JP2006149989A - 抗菌・防カビ効果を有するおしぼり・ウェットティシューの製造法 - Google Patents
抗菌・防カビ効果を有するおしぼり・ウェットティシューの製造法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 手指の清拭に際し、皮膚に対する安全性を確保し、かつ充分な抗菌・防カビ効果を持った紙おしぼり・ウェットティシューを製造する。
【解決手段】 本発明は、配合成分およびその配合量を化粧品基準に準ずることにより皮膚に対する安全性を確保し、複数成分の配合による相乗効果により充分な抗菌・防カビ効果を付与する。
【解決手段】 本発明は、配合成分およびその配合量を化粧品基準に準ずることにより皮膚に対する安全性を確保し、複数成分の配合による相乗効果により充分な抗菌・防カビ効果を付与する。
Description
本発明は、紙または不織布等のおしぼりまたはウェットティシュー用の原反に第四級アンモニウム塩、パラベン類などの配合製剤の抗菌剤を水希釈して処理する、ウェットティシュー製造法である。
紙おしぼりやウェットティシューは水を含むという性質上、微生物(菌・真菌類)の繁殖の危険性がある。このため抗菌剤や防カビ剤が配合されている。しかし、その配合成分や配合量において化粧品における規制の範囲外のものを使用していることがあり、抗菌・防カビ効果は十分でも安全性に疑問があった
紙おしぼりやウェットティシューはその用途がお手拭きなど、人の肌に直接触れるものであるから、その安全性は化粧品に準拠したものが望ましい。
本発明では、紙おしぼりやウェットティシューへの加工液の配合成分及びその配合量について化粧品基準に準拠して安全性を確保し、かつ充分な抗菌・防カビ作用を付与することを目的とする。
上記の課題を解決する為、化粧品基準収載品のうち複数成分を使用することにより、その相乗効果をもって、紙おしぼり・ウェットティシュー保存時の菌・カビの増殖を抑制する配合を発見し、本発明を完成した。
化粧品基準の準じた場合、単一成分では弱かった紙おしぼり・ウェットティシュー保存時の菌・カビの増殖を抑制する効果が、複数成分の配合による相乗効果によって十分な効果をもたらした。
本発明の配合組成物は塩化ベンザルコニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、パラオキシ安息香酸メチルを含有する。その配合量は化粧品基準におけるポジティブリストに準拠し、塩化ベンザルコニウム0.01〜0.05重量%(0.05重量%を超えないこと)、塩化セチルトリメチルアンモニウム0.10〜1.00重量%(1.00重量%を超えないこと)、パラオキシ安息香酸メチル0.10〜1.00重量%(1.00重量%を超えないこと)含有することが望ましい。
加工方法は加工する紙ならびに不織布等(以下、原反と称する)の重量に対し、150〜250%の加工液をスプレーまたは含浸等の方法で加工する。ただし加工する原反によって適切な加工量は異なる。
本発明の組成物以外に香料等の成分を配合することもできる。
本発明の紙おしぼり・ウェットティシュー加工組成物は二種以上の第四級アンモニウム塩とパラベン類を配合した組成物で、手指の清拭用として使用するものである。
以下、実施例により詳細説明する。しかし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)本発明に使用する第四級アンモニウム塩、パラベン類の配合例を表1に記す。
原反(ここでは紙を使用)に表1に記した配合薬剤を原反重量に対し200%ムラなく含浸により処理した。この紙おしぼりについて抗菌・防カビ試験を行なった。比較として水のみを加工したものを試験した。この試験の結果は、表2に記した。
(試験方法)
JIS L−1902繊維製品の抗菌性試験に準ずる。
JIS Z−2911カビ抵抗性試験に準ずる。
供試細菌
・Escherichia coli IFO330 (大腸菌)
・staphylococcus aureus ATCC 6538P (ブドウ球菌)
供試カビ
JIS Z−2911カビ抵抗性試験 繊維試験指定繊維カビ
▲1▼.Aspergillus niger FERM S−1
▲2▼.Penicillium citrinum FERM S−5
Chaetomium globosum FERM S−11
Myrothecium verrucaria FERM S−13
以上3種の混合
JIS L−1902繊維製品の抗菌性試験に準ずる。
JIS Z−2911カビ抵抗性試験に準ずる。
供試細菌
・Escherichia coli IFO330 (大腸菌)
・staphylococcus aureus ATCC 6538P (ブドウ球菌)
供試カビ
JIS Z−2911カビ抵抗性試験 繊維試験指定繊維カビ
▲1▼.Aspergillus niger FERM S−1
▲2▼.Penicillium citrinum FERM S−5
Chaetomium globosum FERM S−11
Myrothecium verrucaria FERM S−13
以上3種の混合
判定方法
細菌・・・効果あり (−)
効果なし (+)
カビ・・・JIS Z−2911 カビ抵抗性試験 表示方法による
