JP2006149553A - 眼科用液剤 - Google Patents

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Abstract

【構成】この発明は、抗菌効果に有効量の1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタンを含むことを特徴とする眼科用液剤に関する。
【効果】
本発明による抗菌剤を配合することにより眼科用液剤の防腐効果、殺菌効果が向上するとともに、抗菌剤自体の有する毒性が低いため、眼に対して充分な安全性を有する液剤の提供ができる。特にコンタクトレンズ用液剤としての使用に際し、共存する他の成分との相互作用もなく、安定した防腐効果、殺菌効果を維持することができ、また抗菌剤のコンタクトレンズに対する吸着、蓄積のないことから、快適なコンタクトレンズの装用が実現される為の処理液剤の提供ができる。

Description

本発明は、抗菌効果・防腐効果を有する眼科用液剤に関し、特にコンタクトレンズ使用者の快適な装用を維持するために、コンタクトレンズの洗浄保存に有効かつ安全な洗浄保存剤に関する。
眼科用液剤は少量ずつ長期にわたり使用するので、一般的に貯蔵期間中の無菌性を維持するために、保存剤(抗菌剤)が添加されている。そのような例としては、点眼用液には、パラオキシ安息香酸エステル(特公平7−5456号公報など)、ベンジルアルコール、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸などが、また、コンタクトレンズ用の保存液にはポリヘキサメチレンビグアニドやポリクワテリウムが用いられている。これらの抗菌剤は、抗菌スペクトルや、作用時間、或いはアレルギーや感受性がないなどの観点から適宜選択され、適当な濃度により配合されている。
パラオキシ安息香酸エステルはサリチル酸や安息香酸に比べてはるかに毒性が低いが、抗菌スペクトルが狭く、人によっては接触皮膚炎・アレルギー湿疹を起こすことがあり、クロロブタノールは抗菌力は強いが、これらの物質を含有する点眼剤を頻回点眼したり、ドライアイ症状の患者への適用にはこれらの影響が大きく角膜障害の原因とも成りうる。また、塩化ベンザルコニウムや塩化ベンゼトニウムは、防腐効果は高いもののその濃度が高くなれば角膜障害を引き起こすことがあるので、その使用濃度には一定の制約を伴う。また、これらの抗菌剤は、添加物との相互作用を起こすことがあり、濾過フィルターや点眼容器に吸着されやすい。特に塩化ベンザルコニウムは点眼液の中に最も多用されており、眼毒性についての研究は培養細胞、実験動物、ヒト角膜などについて多くの報告がある。その中で高橋ら(日本の眼科58:945−950,1987)は点眼液に通常使用される濃度の1/2以下、頻回に点眼される場合ではさらにそれより低濃度でも細胞障害は出現しうると報告している。
一方、コンタクトレンズの洗浄保存用に使用する場合には、レンズの素材そのものに対する吸着も懸念される。特にコンタクトレンズに用いた場合の問題点はレンズへの吸着と当該レンズを眼に装用した場合に、抗菌剤がレンズ素材から徐放されることによって、涙液中に長期かつ高濃度で滞留することから、点眼薬のように一過性の接触による場合に比して、角膜細胞障害を誘発する危険性が極めて高くなることである。近年のシリコーンアクリレートやフルオロシリコーンアクリレート素材からなるガス透過性ハードコンタクトレンズには、前記例示の抗菌剤が取り込まれる可能性についての検証がされ、環境温度や液剤中の濃度に比例して取り込み量が増大し、夏期にコンタクトレンズを長期保存すると、その危険性はますます増大するとの報告(日コレ誌第34巻:267−276,1992)もある。また、コンタクトレンズ用液剤に添加される他の成分等との反応により抗菌剤の効果が阻害されるために、上記以外の抗菌剤としてブロノポールの様なホルムアルデヒドドナーを添加する方法もあるが、ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質として社会的に問題視されている化合物でもあり、これを使用することには抵抗がある。
さらに、含水性ソフトコンタクトレンズは、水を吸収してレンズ素材を構成するポリマー鎖が伸長することによりポリマー鎖間の間隙が大きくなるため、前記抗菌剤が浸入しやすく、そのような観点から抗菌剤を高分子量として使用した例として、ポリヘキサメチレンビグアニド(特公平6−49642号公報参照)やポリクワテリウム(特公平2−54804号公報参照)がある。しかし、これらの抗菌剤はいずれも溶液中でカチオン性を有するので、アニオン性の界面活性剤の共存下で使用すると抗菌力が低下し、実質的に抗菌性が期待できないといった問題があった。
上記問題は、抗菌剤としての消毒効果と安全性という両側面を完全に満足させるような完璧なものというものはなく、要するに使用目的、使用状態、使用態様等に応じてその都度最適の抗菌剤を取捨選択することにより対応がなされてきたものである。そして、この消毒効果と安全性は互いに相反する(表裏一体の)性質のもの、すなわち、消毒効果を高くしようとすれば必然的に人体に対してもその影響が大きくなり、一方で、安全性を重視すれば消毒効果が低くなる傾向があるから、将来にわたって新たな抗菌剤の開発が待たれるところなのである。
