カウントスイッチ46、48及び60のカウント数を引くことにより、前記左右落し入賞口8,9及び左袖入賞口11における入賞球の合計個数を算出するようにしている。これらの入賞口に関しては賞品球の払出個数が等しく、各入賞口毎に分けて入賞球数を検出する必要がないからである。
図4は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機の各種制御基板等の接続関係を示す制御ブロック図である。この制御ブロック図でもわかるように、主制御部(基板)91は、中央処理装置(CPU)99、ROM121及びRAM122を備えており、予めROM121に格納されている各種のプログラムやデータを使用して、各種の演算処理や制御処理を行なう。特別図柄表示装置2、普通図柄表示装置34及び遊技機設定データ表示装置300を含む表示ブロックは主制御部91に接続され、主制御部91からの指令信号により作動する。
そして主制御部91には、入賞検知用スイッチ44,46,48,60、セーフ球検知用スイッチ63が接続され、CR払出制御部(基板)88と接続され、CR払出制御基板88は球払出装置80と払出球計数用センサ158とに接続される。そして、主制御部91は、これらの入賞検知用スイッチからの検出信号に基いて各入賞口に対応した個数の賞球を払い出すように指令信号をCR払出制御基板88に出力する。CR払出制御基板88は、前記払出指令信号を受信すると、払出球計数用センサ158の検出信号により払出個数をカウントしながら球払出装置80を駆動制御し、前記払出指令信号に対応する個数の球払出が行なわれるようにする。
また、主制御部91は、始動入賞装置4に遊技球が落入した場合には検知用スイッチ44からの信号に基づいて、前記球払出制御に加えて特別図柄表示装置2の図柄変動始動制御を行なう。更に、主制御部91には、左右ゲート用スイッチ51,52が接続されており、遊技球がゲートを通過した場合にはこれらの検出信号に基づいて普通図柄表示装置34を始動制御する。
また可変始動口開放用ソレノイド54、大入賞口開放用ソレノイド55及び特定領域入賞口開放用ソレノイド56を含む役物ブロック、あるいは、遊技盤10面に設けられるランプ風車37を含む飾りランプやLED等を含む飾りブロック、更には音声駆動部165及びスピーカ166を含む音声ブロックなども主制御部91に接続されており、これらに対しても主制御部91からの指令信号により制御が行われている。
図5は、本実施の形態に係る遊技機の主制御部91に設けられているRAM122の作業領域に設定される乱数カウンタ領域の構成を示す。この乱数カウンタ領域には、第1の高確率用大当たり判定乱数(乱数AH1)カウンタAH1−CT、第1の低確率用大当たり判定乱数(乱数AL1)カウンタAL1−CT、第2の高確率用大当たり判定乱数(乱数AH2)カウンタAH2−CT、第2の低確率用大当たり判定乱数(乱数AL−2)カウンタAL2−CT、左図柄用はずれ図柄選択乱数(乱数B1)カウンタB1−CT、中図柄用はずれ図柄選択乱数(乱数B2)カウンタB2−CT、右図柄用はずれ図柄選択乱数(乱数B3)カウンタB3−CT、大当たり確率判定乱数(乱数Ch)カウンタCh−CT、大当たり確率判定乱数初期値決定乱数(乱数Ci)カウンタCi−CT、大当たり図柄選択乱数(乱数D)カウンタD−CTが設けられる。
更に、前記乱数カウンタ領域には、普通図柄の当たり判定乱数(乱数E)カウンタE−CT、可変始動口作動判定乱数(乱数F)カウンタF−CT及び、高確率設定図柄表示判定乱数(乱数G)カウンタG−CT、高確率設定図柄表示ラウンド選択乱数(乱数H)カウンタH−CTが設けられる。なお、図示はしないが、これらの乱数カウンタ以外にも、大当たり確率判定変動図柄はずれ図柄選択乱数、普通図柄の当たり図柄作成乱数、普通図柄のはずれ図柄作成乱数等を発生する乱数カウンタが設けられる。
図示した各乱数カウンタについて説明する。前記4個の大当たり判定乱数カウンタAH1−CT、AL1−CT、AH2−CT及びAL2−CTは、夫々大当たりを発生させるか否かを判定するために抽出される乱数(乱数AH1、乱数AL1、乱数AH2、乱数AL2)を発生させるカウンタである。第1の高確率用大当たり判定乱数AH1は、可変始動入賞口4bの開閉動作を作動させる場合でありかつ大当たり確率が高確率である場合に抽出され、第1の低確率大当たり判定乱数カウンタAL1−CTは、可変始動入賞口4bの開閉動作を作動させる場合でありかつ大当たり確率が低確率である場合に抽出される。
また、第2の高確率用大当たり判定乱数カウンタAH2−CTは、可変始動入賞口4bの開閉動作を作動させずに閉じた状態に固定する場合でありかつ大当たり確率が高確率である場合に抽出され、第2の低確率用大当たり判定乱数カウンタAL2−CTは、可変始動入賞口4bの開閉動作を作動させずに閉じた状態に固定する場合でありかつ大当たり確率が低確率である場合に抽出される。
第1の高確率用大当たり判定乱数カウンタAH1は、カウント周期毎に1ずつ加算され、40になると0に戻されるので、0から39までを循環的にアップカウントされる。第1の低確率用大当たり判定乱数カウンタAL1は、カウント周期毎に1ずつ加算され、400になると0に戻されるので0から399までを循環的にアップカウントされる。そして、どちらの大当たり乱数カウンタも、その抽出値が「0」である場合に、大当たり条件を満たすと判定されるので、第1の高確率用大当たり判定乱数カウンタAH1が大当たり判定に使用されると、大当たり確率は1/40に設定され、第1の低確率用大当たり判定乱数カウンタAL1が大当たり判定に使用されると、大当たり確率は1/400に設定される。
第2の高確率用大当たり判定乱数カウンタAH2は、カウント周期毎に1ずつ加算され50になると0に戻されるので、0から49までを循環的にアップカウントされる。第2の低確率用大当たり判定乱数カウンタAL2は、カウント周期毎に1ずつ加算され、500になると0に戻されるので、乱数カウンタAL2の値は、0から499までを循環的にアップカウントされる。そして、どちらの大当たり乱数カウンタも、その抽出値が「0」である場合に、大当たり条件を満たすと判定されるので、第2の高確率用大当たり判定乱数カウンタAH1が大当たり判定に使用されると、大当たり確率は1/50に設定され、第2の低確率用大当たり判定乱数カウンタAL1が大当たり判定に使用されると、大当たり確率は1/500に設定される。
各図柄用はずれ図柄選択乱数カウンタB1−CT、B2−CT、B3−CTは、前記大当たり判定乱数を抽出した結果、その値が当り条件を満たさない場合に、各図柄の確定図柄を決定するために抽出される乱数B1、乱数B2、乱数B3を発生するカウンタであり、乱数カウンタB1−CTは左変動図柄領域200aの確定図柄を選択するための乱数B1を発生するカウンタであり、B2−CTは中変動図柄領域200bの確定図柄を選択するための乱数B2を発生するためのカウンタであり、B3−CTは右変動図柄領域200cの確定図柄を選択するための乱数B3を選択するためのカウンタである。各図柄用はずれ図柄選択乱数カウンタB1−CT、B2−CT及びB3−CTは、夫々カウント周期毎に1ずつ加算され14になるとリセットされ、即ち、0から13までを循環的にアップカウントする。
