JP2006149327A - 鳥おどし具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 鳥おどし具を簡単な板状に形成し、鳥が忌避する構造色を呈し、その反射光を発する範囲を広くし、また長期の使用に対しても、鳥が馴れることなく、鳥駆遂効果が長期間持続する。
【解決手段】 長方形の金属板、合成樹脂製板、木板などの硬質基板の上面が緩やかな蒲鉾形状に形成され、前記硬質基板の表面は任意の色よりなる基礎反射面としてあり、この上に透明な異なる密度の合成樹脂塗装をそれぞれ構造色を呈する厚みで、少なくとも2層に積層して形成してある鳥おどし具としてある。
【選択図】 図1
【解決手段】 長方形の金属板、合成樹脂製板、木板などの硬質基板の上面が緩やかな蒲鉾形状に形成され、前記硬質基板の表面は任意の色よりなる基礎反射面としてあり、この上に透明な異なる密度の合成樹脂塗装をそれぞれ構造色を呈する厚みで、少なくとも2層に積層して形成してある鳥おどし具としてある。
【選択図】 図1
Description
この発明は鳥害を防止するため鳥の飛来を忌避する道具に関する。
従来鳥おどしとしては反射輝度の高いアルミニウム箔、鏡片、使用済み乃至不要のCD盤などが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、完全に鳥を防ぐ防護ネットなどが使用されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、アルミニウム箔や鏡片なども、鳥は直ぐ馴れ効果が持続しない。他方ネットでの遮断は各家庭のゴミなど少量の集積所では有効であるが、大規模集積所や、送電線塔などの鳥の営巣を防止するときには取扱いが不便である。
また、完全に鳥を防ぐ防護ネットなどが使用されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、アルミニウム箔や鏡片なども、鳥は直ぐ馴れ効果が持続しない。他方ネットでの遮断は各家庭のゴミなど少量の集積所では有効であるが、大規模集積所や、送電線塔などの鳥の営巣を防止するときには取扱いが不便である。
現在前記の送電線塔には小さな風車型や、風や鳥によって揺れる鳥おどし具が取付られているが、取付工事が面倒であるし、前記送電塔や、送電線のメンテナンス作業の邪魔になっている。
特開2002−58415号公報(第3頁、図1)
特開2000−110229号公報(第6頁、図1)
そこでこの発明は長期間使用していても鳥がこれに慣れることなく、この物を鳥が飛来するのを拒否するものに取付ても、景観を損なわず、長期の使用に耐え、また送電塔などに取付た場合にも、メンテナンス作業の邪魔にならない鳥おどし具を市場に提供することを課題とする。
この発明の本件特許請求の範囲に示した各請求項記載の発明により課題を達成した。
即ち、長方形の金属板、合成樹脂製板、木板などの硬質基板の上面が緩やかな蒲鉾形状に形成され、前記硬質基板の表面は任意の色よりなる基礎反射面としてあり、
この上に透明な異なる密度の合成樹脂塗装をそれぞれ構造色を呈する厚みで、少なくとも2層に積層して形成してある鳥おどし具とした。
即ち、長方形の金属板、合成樹脂製板、木板などの硬質基板の上面が緩やかな蒲鉾形状に形成され、前記硬質基板の表面は任意の色よりなる基礎反射面としてあり、
この上に透明な異なる密度の合成樹脂塗装をそれぞれ構造色を呈する厚みで、少なくとも2層に積層して形成してある鳥おどし具とした。
また、任意の色とは黒、暗紫色、暗青色、暗緑色のうちの一色乃至任意の二色の混合色であることを特徴とする。
また、構造色を呈する塗装層のうち、基礎反射面上に直接塗装して形成した層中には、雲母粉末、アルミニウム粉末、貝殻粉末のうちの少なくとも一種の強反射物質粉末が混合してあり、その混合量は前記塗装表面から基礎反射面表面の希釈が判別可能な程度としてあることを特徴とする。
また、強反射物質の混合量は塗装前の状態において、透明な合成樹脂層を形成する材料の重量を100%としたとき、0.1%乃至10%としてあることを特徴とする。
また、強反射性物質としては雲母であり、厚さは0.1乃至20μmの扁平なフレークであり、平面に見た平均直径は凡そ2乃至500μmとしてあることを特徴とする。
また、鳥おどし具には取付用のボルト通し孔乃至窪みが予め穿設してあることを特徴とする。