特公平2−54804号公報 特公平6−49642号公報 特公平7−5456号公報 米国特許3,833,731号 特開平9−165306号公報
本発明の目的は、抗菌および/または防腐のための新しい眼科用液剤を提供することであって、特にコンタクトレンズに用いた場合に安全性に優れかつ抗菌および防腐効果に優れた液剤を提供することにある。
そして、本発明にあっては上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、これまで眼科領域では使用されていなかった抗菌剤が、以外にも当該領域で有効に使用できることを見出し、本発明を完成するにいたった。具体的には、日焼け止め、ヘアケア用品、化粧品などの防腐剤、保存剤として使用実績のある1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタンを配合した眼科用液剤を提供するものである。また、本発明における好ましい一態様として、前記成分の配合量は、0.15〜0.00005w/v%の濃度において含有せしめられることになる。
本発明に従う眼科用液剤は特にコンタクトレンズ用液剤として有用であり、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタンは他の共存する成分との相互作用を生じることなく、その優れた防腐作用、殺菌作用を発揮するとともに、レンズへの吸着や蓄積を生ずることがなくまた、該抗菌剤自体の毒性が極めて低いので安全性においても優れたものとなるのである。
さらに、本発明に従う眼科用液剤には、用途に応じて界面活性剤や、緩衝剤、等張化剤、増粘剤、キレート剤などを適宜添加することができる。これらの添加により眼科用液剤、好適にはコンタクトレンズ用液剤として必要な様々な機能を付与することができるからである。
本発明による抗菌剤を配合することにより眼科用液剤の防腐効果、殺菌効果が向上するとともに、抗菌剤自体の有する毒性が低いため、眼に対して充分な安全性を有する液剤の提供ができる。特にコンタクトレンズ用液剤としての使用に際し、共存する他の成分との相互作用もなく、安定した防腐効果、殺菌効果を維持することができ、また抗菌剤のコンタクトレンズに対する吸着、蓄積のないことから、快適なコンタクトレンズの装用が実現される為の処理液剤の提供ができる。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
前記、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン(以後、DBDCBと略称する)は、関連する化合物とともに抗菌剤として知られている(米国特許第3,833,731号)。しかし、該公報には眼科用液剤としての使用または、コンタクトレンズ用液剤の防腐ないし殺菌剤として使用することができるとの記載はない。前記米国特許文献には、紙、皮革、繊維、樹脂、塗料、木材、タバコ、油、ゴム、樹脂皮膜などの殺菌剤として用いられることが示されてはいるけれども、本発明の目的とする分野への使用に関してはその示唆すらなされてはいないのである。なおDBDCBは、現在では、化粧品やシャンプー・コンディショナーなどの製品に防腐剤として添加されているものであり、水に微溶性であるため溶媒にジプロピレングリコールを用いて溶解性を向上させた「マーガード1190」の商品名で、米国Nalco社より供給されている。
本発明においては、DBDCBを眼科用液剤の防腐剤/抗菌剤として用いることにより、該液剤を長期間に渡って無菌的な状態に維持することが可能である。特にコンタクトレンズ用液剤に使用することで、同液剤に共存する他の成分との副反応を生ずるおそれのない状態で有効に殺菌効果が発現されるのである。DBDCBは、その構造中に臭素とニトリル基を有し、これらの作用により良好な防腐効果、殺菌効果が発揮される。その殺菌作用機構は必ずしも明確ではないが、細胞のなかで核や細胞質を含む部分(原形質)の破壊によるとされている。
そして、前記DBDCBを殺菌成分として使用する際の添加量は、他の殺菌成分との併用や、眼科用液剤の用途、目的、および添加する他の成分によって異なるが、例えば、コンタクトレンズ用液剤としての用途であって、洗浄保存の目的で使用する場合には、具体的には0.15〜0.00005w/v%、好ましくは0.05〜0.0001w/v%の濃度範囲にて使用される。0.2w/v%以上の液剤によりウサギ眼角膜への影響はないものの、結膜への中程度の刺激を与えるとの毒性データ(米CALGON社提供)を参照すると、前記濃度が、0.15w/v%より高い場合には、防腐・殺菌効果の発現に必要以上であり、安全性における問題も生じ得るからである。また、前記濃度が、0.00005w/v%より低い場合には、充分な防腐・殺菌効果の発現が発揮されなくなるおそれがあるからである。