大当たり確率判定乱数カウンタCh−CTは、変動停止図柄として表示される大当たり図柄を特定図柄にするか通常図柄にするかを決定するための乱数Chを発生するためのカウンタであり、その値は予め定められた処理により0から29までの範囲で変動する。但し、電源投入時の初期値は「0」である。また、この大当たり確率判定乱数Chの抽出値が予め定めた値(「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」又は「13」の何れかである場合には、次に大当たり図柄が表示されるまでの期間の大当たり確率が高確率に設定することが決定されることに加えて、更に、大当たり図柄が決定される。「3」又は「7」の何れかである場合には、高確率に設定することが決定され、大当たり図柄が決定されることに加えて、更に、次に何回大当たり図柄が確定表示されるまで連続して高確率に設定するかが決定される。
具体的に述べると、抽出された値が「7」である場合には、大当たり図柄が4回確定表示されるまで、即ち大当たり動作が4回発生するまでの間、連続して高確率に設定されるとともに、大当たり図柄として「7,7,7」が選択され、「3」である場合には、大当たり図柄が2回確定表示されるまで、即ち、大当たり動作が2回発生するまでの間、連続して高確率に設定されるとともに、大当たり図柄として「3,3,3」が選択される。前記抽出された値が、「1」、「5」、「9」、「11」又は「13」の何れかの値である場合には、次に大当たり動作が発生するまでの間、高確率に設定されるとともに、その値と等しい図柄を3つ組み合せた図柄が大当り図柄として選択される。また、それ以外の値である場合には、次に大当たり動作が発生するまでの間、低確率に設定され、大当たり図柄は前記大当たり図柄選択乱数Dの抽出値によって決定される。
ところで、この大当たり確率判定乱数Chの更新処理は、図6に示すサブルーチン処理により、行なわれる。図に沿って順に更新処理を説明する。先ず、乱数Chに「1」を加算し(S001)、乱数Chが「30」になったときには(S002「YES」)、その乱数Chを「0」にリセットし(S003)、その乱数Chが「30」ではないときには次のステップに進む(S002「NO」)。
そして、その乱数Chが初期値In(電源投入時には「0」に設定される。)と等しくなった場合には(S004「YES」)、初期値決定乱数Ciを抽出し(S005)、乱数Ciの抽出値を乱数Chに格納するとともに(S006)、乱数Ciの抽出値を初期値Inに格納して(S007)、呼出元の処理へ戻る。一方、乱数Chが初期値Inと等しくない場合には(S004「NO」)、そのまま呼出元の処理へ戻る。
前記更新処理が更新周期毎に繰返し起動されることにより、前記大当たり確率判定乱数Chの値は、「1」ずつ増加する。そして、「29」の次には「0」になるように更新されて、「初期値In」から「初期値Inの1つ前の値」まで一巡する変動を繰り返すが、その値が一巡する度に、初期値Inの値はその時の大当たり確率判定乱数初期値決定乱数Ciを抽出して得られた新規の値に更新される。
例えば、最初の初期値Inが「0」であるときには、乱数Chの値は、0→1→2→3→・・・→28→29と一巡する。続いて、新規の初期値Inから一巡する。例えば、その新規の初期値Inが15であるとすると、15→16→17→・・・→29→0→1→・・・→13→14と一巡して、続いて、新規の初期値Inから一巡する。以降同様に、乱数Chの値が一巡する度に初期値Inを更新して、その初期値Inから一巡する変動を繰り返す。従って、乱数Chの値が0から29までの各値になる確率は均一である。
大当たり確率判定乱数初期値決定乱数カウンタCi−CTは、前記の如く大当たり確率判定乱数カウンタCh−CTの値が一巡する毎に、次の一巡の初期値を決定するための乱数Ciを発生するカウンタであり、そのカウンタ値の更新処理は、値を1加算するとともに30になると0にリセットすることにより行なわれるので、その値は0から29までを循環的に変動する。
大当たり図柄選択乱数カウンタD−CTは、大当たり図柄選択乱数Dを発生させるカウンタであり、カウント周期毎に1ずつ加算され7になるとリセットされるので0から6までを循環的にアップカウントする。大当たり図柄選択乱数Dは、予め定められた複数の大当り図柄の中から、停止表示する大当り図柄を選択するために用いられる乱数である。
普通図柄当たり判定乱数カウンタE−CTは、普通図柄の当たりを判定するために抽出される乱数Eを発生させるカウンタであり、カウント周期毎に1ずつ加算され100になるとリセットされるので0から99までを循環的にアップカウントする。
可変始動入賞口作動判定乱数F−CTは、可変始動入賞口4bの開閉動作を作動させるか否かを判定するために抽出される乱数Fを発生させるカウンタであり、そのカウント値はカウント周期毎に0と1とを交互に変動する。
高確率設定図柄表示判定乱数カウンタG−CTは、変動図柄領域200a、200b及び200cの変動停止図柄が通常図柄であるときに、前記大当たり確率判定図柄領域210dの図柄変動確定図柄として高確率設定図柄を表示するか否かを選択するために抽出される乱数Gを発生するカウンタであり、0から22までを循環的にアップカウントされる。
高確率設定図柄表示ラウンド選択乱数カウンタH−CTは、前記大当たり確率判定図柄領域210dの図柄変動確定図柄として高確率設定図柄を表示するラウンドを決定するために抽出される乱数Hを発生するためのカウンタであり、1から16までを循環的にアップカウントされる。
図7は、前記RAM122の作業領域に設けられるフラグ記憶領域の構成を示す。図に示すように、フラグ記憶領域には、始動入賞口入賞回数フラグ、ゲート通過回数フラグ、可変始動口作動フラグ、大当たり図柄フラグ、高確率フラグ、高確率設定図柄強制表示フラグ、高確率設定図柄強制非表示フラグ、高確率設定図柄表示ラウンドフラグ及び高確率連続回数設定フラグが記憶される。以下に、各フラグについて、説明する。
始動入賞口入賞回数フラグの値としては、「0」乃至「4」の何れかの整数値が記憶され、電源投入時の初期値は0である。その値は始動入賞装置4に遊技球が落入する度に1加算され、1以上であるときに特別図柄表示装置2の図柄変動が行われるとともに1減算される。また、ゲート通過回数フラグの値としては、「0」乃至「4」の何れかが記憶され、電源投入時の初期値は0である。その値は遊技球がゲート32又は33を通過する度に1加算され、1以上であるときに普通図柄表示装置34の図柄変動が行われるとともに1減算される。
可変始動口作動フラグの値としては、「0」又は「1」が記憶され、電源投入時の初期値は「1」である。その値は、大当たり動作が終了する毎に可変始動口作動判定乱数を抽出してその抽出値に応じて記憶される。その値として「1」が記憶されているときには、普通図柄表示装置34の図柄変動を実行させるとともに可変始動入賞口4bの開閉動作を行なうように設定され、その値として「0」が記憶されているときには、普通図柄表示装置34の7セグメントLEDを消灯するとともに可変始動入賞口4bの開閉動作を行なわないように設定される。即ち、この場合には可変始動入賞口4bは閉口したままである。
高確率フラグの値としては、「0」又は「1」が記憶され、電源投入時の初期値は「0」である。大当たり確率を高確率に設定する場合には「1」が記憶され、大当たり確率を低確率に設定する場合には「0」が記憶され、その値と前記可変始動口作動フラグ値の組み合せに応じて大当たり確率が設定される。
高確率設定図柄強制表示フラグ及び高確率設定図柄強制非表示フラグの各値としては、「0」又は「1」が記憶され、電源投入時の夫々の初期値は「0」である。大当たり動作時に大当たり確率判定用の図柄変動を行なう場合に、前記強制表示フラグ及び前記強制非表示フラグの値の組み合せが、「1、0」であるときには、特別図柄表示装置の大当たり確率判定用変動図柄領域200dの図柄変動の停止図柄として高確率設定図柄を少なくとも1回表示し、その組み合せが「0、1」であるときには、特別図柄表示装置の大当たり確率判定用変動図柄領域200dの図柄変動の停止図柄として高確率設定図柄を表示しない。また、その組み合わせが、「0,0」である場合には、高確率設定図柄表示判定乱数Gを抽出して、その抽出値に応じて前記大当り確率判定用変動図柄領域200dの図柄変動の停止図柄として高確率設定図柄を表示するか否かを決定する。