発明の作用
発明の作用
前記の本件出願の各請求項記載のすべての発明においては、入射光線はおどし具の表面で凡そ40乃至50%反射し、各塗装の境界面毎において、その一部が反射し、残りの光線は最後の基礎反射面で反射し、及び吸収され、反射光は再び各層を通過し、外部に反射され、概ね基礎反射面の色彩に見えると共に、前記透明合成樹脂塗装面において、その表面から反射した光線と、少なくとも2層に積層した透明合成樹脂塗装の中間の境界面で反射した光線との干渉が起りその干渉が起った波長の光線が強く、前記基礎反射面の色彩上に光ることになり、その光の色彩はこれを見る位置と前記鳥おどし具の表面の位置関係により反射角及び入射角が変化するため、赤、緑、青の強い光線は、前記の位置関係に応じて、輝く位置及びその形状が変化する。
またこの発明の物においては表面が緩やかな蒲鉾型に形成してあるから、鳥おどし具と視点の位置関係が鳥おどし具の横断方向に多少移動したとしても前記の同一色の干渉効果が平面のものより遥かに広い範囲において観察される。
またこの発明の物においては表面が緩やかな蒲鉾型に形成してあるから、鳥おどし具と視点の位置関係が鳥おどし具の横断方向に多少移動したとしても前記の同一色の干渉効果が平面のものより遥かに広い範囲において観察される。
請求項2記載の発明においては、基礎反射面の色彩が前記の通り、暗い色彩であるからこの上に構造色の赤、青、緑が輝き、その対称的な色彩により構造色は明瞭となる。また観察点と、この鳥おどし具の位置の相対移動に伴い構造色が見る場所が鳥おどし具面上を移動し、その構造色の輝き形状も変化する。
請求項3記載の発明においては、基礎反射面上に直接塗装してある層中には、前記の通り強反射物質粉末が混合してあるから、これよりの強い反射光による光の干渉が起り、前記の干渉光、つまり玉虫色発色効果はより鮮明となり、その位置によって、色彩も変化することが認知される。殊に基礎反射面が前記の暗色の場合においては、干渉光の輝のない部分においては、暗色に見えその明暗のコントラストが強く発揮する。
請求項4記載の発明においては、殊に強反射物質粉末の混合量が前記の範囲であるから、この発明のものと視点の位置関係において、ほゞ直角に見るときは基礎反射面の暗色効果が充分に認知される。
請求項5記載の発明のものにおいては、強反射物質粉末として、雲母を用いたから雲母自体も構造色乃至真珠様の反射光を呈する。厚さは0.1乃至20μmの扁平なフレークであり、平面に見た平均直径は凡そ2乃至500μmとしてあり、基礎反射面上に合成樹脂塗装を形成する際、これら強反射物質粉末は基礎反射面上に寝るため、すべての雲母は一様に塗装表面に正対することになる。これにより、雲母による反射光の効果が最大限発揮される。
請求項6記載のものは、予め取付用のボルト孔乃至窪みが鳥おどし具に設けられているから、このボルト孔を利用して例えば、フックを一端に持つ取付ステイにボルトナットで固定し、この取付ステイを、Jボルトで鉄塔の鉄骨に取付たり、或いは万力型の締め付け具の一種である例えばパイラック(ネグロス電工株式会社の商品名)を用い、その付属ボルトの先端部を鳥おどし具の表面に当て、これを締め付け前記鉄骨に固定する。
この出願のすべての請求項記載の発明において、外部からの入射光線のうち、まず蒲鉾型の上面にほゞ直角に入射したものはそれぞれの透明な合成樹脂塗装層を貫通して、その度に各層において、基礎反射面まで到達し、この色彩のみの光線が反射され、基礎反射面の色彩に見える。
次に上面に対し、この幅方向に視点を移動させると、反射光線は傾斜したものを見ることになり、入射光線の一部は表面層の表面で反射し、一部は侵入して表面層と次層の境界面で反射や更に基礎反射面で反射して、再び各層の中を通過して、外部に反射される。
このとき表面で反射する光の波長と内部から反射する光線とが干渉し、丁度1サイクルずれる位置においては、その波長の色彩が強く見られる。
前記視点の位置が鳥おどし板の幅方向に移動するに従い、入射光角と反射光角が同一角αを維持して、同一構造色を発するところが鳥おどし具面上を移動し、視点がIaからIbまで大きく移動しても、同一構造色が見える位置が鳥おどし具面上では前記蒲鉾面のため、移動位置はG1からG2までと比較的に少なく、換言すれば同一構造色が見える視点位置の範囲が広がり、その形状も変化し、更に前記相対位置の変化により干渉される色彩が変化し、他の部分は概ね基礎反射面の色彩に見られ、視点を動かすに伴われ、いわゆる玉虫色様に変化する。