0・・・試料上にカビの発育なし
右側の数値は発育阻止mm数
1・・・試料上のカビの発育面積が全体の1/3以下
2・・・試料上のカビの発育面積が全体の1/3以上
細菌・・・効果あり (−)
効果なし (+)
カビ・・・JIS Z−2911 カビ抵抗性試験 表示方法による
0・・・試料上にカビの発育なし
右側の数値は発育阻止mm数
1・・・試料上のカビの発育面積が全体の1/3以下
2・・・試料上のカビの発育面積が全体の1/3以上
使用薬剤
化合物A;塩化ベンザルコニウム(日本油脂(株)カチオンM2−100)
化合物B;塩化セチルトリメチルアンモニウム(日光ケミカルズ(株)CA−2350)
化合物C;塩化セチルピリジニウム(メルク・ジャパン(株))
化合物D;プロピレングリコール(昭和電工(株))
化合物E;パラオキシ安息香酸メチル(上野製薬(株))
化合物A;塩化ベンザルコニウム(日本油脂(株)カチオンM2−100)
化合物B;塩化セチルトリメチルアンモニウム(日光ケミカルズ(株)CA−2350)
化合物C;塩化セチルピリジニウム(メルク・ジャパン(株))
化合物D;プロピレングリコール(昭和電工(株))
化合物E;パラオキシ安息香酸メチル(上野製薬(株))
以上のごとく、第四級アンモニウム塩を2種とパラオキシ安息香酸メチルを加工した紙おしぼりは、優れた抗菌・防カビ効果を発揮する。
Claims (3)
- 抗菌・防カビ効果を有するおしぼり・ウェットティシューの製造法
- 化粧品基準に記載されている第四級アンモニウム塩で、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゾトニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウムのうち、二種以上を配合してなる、抗菌・防カビ効果を有するおしぼり・ウェットティシューの製造法
- 化粧品基準に記載されているパラベン類で、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルのうち、少なくとも一種を配合してなる、抗菌・防カビ効果を有するおしぼり・ウェットティシューの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004370158A JP2006149989A (ja) | 2004-11-25 | 2004-11-25 | 抗菌・防カビ効果を有するおしぼり・ウェットティシューの製造法 |
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JP2004370158A JP2006149989A (ja) | 2004-11-25 | 2004-11-25 | 抗菌・防カビ効果を有するおしぼり・ウェットティシューの製造法 |
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JP2006149989A true JP2006149989A (ja) | 2006-06-15 |
Family
ID=36628932
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JP2004370158A Pending JP2006149989A (ja) | 2004-11-25 | 2004-11-25 | 抗菌・防カビ効果を有するおしぼり・ウェットティシューの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006149989A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013129611A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Trade Works Co Ltd | 抗菌・抗カビ組成物及び該組成物を含浸させたウエットワイパー |
JP2014118352A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Trade Works Co Ltd | 抗菌・抗カビ組成物および該組成物を使用した肌冷却用ウェット縫製品 |
JP2021003399A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-14 | 大和化学工業株式会社 | おしぼり又はウェットティシューの保存剤 |
-
2004
- 2004-11-25 JP JP2004370158A patent/JP2006149989A/ja active Pending
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JP2014118352A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Trade Works Co Ltd | 抗菌・抗カビ組成物および該組成物を使用した肌冷却用ウェット縫製品 |
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