高確率設定図柄表示ラウンドフラグの値としては、「0」乃至「16」の何れかの整数値が記憶され、電源投入時の初期値は「0」である。大当たり動作時に大当たり確率判定用変動図柄領域200dの図柄変動が行なわれる場合に、該フラグの値と等しい番号のラウンドの図柄変動の停止図柄として高確率設定図柄が表示される。但し、高確率設定図柄表示ラウンドフラグの値を「0」に設定すれば、第0ラウンドは存在しないので、第1ラウンドから第16ラウンドまでの何れのラウンドについても大当たり確率判定図柄領域200dの図柄変動停止の際に低確率設定図柄が確定表示される。
高確率連続回数設定フラグの値としては、「1」、「2」又は「4」の何れかが記憶され、電源投入時の初期値は「1」である。特別図柄表示装置2の大当たり確率が高確率に設定されたときには、高確率設定の契機となった大当たり図柄表示に係る大当たり動作が終了した後に高確率連続回数設定フラグ値と等しい回数の大当たりが発生するまでの間、特別図柄表示装置2の大当たり確率が連続的に高確率に設定される。
図8は、本遊技機の各遊技動作を制御指示するべく前記主制御部91が実行するメイン制御プログラムの処理手順を示したフローチャートである。このメイン制御プログラムは、約2.0ミリ秒間隔で無条件に入力される割込信号によってリセット起動され、所定入賞口への遊技球の落入を検知する検知信号や、所定の遊技状況の発生に伴う検知信号に基づいて作動する。
本プログラムが起動すると、先ず主制御部91に設けられるRAM122の所定の領域の値が「5AH」であるか否かを判定する(S101)。そして、電源投入時にはこの所定の領域に「5AH」以外のランダムな数値が設定されるので、電源投入時と判定し(S101「NO」)、この所定領域に「5AH」を格納するとともにRAM122における前記乱数記憶領域及び前記フラグ記憶領域を含む各作業領域に初期値を書込むことによってRAM122の初期化を行う(S120)。また、前記所定の領域の値が「5AH」である場合には(S101「YES」)、電源投入時ではないと判定され前記RAM122の初期化処理は行われず、以下に述べる一連の処理を実行する。
先ず、特別図柄表示装置2の大当たりを判定する際に用いられる各乱数AH1、AH2、AL1及びAL2の値の更新処理(S102)が行なわれ、大当たり確率を判定するための乱数Chの更新処理が行なわれる(S103)。この乱数Chの更新処理は、前述の如く、図6に示すサブルーチン処理により行なわれる。続いて、大当たり判定乱数AH1等と大当たり確率判定乱数Chと大当たり確率判定乱数初期値決定乱数Ciとを除く特別図柄表示装置2の変動動作を制御する際に用いられる乱数、及び、普通図柄表示装置34に表示される図柄に関する制御処理を行うための乱数の更新処理(S104)が行なわれる。従って、乱数B1、乱数B2、乱数B3、乱数D、乱数E、乱数F、乱数G、乱数Hの更新はここで行なわれる。
ところで、処理ステップS102及びS104で実行される各乱数の更新処理は、各乱数を発生するカウンタの値に「1」を加算するとともに、加算された後のカウンタ値が夫々の乱数に対して予め定められた最大値を超えた場合には、夫々の乱数に関して予め定めた初期値に戻す処理であり、この処理がリセット周期毎に実行されることによりにより夫々のカウンタの値は、夫々の乱数に関して予め定めた初期値から夫々の乱数に関して予め定めた最大値までを昇順に且つ繰返し変動する。
続いて、遊技盤10面に設けられた各入賞口又は通過ゲートへの遊技球の通過を検知する各スイッチから発せられる検知信号を判定し、その検知信号に応じて各種記憶値を制御処理するスイッチ判定処理(S106)が各々行われる。ここで、始動入賞口4a又は可変始動入賞口4bへの入賞を検知スイッチ44が検知する毎に、特別図柄変動回数フラグ値に「1」を加算するが、その値は4以下に制限する。また、左ゲート又は右ゲートを遊技球が通過したことをゲート用スイッチ51又は52が検知する毎に普通図柄変動回数フラグ値に「1」を加算するが、この値も4以下に制限する。
そして、特別図柄表示装置2及び大入賞口6に係る制御を行う特別図柄及び大入賞口制御処理(S108)が遊技状況に応じて実行され、普通図柄表示装置34及び可変始動入賞口4bに係る制御を行う普通図柄及び可変始動口制御処理(S109)が遊技状況に応じて実行される。なお、特別図柄及び大入賞口制御処理(S108)及び普通図柄及び可変始動口制御処理(S109)については、各リセット周期の処理時間が予め定めた範囲内になるように、処理を分割して実行するようにしている。
遊技盤10面に設けられる各入賞口への入賞に伴って払出される賞球に関するデータを前記払出装置80へ送信する払出制御処理(S112)が行われる。更に、遊技盤10面に設けられ遊技状況に応じて点灯滅される照明(ランプ風車37及びLED)に係る制御処理を行う照明制御処理(S113)が行われ、遊技状況に応じた効果音を出力させる効果音制御処理が行なわれる(S114)。尚、前記照明制御処理には、特別図柄表示装置2及び普通図柄表示装置34の変動記憶回数を普通図柄用記憶表示LED及び特別図柄用記憶表示LEDへ表示することに係る処理が含まれる。
そして、大当たり確率の低確率値、高確率変動割合高確率継続最大回数に関するデータを遊技機設定データ表示装置300へ送信するとともに、それらのデータを表示するように遊技機設定データ表示装置300へ指令信号を送出する(S117)。
前記処理ステップS117の処理を、更に具体的に述べる。可変始動口作動フラグの値が「1」である場合には、前記の如く大当たり確率の低確率値が1/500であるので、大当たり確率の低確率値が1/500である旨を、特別図柄表示装置2に表示させるようにし、可変始動口作動フラグの値が「0」であるときには大当たり確率の低確率値が1/400であるので、大当たり確率の低確率値が1/400である旨を、遊技機設定データ表示装置300に表示させるようにする。
ところで、本遊技機では、変動図柄領域200a乃至200cに特定図柄が表示されるか、又は変動図柄領域200a乃至200cに通常図柄が表示された後に大当たり確率判定用変動図柄領域200dに高確率設定図柄が表示されると、次の大当たり確率が高確率に設定される。従って、高確率変動割合は、変動図柄領域200a乃至200cに大当たり図柄が表示される場合にその大当たり図柄が特定図柄である確率P1と、変動図柄領域200a乃至200cに大当たり図柄が表示される場合にその大当たり図柄が通常図柄であるとともに大当たり確率判定用変動図柄領域200dに高確率図柄が表示される確率P2とを加えた確率である。
前記確率P1は、0から29の範囲で変動する大当たり確率判定乱数Chの抽出値が0乃至6のいずれかになる確率であるので、7/30である。前記確率P2は、変動図柄領域200a乃至200cに大当たり図柄が表示される場合にその大当たり図柄が通常図柄である確率P3と変動図柄領域200a乃至200cに通常図柄が表示された場合に大当たり確率判定用変動図柄領域200dに高確率設定図柄が表示される確率P4とを乗算することにより求められる。そして、前記確率P3は、大当たり確率判定乱数Chの抽出値が7乃至29のいずれかになる確率であり、その値は23/30であり、前記確率P4は、0から22の範囲で変動する高確率設定図柄表示判定乱数Gの抽出値が0乃至6の何れかになる確率であるから、その値は7/23である。前記確率P2は7/30(23/30×7/23)である。よって、高確率変動割合は7/15(7/30+7/30)である。