また、前記の表面の湾曲面により比較的狭い板面上であっても、視点IaからG1,Rを見たときそれぞれの入射光角と反射光角は角α,βとなり、異なる色彩の構造色が見える部分が板面上に呈する(図7及び図8参照)。
鳥おどし具の面が平面の場合は図8に説明するように、異なる構造色が見える角度は鳥おどし具の面外たる図8のRの位置となり、この面上では見ることは出来ない。図7及び8においてはG1、G2は第一の構造色が見える場所、Rは第二の構造色が見える場所である。
このとき表面で反射する光の波長と内部から反射する光線とが干渉し、丁度1サイクルずれる位置においては、その波長の色彩が強く見られる。
前記視点の位置が鳥おどし板の幅方向に移動するに従い、入射光角と反射光角が同一角αを維持して、同一構造色を発するところが鳥おどし具面上を移動し、視点がIaからIbまで大きく移動しても、同一構造色が見える位置が鳥おどし具面上では前記蒲鉾面のため、移動位置はG1からG2までと比較的に少なく、換言すれば同一構造色が見える視点位置の範囲が広がり、その形状も変化し、更に前記相対位置の変化により干渉される色彩が変化し、他の部分は概ね基礎反射面の色彩に見られ、視点を動かすに伴われ、いわゆる玉虫色様に変化する。
また、前記の表面の湾曲面により比較的狭い板面上であっても、視点IaからG1,Rを見たときそれぞれの入射光角と反射光角は角α,βとなり、異なる色彩の構造色が見える部分が板面上に呈する(図7及び図8参照)。
鳥おどし具の面が平面の場合は図8に説明するように、異なる構造色が見える角度は鳥おどし具の面外たる図8のRの位置となり、この面上では見ることは出来ない。図7及び8においてはG1、G2は第一の構造色が見える場所、Rは第二の構造色が見える場所である。
この色彩の変化は同一色が、鳥おどし具の長手方向に伸びた形状となり、その長さも視点の位置によって変化する。
このような変化は鳥たちに対し、一種の警戒感を惹起させ、これに近づけない効果を発揮する。また前述の蒲鉾型の曲率半径は同一色の構造色の観測できる位置が広がり防鳥効果は広い範囲となり、且つ異なる構造色が同一鳥おどし具面上に見られ、またメンテナンス作業の邪魔にならない。
このような変化は鳥たちに対し、一種の警戒感を惹起させ、これに近づけない効果を発揮する。また前述の蒲鉾型の曲率半径は同一色の構造色の観測できる位置が広がり防鳥効果は広い範囲となり、且つ異なる構造色が同一鳥おどし具面上に見られ、またメンテナンス作業の邪魔にならない。
請求項2記載の発明においては、基礎反射面の色彩が暗色であるから、前記構造色の発色とのコントラストがあり、より構造色が明確に見る。一般の鳥達は黒色を忌避する傾向にあり、前記効果は更に顕著となる。
請求項3記載の発明においては、特に内部の透明層に強反射物質粉末が含まれているから、この部分での反射率が高まり前記の干渉効果は高まり、より鮮明な色彩変化となって干渉色を外部に放出する。
請求項4記載の発明においては、特に強反射物質粉末の存在する部分の反射光と、これらが存在しない部分の反射光と、これらが存在しない部分での光の吸収による暗色が微妙に混在しており、その混在量も、基礎反射面の色彩が見える程度であるから、光の干渉が起らない方向より見た部分は暗色に見え、前記構造色の部分がより鮮明に見える。
強反射物質の混入率が前記の混入比を越えると、構造色効果は減殺し、殆ど乱反射になり、また基礎反射面の色彩は殆ど見えなくなる。
請求項4記載の発明においては、特に強反射物質粉末の存在する部分の反射光と、これらが存在しない部分の反射光と、これらが存在しない部分での光の吸収による暗色が微妙に混在しており、その混在量も、基礎反射面の色彩が見える程度であるから、光の干渉が起らない方向より見た部分は暗色に見え、前記構造色の部分がより鮮明に見える。
強反射物質の混入率が前記の混入比を越えると、構造色効果は減殺し、殆ど乱反射になり、また基礎反射面の色彩は殆ど見えなくなる。
請求項5記載の発明においては、強反射性物質そのものが雲母のフレークで前述のように扁平なものであるから、雲母面基礎反射面及び表層の表面及び各層の境界面と平行となっており、前記の干渉効果による玉虫模様効果はより鮮明となるだけでなく、雲母自体も薄層が重なり合った状態であり、この部分においても、一種のパール様光沢を呈し前記の模様色と相俟って、独特な反射模様を呈す。