本発明において、DBDCBと併用しうる他の殺菌成分としては、従来から眼科用液剤の領域で使用されているパラオキシ安息香酸エステル、ベンジルアルコール、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸、ポリヘキサメチレンビグアニドやポリクワテリウムなどがあげられる。これらの成分は、DBDCBと組み合わせて使用することによりそれぞれが単独で使用されるよりも広い抗菌スペクトルを有することとなり、また各成分がより低濃度でより高い殺菌効果を発現することが期待される。
本発明におけるコンタクトレンズ用液剤としては、コンタクトレンズの装用中に付着する涙液等由来の蛋白質や脂質等の汚れを取り除くために、液剤に洗浄効果を付与する目的で界面活性剤を添加する。そのような界面活性剤としては、生体への安全性が高く、またコンタクトレンズ素材への影響がないものであれば従来公知のいかなるものも採用可能で、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、のいずれか、またはこれらを適宜組み合わせて使用しても良い。特にハード系コンタクトレンズの洗浄にあっては、レンズ素材への眼脂等の汚れが付着し易いことから、脂質に対する洗浄効果が高い陰イオン界面活性剤の添加が好ましい。また、特定の陰イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤とを併用することにより、短時間の浸漬であっても、顕著な洗浄力を有すること、レンズ表面の親水性の維持などの効果がある液剤について開示された従来技術(特公平1−31602号公報)を本発明においても採用することができる。
ハード系コンタクトレンズの場合には、液剤での洗浄後、水道水などにより濯いでから装用されるので、液剤に添加する活性剤が直接眼に持ち込まれることはないが、含水性のソフトコンタクトレンズでは洗浄消毒を一液で行い、処理後にそのまま装用するシステムが一般的となり、眼に対する刺激の無い液剤である必要があることから、非イオン界面活性剤を使用することが好ましい。
上記の陰イオン界面活性剤としては、例えば、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン鎖を有するカルボキシ化エーテル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレン鎖を有するアルキルエーテルリン酸塩/硫酸塩、アルキル硫酸エーテル、N−アシルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩などが挙げられる。また、非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン置換エチレンジアミン類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンステロール類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンラノリンアルコール類、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド類等を挙げることが出来るのであり、中でも、好ましくはポリオキシエチレン鎖構造を含有しているものが採用される。陽イオン界面活性剤としては、長鎖アルキルアミン酢酸塩、長鎖アルキルトリメチルアンモニウムクロライドなどが使用でき、また、両性界面活性剤としては、アルキルポリアミノエチルグリシン等のグリシン型、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、等の酢酸ベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノプロピオン酸、アルキルアミノプロピオン酸塩等の両性界面活性剤等が挙げられる。
上記界面活性剤の使用量は、使用する界面活性剤によって異なるが、一般に、0.005〜5.0w/v%の範囲とされ、0.01〜2.0w/v%がより好ましく、更に好ましくは0.05〜1.0w/v%程度とされる。その使用量が少ない場合には、得られる洗浄効果が不足し、多すぎる場合には、コンタクトレンズ素材への吸着・蓄積などや、眼刺激の原因となり得るからである。
さらに本発明に従う眼科用液剤にあっては、必要に応じて、生理学的に許容される緩衝剤、等張化剤、増粘剤、キレート剤など、従来から点眼剤やコンタクトレンズ用液剤に使用されている公知の添加剤が、適宜選択されて含有させることができる。