従って、高確率変動割合が7/15である旨を表示させる。また、大当たり確率が高確率に設定される継続回数の最大回数は8回に設定されているので、その旨を表示させるようにする。そして、遊技機設定データ表示装置300は、図2(c)に示した特別図柄表示装置2が設定データを表示するときの表示態様と同様の態様で、低確率に設定されるときの大当たり確率、高確率変動割合及び高確率継続最大回数を表示する。
その後、次のリセット割込み信号が入力されてリセット起動するまでの残りの時間は、大当たり確率判定乱数初期値決定乱数Ciの値の更新処理(S118)を繰り返し行なう。ところで、この残り時間は、遊技の状況によって変化するので、メイン制御プログラムが1回リセット起動されたときに大当たり確率判定乱数初期値決定乱数Ciの値が何回更新されるかは不定であり、その値の変化の仕方を予測することは非常に困難である。また、前記の如く、大当たり確率判定乱数Chは、一巡する毎に初期値決定乱数Ciを抽出することにより、次の一巡の初期値が新規に設定されるが、このように初期値決定乱数Ciは不規則的に変化するので、大当たり確率判定乱数Chの変化の仕方を予測することも非常に困難である。従って、始動口への入賞タイミングを調整することにより、乱数Chの抽選時期を調整して大当たり確率が高確率に設定されるようにするという不正行為を防止する効果を有する。
図9及び図10は、図8のS108の特別図柄及び大入賞口制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。先ず、前述の特別図柄変動回数フラグ値を判定し、その値が0である場合には(S201「NO」)、処理ステップS201へ戻り、その値が1以上である場合には(S201「YES」)、特別図柄変動回数フラグ値から「1」を減算するとともに(S202)、以下の処理を実行する。
特別図柄装置2へ図柄変動を開始するように指令信号を出力し(S203)、可変始動口作動フラグの値が「1」である場合には(S204「YES」)、高確率フラグの値が「1」であるならば(S205「YES」)、0から49までの範囲で変動する第1の高確率用大当たり判定乱数AH1を抽出し(S206)、高確率フラグの値が「1」ではないならば(S205「NO」)、0から499までの範囲で変動する第1の低確率用大当たり判定乱数AL1を抽出する(S207)。また、可変始動口作動フラグの値が「1」ではない場合には(S204「NO」)、高確率フラグの値が「1」であるならば(S208「YES」)、0から39までの範囲で変動する第2の高確率用大当たり判定乱数AH2を抽出し(S209)、高確率フラグの値が「1」ではないならば(S208「NO」)、0から399までの範囲で変動する第2の低確率用大当たり判定乱数AL2を抽出する(S210)。
そして、抽出値が大当たり条件を満たすときには、即ち、抽出値が「0」であるときには(S212「YES」)、特別図柄大当たり図柄を選択する処理(S213)を実行し、選択された大当たり図柄を確定表示するように特別図柄表示装置2へ指令する(S214)。具体的には、ステップS213で設定された大当たり図柄フラグの値と同じ値の数字図柄を特別図柄表示装置2の各変動図柄領域200a、200b及び200cに表示させる。そして、大入賞口6の開閉動作に応じて特別図柄表示装置2の表示図柄を制御する大当たり動作時の特別図柄及び大入賞口制御処理を実行して(S215)、可変始動口作動判定乱数を抽出し(S216)、その抽出値を可変始動口作動フラグに設定する(S217)。
更に、大当たり確率の低確率値、高確率変動割合、高確率継続最大回数に関するデータを表示するように特別図柄表示装置2へ指令信号を送信した後(S218)、処理ステップS201へ戻る。
前記処理ステップS218の処理を、更に具体的に述べる。可変始動口作動フラグの値が「1」である場合には、前記の如く大当たり確率の低確率値が1/500であるので、大当たり確率の低確率値が1/500である旨を、特別図柄表示装置2に表示させるように指令信号を送信する。可変始動口作動フラグの値が「0」であるときには低確率に設定されたときの大当たり確率の値が1/400であるので、低確率に設定されたときの大当たり確率が1/400である旨を、特別図柄表示装置2に表示させるように指令信号を送信する。そして、高確率変動割合は7/15であるので、高確率変動割合が7/15である旨を表示させ、高確率継続最大回数は8回であるので、その旨を表示させるように指令信号を出力する。これらの指令信号を受けると、特別図柄表示装置2は、図2(c)に示したように、大当たり確率の低確率値、高確率変動割合及び高確率継続最大回数を表示する。
一方、大当たり判定乱数が大当たり条件を満たさないときには(S212「NO」)、特別図柄の各変動図柄領域200a、200b、200cについてのはずれ図柄選択乱数B1,B2,B3を夫々抽出し(S220)、各変動図柄領域200a、200b、200cを各乱数B1,B2,B3の抽出された値と等しい値の数字図柄要素を各変動図柄領域200a、200b、200cの確定図柄として図柄変動を停止するように指令する(S221)。但し、フローチャートには示していないが、乱数B1、乱数B2及び乱数B3の抽出値が等しい場合には、ステップS221において、乱数B1、B2、B3の抽出値に所定の変換処理をして、確定図柄の組み合わせが大当たり図柄にならないように処理する。
そして、高確率フラグが1である場合には(S222「YES」)、前記はずれ図柄が予め定めた高確率解除図柄であるか否かを判定し、高確率解除図柄である場合には(S223「YES」)、高確率解除図柄カウンタの値を「1」加算する(S224)。そして、高確率解除図柄カウントが予め定めた回数に達すると(S225「YES」)、高確率フラグの値を「0」に設定するとともに(S226)、高確率継続回数カウンタの値をリセットして(S227)、高確率解除図柄カウンタの値をリセットして(S228)、処理ステップS201へ戻り、高確率解除図柄カウンタの値が前記予め定めた回数に達しないときには(S225「NO」)、その時の高確率解除図柄カウント値をRAM122に記憶させて、処理ステップS201へ戻る。一方、高確率フラグが「1」でないとき(S222「NO」)、又は、高確率フラグが「1」であるが(S222「YES」)、前記はずれ確定図柄が高確率解除図柄ではないときには(S223「NO」)、処理ステップS201へ戻る。
図11乃至図13は、図10のS213の特別図柄大当たり図柄選択処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このフローチャートによれば、高確率連続回数設定フラグの値が「1」である場合には(S300「YES」)、高確率継続回数カウント値が予め定めた高確率継続最大回数(ここでは、8回とする。)未満であるときには(S301「YES」)、図12に示すステップS304へ移行する。高確率連続回数設定フラグ値が「1」以外であり(S300「NO」)、高確率継続カウントが高確率連続回数設定フラグの値に達していなければ(S302「NO」)、図13に示すステップS350へ移行する。
高確率連続回数設定フラグ値が「1」以外であり(S300「NO」)、高確率継続カウントが高確率連続回数設定フラグの値に達した場合には(S302「YES」)、又は、高確率連続回数設定フラグの値が「1」であり(S300「YES」)、高確率継続回数カウント値が「8」に達した場合には(S301「NO」)、高確率設定図柄強制非表示フラグに「1」を設定し(S320)、図12に示すステップS322へ移行する。