混入される雲母の大きさが前述の範囲を越える大きさの場合は中間層12の表面が平滑にならず構造色効果を生ずる反射光が得られる。
混入される雲母の大きさが前述の範囲を越える大きさの場合は中間層12の表面が平滑にならず構造色効果を生ずる反射光が得られる。
請求項6記載の発明においては、取付用のボルト孔乃至窪みが設けてあるから、送電塔の鉄骨に従来の風で揺れる鳥おどし具同様の取付ステイ及びJ型ボルト及びナットを用いて、或いは前記パイラックを用いて容易に送電線鉄塔の鉄骨に取付られる(図5及び図6参照)。
実施の形態1
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は一実施の形態に係る鳥おどし具を示すものであって、10は硬質基板であり、幅60mm、長さ300と500mm、表面の曲率半径は100mmとし、一長辺より20mmのところに取付用の直径14mmのボルト孔15を設けた。
硬質基盤の寸法に限定的な意味はないが幅が75mmを越えると鉄塔の鉄骨幅より広くなることもあり、取付が困難になることもあり、狭すぎても輝面が小さくなる。また長さも余り長大なものは用途が限定される。硬質基板としてはガラス繊維にFRPを含浸させて成形したものである。
前記の表面の曲率半径は60mm乃至150mmが望ましい。60mm以下では、一時に見える構造色の見える面積も小さく、狭く細かい線状に見えるだけになり、150mm以上であると殆ど平面に近く構造色が観察される範囲は前記の位置関係のところだけで、構造色も単色のみとなり、視点が移動すると、その分構造色が見える部分の移動も大きくなり、遂には構造色は見えなくなる。また、表面の曲率半径が60mm以下では、メンテナンス作業者が踏みつけると違和感を強く感じる。前記の曲率半径であれば、仮に送電塔の鉄骨上面に敷設したとしても、メンテナンス作業者はこの上を歩行でき、作業にも殆ど支障をきたさない。
材質としては、前述のものは一例でありこれに限定されるものではなく、再生合成樹脂、や廃棄合成樹脂、また金属板、木板を採用しても、この発明としては何ら変わるところがない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は一実施の形態に係る鳥おどし具を示すものであって、10は硬質基板であり、幅60mm、長さ300と500mm、表面の曲率半径は100mmとし、一長辺より20mmのところに取付用の直径14mmのボルト孔15を設けた。
硬質基盤の寸法に限定的な意味はないが幅が75mmを越えると鉄塔の鉄骨幅より広くなることもあり、取付が困難になることもあり、狭すぎても輝面が小さくなる。また長さも余り長大なものは用途が限定される。硬質基板としてはガラス繊維にFRPを含浸させて成形したものである。
前記の表面の曲率半径は60mm乃至150mmが望ましい。60mm以下では、一時に見える構造色の見える面積も小さく、狭く細かい線状に見えるだけになり、150mm以上であると殆ど平面に近く構造色が観察される範囲は前記の位置関係のところだけで、構造色も単色のみとなり、視点が移動すると、その分構造色が見える部分の移動も大きくなり、遂には構造色は見えなくなる。また、表面の曲率半径が60mm以下では、メンテナンス作業者が踏みつけると違和感を強く感じる。前記の曲率半径であれば、仮に送電塔の鉄骨上面に敷設したとしても、メンテナンス作業者はこの上を歩行でき、作業にも殆ど支障をきたさない。
材質としては、前述のものは一例でありこれに限定されるものではなく、再生合成樹脂、や廃棄合成樹脂、また金属板、木板を採用しても、この発明としては何ら変わるところがない。
図2は一実施の形態に係る鳥おどし具の模式断面図を示すものである。表面には日本ペイント株式会社製の黒色ペイントを塗布し、乾燥させて、滑らかな基礎反射面11を形成した。
次に、同社製マジョーラ(登録商標)シリーズのうちのアンドロメダ塗料を塗布し、焼付形成した。この商品は強反射物質粉末が重量比で0.1乃至10%、透明合成樹脂99乃至87%、残り着色顔料、耐候性剤、安定剤などが含まれたものである。
これを吹き付け、表面全面に焼き付け、中間層12を形成した。
更に、この上に透明な合成樹脂性塗料により透明層13を形成したものである。