例えば、緩衝剤は液剤のpHを所定の値に保持し、内容成分の変化、変性を防止するとともに、眼や皮膚に対して刺激を与えないようにするために用いられ、通常pH値は6.0〜8.0の範囲、好ましくは7.0付近の中性に維持される。従来公知の緩衝剤としては、ホウ酸塩緩衝剤、リン酸塩緩衝剤、クエン酸塩緩衝剤、炭酸塩緩衝剤、トリスヒドロキシメチルアミノメタン緩衝剤、酒石酸塩緩衝剤、各種アミノ酸塩緩衝剤などを例示することができる。これらの緩衝剤は、一般に0.01〜2w/v%程度とされるのであるが、後述の等張化剤の使用との調整により、液剤の浸透圧が高く成りすぎることのないように配合される。なお、前記の緩衝剤としての作用はないが、調製後の液剤のpHを単に中性付近に調節するために、水酸化ナトリウムや塩酸などを添加することも可能である。この場合pHが後発的に変化することのないような液剤であることが好ましい。
等張化剤についても、従来公知のものが使用できる。具体的には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、ソウビトール、グルコース、マンニトール、トレハロース、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリンなどがあり、これらを組み合わせて用いてもよい。これら等張化剤の使用濃度は、0.01〜3w/v%程度とされ、調製後の液剤の浸透圧が実質的に生理浸透圧に等しい範囲の200〜400mOsmになるようにすることが好ましい。
また、増粘剤も任意に添加することができ、例えばメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体などの無水マレイン酸共重合体およびこれらの開環生成物;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコール;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース等のセルロース誘導体;デキストラン;アルギン酸ナトリウム;アラビアゴム、トラガントゴムなどの眼科生理学的に許容しうる水溶性高分子があげられる。これらの増粘剤は、コンタクトレンズの洗浄時における手指とレンズとの間のクッション的な役割をはたし、洗浄感を良好なものとし、保存中におけるレンズ表面の水濡れ性向上などにも寄与する。これらの例示のうち、本発明の眼科用液剤をハード系コンタクトレンズの洗浄保存用に使用する場合には、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体などの無水マレイン酸共重合体およびこれらの開環生成物が、液剤調製後の濾過の容易性、洗浄時の触感良好性、使用時における適度な粘性付与の観点から好ましい。
前記増粘剤の液剤中における含有量は、添加する増粘剤の種類により異なるため一概に決められないが、液剤の粘度(25℃における)が1〜30cpsの範囲になるように設定するために、0.01〜10w/v%、好ましくは0.02〜5w/v%とすることが望ましい。かかる増粘剤の含有量が少なすぎると増粘剤の添加の効果(レンズと手指との間のクッション作用など)が発揮できず、あまりにも多い場合には、えられる液剤がゲル化して取り扱いが困難となるからである。
さらに本発明の液剤にはキレート剤を添加することができる。キレート剤は、液剤中の微生物の増殖を抑える静菌的な効果を有する他、コンタクトレンズ用に用いた場合には、涙液中に存在するカルシウムイオン等の二価の金属イオンと蛋白質などとが、レンズに複合的な汚れを形成することを防止する効果もある。キレート剤としても従来公知の各種のものが使用でき、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびそのナトリウム塩、クエン酸及びその塩、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、ポリリン酸、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸等が使用でき、0.01〜5w/v%の範囲で使用する。含有量が少なすぎると、添加する意味がなく、また多すぎては却って不経済であるからである。
本発明の液剤には、上記以外の成分としてアラントイン、アズレンスルホン酸などの消炎剤;マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、クロモグリク酸ナトリウムなどの抗アレルギー剤;ヒアルロン酸又はその塩などの角膜保護剤;塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリンなどの充血除去剤;メントール、ハッカ油、ハッカ水、カンフル、ボルネオール、ベルガモット油などの清涼化剤;などを添加することができる。これら添加剤は、眼に適用されたときに眼障害を起こさず、コンタクトレンズ用に使用する場合にはレンズ素材に対する悪影響を及ばさない範囲で使用される。
以下本発明をより具体的に明らかにするために、本発明に係る眼科用液剤、中でもコンタクトレンズ用の洗浄保存液を中心に、幾つかの実施例を例示する。
表記の各調製液剤について下記保存効力試験により評価した。
−保存効力試験(第十四改正日本薬局方参照)−