ステップS304へ移行すると、大当たり確率判定乱数Chを抽出する(S304)。その抽出値が1,3,5,7,9,11又は13の何れかであるときには(S305)、その値の数字図柄を3個組み合せた図柄を今回の大当たり図柄に設定するとともに(S306)、高確率フラグを1に設定する(S307)。そして、乱数Chの抽出値が1,5,9,11又は13であるときには(S308)、高確率継続回数カウント値に「1」を加算し(S309)、特別図柄及び大入賞口制御処理へ戻る。
乱数Chの抽出値が「3」又は「7」であるときには(S308)、高確率継続回数カウント値を「1」に設定し(S311,S313)、抽出値が「3」の場合には高確率連続回数設定フラグ値を「2」に(S312)、抽出値が「7」の場合には高確率連続回数設定フラグを「4」に(S324)設定して特別図柄及び大入賞口制御処理へ戻る。即ち、乱数Chの抽出値が1,3,5,7,9,11又は13である場合には、大当たり図柄として特定図柄が設定される。乱数Chの抽出値が1,3,5,7,9,11又は13以外である場合には(S305)、高確率設定図柄強制非表示フラグに「0」を設定し(S321)、前記ステップS322へ移行する。
ステップS322へ移行すると、0から6の範囲で値が変動する大当たり図柄選択乱数Dを抽出し(S322)、その抽出値を2倍した数字図柄を3個組み合せた図柄を今回の大当たり図柄に設定し(S323)、高確率フラグに「0」を設定し(S324)、高確率設定図柄強制表示フラグに「0」を設定して(S326)、特別図柄及び大入賞口制御処理へ戻る。即ち、この場合には、大当たり図柄として通常図柄が設定される。
ステップS350へ移行すると、大当たり図柄選択乱数Dを抽出し(S350)、その値が0乃至4の何れかであるときには(S351)、大当たり図柄には乱数Dの各値に対して予め定めた対応関係に則り特定図柄を選択するとともに(S352,S353,S354,S355、S356)、高確率フラグを「1」に設定し(S358)、高確率継続回数カウント値に「1」を加算し(S359)、特別図柄及び大入賞口制御処理へ戻る。。
具体的には、乱数Dの抽出値が「0」であるときには、大当たり図柄として「1,1,1」を選択し(S352)、乱数D値が「1」であるときには、大当たり図柄として「5,5,5」を選択し(S353)、乱数Dの抽出値が「2」であるときには、大当たり図柄として「9,9,9」を選択し(S354)、乱数Dの抽出値が「3」であるときには、大当たり図柄として「11,11,11」を選択し(S355)、乱数Dの抽出値が「4」であるときには、大当たり図柄として「13,13,13」を選択する(S356)。
一方、乱数Dの抽出値が5又は6である場合には、大当たり図柄選択乱数Dを再抽出し(S360)、その抽出値を2倍した数字図柄を3個組み合せた図柄(通常図柄)を今回の大当たり図柄に設定し(S361)、高確率フラグに「0」を設定し(S362)、高確率設定図柄強制表示フラグに「1」を設定し(S363)、特別図柄及び大入賞口制御処理へ戻る。
図14乃至図15は、図10の処理ステップS215の大当たり動作時の特別図柄及び大入賞口制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。先ず、ラウンドカウンタnの値を0にリセットする(S401)。そのラウンドカウンタnの値に「1」を加算し(S402)、大入賞口6及び特定領域入賞口7を開放するようにソレノイド55及び56に指令信号を送信するとともに(S403)、第nラウンドの大入賞口開放時用に予め設定された図柄表示を行なうように特別図柄表示装置2へ指令して(S404)、第nラウンドの大入賞口開放終了条件が満たされると(S405「YES」)、大入賞口6及び特定領域入賞口7を閉口するようにソレノイド55及び56に指令信号を送信する(S406)。
続いて、高確率フラグの値が「1」である場合には(S407「YES」)、ステップS430へ移行する。一方、高確率フラグの値が「1」ではない場合には(S407「NO」)、図15に示すステップS408へ移行する。
ステップS408へ移行すると、その時のラウンドが第1ラウンドであるときには(S408「YES」)、ステップS410へ以降する。ステップS410からS416までの処理は、高確率設定図柄表示ラウンドフラグの値を設定する処理である。先ず、高確率設定図柄強制表示フラグ値が「1」である場合には(S410「YES」)、1から16の範囲で変動する高確率設定図柄表示ラウンド選択乱数Hを無条件に抽出する(S415)とともに、その抽出値を高確率設定表示ラウンドフラグに設定する(S416)。従って、図13に示すステップS363で高確率設定図柄強制表示フラグが「1」に設定された場合には、高確率設定図柄表示ラウンドが1乃至16の何れかの値に設定される。
高確率設定図柄強制表示フラグの値が「1」ではない場合には(S410「NO」)、高確率設定図柄強制非表示フラグの値を判定し、その値が1であるときには(S411「YES」)、高確率設定図柄表示ラウンドフラグに「0」を設定して(S414)、ステップS417へ移行するが、その値が1ではないときには(S411「NO」)、ステップS412へ移行する。
ステップS412へ移行すると、0から22の範囲で変動する高確率設定図柄表示判定乱数Gを抽出して、その値が0乃至6の何れかである場合には(S413「YES」)、高確率設定図柄表示ラウンド選択乱数Hを抽出する(S415)とともにその抽出値を高確率設定図柄表示ラウンドフラグに設定して(S416)、ステップS417へ移行する。一方、乱数Gの抽出値が0乃至6の何れかではないときには(S413「NO」)、高確率設定図柄表示ラウンドフラグに「0」を設定して(S414)、ステップS417へ移行する。
ステップS417へ移行すると、大当たり確率判定変動図柄領域200dの図柄変動を開始するように、特別図柄表示装置2へ指令信号を出力し(S417)、その時のラウンド番号が高確率設定図柄表示ラウンドフラグの値と等しい場合には(S418「YES」)、高確率設定図柄(即ち、「7」)を大当たり確率判定変動図柄領域200dの停止図柄として表示するように、特別図柄表示装置2へ指令信号を出力する(S420)とともに、高確率フラグに「1」を設定して(S421)、高確率継続回数カウント値に「1」を加算して(S422)、ステップS430へ移行する。
ステップS430へ移行すると、第nラウンドに係る大入賞口開口の際に特定領域入賞口7へ遊技球が入賞する(S430「YES」)とともにラウンドが予め定められた第16ラウンドに至っていない場合には(S431「NO」)、ステップS402へ戻る。一方、第nラウンドに係る大入賞口開口の際に特定領域入賞口7へ遊技球が入賞しなかったか(S430「NO」)又はラウンドが予め定められた最終ラウンド(例えば、第16ラウンド)である第16ラウンドである場合には(S431「YES」)、ステップS432へ移行する。そして、高確率フラグの値を判定し、高確率フラグの値が「1」ではない場合には(S432「NO」)、高確率継続回数カウンタの値を「0」にリセットして(S433)、高確率フラグの値が「1」である場合には(S432「YES」)、そのまま特別図柄及び大入賞口制御処理へ戻る。