中間層12及び透明層13が厚みはそれぞれ少なくとも赤色波長(620nm)、緑色の波長(530nm)、青色の波長(485nm)のうち、赤色波長の1/2以上とし、中間層12及び透明層13を合わせて1乃至20μm程度としてある。この数値自体は厳密な意味はなく、要は構造色を呈する厚みであればよい。中間層12と透明層13の合成樹脂性塗料は若干密度の異なるものを用いることが好ましい。
図3に示すように、中間層12には、雲母、アルミニウム粉末などの強反射物質粉末14を分布点在させても良い。
次に、同社製マジョーラ(登録商標)シリーズのうちのアンドロメダ塗料を塗布し、焼付形成した。この商品は強反射物質粉末が重量比で0.1乃至10%、透明合成樹脂99乃至87%、残り着色顔料、耐候性剤、安定剤などが含まれたものである。
これを吹き付け、表面全面に焼き付け、中間層12を形成した。
更に、この上に透明な合成樹脂性塗料により透明層13を形成したものである。
中間層12及び透明層13が厚みはそれぞれ少なくとも赤色波長(620nm)、緑色の波長(530nm)、青色の波長(485nm)のうち、赤色波長の1/2以上とし、中間層12及び透明層13を合わせて1乃至20μm程度としてある。この数値自体は厳密な意味はなく、要は構造色を呈する厚みであればよい。中間層12と透明層13の合成樹脂性塗料は若干密度の異なるものを用いることが好ましい。
図3に示すように、中間層12には、雲母、アルミニウム粉末などの強反射物質粉末14を分布点在させても良い。
実験例1
発明者らは非公開実験により、烏の好む餌を播き、その餌の周りに、実施の形態1に示した鳥おどしを設置したものと対照例として設置しないものとを、約10m離反させて実施したが本件鳥おどしを設置したところには、鳥は集まっては来るが本件実施品から3m以内には立ち入らず、その効果は約1ケ月の実験中変化がなかった。
発明者らは非公開実験により、烏の好む餌を播き、その餌の周りに、実施の形態1に示した鳥おどしを設置したものと対照例として設置しないものとを、約10m離反させて実施したが本件鳥おどしを設置したところには、鳥は集まっては来るが本件実施品から3m以内には立ち入らず、その効果は約1ケ月の実験中変化がなかった。
実験例2
同様に同一の鳥おどし具Aを送電塔Tの鉄骨中、通常烏が最も多く止まる鉄骨のアーム(電線支持碍子を取付るところ)T1先端から付根までの上面及び最も営巣のある鉄骨柱の内側の水平方向の横桟T2の上面部分にそれぞれボルト締めして取付約3ケ月間実験した。
ボルト固定の一例を示せば、鳥おどし具Aを先ず取付ステイ23に前記ボルト通し孔15を利用してボルトナット20、21によって固定し、次いでこの取付ステイ23の一端のフック24をアームT1を形成する鉄骨の縁に掛合し、更にこの取付ステイ23にJボルト22を貫通させ、ナット25で鉄塔のアームT1又は横桟T2に固定した(図4及び図5参照)。他の例においては、前記パイラック26を用い付属ボルト27の先端を鳥おどし具表面に設けた窪み16にはめ込み締め付け、鳥おどし具AをアームT1又は横桟T2に固定する(図4及び図6参照)。
前述の鉄塔への取付具は一例であって、これらに限定されるわけではない。
このようにして鳥おどし具Aを送電塔に取付ると、同じ送電塔であっても、本件鳥おどし具Aが取付ないところには鳥は飛来し営巣したが、これらが取付てあるアーム及び横桟には烏は全く飛来せず、或いは飛来してもアームに止まることなく、これらが存在しない他のアーム若しくは全くこの発明の鳥おどし具がとりつけてない他の送電塔に場所を変更する様が観測された。このような観測は3ケ月間継続して行われたが状況に変化はなかった。
同様に同一の鳥おどし具Aを送電塔Tの鉄骨中、通常烏が最も多く止まる鉄骨のアーム(電線支持碍子を取付るところ)T1先端から付根までの上面及び最も営巣のある鉄骨柱の内側の水平方向の横桟T2の上面部分にそれぞれボルト締めして取付約3ケ月間実験した。
ボルト固定の一例を示せば、鳥おどし具Aを先ず取付ステイ23に前記ボルト通し孔15を利用してボルトナット20、21によって固定し、次いでこの取付ステイ23の一端のフック24をアームT1を形成する鉄骨の縁に掛合し、更にこの取付ステイ23にJボルト22を貫通させ、ナット25で鉄塔のアームT1又は横桟T2に固定した(図4及び図5参照)。他の例においては、前記パイラック26を用い付属ボルト27の先端を鳥おどし具表面に設けた窪み16にはめ込み締め付け、鳥おどし具AをアームT1又は横桟T2に固定する(図4及び図6参照)。