供試菌として、スタフィロコッカス・アウレウス(S.a.:Staphylococcus aureus ATCC 6538)またはカンジダ・アルビカンス(C.a.:Candida albicans ATCC 10231)を用い、まず、スタフィロコッカス・アウレウスについては、トリプトソイ寒天培地にて30℃×24時間培養したものを、生理食塩水に懸濁し、108cfu/mlの供試菌液として調製する一方、カンジダ・アルビカンスについては、サブロー・ブドウ糖寒天培地にて20℃×48時間培養したものを、生理食塩水に懸濁し、108cfu/mlの供試菌液とした。
次いで保存効果の評価されるべき眼科用液剤について、それを滅菌済の試験管に10ml入れ、更にそれに、上記で調製された供試菌液の所定のものの0.05mlを加えた後、25℃のインキュベータ中に保管し、そして所定の指定期間後(具体的には7、14、21、28日目)に、その一定量を取り出し、滅菌済生理食塩水を用いて希釈した後、混釈平板法により、サンプル1ml中の生菌数を測定した。なお、この混釈平板法における培養条件は、スタフィロコッカス・アウレウスについては、ソイビーンカゼイン培地を用いて、30℃×5日間を培養し、カンジダ・アルビカンスについては、サブロー・ブドウ糖寒天培地を用いて、25℃×5日間を培養した。そして、かかる測定にて得られた生菌数から、前記供試菌液の添加された液剤の指定時間後の生菌数を算出した後、下記の計算式に従って、対数に換算した菌減少量を求めた。
菌減少量[対数換算]=LOG(調製直後の菌懸濁液1ml中の生菌数)−LOG(期間経過後の菌懸濁液1ml中の生菌数)
そして以下の表1記載の結果が得られたとき、保存効力があると判定する。
表1
Figure 2006149553
[実施例1]
表2及び表3の配合量(表中の百分率はw/v%の濃度を示す)によって、液剤No.1〜10、及び比較液No.1を調製した。なお、ここで殺菌成分として用いられたマーガード1190(米国Nalco社製)は、ジプロピレングリコールに10w/w%の濃度でDBDCBを溶解させたものである。よってDBDCBの正味の配合量は表記の1/10である。
次いで、各種液剤について、それぞれの保存効力を、先の保存効力試験に従って調べ、その結果を表2、表3に併せて示した。かかる表の結果から明らかなように、本発明に従う液剤の保存効力はいずれも日本薬局方の要求する基準を合格した。一方、マーガード1190を含まない比較液剤については、保存効力試験に合格せず、殺菌成分マーガード1190の効果が証明された。なお、液剤配合成分としてメントール(日本テルペン社製)は清涼化剤、テトラデセンスルホン酸ナトリウム(日光ケミカルズ社製)は陰イオン界面活性剤、POE(10)ベヘニルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(40)セチルエーテル(各日光ケミカルズ社製)、Lutrol F127(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー類;BASF社製)は非イオン界面活性剤として、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学社製)、アルギン酸ナトリウム(紀文フードケミファ社製)、ガントレッツMS−955(メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体;米ISP社製)は増粘剤として添加したもので、表記各液剤はコンタクトレンズ用洗浄保存液を目的とした眼科用液剤である。
表2
Figure 2006149553
表3
Figure 2006149553
[実施例2]
次に含水性ソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液として表2記載の液剤No.3を用いて、該液剤の消毒効果を下記の試験法により評価した。
−消毒効果試験(ISO14729参照)−
供試菌として、セラチア・マルセッセンス(S.m.:Serratia marcescens ATCC 13880)またはカンジダ・アルビカンス(C.a.:Candida albicans ATCC 10231)を用い、まず、セラチア・マルセッセンスについては、トリプトソイ寒天培地にて30℃×24時間培養したものを、ダルベコリン酸緩衝液(塩化ナトリウム、塩化カリウム、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、を含むリン酸緩衝液)に懸濁し、108cfu/mlの供試菌液として調製する一方、カンジダ・アルビカンスについては、サブロー・ブドウ糖寒天培地にて20℃×48時間培養したものを、同緩衝液に懸濁し、108cfu/mlの供試菌液とした。
次いで殺菌効果の評価されるべき眼科用液剤について、それを滅菌済の試験管に10ml入れ、更にそれに、上記で調製された供試菌液の所定のものの0.05mlを加えた後、25℃の恒温水槽中に保管し、そして所定の指定時間後(具体的には4および8時間後)に、その一定量を取り出し、滅菌済生理食塩水を用いて希釈した後、混釈平板法により、サンプル1ml中の生菌数を測定した。なお、この混釈平板法における培養条件は、セラチア・マルセッセンスについては、SCDLP寒天培地(栄研化学製)を用いて、カンジダ・アルビカンスについては、GPLP寒天培地(和光純薬工業製)を用いて、それぞれ33℃×5日間培養した。そして、かかる測定にて得られた生菌数から、前記供試菌液の添加された液剤の指定時間後の生菌数を算出した後、下記の計算式に従って、対数に換算した菌減少量を求めた。