そして、第2ラウンド以降も、大入賞口6の開口が行なわれると共に(S403)、高確率フラグが「1」であるという条件下で(S407「NO」)、ステップS417乃至S422の処理を行なう。従って、大当たり図柄が通常図柄であると、第1ラウンド開始前には高確率フラグが「0」であるので、少なくとも第1ラウンドについては大当たり確率判定図柄領域の図柄変動が行なわれるが、一旦高確率設定図柄が表示されて高確率フラグに「1」が設定されると、それ以後のラウンドについては、大当たり確率判定変動図柄領域200dの図柄変動は行なわれず、前記高確率設定図柄を大当たり動作が終了するまで表示する。
図16は、図8のS109に該当する普通図柄及び可変始動口制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。先ず、可変始動口作動フラグが「1」であるか否かを判定し(S501)、可変始動口作動フラグが「1」である場合には(S501「YES」)、ゲート通過回数フラグ値が1以上であるならば(S502「YES」)、その値から「1」を減算して(S503)、普通図柄表示装置34へ変動開始指令を送信し(S504)、普通図柄当たり判定乱数(乱数E)を抽出する(S505)。
そして、高確率フラグが「1」である場合には(S506「YES」)、前記乱数Eの抽出値が3乃至99の何れかであるときに(S507「YES」)、当たり図柄を表示するように普通図柄表示装置34へ指令するとともに(S508)、可変始動入賞口4bを2秒間開口するように始動入賞口開放用ソレノイド54に指令して(S509)、処理ステップS501へ戻る。また、前記乱数Eの抽出値が3乃至99の何れかでないときには(S507「NO」)、はずれ図柄を表示するように普通図柄表示装置34へ指令して(S510)、処理ステップS501へ戻る。
一方、高確率フラグが「1」ではない場合には(S506「NO」)、前記乱数Eの抽出値が1,3,5,7又は9の何れかであるときには(S520「YES」)、当たり図柄を表示するように普通図柄表示装置34へ指令するとともに(S521)、可変始動入賞口4bを0.3秒間開口するように始動入賞口開放用ソレノイド54に指令して(S522)、処理ステップS501へ戻る。また、前記乱数Eの抽出値が1,3,5,7又は9の何れでもないときには(S520「NO」)、はずれ図柄を表示するように普通図柄表示装置34へ指令して(S523)、処理ステップS501へ戻る。
ところが、可変始動口作動フラグが「1」ではない場合には(S501「NO」)、普通図柄表示装置34へ図柄表示を消灯するように指令して(S530)、処理ステップS501へ戻る。また、可変始動口作動フラグの値が「1」であっても(S501「YES」)、ゲート通過回数フラグが「1」ではない場合には(S502「NO」)、普通図柄表示装置34の図柄変動は行なわれず、ステップS501へ戻る。
以上のように制御処理されるパチンコ遊技機に関し、上記述と重複する部分もあるが、全体的な動作を説明する。
可変始動口作動フラグが「0」である場合には(S501「NO」)、普通図柄表示装置34は消灯状態となり(S530)、ゲート32又は33を遊技球が通過しても図柄変動せず、可変始動口4bは常に閉口状態のままであるが、可変始動口作動フラグが「1」である場合には(S501「YES」)、ゲート32又は33を遊技球が通過すると(S502「YES」)、普通図柄表示装置34の図柄変動が開始し(S504)、その停止図柄が「7」となると(S508,S521)、可変始動入賞口4bが開口する(S509,S522)。
そして、常時開口始動口4a又は開口された可変始動口4bに遊技球が落入すると(S201「YES」)、特別図柄変動装置2の変動図柄領域200a乃至200cの図柄変動が行なわれ(S203)、変動停止図柄を大当たり図柄にすると決定した場合には(S212「YES」)、停止図柄として大当たり図柄が表示され(S214)、大当たり動作が実行される(S215)。その際に、停止図柄として大当たり図柄が表示される確率である大当たり確率は、次のように設定される。
普通図柄34の表示に応じて可変始動入賞口4bが開閉制御される場合には(S204「YES」)、高確率設定の大当たり確率は1/50に設定され(S206)、低確率設定の大当たり確率は1/500に設定される(S207)。また、可変始動入賞口4bが閉口状態に固定される場合には(S204「NO」)、高確率設定の大当たり確率は1/40に設定され(S209)、低確率設定の大当たり確率は1/400に設定される(S210)。即ち、高確率に設定されているときの大当り確率も、低確率に設定されているときの大当たり確率も、可変始動入賞口4bが閉口状態に固定されるときの方が、普通図柄34の表示に応じて可変始動入賞口4bが開閉制御されるときに比べ高く設定される。
また、特別図柄表示装置2の変動停止図柄として大当たり図柄が表示される場合については、その大当たり図柄が特定図柄である場合(S306,S352〜S356)と通常図柄である場合(S323,S361,)とがある。大当たり図柄が特定図柄である場合(S306,S352〜S356)には、高確率フラグが「1」に設定され(S307,S358)、通常図柄である場合(S323,S361)には、高確率フラグが「0」に設定される(S324,S362)。
また、変動停止図柄を通常図柄とした場合に、大当たり確率判定用変動図柄領域200dの変動停止図柄として高確率設定図柄を必ず表示するよう高確率設定図柄強制表示フラグの値が「1」に設定される場合と(S363)、大当たり確率判定用変動図柄領域200dの変動停止図柄として高確率設定図柄を表示しないよう高確率設定図柄強制非表示フラグが「1」に設定される場合と(S320)、高確率設定図柄表示判定乱数Gの抽出値によって、大当たり確率判定用変動図柄領域200dの変動停止図柄として高確率設定図柄を表示するか否かを決定するように高確率設定図柄強制表示フラグ及び高確率強制非表示フラグの値がともに「0」に設定される場合(S321、S326)とがある。
続いて、大当たり動作時には、高確率フラグの値が「0」である条件下で、大当たり図柄判定変動図柄領域200dの図柄変動が、大入賞口6が開閉する毎に実行される。従って、変動図柄領域200a乃至200cの変動停止図柄として特定図柄が表示された場合には、前記の如く高確率フラグ値が「1」であるので、大当たり動作時に大当たり確率判定変動図柄領域200dの図柄変動が実行されない(S407「YES」)。変動図柄領域200a乃至200cの変動停止図柄として通常図柄が表示された場合には、前記の如く高確率フラグ値が「0」であるので、大当たり動作時に大当たり確率判定変動図柄領域200dの図柄変動が実行される(S407「NO」)。
大当たり確率判定変動図柄領域200dの図柄変動について述べる。先ず、第1ラウンド時に、何れのラウンド時に高確率設定図柄を表示するかを決定する(S410〜S416)。具体的には、高確率設定図柄を必ず表示するように設定された場合(S410「YES」)、又は乱数Gを抽出してその抽出値が0乃至6の何れかである場合には(S412、S413「YES」)、何れのラウンド時に高確率設定図柄を停止図柄とするかを高確率設定図柄表示ラウンド選択乱数を抽出することにより決定し(S415、S416)、一方、高確率設定図柄が表示されないように設定された場合(S411「YES」)、又は乱数Gを抽出してその抽出値が0乃至6の何れかではないときには、何れのラウンド時にも高確率設定図柄を表示しないように、高確率設定図柄表示ラウンドフラグの値を「0」に設定する(S414)。