前述の鉄塔への取付具は一例であって、これらに限定されるわけではない。
このようにして鳥おどし具Aを送電塔に取付ると、同じ送電塔であっても、本件鳥おどし具Aが取付ないところには鳥は飛来し営巣したが、これらが取付てあるアーム及び横桟には烏は全く飛来せず、或いは飛来してもアームに止まることなく、これらが存在しない他のアーム若しくは全くこの発明の鳥おどし具がとりつけてない他の送電塔に場所を変更する様が観測された。このような観測は3ケ月間継続して行われたが状況に変化はなかった。
勿論前記の期間中においても実験者らは送電線のメンテナンス工事を想定し、本件鳥おどし具の上を踏み付けて移動したが、特に作業を困難とするものではなかった。
尚、本件の発明の効果の実験例については対象の鳥として烏を対象としたが人に被害をもたらす鳥であれば烏に限定されるものではないし、鉄塔以外でも害鳥が止まりそうなところであればどこでも使用できる。
尚、本件の発明の効果の実験例については対象の鳥として烏を対象としたが人に被害をもたらす鳥であれば烏に限定されるものではないし、鉄塔以外でも害鳥が止まりそうなところであればどこでも使用できる。
10 硬質基板
11 基礎反射面
12 中間層
13 透明層
14 強反射性物質粉末
11 基礎反射面
12 中間層
13 透明層
14 強反射性物質粉末
Claims (6)
- 長方形の金属板、合成樹脂製板、木板などの硬質基板の上面が緩やかな蒲鉾形状に形成され、前記硬質基板の表面は任意の色よりなる基礎反射面としてあり、
この上に透明な異なる密度の合成樹脂塗装をそれぞれ構造色を呈する厚みで、少なくとも2層に積層して形成してある鳥おどし具。 - 前記任意の色とは黒、暗紫色、暗青色、暗緑色のうちの一色乃至任意の二色の混合色であることを特徴とする請求項1記載の鳥おどし具。
- 前記構造色を呈する塗装層のうち、基礎反射面上に直接塗装して形成した層中には、雲母粉末、アルミニウム粉末、貝殻粉末のうちの少なくとも一種の強反射物質粉末が混合してあり、その混合量は前記塗装表面から基礎反射面表面の色彩が判別可能な程度としてあることを特徴とする請求項1、又は2記載の鳥おどし具。
- 前記強反射物質の混合量は塗装前の状態において、透明な合成樹脂層を形成する材料の重量を100%としたとき、0.1%乃至10%としてあることを特徴とする請求項3記載の鳥おどし具。
- 前記強反射性物質としては雲母であり、厚さは0.1乃至20μmの扁平なフレークであり、平面に見た平均直径は凡そ2乃至500μmとしてあることを特徴とする請求項3又は4記載の鳥おどし具。
- 鳥おどし具には取付用のボルト通し孔乃至窪みが予め穿設してあることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の鳥おどし具。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012228207A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Hamamatsu Univ School Of Medicine | 生物模倣体 |
JP6446761B1 (ja) * | 2018-02-16 | 2019-01-09 | 株式会社クリーンエナジージャパン | 太陽光発電パネルの水上設置用架台 |
-
2004
- 2004-12-01 JP JP2004348341A patent/JP2006149327A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6446761B1 (ja) * | 2018-02-16 | 2019-01-09 | 株式会社クリーンエナジージャパン | 太陽光発電パネルの水上設置用架台 |
WO2019160048A1 (ja) * | 2018-02-16 | 2019-08-22 | 株式会社クリーンエナジージャパン | 太陽光発電パネルの水上設置用架台 |
JP2019142287A (ja) * | 2018-02-16 | 2019-08-29 | 株式会社クリーンエナジージャパン | 太陽光発電パネルの水上設置用架台 |
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