菌減少量[対数換算]=LOG(調製直後の菌懸濁液1ml中の生菌数)−LOG(期間経過後の菌懸濁液1ml中の生菌数)
表4
Figure 2006149553
前記表4記載の結果より明らかなように、本発明に係るソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液は、優れた消毒効果を示した。
[実施例3]
前記眼科用液剤No.1,4,8,10について液剤の安全性確認のため下記の試験法により評価した。
−増殖阻害試験−
マウス繊維芽細胞:L−929株を1×105細胞/mlとなるように希釈した後、96ウェル、平底組織培養プレートに100マイクロリッターずつ添加し、37℃のCO2インキュベータ内で4時間培養を行った。そして、細胞が底面に付着していることを確認した後、前記液剤を10マイクロリッター添加し、37℃で培養した。3日後、各ウェルの培地を除去し、洗浄した後、生細胞を蛋白質量として定量し(Lowry法)、試験液剤を添加していないウェルの細胞の蛋白質量に対する割合から阻害率を求めた。
かかる増殖阻害試験の結果、それら試験溶液における増殖阻害率は、何れも0%となり、細胞の増殖に対する阻害が全く見られないことから、本発明に従う液剤は、安全性が高いものであると考えられるのである。
[実施例4]
本発明のコンタクトレンズ用液剤の安全性について、コンタクトレンズを浸漬保存した場合に、レンズ素材への吸着を確認するために次の試験を行った。
−レンズへの吸着の有無(寒天重層試験)−
各液剤の2.0ml中に、市販のコンタクトレンズ(株式会社メニコン製、メニコンEX)の各1枚を、室温下において18時間浸漬した。次いで、この浸漬したレンズを取り出し、マウス繊維芽細胞L−929株を用い、この細胞の上にレンズを載せ、かかるレンズの下の細胞が障害を受けるか、否かを観察する寒天重層試験によって、細胞毒性を調べた。そして、レンズに吸着した物質の影響がある場合には、細胞の融解またはニュートラルレッドの退色が認められ、この場合を陽性(細胞毒性有り)とする一方、かかる退色が認められない場合を陰性(細胞毒性なし)と判定した。なお、ニュートラルレッドは、培養細胞に添加される色素で、生細胞に取り込まれて染まるが、死細胞は、これを排出することとなる。かかる、寒天重層試験の結果、本発明において用いられるDBDCBは、レンズへの吸着がなく、安全であることが確認された。
[実施例5]
本発明の液剤によるコンタクトレンズの洗浄効果を確認するために、液剤No.4について、洗浄効果試験を行った。まず、以下の手順に従い、汚れレンズを作成した。
−洗浄効果試験−
(1)ソルビタンモノオレイン酸エステル:6w/v%、ヒマシ油:16w/v%、ラノリン:35w/v%、オレイン酸:5w/v%、ソルビタントリオレイン酸エステル:4w/v%、セチルアルコール:2w/v%、コレステロール:2w/v%、及び酢酸コレステロール:30w/v%を溶解し、攪拌によって均一化された人工脂質液2.5部と、生理食塩水97.5部とを混合して人工脂質溶液を調製した。
(2)ハードコンタクトレンズ(メニコンスーパーEX:株式会社メニコン製)を供試レンズとして用意し、その表面に前記人工脂質溶液を5μLずつ、レンズ両面に均一に付着させて、人工脂質汚れ付着レンズを得た。
(3)そして、この得られた人工脂質汚れ付着レンズを手の平にとり、これに液剤No.4を0.25mL滴下し、指先で10秒間こすり、洗浄後のレンズ表面を目視により外観の観察をしたところ、試験レンズ表面の汚れが除去されていた。
このことから、本発明液剤の洗浄効果が期待できることが分かる。

Claims (6)

  1. 抗菌効果に有効量の1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタンを含む眼科用液剤。
  2. 前記化合物の濃度が0.15〜0.00005w/v%である請求項1記載の眼科用液剤。
  3. 請求項1または2記載の眼科用液剤からなるコンタクトレンズ用液剤。
  4. さらに界面活性剤を含有することを特徴とする請求項3記載のコンタクトレンズ用液剤。
  5. 前記界面活性剤が陰イオン界面活性剤または陰イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤の組み合わせである請求項4記載のコンタクトレンズ用液剤。
  6. さらに生理学的に許容される緩衝剤、等張化剤、増粘剤、キレート剤のうち一種以上を含有する請求項1乃至5記載の眼科用液剤。
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