そして、前記高確率設定図柄表示ラウンドフラグの値が1乃至16のいずれかであるときには、決定したラウンド前のラウンド時には(S418「NO」)、低確率設定図柄を停止図柄として表示し(S419)、決定したラウンド時には(S418「YES」)、高確率設定図柄である「7」を大当たり確率判定図柄領域200dの停止図柄として表示するとともに(S420)、大当たり確率を高確率に設定するので(S421)、その後は、大当たり確率判定用図柄変動領域200dの図柄変動を行なわない(S407「YES」)。一方、前記高確率設定図柄表示ラウンドフラグの値が「0」である場合には、第0ラウンドは存在しないので、第1ラウンドから第16ラウンドまで各ラウンド毎に前記大当たり確率判定用変動図柄領域200dの図柄変動が行なわれ、毎ラウンド、「7」以外の図柄が停止図柄として表示される(S414「NO」、S417)。
結局、本遊技機によれば、変動図柄領域200a乃至200cの停止図柄として特定図柄が表示された場合に加えて、大当たり判定変動図柄領域200dの停止図柄として高確率設定図柄が表示された場合に、大当たり確率は高確率に設定される(S307,S358,S421)。
但し、大当たり確率が高確率に設定される期間は、停止図柄として表示された大当たり図柄によって異なる。具体的には、停止図柄として表示された大当たり図柄が「7,7,7」である場合には、高確率連続回数設定フラグの値が4に設定され(S314)、大当たり確率が高確率に設定される期間は、今回の大当たり動作終了の後に4回大当たりが発生するまでになる。停止図柄として表示された大当たり図柄が「3,3,3」である場合には、、高確率連続回数設定フラグの値が2に設定され(S312)、大当たり確率が高確率に設定される期間は、今回の大当たり動作終了の後に2回大当たりが発生するまでになる。停止図柄として表示された大当たり図柄が「7,7,7」又は「3,3,3」以外の大当たり図柄である場合には、高確率連続回数設定フラグの値は初期値である「1」のままであり、連続大当たり確率が高確率に設定される期間は、今回の大当たり動作終了の後に1回大当たりが発生するまでになる。
ところで、従来のパチンコ遊技機は、大当たり確率が高確率に設定されている期間は、所定の回数の大当たり動作が発生するまで高確率設定が持続するように構成されていた。このため、この期間の遊技者は、短期に複数回の大当たり動作が発生することに安心して、緊迫感に欠ける状態で遊技を続けることになり、遊技に対する興味が低下してしまうという問題を有していた。
しかし、上記実施の形態に係るパチンコ遊技機では、高確率解除図柄が予め設定されており、大当たり確率が高確率である場合に、高確率解除図柄が所定の回数表示されると、大当たり確率の高確率設定を解除して大当たり確率を低確率に設定するようにしているので、大当たり確率が高確率に設定されている場合であっても、次に大当たりが発生するまでその高確率設定状態が持続するとは限らない。従って、遊技者は、次に大当たり動作が発生するまでの間に高確率解除図柄が表示されて大当たり確率の高確率設定が解除されるかもしれないというスリルを味わいながら、遊技を行なうことになり、大当たり確率が高確率に設定されている期間の遊技者の興趣を高めることができるという効果を有する。
また、従来、大当たり確率等の設定データを印刷したシール等を遊技者から見える位置に貼り付けることにより、遊技機の設定データを表示していたが、かかる従来の表示手段は、遊技途中に遊技機設定データが変化する遊技機には用いることができないという問題があった。一方、本実施の形態は、各種の態様の図柄を表示することができる表示装置からなる特別図柄表示装置2に設定データを表示するようにしたので、遊技途中に生じる設定データの変化に応じて、設定データの表示内容を変化させることができるという効果を有する。また、特別図柄表示装置2は、大当たり動作実行の有無を判別するため図柄を表示するので、遊技者に注視されており、ここに設定データを表示すると、遊技者に認識されやすいという効果を有する。
更に、特別図柄表示装置2は、前記の効果を有する反面、大当たり判定のための変動図柄領域200a乃至200cの図柄変動を行なう必要があるので、時期によって表示領域が制限される。例えば、その図柄変動を行なうのと同時に設定データを表示する場合には、設定データを表示することができる領域はどうしても小さくなる。そこで、本実施例は、特別図柄表示装置2とは別に設けた遊技機設定データ表示装置300により設定データを表示するようにした。このため、変化する設定データを認識しやすい大きさでリアルタイムに表示可能であるという効果を有する。
以上実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、特別図柄表示装置は、液晶表示装置に限られないことは言うまでもなく、複数種類の図柄を表示可能であり表示される図柄によって遊技者にとって有利な特別遊技を発生させるか否かが判定されるものであればよい。
また、始動口の開口動作を禁止するか否かを、大当たり動作が終了する毎に可変始動口作動判定乱数を抽出することによって決定してしているが、このような決定手段に限られない。例えば、大当たり動作の終了以外の予め定めた遊技状況が発生すると、可変始動口作動判定乱数を抽出してその値により決定してもよい。或いは、予め定めた遊技状況が発生すると、それまで始動口の開口動作を禁止するように設定されていた場合には禁止しない設定へ切り替え、それまで始動口の開口動作を禁止しないように設定されていた場合には禁止する設定へ切り替えて、始動口の開口動作を禁止する設定と禁止しない設定とを交互に切り替えて設定するようにしてもよい。或いは、定期的に始動口の開口動作を禁止する設定と禁止しない設定とを交互に切り替えるようにしてもよく、定期的に可変始動口作動判定乱数を抽出して、その抽出値によって始動口の開口動作を禁止する設定と禁止しない設定とを選択するようにしてもよい。
また、大当たり確率判定用変動図柄領域を特別図柄表示装置の表示画面に設けているが、特別図柄表示装置とは別の図柄表示装置を設けて、別に設けた図柄表示装置に大当たり確率判定用図柄を表示するようにしてもよい。また、大当たり確率判定用図柄を表示する手段として、例えば、複数のランプ又はLEDを設けて、所定の態様でランプ又はLEDが点灯することにより大当たり確率が高確率に設定されることを報知するようにしてもよい。
或いは、前記大当たり確率変動図柄領域200dを設けずに、前記大当たり確率判定用変動図柄領域200dの図柄変動の代わりに変動図柄領域200a乃至200cの図柄を大当たり動作中に再び図柄変動させて、その変動停止図柄が特定図柄になると、所定回数の大当たりが発生するまでの期間の大当たり確率が高確率に設定されることが確定するようにしてもよい。
また、大当たり図柄に前記特定図柄を定めないようにして、即ち、大当たり図柄が確定表示された時点では大当たり確率が高確率に設定されるか否かは判別できないようにして、前記変動図柄領域200a乃至200cの変動停止図柄がどの大当たり図柄になっても、大当たり動作実行中には必ず大当たり確率判定用変動図柄領域200dの図柄変動を少なくとも1回行なうようにして、大当たり確率判定用変動図柄領域200dに前記高確率設定図柄が表示されると、所定の条件が満たされるまでの期間の大当たり確率が高確率に設定されることが外部から判別されるようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤正面図である。 本遊技機の遊技盤の中央位置に備えられる特別図柄表示装置の表示態様を説明するための図である。 遊技盤の裏面における入賞球の流出経路とソレノイド及び球検出スイッチの配置位置を示した図である。 本実施の形態に係るパチンコ遊技機の各種制御基板等の接続関係を示す制御ブロック図である。 本実施の形態に係る遊技機の主制御部91に設けられているRAM122の作業領域に設定される乱数カウンタ領域の構成を示す。 大当たり確率判定乱数Chの更新処理のフローチャートである。 前記RAM122の作業領域に設けられるフラグ記憶領域の構成を示す。 本遊技機の各遊技動作を制御指示するべく前記主制御部91が実行するメイン制御プログラムの処理手順を示したフローチャートである。 特別図柄及び大入賞口制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図10のフローチャートのつづきである。 特別図柄大当たり図柄選択処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図11のフローチャートのつづきである。 図11のフローチャートのつづきである。 大当たり動作時特別図柄及び大入賞口制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図14のフローチャートのつづきである。 普通図柄及び可変始動口制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
2 特別図柄表示装置
4 始動入賞装置
4a 常時開口始動入賞口
4b 可変始動入賞口
6 大入賞口
10 遊技盤面
34 普通図柄表示装置
44 始動口用検出スイッチ
54 可変始動入賞口駆動用ソレノイド
91 主制御部(主制御基板)
200a 左変動図柄領域(左図柄)
200b 右変動図柄領域(右図柄)
200c 中変動図柄領域(中図柄)
200d 大当たり確率判定用変動図柄領域
210 背景図柄領域
AH1−CT 第1の高確率用大当たり判定用乱数カウンタ
AL1−CT 第1の低確率用大当たり判定用乱数カウンタ
AH2−CT 第2の高確率用大当たり判定用乱数カウンタ
AL2−CT 第2の低確率用大当たり判定用乱数カウンタ
Ch−CT 大当たり確率判定乱数発生カウンタ
Ci−CT 大当たり確率判定乱数初期値決定用乱数カウンタ
F−CT 可変始動口作動判定乱数カウンタ
G−CT 高確率設定図柄表示判定乱数カウンタ
H−CT 高確率設定図柄表示ラウンド選択乱数カウンタ

Claims (6)

  1. 常時開口している常時開口始動口と、通常は閉口しており予め定めた遊技状況が発生した場合に一時的に開口する可変始動口と、前記常時開口始動口又は前記可変始動口に遊技球が落入した場合に図柄変動を行なう図柄表示装置とが遊技盤面に設けられており、前記図柄表示装置の変動停止図柄が予め定めた大当たり図柄である場合に遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段を備えるパチンコ遊技機において、前記可変始動口の開口動作を禁止するか否かを切替制御する可変始動口作動制御手段と、前記可変始動口の開口動作が禁止されている場合における前記図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率を前記可変始動口の開口動作が禁止されていない場合における前記図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率よりも高く設定する大当たり確率制御手段とを設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 常時開口している常時開口始動口と、通常は閉口しており予め定めた遊技状況が発生した場合に一時的に開口する可変始動口と、前記常時開口始動口又は前記可変始動口に遊技球が落入した場合に図柄変動を行なう図柄表示装置とが遊技盤面に設けられており、前記図柄表示装置の変動停止図柄が予め定めた大当たり図柄である場合に遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記図柄表示装置の変動停止図柄が前記大当たり図柄の中で特に定めた特定図柄である場合に所定の条件が満たされるまでの期間の図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率を向上させる第1の大当たり確率制御手段とを備えるパチンコ遊技機において、前記可変始動口の開口動作を禁止するか否かを切替制御する可変始動口作動制御手段と、前記第1の大当たり確率制御手段によって前記図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率が向上されている場合又は向上されていない場合の何れの場合にも、前記可変始動口の開口動作が禁止されているときに前記図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率を前記可変始動口の開口動作が禁止されていない場合における前記図柄表示装置の変動停止図柄が大当たり図柄となる確率よりも高く設定する第2の大当たり確率制御手段とを設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 遊技盤面に設けられている始動口に遊技球が落入すると第1態様の図柄変動を行なうとともに前記第1態様の図柄変動の停止図柄が予め定めた大当たり図柄の中で特に定めた特定図柄以外の大当たり図柄である場合に第2態様の図柄変動を1回又は複数回実行する図柄表示装置と、前記第1態様の図柄変動の停止図柄が前記大当たり図柄である場合に遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記第1態様の図柄変動の停止図柄が前記特定図柄である場合又は前記第2態様の図柄変動の停止図柄が予め定めた高確率設定図柄になると、所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が前記大当たり図柄となる確率を向上させる大当たり図柄表示確率向上手段とを設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  4. 前記図柄表示装置として第1の図柄表示装置と第2の図柄表示装置を設け、前記第1の図柄表示装置又は第2の図柄表示装置の一方に前記第1態様の図柄変動を実行させ、前記第1の図柄表示装置又は第2の図柄表示装置の他方に前記第2態様の図柄変動を実行させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機。
  5. 遊技盤面に設けられている始動口に遊技球が落入すると第1態様の図柄変動を行なうとともに前記第1態様の図柄変動の停止図柄が予め定めた大当たり図柄になると第2態様の図柄変動を1回又は複数回実行する図柄表示装置と、前記第1態様の図柄変動の停止図柄が前記大当たり図柄である場合に遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記第2態様の図柄変動の停止図柄が予め定めた高確率設定図柄になると所定の条件が満たされるまでの期間の第1態様の図柄変動の停止図柄が前記大当たり図柄となる確率を向上させる大当たり図柄表示確率向上手段とを設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  6. 前記図柄表示装置として第1の図柄表示装置と第2の図柄表示装置を設け、前記第1の図柄表示装置又は第2の図柄表示装置の一方に前記第1態様の図柄変動を実行させ、前記第1の図柄表示装置又は第2の図柄表示装置の他方に前記第2態様の図柄変動を実行させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機。
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